2022年9月号目次

 

覚者より
混乱の終わり
ベンジャミン・クレーム筆記

マイトレーヤからのメッセージ 第129信

視点
地球が燃えている時に「通常どおりのやり方をすること」を拒否して、学生たちは世界中で学校を占拠することを誓う
ジュリア・コンリー

今月号の内容概説

ゲイリー・ホワイト、マット・デイモン共著 『水の価値』
パトリシア・ピッチョンによる書評・

L’Après M :
フードバンクというよりも救命ボート
ポーリン・ウェルチ

世界情勢
メキシコ大統領が世界的な停戦を提案する

地雷や結核を発見するネズミ
ジェイソン・フランシスによるクリストフ・コックス氏へのインタビュー

時代の徴
世界中の奇跡

編集長への手紙
ユニークな贈り物 他

ユニバーサル・ベーシックインカムへの道
チアゴ・スタイバーノ・アルベス

接触の科学——夢
アート・ユリアーンス

常温核融合の進展と見通し
N.K.

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

混乱の終わり

──覚者より
  ベンジャミン・クレーム筆記

 明晰な知識の目で世界を見るとき、認識しながら凝視する目には、ほとんどの観察者の見方とは全く異なった見方が顕れる。大多数にとって、これは戦争、洪水、悪疫のはびこる混乱の世界である。恐怖が何百万という人々の心(ハート)を支配する。確かに、今日の世界にはこれらの破局すべてが見られる──そしてその結果として多くの者がひどく苦しむ。しかし、恐怖と苦しみの背後には、物事はより良い方向に変わるだろう、この期間は一時的であり、長く続かないだろうという希望感が増大しつつある。かくして、混乱が最もひどい地域、苦難が最も厳しい地域、それらに耐えるのが最も困難な地域の多くにおいてそうである。
 そのすべての背後で、際限のない愚かな破壊の背後で、この世界は暗闇の、夢だらけの睡眠から醒めつつあり、極端に困難で精神的に衝撃の大きい状態から目覚めつつある。新しい強力なエネルギーが人類をかつてないほどに行動へと駆り立てており、そして、そのような状況においていつもそうであるように、最初の反応は入り交じったものである──混乱した破壊的な反応の後には新しいより高位のリズムが訪れて、それが徐々に全体を支配する。
 外的な形態や出来事の限界を超えた「いのち」を見るわたしたちは、この困難な時期はほとんどそのコースを走り切っており、多くの者が請い願う安定と平静がもう間もなく手の届くところにあることを、そして調和がその長い暗い夜の眠りから爽やかに元気を取り戻して目覚めつつあることを、確かな事実として知っている。
 かくして、今や世界はキリストの再臨に対して用意が整っている。かくして、今や人間は、キリストが提供しなければならないところのものに対して用意が整っている。
 キリストが以前に、彼の弟子イエスを通して来られたとき、人間は彼の教えに応えるのが不安であった。今日、何世紀もの苦難と教育と経験を通して、人間は彼の教訓を理解し、それを実践する用意がある。教訓を垂れる者として彼はやって来る。 救い主ではなく大教師として、彼はご自分の使命を全うされる。
 もうすぐ、世界が待望する御方は出現して、ご自身をすべての者の視野の中に現されるだろう。もうすぐ、人間は自分たちの高位我との対話に専念して、生き延びるか、死滅するかについての彼らの選択を行うだろう。かくして、この時の偉大なるドラマは演じられつつある。
 人間はそれを知らないが、終わりは初めから知られている。理性と真理の最終的な勝利は保証されている。
 マイトレーヤは、貪欲のカジノ(賭場)である株式市場の崩壊を合図として使うだろう。その時、彼は公に世界の舞台に入って来られ、正義と自由、分かち合いと良識を訴えるだろう。
 人間は彼ら自身を、彼らの優先事項を、彼らの志向と価値観をよく吟味するがよい。なぜなら彼らがやがて成さなければならない選択に、この世界の未来が、人類の福利が、そして神の大計画における彼らの当面の役割が依存しているのであるから。
 見守るわたしたち、あなた方の兄たちは、あなた方の正しい決定と未来の栄光を確信と喜びをもって待つ。

(シェア・インターナショナル誌2000年5月号)

マイトレーヤからのメッセージ 第129信

親愛なる友よ、再びこのようなかたちであなたがたと共にあることをうれしく思う。

我が友よ、人類の反応を見てわたしは非常にうれしい。
多くの者は彼らの周りに混沌とした危険な世の中を見る、まさしくそうである。
しかしこのいかにも混沌とした大渦巻の中に、静かな穏やかな中心があり、
希望と変化を生み出している。
我が友よ、今起こりつつある変化をわたしが見るようにあなたがたも見ることができるならば、わたしと同じように心は喜びに躍るであろう。
世界中で、今日人間は変化に目覚め、人の心をとらえている新しい思考や理想を前面に持ち出している。

世界に多くの良きことが起こっているのをあなたがたの多くは気づいている。
しかしまだ隠れているのはわたしの仕事の深遠なる効果である。
だから本当に喜びなさい。
喜びの光とリズムを広く伝え、あなたがたが出会うすべての人々の心に、
福音に対する反応を呼び起こしなさい。
我が友よ、まだまだ多くがなされねばならない。
多くの重要なことがらが、わたしの注意を引く。
多くの問題が解決を待っている。
しかし、すでに踏破された歩みは大きい。
これが本当であることを知り、そのように行動しなさい。

あなたがわたしを見るとき、昔の真理を改めて聞くだろう。
わたしは神と人との真の関係を言明する。
これを知って、応じる者はあの聖なる存在へと前進する。

他の人々に伝えることを、あなたの任務となしなさい。
愛と真理について、あなたが知っていることを告げなさい。
愛の顕現が神への確実なる径であることを告げなさい。
この単純な真理が、わたしの教えのすべての根底にある。

もうしばらくの間わたしを待ちなさい。
わたしをあなたがたの兄弟として、友として見なさい。
わたしを未来への案内人として、希望として見なさい。
わたしを信頼し、一人の兄弟としてわたしを愛しなさい。
わたしを神の愛の顕現として知りなさい。
まもなくわたしを見る用意をしなさい。
私、マイトレーヤ自身が現在あなたがたの中に居ることを、
あなたは信じるのだと世に告げる用意を整えなさい。
我が友よ、これをわたしのためになし、いのちの中に入りなさい。

唯一にして最も聖なる神の光と愛と力とが、
あなたがたの心(ハートとマインド)の裡に、今顕されるように。
それによって、あなたがたが世界の貧しき者たちを助けるために働けるように。

(1981年9月8日)

地雷や結核を発見するネズミ

ジェイソン・フランシスによるクリストフ・コックス氏へのインタビュー

 ベルギーの登録NGOで米国の非営利団体であるAPOPOは、地雷や結核を発見できるようにアフリカオニネズミを訓練している。APOPOはタンザニアを拠点としており、タンザニアのモロゴロ市で訓練を実施している。
 60を超える国が過去の紛争による地雷に悩まされている。毎年1,000万の人々が結核に感染し、100万から200万の人々が亡くなっている。1997年にこの団体が設立されてから、「ヒーローラッツ(英雄ネズミ)」という愛称のネズミたちは14万個を超える地雷を発見した。ネズミたちはまた、病院が見逃した2万2,000件を超える結核の活動性感染の症例を特定し、同時に17万件を超える潜在的感染を防止した。クリストフ・コックス氏はAPOPOの最高責任者で共同設立者である。ジェイソン・フランシスが本誌のために彼にインタビューを行った。

シェア・インターナショナル(以下SI):APOPOの共同設立者であるバート・ウィートジェンス氏は子供の頃にネズミを飼っていたことがあり、隠した餌を見つけるようにネズミを訓練していました。このことが、地雷や結核を発見するためにネズミ、特にアフリカオニネズミを訓練するというアイディアにどのように発展していったのでしょうか。
 クリストフ・コックス:私たちは工業デザインの学校[アントワープ大学]に一緒に入学しました。創造的なアイディアを思いつくことは、常に私の学生生活の一部でした。バート氏は地雷問題に深い関心を抱いていました。そのため、彼は地雷問題を分析し、地雷の発見が本当のボトルネック(障害)の一つであることを、私たちは知りました。なぜなら、地雷の発見には時間と費用がかかり危険だからです。彼はあらゆる検出方法の可能性を検討しました。ネズミは非常に優れた嗅覚を持っているため、訓練が可能であることが知られています。バート氏は、アントワープ大学で齧歯類の生態学を専門にしているロン・ヴァンハーゲン教授に相談し、教授からアフリカオニネズミを使うようにアドバイスを受けました。
 アフリカオニネズミがこの仕事に選ばれたのには、いくつかの理由がありました。アフリカオニネズミは土中に物を貯める習性があり、埋めた食べ物をよく探します。アフリカオニネズミは最大で8年生きますが、より小さなネズミはわずか2、3年しか生きられません。また、アフリカオニネズミは穏やかな動物であり、飼い慣らすことができます。他の多くのネズミは神経質な生き物です。そして、アフリカオニネズミを育てて飼育することが可能だとすでに証明されています。その大きさから、アフリカオニネズミは食用にされ、繁殖のために飼育されることがあります。

S I:これまでに、どのくらいの数のネズミが飼育され、地雷や結核を発見する訓練を受けているのでしょうか。

コックス:現在、少なくとも300匹のネズミがいます。過去5年間で78匹のネズミを訓練してプログラムに投入しました。26匹が結核の発見のためで、52匹が地雷の発見のためです。

地雷を発見する

S I:ネズミが受ける訓練の内容について説明していただけますか。そして地雷の発見と結核の発見で、訓練の内容はどのように違いますか。

コックス:ネズミが生まれた後、約10週間、母親と一緒にします。以前はもう少し早く引き離していましたが、今ではもう少し時間をおくようにしており、ネズミはより強くなります。次に社会化の訓練を開始し、あらゆることを行います。例えば、ネズミをオートバイに乗せた後でトラックに乗せます。また、ラジオの音を流し、ネズミをラジオの上に乗せます。ネズミは、人が近くにいることや、様々な音、環境の刺激に慣れる必要があるのです。およそ3週間後には、「クリック訓練」を開始します。私たちは[小さな携帯用の機器を使い]クリック音を鳴らし、食べ物の報酬を与えます。この過程を繰り返します。これは、地雷発見の訓練を受けるネズミの場合も、結核発見の訓練を受けるネズミの場合も同じです。次に識別の訓練を始めます。ネズミはクリック音を聞くためにあることをしなければなりません。
 地雷の発見には、紅茶を中に入れてカップに浸して作る「ティーエッグ」(小さな金属の卵型容器)を使います。ネズミは「エッグ」を発見したときにだけクリック音を聞きます。その「エッグ」はTNT(トリニトロトルエン──比較的安定していて扱いやすい爆発性の物質)の臭いがします。次にネズミは食べ物を与えられます。その次には複数の「エッグ」があり、その中の一つだけがTNTの臭いがして、他は別の臭いがします。ネズミはTNTの臭いのする「エッグ」を発見したときにだけクリック音を聞きます。ネズミは特定の臭いによってクリック音を聞き、食べ物の報酬が得られることを理解します。結核に関しては、ネズミは中性または陽性の喀痰(喀出された唾液と粘液)の検体が入ったケースの中に入ることになります。
 次に、地雷を発見するネズミにとっては、さらに難しくなります。私たちは、面積が狭く目標物が地面の上にある訓練用の地雷原にネズミを連れて行きます。徐々により広く、目標物が土中さらに深く埋まっているような訓練領域にネズミを連れて行きます。9カ月から1年経過すると、ネズミはさらに広い領域でより多くの(5個、7個、10個の)地雷を発見しなければならず、1個でも見逃すことは許されません。それから、ネズミは他の国に送られ、私たちの地雷原で使用している地雷とは種類が違う可能性のある現地の地雷で訓練を受けます。数週間後には、ネズミは地雷除去の責任を負う地元当局の管理下に移されます。ネズミが「合格」すると、「地雷発見ネズミ」として認定されます。ほとんどのネズミは合格します。

S I:ネズミはどの国で地雷の発見の仕事をしていますか。

コックス:私たちは現在、アンゴラ、ジンバブエ、モザンビーク、カンボジア、南スーダンで活動しており、ちょうどトルコでも活動を始めたところです。

S I:地雷の発見において、より伝統的な手法を併用しながら、ネズミをどのように使用するのかについてお話しいただけますか。

コックス:常に伝統的な手法を併用しながら、ネズミを使用します。ネズミが地雷の存在を示すと、訓練担当者は地面に目印を置きます。次に別の人が金属探知機を持ってきて、正確な位置を確認します。そして、地雷を掘り出します。ネジ回しドライバーのような道具で探査を開始し、土をほぐし、地雷を除去します。地雷は運び去られ、爆発処理されます。

S I:金属探知機だけを使う場合に比べて、地雷の発見においてネズミの助けを得ることには、どのような利点がありますか。

コックス:ネズミはテニスコートの大きさの領域を40分で調査することができます。これは手作業では最大で4日かかる作業です。場所によって異なります。地雷原では、以前の爆発による無数の金属片がある場合があるからです。金属探知機が検知音を鳴らすたびに、作業員は手順に従う必要があります。ブラシと小さなシャベルを使い、金属片を露出させ、取り除いて箱に入れ、金属探知機のところに戻って再び探査を行います。信号がなくなると、作業員は先に進むことができます。金属探知機が誤った結果を出すのは、本当によくあることです。ネズミは金属物ではなく、爆発物だけを嗅ぎ出すように訓練を受けています。

S I:ネズミは地雷を発見したことを担当者にどのように知らせるのですか。

コックス:地雷の上を軽くこすります。そして約3秒間立ち上がり、地雷を発見したことを担当者に知らせます。

結核を発見する

S I:医学的な検査だけではなく、結核の発見の補助にネズミを使うことが、なぜ重要なのですか。

コックス:現在では、1年に1,000万件の結核の症例があります。アフリカのサハラ以南地域では、これらの症例のおよそ50%だけが結核と診断されています。そのため、多くの人がそれと知ることなく結核に感染しています。多くの場合は、診断能力の欠如が原因です。その上、既存技術は、1982年から大きく変わらない顕微鏡検査です。顕微鏡検査では、およそ20%から60%の症例を発見することができます。HIV陽性の患者に関しては、発見率はおよそ25%です。つまり、ある人が病院に行くと、実際には陽性であっても陰性であると言われることが4回に3回は起こるのです。
 そしてPCR 検査(ウイルスの遺伝物質を検出するポリメラーゼ連鎖反応)の手法があります。PCR機器はより高価であり、高度なメンテナンスを必要とします。世界のこの地域[アフリカ]では、PCR機器の約40%が機能していません。
 ネズミは発見の速度がとても早いです。例を挙げますと、私たちは55の病院で活動しており、タンザニアのダルエスサラーム市において、私たちの検査機器ではすべての痰の検体を収集します。ネズミは、帰宅してもよいと言われた多くの患者の陰性の検体を検査し、その中から陽性が発見されます。私たちは発見率を約40%増加させました。病院は100の検体から10から15の陽性を発見します。そしてその内の85から90の陰性の検体から、病院が見落とした追加の5から6の陽性を特定します。重要なことは、私たちは伝染を防ぐ手助けをしていることです。というのも、すべての患者が1年に10人から15人、他の人を感染させる可能性があるからです。

S I:APOPOでは、どの国や都市で結核検査を実施していますか。

コックス:結核に関しては、モザンビーク、タンザニア、エチオピアで活動しています。主要な業務はタンザニアで行っており、そこには二つの研究所があります。

S I:APOPOでは、何回の結核検査を行いましたか。

コックス:79万を超える検体を検査しました。

S I:APOPO では、ネズミの訓練を別の分野での発見にまで拡大していますか。

コックス:私たちは現在、ブルセラ症の発見に取り組んでいます。ブルセラ症は、殺菌処理されていない牛乳を飲むことから感染する世界のこの地域における別の感染症です。私たちは、土壌の汚染物質の検出や野生生物製品に注目しています。東南アジアを中心に、違法な野生生物製品の取り引きが大規模に行われています。また、地震後に生存者を発見するようにネズミを訓練する興味深いプロジェクトも実施しています。そのために、ネズミ用の小さなカメラを備えたハイテクのバックパックを開発しました。ネズミは人間の匂いを嗅ぐことができ非常に小さいために、瓦礫をくぐり抜けて大人が行くことのできない瓦礫の下に行くことができます。

ヒーロードッグ(英雄犬)

S I:APOPO では地雷の発見のために犬の訓練も行っていますが、その仕事について少しお話しいただけますか。

コックス:ベルジャン・マリノア種の犬は、何かを嗅ぎ出したと同時に後ろに下がるように訓練されています。犬が地雷の上を歩いて地雷を起動させることはまず起こりません。私たちは、主に技術的な調査の役割のために犬を使用しています。そのために、訓練手順を新たに開発しました。犬は最大で40メートルの距離をまっすぐに歩いて戻ることができます。もし犬を使わなければ草むらを通過する必要があり、重い草むら用カッターを使うことになり高額な費用がかかります。私たちが犬を使うのは、犬は何とかして草むらの中を進むことができるからです。もし地雷帯を発見できたら、次にネズミを使用した除去作業を開始することが可能になり、ほとんどの場合、狭い領域で小規模な探索を行います。犬にはカメラやGPS機器や通信機器を備えたバックパックを取り付けることができます。私たちは、犬が探索した全行程の軌跡を示し、どこに地雷がある可能性があるかを示す地図を見ることができます。

動物愛護

S I:APOPOは動物の世話をする上で、動物の健康と福利を重視しています。あなた方がお世話をしているネズミの生活についてお話いただけますか。

コックス:それはパフォーマンス(仕事ぶり)のためだけではなく、非常に大切なものです。良い結果を出す健康的なネズミが欲しいと思います。ストレスでいっぱいの動物が欲しいとは思いません。私たちはみな動物が好きです。私たちのネズミは訓練担当者が毎日検査しており、獣医が毎週検査しています。ネズミにはケージの外で遊ぶ時間があります。ネズミが引退するとき、私たちは引退小屋を提供し、おもちゃで遊べるようにします。私たちのネズミは野生のネズミよりも長生きします。

S I:ネズミは地雷を爆発させるには軽すぎます。それはネズミが地雷の発見に向いている理由の一つでもあります。犬は地雷を感知したときに、ネズミが訓練されているように土を引っかくのではなく後退するように訓練されています。それでも、犬には爆発事故の危険性がありますか。それとも、犬の安全は地雷原において最優先でしょうか。

コックス:もちろん、危険は常にありますが、機器操作や地雷除去の担当者にとっても変わりはありません。私たちは厳格な手順に従っており、私たちの動物に関して、地雷事故は今までに一度もありません。

S I:APOPOの資金はどちらから提供されていますか。

コックス:資金は様々な源から提供されています。主な財源は基金やチャリティーです。また、一般の方の寄付も大きな財源です。一般の方はネズミを「養子」にして、ネズミの仕事内容の情報を得ることができます。それらは小さな寄付ですが、私たちの収入のおよそ10%になります。別の主要な財源は政府からの資金です。連邦政府は、ジンバブエでの私たちの地雷除去事業を援助しています。私たちが除去作業を行っているのは37キロメートルの地雷原で、1キロメートル進む間に約2,000個の地雷があります。この地雷原は、南アフリカのクルーガー国立公園とモザンビークのリンポポ公園に隣接したゴナレズハウ国立公園にあります。この国境をまたいだ公園は、世界最大の公園の一つです(7,576平方マイル)。そこは広大な野生生物の領域です。私たちは象の回遊回廊を安全なものにしようとしており、そうすれば人間だけではなく動物の安全保障にも貢献し、エコツーリズムを開始するきっかけになります。

詳しくはwww.apopo.orgを参照してください。

編集長への手紙

 シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。

ユニークな贈り物

 2005年の夏、群馬県のみなかみ町にある、友人の会社が所有する保養所に出かけました。二家族が合流し、そこで二晩を過ごしました。その当時、私は「どういう心持ちでいたらよいか」「職場でどうしたら最も役立てるか」が分からず、気落ちしていました。そのため、旅行を思い切り楽しむような気分ではありませんでした。
 二日目(7月31日)に、娘たちと一緒に草むらを散歩していました。バッタの幼虫が数百匹もいて、辺りを跳ね回っていました。私はついに一匹の(たった一匹の)、全身ピンク色のバッタを見つけたのです。昆虫の観察や採集がずっと好きだったので、子供の時から何千匹ものバッタを見てきました。けれども、そのようなピンクのバッタは、私の人生の中で見たことがありませんでした。このピンクのバッタを眺めていて私が認識したことは、バッタはバッタであって、色のことがなければ何の違いもなく、大切なことは、それぞれがユニークな存在で、そうあるべきだということです。「ありのままの、あなた自身でありなさい」と言われて励まされたように感じ、心が平静になりました。
 約1カ月後、私の体験を伝えて、ピンクのバッタの写真を見せました。友人たちもピンクのバッタを見たことはなく、覚者が現されたに違いないと言いました。北米に白い水牛の伝説があるように、おそらくピンクのバッタの伝説が世界のどこかにあると私は考えていました。
 翌日の8月28日にアパートを出たところで、床の上にバッタを見つけました。そのような場所で昆虫を見つけるのは大変珍しいのです。驚いたことに、そのバッタの背中もやはりピンクだったのです。私は二匹目を見つけてびっくりしました。このことによって、それが突発的な(あるいは偶発的な)出来事ではなく、『奇跡』のようなことだと確信したのです。
 2006年3月の非常に風の強い日に、伝導瞑想を行うために集まる会場へ向かって歩いていました。私は再び、昨年のピンクのバッタのことについて考えていました。すると突然、とても弱っていて死にかけている普通の緑色のバッタの成虫を見つけました。その冬は厳冬で、春の訪れも遅かったため、3月にバッタがいるということは、全くあり得ないことでした。このこともやはり印象深い出来事でした。
 私の興味深い体験についてのこの手紙を書かなければ、と感じました。
 これらのバッタは私への特別な贈り物でしたか。もしかして覚者が現されましたか。

T.Y.
日本、埼玉県

【ベンジャミン・クレームの師は、その『バッタの奇跡』がマイトレーヤによって現されたことを確認した】

霊性が積極行動へと向かう

 拝啓、シェア・インターナショナル殿
 シェア・インターナショナル誌2022年7・8月号の中で、ベンジャミン・クレーム氏と議員グループのメンバーとの往復書簡が掲載されたことをとてもうれしく思います。それは他のグループと協力することの重要性を際立たせるものです。
 2021年の冬に、私は他のグループとの協力を基礎とした、出現に関する活動の形を実践することを始めました。
 このプロジェクトの名称は、『「惑星を救え」講演──積極行動を伴う霊性』といいます。それがどのように機能するかについて、そしてそのような講演の一つの後で体験した特別な出会いについても分かち合いたいと思います。この形の出現の活動においては、一人の司会者がいて、活動家が彼または彼女自身のメッセージや、私自身のメッセージを伝えるインタビューを行います。私は、私たちの情報であるベンジャミン・クレーム氏のメッセージを伝えています。このワークショップというのは、ある種のプラットホーム、あるいはラウンドテーブル(訳注:円卓を囲んで立場や役職など関係なく意見交換を行う)イベントです。私たちの目的は、私たちの情報や霊性というものの見方と、一般の活動家として働いている人々の見解との間に、関連性や類似性を見いだすことです。
 これは大変に素晴らしい活動の仕方です。

● 他のグループとの協力を実践できます。それによって、霊性にのみ基礎を置いた講演に通常であれば参加しないかもしれない活動家や、その関係者の人々にまでベンジャミン・クレーム氏の情報も伝わっています。
● アクエリアスのエネルギーや統合のエネルギーに従って、このプロジェクトやワークショップの類やプラットホームをシェアすることで、活動家の観点と霊的なメッセージが渾然一体となります。
● より良い世界のために内的な(霊的な)やり方と外的な(活動家の)働き方が共に持ち込まれます。
● 私たちは活動家や建設的な人間と知り合うようになり、共に活動します。この方法で肯定的な力のために働く人々のネットワークがつくられるのです。

 そのような講演の一つの後で体験した特別な出会いと、グループによってシェアされた体験についても分かち合いたいと思います。

賢い子供たち

(1)2021年12月、私たちはオンラインでの「積極行動を伴う霊性」講演会を、「南チロルの未来のための金曜日」運動の著名人たちと行いました。2022年5月、私たちはもう一つのワークショップを、南チロルの最も有名な環境活動家である、マグダレナ・シュニッツァーさんと共に、団結のための祝祭行事で行いました。大体50人から60人の人々が聴衆として集まりました。司会者はオーバーボーツェンの伝導瞑想グループのメンバー二人が務め、マグダレナ・シュニッツァーさんに彼女の活動やメッセージについてインタビューを行いました。それから、二人にベンジャミン・クレーム氏の情報について質問しました。
 聴衆の中には子供たちもいました。私が講演の終わりにマイトレーヤのメッセージ第33信を読んでいた時、子供たちはメッセージが終わるまで両手を掲げていました。子供たちはまた、質疑応答の時に非常に賢明な発言をしました。

(オーバーボーツェン伝導瞑想グループのアンドリアス・ベックと協働者たち、イタリア、南チロル)

読者質問欄

Q アリス・ベイリーの(ジュワル・クール覚者の教えとして書かれた)『ハイアラキーの外的顕現』という著書の中で、キリスト・マイトレーヤの再臨の前に覚者方が認知され尊重されるやり方で物質界で公に働かれると述べられています。あなたの情報では、その計画は変更されたのですか、それとも本の解釈が字義的すぎたのですか。
A その両方です。この理解は字義的すぎたかもしれません。しかし、大計画は「伸縮」されました。それは加速することが可能です。

Q パーソナリティーの統合に近づく人々の場合、仙骨のセンター(性センター)と喉のセンターの関係は何ですか。
A 統合に近づくにつれ、仙骨のセンターのエネルギーは上昇し、喉のセンターに焦点化し始めます。

Q 「平均的な人類」にとって、メンタル体の第1光線、第4光線、第5光線は全体人口の中でどのくらい優勢ですか。
A 第4光線のメンタル体は比較的多く、第5光線のマインドは比較的少ないです。「平均的な人類」においては第1光線のメンタル体はほとんど存在しません。

Q 人の性質のある性質を抑圧するよりもそれを「変性」させることについて話す方が容易です。しかし、実際にそれをどのようにするのでしょうか。
A 私たちは瞑想と奉仕を通じて自分自身の変性を成し遂げます。メンタル体を通して魂の光を持ち込むことでも、自分自身を変容または変性させることになります。

Q 直観はなぜ個人よりもグループを通して機能するのですか。
A 厳密に言えば、直観はブッディのレベルから来ます。グループ意識の状態はブッディです。そこでは分離した個人という感覚は存在しません。

Q 世界の主、サナット・クマラは、予測可能な未来に、目に見える認知されたアバターとして顕現されるでしょうか。
A いいえ。

Q ハイアラキーの覚者方は惑星ロゴスの意志をどの程度正確に知っているのですか。
A その覚者の地位によります。キリスト・マイトレーヤと仏陀は最も確かにロゴスの意志を知り、それをハイアラキーの覚者方全体に伝達されます。
(ベンジャミン・クレームのアーカイブより、日付不明)

Q イエスはマイトレーヤと交信しているのですか。(1993年11月11日、ゲリー・ライアン・ショーのラジオインタビューより)
A はい、絶え間なく。すべての覚者方は絶え間なくテレパシー的に交信しています。彼らはメンタル意識、グループ意識を共有します。分離した自己の感覚を持たず、グループとしての意識のみを持ちます。マイトレーヤの観点からは、彼と私たちの間に分離はありません。彼は言われました。「私とあなたを隔てるものは何もない。まもなく多くの者がこれを知るだろう」と。私はマイトレーヤを見たりマイトレーヤのビジョンを体験したりした人々からの大量の連絡を受けます。彼は様々なやり方で、最もありそうにない状況で彼らに現れます。それは世界中で起きています。

Q マイトレーヤは不死身だとあなたは言われますが、そうであれば、彼は私たちが伝統的にイエス・キリストと結び付けていた性質を持っているということですか。
A 彼は言われました。「わたしの愛する弟子イエスを求める者は、イエスの特性をわたしの中に見いだすだろう。教師としてのわたしを探す者は、より的に近い、わたしは教える者であるから」「わたしは新しい宗教を創始するために来たのではない。わたしは信奉者をつくるために来たのではない。わたしは人類に真我(神)の実現の術を教えに来たのである」。これはすべての人々に関わることです。それが私たちの人生の目標です。

Q イエスの並外れたエネルギーと霊的指導力に敏感な人々に対して、イエスがローマでしていることについてどう説明すればいいですか。
A 彼はローマ郊外にいて、弟子たちを通して働いています。かなり進化した親密な弟子のうち二人は、ローマ教皇庁の枢機卿で、法王の側近であり、大計画について正確に知っており、イエス覚者と意識的に協働しています。しかし、イエスは世界中に弟子を持ちます。彼は、いわば至るところのキリスト教会を監督しています。

Q イエスは家に住んでいるのですか。
A はい、ローマ郊外にある家に住んでおられます。

Q それが実際にどこにあるかご存じですか。
A ローマ郊外ということしか知りません。正確な場所は知りません。彼は私の直近の師(覚者)ではないのです。

Q マイトレーヤがあなたの直近の師ですか
A いいえ、違います。私の師はヒマラヤに住んでいます。マイトレーヤはすべての覚者方の師です。

Q あなたの師について教えていただけますか。
A 私が言えることはわずかです。彼は霊的ハイアラキーの年長のメンバーの一人です。彼の名前を明かすことは許されていません。たぶん大宣言の後に、私はそれを発表するでしょう。

Q でも彼はあなたと接触しているのですか。
A はい。私は一瞬一瞬、彼とテレパシー的に交信しています。