編集部より

編集部より最近の数カ月間にシェア・インターナショナル誌に関して受け取った多くの肯定的で励みになるコメントに対して、私たちは感謝の意を表したい。皆さんの支えをありがたく思っている。

私たちはベンジャミン・クレームが肉体として存在しないことを痛感しているが、私たちの仕事に対する彼の支援と導きが続いていることも同じくらい痛感しているということが、読者にとって歓迎すべき知らせとなることを期待する。

当然のことながら、大きな変化の時代には疑問が持ち上がり、支持者も批判者も一様に答えを望んだり期待したりする。ベンジャミン・クレームの師である覚者の記事は、難しい問題を取り扱う際にはしばしば優れた洞察の源となっており、書かれてから何年も経過して再掲載された場合でも、その途方もない適切さを証明している。

新たな状況においては、この出版物の目的と機能を再考することが重要だと思われる。シェア・インターナショナル誌は、マイトレーヤとベンジャミン・クレームの師のアイディアやインスピレーション(ひらめき)、洞察を伝える媒体である。今日の世界にマイトレーヤと知恵の覚者方がおられることを知らせる主要な手段の一つである。覚者は過去について説明し、現在を光で照らし、輝かしい未来の文明の輪郭を描かれた。私たちがマイトレーヤの優先順位を実施する措置を取るならば、その文明は人類のものになるだろう。

覚者の記事やマイトレーヤからのメッセージ、読者の質問に対するベンジャミン・クレームの回答、覚者方やその代理人との出会いについての記述、マイトレーヤと知恵の覚者方によって顕された奇跡── これらは皆、世界に希望とインスピレーションを与えてきた。

必要とされる変化が詳細に述べられ、実現可能な解決策が指摘され、困難が浮き彫りにされている。賢明な助言が与えられ、公正で良識ある世界のビジョンが掲げられている。そうした世界においては、すべての人の必要が満たされ、分かち合いと正義が普通のこととなり、私たちが潜在的にそうである神聖な存在へとすべての人が進化することが可能になる。

しかし、シェア・インターナショナル誌のもう一つの機能は、こうしたアイディアが直観的な反応を引き出すときはいつでも、メンタル界層に影響を及ぼし、敏感で創造的なマインドを持つ人々によって取り上げられるということである。アイディアは実施され、そのようにして文明は進行する。同様に、マイトレーヤと覚者方の出現についての情報が公開講演で提供されるとき、アイディアがメンタル界層へと出て行くことになる。

私たちの仕事のさらなる側面は、事実以上のものを提供し、新しい考え方の発達に寄与することであった。心(ハート)の変化によってこそ、世界が必要とする変化を人類は成し遂げていくだろう。

この雑誌の精妙な機能は次のとおりである。覚者の記事とベンジャミン・クレームによる質問への回答の中に、読者はリアリティ(実在)の性質とその偉大な生命の不可欠な部分としての自分自身の性質についての理解を深める手段を持っている。これは直観の成長と意識の拡大を促す。

覚者による記事の選択

覚者方は時間の外で生きておられる。ベンジャミン・クレームの言葉を引用すると、「覚者方は時間が全くない中でリアリティを見ます」。ベンジャミン・クレームはまた、私たち人類が時間に支配されていることについて語った。シェア・インターナショナル誌への覚者のまさしく最初の記事は、時間とは心(マインド)の状態だという事実を扱った。特定の出来事や歴史上の特定の瞬間についてのものでない限り、覚者の記事は時間を超越している。それらは私たちの視点よりもはるかに広い視点から書かれた。それらは歴史の流れや予想される人類の反応に対する洞察を含んでいる。そうした記事を改めて読み、研究するよう勧めるとき、私たちには何の躊躇もない。

特定の月や世界情勢にふさわしい記事を選ぶ際には、編集を行っている時期に世界に効果を及ぼしている主要な要因を注意深く考える必要がある。関連する現在の問題に対処するという観点から選択はなされる。幸いなことに、ベンジャミン・クレームの師は大量の記事を提供してくださった。私たちがどのようにして、なぜ特定の記事や様々な報告を提示しているかに関するより詳しい説明については、それぞれの欄の導入部をご覧いただきたい。

マイトレーヤの優先順位

マイトレーヤの優先順位── 十分な食物の供給、適切な住宅、普遍的権利としての健康管理と教育── は私たちの仕事のもう一つの主要な焦点であるが、私たちは専門家でないため、多くの著名な人物の専門的な見識を取り入れている。

編集チームは、現在の出来事とハイアラキーの洞察に沿った突破口について調査する。私たちはマイトレーヤのアイディアに最も近いアイディアを抱く専門家を選ぶ。このようにして、非常に希望に満ちた発展に注意を引き付けることができる。そうした発展は、人類がマイトレーヤの存在とインスピレーションに反応していることをはっきりと示している。

ベンジャミン・クレームの師は以前に、シェア・インターナショナル誌は将来教育的な役割を担うようになり、覚者は同誌との関わりを持続するだろうと示唆した。ベンジャミン・クレームはまた、購読することによって同誌を支え続けてくれるよう好意的な人々に訴えかけた。

ベンジャミン・クレームの遺産

何年か前、ベンジャミン・クレームはあるジャーナリストから、彼が死んだとき彼の仕事はどうなるだろうかと聞かれた。彼の答えはユーモラスで明快だった。「私が長年にわたって一緒に働いてきた何千人もの人々がおります。世界中のグループの人々です。彼らは何をすべきかを知っています。この情報を知っています。マイトレーヤと覚者方の間近に迫った出現について一般大衆に知らせるというこの仕事を続けていくでしょう。彼らはそれほど幸せでないかもしれません ── 私の冗談をもう聞くことがないでしょうから。しかし、この仕事をやり続けるでしょう!」

私たちにはベンジャミン・クレームという、地に足がしっかり着いた、ユーモアあふれるお手本があったので幸運である。彼は仕事を真剣に受け止めたが、自分自身を「リーダー」にすることは決してなかった。彼は決してそうではなかったし、現在も誰もそのような立場にはいない。以下は、ジュワル・クール覚者による『秘教心理学 第二巻(下)』(AABライブラリー、258頁)からの引用である。リーダーに過度に依存するパイシス時代のグループと、もっと自己方向性を許容し、グループのメンバーが大人の弟子として責任を負う新しいアクエリアス時代のグループとの違いが描写されている。これによって仕事は確実に続いていくことになる。ジュワル・クール覚者はまた、リーダーがその死後も関与することについて述べている。

「新時代において、へその緒は[アクエリアスの]グループの生涯の早い時期に切断されるであろうが、リーダーとリーダーたちの集団は長い間、(子供の母親のように)導くインスピレーション、愛に満ちた保護する力、指導と教えの源であり続けるであろう。このような場合、リーダーが彼岸に渡ったり……したときでさえ、グループは自らの道を歩み続け、自ら方向づける媒体として自分の考えに従って生きることができる」

残された短期間に私たちが何とかやっていくことができることを覚者方は知っておられる。私たちが── ベンジャミン・クレームによってもハイアラキーによっても── 見捨てられてはいないことを私たちは知っている。大計画はマイトレーヤと覚者方の手の内にあって安全である。