ベンジャミン・クレームは、自らを他のグループの活動や情報伝達の正統性の判定者とは考えていませんでした。シェア・インターナショナル誌も同じ方針を継続します。
世界中のあらゆる講演において、事実上生涯において毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲の領域に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。
日本 2009年5月
Q.覚者方はお互いに友人なのですか。
A.マイトレーヤとイエス覚者は特に親密です。イエス覚者は2000年前にパレスチナでマイトレーヤが働いた器であったことを忘れてはいけません。それがおそらく二人の間に特別な絆を確立したのでしょう。覚者方は生きとし生けるものへの完全な無条件の愛のみを知っています。ハイアラキーは同胞団であり、これまで世界に存在する唯一の真の同胞団です。マイトレーヤの目的は人類を本来の同胞団として確立することです。
Q.覚者方が人々に現れるとき、2度以上同じファミリア(似姿)を使われることがありますか。同じファミリアを何度も使うことはできるのですか。
A.覚者方が現れるとき、彼らは実際に生きているとおりの姿では通常現れません。彼らは望むどんな姿でもとることができ、彼らの意識の一部をそれを通して表現するファミリアを創造します。それを使い終えたら、解体し、その形態は消滅します。覚者はときに何度も同じファミリアを用いることがあり、長い間使うこともあります。
Q.カルマは私たちを罰するためにあるのですか。
A.数え切れない転生の中で、私たちは多くの良いことを行ってきましたが、ひどいことも行ってきました。それによってそれらの原因から派生する結果を始動させました。それはひどい罰ではありません。カルマは慈悲深い法則です。何も失われるものはなく、すべてが関連しており、遅かれ早かれすべては私たちに戻って来ます。それはもう一つの大きな法則、再生誕の法則を通して働きます。それは矯正の機会と過去の否定的なカルマを無効にする機会を与えます。覚者方は、私たちは実際には悪いカルマよりも良いカルマを多く持っていると書かれています。私たちはこれを認識し、無害であるよう努めなければなりません。
Q.インフルエンザ・ウイルスは環境汚染や悪い想念に由来するのですか。
A.環境汚染よりは悪い想念と行動に由来します。戦争や紛争の周期が終わるたびに、インフルエンザの蔓延があり、国際的なときも特定の地域に限るときもあります。戦争は人類にストレスと緊張をもたらします。これらの緊張は不均衡の状況をつくります。それは順にすべての人間以下の生命──エレメンタル生命にも影響し、これが分裂と緊張をもたらし、それがエレメンタルに影響し、異常気象(洪水、干ばつなど)をもたらします。
Q.気候に影響を与えるストレスや緊張を避けるためにどんな生活態度が正しいですか。
A.台風のよく来る地域にいると、台風は私たちの緊張とバランスの欠如によって拡大され、気象条件が極端になります。地球には地震の起きやすい地域があり、例えば日本や環太平洋地帯ですが、人類の間違った思考によって通常の地殻の動きが歪み拡大されます。人類は機械的に考える傾向がありますが、世界は一つの単位であり、有機的な生命体です。その存在のすべての原子は他の原子に関係しており、私たちは異なった考え方を学ばなければいけません。私たちはもっと有機的に考えなければなりません。原因と結果の法則の下で正しく生きる唯一の方法は、有機的に生きることです。私たちはこの地球と呼ばれる場所で有機的に生きる方法を理解しなければなりません。無害が鍵です。
Q.マイトレーヤは、イエス覚者やブッダや他の知られている聖者よりも年長でより進化していますか。
A.マイトレーヤはすべての覚者方の師です。覚者方は彼の弟子であり、第六段階のイニシエートで、チョハン方として知られています。イエス覚者はこれらの弟子たちの一人であり、マイトレーヤが彼よりも進化していることを最初に認めるでしょう。そしてマイトレーヤは、ブッダがマイトレーヤよりも進化していることを最初に認めるでしょう。かなり最近まで彼らは同じレベルでした。しかしブッダは宇宙的イニシエーションを受け、それによって少し進化しました。私がブッダというとき、それはブッダの器であったゴータマ王子のことではありません。人類はいつもこのような比較をします! マイトレーヤがブッダやイエス覚者より進化しているかどうかにあなたが関心を持つのはなぜですか。彼らは皆とてつもなく高位にあり、人類の遥か先を行っており、これらの比較は愚かで、ただのグラマーです!
オランダ、アムステルダム、2002年9月
Q.マイトレーヤは、家族、隣人関係のような、基本的な関係や実際的な事柄により多くの焦点を当てるでしょうか。
A.はい、そのとおりです。彼は常にそうしています。私たちは『シェア・インターナショナル誌』を通して、彼の優先事項、家族関係やカルマなどについての彼の考えを掲載してきました。
彼は実際的な人間であり、実際的な私たちの問題に関与しています。覚者方は神秘家ではありません。私たちが神秘家なのです。私たちは何も理解せず、すべてを神秘化します。覚者方は知る者であり、智恵の覚者方です。智恵とは知識に愛を加えたものです。そして、私たちに関係があるのは、生きる智恵であり、正しい関係の中で無害に生きる実際的な智恵です。マイトレーヤは想像できないほど素朴で、想像できないほど謙虚であることが分かるでしょう。この霊的巨人は目を上に向けながら神を見つめて歩き回ってはいません。そのようなことはしません。彼は生活と生活の関係に関わっています。それが彼の関心事です。