今月号(訳注:英文誌では7・8月合併号として発行された中の7月号部分)で、深く掘り下げた記事やインタビューを発表する機会が提供され、様々な考え方だけでなく様々な声も取り上げられている。それは今月号の筆者たちの多様な声であり、また、正義を求める民衆の声である。現在の危機に対する人類の責任と反応を振り返ることにする。変化の必要性はシェア・インターナショナル誌で毎号、強調されている。今、こう問いかけたい。世界は変化に向けて用意を整えているのか。そして、誰が先導するのか──指導者だろうか。民衆だろうか。これまでのところ、特定の地域の人種差別に対する世界規模の反応から判断すれば、先導するのは、自分たちの意見や声を響かせている民衆である。民衆は連帯し、正義と一体性のためであれば命を、「呼吸そのもの」を失う危険を冒すこともいとわないようである。
一方、覚者方がこのような状況をどう見るかは考慮に値する。「マイトレーヤが提唱されるのは、革命(レボリューション)ではなく、進化(エボリューション)である。革命は対決と大量殺戮をもたらし、一種類の問題を他の種類の問題に置き換えるだけであることを、マイトレーヤはよくご存知である」。(「偉大なる決断」本誌2012年1・2月号)
「わたしたちの方法は平和的な進化の方法であり、世界をさらに危険にさらそうとする者たちにその方法を勧める。わたしたちの方法は単純であり、達成可能である。分かち合いの原則は人間の苦難に対する素晴らしい解答である」(「将来の一対の柱」本誌2013年9月号)
「過去の最良のものを大切にし、古い道標を復元しなさい」(「未来への道」本誌1985年9月号)
グレアム・マクストンは、ほとんど間違っているたくさんの考え方から私たちを解放してくれる一方、オランダの学者たちはすでに、コロナ後の世界のための計画を立てている。「学者として、私たちはこの政策ビジョンが、国際的連帯に基づいたより持続可能で、公正で多様な社会へと導き、将来的なショックや感染症の世界的大流行へのより良い予防と対処につながるものであると確信している。私たちにとって問題は、もはやこれらの戦略を実施することが必要かどうかではなく、どうやってそれを行うかである」