読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。

Q 天使とは何ですか。

A 天使は存在します。彼らは人間とは別の進化──ある意味、並行する進化にいます。東洋においては、彼らはデーヴァ進化あるいは天使的進化と呼ばれています。彼らは退化する弧の亜人間エレメンタルから、人間よりもはるかに高度な偉大なる存在──アーキエンジェル──までの進化の弧にいます。ですから、それは信じられないほど多様な進化であり、物質にまで至ります──それらのエレメンタルは惑星の物質を維持するために使われています。進化の弧においては、低位の建設者たちと呼ばれ、地球の木々や花や植物を作り、地球の気候を管理し、泉や川を世話します。それらの物質活動のすべては微細な天使的生命(亜人間)によるものです。そしてこのように活動することで彼らは徐々に人間(の進化)に近づきます。
 人間の段階はすべてのものが通過する段階です。まだ人間ではないものから人間、そして人間を超えたものに至ります。人間を超えた天使の存在がいます。覚者方が人間を超えているのと同じです。彼らは人間の段階を通過して、人間を超えた段階、魂の段階に達しました。彼らは魂の王国です。彼らは天使と混同されるべきではありません。
 今日の人々は世界中で、あらゆる国で天使を体験しています。メディアからお茶の間に至るまで、あらゆる場所でナンバーワンのホットな話題です。誰もが今や天使を体験しています。
 これらの「天使」は天使ではなく、覚者方です。覚者方は彼らが天使であるかのように行動し、あらゆる悲劇から人々を救っています。自動車事故の死、溺死や崖からの墜落など何でもです。これらの無数の「天使」による救済の事例は、あらゆるケースで「天使」として姿を見せる覚者方によって行われています。彼らは意のままに外見を変えることができます。人々は天使を大きな翼を持つと考えますが、彼らは大きな翼を持たず、翼を持つ必要もありません。それは人間が持つ天使についての想念形態です。ですから、覚者方はその想念形態を用いて「天使」として現れ、人々は「天使が私を救ってくれた!」と言います。しかし実際にはそれは覚者です。
 現在、天使は確かに存在しますが、人類が想像しているように人類と接触はしていません。まだその時は来ていません。しかしいつの日か、将来、人間の進化と天使の進化が密接に関連するようになるでしょう。彼らは偉大なる治癒者であり、治癒の術について人類に伝えるべき多くのことを持っています。

Q それでは、私たちそれぞれには守護天使がいるのですか。

A 私たちは確かに守護天使を持っており、人々は救われた時には守護者である守護天使のおかげだと考えます。しかし、全くそうではありません。守護天使は事故や危機的状況からあなたを救うことはありません。守護天使はあなたを進化の道に留めます。それが役割です。あなたが黒魔術や邪悪な活動によって退化の道に迷い出したとき、守護天使はあなたを神への道、光の道に保つ役割があり、その管理者が覚者方です。

Q では、彼らに語りかけることはできるのですか。

A 守護天使に語りかけることはできません。人々は彼らに祈りますが、それを聞き反応するのは覚者方です。
(ディック・ラーソンによるベンジャミン・クレームへのインタビュー「古からの疑問に新たな光を与える」、1996年)

Q 転生という概念は新しいものではないと思います。宗教は人々がより良い人生を歩むために存在しますが、あまりうまくいかないときもあるようです。しかし再び生まれたとき、進化することができると知るのは良いことです。私は汚染のない世界に生まれたいと思います。私は再び生まれたいと思いますが、食べ物のない場所に生まれたいと思うでしょうか。

A それが人類の抱える問題の一つであり、マイトレーヤの第一の優先事項です。彼がまさに今この世におられる理由の一つは、私たちには一人当たり余分な食べ物があるにもかかわらず、2億5,000万の人々が文字通り飢え死にしているという事実です。マイトレーヤはこれを犯罪と呼ばれます。豊かさの中で人々が飢えることは犯罪であり、異常なことです。
(1989年6月28日、「ケン・ベアレンズ・ショー」におけるベンジャミン・クレームへのインタビューからの抜粋)

Q メッセージの中で、マイトレーヤは「あなたに私を信じてほしいとは思わない。まず、わたしをあなたの中で体験しなさい」*と言っています。これについて説明していただけますか。

A 宗教団体は、イエスやクリシュナのような教師がいると信じています。キリスト教徒は、「イエスを信じなさい、そうすればうまくいくでしょう。彼を信じると言いなさい」と言います。「私はイエスが生きておられることを信じます」とただ信じて、ただ言うだけに何の意味があるでしょうか。
(*『いのちの法則』の中のマイトレーヤの教え)
 個人的に、私はイエスが生きておられることを信じます。彼は偉大なる覚者であり、間もなくマイトレーヤと覚者の一団と共に世に出られるでしょう。しかし、「私はイエスを信じます」と言うだけでは人は変わりません。本当に人を変えるのは、キリストとしてのマイトレーヤ、パレスチナで生きたイエスが、彼ら自身の中に体現したもの──キリスト原理である愛──と一体化することです。あなたがあなた自身の中にあるそれと一体化したとき、あなたはマイトレーヤを体験することになります。彼を世界教師としてただ信じることは重要ではありません。しかし、あなたがあなた自身の中にキリスト原理を認識することは重要であり、それがあなたの中で目覚めた限りにおいて、マイトレーヤはあなたを通して働くことができます。彼はあなたを通して世界を変えることができます。
(2001年6月、ニューヨーク市での講演)