世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。
Q 今日の世界には多くのストレスがあり、特に生計を立てるためのストレスがあります。無数の人々がこの状況に対処しなければなりません。それはなぜでしょうか。マイトレーヤはこれについて何と言われるのでしょうか。
(2004年6月28日、「より良い世界を想像しよう」におけるエリザベス・ロスとマクネア・エザードによるベンジャミン・クレームへのインタビューより抜粋)
A 誰もが生活の糧を得る必要があるのは当然ですが、そうするための環境は世界中で非常に多様です。電話の前に座って何らかの株や為替で数分の間に何十億ドルも稼ぐ人もいます。他の人々はわずかな手当のために日夜働き続けてやっと生きています。この問題を生み出すのは世界における分断です。
Q この日々の決まりきった仕事のために、多くの人々の創造的エネルギーが枯渇しています。
A そうです。それが問題なのです。1ドルを稼ぐために一日に10時間から15時間、18時間働いた後に、次の日の仕事のため以外のエネルギーを誰も持っていないのです。
Q それは例えば、アメリカや他の西洋諸国における経済制度と関係ないのですか。
A 分断は非常に全体的なのであらゆる点で関係があります。それは世界がいかに市場のフォースによって支配されているかを強調しています。人々は自由貿易市場経済に従事するよう奨励されていますが、それは先進国をますます束縛しています。そのために地球全体で失業が非常に増えているのです。製造業などの分野での大幅な機能集約による小型化は競争の圧力によって引き起こされます。競争は市場のフォースの道具であり、それは人類の生活を束縛しています。
マイトレーヤは市場のフォースを悪のフォースと呼びます。なぜなら、それはそれ自体の中に不平等を含んでいるからです。それはあたかも私たち全員が同じ競技場でプレーしているかのような経済規範と考えられています。しかし、そうではありません。アメリカや他のヨーロッパ諸国の財力と、ザイールやウガンダ、タンザニア、そしてインドやパキスタンのような国の財力とを比較することはできません。誰もが同じレベルで競争していると考えるのはナンセンスです。そうではないのです。
ですから、必然的に、開発国と開発途上国の格差はどんどん広がり、人々は「彼らを援助しよう」と言います。確かに私たちはそうします。しかし、ローンを提供するということは、年間2,000億ドルが途上国から開発国に還流していることを意味します。それに利子も加えてです。ですから「援助」が意味するのは、彼らが年間2,000億ドルを失うということです──それは援助ではありません! それは高利貸しであり、キリストがイエスを通じて、寺院から両替屋や高利貸しを追い払ったのと同じひどい状況です。ある象徴的な意味で、彼はそれを今日も繰り返していると言えます。
Q お話を聞いていると、市場のフォースのために私たちは環境を破壊しており、人々は餓死しており、無数の人々が貧困の中に生き、ドラッグや犯罪が広がっているのだと思われます。この状況が変わる時は来るのでしょうか。マイトレーヤや覚者方は、私たちが変化するのに必要な影響を本当に与えることができるのでしょうか。
A マイトレーヤ御自身は今がその時だと考えていますが、私たちは今始めなければなりません。私たちは水や土壌、河川の中の汚染を浄化し始めなければなりません。私たちは触れるものすべてを破壊しています。有毒で致死的なものにしています。ですから、変えなければなりません。環境と共に生き、持続可能な経済をつくらなければなりません。私たち自身のためだけでなく、私たちの子供やその子供たちのために、これからの時代のためにです。浄化のためにおそらくあと20年くらいしか猶予はないでしょう。
Q 私たちは地球を汚染することについて話しています。1980年代の終わりまでに、私たちは核の拡散から遠ざかっていると考えていました。しかしその後、こうした核兵器はインドやパキスタンに広がっています。これは懸念すべきことではないでしょうか。
A そのとおりです。核兵器に関するあらゆることは懸念すべきことです。しかし、世界を見渡せば、他の国はすべて武器を持っています。インドやパキスタンだけが武器を持ってはいけないと言える権利が誰にあるでしょうか。
Q 今地球に起こっているあらゆること、とりわけアメリカで過去6カ月から8カ月に起こった台風、干ばつ、フロリダの山火事などを見ると、私たちや他の国々は何らかの悪いカルマを刈り取っているのではないでしょうか。
A そのとおりです。私たちは大量の破壊を行っています。台風や山火事のような災害の多くは人間の行為によるものではありません。それらはいわゆる太陽黒点の活動、太陽からの放射などの結果であり、気象パターンを乱しています。しかし、人類自身の破壊的な想念形態が気象の最大の媒介者です。
私たちはあらゆるものとつながっています。人間、天使的存在のような他の形態、そして私たちが大自然と呼ぶものの間のつながりに断絶はありません──すべては切れ目なくつながっており、一つです。私たちは全体であり、後に宇宙に反応を起こさないで何かをすることは不可能です。
地下核実験を行うとき、最近日本やインドやパキスタンで起こったような地震を必然的に引き起こします。近い場所とは限りません。何千マイルも離れた場所のこともあります。インドが生じさせた地下の地震はおそらくアフガニスタンでひどい地震を生み出したと考えられています。そうではありません。しかし、パキスタンの爆発による地震は、ボリビアで起こった地震を引き起こしました。
ですから、私たちは皆、関係し合っています。しかし、私たちが平衡を乱すとき──宗教の分派、戦争、疫病、間違った関係性、貪欲、苦しみなどのすべてによる破壊的な想念形態によって行動するとき──それはデーヴァ界、気象を強力に管理している天使的進化に影響します。私たちが不均衡であるならば、彼らも不均衡になります。私たちが平衡を取り戻せば、彼らもまた平衡を取り戻し、気象パターンも元の性質へと回復するでしょう。