読者質問

Q あなたは原因と結果の法則(カルマの法則)について話されますが、日々の中で私たちはどのようにカルマの法則の中で生きているのですか。

A これはすべての出来事を正確に健全に支配する重要で単純な法則です。すべての思考が私たちの人生に起こるすべてのものを生み出します。私たちは、それに意識的である限り、それに責任があります。ですから生活のあらゆる側面での無害の必要性が分かります。それが進化ということです。それは無害を達成することです。イエスが、彼を捕えに来た男の耳を剣で切り落とした信奉者について言った言葉の背後にはこのことがあります。イエスはこう言いました。「剣を収めなさい。剣だけで生きる者は剣で滅びる」。これは文字通り真実です。

Q 「(頬を打たれたら)他の頬も向けよ」と言うことでイエスが意味したことは何だと思われますか。

A イエスが「他の頬も向けよ」と言ったのはそのとおりを意味したのです! 彼は全くその意味で言ったのです。害なしに生きる唯一の方法は、もし害が与えられたら、(「目には目を」式に)害を返すのではなく、他の頬を向けよ、とイエスは言いました。そうすることであなたはいのちの法則に従うのです。誰がイエスにそう言ったのでしょう? 彼はどうやってそれを知ったのでしょう? 彼がそれほど大きな影響力のある発言をする力と権威を与えたのは誰でしょうか? 興味深いことに、それはマイトレーヤでした。

Q あなたは植物王国と他の王国との境にいる植物について言及しました。私にはその意味が全く分かりません。

A ご存じのとおり、それぞれの王国はその下の王国から出てきます。動物王国は植物王国から進化します。今、他の植物とは違う奇妙な植物が存在します。それらは通常のやり方では生長しません。それらは、自分で生命を維持し、昆虫を食べることで栄養を得ています。そのようなことは、あらゆる王国の境界で起こります。鉱物王国の境界にも、他の石や岩とは異なる石が存在します。
それらは死んだり静的な状態にはありません。放射しています。その放射が鉱物王国を次の王国、植物王国に移行させます。「放射」は植物王国によって使われる自己顕示の卓越した方法です。これによって花は、色と香りを放射します。これはすべて放射の実例です。動物を食べる植物は次の王国(動物王国)の到来の徴です。そして動物王国から人間王国が生まれます。私たちは動物ではありませんが、肉体は動物に負っています。何百万年もかけて動物段階から洗練されて動物人間に発展しました。その被造物が十分な洗練の段階に達したとき、半動物・半人間の地点に達したとき、マインドのエネルギーが人間にもたらされ、人間の進化がその時点から進行しました。その情報は覚者方によって与えられました。覚者方は様々な王国の進化の歴史を保管し、書いておられます。
その歴史は1,850万年前に始まりました。ですから人類は1,850万年の進化の旅路を経ており、肉体を洗練させて、ネアンデルタール人や原人まで発展しました。しかしそれと同時に、真の人間が世界の至るところに生きていました。私たちはその一部です。今では人間王国は進化し、進化の規模の上でさらに高い地点に達しており、純粋に人間進化の地点を超えて「超人」(覚者方)に達している人々もいます。ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』を読んだことがあれば、人間の進化について、覚者方が通過し超人となった五つの惑星的イニシエーションについてのアイディアを得ることができるでしょう。彼らは神々となりました。マイトレーヤのメッセージを聞けば、彼は「あなた方は神々である」と言っていることに気づくでしょう。すべての人間は潜在的には神です。覚者方はそのレベルの神性を達成しています。

Q アメリカには死刑制度を持っている州があります。霊的ハイアラキーは死刑を正義の一部と考えているのですか。

A アメリカ人にとって正義とは司法制度のことです。それは復讐についてです。そのために何百人もの人が毎年死にます。それは人命に関わる犯罪を犯した人を政府が「殺した」のだといってよいでしょう。彼らは人々を殺したので、法律、つまり「正義」が、彼らを殺すことを要求し、それで何百人もが「合法的に」毎年アメリカで殺されています。それによって正義が行われるためにです。しかしそれは古いやり方です。ユダヤ教の神エホバは「目には目を、歯には歯を」と要求しました。彼らは正義をそのようなものと見たのです。それは過去のやり方です。イエスは神性の新しい見方をもたらしました。それはすべての見方であり、復讐を求めません。彼の神は赦しの神であり、新しい神、補充する神です。

Q 大祈願の2節に、伝導瞑想グループのメンバーが変えたいと思っているものがあります。「キリストよ、地上に戻られ給え」という一節について、私たちは異なった背景があるため、変えたいと思っています。例えば、「覚者マイトレーヤよ、戻られ給え」や「覚者マイトレーヤよ、地上に戻られ給え」などです。これについてどう思われますか。(大祈願に関する最近の質問に答えてこの質問を再掲します)

A これは重要なことです。多くのグループが大祈願を用いており、すべての伝導瞑想グループは世界中で用いています。これは、仏陀、キリスト、シャンバラのエネルギーをハイアラキーから喚起することを人類に許すために世界に与えられた祈り――またはマントラムまたは祈願文――です。私たちが理解して使用する言語としてハイアラキーによって与えられました。私の助言は、一つの言葉も変えられるべきではないということです。なぜならそれは発声するだけでハイアラキーからのエネルギーを喚起できるようなマントラム的形式で書かれているからです。それを変えると、マントラムの祈願的効果を減らすことになります。マイトレーヤがこのマントラムを用いない日は一日もありません。彼はこの形では用いません。地上で知られているいかなるものよりも古い、古代語による七つの聖なる神秘的フレーズを用います。ですから私の助言は、そのままにしておきなさいということです。それはハイアラキーによって創られたものであり、私たちがそれを改善することはできません。
「キリストよ、地上に戻られ給え」と言うとき、それはキリストのみを意味するのではありません。キリストであるマイトレーヤと共に世界に戻って来られた覚者方のハイアラキーについて言及しています。ハイアラキー全体ではありませんが、人類の進化に関わる約3分の2の覚者方です。