シェア・インターナショナル誌には、手紙の保留分が非常に多数あり、それらはベンジャミン・クレームの師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたが、いまだ「編集長への手紙」に掲載されていない。他の手紙は新しいものである。覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、その体験が希望、鼓舞、慰めを提供することで「それ自体が語る」ということがあり得る。
聖なる振る舞い
編集長殿
私は時々、どのように神聖さを表すのか、いかに人にオープンになれるのか、すべての人々との『一体』を感じながら本当にオープンであることについて考えています。
2018年11月の初めに、私はトラムに乗っていて、降りる駅が間近でした。出口近くのスペースに移動した時、出口の向かい側の席に座る男性に気づきました。私は彼が「ハロー」と言ったと思ったのですが、ともかく彼が私と握手するために手を伸ばしてきたので、私たちは握手しました。
彼の握手はしっかりとした心地良いものでした。それは1分ほどのことでした。その間にトラムが停車したので、私は急いで降りました。彼のことが心に残りました。彼からは素朴さが感じられ、まさしくオープンで親切な顔の人で、純粋で無垢な雰囲気がありました。彼はカジュアルな服装をしていました。私は驚きと幸福感を持ってトラムを降りたのです。
私たちはいつも伝導瞑想を始める時、テープのマイトレーヤからのメッセージを聴いています。その日の夜に流れたのはメッセージ第28信で、その始まりに私は驚いたのです、「あなた方に新しい生き方を見せてあげたい、人間に生来備わる同胞愛に基づく生き方を、愛し、分かち合う能力と、人間の本質的な神性に基づいた生き方を。聖なる人間になる過程は、単純で自然なものであり、すべての人間に開かれている。それは、あなた方の裡にはじめから宿るあの神を解き放つ過程である。わたしは約束しよう──もしあなた方が私に従いて新しい時代に前進するならば、あなた方の裡に宿る聖なる本質を解き放ってあげよう……」
匿名希望
オランダ、アムステルダム
岐路に立つ人類
編集長殿
2018年10月28日に、私たちが「岐路に立つ人類」と題されたベンジャミン・クレーム氏の講演ビデオ上映を開始しようとしていた時、二人の朗らかなスリナム人の女性たち、パールとステラが入ってきて、一人は手に私たちのチラシを持っていました。二人はその朝ペンテコステ教派の礼拝に参加して、その後アムステルダムのシェア・オランダ・インフォメーションセンターでのビデオ上映のチラシを見つけて、ここにやって来たと言っていました。二人が近所の教会での礼拝に参加したのか尋ねられると、それは定期的な教会の礼拝ではなく、教会に所属もしていなかったけれども、一緒に歌うために参加し、その内7曲だけを歌ったと答えていました。(私たちが注目に値する不思議なことだと思ったのは、相当に厳しいことで知られている信仰を持つ人たちが、インフォメーションセンターを訪ねてきたことでした。以前に二人のイスラム教徒の女性たちが訪ねてきた同様のケースがありましたが、それは本誌2016年4月号で、ベンジャミン・クレーム氏の師からイエス覚者の代弁者の女性たちであったと確認されました)私たちは上映が始まるので着席し、二人は前方の席に座るよう誘われましたが、すでに座っていた後ろの席の方を希望しました。二人のすぐ前に座っていたグループメンバーが振り返って、視界の邪魔になっていないか尋ねましたが、「私たちは首が長いから」問題ないと言っていました。それは奇妙な返事で、実際には首が長いということは全くなかったからでした。私たちはそれを象徴的なことと思いました。上映後に私たちはテーブルを囲んで座り、話し合いを始めました。パールがほとんどの発言をして、ステラは時々参加して、ある時にはテーブルにいた全員を非常に注意深く観察していました。パールは3歳の時スリナムからオランダにやって来たので、オランダの人たちのメンタリティをとても良く分かっていて、人々は互いの面倒を見ないと言いました。私たちは非常に物質主義的になって、もはやお互いを気にかけていないのです。通りでもトラムでもスマートフォンにだけかかりきりになっています。金持ちと貧しい人たちとの拡大する隔たりについても話し合われました。ステラが、ある少年は700ユーロ(約9万円)する靴を買っていて、その一方で少年の母親は苦労して生活をやりくりしていた話をして、彼女は彼らに自分の考えを伝えたと言っていました。貧しい人たちについて話していた時、パールの声の調子から彼女が貧しい人たちに関心を寄せて、援助していることがうかがえました。商業至上主義の話題は、特に健康管理と環境においてのことが取り上げられました。他の誰もが同時に話をしていた時、ステラが穏やかに「私たちが行うことや言うことが、私たちに帰ってくるのです」と言って、今彼女が言ったことを、円を描く動作で強調して、彼女の右手で右肩から始まって、身体の真正面に来たら左手が続いて左肩までの円を完成させるというものでした。それは円形で包み込むような仕草で、完璧にカルマの法則を表現していました。『民衆の力』が変化をもたらす重要な方法として述べられて、皆が心から賛同し、私たちは通りに出かけていって、私たちの声を聞かせるべきだと話しました。
ある時にパールが、グループメンバーの一人に「あなたは千里眼なの?」と尋ねました。返事は「いいえ」でした。次の質問は「でも、あなたはボスね?」。「いいえ」。「でもあなたはここの責任者ね?」。再び「いいえ、違います」と言って、「私たちは『ボス』のいない、一つのグループとして活動しようとしています」という、ベンジャミン・クレーム氏が例えば彼の著書の『協力の術』で説明しているように伝えました。するとパールは同じメンバーに少し二人だけで話せるか尋ねてきました。彼女らは台所へ引っ込みました。そこでパールはそのメンバーを真っ直ぐに見て、「あなたが私を見ると、何が見える?」と尋ねました。「お茶の中にたくさんの角砂糖を入れ過ぎている女性」という返事を、彼女は笑いながら聞いていました。女性たちは二人とも講演に感銘を受け、帰る時にその内一人が上映したDVDを買うために戻ってくると言いました。
オランダグループメンバー一同
シェア・オランダ・インフォメーションセンター
オランダ、アムステルダム
言葉の拡散
編集長殿
米国とカナダのシェア・インターナショナルの協働者たち12人のグループが、2018年11月1日から7日にかけてカナダのトロントで開催された2018年世界宗教議会に参加し、情報発信のためのブースを出展しました。最初の日の午前中、数人のメンバーが訪問者たちと会話をしていた時に、二人の魅力ある南アフリカ人の黒人男性が私たちのブースにやって来ました。一人の女性がインターネット上に載せるために、彼らとの会話を撮影していました。彼らがブースに入ってきた時、一人が大きな旗を指差して、もう一人に向かって「世界教師が帰還した……だからみんなに言うんだよ、『すべての人たちが教師だ。あなたに起こるすべてのことは、あなたに教えている』とね」と説明していました。その後彼はさらに「そして世界教師は私たちありとあらゆる人々の中に生きている」と言っていました。二人の男性の間の活気のある楽しい会話が続いていき、彼らが話していると、私たちに注がれる肯定的なエネルギーと愛の貨物列車のように感じられました。
その二人の男性がそれぞれの国で有名人であることは、後になってわかったことで、長年福音派の聖職者であり、それぞれ『覚醒』を体験している人たちでした。フェイスブックのページには、ジャクソン・コーサ主教が1977年のアフリカでの大規模な福音派キリスト教の集会で、覚醒を体験したと書かれています。コーサ氏と彼の長年の友人であるムツィ・シンディ氏は共に30年活動してきて、彼らの非常にオープンで全世界的な、あらゆる人々に宿るキリストの神秘主義的解釈で知られています。
以下は、彼らの鼓舞される会話の抜粋です。
MC(ムツィ・シンディ):質問をすればするほど、より目覚めて、一層答えを見い出せるものだ。
JK(ジャクソン・コーサ):私がこうしたあらゆる信仰の流派を統合して、気づいたことの一つがわかると思うけど、まるでそうしたすべてがいろいろな点で、やはりそれぞれの原理主義者の教えから出てきているように思われることだ。
MC:それは他の人々と交流することによって、他の人たちに耳を傾けることによってのみ現れることができるものだね、イエスがあなたの隣人を愛せと言う時、あなたの隣人はあなたと異なったように世界を見ている人で、それがイエスの言う、私たちが愛する必要のある人物なんだ。
JK:つまりこの全宗教の世界議会は私たちを変容させるものだね、過去には私たちのほとんど誰も彼もが、他の人たちを自分たちの方へ改心させようとしていたから……ここにあるあれを見た? 誰かが人を改心させようとしている秘密の計略とかがあると思うかい? それともただのメッセージなのか……。
MC:(クスクス笑いながら)基本的には、それは皆が君に言っていることだよ、「あなたの話をしてください! あなたの目覚めの話をしてください!」とね。なぜなら言葉は違っても体験は同じ(二人声を揃えて)だとわかるだろうからね。つまりここにいる私たちは皆一つの体験をしている、イスラム教徒であれ、ユダヤ教徒であれ、宗教が何であれ、体験は同じさ! 単なる言語にすぎないんだ……。
JK:彼ら皆が言うように、彼らの神は、その神が誰であれ、愛だというように思えるね……私たちは同じことについて話してきたと言ってもいいね?
MC:そうだ、私たちは同じことを話してきたよ! そしてそれは愛だ! それが私たちそのものだ! 私たちは私たち自身について話してきたんだ!
エリサ・グラーフ
ドイツ、シュタイヤーベルク