今月号の内容概説

 世界と地球が私たちの誤った選択による衝撃に対処しようとしている折なので、今月号のシェア・インターナショナル誌は、私たちが自らつくり上げた諸問題に根拠を与えている根本的な要因と同時に、今私たちにとって実現可能な変容に向けて希望を呼び起こす機会に目を向ける。マイトレーヤの任務を描写した記事の中で、ベンジャミン・クレームの師は、紛れもないコメントを残している。「人間にとっては、彼らが自分たちの行動の結果を理解し、それに対処しようとするにつれて、それは最大限の努力を要求される困難な時期である。様々な出来事の理路が理解できずに……」
 このことを念頭に置いて、あり方や自分についての理解の仕方を模索する人間の真の必要を検討することにした。現在と将来の教育から始めるにあたり、グラハム・ピーブルズの多岐にわたる記事「教育:目的の拡大」を取り上げ、次に、教育へのアプローチに関するフィリス・クレームによる内省的な記事が続き、そして同じテーマに関する選集が添えられている。
 人間はこれまで自分の真の性質を本当に理解したことがなく、したがって教育的な必要も理解したことがなかったため、社会的な不正義、貪欲、不平等として露顕している深刻な過ちを犯してきた(グローバル経済システムに内在する不安定さに関するセバスチャン・ヴィルモットによる専門的な分析で検討されているように)。その過ちは私たちの惑星の破壊という形でも露顕しており、それはデビッド・コーテンの記事「気候変動対策の先延ばしの期間は終了した」で見事に描写されている。ここで特集されたすべての主題は、解決策を指し示し、新たな可能性にあふれる未来を提示している。
 今月号を貫く糸の一つは、私たちは皆、転生している魂だということである。これは論理的には、すべての社会構造が変化する必要があることと、地球に対してより大きな責任を負うことを意味するはずである。今月号にはマイトレーヤからのメッセージ第120信もすべて掲載されている。心に語りかけてくるそのメッセージは、優しいものであると同時に、同じくらい力強いものである。以下はそのメッセージの一部である。「わたしは世に仕えることを願う。わたしは正義を愛する。わたしは時間に間に合った。わたしは世界の均衡を正す。わたしは任務に専念する。わたしは自由を尚ぶ。わたしは、人間が用意の整っているのを感じる。わたしは何ごとをも偶然に任せない。わたしは新しいものを喚び起こす。わたしは過去の病を治す。わたしは古いものを変容させる。わたしはあなたのひたいに触る。わたしは天使の軍勢を指揮する。わたしは神の大計画に仕える。わたしは兄弟たちを抱擁する」