Q これは宗教的なメッセージですか。(2003年7月30日、ロサンゼルスでのベンジャミン・クレーム講演会)
A 私が提示しているのは情報であり、「情報」という言葉を強調したいと思います。私は福音伝道主義者ではありません。私は特に宗教的ではありませんし、どの宗教に属しているかも知りません。私はたいていの教会や寺院でくつろぐことができますが、宗教を教えるためにここにいるのではなく、宗教についてあまり知ってもいません。説教するつもりは全くありません。自分の知る情報をあなた方と分かち合うためにここにいるのであり、それはあなたが耳にすることのできる最も重要な情報であることは明らかです。特にこのような「困難な時代」においては。「困難な時代」という言葉は、現在の文明と文化の汚染を言い表すのに決して十分ではありませんが。
Q この30年間のあなたの活動を考えてみると、マイトレーヤや霊的ハイアラキーについて知っている人々もいるようですが、人類全体としてはそれについて何も知りません。(2004年、オランダ、アムステルダムでのインタビュー)
A 世界には65億人の人々がいます(2004年当時)。私はヒマラヤにいる師とテレパシー的な接触を持っています。私はロンドンに住んでいますが、師と私はいつでも話すことができます。私は彼に、このメッセージを聞いた人は全部でどのくらいいるのかを尋ねました。彼は「約3,000万人がこのメッセージを聞いた」と言いました。「メッセージに心を開いている人はどのくらいですか」と聞くと、師によれば「約2,000万人。2,000万人の人々は心を開いて信じている」ということでした。確信しているということではなく、その可能性に心を開いているということです。「確信している人はどのくらいいますか」。師は答えました。「約200万人」と。ですから、かなり大きな割合です。
〔編集者の註:ベンジャミン・クレームは2014年3月に同じ質問を受けた。〕
Q あなたの話を何人の人が聞きましたか。
A 私の師は、3,600万人が聞いたと言われました。その約3分の1、約1,200万人から1,300万人がそれを信じているか、本当だと受け入れています。3分の1は本当か分からないけれども心を開いています。3分の1は完全に拒否しています。
Q 政治家や世界の指導者、代表者もその中に含まれますか。
A マイトレーヤは舞台裏で、御自身の仕事の一部として彼らと会っています。世界の指導者、有名人、歴史に名を残すような人々と会っています。政府の長、外交官、ビジネスマン、社会的人物、一般の人々に至るまで様々です。マイトレーヤは、御自身のために働くことのできる人々にも姿を現しています。御自身の優先事項、計画を告げ、受け入れるならば共に働くよう伝えています。
Q マイトレーヤの計画とは何ですか。彼が私たちにもたらすメッセージは何で、世界の現状への関心事は何ですか。
A マイトレーヤの関心事は、私たちが自分自身を破壊しないことです。それは完全に可能だからです。
Q どうやって真我実現の道を選べばよいのですか。真我と接触することによってですか。(1990年、ロサンゼルスでのKLAインタビュー)
A マイトレーヤは、最初の段階は自分を知り自分を受け入れることであると言われます。あなたは誰の真似もしないで自分自身でいなければなりません。誰もが誰かを真似ています。自分の尊敬する人、偉大であると思う人──映画スターやポップスター、見栄えの良い人や金持ちの人──、あるいは自分が崇拝するものを真似ています。こうしたイメージを真似るのです。そのようにして、自らの個人性と同一化する能力を失い、輝きを失います。個人性という輝きを失ってしまえば、進歩することはできません。マイトレーヤは、まず初めに、自己を尊重しなければならないと言われます。犯罪や暴力、ドラッグなどはいつも自己尊重の欠如から起こります。ですから、私たちの都市で薬物依存や暴力や犯罪を克服するためには自己尊重を取り戻す必要があります。そうすれば、その自己尊重が徐々に自己認識につながります。自己認識は次第に真我実現につながります。瞑想はその真我実現への道ですが、それは形式的な瞑想ではなく、自分が本当に誰であるかという問題です。
しかし、マインドの正直さを実行することも必要です。人はあることを考え、別のことを言い、また別のことをします。それはマインドの不正直さです。マインドの正直さとは、本当の考えを言い、本当の自分であり、自分でないもののふりをしないことです。
人々は夢を生きています。アメリカン・ドリームがあります。あらゆる空想の中でそれをかなえようとします。人々はカウボーイのように手を脇につけて銃を構える用意をしたり、あるいは銃を取り出して遊び場にいるすべての人を殺したりします。映画や新聞で見たことがあるでしょう。人々は皆、自分の夢を、空想の生活を生きています。それはリアルではなく空想です。
あなた自身でなければなりません。つまり、自分とは誰かを認識し、肉体ではなく自分の真の側面と同一化するということです。肉体と同一化すれば、肉体のあらゆる病気を表現することになるでしょう。しかし、それはどこにも導きません。感情と同一化すれば、完全な混沌につながります。それはあなたではありません。あなたはマインドの仕組みや構築物と同一化しています。「私はクリスチャンだ」とか「私は神学者だ」とか「私は民主主義者だ」などと言います。あなたはそれらのものではありません。あなたは不死の魂であり、それのみが、あなたが実現していくことのできるものです。それを本当に実現したとき、救済があります。それ以外の何も救済ではありません。それが真我実現です。
もし私がマイトレーヤなら、真我実現をどうやって達成するかを告げることができるでしょうが、私はマイトレーヤではありません。マイトレーヤは、三つのこと──マインドの正直さ、スピリット(生気)の誠実さ、そして無執着──が不可欠であると言われます。肉体、感情的システムのエネルギー、マインドの構築物と同一化することに執着しないことです。あなたはこれらのものではありません。あなたは真我であり、真我を知ることで真我実現に達します。そのときにあなたは啓発され、私が何か他のことをあなたに言う必要はなくなります。