東京での「シェア・インターナショナル誌展」

N.I. 、T.K.

 コロナパンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻、深まる米中対立など、世界が分断に向かう中、人々の意識も変化してきました。そのような中、私たちの活動も内容を再検討し、今まで試みていないシェア・インターナショナル誌そのものに焦点を当てた「シェア・インターナショナル誌展」を、2023年3月、7月に東京都武蔵野市で開催しました。
 同展の会場は、図書館併設の複合施設という場所柄、若い世代から高齢者まで幅広い年代の人が勉強したり本を読んだり、交流の場に使われています。1日に30~40人が訪れ、会場入り口に置いた電子掲示板の裏表紙画像に目を留め、多くの人がバックナンバーを持ち帰りました。若い人がパネルを見て回り、シェア・インターナショナルの記事を読み、静かに情報に触れる姿も何度か見かけられました。長い時間、座って資料を書き写していた高齢女性は「これは持ち出しできないと聞いたから書きとめているの。ハートが大事よ。ハートの形を展示したら?」と提案してきました。また、数時間丁寧に書籍なども見て、購読することを決めた人もいました。
 7月の開催時には、1982年の創刊号から3号までを日本語に翻訳して紹介しました。最初期の誌面には、どのような意図で世に出されたのかを窺える記事が多数掲載されています。その後40年経ち、世界でさまざまな問題の緊急性が高まる今、クレーム氏がもたらした情報を伝える意味とその価値に改めて気づかされる人々も多いのではないかと思います。
 このようにシェア・インターナショナル誌に特化した展示の取り組みはまだ始まったばかりなので、訴えかける力を持つ裏表紙写真などで展示を充実させ、この月刊誌を通して「新しい霊性の時代」についてより多くの人々に考える機会を提供していければいいと願っています。
 本展を見に来た購読者が次のような意見を寄せてくれました。
NK氏:「政治、経済、社会が本来霊的であるとはどういうことなのかについて、シェア・インターナショナル誌は40年以上にわたり多角的に提示し続けてくれていたが、この情報に今、ようやく世界が追いついてきているのではないかと私は思う」
KE氏:「緊急な対応が必要とされる今の世界状況を考えると、この情報を伝える価値は十分にあると信じます。今や人々は答えを求めており、調和と平和に基づいた新しい霊性の時代を心の奥底で渇望しているのではないでしょうか」