今月号の内容概説

 気候活動家たちは、ニューデリーで開催されたG20サミットを酷評している。グリーンピースはそれを「理解しがたい失敗」と評した。私たちは目の前で環境破壊が継続し拡大するのを許してきたが、G20サミットはそうした環境破壊に適切に対処するのに失敗したからだという。若い難民たちが(少なくとも「幸運」であれば)どんどん岸に上がり、亡命希望者の拘留センターに詰めかけ、川やジャングルを渡り、有刺鉄線や砂漠を苦労して通り抜け、私たちに支援と希望、安全を求めている(「G20の首脳たちは最近の 『理解しがたい失敗』で非難を受ける」「児童難民の数が過去最高に」を参照)。こうした記事は、貧困や不正義、気候危機の影響の証となっている。
 今月号の内容は環境問題に焦点を当て、気候に関連した行動や政策の「良い点」やそれほど悪くない点、悪い点について評価している。「死に反対するデモ行進」は、そのような危機の数々の事例に対処するための行動への呼びかけである。
 「マイトレーヤ、途方もないアバター」は、今後2カ月の号へと続く選集の第一部である。今回はアグニ・ヨガの2冊の本からの引用を伴っている。マイトレーヤからのメッセージ(2008年)において、彼は私たちに正義と平和を呼びかけ、世界にこれらが欠如していることが人類の行く手において主要な障害になっていると述べている。
 正義というテーマは、ベンジャミン・クレームの師による記事「『法』の条理」を貫いている。現在の諸々の変化は困難なものであるかもしれないが、最善の結果が得られるように起きており、「避けられないことであり、公正である」と、覚者は読者を安心させている。覚者は私たちに、出来事における自分の役割を受け入れ、非難に加担するのではなく、変化を歓迎するように励ましている。
 「臨死体験」の興味深い予想外の影響についての記事も掲載しているほか、エーテルについて探求し、新しい治療方法を検証している。最後の言葉、裏表紙にある引用文は、ジェフリー・サックス教授が述べたものである。サックス教授は、慈愛を、憐みを呼びかけ、私たちが一つの人類であり、ここが一つの世界であることを認識するよう呼びかけている。