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「褒美から目を離さないように! その褒美は人類そのものさ!」(後半)選集

今日再び、民衆の声が聞き届けられるべき時が来た。今日再び、至るところにいる人々の正義、自由、平和への要求が、無謀な権力を振りまわす者たちの耳に届き、それらが認知されることが不可欠である。

権力のグラマーに取りつかれたこれらの危険な者たちは、戦争の時代は過去のものであり、人類は急速に消えつつある平和と安全を願っているということに気づかなければならない。小さな“ナポレオン”たちに、彼らの権力の日々は終わり、完全な時代遅れであることを、今や力(パワー)は人々の本当の必要に仕える者たちにあることを、知らしめねばならない。

マイトレーヤがこの騒々しい争いの中に入っていかれるとき、日々人間の平穏と落ち着きを消耗させている慌ただしい出来事の中で、最初は、誰も彼に気をとめないかもしれない。しかしながら、間もなく、人々は自分たちの思いと要求が聞き届けられ、自分たち自身よりもずっと思慮深く、説得力のあるマインドによって声を与えられていることに気がつくだろう。このようにして、彼らは勇気づけられ、力を結集し、その要求はよりよく聞かれるだろう。

(『覚者は語る』─民衆のパワーの盛り上がり─

p.601602

 

我が友よ、兄弟姉妹たちよ、あなたが、現在立っている位置を検討しなさい。あなたは、わたしと共に祝福された愛の島に行く用意がありますか。あなたが現在持っているものを、すべての人と分かち合う用意がありますか。

人生を勇敢に直視して、我が友よ、なし遂げるべきチャレンジとして受けとめる用意がありますか。もしあなたがわたしと共に行くならば、何もあなたを引き止めることはできない。我が友よ、古い惰性は消え、光と愛に包まれて、父の近くに在る喜びを知ることができる。その喜びをあなたがたに授けることが、私の特典である。それなら、我が友よ、勇気を携えて、あなたの本源へ戻るためにわたしに従いてきなさい。決して誤ることはない、我が友よ、マイトレーヤがあなたがたと共に居るのである。

(『いのちの水を運ぶ者』第86信、p.253254

 

平和と正義を求めて盛り上がるどよめきに、あなたの声を加えなさい。そして歴史の中におけるあなたの位置を悟りなさい。新しい時代の世界がつくられつつあり、すべての者の参加を必要とする。すべての者がこの偉大なる仕事に果たす役割を持つ。自分の志向を声高らかに表現するのに、若過ぎるとか老い過ぎているとか感じるべきではない。

(『覚者は語る』─マイトレーヤの声─p.380

 

世界は二つのグループに分かれています。一つは進歩的グループ、もう一つは保守的反動的グループです。保守と反動勢力は過去を好み、古いパイシス(双魚宮)時代の秩序(その特性そのものが分離と分割に基づく)にしがみついています。私たちが今日目撃しているのはそれなのです。進歩的勢力とは、より建設的な、そしてより包括的な生活様式を求めており、その中でアクエリアス(宝瓶宮)のエネルギーが、すなわち統合し融合し混合させていくエネルギーが、表現されていきます。

専制的な、保守的な、反動的な力が支配するところにはいずれも、過去のあり方を提唱する者たちがいます。それは現時点においては必ず市場のフォース(エネルギー)を通して働きます。それがいま世界を支配している主要な経済概念です。しかし「市場のフォース」はいま衰退しつつあります。なぜなら、それはうまくいかないからです。

(『マイトレーヤの使命 第㈼巻』p.144145

 

新しいスタートへの呼びかけを聞くとき、あなたは自分が、変化を支持し他の人々もまた生きることができるために自分自身の要求を喜んで減らす先導者の仲間の中にいることを発見するかもしれない。そのようにしてのみ、世界は救われ、再び大計画の方向に向かうことができる。

誰も近い将来に生活の完全な崩壊を恐れるべきではない。必要な変化が現存の秩序を慎重に一歩一歩変換させていくにつれて、その崩壊は確かに最小限に抑えられるだろう。変化への必要がこれほど緊急であり、これほど明らかであったことはかつてない。人間がこれほどまでに不活動の危険を感じ取り、自分の兄弟たちとこの惑星の未来の苦境に対して、今のように心(ハート)を開く用意のあったときはかつてない。

(『覚者は語る』─神の反映─p.376

 

正義は、行われねばならず、必ずや、行われるであろう。世界は正義を切望する。正義と愛の欠如こそが、今日、人間を取り巻く問題の真の原因である。これらの聖なる様相が、もし明日にでも施行されるならば、新たな楽しさが、あなたがたの生活を彩るであろう。愛と公平なる分かち合いというありがたい贈物は、神から出づるものである。それを正しく実践することによってのみ、神を識ることができる。人々にこれを教えなさい、我が友よ、それは、偉大で単純な真理を教えることになる。

(『いのちの水を運ぶ者』第101信、p.301

 

マイトレーヤには役割があります。彼の主要な仕事は、いかに平和に共に暮らすかを人類に示すことです。それはとても単純です──ただ世界の資源の分かち合いが必要なだけです。分かち合いがカギです。私たちが分かち合いの原則を受け入れるとき、一挙にその他のあらゆる活動に必要な信頼をつくることができるのです。信頼が打ち立てられると、その他の問題は解消してなくなってしまいます。善意は、信頼から生まれ、これらの困難の解決を簡単な常識的行動にしてしまうのです。……

マイトレーヤは、アメリカの国の魂が己を表現するのを待っています。アメリカは、その魂が己を現すとき、分かち合いの原則を開始し、そのすべての資源を分かち合う恩恵を与えるようになるでしょう。

(ベンジャミン・クレーム、ニューヨークの国連本部

ダグ・ハマーショルド講堂での講演、20067月)

 

間もなく新しいエネルギーが、これまでその影響に免疫をもっていた人々すべての心(ハートとマインド)にも浸透していくだろう。そして彼らの直中から自分たちの苦難を取り除くための行動への叫びが沸き上がるだろう。そのようになるだろう。そのようにして、貧困であり、搾取された者たちは、正義と尊厳と自由を求める要求を広く知らせるだろう。あまりにも長い間、彼らの声は沈黙していた。あまりにも長い間、豊かな国々はそっぽを向いてきた。やっと今、助けを求める彼らの叫びに耳が傾けられ、彼らの要求は受け入れられ、満たされるだろう。

間もなく人間は、自分たち自身で、今、日ごとに起こっている変化の理由を知り、それを理解することができるだろう。偶然に起こるものは何もないことを、偉大なる自然の法則が人間の生命を条件づけており、神ではなく、人間の思考と行動が、彼らの経験の質を定めていることを知るだろう。何人も、いかなる階級も、“支配するために生まれる”ことはない。すべての者の必要と権利が公正に満たされるとき、調和が勝利するだろう。

まだまだ多くのことがなされなければならない。しかし、すでに人々はそうであることを感じはじめている。新しいエネルギーは数え切れないほど多くの心(ハート)の中に新しい希望と勇気を灯し、人間の最も高貴な理想を体現するような構造と憲法の形成が保証される。

(『覚者は語る』─再生の門口─p.261

 

分離、分裂、無法という罪悪は、この地上から消え去らねばならない。人間の神性の顕現を妨げるものはすべて、この惑星から追い出されねばならない。わたしの法が分離に取って代わるだろう。わたしの法は、愛と同胞愛と正義と真理の法である。これらのことを知り、わたしに従いてきなさい。わたしの法は成功するだろう。なぜなら愛の法は神の本質から出づるものであり、失敗し得ないのである。

(『いのちの水を運ぶ者』第123信、p.368369

 

あなたは一人ではありません。世界中の何百万もの人々の一人です。正しく思考する何百万もの善意の人々の一人です。彼らに加わりなさい。彼らも、あなたと同じように世界の平和を欲しており、世界にある不正義(非公正さ)が平和を妨げていることを知っています。それを知らせなさい。他の人々やグループに加わりなさい。人類は善に向けての途方もない力(フォース)であり、変化は民衆の上げる声を通して起こるでしょう。すべての国で民衆の声が沸き上がるでしょう。それは、人々が知ろうが知るまいが、マイトレーヤによって鼓舞され、導かれ、活性化されるでしょう。民衆の一致した意志が政府に変化を強いるでしょう。……

終わりは始めから知られています。善は必ず勝利します。なぜならそれは、この惑星に魂を吹き込んだ神聖な存在の意志だからです。しかし、私たちがそれを行わなければなりません。それはひとりでに起こりません。マイトレーヤはこのように言われます。「ひとりでに起こるものは何もない。人は行動し、その意志を実行しなければならない」。私たちがどんな理想を持っていても、どんなに平和を望んでいても、食物が十分にあり、何百万の人々が飢えていないことを望んでいても、何週間も食べていないために膨らんだお腹を抱えている幼児がいなくなることをどんなに望んでいようと、それは、私たちが行動し、それを実施させるまでは、実現しないのです。

(『人類の目覚め』p.139140

 

人類の歴史の中で、兄弟たちを愛し、そして奉仕することを望む者たちの存在を、わたしがこれほどまでに必要とした時は、かつてなかった。その奉仕と愛の炎が、まさに今日多くの者の心に明るく燃えている。この理由だけで、わたしの使命は勝利すると確信をもって言える。

(『いのちの水を運ぶ者』第122信、p.365

 

平和は、正義が支配するとき、分かち合いが人間の心(ハート)を開き、人々を信頼することに目覚めるときにのみ、訪れるだろう。かくして、人は正義と分かち合いのために働き、声高に語らなければならない。正義と分かち合いのみが人間の苦しみを、テロ行為と戦争を終止させるだろう。あなたたちの兄であるわたしたちは、わたしたちの分担を果たす用意がある。わたしたちは「共通の利益(善)」のためのあらゆる行動を強化するだろう。わたしたちは、自分たちの力を顕す機会を待っている。過去の間違いを正すのを助け、戦争の無益さを人間に示す。わたしたちは、戦争の終止を呼びかける者たち、人事の中に健全さとバランスの回復を求める者たち、すべての者のための正義(公正)と自由の創造を求める者たちすべてを支持することを誓う。……

この世界の救済のために共に働こうではないか。人類種族の利益のためにお互いの(意見の)相違を放棄しようではないか。健全な行動を勝利させて、人類に平和のための彼らの共通の必要を理解させよう、そして病める世界を復活させようではないか。

多くの者が未来を恐れながら待つ。人間が道を見失ったのではないか、いまや平和への道を見いだすには遅すぎるのではないかと恐れる。わたしたちの勧告はそうではない。平和への道は簡単に見いだせることをわたしたちは知っている。正義と信頼の創造を必要とするのみである。分かち合いのみがその信頼を生み出すだろうということを、そしてそれが人類にテロ行為と戦争の両方を放棄させるようになることを、わたしたちは知っている。そのようになるだろう。そのようにして、人類はついに恐怖と不信のグラマーから解放されて、実際にそして歓びのうちに未来を創造する用意を整えて、マイトレーヤの「同胞愛と正義」のメッセージに応えるだろう。

(『シェア・インターナショナル』20041月号、

「──覚者より」─覚者たちの誓い—)

 

わたしは助力者を必要とする。奉仕することによって成長し、あなたがた自身で新しい光の中へ、新しい責任へと向上させるこの機会を、あなたがたの前に置こう。……しかし、我が友よ、あなたがたは、意識して最大限に奉仕する機会を持っている。これを掴みとり、いますぐ始めなさい。大計画に参加しなさい。これは世界を変換し、すべての人とすべての国とを互いに近づけ、未来への道を、神に戻る道を示すものである。……

偶然に起こるものは何もない。わたしは行動への呼びかけを発する。そしてその行動を何倍にも力あるものにしよう。わたしの弟子となり、わたしの友となり、わたしの真の民となるこの機会を今、掴みとりなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第21信、p.7879

 

「褒美から目を離さないように! その褒美は人類そのものさ!」——選集

“Keep your eyes on the prize ! And the prize is humanity !”──a compilation

「褒美から目を離さないように!」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

目覚めようとしている!

2003年2月15日(土)、イラク侵攻の1カ月前、180万の人々が平和のためにロンドンの街中を行進し、集会のためにハイドパークに集まった。一人のアフリカ系カリブ人男性が、人々にインタビューをしていた撮影班の注意を引いた。そのインタビューの様子を描写した編集長への手紙の中で、ベンジャミン・クレームの師は、その男性が実際に、変装したマイトレーヤであったことを確認した。ここに掲載するのは、そのインタビューからの抜粋である。

「目覚めようとしている! 目覚めようとしている! 世界は人類のものだよ、兄弟。……今日は兄弟姉妹たちが真理を語り、嘘を、嘘を、暴き出すのを聞くことができて誇りに思うよ。これは素晴らしいことだ。

若い世代全体が、黒人も白人もみんなこの場所に集まって来ている。こういうのを見るのが大好きなのさ。100万ポンドに代えても見逃したくないね。それに、ここにいる私の幼い兄弟たちみんな、私の幼い兄弟姉妹たちみんなが、遠いところからはるばるやって来ているのだよ!

嬉しいよ、本当に嬉しいよ! われわれは目覚めようとしているのさ! ……兄弟よ、目覚めないか! 信じていろよ。

褒美から目を離さないように! その褒美は人類そのものさ! 人類はわれわれみんなのものだからね。バートランド・ラッセルが言うように『君たちの人間性を心にとどめ、そしてその他のことを忘れよ』だよ。そうしなければ、前にあるのは暗闇だけだ。でも、新しい世代の君たちは、新しい秩序の夜明けを見たのさ。その秩序は人類のものだ。……」

(『シェア・インターナショナル』2003年4月号)

 

行進やデモで、人々が正義と平和と穏健さを呼びかけるところに、マイトレーヤの姿が色々な変装で見つけられるかもしれない。その中で彼は民衆の役を演じ、彼らの名のもとに話をしている。彼の愛のエネルギーがこれらの正義の集会に充満しており、彼らをさらなる努力へと鼓舞する。マイトレーヤの力が彼らのものとなり、彼らは臆せず、確信を得る。このようにして、愛の主は憎しみの潮流を変えて、何百万の人々の熱意を強化しておられる。そして、至るところで人々は彼らの運命について認識し、そして彼らの心からなる願望を実施するための手段を探し求めている。

(『覚者は語る』—束縛の終止—p.605)

 

わたしの教えは単純である。分かち合うことの必要と、すべての人間が平等に汲み取ることのできる資源の溜まり場を創ることの必要を、示すであろう。貪欲を協力と信頼に置き換え、人間の裡なる霊性を顕すことの必要を説こう。……決定の時が人類を待つ。わたしの愛が両極端の見解を創り出す、それがわたしの振り回す剣である。我が友よ、あなたがたがどこに位置するかをよく知り、わたしの光を受けなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第64信、p.190〜191)

 

わたしたちの顔が知られるとき、それは世界を一変させる変化の時の始まりを意味するだろう。……この重大な仕事には勇気が必要である。多くの挑戦に応じなければならない。世界を完全に変えることも、過去の遺跡の上に新しい世界を築くことも、容易なことではない。だから、勇気を持ちなさい。そしてあなた方の世界を再建しなさい。恐怖心を捨て、両腕を広げて未来を迎え入れなさい。……

過去に何度も、人間には起き上がる機会があったが、その瞬間をつかみ取ることをしなかった。両手で未来をしっかりとつかみ取り、美の世界を創り上げる用意をしなさい。絶望を慎み、未来はあなた方の抱擁を待っていることを知り、喜びと愛をもって創造しなさい。

(『覚者は語る』—未来への道—p.130〜131)

 

世界に起こっている変化のすべてが人々の心に認識をつくっている。彼らは、もうたくさんだ、自分たちは自由であり、人生を楽しむ権利を持つと、決意したのである。もはや政治家や宗教家や商業主義によって条件づけられることを欲しない。人生には均衡が保たれなければならず、心(ハート)の中にある真我の存在に気づかなければならない。この認識を世界に放出するのはマイトレーヤでなければならなかった。

(『いのちの法則』p.87)

 

マイトレーヤは、私たちが愛、キリスト原理と呼ぶエネルギーの体現者です。彼はその愛のエネルギーを毎日いつも絶え間なく世界に注ぎ込んでいます。これは人々の思考や行動に微妙な、しかし非常に明確な影響を与えます。それは二つの方法で働きます。聖書では「裂開の剣」と呼ばれています。彼は「裂開の剣」として、人々を結び付けるためだけではなく、「兄弟を兄弟に対立させ、父を子に対立させる」ためにやって来ると書かれています。これは完全に非個人的な愛のエネルギーについての象徴的な表現です。それはあらゆるものを刺激し、善と悪、利己的なものと愛他的なものをすべて同時に刺激します。したがって、そのエネルギーを利己的に用いる人々よりも、愛他的に用いる人々がより多く吸収できるように操作するために、マイトレーヤのとてつもない知識と巧みな手腕が必要なのです。曲芸のような技です。それはすべての人々を刺激し、利己的な人はますます利己的になり、愛他的な人はますます愛他的になります。このようにして人類がしなければならない選択は非常に明確になります。……私たちは完全に方向転換するか、地球上のすべての生命を滅ぼすかのどちらかです。マイトレーヤはそう言われるでしょう。その決断をするための時間はもうあまりありません。マイトレーヤは言われます。「わたしの心(ハート)はあなたがたの答えを、選択を知っている。そして喜んでいる」。

(メッセージ第11信)「終わりは始めから知られている」。マイトレーヤはご自分が無駄にやって来たのではないことを知っています。

しかし私たちは自分の欲するものが何かを知らねばなりません。非常にはっきりと、明確に知らなければなりません。あのやり方は混沌と自己破壊につながる、このやり方は、世界がかつて見たこともない最も驚異的な素晴らしい文明へと導くのだということを。このようにして裂開の剣は働きます。それは愛のエネルギーです。私たちはその結果を見始めているのです。

(『大いなる接近』p.176〜177)

 

約束されたような新しい時代はいつ始まるのだろうか。この転換の時期は必然的に困難な時である。われわれが目撃しているものはすべて偉大なるエネルギーとフォース(力)の影響の結果であり、それが人類に働きかけており、様々な反応を呼び起こす。残念ながら、人類の反応は一様に均質なものではなく、個人および国家の、分離した個々の関心や野心や欲望によって条件づけられる。その結果として、国家主義的な運動や民族的な要求が過度に前面に出てきている。……ハイアラキーの任務は、神の大計画を「我らが人類と呼ぶ中心」を通して実施することである。このことは、人間の神聖なる自由意志を絶えず尊重しながらなされなければならない。かくして、大計画が進んでいく過程の中における一日一日、一年一年ごとの成り行きに完璧さを求めてはならない。長期の目標は保証されている。それについては疑う余地はない。人間のみが大計画の進行していく道が突飛なものになるかどうかを決めるのである。

間もなく、今日世界を牛耳っている緊張に緩和が見られるだろう。様々な出来事が危機状態に近づいており、これらの全く異なる諸勢力を解決するだろう、そして人々がより健全な見解に耳を傾けることが可能になるだろう。経済的な必要性が、最も富める国にさえ、より世界的な視点で考え、集団の必要により多く沿った線で考えることを強いている。

間もなく、貪欲によってつくられた窮境が経済理論とその実施についての再考を強いるだろう。そしてより公正な世界への道を開くだろう。その日は“すぐ近くにある”のではないが、それほど遠い先のことではない。大計画はうまく進んでいないのではないかと恐れることはない。大計画は確実に進んでいる。

(『覚者は語る』—大計画は進む—p.333〜335)

 

現在の危機の重大さを認識する弟子たちを、わたしは非常に必要とする。また、わたしの存在を感知し、この約束を兄弟たちに伝える者たちを必要とする。人類は平和に共に生きるべきであるという希望を分かち合う者たちはすべて、わたしのために働く者たちである。平和と分かち合いと正義が、わたしの教えの中心である。この真理の光の輝くところに、わたしは目を向ける。そしてその光の管を通してわたしの愛を送る。そのようにして、わたしは働く。そのようにして、わたしはあなたがたを通して世界を変えていく。

(『いのちの水を運ぶ者』第92信、p.271〜272)

 

愛することの必要──選集

The need to love──a compilation

 

「愛することの必要」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 

わたしの教えは二重である。一つは、人間の物質面にかかわることであり、人生の必要事項である。もう一つは、我々が神と呼ぶあの聖なる存在と人間との関係についてである。わたしの言語の中では、これらは同じものである。なぜなら人間同士が正しい関係を築いてこそ、神との正しい関係を築くことができるのであるから。わたしの計画は、これをあなたがたに示し、人が己自身の裡に、分かち合い、愛し、信頼する能力を見いだす時、その瞬間から神へ向かう登り道が始まることを教えることである。

(『いのちの水を運ぶ者』第29信、p.99)

 

ここに、人間のすべての病の治療法がある──愛を顕して、すべての人間が大地の豊かさを分かち合うようにしなさい。愛を顕して、もはや戦争を見ることがないようにしなさい。あなたの魂の愛を顕して、人間が神と一体となる日をもたらしなさい。

人間がどのように試みようと、愛なしで生きることはできない。この事実は間もなく現代の人類種族の意識の中に確立されて、それは歴史上比類のない出来事につながるだろう。間もなく、これまで見たこともない変容のプロセスが始まるだろう。飢える何百万の人間の光景は永遠に消え去る。奪われたる者たちの日々の心の痛み、世界の貧しき者たちの終わることのない労苦、これらは永遠に去るだろう。自己破壊の脅威、人類を奴隷にした不浄な恐怖は、人間の目と心から永遠に消え去る。そしてまた人間の日常の行動を拘束し制限し、人を隣人や己自身に相対させている信頼の欠如も消え去る。これらすべてを、人は愛を実証することによって成し遂げる。愛を通して、人は征服し、そして神となる。

(『覚者は語る』─愛──前進への道─ p.137-138)

 

あなたがたとわたしとは、同じ目的のために共にここに居る。あなたがたは、心の裡にすべての人を愛し、世のために責任を感じ、人間の要求に反応し、奉仕することを願うからこそ、ここに居るのである。同様に、それが今日のわたしの目的である。わたしもまた、人間の必要を感じる。至るところに住むすべての人間が、尊厳と信頼のうちに生活し働くことを願うのを感じる。奉仕への欲求が、わたしの存在を規定する。わたしの心の愛が、わたしをあなたがたに引き寄せる。だから、わたしたち、つまりあなたがたとわたしとは奉仕することにおいて一緒である。

(『いのちの水を運ぶ者』第102信、p.304)

 

マイトレーヤの愛のエネルギー ──「裂開の剣」──の効力が現在の世界にある極化をつくり出したのであり、それは人類に前進への道をはっきりと示すであろう。包括性と愛、正義と人間の精神の自由のために闘う者はすべて、彼の周りに集うであろう。分離主義と搾取、競争と貪欲に味方する者は、同じく明らかになるだろう。そして人類の前にある選択は非常に明確になるだろう──愛と憎しみ、分かち合いと貪欲、平和と戦争、生と死との間の選択である。マイトレーヤは(メッセージ第11信の中で)言われた。「わたしの心はあなた方の答えを、選択を知っている。そして喜んでいる」と。彼の愛のエネルギーに応えて、人々はすべての国々において、様々なグループをつくり、正義と平和と正しい関係を要求するだろう。(それはもうすでに始まっている)。間もなくこれらのグループは世界で最も大きな、最も強力な勢力となり、平和と善意の新しい時代を招じ入れるだろう。

(『マイトレーヤの使命 第㈵巻』p.60-61)

 

新しいものを顕現するために、すべての分野において、人々はグループを形成している。愛と必要の精神に鼓舞されて、彼らはより簡素な、より健全な世界を心に描く。現在の不均衡と緊張の中から正義と融和が育たなければならないことを知る。自分たちが聖なる存在であり、変化の奇跡を行うことができるのを知っている。彼らは時の危急を知覚し、奉仕のために己を捧げる。彼らはすべての地において「善」を代表する。

(『覚者は語る』─勝利は保証されている─p.84)

 

単なる愛の欠如が、今日の人間の苦悩の根源である。これこそが、人の聖なる素質の顕現を妨げている。神の様相のすべては人の裡に在る、しかし愛がなければ苦悩のみ生じる。長い間、我が友よ、あなたがたはこのことを知っていた。以前に、何度も愛の必要を聞いた。にもかかわらず、その聖なる様相が、あなたがたの生活の中に欠けている。

愛を通して神に至る単純な道を示すために、愛の技術を教え、愛と正義とを通して前進する道を教え、人と人との間の正しい関係、そして人と神との間の正しい関係を教えるために、わたしはやってきたのである。

(『いのちの水を運ぶ者』第101信 p.302-303)

 

マイトレーヤが最初に世界の復興についての計画と希望を発表するとき、彼の愛のエネルギー ──裂開の剣──が現存の分裂をさらに明確に示すだろう。人々は、すべての者のためにマイトレーヤが提示する新しい原理を支持するか、反対するか、どちらかの立場を取るだろう。そのようになるだろう。かくして、新しいものを受け入れるに先立って、不和と不満の時期があるだろう。しかしながら、徐々に、最も悲観的な者でさえ、世界の再建の必要を認知して、彼らの重みをその仕事に加えるだろう。

この地球上でかつて見られたことのないような時期が始まるだろう。あらゆる場で、あらゆるレベルで、変化はその論理的な経路をたどり、法と原理の中にしっかりと固定されるだろう。そしてすべての者の志向を形成するだろう。かくして、人間は自分たちの運命を再び手の内につかみとり、地獄のような混沌に永遠に背を向けるだろう。

(『覚者は語る』─変化に対処して─ p.450-451)

 

我が愛しき子供たちよ、神を愛することと人を愛することは同じであることをあなたがたに示したい、兄弟たちを愛するとき、我々は神の愛を顕すのである。あなたがたは、理屈としてはこれを知っている。しかし、親愛なる友よ、愛の実践こそが基本である。なぜなら愛によってのみ、この地球は支えられるのであるから。

(『いのちの水を運ぶ者』第38信 p.122)

 

2,000年前のキリストの偉大なる仕事は、この愛こそが本性であるということを、人間に示すことでした。それは神の本性であり、人は神に似せて創られたのであるから、それが人間の本性なのです。そしてこの愛の実践を通して、人間は神のもとに来るのであり、神を天に在られる老いたる方としてではなく、自分自身の裡に、その兄弟たちの裡に、自分を取り巻くすべてのものの裡に在る神を悟るのだということを示されたのです。実際には神以外の何ものも存在せず、その神の本性は愛であり、愛がなければ何も存在しないことを人は悟るようになるのです。世界も存在し得ないでしょう。

ですから、われわれが、同胞愛というかたちでこの愛を表現しなければ、われわれ自身を滅ぼすことになるでしょう。マイトレーヤはこのことを今、言っておられるのであり、言い続けられるでしょう。

愛は、われわれの本性にとって全く根本的なものであり、その具現なしには生きていくことはできません。分かち合うことと、すべての人に公正であることを通して具現される正しい人間関係によって表現されるでしょう。

(『世界教師と覚者方の降臨』p.189)

 

わたしの計画は進み、間もなく、完全な肉体的事実として、あなたがたはわたしを知り、信頼して、わたしに従いてくるであろう。わたしの言が、耳に聞き覚えのあるものであっても驚くことはない。以前に何度もあなたがたは愛の必要を聞いた。にもかかわらず、今日多くの者がこの聖なる神の様相の恩恵を受け得ず、何百万という数の人間が消え去っていく。だから、我が友よ、わたしの言は、再び、あなたがたの耳に響くだろう、「あなたの兄弟を愛しなさい。彼らの窮乏に心を留めなさい。あなたが豊かに持つものを与えなさい、そして世界に喜びを復興しなさい」

(『いのちの水を運ぶ者』第52信 p.157-158)

 

行進やデモで、人々が正義と平和と穏健さを呼びかけるところに、マイトレーヤの姿が色々な変装で見つけられるかもしれない。その中で彼は民衆の役を演じ、彼らの名のもとに話をしている。彼の愛のエネルギーがこれらの正義の集会に充満しており、彼らをさらなる努力へと鼓舞する。マイトレーヤの力が彼らのものとなり、彼らは臆せず、確信を得る。このようにして、愛の主は憎しみの潮流を変えて、何百万の人々の熱意を強化しておられる。そして、至るところで人々は彼らの運命について認識し、そして彼らの心からなる願望を実施するための手段を探し求めている。

(『覚者は語る』─束縛の終止─ p.605)

 

であるから、人類にとって、平和はもはや単なる選択肢ではない。それは欠くことのできないものである。この理解はマイトレーヤの愛のエネルギーの行動の結果である。人類の前進への道を明確に描写する「裂開の剣」である。その道は同胞、愛、正義、分かち合い、平和を通してであり、自由、正しい関係、そしてそれから生じるすべてを通してである。その道か、あるいは現在のやり方を続けてすべての生命を破壊するか、どちらかである。

マイトレーヤの「裂開の剣」がこの黒か白の対決を人類の前にもたらし、人類がそれを明確に鮮明に見ることができるようにするのである。われわれはどちら側を選ぶか、である。正しい人間関係の道、建設と調和の道を選ぶか、あるいは、もう一方の間違った人間関係と、すべての人々の完全な破壊につながる道を選ぶのかである。

(『多様性の中の和合』p.34-35)

 

我が兄弟たちよ、世界は愛を切望し、同胞愛と正義の顕現を切望する。わたしを援けて、あの聖なる歓びをこの世に創造しなさい。わたしの側にあなたの位置を占め、これまでにないほど働きなさい。我が友よ、わたしを手伝って愛の貯蔵池を非常に深く創り、すべての人間が渇きを癒せるようにしなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第116信 p.348)

 

彼[マイトレーヤ]はあなたの愛を世界に与えて欲しいのです。それを鼓舞するために、すべての人間の心(ハート)に本来備わっているけれども、私たちを取り巻く不公正な政治的、経済的、社会的状況によって表現が抑えられているその愛をあなたの裡に目覚めさせるために、マイトレーヤはやって来るのです。その不公正な状況が変えられる時、マイトレーヤによって鼓舞された人類の愛が、今日想像することもできないような方法で顕され、世界を変換するでしょう。

(『大いなる接近』p.116)

 

あなたがたは、意識しようがしまいが、心の中で、わたしの存在の事実に、わたしの呼びかけに応えたからこそ、今ここに集うているのである。それなら、この事実を人に伝え、人類を招いている単純な真理の道を指し示すことを、あなたがたの仕事としなさい。分かち合うことが神聖なることを、愛することが神の特性であることを、共に働くことが人の運命であることを、彼らに教えなさい。未来の光を見ることのできる唯一の壇上に立ちなさい。我が友よ、共にその壇上に立ちて、道を示しなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第19信 p.73-74)

 

さらに多くのあなたの兄弟たちが、わたしの臨在に気づくようになる。わたしは愛について語り、この聖なる原理を顕現することの必要を語る、すべての人間が神の輝きの中に生きるために。神と愛は同一である。人は愛する時、神への一歩を踏み出すのである。この愛の径、わたしの単純な道は、人を確実に本源へ連れていく。

(『いのちの水を運ぶ者』第107信 p.319)

 

愛は能動的なフォースであり、変容させる力です。行動を伴わない愛は愛ではありません。行動における愛が愛の本質です。世界とその中に存在するすべてを愛する能力であり、それがマイトレーヤの力です。これを為すことのできるお方の心(ハート)の最も深い願望はすべてを和合させることです。マイトレーヤが世界を覗くとき、50〜60億の人間が苦しみ、葛藤し、競争しているのが、肯定的な者や非常に否定的な者が皆それぞれに異なった行動をしているのが見えるのです。それらすべてをご覧になるマイトレーヤの切なる願い、最も深い願望は、それらすべてを和合させることです。

……それがマイトレーヤの目標です。彼の力と洞察を使い、彼の特性を、すなわち愛を世界に確立することが、キリストのハートの中の切望です。そのようにしてマイトレーヤは私たちに、いかにして愛するかを教えるのです。「そしてさらにまた愛することを」教えるのです。さらにまた愛するということは通常の反応的な意味ではなく、完全に無条件に、覚者方の行うような意味で愛することです。

(『マイトレーヤの使命 第㈽巻』p.43-44)

もし人類が平和を知ろうとするならば、人類を一つとして見なければならない。それ以外のものは何も、人類をあの幸いなる状態に導かない。正義が支配し、貧乏人がもはや慈悲を請うことがなくなるとき、平和は確立される。正義なくして和合を考えることは不可能であり、人間は永久にそれをつかみとることはできないだろう。であるから、正義の支配を確立し、この苦悩する世界に和合と平和をもたらしなさい。

分かち合いを通してのみ正義は確かになる。分かち合いのみがすべての国家の望む平和をもたらすだろう。人間が分かち合って、分離の壁を打ち破るとき、ついに自分たちの存在の真理を知り、世界を愛と同胞愛で満たすだろう。

(『覚者は語る』─和合の必要─ p.102)

 

人はもはや恐れる必要がないことを、光と真理のすべては人の心の中にあることを示すことが、わたしの目的である。この簡単な事実を悟るとき、人は神となるであろう。神の本質は愛することである。神の目的は奉仕することである。分かち合いと正義を通して神を識る。この簡単な真理を広めなさい、我が友よ、そして偉大なる行為をなしなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第98信 p.291-292)

 

愛することの必要

——覚者より

ベンジャミン・クレーム筆記

シェア・インターナショナル誌1986年6月号

 

折にふれ、人の心(マインド)の中に愛の概念が浮かび上がる。表現を要求する自然な本能としての愛の理念が人間の思考を捉え、議論や談話を通して、これがそうであることを実演するためのステップが取られる。何千年もの間、これが繰り返し行われてきた。愛が人間の本性にとって中心的なものであるという考えは、いつも支持者を欠くことはない。それなのに、人間の日々の行動の中に愛の表現がほとんど見いだせないのは驚くべきことではないか。

ほとんど例外なしに、人間は不安の中に生きている。世の中と人生を危ないものと見なし、その脅威に対して防備の鎧を築く。このようにして、人間は愛する能力を限定している。愛は萎縮して死ぬか、あるいは攻撃と憎悪の背後に隠れる。愛を奪われると人間は病む。裡なる価値を意識しつつ、それを前面に顕し得ずに、己の恐怖や憎しみを隣人や世の中に投射する。

愛が支配するところには、調和が統治する。その調和がなければ、何も自信を持って進まない。自信がなければ何も成就しない。恐怖心は愛の表現を抑える。愛は恐怖心を消滅させる。愛を表現しようとしながら、恐怖心によって制限されて、人は道を見失う。流砂の中に迷い込み、もがけばもがくほど、さらに深くはまり込む。

それではどこに治療法があるのか。人は愛するために、信頼しなければならない。信頼がないところに、愛はあり得ない。愛は信頼する心(ハート)に自然に沸き上がる、なぜなら愛は人間の真の特性であるから。だから、信頼することを学び、いつでも輝き出せる用意のある愛を実際に顕しなさい。信頼とは、人生を、その痛みも美もすべて合わせ含めて受け入れることである。信頼とは、すべてが善に向かって働いており、すべてが法のもとにあり、そしてその法は公平に執行されるという確かな知識である。信頼することを学び、恐怖心を追放しなさい。限界の仕組みを永久に追放し、愛の水門を大きく開きなさい。

愛するとき、人はあらゆる可能性を己に引き付ける。愛の磁力が、波動の類似性を通して、すべての必要条件を引き付ける。ゆえに、愛は進化の梃子である。

愛のない世界を考えてみなさい。その忌まわしさは想像するだけでもぞっとする。なぜそうなのか。本能的に人間は愛の必要を認める。そして間もなく、愛することの必要をも理解するだろう。愛は、終わりなき鎖で、人を他のすべてにつなぐということを知るようになるだろう。おそらく、初めのうちは躊躇しながらだが、人間は信頼し始めるだろう。一歩一歩、己の恐怖を克服する。そしてやがて、もはや恐怖の占める場のない、愛が穏やかにその王座に座し、その恩寵を近くに来る者すべてに授ける、あの祝福された状態に入るだろう。

そうなると、人間にとって生きることは、愛することなのである。恐怖というあの横領者は退けられ、克服されねばならない。信頼が愛を育み、恐怖を滅ぼし、永遠に裡に宿る神を明かす。信頼と信はひとつであり、裡なる神性の反映である。その神性を信頼し、それを愛として輝き出させ、恐怖の終わりを知りなさい。

世界を変容させる——選集

Transforming the world──a compilation

 

「世界を変容させる」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 

わたしの目標は、わたしの網を海外に最大に拡げて、わたしの光の輝き出ている者たちすべてをわたしのもとに引き寄せ、その者たちを通して、働きかけることである。投げられた網には、我が友よ、あなたがたも含まれよう。世界に奉仕する願いをわたしと分かち合う者すべてを、わたしは必要とする。救助の役割を引き受けて、わたしの重荷を分かち合いなさい。世界の大変換をなし遂げていく大いなる仕事を、我が友よ、わたしと共に分かち合いなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第70信、p.202-203)

 

人々が分かち合いの原理を受け入れる用意ができるとき、すべてが可能となる。かくして生み出される信頼と尊敬の絆がエネルギーの大波を解き放つだろう。それは焦点を合わせられ、コントロールされて、世界を変容させるだろう。そうすると人間の前進と進歩を止めることができるものは何もない。そうして目覚めた人間の燃えるような精神(スピリット)を止めることができるものは何もない。生得の権利を主張して、人間は神となるだろう。

(『覚者は語る』—ユニークなるこの時—p.473)

 

マイトレーヤの到来は世界の変化を意味します。この惑星、生態系の必要についての理解の変化、すべての人々が十分に養われるような経済システムの変化、あらゆる場所の人々の間の関係の変化です。人類は一つであるということを真に理解することが、この深遠な変容の絶対的な必要性を示すでしょう。それは新しい世界をつくることです。

(『人類の目覚め』p.137-138)

 

わたしの到来はこの世を変換させる。しかし復興の主な仕事は、あなたがたによってなされねばならない。わたしは、計画の設計者にすぎない。我が友よ、兄弟たちよ、あなたがたが、輝ける真理の宮殿を喜んで築く者たちである。わたしはその宮殿の鍵をあなたがたに与える。その中に入ってあなたがたは神を識るだろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第65信、p.193)

 

わたしたちの到来を熱望して待つ者は多いが、それを遠い未来のことと心に思い描いている。わたしたちの手が今、扉を叩いているのを彼らは知らないのか。目覚めなさい、友よ! 目を覚ましなさい。善意の働き手たちよ! 世界を変容させるために、わたしたちと共に働く者すべてを必要とする。あなた方の希望と信頼をわたしたちは慈しむ。わたしたちを見、あなた方の生活の中にわたしたちを歓迎する用意をしなさい。

(『覚者は語る』—奉仕への召集—p.151-152)

 

マイトレーヤは「一人ひとり個々の人生に尊厳と価値を付与しようとして」おられるのです。個々の人間に、転生している魂としての体験をもたらし、彼らが重要であることを、すべての魂が重要であることを、他の魂と分離した魂は一つも存在しないことを体験させようとしておられます。現在の状態がどんなものであろうとも、すべての人間が教育と食糧と、住居と医療を受ける平等の権利を持つべきであり、持つようになるでしょう。そして、生きた魂としての彼らの全可能性を成就するでしょう。

それが起こるとき、人々が、魂としての自分たち自身を認識し、自分自身の価値についての感覚、自分が重要であるという感覚が生まれ、自己尊敬の感覚が高まり、人生の中で創造的な力(フォース)となるとき、世界は変容するでしょう。今日、栄養不良で、相手にもされず、この世で極限の最低の存在に追い込まれている何千万もの人々の才能と力量が発揮されることを考えるならば、この地球に起こる変容がいかなるものかを想像することができるでしょう。

(『全人類のための世界教師』p.63-64)

 

今日非常に必要なことは、あなたがたの社会の機構の変換である。我が友よ、あなたがたの文明は、死にかかっている──いや、すでに死んでいる。その灰の中から、新しい美が育つであろう。その基礎は愛と正義と分かち合いである。これをあなたの目標としなさい、我が友よ、そして神の意味を知りなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第107信、p.319)

 

善意はダイナミックなエネルギーです。この善意と呼ばれるエネルギーは、世界の状態を変えるのに最も強力な要素の一つです。人類が普通に現すことのできる愛と呼ぶエネルギーのうちの最高の姿なのです。神の第一の相、すなわち意志によって、善をなす意志によって、それが動的になると、途方もないダイナミックなエネルギーになり、世界を変えるのです。至るところに住む一般の男女の善意が世界を変える、彼らが、その指導者たちを新しい時代に導いていくのです。

(『世界教師と覚者方の降臨』p.150)

 

今日、世界中どこを見ても、わたしの民の光の輝きが見える。この者たちをわたしは頼りにする。この光のかがり火が、すべての人間をわたしのもとに連れてくる。このようにして計画は展開される。あなたがたもわたしの周りに集い、わたしの光があなたがたの燃える思いに火をつけるように、そうして、共に、この世を変換することができるように。

(『いのちの水を運ぶ者』第85信、p.250-251)

 

規模において比類のない変化が、人間の心(ハートとマインド)をつかむだろう。新しいものの猛襲の前に生き延びるのは、過去のものの中の最良のものだけだろう。日ごとの変容が記録されて、人はそれを比較し、感嘆するだろう。新しい世界は真っ昼間の輝く光の中で建設されるだろう。すべての者が、それぞれの方法で参加し、各人がそれぞれのビジョンを加えて総体に貢献するだろう。

(『覚者は語る』—新たなる奉仕—p.382)

 

マイトレーヤと覚者方の臨在が人類を大昔からの抑制と限界から解放させ、そして意識における大きな飛躍前進へと人類を活気づけるでしょう。意識的な意義のある生活が現在の混乱と疑惑と恐怖に取り代わるでしょう。内的な世界と外的な世界の両方を探究しようとする自信に満ちた、勇敢な意図が現在の(弱まりつつある)冷笑的な態度に取って代わり、そして私が本書で描写しようと試みた進化の旅路における前進を可能にするでしょう。新しい、より良い文明の台頭と新しい、より良い人類の台頭であります。

(『大いなる接近』p.426-427)

 

わたしが、あなたがたをわたしの心の中に迎え入れたように、我が愛しき兄弟姉妹たちよ、わたしを、あなたがたの心の中に迎え入れてください。そして一緒に働き、世界を創り直そう。あなたがたの社会の機構の中で、腐敗し役に立たなくなっているものすべてを、あなたがたの神性の顕現を阻むものすべてを、変えていこう。幼き者たちのために、共に道を示し、彼らのためにこの世をしっかりと保持しよう。わたしの救済の仕事に助力してほしい。世を救うためにわたしを援けてください。そして、あなたの人生の目的を成就しなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第50信、p.151)

 

現在の無秩序の状況の中から、マイトレーヤは新しい、より良い秩序を築かなければならない。何千万の人間の苦悩の中から、彼は新しい世界をつくり出さなければならない。

誰が、マイトレーヤの救助の仕事を援けるのか?

誰が、マイトレーヤの大義のために馳せ参じて、兄弟姉妹を助けるだろうか?

今こそ、かつてないほどに、労して世界に奉仕する機会がある。新しい世界が生まれようとしているのだ。

(『覚者は語る』—マイトレーヤのお出まし—p.568)

今日世界を取り巻く諸問題の解答を自分たちの裡に持ち、能力と見識を備えた男女の出現を、世界はもうすぐ目撃するであろう。彼らは、すべての人間の幸せを心に抱いている。時が至れば、世界の社会構造をより霊的な線に沿って再組織する仕事にいつでも取り組める用意がある。それは、もうすぐ起こるだろう。覚者方が、それぞれの役割に沿って彼らを訓練し、必要なエネルギーの刺激を供給されるだろう。彼らの名前はほとんど知られていないが、世界問題に対する彼らの影響は大きいだろう。変化への動きを開始し、それが勢いをつけて世界を一変させるであろう。

(『世界教師と覚者方の降臨』p.45)

 

わたしの使命は、すべての人間の裡に愛の原理を呼び起こすことであり、用意のできている者たちに、さらに高位の真理を示すことである。方法は単純である。すべてのための正義と自由を通して、その愛は顕される。人間の同胞愛の顕現を通して、すべてのものの本源を識ることができる。速やかにこのことに気づき、人生の目的を理解し、あなたの兄弟たちに道を示すように。そのようにして、あなたがたは世界の変換の仕事に参加できるのである。

(『いのちの水を運ぶ者』第41信、p.130)

 

平和と正義を求めて盛り上がるどよめきに、あなたの声を加えなさい。そして歴史の中におけるあなたの位置を悟りなさい。新しい時代の世界がつくられつつあり、すべての者の参加を必要とする。すべての者がこの偉大なる仕事に果たす役割を持つ。自分の志向を声高らかに表現するのに、若過ぎるとか老い過ぎているとか感じるべきではない。

間もなく、マイトレーヤご自身が新しい生き方へのこの要求を集中させて、正義と平和を求める人間の叫びに彼の洞察と経験を加えるだろう。間もなく、現在の律法の不適切さや矛盾が、諸国家を新しいリアリズム(現実感)へ押しやるだろう。そのより明瞭な光の中で、新しい時代が誕生するだろう。今日の非常に多くの人々の緊張と苦悩は新たなる希望と世界の再建への活発な参加に道を譲るだろう。

(『覚者は語る』—マイトレーヤの声—p.380)

 

人類全体としての声は本当に非常に強力です。世界の出来事に対する私たちの自由意志の表明から、どれほど強力な影響が出てくるかを知れば皆さんは驚くでしょう。私たちは自分の自由意志の間違った行為を通して多大な害を及ぼしています。同様にその正しい行使を通して多大な善をなすこともできます。それは大抵は人類自身の手の内にあります。私たちは巨大な力を持っているのです。賢明に使わなければなりません。そうすることで、マイトレーヤの正しい指導と案内の下で世界が非常に速やかに変換されるのを見ることができるのです。

(『マイトレーヤの使命 第㈽巻』p.597-598)

 

わたしは、あなたがたを新しい御国へ連れていく。わたしの周りに陣営を固め、あなたがたを待っているあの栄光を示させてください。未来の時の骨組みは、今築かれている。未来の青写真は、より明確になってくる。あの未来にあなたがたをお連れしよう、そしてあの機構の輝ける光の中に包まれなさい。わたしの祝福はあなたがたすべてと共にある。

(『いのちの水を運ぶ者』第48信、p.147)

 

 

囲み記事:

蘇る地球

——覚者より

ベンジャミン・クレーム筆記

シェア・インターナショナル誌2010年10月号

 

今からおよそ20年後には、地球を訪れる訪問者はわれわれの生活すべての面における変容にびっくりするだろう。過去の最良のものは保存されているだろうが、しかし新しい活気のある美が至るところに普及し、人間と彼らが住む環境の間に新しい関係が確立されているだろう。今日、何千万の人間がその中でかろうじて‘生活している’貧民街や掘っ建て小屋は永久になくなるだろう。‘人間’に対する新しい誇りが、人々の余暇と社会活動に対して同じく関心を起こさせ、徐々に人間の本質的な必要についての新しい理解へとつながるだろう。新しいテクノロジー(科学技術)が数え切れない大勢の人々を退屈で骨の折れる繰り返しの作業から解放するだろう。すべての分野における知識への要求が大学や工場や農場の扉を大きく開き、そして学ぶことへの新しい熱意が世界中に顕現するだろう。かくして、人々は転生体験の底に横たわる目的をより良く理解し、そうしてわれわれの肉体、アストラル体、メンタル体に対する必要なコントロールが増大するだろう。これが人間をイニシエーションの扉へ、そしてそのようにして完成へと導くだろう。

かくして人間は古くから続いている完成への行路に新たに戻り、そして過去のグラマー(自己眩惑)や過ちから解放されて、もう一度、犠牲の道、すなわち最高の理解と光を妨げるすべてを放棄する道をたどるだろう。人はこの単純な道から大きく迷い出し、大きな災難のまさに瀬戸際までおびき寄せたひどい物質主義によって脇道にそれたのである。しかし人々は、彼らの永遠の神性が再びそれ自体を主張して、あの断崖から引き戻したことを知るだろう。

ますます大勢の人々が、至るところで、これが本当であることを感知し始めており、そして変容の仕事に目覚め始めている。このようにして、人々は彼ら自身の責任感が補強され、それに伴って反応することを知るだろう。かくして、未来の労働者(ワーカー)たちは見いだされ、かようにして、世界はより良い方向に変化する。

まだ静かにではあるが着実に、マイトレーヤはこの過程を強化するために働いておられる。彼の恩恵をもたらすエネルギーはイースト菌のように作用して、人間の志向を持ち上げ、そして反応することのできる人々すべての決意を強化する。彼らは大勢であり、光の中の労働者(ワーカー)の大いなる軍団が築かれており、その光が世界を変容し、すべての人間のための未来を保証するだろう。

 

神への道──選集

The Path to God──a compilation

「神への道」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

わたしの計画は、あなたがたの真なる姿をあなたがたの裡に気づかせ、あなたがたが神御自身そのものから出でた者であり、その聖なる本源へ戻らねばらないことを示すことである。わたしの任務は、その行程を、正当なる嗣業に辿りつくためのあの長い道程を、楽にしてあげることである。わたしたちがお互いに兄弟として出会うときに、我が友よ、あなたがたはわたしの中に、その道をよく知っている案内人を、教師を、見るであろう。なぜならわたし自身ずっと昔にその同じ道程を辿り、その道の道標をよく知っている者である。

(『いのちの水を運ぶ者』第66信、p.196)

 

一歩一歩、人間は将来の必要条件を始動させるだろう。それらはすべての人間の運命と自由意志を尊重しなければならない。人生の基本的必要に対する権利、すなわち食物、住居、医療、教育がすべての施政活動の方向を条件づけなければならない。環境──そしてそれに必然的に伴うところのものすべて──の保護が、神聖なる義務とならなければならない。そしてそれは、人間が やがてこの惑星を健康に戻すために手当てをすることを可能にするだろう。もし人間が彼らの生得の遺産を受け継いで、再び神への道を見つけようとするならば、そうでなければならない。

(『覚者は語る』—将来の必要条件—p.519〜520)

 

マイトレーヤは、われわれが非常に高位のレベルから、物質主義の中にどっぷりと浸かったこのレベルにまで落ちてしまったことを示し、分かち合いの原則を受け入れて、ひとつの兄弟同胞感を表すことで、再び、競争ではなく一体性につながる霊的な道を歩むことができることを示してくださるだろう。新しい時代、統合の時代とはそのことである。統合とは分離分裂した様々な部分を共に引き寄せ、一体性を、和合をつくることを意味する。

(『人類の目覚め』p.15)

 

神への道はただ一つ。我が友よ、あなたがたはすでにそれを知っている。神への道は、同胞愛と正義と愛の道である。他の道はない。すべてがこれに含まれている。この道はつらくきびしい道であると思う者は多い。しかしそれよりもはるかに多くの者たちが、喜び勇んでこの道を歩むだろう。古くすたれた役に立たない過去の小事を捨て去って、その荷の軽さに喜びながら。互いに同胞愛を実践し、すべての者と親しみながら、己自身の真性を受け嗣ぐ者の数は多い。そしてますます増えるだろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第15信、p.63〜64)

 

人間の現在のジレンマの結果をわたしたちは知っている。そしてカルマ(因果)の法の許す範囲内で、最大限に援助する。また、わたしたちは、人間が自分たちの自由意志で未来の栄光への道を選ばなければならないことを知っている。それは人類同胞愛と愛と正義と分かち合いの道である。わたしたちは人類の必要にはせ参じる。わたしたちは教え、そして仕えることに励む。人間自身が行動しなければならない。そして体験の厳しい試練の中で、自分の神性を試さなければならない。

(『覚者は語る』—飢餓の終わり—p.346)

 

覚者方の見解では、宗教的な行路は私たちの生来の神性を実演するためのたくさんの行路の一つにすぎません。宗教は神性の認識を助けるかもしれませんが、神は宗教にあるのではありません。人生のすべての側面、つまり政治、経済、宗教、全体としての社会、芸術、文化、科学、教育、および人間活動のすべての分野で、私たちは神と呼ぶところのものを表現するような生き方をすることが可能です。

(『マイトレーヤの使命 第㈽巻』p.267〜268)

 

新しい時代は新しい見識をもたらし、人間は人生を冒険として、発見の旅路として対処するだろう──神と人間は一体であるという事実の発見、探求者の限られた視界以外に分離するものは何もないという発見、そしてすべての人間が同じゴールに向かって異なったコースを歩むということ、われわれが努力しているすべてのゴールは、認識されるのを待つわれわれの神性を実現することであるという事実発見の旅路である。

大いなる再生誕の法則のもとに、われわれはその旅路を何度も何度も繰り返したどり、そしてついには自己を完成した「神の子」として、われわれ自身の理解の光の中に入るのである。

(『覚者は語る』—再生誕の法則—p.114〜115)

 

完全に到達する道はたくさんある。しかし単純な道が最良である。わたしの道が、愛の道が、人間を最も速やかに本源なる神に至らしめる。もしあなたがこれを見ることができれば、間違うことのない、真なる道を進むだろう。これはすべての人間にとってそうである。

(『いのちの水を運ぶ者』第58信、p.172)

 

帰還の道は今あるがままのこと(WHAT IS)についての意識、そしてそうあるもしれないところのこと(WHAT MIGHT BE)についての意識が進化しつつある個人としての探究者に知られるようになっていく道であります。言い換えれば、あなたが探究するにつれて、志向するにつれて、自分の前に、ジュワル・クール覚者の言葉によれば『蜘蛛が自分自身の存在の裡から絹のような糸を創る』ように、それと全く同じように帰還の道を、まだ敷かれていない道を創っていくのです。それは全体に対する己の関係を構成するところのものについての認識の増大です。それによって私たちが自分たちと全体との、大宇宙との連結性についての認識と経験をますます深めていく手段であります。

(『マイトレーヤの使命 第㈽巻』p.474)

 

前方の道が思ったよりも簡単であることを、あなたがたはまもなく知るだろう。前方の道は、我が友よ、太初からあなたがたを招いていたのである。わたしの計画の中では、未来への道と神への道は、結びついたものである。あなたがたが正義と愛の径に足をのせるとき、神に向かう上昇を始めるのである。神において本質的に変わるものはない。

(『いのちの水を運ぶ者』第108信、p.324)

 

彼[マイトレーヤ]は人間に、彼らの長い歴史と、彼らが克服してきた多くの危難について思い出させるだろう。マイトレーヤはわれわれ自身の光り輝く未来についての信の種を蒔き、人間の永遠の神聖を保証するだろう。人生の道、進化の旅路は絶対確実に前進へ、そして上へと導くことを示すだろう。そしてその旅路を、兄弟姉妹として共に歩むことが最も確実な方法であり、最も歓びに灯された道であることを示すだろう。

(『シェア・インターナショナル』2007年3月号、

「覚者より」—光の勢力は集合する—)

 

我が友よ、わたしはその他にもあなたがたを必要とする──あなたがたの歓びを感じることのできる能力を必要とする。この聖なる様相を、すべての人の心に喚び起こし、人類の先方には、輝ける真理の道、本源に直接つながる道が広がることを示す。愛と歓びを顕すことによって、最も速やかに、あなたがたはそこへ導かれる。

(『いのちの水を運ぶ者』第92信、p.272)

 

奉仕は進化の梃子のようなものです。奉仕を通して、われわれが奉仕する相手と自分を同一認するようになるのです。そして、われわれの意識の焦点が自己から他へ移行する。個人的な利己的なところから、非個人的な非利己的なところに移るのです。……

われわれは奉仕をし始めると、ますます視野が拡がり、より多くの人々と一体化し、やがてすべてのものと一体化できるようになります。自己をすべてのものと同じと見ることができるようになるとき、われわれはそのすべてのものになるのです。われわれは神であります。われわれの神性を解放するのです。

(『世界教師と覚者方の降臨』p.191)

 

神に到達する道はたくさんある。しかし、もっとも速く確実なのは奉仕の道である。これほど神の特性を十分に宿す道は他にない。この道の上にあなたの位置を占め、あなたの魂の指図を遂行しなさい。あなたの心(ハート)の命令に従い、世界の必要に目覚めなさい。奉仕の道に入り、大計画の中におけるあなたの位置を受け入れなさい。そして神への道にしっかりと足を踏みしめなさい。

(『覚者は語る』—勝利は保証されている—p.84)

 

人類がひとつの巨大な集団(グループ)として、進化の旅路における様々に異なった段階において共に旅していることを人々は理解し始めるでしょう。私たちはみな、本当に途方もないところへ向かう進化の道に沿って一緒に歩んでいるのですが、私たちのマインド(頭脳)は現在の段階ではそれを本当に理解することが困難です。

『人は神の特質のすべてを表示する神のような存在となる』と言うことは、覚者にとっては容易です。私たちは神の特質のすべてが何かさえ知りません。神の知(インテリジェンス)については知っていると考えます。巨大な知力がどのようなものか、あるいは完全に無条件に愛する能力がどんなものかについて、何となく分かるような気がします。神の愛はそのようなものに違いないと想像します。……『神の意志』という神秘的なものが多くの人々の心(マインド)を引き付けはじめるでしょう。あの途方もない神秘──神の意志とか目的がどのようにして知られるのか、それは何か、どのようにして表されるのか──を理解したがるでしょう。これらの(私たちはすでに知っていると思っている)ことを十分に理解するためには、他にさらなる神の様相を知らねばならないのか。

やがて、これらのことすべてがますます、より多くの人々の関心事になるでしょう。理解するためには、人々は教育されていなければなりません。覚者がいのちの教育、新しい時代の教育について話すとき意味するのは、そのような教育です。そして人々は、自分たち自身を潜在的な神々として認知するのです。私たちが自分たちを潜在的な神々として認知すると、それにつれて志向が増大します。

(『光の勢力は集合する』p.181〜182)

 

わたしの使命は、あなたがたに神への道を示し、本源への単純なる道を示すことである。多くの者にとっては、その道は終わることのない困難に満ちたものに思えることを、わたしは知っている。まことに、我が友よ、そうではないのである。その道に入り進むにつれて、わたしたち自身がそれを規定するのである。わたしたちが道であるとき、道はわたしたちの前に、法に基づいて開かれていく。非常に単純なのが神への道である。非常に単純なのがその上のステップである。そしてその聖なる道には多くの手伝い人や案内人が居る。

(『いのちの水を運ぶ者』第126信、p.378〜379)

 

必要に迫られて、人々は再分配の可能性とそれから必然的に生じる正義に新鮮な目を向けるのに気づくだろう。そしてそれが良いことを知るだろう。このようにして、一歩一歩、人間は、貪欲と搾取で築かれた彼らの壊れた殿堂を、すべての人々の必要に応える素晴らしいものに変容させていくだろう。かくして、マイトレーヤは人間をこれまで見たことのなかった霊的な旅路のために整えさせるだろう。その旅は、やがて人間を本来の彼ら自身の姿である神にしていくだろう。

(『覚者は語る』—未来の声—p.518)

 

正しい人間関係は私たちが一つであることを認識するときに起こります。人間種族を一つのグループと認識すること──肌の色が違っていても、経歴が違っていても、歴史が違っていても、同じ源から来た一つのグループ、つまりすべてが転生している魂であると認識することが根本的に必要なのです。魂としての私たちは神聖であり、完全です。そしてその完全さの具現へ向けた進化の旅路の途上にあるのです。

(『大いなる接近』p.225)

 

わたしの到来が間近であることを心の裡に悟っていない者は、世界中にほとんどいない。意識のすべての次元においてこの真理は響き渡る。あなたがたが兄弟たちに近づくとき、このことが確かであることに気づくであろう。あなたがた一人ひとりが心の裡に、遠くから招く新しい光を見たのである。その光は未来の約束を携えている。人類が神に還える径を歩むとき、その光は、それまで地上で見たこともないような炎になるであろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第23信、p.83〜84)

 

その逆を示すあらゆる証拠にもかかわらず、人間は、変化を、同胞愛と正義のリアリティ(実相)の再主張を、調和と平和の必要性を、受け入れる準備ができている──事実、切に願っているのである。かくして人々は、今や実践に翻訳されたこれらの往古のシンボルを呼びかけるマイトレーヤに応えるだろう。

であるから、未来への前進を、そしてあらゆる国々の民の間の正しい関係の確立を阻むことのできるものは何もない。そうして、人間を彼らの予め運命づけられた完成への道へ復帰させるための一つの計画が展開するだろう──大胆でしかも単純、複雑でしかも明確、古来のものでしかも輝かしく現代的である。

(『覚者は語る』—「世紀の終わり」—p.443)

 

神への道

——『覚者は語る』p.369

 

今や非常に間もなく、世界は、長い待ち時間が終わったことを、「人の子」はその約束を守られたことを、そして新しい時代が始まったことを知るだろう。人々がこの方を見るとき、その出現の理由を、そして彼らの協力が必要なことを理解するだろう。なぜなら、この方はこの時代の主な必要を示し、地球の再建のために、彼らの助けを招くだろうから。成すべきことはたくさんある、なぜなら世界全体がその変容を待っているのだから。たくさんの手が必要とされる、なぜなら変化はすべての人間に関わるから。マイトレーヤが現代の人間の舞台に公に入られるとき、彼は喜んで手を貸す助力者の軍勢を傍らに招くだろう。

マイトレーヤの御顔が見られ、彼の臨在が知られ、彼の勧告に注意深く耳が傾けられるようになるまでの時間は今や本当に短い。マイトレーヤの助言は現在の病の全領域を網羅し、それらの緩和と治癒の方法を指し示すだろう。

彼は、もっとも苦難を被っている者たち──虐げられ、見捨てられた者、つまはじきされる者、貧しい者──のために語るだろう。黙って不必要に苦しみに耐えている者たちのために語るだろう。彼は、兄弟姉妹を助けたいと願う者たちを活気づけ、新しい奉仕の改革運動を始動させるだろう。そのようになるだろう。そのようにして、マイトレーヤは、地球的規模の先駆者のグループの形成を鼓舞するだろう。彼らの任務は、長い間苦難の中に生きてきた世界中の窮乏する者たちに救いをもたらすことだろう。これまでのどのような企画をもはるかに凌ぐ継続的な援助のプログラムが、もっとも窮乏する者の生活を速やかに回復させるだろう。

すべての分野において、進歩への障害物は一つ一つ対処されるだろう。今日蔓延する貪欲と利己主義は、社会共同体についてのより広い見解に取って代わるだろう。すべての者の基本的な必要が優先されるだろう。自然と環境に対する新しい関心が律法の中に組み入れられて、普遍的に受け入れられるだろう、そして自然の贈り物への賢明な管理につながるだろう。大幅に増える国際的な旅行が、今日何百万の人間の視野を狭め彼らを無知の中においている孤立と偏見を減少させるだろう。人々の心(マインド)をつかんでいる古いイデオロギーの力は徐々に弱まり、新しい寛容と信頼に道を譲るだろう。

そのようにして新しい環境が生まれ、その環境の中で、最も野心的な変化は善意の精神の中に起こり得る。人間の行動の尺度として、「普遍的な善」が己の利害に置き換わり、そして増大する融和の中で地球の人間は新しい時代へ前進するだろう。そのようになるだろう。そのようにして、マイトレーヤと彼のグループの指導の下で、人々は再び正しい道を、神への道を歩むようになるだろう。

(シェア・インターナショナル誌1994年1月号)

 

新しい状況の到来──選集

The advent of the new──a compilation

ベンジャミン・クレームの師である覚者は2015年に、以前の記事とは内容と調子において明白に異なる一連の記事を書かれた。それは繰り返し、現在の急速な変化へと注意を促し、現在と近い将来において世界を形作る強力な力(フォース)を際立たせるものであった。覚者は前方にある困難について語られるが、そうした困難は最終的に、肯定的な変化の前兆と見なされることになるだろう。
さらに、マイトレーヤからのメッセージ(2016年3月31日)は、「痛みは長く続かないだろう」ということ、そして「この困難な時期を通り抜けるのを助けるための援助はあり余るほどある」ことを強調している。
 こうした記事が初めて発表されて以降、世界は極端さと不確実性の時期に入った。読者はこの選集に慰めと洞察を見いだすかもしれない。こうした記事は、騒然とした時代を描写しながらも、前途にある変容と新しい制度の確立を示しているからである。

新しい状況の到来

-覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記
(2015年2月8日)

 今まさに間近に起こる出来事は、多くの人々を当惑させるだろう-政治、経済、社会に現れる変化のスピードはあまりにも速く、しかもそれは非常に頻繁に起こるだろう。
 多くの者にとって、彼らの主な反応は不安と困惑であろう。それらの変化の性質とその規模の大きさに当惑し、怯えながら、それを変容する社会の徴として見るだろう。他の者たちは新しい顕現を恐れ、憤るだろう。あらゆるところで人々は、自分たちが取るべき正しい方向に確信がなく、用心深く行動するだろう。
 しかしながら、人々がそのように行動するのもあまり長くないだろう。彼らは、自分たちがまことに変化しつつある世界に住んでいることに気づき、彼らの信念や価値観に対するより大きなチャレンジに悩まされるだろう。
 かくして、人は古いものから新しいものを確立しはじめ、この時代のチャレンジに応えるために彼らの能力をますます発揮しはじめるだろう。

「法」の条理
-覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記 (2015年3月8日)

 人々は変化しつつある世界に生きており、それを当たり前のこととして受け入れなければならない。ある人々にとっては、これらの変化は脅威のように見え、ありがたくないだろうが、他の人々にとっては、特に若い人々には、それらの変化は両手を広げて歓迎されるだろう。あなた方の立場が何であろうとも、それは最善のためであることを保証する。なぜなら、それらの変化は時の必要を反映しており、避けられないことであり、公正であるからである。
 人々は、これらの変化が自分たちの生活に影響を及ぼす条件を自分たち自身がつくっているということに気づくべきである。この認識が成果を上げるとき、新しい時代へのより円滑な移行が当たり前のことになるだろう。
 人々に対するわたしたち(覚者たち)の勧告はこれである-見えざる力のせいにするのではなく、われわれの時代の変容を創造していく中におけるあなた自身の役割を悟りなさい。これらの変容の中から、恍惚とした歓びがやって来ることを確信しなさい。

新しいもののしるし
-覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記
(2015年4月11日)

 間もなく、人々が探し求めるしるしが顕れつつあることが明確になるだろう。ある人々にとっては、それらのしるしは必然のように思え、歓迎するだろう。他の人々にとっては、それらは彼らが大事に思うすべての消失のように思えるだろう。実は、それらは新しいものを意味するのであり、現在起こっている深い変化の外的な現れにすぎない。時が経てば、現在、急速に過ぎ去りつつある古い世界において、多くが間違っていたのであり、人間の本質と業績のより良い表現のために犠牲にされなければならなかったということに、ほとんどの人々が同意するだろう。
 であるから、間もなく、これらのしるしによって先触れされた変化は、われわれが新しい、誰もが誇りに思える制度が登場しつつあることを、鋭い観察力を持つ人々に気づかせるだろう。

最高位からの贈りもの
-覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記 (2015年5月10日)

 人間は啓示を拝受する時点に立っており、間もなくそれが、一致しない様々な声や態度を押し流すだろう。人間は自分たちの存在の意味と目的をより一層はっきりと知り、その知識が彼らの認識の中にもたらされた手段を知るだろう。間もなく、非常に間もなく、人間はあたかも一夜にして、と思えるほど、急速に成長するだろう。
 この新しい知識は多くの者たちをこらしめ、驚かすだろう、しかし彼らの理解について完全な調整をもたらすように、彼らを刺激し、啓発するだろう。これが人生の意味と目的と彼らが呼ぶところのことについて、新しい価値を与えるだろう。より一層の真剣さとより大きな歓びが人間の信念と行動に浸透するだろう。そして徐々に彼らを全く新しい啓示に熱中させるだろう。その時は遠い先ではない。偉大なる主は、公に、認知される存在として世界に現れて、恩寵をもたらすことをしきりに願っておられる。
 恐れることはない。新しい世界がつくられつつあり、それが人間の信と勇気を同等の順序で回復させるだろう。

新しいもの(事)の殺到
-覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記 (2015年6月16日)

 ある人々にとっては、来たる何カ月かは、彼らがそれまでに経験してきた中で、最も困難な時期であるように感じ、とても対応し得ないように感じる力(フォース)からの一時的な猶予を求めて、ほんのかすかな望みをも探し求めようとするだろう。
 同時に、他の人々にとっては、彼らの独創性や創造性についてのより高まった感覚があるだろう、それがいかに非現実的かもしれなくても。この出来事についての‘読み’が何であろうと、すべてが速やかに「新しい時代」に、そして宝瓶宮(アクエリアス)の(エネルギーの)影響の中に進んでいる。これの影響は実に強力だろう。
 では、人はどのように反応すべきか? これを「新しい時代」に向かうさらなるステップと知りなさい。そうすることで、「偉大なる主」の出現を待ちなさい。心(ハートとマインド)の扉を開きなさい、そして新しいもの(事)の殺到に備えなさい。

世界は用意ができている
-覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記 (2015年9月7日)

 間もなく、本当に間もなく、人々は未使用のまま彼らの手の内に横たわる力(パワー)に気づくだろう。彼らは自分たちの人生の特質を変える能力を持つことを知るだろう。自由、正義そしてお互い同士の正しい関係は人間の生活にとって欠くことのできないものであることを理解し始めている。 多くの人々が、この喜ばしい状態の創造を確実にする制度・機構を要求している。
 これは、世界が新しい啓示を受ける用意ができていることを、マイトレーヤにはっきりと示す。であるから、人々は限られた残された時間を、彼の臨在を知らせることに使うべきであり、そうすることで、彼の道を整えなさい。

新しい時代へようこそ
-覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記 (2016年1月14日)

 ようこそ、新しい時代へようこそ、一体性(ワンネス)の時代へようこそ。今日、多くの人々は新しい時代の始まりを恐れているが、起こっている事どもを注意深く見てほしい、そうすれば変化を推し進めている最も天賦の才ある代表的人物の何人かが集合しているのが見えるだろう。
 現在、人類に新しい状況を示している賢明な人々のグループが世界に存在する。その中のフランシスコ教皇は人々の理想のユニークな顕れであり、彼が代表する民衆に近い。ダライ・ラマもまた彼が代表する人々に代わって、強力な役割を果たしている。
 そのような天賦の才ある代表的人物の一団が、同じ時期に、共に集い、人類に対して、すべては良好であり、あらゆるところに住む人間が彼らの夢の成就を見るまでに待つ時間は非常にわずかであることを示すというようなことは、これまでかつてなかった。彼らは過ぎ行く日々を祝福し、彼らの愛を至るところにいる人間の心(ハート)に近くもたらす。
 あなた方もまた彼らに愛を返しなさい、そして到来する御方の名において彼らを喜んで受け入れなさい。あなた方の恐怖心を愛ある期待に変えなさい、そして至福の中であなた方の当然の権利である新しい時を待ちなさい。あなた方がこの方の御観の奇跡を見るまで、この方の臨在と、すべてに対する彼の愛についての歓びをあなた方が知るまで、長くはない、本当に長くはないのである。そうして、あなた方は、自分たちがなぜこの特別な時期に生きている(転生している)のかを知るだろう。
 あなた方に神の祝福があるように、そしてあなた方の恐怖を永遠に払いのけてくださるように。

マイトレーヤからのメッセージ

ベンジャミン・クレームは2016年3月31日に、メンタル・テレパシーによって、以下のマイトレーヤからのメッセージを受け取った。

 近頃は、多くの者にとって困難な時期である。最良の者たちや最も親密な者たちでさえ、疑いや懸念の悩みを感じる。
 しかし、わたしが、世界の前であなた方の一人としてあなた方と交わると言うとき、それは真である。
同様に、わたしが、すべての人間がわたしの顔を見て、応える時は本当に間近いと言うとき、それは真である。
 ただ『法』のみがわたしにほんの少し待つことを命じる、しかし、『法』の範囲内で、わたしは確かに毎日あなた方と共にあり、あなた方の必要と、あなた方によってわたしに提供される様々な機会に絶えず呼応しているのである。
 もうすぐ、全体としての人類がわたしの存在に目覚めるだろう。そしてわれわれのこの世界の抜本的な変革をみな喜んで受け入れるだろう。
 われわれは一つの文明の始まりと終わりにいることを、世界の歴史の中で、桁外れの時代であることを忘れないようにしなさい。したがって人々は変化の痛みを感じるのだということを理解しなさい。
 ある人々にとっては自由への解放である。他の人々にとっては、保証と平穏の喪失である。
しかし、我が兄弟よ、痛みは長く続かないだろう、すでに多くの人々はそうであることを知っている。あなた方がこの困難な時期を通り抜けるのを助けるための援助はあり余るほどある。この「時代」を喜んで受け入れなさい、そして新しい事どもの徴を認知しなさい。
 まことに、まことに、わたしはあなた方と共にいるのである。まことに、わたしは多くの方法であなた方の中にいる。
 兄弟たちよ、あなた方が、新しい世界についてのわたしの期待にいかに近いか、自分たちで判断しなさい。それは、すべての人間がひとつである世界であり、すべての人間が創造の歓びを成就する世界であり、そして単純にそして真実に、兄弟たちに道を示す彼らの能力を、愛をもって成就する世界であろう。

マイトレーヤは門口に──選集

Maitreya at the door ─a compilation

「マイトレーヤは門口に」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

多くの者がわたしに従い、わたしを案内人として見るであろう。多くの者はわたしを知らないであろう。わたしはすべての者の生活の中に入り、彼らを通してその人生を変えることを願う。もうすぐわたしを見る用意をしておきなさい。わたしの言を聞き、わたしの思いに従い、わたしの嘆願に心を留める用意をしておきなさい。
わたしは門口に立つ見知らぬ者なり、扉をたたく者なり、いつまでも立ち去らぬ者なり。わたしはあなたがたの友である。わたしはあなたがたの希望である。わたしはあなたがたの楯である。わたしはあなたがたの愛である。わたしはすべてである。
(『いのちの水を運ぶ者』第10信、p.46~47)

マイトレーヤの足は門口にある。彼の手は扉を叩く用意をしている。彼を見逃さないように、注意深く耳を傾けなさい。マイトレーヤは、法を履行するために、大計画に仕えるために、人類に教えるために、彼の弟たち(覚者たち)を彼らの運命られた未来に導くために、やって来られる。マイトレーヤは彼がずっと昔に人間に約束されたことが起こるのを見届けるために、彼の愛によって人間を解放し、彼らの神性に目覚めさせるために、やって来られる。
(『覚者は語る』―マイトレーヤは出現を早める―p.588)

間近にあるこの時を楽しみにしていなさい。マイトレーヤは出現の門口に立って、分離と貪欲にまさに戦いを挑もうとしている。正義と自由、和解と平和を呼びかける彼の召集に馳せ参じなさい。そしてあなたのすべてを人類種族の奉仕に提供しなさい。これは今までに決してなかった時である。このような時は決して繰り返されることはないだろう。あなた方の心(ハート)の中を深く見つめなさい。そして選択をしなさい。光と愛に浴する未来か──あるいはあなたの運命の否認か。
マイトレーヤは、変化への時は熟していることを知っている。人類はテストを受ける準備ができていることを知っている。彼はまさに出現して、ご自分の任務を始めようとしておられる。
(『覚者は語る』―マイトレーヤへの反応―p.475)

私はもう30年間も、マイトレーヤは“間もなく”出現すると告げられてきましたが、それは覚者方の時間の基準によるものでした。彼らは2,000年周期で働かれるので、数年は覚者方にとっては日曜の午後のようなものにすぎません。マイトレーヤの出現は特定の法に基づいており、とりわけ私たちの自由意志を支配する法に基づいています。過去26年間のいつでも、彼は人類によって呼び出されることが可能でした。彼が前面に出て来ることを可能にする幾つかの行動を人類が起こせばよかったのです。
(『光の勢力は集合する』p.133)

我が友よ、今や、わたしは非常に速く出現しつつあるので、あなたがたがわたしの顔を見るまでの時間は、残り少ない。あなたがたがわたしを見るとき、昔の兄が、マイトレーヤ自身が、あなたがたの中に居ることを知るであろう。わたしのために、そして大計画のために働くことを、あなたがたに呼びかける。あなたがたを、我が友よ、頼りにすることができるのをわたしは知っている。
(『いのちの水を運ぶ者』第91信、p.268~269)

マイトレーヤは扉を音高く叩く。その扉はまもなく開き、愛の主は騒々しい争いのなかに踏み入るであろう。人々がこの方をみるとき、彼のことばの簡潔さに、しかもまたその明快さに驚嘆するだろう。彼の智恵は人々を困惑させると同時に喜ばせ、彼に従いそして世界を再建する用意のある者たちを彼のもとに引き付けるだろう。
(『シェア・インターナショナル』2007年6月号、「覚者より」─変革)

ずいぶん前に、アグニヨガの教えの最初の本で、マイトレーヤはこう述べました。「人間の手によって、人間の足によって、新しい時代は築かれねばならない」。一つ一つの石が、一つ一つの煉瓦が、一歩一歩が、人間自身によって作られねばなりません。しかしそれは覚者方が世界に戻って来なければ起こらないでしょう。マイトレーヤが御自身を公に示すのみならず、分かち合いと正義と平和につながる条件を創造するために人類を鼓舞することが可能にならなければ、それは起こらないでしょう。それをできるだけ早く起こすためには肉体のすべての筋肉を整え、すべての神経を研ぎ澄ますことが要求されます。
マイトレーヤは予定よりも早く出て来られます。株式市場の崩壊を待っていません。崩壊が明日にでも起こって、彼がそれに合わせて出て来られればよいと私は思いますが、しかし彼はそれを待ちません。世界における問題、特に人間がつくり出した生態系の不均衡があまりにも大きいのです。
(『協力の術』p.296~297)

もはや人は傍らに立って、出来事がしばしば悲劇的なコースをたどるままに任せていてはならない。いまこそ和合といのちのために、良識と平和のために誇らかに立つ時である。マイトレーヤは途上にあり、あなた方の選択を、彼の嘆願に対するあなた方の答えを要求するだろう。
あなたはまさにそのような時のためにここにいることを知りなさい。そして今日のあなたの決断の力を疑ってはならない。正義と平和を求めるあなたの選択を知らせて、マイトレーヤが頼ることのできる者たちの隊列に加わりなさい。
今日、多くの人々が何か容易ならざることがまさに起ころうとしていることを感じている。その性質を知らずに、しばしばその前兆を恐れる。彼らは、たとえその名前を知らなくても、マイトレーヤのエネルギーに反応する。間もなく、非常に間もなく、彼らはマイトレーヤを見るだろう。各人が自分の選択をすることができ、しなければならない──疑い、拒絶し、限りなく苦しむか、あるいは未来を再創造して真理の領域に入るか、を。
(『覚者は語る』―真理の領域―p.424)

あなたがたが、わたしを見る時までの時間は非常に残り少ない。この短い時間を最も有効に使い、わたしの道を整え、あなたが出会うすべての者たちにわたしの送る真理の言を教えなさい。わたしの帰還が世界にもたらす光と約束の道程に、彼らをも導いてあげなさい。完全なる視界の中にわたしが出現する時が差し迫っている。目覚めて待ちなさい、眠っていてはいけない。
(『いのちの水を運ぶ者』第65信、p.191)

成すべきことはたくさんある、なぜなら世界全体がその変容を待っているのだから。たくさんの手が必要とされる、なぜなら変化はすべての人間に関わるから。マイトレーヤが現代の人間の舞台に公に入られるとき、彼は喜んで手を貸す助力者の軍勢を傍らに招くだろう。
マイトレーヤの御顔が見られ、彼の臨在が知られ、彼の勧告に注意深く耳が傾けられるようになるまでの時間は今や本当に短い。マイトレーヤの助言は現在の病の全領域を網羅し、それらの緩和と治癒の方法を指し示すだろう。
(『覚者は語る』―神への道―p.369)

私たちの仕事は、マイトレーヤが(人類の自由意志を侵すことなしに)前面に出てきて、少なくとも大多数の認容が存在する舞台で公に自らを宣言することを可能にする希望と期待の風潮をつくることです。何百万という人々がこの話を耳にしました。もちろん、彼らのすべてがそれを信じているわけではありません。しかし何万人、あるいは何十万人がある程度信じているのです。その可能性に対しては心を開いているのです。これはとても良いことです。そして──どのくらいいるのか私は知りませんが──何千何百人もの人々が本当に身を挺してこの仕事のために積極的に活動しています。そのような人々、つまり私たちの仕事はマイトレーヤの出現の可能性に対して人類の心を一層開かせることです。そうすることで、彼が公に出てくるのを可能にする開かれた窓をつくる助けとなるのです。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』p.561~562)

あなたがたが、わたしの姿を完全な視界のうちに見るのも、そんなに長い先のことではない。人類は、もうすぐわたしを見るであろう。そして、もしわたしに従いてくるならば、彼らを待っているあの未来へ、真理と和と愛の光にあふれる未来へ、連れていこう。
我が友よ、わたしを援けて、準備の労苦を分かち合ってほしい。もしも、わたしがここに居る事実を受け入れることができるならば、聞く耳を持つすべてに、このことを告げなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第6信、p.34~35)

マイトレーヤご自身が門口に立たれ、扉を叩くために手を掲げておられる。認知されるのを待っている間に、彼の臨在を表す徴は急速に増加している。マイトレーヤをあなたの心(ハート)に喜んで迎え入れて、彼が世界に入るのを容易にしなさい。彼に、あなたを通して働きかけさせなさい。あなたの兄弟姉妹もまた、この大いなるニュースを知る価値があることを覚えておきなさい。そして彼らを闇の中に放置しないようにしなさい。
(『覚者は語る』―マイトレーヤは門口に―p.585)

私の仕事の性質上、私は、人間の反応と希望と期待を高めるような最も希望的画面を描きがちですが。彼の問題は、私が想像するよりもずっと大きいのかもしれませんが、世界への宣言が遅れることが我々の反応の速度に影響するとは思いません。マイトレーヤ御自身が言っています。「すべてが失敗すれば、機は熟しているのだが、わたしを迎える心の準備のできていない世界に顕れることになるだろう。わたしがあなた方の中に居ることを、まだ知らない世界に。しかし期待される者としてあなたがたの前に現れることの方がどれだけ良いことか」。ですから、マイトレーヤは、人類は用意があることを知っておられます。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』p.33)

もうすぐわたしを見る覚悟をしなさい。わたしを認知し、信頼し、わたしを愛し、わたしと共に働く用意をしなさい。わたしはあなたがたの存在の本源へ、あなたがたの本質に至る道を、教えるためにやってきたのである。あなたがたがわたしを識るとき、わたしはいつもあなたがたの心の裡に存在していたことを識るであろう。長い間あなたがたは、わたしの呼びかけを聞いていた、そしてその呼びかけに応えてあなたがたはここに居るのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第104信、p.311~312)

非常に多くの人々は自分たちが大切にするものすべての終わりを感じ、恐れる。さらに多くの人々は新しい人生の可能性に希望を抱いて待っており、より公正な世界における新しい自由を切に待望する。変化、すなわち新しいものの先触れはすべての人間の扉を強く叩き、そして人間が現在、恥を感じているものよりもずっと良い律法を知り、新しい世界を建設するために用意を整えることを、彼らに呼びかける。各人が自分なりの方法でその呼びかけに応える──地位や所有物や誇りを失うことを渋りそして恐れながら、あるいはこれまでの限界や分割に終わりがくることを歓迎しながら。
マイトレーヤは、出現の用意ができている。彼の公の出現のみで、変化の雪崩れを引き起こすだろう。勢いをつけながら、現代生活の風景を変容させるだろう。
(『覚者は語る』―変化の中にある世界―p.373)

世界はマイトレーヤのテレビでの発言の影響で変わりました。彼は何百万もの人々に語っています。彼は途方もない影響を与えています。それを認識している人はほとんどいませんが、これは真実です。それは起こっています。そして世界は変わっています。世界は同じではありません。それは毎日変化しており、マイトレーヤは変化に注目しているだけではなく、変化に調子を合わせ、それによって彼が以前に考えていたよりも早く現れることが可能になったのです。
(『シェア・インターナショナル』2015年1月号、p.14
2014年ヨーロッパ研修会──質疑応答)

わたしの計画は進み、まもなく、完全な肉体的事実として、あなたがたはわたしを知り、信頼して、わたしに従いてくるであろう。わたしの言が、耳に聞き覚えのあるものであっても驚くことはない。以前に何度もあなたがたは愛の必要を聞いた。にもかかわらず、今日多くの者がこの聖なる神の様相の恩恵を受け得ず、何百万という数の人間が死んでいく。だから、我が友よ、わたしの言は、再び、あなたがたの耳に響くだろう。「あなたの兄弟を愛しなさい。彼らの窮乏に心を留めなさい。あなたが豊かに持つものを与えなさい、そして世界に喜びを復興しなさい」
(『いのちの水を運ぶ者』第52信、p.157~158)

マイトレーヤが提供するリーダーシップは人類を失望させないだろう。彼はすべての者の希望と志向を高め、そして人々の持つ最高のものを解き放たせるだろう──たとえそれが今は隠され、恐怖心と無知のためにその存在が表現されていなくても。彼は人間の恐怖を征服し、そして本当にひとつの新しい人類を確立するだろう。……
マイトレーヤは今まさに自由と正義と平和につながる扉を強くノックしようとしている。よく耳を傾け、彼のノックを認知しなさい。そして彼の先導のもとで、大胆にそして賢明に行動する覚悟をしなさい。
(『覚者は語る』―新しいミレニアムが始まる―p.515~516)

世界にわたしが姿を現す日が間近いことを知らせるために、わたしはここに居る。もうすぐ、全世界がわたしを見、わたしを知り、わたしを兄弟と呼ぶであろう。本当にわたしはあなたがたの兄弟である。あなたがたの裡なる神の存在の真理を宣言し、あなたがたの歩みを未来へと導き、神の愛と意志とをあなたがたに解き放つために、戻ってきた兄弟である。
(『いのちの水を運ぶ者』第138信、p.415)

もうすぐ世界中の男女は、主キリストを、マイトレーヤ如来を見、その声を聞くためにラジオやテレビの周りに集うだろう。その言葉は沈黙のうちに一人ひとりの心の裡へ、それぞれの母国語で伝えられていくのを体験するであろう。この体験によって、人はこの方こそ真のキリストであり如来であり世界教師であることを知る。そしてこれによって2,000年前のペンテコスタの出来事が、世界的な規模で繰り返されるのを知る。やがてこの出来事を記念して、ペンテコスタが新しい世界宗教の大きな祝祭日になるだろう。……
マイトレーヤとその弟子である覚者方は、理性の時代、同胞愛の時代、愛の時代の幕開けをなさり、人間が、唯一の聖なる大生命の欠くべからざる一部であることを、はっきりと自覚できるように導いていかれるのである。
(『世界教師と覚者方の降臨』p.50~51)

わたしの計画は、直ちに出現し、すべての人間が理解できる言葉で、人々に平易に語りかけることである。兄弟として、彼らに語りかけ、彼らの歩みを神の方向へ導く。
神は多くの名前で知られている。わたしは神を愛と呼ぶ、また正義とも呼ぶ。愛と正義はどちらも我々の生活の礎である。わたしを探し求め、昔の兄を知りなさい。わたしのメッセージに耳を傾けなさい、我が友よ、そして共に喜びのうちにこの世を変えていこう。
(『いのちの水を運ぶ者』第38信、p.123)

一日一日と過ぎるごとに、マイトレーヤが全世界に公に出現される大宣言の日が、近づいてくる。そのうれしい日に、あらゆる地に住む男女の分かち合う歓びが、現在の不安と恐怖に曇った状況を変容させるだろう。
現在の混乱と脅威は、過去の悪を正し、諸国家の間に正義を創り、古い論争を解決し、国際法規を支持するための新しい平和的な協力の時代の前奏曲にすぎない。
人々は将来、この時を振り返って見るとき、それが最も輝かしい夜明けの前の暗い夜であったことを知るだろう。そしてこの波乱の多い時期に生きてきたことを喜ぶだろう。
世界は偉大なる教師を待つ。その教師は、出現して、すべての者の完全な視野の中で教え、奉仕する機会を待っておられる。
(『覚者は語る』―夜明け前の暗闇―p.287~288)

もうすぐあなたがたはわたしを見るであろう。だから、今なすべき行動は一つしかない。あなたがたの意志と心のすべての力を動員して、わたしの降臨の事実を知らせなさい。我が友よ、あなたがたは、人の子が再び地上を歩いていることを信じる、と伝えなさい。神の法の伝達者があなたがたの中に居り、真理の光が人の心を新たに招き、新しい時代への移行は想像されたよりもずっと順調に行われる。わたしの法は栄え、わたしの出現は進んでいる。これらのことを、あなたがたは信じるのだと、人々に伝えなさい。我が友よ、あなたの兄弟たちにこの真理を伝えて、彼らをあなたの喜びの中に入れてあげなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第131信、p.395~396)

われわれが世界の資源を公平に分かち合うとき、瞬く間に戦争やテロは過去のものとなり、信頼の状況が生まれるだろう。信頼があるとき、人類は共に座して、あらゆる問題に対する答えを徹底的に検討することができるようになる。
マイトレーヤはこのようなことを、より雄弁に、しかもより単純に語るだろう。そのような方を探しなさい。そしてもし彼が真実を語っていると思うならば、彼に従い、先頭に立って自分を変え、犠牲を行う者になりなさい。
十分に大勢の人々が、マイトレーヤにではなく、マイトレーヤの考え方に、アイディアに、助言に従うとき、彼は全世界に向けて話をするだろう──その日を「大宣言の日」と呼ぶ。
(『人類の目覚め』p.13~14)

助けは身近にある──選集

Help is at hand ──a compilation

「助けは身近にある」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』と『シェア・インターナショナル』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

わたしたちを、あなた方を助けたいと思っている兄たちとして考えなさい。未来への案内人として見なしなさい。なぜならわたしたちはその道をよく知る者であるから。わたしたち同胞団(ブラザーフッド)が背後にいるので、あなた方は失敗することはあり得ない。わたしたちのインスピレーション(鼓舞)はあなた方のものである。そしてその力の源から、あなた方の夢をかなえる知識と力(パワー)が流れ出る。
(『覚者は語る』―覚者たちは落胆していない―p.63)

御父とわたしの一体性を、あなたがたに伝えさせてください。御父の特性をあなたがたに明かし、御父の足下にあなたがたを導かせてください。わたしの道が、単純なる愛の道が、あなたがたを御父の腕の中に連れていく。我が友よ、神の特性について知るべきことがまだまだたくさんある。あなたがたが知っているのは、ほんの小さな一片に過ぎない。わたしの助けで、あなたがたすべてをその裡に宿しておられるあの実在の栄光を識ることになるだろう、あなたがたはその実在の一つの反映なのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第139信、p.419~420)

マイトレーヤは人類を愛しているからやって来られるのです。これが再臨の根本的な理由です。それが神の意志であるから、そしてマイトレーヤが人類を愛するからなのです。マイトレーヤは、人類が助けを求める叫びに応えられたのです。戦争中もその後も、そしていまだに盛り上がっている、助けを呼ぶ声に応えられたのです。しかも、このお方は、非常に素朴な男としてやって来られたのです。しかし、彼はキリストなので、われわれの小さな困難などすべてを見通され、それにもかかわらずわれわれを愛するのです。
(『世界教師と覚者方の降臨』p.185~186)

人類はその長い歴史の中で、道に迷ったときが幾度もあったが、今ほど大きく運命られた道から逸れたことはかつてなかった。今ほど人類が救助を必要としたことはかつてなかった。そして今まで、その助けがこれほどまでに入手可能であったときはかつてなかった。長い長い間、人類に与えられる援助の程度は法によって制約されてきた。人間の自由意志は神聖であり、侵されてはならないものである。今日、数え切れない何世紀もの間で初めて、かつてないほどに多くの援助が自由に提供され得るのである。今日、人類の必要と絶望感が最大のときに、彼らの兄たちの豊かな援助の手が開かれ、そして彼らが切望する援助を提供する。要求されることは人間自身からの要請のみである。必要とされることは同胞団の助言と智恵を喜んで受け入れて、方向を変える用意ができていることである。
(『シェア・インターナショナル』2004年7月号、
「覚者より」─教える者たちと教えられる者たち─)

世界中のもろもろの民は、わたしを呼び、わたしの帰還を請い願っている。わたしは彼らの嘆願に応える。さらに多くの者は飢え、無意味に消えていく──世界の倉庫の中では腐敗しているその食物を欠くために。また別の意味でわたしの助けを必要とする者も多い──教師として、守護者として、友として、案内人として。これらすべてを総合する者として、わたしはやってくる。
(『いのちの水を運ぶ者』第2信 p.24)

人類が助けを求める叫びを──より多くの光を、より多くの情報を、テクノロジーを、より一層の認識を、一言で言えば、人間自身の特性と目的を求める叫びを──発するや否や、それは与えられます。その叫びはハイアラキーによって聞かれ、そして言が鳴り響きます。「門を開けよ」──光と知識とインスピレーションとガイダンス(導き)の水門を開けよと。叫びに応えて、それらすべてが覚者方から注がれます。それが1875年に『秘密の教義』と『暴かれたイシス』の出版で起こったところのことです。それが大戦前に、アグニ・ヨガの教えとアリス・ベイリーの教えを通して起こったところのことです。新しい光と知識と認識が、それを吸収し、反応し、そして大計画に仕えるためにそれについて何かをなす用意のある者たちの探究心に富むマインドのために、提供されたのです。
(『大いなる接近』p.348)

人間は、すべての人間は、潜在的に神であり、彼らすべてが栄える条件をぜひともつくらなければならない。これをなすために、あなた方がその方向へ最初の小さなステップを踏み出すとき、わたしたちは喜んであなた方を助けるだろう。その最初のステップは難しくもないし、危険をはらむことでもない。失うものは何もなく、得るものはあなた方の神性である。その最初のステップは「分かち合い」と呼ばれる。
(『シェア・インターナショナル』2006年9月号、
「覚者より」ー助けが必要とされる─そして提供されるー)

わたしの計画は遂行されていく。わたしの心はわたしを知る者たちすべてを包み、助けを求めてくる者たちすべてを包む。いつもそのようになるだろう。兄弟姉妹たちよ、わたしの助けはいつでもあなたがたの意のままである。ただ求めればよいのである。わたしの手を取りなさい、我が友よ、あなたがたを、あの栄光の中にお連れしよう。
(『いのちの水を運ぶ者』第49信 p.149)

このようにして、マイトレーヤは現在の状況に、すべての人間を取り囲む問題──飢えや争い、惑星の平衡、分かち合いと正義、平和と戦争の道程──に対処する。彼が人類を助けるために来られることは疑いないが、主に教えに来られるのである。であるから、彼の教えをよく聞きなさい。なぜなら、それにはいのちの本質が含まれているのだから。そしてその導きとインスピレーション(鼓舞)によって、あなた方はあの星々にたどり着くのである。
(『覚者は語る』―扉を叩く者― p.343)

マイトレーヤは、助言し、指導し、教えるためにここにおられます。私たちの行動を指示したり禁止したりするためにおられるのではありません。彼は教師です。彼の直近の弟子たちである覚者方は、マイトレーヤと同じように、援助と助言を行うための高度な知識と経験をお持ちです。しかし私たちは、自分たちがしなければならないことを欲しなければなりません。
マイトレーヤは私たちの思考の全体的な方向性を示されるでしょう。つまり、人類の一体性の感覚、世界資源を分かち合うことの絶対的な必要性、国際問題解決のために戦争とテロリズムを終わらせることです。私たちがそれを理解したことを示すならば、最大限の援助と助言が与えられるでしょう。しかし私たちは、自分自身で進んで喜んで変化を起こすことを求めなければなりません。
(『人類の目覚め』p.104~105)

もしわたしを受け入れるならば、人は神の真理の中に入り、その真理の輝かしい衣の中で、あなたがたの神としての本性が明かされる。わたしは、厳粛にこれを約束する。あなたがたのためにこの仕事をなすわたしに助力してほしい、我が友よ。あなたがたの裡にすでに輝いている神の霊を顕しなさい、そして真理のうちに結ばれて、共にこの世界を創り直していこうではないか。
(『いのちの水を運ぶ者』第54信 p.162~163)

マイトレーヤはすでに世界におられますが、彼が公に出現すれば、私たちが正しい方向──すべての人の一体性、正義、自由──に向かって行うあらゆる行動は、彼の援助とエネルギーを呼び起こすでしょう。彼は私たちの行動を強力にしてくださり、変化は途方もないスピードと正しい順序で進行するでしょう。
(『人類の目覚め』p.153)

人間は恐怖を感じるとき、いつでも神や天使に助けと確証を求める。かくして、人間がますます深まる危機の直中にある今日もまた然りである。すべての側から助けを求める叫びが起こる。そしてその叫びに神の代行者たちは応える。新しい時代の建築技師であるわたしたちは、すべての人間の心(ハート)の奥深くに、より高位の助けと導きに対する確固とした信があることを知っている。それらを提供することがわたしたちの歓びであり、大昔からの義務である。……
間もなく、人間はわたしたちを大勢見るだろう、そして本来のわたしたちを知るだろう。わたしたちはあなた方の兄であり、あなた方の前に先へ進んだ者であり、あなた方の心からなる案内人であり、助力者である。あなた方のより高位の仲介者であり、あなた方のメントール(賢明な顧問)であり、教師である。あなた方のミューズ(守護神)であり、鼓舞者である。あなた方の忠実なる下僕であり、永遠の愛人である。わたしたちは援助を求める呼びかけに応えて、あなた方の領域に入って行く。
(『覚者は語る』
―覚者たちは人間の領域に入っていく― p.417)

わたしに手伝わせてください。道を示させてください──誰も窮乏することのない、より簡素な生活に至る道を。そこでは、同じ日が二度と繰り返されることなく、同胞愛の喜びがすべての人間を通して顕されるのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第3信 p.28)

あなた方の生活の骨組みをつくり直すのに、新しい材料と新しい手腕が必要だろう。古く廃れた形態を新しいエネルギーで置き換えなさい。そして喜びと愛の中に固められる関係をつくっていくことを学びなさい。
わたしたちが案内者としているから、すべてが可能である。すべてが美と真理の中につくり直されるだろう。あなた方を助けるための手が喜んで差し延べられており、何ものもこの新しい始まりを遅らせることはできない。
(『覚者は語る』―変化の時― p.60)

宇宙の兄弟たちは援助するためにここにいます。彼らの援助によって悪のフォース(勢力)は破滅させられるでしょう。悪のフォースは、至るところの人々が平和と正義と正しい関係で生きようとするのを阻止します。正しい人間関係は、人類が次に目指すべき運命づけられたステップです。そして、宇宙の兄弟たちの援助とこの惑星の覚者方のハイアラキーの出現によって、それは速やかに成就するでしょう。
(『光の勢力は集合する』p.43)

わたしはただ、あなたがたの兄として、友として、人類の愛人として、すべての人間の教師としてやってきた。わたしの覚者たちのグループのリーダーとして、わたしはあなたがたの中に居る。人の子としてあなたがたの前に現れる。あなたがたを導いて新しい時代の創造をする。これらのすべての方法で、わたしはあなたがたを助ける。
(『いのちの水を運ぶ者』第138信 p.415~416)

人間一人ひとりが潜在的な神であるゆえ、各人が己の神性を顕すのは当然である。わたしたちの任務は、あなた方がもっとも短いルートでこれを成し遂げるのを、助けることである。わたしたちの経験は長く、そして試されたものであり、わたしたちの叡知は確かである。わたしたちが勝ち得た知識は、あなた方の役に立つだろう。だから、新しい時代の門口に立つにあたって、あなた方が恐れるものは何もない。
(『覚者は語る』―真理の瞬間― p.161)

あなたがたがわたしを見るとき、一人の友を、助力者を見るのであり、神を見るのではない。このことを知りなさい、我が兄弟たちよ、そして同輩としてわたしと共に働きなさい。恐怖心が、わたしたちの間にある絆を曇らせることのないように、友として、兄弟として共に大計画に仕えようではないか。
(『いのちの水を運ぶ者』第88信 p.259)

その計画はマイトレーヤと覚者方が世界に戻って来られることを含み、人類を通して新しい文明を創っていくための彼らのインスピレーションを含みます。自分がどこに位置し、自分が誰であるか、そして自分がなすことを評価するとき、これをいつも尺度とするならば、あまり大きく間違うことはないでしょう。そうすると、あなたは大計画そのものの方向に向かって働きます。マイトレーヤの助けを喚起しなさい。あなたの仕事にマイトレーヤのインスピレーションと導きを呼びかけなさい。彼は言われています。「わたしの助けはいつでもあなたがたの意のままにある。ただ求めればよいのである」
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』p.557)

わたしたちの助けがあること、わたしたちの助言はあなたがたが求めるならばいつでも提供されることを確信しなさい。わたしたちは人類の本当の必要を知っている。しかし人間は自分たちの自由意志で選択し、喜んで受け入れなければならない。
もし人間が正しい選択をするならば、つまり資源の公平な分割を選ぶならば、わたしたちの手は解放され、さらに多くの助けを提供することができる。わたしたちの体験と知識はふんだんに与えられ、わたしたちの智恵と愛はすべての人々のために供される。わたしたちは確信をもって人間の嘆願を待つ。そうして、わたしたちは信頼される兄たちとして、友として、あなたがたの生活の中に公に入っていくだろう。
(『覚者は語る』―新しい現実感― p.362~363)

人間一人ひとりが燈台であり、その灯りを同胞のために遠くまで照らすのである。あなたのランプの灯りを明るくともし、輝かせ、道を示しなさい。一人ひとり、すべてが必要である。この世界を救済し、復旧するためのこの偉大な計画に参加するのに、小さすぎる者も、若すぎる者もいない。これをなす決意をしなさい、そしてわたしの援助があることを確信しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第13信 p.57)