シェア・インターナショナル誌には、『編集長への手紙』の保留分が非常に多数あり、それらは何年にもわたって処理され、本物であると確認されたが、いまだ掲載されていない。
覚者方、特にマイトレーヤとイエス覚者がベンジャミン・クレームの講演会や伝導瞑想会に現れてきた。彼らはまた異なった外見でも現れている。そのような体験が、ベンジャミン・クレームの師によって本物であると認められた場合、手紙は掲載される。これらの体験は、鼓舞し、導きあるいは教えるため、またしばしば治癒や精神の高揚をもたらすために与えられる。彼らはさらに、例えば喫煙や飲酒に対する幾分凝り固まった不寛容に、愉快な方法で注意を引き付けたりもする。時に覚者方は、事故や戦時、地震や他の災害において救いの『天使』として働く。彼らは「ファミリア(似姿)」つまり想念で作った形態を使用し、それらは全くリアルに見え、それを通して覚者の考えが表現される。彼らは男性、女性、子供として意のままに現れることができる。しばしば彼らは実在の人物の『青写真』を利用するが、たいていの場合、「ファミリア」は完全に新しく創造されたものである。
編集長殿
2016年10月にベンジャミン・クレーム氏が亡くなって以来、彼と共に働いてきたロンドンのグループは、(クレーム氏が40年以上講演をしてきた会場である)ロンドンのユーストン通りにあるフレンズハウスで、毎月のビデオ講演会を行ってきました。私たちは一般大衆に情報を提示するという自分たちの仕事をしっかりと続けていますが、多くの人々はベンジャミン・クレーム氏の存在がなくなったことを寂しがっており、彼の独特の洞察力、智恵、祝福やユーモアのセンスを懐かしく感じていたので、多くの参加者が感謝と私たちの継続する活動への支援の気持ちを表し、クレーム氏が言われたように「やり続けて」と私たちを励ましてくれました。
2017年5月18日木曜日のフレンズハウスでの上映会で、これまで見かけたことのない、一人の若い黒人の男性がやって来ました。彼は20代後半くらいで、カジュアルな服装にツバなしのニット帽を被っていました。彼は手伝っているメンバー全員と少しずつおしゃべりをしていて、全員が彼を、なんて親切でフレンドリーで関心を示してくれる人物だろうと話していました。伝導瞑想の紹介の間に、彼はすぐ瞑想を始めました。彼は至福に満たされているように見え、完全にくつろいでいながら、これまでこのようなタイプの瞑想をしたことはないと言っていました。
上映会を終えて私たちが荷造りを始めていると、彼が私の所へやって来ました。彼は右手を握りしめて、自分の心臓を示すようにとんとんと叩くと、「ベンジャミン・クレーム氏がもはやここにいないことを、とても悲しく思います。けれども最も大切なことはこのメッセージで、メッセンジャーではありません」と言ったのです。「はい、でも彼はなんて偉大なメッセンジャーだったのでしょう」と私は答えました。それに対して彼は、「そうです。でも今最も重要なことは、メッセージです。どうか他の人たちにも知らせてください」と言いました。彼は微笑んで帰っていきました。
この若い男性と私たちの出会いは、気持ちを高揚させ、私たちが正しい道にいて、このような不穏な時期に、このマイトレーヤについてのメッセージと情報がかつてないほど必要とされていると確信を与えてくれました。
ジル・フライ
英国、ロンドン
グループセラピー
編集長殿
2017年2月9日のエジンバラでの、私たちの今年最初の伝導瞑想ワークショップで、興味深い訪問者があったのですが、若々しい黒人の女性で、すっきりとしたカジュアルな服装で、他の参加者がすでに着席した後、最後にやって来ました。彼女の様子は肯定的で、喜びに溢れ、熱心な人でした。
このワークショップについてどこから知ったのか、私たちが参加者に尋ねると、その若い女性は列車に乗っている時に、(オームの)シンボルが書かれたイベントのチラシを受け取ったと説明しました。彼女は常にその1枚を持ち歩き、心の中にシンボルを思い続け、考え続けてきました。彼女はその意味を知りませんでしたが、理解すべき重要なことがあると分かり、もっと知りたいと思ったのです。彼女が言うには、何カ月もワークショップに参加したかったので、やっと来られたということでした。彼女は「グループに戻って来た」ことについて、「……そうです、なぜなら私たちが一つのグループである時、私たちが一つのグループとして共に働く時、強力で魔術的な何かが起こるのです……」というようなことを言いました。
私たちは最近グループの中に不和の状態を経験していて、皆にとって非常に不安定な時期を過ごしていたので、これは私たちにとって重要なことでした。グループメンバーの一人は、それがグループを最近経験している状態から高揚させる徴であるとすぐに思い、「これが私たちに必要なもので、後押しのような肯定的な態度と併せて、今グループに必要なものだ!」と思ったのでした。別の人はグループの不和を解決するやり方を、私たちにアドバイスしに来られたマイトレーヤではないだろうかと思っていました。
その若い女性が『特別な方』かもしれないと感じさせることは、他にいくつも挙げられます。私たちが伝導瞑想の様々な側面について説明した時、彼女は常に私たちが伝えようとするところを正確に理解して、何を意味しているかについて直観的な認識を持っているように思えました。彼女は度々肯定的で、幸せそうで熱意のある言葉でコメントしてくれました。グループメンバーが大祈願とキリストという言葉の使用について説明していて、キリストはキリスト教の教えについてだけのことではなく、それはと言いかけた時、その女性が「神性」についてであると口を差し挟みました。
満月の瞑想について、彼女は、私たちが春の祭りの時に瞑想をしてきたことについて非常に熱心に知りたがり、本当に満月が好きで、それは大切な時期だと言っていました。彼女は「一人のグループメンバーの笑顔や別のメンバーの笑う能力に感謝し、謙虚な気持ちになりました」と言いました。あるグループメンバーは、このことがグループ内の不和についてであって、状況をより気にならないものにする笑いの必要についてだと思ったそうです。
瞑想について、彼女は「私はいつも瞑想が他の活動の妨げにならないものだと思ってきました」と言いました。伝導瞑想を始める前に、別の参加者が発言してきて、説明されている内容が自分の指針や信念に反するように感じるので、瞑想に参加しないことにしたと言ってきました。あの若い女性の訪問者が口出ししてきて、それは結構で、自分にとってそうすることが正しいならば帰ることができると言いました。その人が椅子から立ち上がり、部屋を出ていく時、彼女は「私たちはあなたの幸福を祈ります」と言いました。その時には、まるで彼女がワークショップを指導している人のように思えました!
瞑想を行った後、その女性の訪問者は、私たちがどのくらい伝導瞑想を続けてきたのか尋ねてきました。メンバーの一人は20年やってきたけれども、いまだに行うことが難しいと言いました。彼女がそれに対して、発達は通常20年から40年(最初の20年ではなく)の間に起こるもので、習得するまでに40年かかった呼吸法について読んだことがあると言っていました。
彼女はエジンバラにあるヘリオット・ワット大学で経済を勉強していて、一つのプロジェクトに関わっていることを話してくれて、彼女の使命はすべての人が清潔な水にアクセスできることを確実にすることで、その水が浪費されるべきではないということでした。これは未来の世代のために非常に重要なことです。
彼女は最後に全員の幸福を祈ってくれて、グループメンバーがもう一度会えるかどうか尋ねた時に、少しだけ謎めいた感じになり、彼女は日々、その瞬間瞬間を生きているので、未来がどうなるかは言えないと答えていました。けれどもいつか再びきっと会うことになるだろうと言いました。
私たちは皆、この出会いが全体に肯定的で、すべての人に対する肯定的で高揚させるような、敬意を持った批判ではない姿勢によって、マイトレーヤが実際にグループ内の不和に、このように働きかけられるのだと思っています。
エジンバラ伝導瞑想グループのメンバー一同より
スコットランド