
奇妙な組み合わせ-
クリシュナムルティと不朽の知恵の教え
ダグ・グリフィン
集中力の欠如の原因は何だろうか
パトリシア・ピッチョン
音楽の女神ミューズのキス
アンドレア・ビストリッヒ
2025年ゴールドマン環境賞:
地球を守る7人の活動家が表彰される
量子物理学: 波動と粒子 (第一部)
ドミニク・アブデルヌール
戦争による即座の報い
ニュージーランドにおける市民集会
編集長への手紙
助けになるアドバイス 他

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2025年ゴールドマン環境賞:
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ドミニク・アブデルヌール
戦争による即座の報い
ニュージーランドにおける市民集会
編集長への手紙
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──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
人権の問題が現代の人間の問題の中心にある。過去には、社会構造が個人の生活を支配し、階級制による人間関係が確立しており、すべての者が自分の位置を自覚していた──妻は夫に従い、男は領主に仕え、領主は王の意志に従い、それを実行した。一方、聖職者は神と人との間の仲介として働いた。これらの関係は人工的であり、押し付けられたものであるが、世の中における彼らのアイデンティティー(独自性)と位置を見つけようと苦闘する社会の必要を満たした。
これらは今日すべて変わった。少数の地域ではまだ支配階級が、しばしば市民紛争や戦争という代価を払って古い形態にしがみついているが、その他の地域では人々は自分たちの自決権を主張した。正しい統治のための責任を引き受け、種々の代表制制度によって自分たちの意志を表明することができる。人々は自分たちの生活に影響を及ぼす決議に対して、これまでにないほど、より一層の参加を要求する。
この新しい自由は一連の緊張を引き起こし、その解決が待たれる。至るところでより多くの自由を求める叫びが響きわたる──そしてまた、現在の構造を維持しようとするグループから秩序と法の支配を求める叫びが同等にきしめき返される。これらの対立したグループの目標を調和させるためには、まったく新しいアプローチ(取り組み方)が必要である。そのような調和を達成することは、遅々とした困難な仕事であることを受け入れなければならない。多くの矛盾し合う見解が調停されねばならないことは自明である。しかしながらこれらの問題の解決を待つかたわら、いくつかの基本的原則、ガイドラインを敷くことは賢明であろう──それなしでは、問題は手に負えないように見えるかもしれない。
最初に考慮すべきは社会を支配する法則が公正であり、すべての者に適用すべきであるということである。そのような基本的な正義と公正なしには、人々に法律を守ることを期待できない。今日しばしば「金持ちのための法律と貧乏人のための法律」が存在する──これは社会紛争の処方箋である。さらに必要なことは、法律が、すべての者が知り得て理解できる言葉で表現されることである。まったく時代遅れで専門家しか知らない法律を犯したという罪によって、人が投獄され、裁かれることがしばしばある。
最大の必要は、個人の利益と社会の利益とをより密接に同一視していくことである──それによってのみ、個人の自由と社会の安定を保持することができる。いかにすればこれを最大限に達成することができるか。
国際連合の機関が人権の規約を公式化した。もしそれが実施されれば、現在の社会緊張を解消し、公正な安定した社会の基礎をつくるのに大いに役に立つ。世界のすべての国に住む、搾取され、公民権を剥奪された何百万の人間にとって、これまでのところ世界人権宣言は夢にすぎない。目標はできる限りのスピードでこれらの基本的権利をすべての国家に確立することである。
分かち合いの原則を受け入れることによってこれは可能となる。人間はもはや、働くための権利、家族を養うための権利、自分の運命に対してある程度のコントロールを持つ権利、これらを得るために闘う必要はなくなる。分かち合いの受け入れは、一挙に分割を癒し、対立を終わらせ、現在の状態の病を癒し、人間を落ち込んだ泥沼から救い出すだろう。だから、分かち合いをあなたの努力の目標としなさい。世界は今、歴史上かつてないほどに、この公正な基本的な原則の確立を必要としていることを、人々に示しなさい。これを受け入れることを通してのみ、人間は己の神性を見つけ、それを実証することができるだろう。
(シェア・インターナショナル誌1984年7月号)
「多様性の中の和合」は、2006年に開催されたアメリカとヨーロッパの伝導瞑想研修会におけるベンジャミン・クレームの基調講演のテーマであった。この講演の内容は、シェア・インターナショナル誌2007年1月号に掲載された。以下の質疑応答は同年3月号に掲載された。現代の読者にもなじみ深い話題が取り上げられている。 ベンジャミン・クレームの回答では、なぜ私たちが持続的な解決策を見つけるのに苦労しているのかが説明されている。
Q 一つの経済政治システムの下に一体化されるという意味ですか。
A 米国のやり方で世界を一体化させることもできるでしょう。競争に基づいた市場フォースと提携して、米国型の経済システムに従うこともできるでしょう。それは少数の人々には有利ですが、大多数の人々には不利なものであるため、分裂や不安をつくり、やがては今日のようなテロや戦争を生みます。 米国型の帝国、パックス・アメリカーナという意味で世界を一つにしようと試みることができるとあなた方は考えるかもしれません。そうなれば、すべての人が米国型の民主主義の理念を持つことになるでしょう。そして、戦争へと突き進まないにしても、世界は貪欲に競争し続けるでしょう。しかし、これは幻想です。 決して実現することはないでしょう。
そのようなわけで、今日、戦争やテロが起こっているのです。 米国の考え方は過去のものだからです。世界は米国の経済支配によって、 未来において本質的に持続不可能である統治形態や関係へと追いやられてきました。そうした支配が伴う競争は善意をもたらしません。なぜなら競争は過去にだけ関係し、未来に与えるものを何も持たないからです。
善意こそ明らかに私たちが必要とするものですが、競争は善意をもたらしません。 競争は正反対のものです。 競争はあなたが想像するものを増殖させ、市場をめぐって争い、競争者たちと敵対しながら自分に有利に商談を進めようとします。そのようなやり方は対決につながり、やがては戦争に、ますます多くの戦争につながります。 それは過去のやり方です。
それは本当に競争か協力かの選択です。協力は未来のやり方であり、人類に役立つ唯一のやり方です。
Q 各国政府が現在、とても無力なように 思えるのはなぜですか。
A 各国政府は過去の観点からのやり方しか知らず、それはもはや通用しません。そのようなわけで地球上には今日、実際に統治することができる政府がないのです。 政府は全力を尽くしますが、すべて失敗します。 なぜなら根本的に、政府は時代遅れの手段を使っているからです。 たった一つの方法 政府にとって考えつく最後のことが、 すべての政府が陥ってしまった現在の行き詰まりを打開するでしょう。 それは分かち合いのシステムを開始することです。
各国政府がそれを行うや否や、信頼を創造することになり、他のすべての問題に協力的に取り組むことができるようになるでしょう。そうした問題は協力的に解決されなければなりません。 解決策を求めていない国に解決策を押し付けることはできません。 それは、分かち合いによって 生み出された信頼がそこにあり、その信頼によっ て変化が起こることが可能になるときに、 協力に よってのみ起こり得るでしょう。その後、信頼によって生まれた善意が、今日では解決することが不可能に思える問題の解決を可能にするでしょう。