シェア・インターナショナル誌は毎月、世界中の重要な傾向や発展を反映する記事を集めている──その内容は概して肯定的であるが、時には問題を浮き彫りにし、欠陥のあるシステムの中で起こさなければならない変化を強調している。常に釣り合いを保つ必要がある。現実主義を維持し、事実を良く見せかけることを避ける一方、困難な時代にあっても希望を抱き、安心すべき理由を提示するという本誌の方針を貫く必要がある。希望と現実主義は同義語であり得る──本誌が毎月、明らかにしようとしているように。
この3月号の資料を集め始めると、世界は二極化していることが明白になった。再び戦争をする意欲はヨーロッパにはない。反戦の運動と請願が拡大しているが、関与する指導者たちに影響を与えるほどの規模にはなっていない。もし、人類が一つであることを私たちが受け入れるなら、世界は平和を保つことができるだろう。現在、国際メディアは核融合の実験が成功したと報じているが、もし、私たちが解決策としての戦争という考えを捨てるなら、汚染のない無尽蔵のエネルギーを手に入れることができるだろう。新しい安全なエネルギー源の開発において覚者方によって支援されるだろう。現在の核エネルギー形態は、炭素基盤のエネルギーによる汚染について懸念する多くの人々によって安全だと大げさに宣伝されているが、今月号の「視点」は、この核エネルギー形態の危険性に焦点を当てる。
マイトレーヤと知恵の覚者方が世界におられ、その慈悲深いエネルギーが計り知れない影響を及ぼしていることから、シェア・インターナショナル誌はマイトレーヤとベンジャミン・クレームの師と同様に、次のように確信をもって言うことができる。人類は健全に、協力的に反応し、人類自身やこの惑星、そして未来を救うために、必要とされる変化を成し遂げることができるだろう、と。ベンジャミン・クレームの師の記事にある多くのアイディアと主眼点をご覧いただきたい。また、マイトレーヤの次のことばから安心と慰めを得ていただきたい。「わたしはあなた方の生活からかけ離れてはいない。すべての想い、すべての志向がわたしの裡で認知されるからである。あなた方の深遠で難しい疑問への答えを持つ素朴な男としてのわたしを探しなさい」。マイトレーヤは、「ちょうど良い時」に世界にやってきた、と私たちに保証しておられる。
経済学者セバスチャン・ヴィユモ氏による『世界の不平等レポート』の分析は、深い社会的な不正義の力強い証拠を今月号の読者に提示している。一方、エベン・アレグザンダー博士との示唆に富むインタビューは、意識が死を乗り越えて存続するという事実、私たちは一つであり、本性は霊的な存在であるという事実を確認している。チベット人のジュワル・クール覚者の著作を熱心に学んだ故アート・ユリアーンスは、明晰な思考とその結果としての話し言葉の統御へと到達するために、私たち一人ひとりに要求されるメンタル的な規律について詳述している。そのようにして真理は知られ、神の大計画により良く奉仕することができ、無害であることが一つの存在状態になる。
マイトレーヤ、ベンジャミン・クレーム、そして彼の師の文章からの引用句の選集は、未来を垣間見させてくれると同時に、希望や勇気を抱き、奉仕をし、責任を担うことの必要性を思い起こさせてくれるものである。マイトレーヤが出現してよりいっそう公に認知されるとき、そうした行為によってその未来は確かなものになるだろう。