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戦闘時の民間人の保護

ジェイソン・フランシスによるエリザベス・ディクレー・ワーナー氏へのインタビュー

2000年に設立されたスイスを本拠地とするNGO、ジュネーブコール(Geneva Call)は、武装非国家主体(ANSA)と関わりを持ち、彼らが国際的な人道的規範に準拠し、武力衝突における民間人の保護を改善するように促している。このような国際的な人道的規範は、ジュネーブ条約と他の国際条約に謳われている。

ジュネーブコールは当初、対人地雷の全面禁止に焦点を定めていたが、武力衝突における子供の保護や性的暴力の禁止、ANSAにおける性差別をなくすことなど、活動を他の分野にも拡大した。ジュネーブコールがその活動で使用する鍵となるツール(手段)は「誓約証書」であり、それはANSAが特定の人道的規範を尊重することを誓約することを可能にし、その誓約に公的な責任を負わせるものである。エリザベス・ディクレー・ワーナー氏はジュネーブコールの共同設立者であり、副理事として活動している。ジェイソン・フランシスが、本誌のためにエリザベス・ディクレー・ワーナー氏にインタビューを行った。

シェア・インターナショナル(以降SI ): あなたは何をきっかけとして、ジュネーブコールを共同で設立されたのですか。

エリザベス・ディクレー・ワーナー:それは、対人地雷を全面禁止するオタワ条約の調印(1997年)のすぐ後のことでした。対人地雷は安価で製造が容易であり、その主な使用者は武装非国家主体(ANSA)と呼ばれる反政府軍、武装勢力、解放運動などです。しかしながら、このような主体は国際条約に調印することはできません。その場合、何をすることが可能なのでしょうか。国家と同様にこれらの勢力が、戦闘員よりも多くの民間人を殺傷する武器を使用することを、どうしたら止められるのでしょうか。

これがジュネーブコールの背景にある考え方でした。つまり、ANSAに対して公式で公開の誓約を遵守する機会を提供し、責任を負わせるようにしたのです。こうして「誓約証書」が誕生しました。このツールは、非常に重要な役割を果たすことができます。それは決定の所有権をANSAに与えます。あるANSAの指導者は次のように語りました。「私たちは紛争の中にいたので、これは正式な誓約書に調印する最初の機会でした。そのため、私たちはそれを尊重したいですし、尊重されるようになって欲しいと思います」

それでも、武装集団の行動は対人地雷の使用に限られるわけではありません。民間人の保護を改善するため、子供兵士、戦争の武器としてのレイプ、拷問、学校や病院への攻撃など、他の問題にまで交渉を拡大することは不可欠でした。ジュネーブコールの交渉は今や、こうしたあらゆる問題を取り上げています。

国際人道法

 SI:国際人道法について、そしてそれが紛争時にどのように犯されているのか、お話しいただけますか。

ワーナー:国際人道法(IHL) は、戦争行為の振る舞いを規制する一連の規則です。それは、戦闘に関わっていない、もしくは関わらなくなった人々を保護することにより、また戦闘の手段や方法を制限することにより、武力衝突の影響を限定しようとするものです。IHLは国家やANSAの両方の、武力衝突のすべての参加主体に適用されますが、違反は今日広がっています。その例としては、民間人や、病院や学校などの民間施設への無差別攻撃、強制移住、性的暴力、子供兵士の使用、拷問や即決処刑などがあります。

 SI:なぜANSAは国際人道法の最大の違反者なのでしょうか。そして、ANSAの例を幾つか挙げていただけますか。

ワーナー: 私はANSAが IHLの最大の違反者だとは思いません。国家によって犯されている違反は、シリア、イラク、イエメン、コンゴ民主共和国など多くの国で多発しており、日常的になっています。

私たちはANSAを口にするとき、すぐにダーイッシュ(イラク・レバントのイスラム国)やボコ・ハラム(ナイジェリアのイスラム教武装勢力)と、彼らの民間人に対する重大な攻撃を思い浮かべます。しかし、世界には何百もの武装組織があり、それらの IHLの記録は変化しています。そのような組織の多くは IHLに準拠し、組織の支配地域で人道的な行動を促進しようと努めています。また、多くの組織は、内部行動規範を持っています。ジュネーブコールは、各ANSAと共にこれらの規則を改善し、それらを IHLに準拠させるようにします。議論は彼ら自身が書いたものから始まり、それは彼らに当事者意識を持たせます。何も外から強制されることはありません。それは各ANSA自身の行動規範から来るものであり、彼らに属するものです。自分たちの誓約の尊重はさらに高まるでしょう。

女性と子供の保護

 SI:暴力や戦争のときに、女性は特に影響を受けますか。

ワーナー:武力衝突や暴力の状況下で、女性は特に影響を受けます。何よりも、夫が戦っているときに村に一人で残されます。女性は家事をこなすだけではなく、家業や地域の仕事もしていかなければなりません。女性は性的暴力の犠牲者です(時には男性も性的暴力の対象になる場合もあります)。女の子は強制された早期の結婚の影響を受け、それは戦争時にさらに多くなります。女の子はまた、通学の危険性が増大するため通学をやめることになり、教育を奪われます。さらに、もし女性が戦闘員として一定期間過ごした場合、社会から非女性的、暴力的であると認識され、排除に直面します。

 SI:「武力衝突の状況下における性的暴力の禁止のため、および性的差別の根絶に向けての誓約証書」についてお話しいただけますか。

ワーナー:それには、ANSAの調印が必要です。すべての形の性的暴力を禁止し、この禁止に関して武装組織がその戦闘員を訓練するために、潜在的犠牲者の面倒を見るために、義務を尊重しない戦士を制裁するためにです。そして、ジュネーブコールの他の誓約証書と同様に、それはANSAの指導者によって調印され、共和国政府、ジュネーブ州、ジュネーブコールによって共同調印されました。

誓約証書には、性差別に関する幾つかの条項があります。この誓約証書への調印者は、リーダーシップ構造において女性の参加を増加させ、性差別と戦い、差別的な方針や慣例をなくすためにあらゆる可能な努力を行う必要があります。例えば、女の子の通学を妨げないことや、和平プロセスにおいて役割を担えるようにすることによってです。

SI:子供たちは、どのようにしてANSAのメンバーになるのでしょうか。

ワーナー:頻繁に報告されていることとは異なり、武装組織に参加する子供のほとんどは、最もましな選択肢を選ぶことにより「自発的に」それを行います。学校は閉鎖されており、家族が政府軍や他のANSAによって拉致されたり殺されたりして、子供たちは復讐をしたいと思います。このような子供たちは、自分たちの文化や人々を守りたいとも思い、戦闘員として「給料」を得られるため興味を持ちます。さらに女の子たちは、強制結婚や家庭内暴力から逃れるために家族から逃げます。このような子供たちに対して国際社会が別の選択肢を提供しない限り、武装組織での子供の兵士の存在を減らすことは難しいでしょう。

SI:「武力衝突の影響からの子供の保護のための誓約証書」とは、具体的にはどういうことでしょうか。

ワーナー:これは主に、18歳未満の子供の勧誘や戦闘での使役を禁止し、子供に対する保護手段を求めるためのツールです。また、すべての子供の通学が可能で、健康管理や類似の活動の恩恵を受けられるように援助することにANSAが最善を尽くすように求める条項もあります。ジュネーブコールは、順守を監視し、ANSAを離れる子供たちが別の選択肢を探す際に、武装解除の過程に貢献しようとしています。

 SI:地雷を廃絶する上で、「対人地雷の全面禁止の順守および地雷撤去の協力のための誓約証書」は、どれほど効果的でしたか。

ワーナー:それはジュネーブコールの誓約証書の最初のものであり、2000年から調印のために開放されてきました。今日では 49 のANSA(この中の幾つかはすでに活動していない)がこの誓約証書に調印し、対人地雷の使用、貯蔵、輸送を全面禁止しました。彼らはまた、支配地域での地雷除去作業と、同時に地雷の危険性の教育と犠牲者への援助を促進しました。

ジュネーブコールの活動のおかげで、何千もの備蓄された地雷と他の爆発物が、各ANSAの支配地域で破壊されました。それらの貯蔵物は、誓約証書に書かれている義務がなければ破壊されることがなかったものです。

SI:ジュネーブコールは、幾つのANSAと共に活動しましたか。そして、幾つのANSAが一つまたはそれ以上の誓約証書に調印しましたか。

ワーナー:ジュネーブコールは、現在 46 のANSAと関わっており、様々なレベルで 28 の他のANSAとコンタクトを持っており、一つまたは複数の誓約証書に調印した 54 のANSAを監視しています。

 SI:ジュネーブコールの主要な達成について、幾つかお話しいただけますか。

ワーナー:ジュネーブコールは2000年の設立以来、世界中で100を超えるANSAと対話を行いました。そのうちの半数は、一つまたは複数の誓約証書に調印しました。全体的に見て、彼らの順守の記録は良好でした。少数のケースを除いて、禁止の違反の決定的な証拠は発見できませんでした。調印したANSAは、子供兵士の動員解除や(今までで3万個以上の)備蓄された対人地雷の破壊など、誓約を実施するための具体的な措置を取りました。

一部の国では、ANSAが行った誓約は、切望されていた専門的な人道組織による支援プログラムの開始の助けになりました。それに加え、ジュネーブコールの努力の結果として、誓約証書に調印していない数多くの他のANSAが、民間人を武力衝突の影響から保護するために類似の取り組みを行いました。あるANSAは、人道的問題(地雷除去など)について政府と協力の同意すらしました。

 SI:何か付け加えることはありますか。

ワーナー:障害にもかかわらず、ジュネーブコールの経験は、保護問題にANSAを参加させるのは可能だということを、そして建設的なアプローチは IHLの順守を強化する上で有効となり得ることを示唆しています。国連事務総長は言いました。「非政府武装組織と関わったとしても、いつも保護が改善されるとは限りませんが、組織的関与がない場合はほぼ確実に、現在の紛争における民間人の犠牲者数は減少することなく、増加するでしょう」

以前、あるANSAの人が言いました。「私たちにただ武器を捨てさせるのではなく、私たちの行動を改善することについて誰かが話をしに来たのは、ジュネーブコールが全く初めてでした」

詳しくは以下を参照してください。

genevacall.org

facebook.com/Appel.de.Geneve

theirwords.org

 

『グラウンドスウェル・ライジング(Groundswell Rising)』

マーク・リヒティ氏へのヴィクトリア・ゲイターによるインタビュー

マーク・リヒティ氏は、水圧破砕法(フラッキング)に関するドキュメンタリー映画、『グラウンドスウェル・ライジング(Groundswell Rising)』の制作責任者である。映画は、アメリカでダビデとゴリアテの対決を繰り広げている人々の情熱を捉えており、深く人を惹きつけるその映画の中で、人権、公衆衛生、社会正義を扱っており、視聴者が彼らのコミュニティーで変化を起こすための力を与えてくれる。『グラウンドスウェル・ライジング(Groundswell Rising)』は、率直なインタビューと実話を通して、フラッキングから直接の影響を受けた人々や、この形式のガスの抽出方法を停止することに専念する最前線の人々の人生へと視聴者を案内してくれる。ヴィクトリア・ゲイターが、本誌のためにマーク・リヒティ氏に、彼のイギリス上映ツアーの最中にインタビューを行った。

シェア・インターナショナル(以降SI):あなたはどのようにして映画、『グラウンドスウェル・ライジング』に関わるようになったのですか。

マーク・リヒティ:私は元々、フラッキングに賛成でした。私は以前、製造工場を所有しており、ペンシルバニアに安いガスがあることを聞いたため、ガスに転換することに決めました。以前は石油で加熱していたので、ある化石燃料から別の化石燃料に転換したことになります。そして、友人のレナード・コヘンがこの問題に関する映画を作りたいと私に言ったとき、私は初めてこのプロジェクトに関わりを持つようになりました。私は調査を開始し、水と大気の汚染問題、気候危機へのそれらの影響、そしてフラッキング事業にまつわるすべての悪いことを知ったとき、ガスへの転換に関して間違いを犯したことを知りました。私は、石油からガスへの転換で20万ドル以上、実際には今のお金で30万ドル以上費やしてしまい、問題は、現在私は代替エネルギーに使う30万ドルを持っていないことです。ですから私は、地球上で起こっていることのまさに『小宇宙』なのです。私たちは、再生可能な未来のためにお金を使うべきなのに、化石化した未来にお金を使っています。そして、私たちがパイプライン、インフラ、圧縮機ステーションなどに何百万ドルも使うとき、再生可能な未来のために使うお金はすでになく、お金は尽きています。そして私たちは、化石化された未来に向けて、自分たちの穴をさらに深く掘っているだけなのです。

 SI:あなたがお住まいのペンシルバニアでは、フラッキングはどのような状況でしょうか。

リヒティ:依然として盛んです。宗教界、保健関係者などに、私たちのようにフラッキングに強い関心を持つ医師や看護師がたくさんいます。私たちの多くは禁止、一時停止を求めていますが、私はそれをフラッキングを停止するための『一時停止』と呼んでいます。これを安全に行うことはできないと、私は確信しています。ガス・ビジネスでお金が蔓延しているため、それは非常に難しいです。そしてガス業界が政府をどのくらい私物化していることでしょうか。政府にフラッキングをやめさせることは、ほとんど不可能です。私たちは、裁判制度である程度の成功を収めました。ペンシルバニア最高裁判所は、フラッキングは「健康と環境に対して有害である」と述べ、裁判制度はお金の蔓延がより小さいため、私たちはこのゲームを裁判制度の中で行う最善の方法を探しています。

 SI:あなたは多くの人に映画を観てもらいましたが、映画は聴衆にどのような影響を与えていましたか。

リヒティ:それには大きく感情を動かされます。映画そのものが感動的です。ナレーターがいないため、違ったものです。映画に出演するフラッキングの影響を受けた人々がナレーターです。私たちは、希望のストーリー、個人のストーリーの映画を作りたかったのです。このことに関わることで変化を引き起こした人々の多くのストーリーがあります。ですから視聴者は何が起こっているかを見て、気持ちを強く動かされ、衝撃を受けます。彼らが気持ちを動かされるのは、変化を引き起こした人々がいるからです。私たちは、それを作り出したかったのです。人々が変化を起こせると感じて欲しかったのです。昨晩、イギリス西部のフォレスト・オブ・ディーンで映画を上映したとき、ある男性が立ち上がって言いました。「私はフラッキングに関する映画を何本も観てきましたが、この映画には本当に感動しました」。 彼は非常に心を動かされていて、こう言いました。「私たちは、これを止めなければなりません」。そのような言葉を聞くと、映画が役割を果たしており、私たちが望んだような影響を及ぼしていることが分かります。

 SI:映画の中に宗教界についての部分があります。フラッキングに反対する運動において、彼らの関わりはどのように重要だと思いますか。

リヒティ:大切なのは、この問題に関して宗教界が立ち上がるようにすることです。市民権の時代には、宗教界はとてつもない変化を起こしました。彼らはイギリスの奴隷制を終わらせる過程で非常に大きな変化を起こしたので、これが鍵だと思います。アメリカでは、宗教界の関わりが大きくなりつつあります。4年前と比べ、現在ではより多くの宗派が、イギリスよりも多くの宗派が参加しています。もちろん、イギリスよりもアメリカの方が宗教宗派の数は多いのですが、あなた方の意志と集中力がそこにある限り、イギリスでも参加は拡大するでしょう。

 SI:あなたは現在、イギリスで映画を上映するツアーを行っています。あなたは、なぜ特にこの国に来られたのですか。そしてイギリスでのフラッキングの状況に関して、どのようにお考えですか。

リヒティ:私がなぜこの国に来たかは、すべて偶然によるものです。映画は昨年(2015年)の 12月、私がパリで COP21に参加しているときにパリで封切られ、私は2人のイギリスの気候活動家と会いました。彼らは私に、イギリスに来て映画を上映することを求めました。タイミングは実に適切でした。なぜなら、イギリスは実際、9年前のペンシルバニアのような状況だったからです。そしてイギリスの政治家はガス会社に汚染されていますが、それでも、アメリカのお金の蔓延ほどはひどくありません。アメリカでのお金の蔓延は、現在コミュニティーのレベルにまで来ており、隣同士で半目し合っています。ですから、今が行動のときです。人々が本当にその事実を認めていることが分かり、人々がペンシルバニアを見て次のように言うことを映画は助けています。「ああ、大変だ。私たちはあのようにはなりたくない。そこは住みたい場所ではない」。 私は、このような活動家が他の人を勇気づけるビジョンを持っていることに感謝したいと思います。私は本当に多くの献身的な人々や、この(私は『邪悪な』という言葉を使います)力と戦うために事実上、人生を捧げている人々に出会いました。これには心を動かされます。昨晩、誰かが私に尋ねました。「これは疲れませんか。あなたは、どのようにしてやり続けているのですか?」。私はこれを6年間続けており、映画の制作から始め、このような視聴者がいてくれて、私は自分が心を動かされたことを発見しました。これは私が望んだとおりの展開です。

 SI:あなたは映画の制作を3年前に終了しましたが、もし今日、映画をもう一度作ることになったら、何か違うことをしますか。

リヒィ:もちろんです。当時私たちが全く理解していなかったことの一つは、フラッキングの気候変動危機への影響でした。フラッキングは、メタンが過度に流出するため、石炭よりも悪いのです。メタンは、二酸化炭素より 84 倍も有害です。現在行われているフラッキングの方法は、石炭の燃焼よりも有害です。ペンシルバニアで起こっていることですが、石炭を燃焼する多くのプラントがガスを燃焼するプラントに転換される予定です。これらをガス・プラントに転換するために、何百万ドルものお金を使わない方がよいのです。その代りに、そのお金を再生可能エネルギーに使った方がよいのですが、あいにく私たちはまだそれを分かっていません。メタンに関して、そして地震に関して、もっと多くの時間を割いておくべきでした。映画の中に含まれていないビデオ・クリップを幾つか、私たちのウェブサイトで見ることができます。

 SI:他に何か付け加えたいことはありますか。

リヒティ:今が行動のときだと思います。私たちはこのツアーの間、イギリスでの戦略について話してきました。それは、地域で非フラッキング・ゾーン(Frack Free Zones)を獲得する戦略に向けて進化しているようであり、フロリダで成功したものや、オーストラリアの『門をロック』の戦略に匹敵するものです。地元のレベルで人々に声を与える努力は、非常に良い戦略だと私は思います。私たちはまた、省エネルギーのために個人として私たちに何ができるかを考える必要があります。もしあなたが個人として行動すれば、私たちがどのような波紋をつくり出すか分かりません。ここで、私個人のストーリーを付け加えたいと思います。

11年前、私は前立腺癌と診断されました。私の父も、悲劇的にも前立腺癌でした。彼の状況は、私に(変わるように)影響を与えました。私は菜食の食生活を続け、前立腺癌に対処するために様々なことを行い、そして現在は今までで最も健康です。その結果として、食生活に関する私の二酸化炭素排出量は、肉を食べていたときに比べて16分の1になり、二酸化炭素排出量のかなりの削減になったのです。このように、私たちにできることがあり、個人として大きく発言できることがあります。地球を守る決定を今日すぐに下すことができ、それらの影響を見ることができます。

(詳しくは: www.groundswellrising.com参照してください)

大うねりが高まる(Groundswell RISING)

子供たちの空気と水を守る

「よくバランスの取れたドキュメンタリー映画であり、不安な産業的損害に光を当て、私たちの未来への希望で結んでいる」

石油と国家:分離すべき時

ジェイソン・フランシスによる

スティーブン・クレッツマン氏へのインタビュー

 2005年に創設されたNGO「オイル・チェンジ・インターナショナル」は、化石燃料の本当のコストを暴露し、政治における化石燃料マネーの影響力に対抗することによって、クリーンエネルギーの未来への移行を実現しようと努力している。この団体のウェブサイトによると、彼らが化石燃料産業へと努力を集中するのは次の理由による。「私たちは石油、ガス、石炭の生産と消費を、地球温暖化、人権侵害、戦争、国家安全保障上の諸問題、企業のグローバリゼーション、格差の拡大の根源と見ています。また、クリーンエネルギーへの移行に対するあらゆる大きな障壁の背後に、化石燃料産業の利権があると考えています」。ジェイソン・フランシスが本誌のために、オイル・チェンジ・インターナショナルのスティーブン・クレッツマン事務局長にインタビューを行った。

石油の影響力のもとでの法制化

 シェア・インターナショナル(以下SI):各国政府は「石油の影響力のもとで機能している」とオイル・チェンジ・インターナショナルは述べています。化石燃料産業はどのようにして各国政府に対してそうした大きな影響力を持つようになったのでしょうか。

 クレッツマン:歴史を振り返ると、石油は本質的に、とてつもなく戦略的な商品となってきました。ウィンストン・チャーチルが英国王立海軍を石炭動力から石油動力へと転換して以来、各国政府が戦略目標の追求のために石油を確実に入手することができるように、地政学的な舞台での計略がますます増えることになりました。最近の一つの例は、アメリカによるイラク侵攻です。人々は一般的に、石油は軍事目的のための戦略商品だと考えています。しかし、もう一つ重要な点があります。多くの政治家は、特にガソリン価格の上昇が選挙の投票において不利になることがあることを認識しています。したがって、彼らは消費者価格を下げるためにできることを何でも行おうとします。

もう一つの見方は(これは私たちが好む傾向のあるものですが)、石油産業は選挙資金やロビー活動のための出費、あらゆる種類の関連する選挙経費に関して極めて寛大であるということです。残念なことに、今日のアメリカ政府について言えば、お金は選挙にあたって非常に重要です──とりわけ、シチズンズ・ユナイテッドとマカッチャンの判決以来そうです〔アメリカ最高裁判所は2010年のシチズンズ・ユナイテッド裁判において、合衆国憲法修正第1条に基づいて企業は無制限に選挙献金を行ってもよいという判決を下しました。最高裁判所は2014年のマカッチャン裁判において、個人による政治献金の制限を撤廃しました〕。そのために、化石燃料産業が巨額の現金を使える立場にあるという事実、あるいは、使うと脅しているという事実は、各国政府にとてつもない影響力を及ぼすことになります。

 SI:毎年世界中で、どのくらいの額が補助金として石油会社に支払われているのですか。

 クレッツマン:補助金の定義の仕方によります。高めの見積もりでは、急進的な組織ではない国際通貨基金(IMF)でさえ、納税者に対する化石燃料の補助金コストは全世界で年間53,000億ドルと算定しています。この定義には、産業製品の燃焼による二酸化炭素の増加や健康面への影響という社会的コストも含まれています。しかし、これよりも高い数値を出す人もいます。化石燃料の供給のための軍事防衛コストまで含めた場合です。私たちの軍隊がなぜ中東にいるのか、年間でどのくらいの経費になるのかを考えると、このコストについては明白でしょう。

それは別にして、世界中の国々で税法や税政策に具体的にどれほど盛られているかを見てみましょう。基本的に生産補助金として、年間約4,400億ドルが支払われています。これは、ほとんどの生産補助金が支払われているG20諸国の合計です。そのうちアメリカの分は、州レベルの補助金を含めて約200億ドルです。

 SI:オイル・チェンジ・インターナショナルが「石油と国家の分離」と呼ぶものを引き起こすために、何が行われる必要がありますか。

 クレッツマン:民衆は、代表者に説明責任を負わせなければなりません。代表者が化石燃料産業からどのくらいのお金を受け取っているかをDirtyEnergyMoney.comで追跡することができます。代表者のところに行って、こう言ってもよいでしょう。「私たちはあなたが汚染企業ではなく、民衆を代表することを望んでいます」と。大手たばこ会社の場合と同様に、こうした産業と連携すれば、やがて選挙の投票において不利になるということを明確にする必要があります。連邦議会で石油と化石燃料産業の味方をしている政治家は一般大衆の友人ではないことを人々が認識し始めるまで、石油と国家を分離させることはできないでしょう。しかし、代表者がクリーンエネルギーとクリーンな未来の味方になることを民衆が要求するとき、私たちはそれを実現することができます。

 アメリカでの選挙後

 SI:あなたが焦点を当てている問題の中で、最近の最も重要な進展は何であると考えていますか。

 クレッツマン:ドナルド・トランプ氏の選出と、気候問題の否定論者の多い共和党に支配された議会が、現実の問題になっています。環境保護運動はより団結し、より活発な運動を志向し、パイプライン闘争やフラッキング[水圧破砕法]禁止のような地域や州のインフラ問題に焦点を当てることを余儀なくされるでしょう。これらは良いことです。それによって人々は力を蓄えるからです。人々が地域や州のレベルの闘いに参加するとき、化石燃料産業が何をやっているのか、どのように人々を傷つけているのかが見えてきます。その産業が実際にどのようなものなのかを人々が理解するとき、私たちの側に有利になる傾向があります。標的となる企業や投資家が増えるからです。

この状況にどう対処すべきかについてみんなが話しています。明らかに、ワシントンの現政権からも多くの防衛策が出てこなければならないでしょう。個人的には、クリーンパワー計画(発電所からの二酸化炭素排出量を抑制しようとするオバマ政権の計画)のようなものを救済しようとして、多くの時間を費やす必要はないと思います。それは所詮、それほど野心的ではないからです。その代わり、ずっと攻撃的で抜本的なことを考えるべきです。

私たちの活動に関連した他の大きな変化はおよそ2カ月前に起こりました。世界で現在稼働しているすべての井戸と鉱山にどのくらいの炭素が含まれているかに関する、きちんとした最新のデータをついに入手したのです。こうした調査計画は数十年も続く場合がありました。稼働中のすべての井戸と鉱山から生じると産業界や投資家が見込んでいる炭素をすべて合わせただけで、パリの[2015年のパリ協定の]目標を達成するための炭素関連予算が吹き飛んでしまいます。

このことから得られる結論は、化石燃料産業の拡大は止まる必要があるということです。より多くの生産を促すような新しい用地や建物、新しいインフラやパイプラインを貸し出すことをやめる必要があります。私たちに対抗する人たちはこの点について誇張して述べていますが、一夜にしてガソリンや発電所をなくしたいとは誰も思わないでしょう。私たちが言っているのは、30年から40年かかる移行になるだろうということです。私たちは今、進行を管理しながら、この産業の衰退の過程を始める必要があります。つまり、拡大を止めること、化石燃料の使用をやめること、この産業の拡大のために納税者のお金を使うのをやめることです。

いわゆる公正な移行を実現するためには、地域社会や労働者のことをどれほど気遣うつもりがあるのかに関して、もっと真剣になる必要があります。率直に言えば、化石燃料に関連してつくり上げられてきたものについて、非常に多くの労力や努力を注いできた人々に感謝する必要があります。明らかに、現代社会にはあらゆるプラスとマイナスがあります。たいていの環境保護活動家はその多くを変えたいとは思わないでしょう。しかし、どこからエネルギーを得るのか、どのようにエネルギーを使うのか、環境とどう関係するのかについては、ぜひ変えたいと思うでしょう。それはやがて、他の様々な変化のきっかけになるでしょう。しかし、これは実現可能な移行です。30年か40年にわたって何かをすることについて語るとき、達成可能に思えるのはこうした点でしょう。問題は、2年か4年ごとにリーダーが変わる政府制度の中で、そのような予定表に従って、社会全体として機能することができるかどうかです。

 最近の運動

 SI:オイル・チェンジ・インターナショナルが最近取り組んでいるキャンペーンについて話していただけますか。

 クレッツマン:私たちは化石燃料の補助金をなくそうとするために、化石燃料の補助金を数値化し、アメリカ国内と国際社会の両方において組織の連合体をつくろうと活動しています。こうした補助金をなくすために政治的リーダーシップを構築しようと活動しています。それを達成可能なものにしようと活動しています。なぜなら、率直に言って、いまだに化石燃料に資金提供をするのは馬鹿げているからです。

私たちはまた、特にアメリカにおいて、新しいインフラ建設を止めようとすることに深く関与しています。ダコタ・アクセス・パイプラインの分析によって、パイプラインからの二酸化炭素排出量は新しい石炭発電所30基分に相当することが明らかになりました。建設阻止のために、先住民の地域社会とともに活動しています。明らかに、キーストーンXLパイプラインに関しては、再び闘いに挑むことになるでしょう。

この運動が化石燃料産業をストップさせるのに役立つよう、できることを行うことに関心を抱いています。それは過去数年の間に起こった、本当に励みになることです。キーストーンXLのあと、多くの人がこう尋ねました。「次のキーストーンXLは何でしょうか。次は何をするつもりですか。化石燃料インフラのどの部分に焦点を当てるつもりですか」と。すべてに焦点を当てる、というのがその答えです。何らかの大きな計画を通して行うわけではありません。なぜかと言うと、化石燃料産業は気候にとって脅威だということに草の根の人々が確信を持つようになっているからです。人々は自分の裏庭で行動を組織し、行動を起こそうとしています。これは素晴らしいことです。

 詳細については次のウェブサイトをご覧ください。

www.priceofoil.org; www.dirtyenergymoney.com; www.shiftthesubsidies.org

 

 

世界を手離し、気候によって変わらないすべてを愛する方法

ジル・フライによるジョシュ・フォックス氏へのインタビュー

 米国人の映画監督、脚本家、環境活動家であるジョシュ・フォックス氏は、新たなドキュメンタリー映画「世界を解き放ち、気候が変えられないすべてのことを愛する方法」の制作のため、3年を費やし、6大陸の12カ国を旅した。アカデミー賞にノミネートされた彼の2010年の作品「ガスランド」は、フラッキング(水圧破砕)産業の害を初めて暴露した画期的なドキュメンタリー映画であった。

20161月、サンダンス映画祭で初上映された彼の最新映画は、気候変動の破壊的な影響を受けている世界中の地域を撮影し、また彼らの故郷を守り地球を救おうと反撃している人々の勇敢で感動的な方法を紹介している。

201610月、ロンドンでの英国初上映の翌日、ジル・フライが本誌のために、彼にインタビューを行った。

シェア・インターナショナル(以下SI):私はあなたの新しい映画に、勇気づけられ、感銘を受け、パワーを感じました。なぜこの時期にこのような映画をつくられたのですか。

ジョシュ・フォックス:ちょうどフラッキング産業をデラウェア川流域とニューヨーク州で打ち破った時でした。当時、私がやりたかったのは、家にいて、自分が住んでいる美しい場所、川、自然を楽しむことだったのです。自分のまわりの木々が、気温の上昇によって発生した寄生虫によって枯れたとすぐに分かるまでは。そしてハリケーン・サンディがニューヨークを襲いました。自分たちの地元でフラッキング産業に勝つことは可能かもしれないけれど、気候変動は愛するものすべてを奪うことができる。それで意欲を持って、仕事を継続しなくてはと気づいたのです。

「ガスランド(米国のフラッキングの実態を描いた映画)」で行ったのと同様に、質問を投げかけました。「気候変動とは何か?」。フラッキング問題については、ある程度の解決がうまくできましたが、私はすぐにこれは完全に違う質問だと分かったのです。気候変動は全体的な、全人類の問題であり、多くの対策はそのひどい悪影響の幾つかを解決するにはあまりにも遅すぎていたため、私は気候変動対策キャンペーンを超えた領域に入らなければならなかったのです。

多くの気候変動対策運動は科学に基づいており、「もし私たちがそれを実行することができれば、これを止めることができます」と言います。しかしながら、すでに進行している多くの悪影響を見た時、全く新しい一連の質問が出てきます。例えば、人々が傷つかないようにしながら、これを生き延びるにはどうしたらいいのかとか。この映画は面白い構成になっています。ほとんど2本の映画で出来ているような構成です。「世界を解き放つ方法」が第一部、そして「気候が変えられないすべてのことを愛する」が第二部です。私は気候変動に関する映画をつくっていると思っていましたが、最終的には人間の価値観に関する映画をつくっていたのです。

 

SI:気候変動は純粋に環境問題なのですか。

フォックス:いいえ、それはすべてのものに関わる問題なのです。科学を細分化してみましょう。私たちはすでに地球の気温を1℃上昇させており、それは凍ったものを溶かし始めるには十分な値です。これによって地球の大気が含む水分量は5%上昇します。それはとても大きな意味を持ちます。より大きな強い嵐やハリケーン、さらに極端な気温の発生を意味します。私たちはすでに地球の気温を1.5℃まで上昇させるのに十分な量の二酸化炭素やメタンを大気中に放出しています。気温が2℃上昇すると、回避できない5〜9メートルの海面上昇が発生します。そして地球上の種の3050%が失われ、大きな森林破壊や森林火災が発生し、サンゴ礁が消滅し、海洋の酸性化が起こります。それは悪夢のシナリオです。

国連は2℃の温度上昇が起これば、さらに8億人の気候変動難民が発生すると試算しています。今ヨーロッパの難民危機で暴力、人種差別、外国人嫌い、自己中心的な行動が起こっていることを考えれば、このさらなる8億人の難民によって、ほとんど想像もできない、途方もないストレスを私たち全体に与える世界が生まれるでしょう。それゆえ、貪欲と競争を通して私たちの社会をつくっている価値観——ここでは石油・ガス産業が世界を動かしていますが——の再確認に焦点を当てるのではなく、私たちの優先項目を、いかなるものであれ人間の尊厳を保ってこの危機を生き抜くことに変える必要があります。これらの新たな価値観は全世界で、直接気候変動を経験している人々の中で生まれています。この映画は気候が変えることのできない美徳にフォーカスしています。民主主義、人権、革新、創造性、回復力、愛。

そして難民たちが自分たちの玄関先に来た時、それはショットガンを取り出したり、暴動鎮圧用の装備で武装した警察隊を配備したりする時ではありません。その代わりに、被害を受けた人々をもてなすため、テーブルの空いている席や空いている寝室を提供する時なのです。

シリアとスーダンの戦争は、両方とも気候変動戦争です。明らかに、その要因はただ気候変動のせいだけというよりも複雑ですが、それが状況を悪化させたストレス要因です。5年間雨が降らず、シリアの歴史上最悪の渇水が発生しました。気候危機がその状況を完全に不安定な状況へと傾けたのです。そして、もし私たちが気候変動対策を行わなければ、未来にこれらの種類の紛争が悪化するのではと考えるとぞっとします。

 

SI:あなたは映画で何人かの素晴らしい人々に出会い、インタビューしましたね。特に印象に残った人物はいますか、そしてその理由はなんですか。

フォックス:自分の友人たちの中から誰かを選ぶことはできません! しかしながら、私が驚きを感じたのは、石油やガス企業と戦う先住民たちと共にいたアマゾンでも、最も都会のニューヨークやサモアでも、全く共通点のない暮らし方をしてきた人々が、同じことを言い始めていることです。貪欲と競争は私たちの社会の土台としては良い価値観ではない、私たちは何か別のことをする必要があると。それは驚くべきことです。先住民の人々と大都会の人々が、私たちは自然、環境、私たち自身を守らなければなりません——と語るのを聞くとき、それはこの映画で最も感動的な場面の一つです。

 

SI:あなたは、映画の中で、ときどき雪の中に頭を突っ込みたい、家の中にいたいという気持ちが起きると認めていましたね。気候変動や世界の危機に関する悪いニュースが急増する中で、まさに多くの人が現在そう感じているのではないでしょうか。でもあなたは行動されました。何があなたを問題に立ち向かわせ、行動させたのですか。

フォックス:私たちが気候について知るようになると、衝撃を受ける要因があります。そして憂鬱になり絶望に襲われます。これらは二つの異なった反応を引き起こします。一方では次のように言います。「私はそれに対処できない」。すべての感情を停止します。それはふさぎ込んだ状態であり、感情の欠如であり、感覚の遮断や鈍くすることであり、逃亡であり、否定です。気候変動否定論者のように。もしくは次のように言うことができます。「私はその嘆きや悲しみに関わりたい」。そして突然、あなたは目覚め、活力に満ち始めます。喜ぶこと、祝うことは可能であり、戦うこと、積極的に行動すること、インスピレーションを持つことは可能です。

気候変動と戦う人たちと出会う時、それはあなたに信念と希望とこれが生きる意味だという理解を与える喜びのプロセスなのです。そうです、あなたは困難の中で生きることの意義を悟るのです。——もしくはすべてを締め出すかなのです。

この映画の前半部分は、すべて気候に関する映画です。あなたをがっかりさせる気候映画のような。それからあなたは失望の窓を通り抜けて、反対側に飛び出します。これは実際に私に起こったことです。私は意気消沈させるだけの映画をつくることはできませんでした。

そして、もし気候が変えることができないもの

——私たちの文化——に焦点を当てれば、底の浅い消費主義と暴力の現在の社会モデルを終わらせることができます。私たちはまだ戦わねばなりません。しかしその戦いは、これまでとは異なっています。それは私たちの所有物のための戦いに代わる、私たちの人間性を求める戦いなのです。

 

SI:あなたの映画の中の幾つかのシーンは本当にショッキングでした。中国の汚染、アマゾンの森林伐採、万年雪の溶解、米国のハリケーンとその後遺症など。私たちは非常に不安定な環境状態の中にいることを証明するこれらの証拠を見ました。なぜ大手メディアはこれらの問題をもっと真剣に取り上げないのでしょうか。

フォックス:大手メディアは、石油・ガス産業の影響下にある保守的な政権の影響下にあります。英国(のブラックプール)には、民主的な草の根運動があり、すべて正しいことを行ってきました。それは理想的な市民たちでした。彼らは嘆願書を作り、科学的見地を取り入れ、会合を持ち、映画を上映し、そしてフラッキングは健康、子供、環境、気候に良くないと話すことで町の議会に影響を与え、議会はそこでのフラッキング禁止に合意しました。それは非常に慎重に考慮された、非暴力的な論理的手法です。

しかし石油・ガス企業の手の中にある中央政府は、インフラストラクチャー・アクト・2015と呼ばれる法案を通過させてしまいました。まさしくその目的は、地域レベルの市民の民主的な意思をひっくり返すことにあります。それは専制政治であり、民主主義とは正反対のものです。

政府は言います。「私たちはエネルギー源としてこれが必要であり、いつでも使える状態にしておくことが必要なのです」と。私たちはどのように使える状態にしておくかを知っています。ソーラーパネル、風力発電、潮汐・波力発電、地熱発電などもっと良い方法があります。彼らは言います。私たちには現在の生活水準を向上させ続けるために石油とガスが必要であると。しかし、中国で見ることができるように、私たちが化石燃料を使えば使うほど、私たちの生活水準は低下し、上昇しないのです。もし私たちが現在の生活水準を維持したいと思うなら、私たちは石油やガスをやめ、再生可能エネルギーへと移行せねばなりません。

大手メディアは何をしているのでしょうか。今朝、BBC(ラジオ4)で彼らは私にフラッキングについてそれがあたかも過去10年間に存在していなかったかのような質問をしました。「フラッキングによって水源が汚染された事例がありましたか?」。それはこのような質問をしているのと同じです。「喫煙者が肺がんになるというのは本当ですか?」。大手メディアの扱いによっては、私たちはフラッキングについて話すことはなかったかもしれません。これを崩すために独立系メディアの存在が必要でした。そして私のような独立系ジャーナリストに大きな支援をしてくれた、サンダンス映画祭とHBO(米国大手ケーブルテレビ)に感謝します。

 

SI:あなたは初演の日に、ジャーナリストでありテレビ司会者であるアニー・グッドマン氏が、アメリカ先住民が主導するノースダコタ州の石油パイプラインに対する抗議活動の撮影で最近逮捕されたと話されていましたね。

フォックス:はい。私のプロデューサーのデイア・シュロスバーグは、タールサンドパイプラインの抗議活動を取材して最近逮捕されました。活動家たちは手動で緊急停止弁を動かしてこのパイプラインを停止させました。彼らはロックを抜き取りました。そしてこれは地球にとっての緊急事態ですと述べたのです。私のプロデューサーは、抗議者側の人間ではありませんでした。彼女はジャーナリストとして撮影するためにそこにいたのです。しかし彼女は、共犯者として逮捕されました。これは米国の一般的な傾向です。当局はまた映画スターのシェイリーン・ウッドリー氏も、ダコダアクセスパイプラインを止めるための米国先住民の祈りの現場をライブストリーミングしていて逮捕されました。米国憲法にはジャーナリストの保護が書かれています。それは米国憲法修正第1条と呼ばれています。なぜなら言論の自由、表現の自由にとってそれが最も重要な修正条項だからです。

 

SI:気候革命(Climate Revolution)と呼ばれている、全米で開かれる集会・音楽・映画イベントについて教えていただけますか。

フォックス:長年にわたって気候保護運動は正に科学のことで頭がいっぱいでした。そしてアカデミックな人々によって動かされてきました。彼らは人々に情報を伝えるという素晴らしい仕事を行ってきました。私たちが今必要なのは、文化に基づいた気候保護運動なのです。米国で起こっているこの政治的な革命は、非常にポジティブで情熱的です。そして多くの私たちの活動を団結させたバーニー・サンダース選挙キャンペーンに助けられたのです。それはブラック・ライブズ・マター(黒人のいのちは大切だ)、オキュパイ、気候保護キャンペーン、フラッキング禁止キャンペーン、正当な連邦最低賃金に関する戦い、単一支払者制度による医療制度、ネイティブ・ライブズ・マター(先住民の生活は大切だ)、米国看護師組合、その他多くの活動を団結させました。

この気候革命イベントは、私たちの運動と共通する側面を持つすべての活動から講演者を集めています。それから音楽があり、私の映画を見て、映画の最後にダンスをします。

それが、私たちが今必要としている運動であり、全身の運動なのです! もし私たちが自分たちの問題を解決したいと思うなら、私たちは本当に協力しなければなりません。それはグループ活動なのです。あなたはあなた一人だけでは、それを行うことはできません。そうです、コミュニティー・共同体が最も重要な価値の一つなのです。そしてつながり合い、集い、環境に目覚めることが重要です。それが、私が望んでいるものなのです——私たちがさらに目覚めることを望んでいます。

 

より詳しい情報はこちらのウェブサイトをご覧ください。

www.howtoletgomovie.com

 

 

若者の大志ーソール・ブラザーズ社

2016年に米オハイオ州シンシナティで開催された NAACP(全米黒人地位向上協会)の大会期間中、私たちシェア・インターナショナルのブースが、3人の啓発された若者のブースと直接隣り合っていた。彼らは、親の助力と励ましを受けて、スニーカーを買うことのできない若者たちに新品または「あまり使用していない」スニーカーを提供するソール・ブラザーズ社と名付けられたサービス・プロジェクトを今年度に開始した。この13歳の少年たちは、コネティカット州の有名私立校に通っているエリート運動選手や学業優秀者であった。私は彼らの話をもっと知りたくて、私たちの雑誌に紹介したいのでインタビューに応じてくれないかと尋ねてみた。彼らは人類の多様性の中の和合という私たちの簡明なメッセージに共感して、喜んでインタビューを受けてくれた。

このプロジェクトのアイディアが浮かんだのは、ある日、最新の高価なスニーカーを少年たちがほしいと声を上げた時であった。その時一人の少年の母親が、世界中の非常に多くの子供たちがシューズを買うことさえできないのに、豊かな国の人々はシューズをたくさん持っているのは気がかりだと話したのである。彼女はジャマイカに行き、ダンボール紙を靴代わりにしている子供たちを見たことがあった。これは悲しいことだと少年たちは考え、使い古したシューズをそこに送りたいとごく自然に言うようになった。そのようにして、これをどのように実行するかについての話し合いが始まり、発展していった。それからわずか数カ月の間に、地域のいろいろな店で「足の祭日」という名前のイベントを定期的に行い、人々が使用済みのシューズか新しいシューズの購入資金を提供できるようにした。彼らによると、このアイディアはジョークのような響きを持っていたにもかかわらず、人々は喜んで援助してくれて、とても楽しいものであったため、着実に企画を進めることができたという。

NAACP大会で少年たちは、1,000足以上のシューズをジャマイカの現地NPOの人たちと共に配って帰国したところであると述べた。彼らの旅行には、スポーツ分野で20歳までの子供を励ます目的を持つルジョン・ファウンデーションが行う毎年のサマーキャンプへのボランティア参加も含まれていた。私は少年たちに、旅行の感想と出会った人々に関する感想を尋ねたところ、ある少年が次のように答えた。「そこの子供たちは快活で、大きな口を開けて笑います。……ここアメリカでは見られない光景です。彼らはいま持っているものに感謝しており、たとえそれが何であれ、幸せに思っています。ここアメリカでは、例えば私の学校では、私たちは楽しそうではありません」。別の少年は、キャンプ内での自尊心養成のセッションで、若者たちが将来何をしたいかと尋ねられた時に、とても多くのジャマイカの少年たちは、親が過労にならないように親を助けたいと答えたことが印象に残ったという。

少年たちはソール・ブラザーズの将来の計画として、来年は寄贈されたシューズをガーナに持っていくための支援と申し出を受けていて、その次はハイチになるであろうと述べた。彼らはまた、ルジョン・ファウンデーションのキャンプに戻ってくるよう招待されている。彼らはジャマイカの若者たちや、喜んで彼らの手助けをしたいと思うすべての人に会ったことにより、世界を変える仕事に手を貸すのに若過ぎることはないことをひしひしと感じたと語った。そして彼らは、自分たちの仕事がひるがえって、他の人々が地域社会の人々を助ける刺激になってほしいと願っている。

(詳細については、solebrosinc.orgを参照してください)