今月号の内容概説

 エネルギー、エーテル、宇宙エネルギー ──今日の世界はエネルギーという概念に慣れ親しんでいる。「すべてはエネルギーである。宇宙全体にエネルギー以外のものは存在しない」と聞いても、驚く人はいない。現代科学と秘教の知見は、共通の土台を見いだし始めている。ただし今のところ、共通の用語は使われていない。物質から霊のいのちへの復活を象徴するイースター祭が近づくなか、この4月号を通して流れているのは、濃密物質や物質主義とは対極をなすエネルギーや生命または魂というテーマである。

 先見の明のある市民は、間もなく突破口が開かれることを期待している。「過去のものである『古い』核分裂エネルギーの技術よ、さようなら」。そして次の見出しはこうなるだろう。「常温核融合プロセスによって生成される、安全で、無限で、安価な新しい核エネルギーが完成した」。こうしたニュースの見出しを予見して、先駆的な科学サークルで進展する常温核融合の研究についての記事を掲載した。さらに、それと組み合わせて、霊的エネルギー──魂のエネルギー、生命エネルギー、プラーナ、生体エネルギー ──を扱う記事やインタビューも掲載した。

 今月号の選集は、ベンジャミン・クレームの師が「グラマー」に関する記事で示された洞察と呼応している。覚者はその記事で、人類が自らの本質を誤解していることについて述べておられる。「感覚や感情──欲望的性質──との間違った同一認(アイデンティフィケーション)を通して、人間はイリュージョン(錯覚)と非現実の濃い霧で自分自身を取り囲み、その中で迷っている。……分離感を強化するものはすべてグラマー(幻惑)の行為の結果であり、その異説を崩そうとする者はすべてその駆除のために働く」。この記事が現代に関連していることは明らかである。「……国家の誇りという馬鹿げた考えが、国家をその国民の利益に反した行為へ導くのを、われわれはしばしば目撃する。これらのグラマーの行為は欲望──権力への、野心の達成への欲望──の産物である。科学の光が特定の大昔からのグラマーをこの世から取り除いてくれたが、その代わり他のグラマーをつくり出した──所有欲のグラマーが世界の半分をその奴隷にし、他方、あとの半分は飢え、悲惨と窮乏の中で死ぬ」

 1992年のインタビューで、ベンジャミン・クレームが核融合の分野での実験的研究について言及したことは興味深い。クレームとインタビュアーはまた、軍隊が最大の汚染者であることについても話し合った。まさしくこの話題に関する大堤直人の記事をご覧いただきたい。

 多くの前向きな取り組みがあらゆる分野で行われている。例えば、生物種を保護するための環境プロジェクト、他者を助け、光をもたらし、土地の権利を取り戻すための社会的な努力などである。地球とそこに住む人々を健全な状態に戻そうとして、多くのことが行われている。今月号では、実践的な善意の行動に焦点を当てた記事をいくつか掲載している。

 「物質主義に対する魂の勝利」というタイトルの選集も同じ問題に取り組んでおり、個人と人類全体から分離と物質主義のグラマーを取り除くために、パーソナリティーや形態生命に対する魂の勝利が緊急に必要であると主張している。人類が前進するためには、魂の光がやがて、しかし着実かつ迅速に勝利しなければならない。ベンジャミン・クレームはマイトレーヤの言葉を引用し、これを達成する方法についてのさらなる教えと説明を提供している。「『真我と接触する方法は、心(マインド)の正直さ、生気(スピリット)の誠実さ、そして無執着という三つのものを実践することである』。このようにして徐々に、自分が実際に誰であるかを、つまり神であることを認識するようになります。人々はそれを神や、父、主、絶対者と呼びます。これらはすべて、唯一の同じものを表す異なった言葉です。私たちは『それ』なのです」

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けてきた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したい。

「シーイング・ビヨンド(Seeing Beyond)」のインタビューからの抜粋
「インターネット・ラジオ・サンタクルーズ」、カリフォルニア州、1992年11月 第二部

第一部は、和合と多様性に関するボニー・パイパー氏からの質問で終わった。ベンジャミン・クレームは、多様性の中の和合が進化の大計画にとって本質的なものであると述べ、多様性(「いのちの本質」)を次のようにたとえた。「多面的な宝石や、さまざまな織り合わさった糸でできた豪華なカーペットやタペストリーのようなものです。そうした糸はすべてそれ自体が素晴らしく、本来の独自性を表現しているとき、一緒になって完全な調和を生み出します」

ボニー・パイパー:別のたとえで言えば、さまざまな味を楽しめる素晴らしいグルメ料理でしょうか。
ベンジャミン・クレーム:そうですね、たくさんの料理をただ並べただけでなく、一つの食事になるように組み合わされたものであれば。

パイパー:なるほど。今おっしゃったことを念頭に置きながら、国連の役割の変化について感じておられることを少しお聞かせください。
クレーム:主(ロード)マイトレーヤによれば、国連はますます力を増していくでしょう。国連は未来の時代において最も強力な声になるでしょう。現在、世界の問題に関して非常に強力な立場を取り始めており、必要であれば、各国の内政に干渉することさえあります。

パイパー:今おっしゃった国連に関する話を聞いて、多くの人がさまざまな不安を抱くかもしれません。ワンワールド主義者、共産主義者、左翼がかった人など、あなたの言われる国連の大きな力でそうしたことを実現させたいと願う人々が、何かを失うのではないか、危険な状況なのではないかという、途方もない不安を抱くのではないでしょうか。
クレーム:いいえ、そのようなことはありません。国連は世界で最も強力な勢力になるでしょう。代理機関になるでしょう。それが大事なところです。政府になるのではなく、あらゆる国際問題を解決する代理機関になるでしょう。

パイパー:つまり、国連は何らかの形で私たちに力を与えてくれるということですか。
クレーム:国連は各国に力を与え、各国は独自に行動できるようになるでしょう。現在、小国は大国に支配される可能性があります。将来はそうはいきません。国連は、世界中の自由と正義を守るために、新たな世界秩序の番犬とならなければなりません。地域紛争を鎮め、一部の集団の不正を防ぐために必要とされる武力の提供にすべての国が同意するでしょう。

2025年3月号目次

 

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
マイトレーヤの約束

聖なる科学

今月号の内容概説

2025年は 「情報開示の年」になるとの期待が高まる
ダグ・グリフィン

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
「和合」についてのさらなる考察

視点
「私たちは立ち去らない」 トランプ氏の民族浄化計画に反発するパレスチナ人
ブレット・ウィルキンス

イスラエルとパレスチナの和平と正義のために共に立ち上がる(第二部)
モンテ・リーチ

気候カオスの瀬戸際での体験
シェア・ギルモア

時代の徴
世界中の徴
聖母像がまばたきをする /他

危機の影響を受けた子供たちが緊急の教育支援を必要としている
ジョイス・チンビ

世界の飢餓を抑える「ムーンショット」の取り組み
クリステン・ヘミングウェイ・ジェインズ

アリエル・サナト著、 1999年
『クリシュナムルティの内なる生活 個人的な情熱と永遠の知恵』
フィリス・クレームによる書評

プラスチック: 汚染を抑制するために生産量を減らす
ドミニク・アブデルヌール

真理、現実主義、 世界世論を通して世界を変える-選集
Changing the world through truth, realism and world public opinion
-a compilation

注目すべき進歩

常温核融合は代替エネルギーになり得る、 と科学者たちは語る

読者質問欄
ベンジャミン・クレーム

マイトレーヤの約束

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 多くの人々が、現在の銀行制度や株式制度は必要であり、変えることはできないと信じ続けている一方、ますます多くの人々は、それらの有用性は過ぎ去っており、すぐに取り替えられなければならないという結論に達している。あまりにも大勢の人々が、止まることのない貪欲の影響の下で苦しんでおり、非常に言葉巧みに「現在の経済情勢」と呼ばれているところの中で生き延びるために、より大きな正義と公正さを切望している。2008年の経済崩壊以前は、少なくとも先進国世界においては十分にお金があった。人々は仕事や住む家を持ち、新しい百万長者が毎日のように生まれていた。もちろん他の地域では、何千万の人々がまだ飢えており、さらに多くの人々はひもじい思いをしていた。しかし、ある者たちにとっては、お金はたくさんあり、人生は心地良かった。

 それらのお金はどこへいってしまったのか。どうなってしまったのか。今や誰も仕事がなく、お金は消えてしまった――銀行の中へと消えてしまったのである。そして百万長者は今や億万長者である。全く訳が分からない。魔術のように人の信頼につけ込んだ詐欺が世界の半分を弄んだような感じがする。
 昔のようなやり方は、昔のような時代は、戻って来るだろうか。金持ちの富は日毎に倍増し、貧乏人は落ちこぼれた小銭を拾っているような時代が本当に戻ってきてほしいのか。
 至るところにいる人々は変化を感じており、その呼びかけに彼らの声を添えている。また彼らは、行動することへの自分たちの力(パワー)を感じており、そして多くの者たちがそれを証明するために死ぬ。昔のようなやり方はほとんど終わっており、それらのフォース(エネルギー)は使い果たされたことを感じる。彼らは、他に、より良い生き方があることを感じており、明日を期待している。まさに古いやり方は廃れつつあり、人類種族を阻害している。車輪は回り、大ローマは再び崩壊しつつある。マイトレーヤの火は数え切れない何千万の人々の心(ハート)に灯され、彼らは反応し、正義と調和が支配する新しい世界を築くことを願っている。マイトレーヤの約束はこの新しい世界がやって来る途上にあるということである。

(シェア・インターナショナル誌2011年11月号)

聖なる科学

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 新しい時代の始まりに近づくにつれて、人間の思考は空へ、そして未来の惑星間の旅の可能性へと向けられる。すでに機器が宇宙空間に深くさぐりを入れ、われわれの住む太陽系システムの特性に光を投じる情報を集めている。人間の思考は初めて、上へそして外へと向けられる。これは人間にとって新しい関心である。以前には人間の思考が自分たち自身の炉辺より遠くに届くことはめったになく、人間の探検を待つ宇宙の膨大な広がりについてのビジョンは制限されていた。同時に、いのちそのものの特性についての新しい発見によって、人間は和合が天地万物の土台をなすことを今や知り、それを外的に表現することの必要に目覚める。

 すでに毎年、莫大な額の資金がこれらの探検を成功させるために費やされており、多大な献身と勇気がその業績に貢献している。このようにしてわれわれは今日、これまで知られたことのない新しい知識、より広い概念、より大きな視野、より豊かな経験の時代の瀬戸際に立つ。
 まさにそのような時に、新しい教師がやって来られた。彼の任務はこれらの視界を人間のためにさらに大きく広げることであり、すべてが関連し合っていることを示し、われわれが兄弟として一つの家族の中に住み、各人が総体の福祉に貢献することを示すことである。このようにして人間は星々にまで及ぶ広大なシステムの中の重要な一単位なる自分自身に、意識の、そして愛しい生命の小さな一点なる自分自身に気づくようになるだろう。そうして人間は己の偉大さを知り、光とエネルギーと知識の関連し合う点(ポイント)の果てしなき機構の中の自分の役割を知るようになるだろう。

 最初のステップは、すべてが一つであることを、多様な形態の土台にあるのは唯一聖なるいのちのハートの鼓動であることを受け入れることである。人類がこの真理を把握するとき、その真理に基づいた文明が出現し、それが人間を神そのものの足下に運ぶだろう。その聖なる位置から、それまで人間の視界から隠されていた栄光を見、神としての本来の自分自身を知るようになるだろう。
 新しい聖なる科学が人間のものとなるだろう。その手段を通して万有のエネルギーを人間の多様な必要のために利用し、この地球を変容させ、そして美化するだろう。この科学の管理人であるわたしたち覚者は、人間がそれの使用のために正しく己自身を整えるにつれて、段階ごとに、その秘密を明かすだろう。
 
 そうすると天界への門が開かれ、人間は終わることのない旅路にいる自分を発見するだろう。遠くの、近くの宇宙が研究の対象となり、無限が人間を絶えず先へと招き、彼の勇気を試すだろう。
 新しい思考の流れが人間の生活に入りつつあり、それが行動へと駆り立てる。新しい創造的能力がすべての側において顕現する。そして勢いを増しながら、いのちの秘密が発見され明らかにされるだろう。人間は今、偉大なることの門口に立つ。
 驚くべき事が人間の仰天した凝視を待つ。過去の限界は間もなくその支配力を失い、人間を、宇宙と己自身の探検のために解放するだろう。
人間が天地万物と己自身とを一つとして見るとき、すべてのことが可能になる。

(シェア・インターナショナル誌1986年3月号 )

今月号の内容概説

 ベンジャミン・クレームの師である覚者は、書かれた当時だけではなく今日にも関連する質問をする(そして答えを提供する)「こつ」を心得ておられる。例えば、覚者が2008年の金融崩壊を振り返り、2011年に『マイトレーヤの約束』を書いた時もそうである。今日、人々は同じ質問をしている。「それらのお金はどこへいってしまったのか。どうなってしまったのか。今や誰も仕事がなく、お金は消えてしまった――銀行の中へと消えてしまったのである。そして百万長者は今や億万長者である」。私たちはこの表現を、「億万長者は今や1兆ドル長者」であり、そして世界中の選挙や就任式で見られた権力の見せびらかしのパートナーになっている、と修正することができる。

 クレームの師による3本の記事が巻頭のページを飾っている――それぞれが現在の傾向や出来事に対する洞察を提供しているので選ばれた。この一例が「聖なる科学」であり、限りない探求と意識の成長の感覚が提示されている。私たちは成長していくにつれて、地球上および宇宙の中に存在するすべての生命との一体感を味わうことになる。「……天界への門が開かれ、人間は終わることのない旅路にいる自分を発見するだろう。遠くの、近くの宇宙が研究の対象となり、無限が人間を絶えず先へと招き、彼の勇気を試すだろう」。シェア・インターナショナル誌は、スティーブン・グリア博士の研究の妥当性を確認することはできないが、地球の高度な科学だけでなく、地球外生命体や他の惑星からの乗り物も存在するという証拠を開示しようとする彼の努力を紹介している。

 クレームの師による今月号の3本目の記事、「和合についてのさらなる考察」は、世界の安定を脅かす現在の緊張に多かれ少なかれ巻き込まれているいくつかの国の心理、秘教の観点から見た心理について概説している。この記事の選択の理由は明白であり、私たちの苦境を説明する一助になるかもしれない。覚者は、イスラエルが選択したイデオロギーの狂気と不合理性を一つの簡潔な表明で暴露している。「……今は、世界平和を含めて他のすべての問題を度外視して、国の安全を守ることに躍起になっている」。世界平和という理想さえ拒絶したら、どのようにして国民の安全保障を達成することができるのだろうか。

 アメリカ合衆国について覚者はこう書いている。「アメリカの魂の和合への生来の願望が行動へと活気づけられるだろう。そして総体への奉仕というアイディアが現在の支配への欲求に取って代わるだろう。……奉仕への欲求が、今のアメリカのあらゆることにおける優越感に取って代わるだろう」。アメリカが世界のリーダーとして台頭するのではなく、他の国々と協力して、人々と地球のニーズに奉仕するためにその愛に満ちた魂の特質を発揮するということである。

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けてきた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したい。

「シーイング・ビヨンド」のインタビューからの抜粋──インターネット・ラジオ・サンタクルー」、カリフォルニア州、1992年11月 第一部

Q:ボニー・パイパー:コスタリカで開催された環境に関する会議で、国連のロバート・ミューラー博士は、現在、地球を脅かしている環境破壊に対処する時間は非常に限られていると述べました。それについてどうお考えですか。
A:ベンジャミン・クレーム:飢餓に苦しむ何百万もの人々を救うという絶対的な最優先事項とは別に、マイトレーヤは環境を私たちの時代の最優先事項とされ、すべての男性、女性、子供が関与しなければならないと言われました。私たちが引き起こしている破壊からこの地球を救うために、誰もが何かをしなければなりません。マイトレーヤは、あなたと地球の間に違いはないと言われます。被造物全体を通して、原子構造は完全に連続しています。すべての原子は他のすべての原子と関係しているので、私たちが現在のように地球を荒廃させるとき、実際には自分自身の生命を破壊しているのです。いつの日か、神や自然、環境、人類と呼ばれるものが一つであり、同じものであることに気づくでしょう。それらは互いに密接に関連しており、一方を他方から切り離すことはできません。ですから、私たちには地球を守る義務があるのです。

Q:パイパー:あなたが言っていることは、近年、『グローバル・ブレイン』のような本で発表された考え方、ある意味で、地球は私たちの体であるという考え方とある程度一致していますね。
A:クレーム:そうですね。私たちは、この惑星に入魂されている偉大な聖なる存在、天人の表現の一部です。その御方の表現体は、この惑星そのものと、私たち自身を含めて惑星にあるすべてのものです。私たちは、そのような創造主(ロゴス)のマインドの中にある想念形態です。ロゴスは、人類、動物王国、植物王国、鉱物王国、環境、大気を区別されません。すべては密接に関連しています。一方が他方なしに存在することはできません。そのすべてを完全なものにすることがロゴスの側の夢ですが、残念なことに、私たちは非常に長い間、地球を徐々に荒廃させてきました。この過程は、本当に危険なまでに加速しています。これを是正する必要があります。

Q:パイパー:温室効果は本当の脅威なのでしょうか。
A:クレーム:確かに脅威です。気温はどんどん高くなっていますが、これは是正されるだろうとマイトレーヤは言われました。私たちには高い順応性があります。これが人間種族の美しさです。秘教の情報によれば、1,850万年も生き延びてきました。そうした生存能力が完全に失われたわけではありません。私たちは順応し、適切に暮らすことのできるような条件を創り出すでしょう。

Q:パイパー:では、この状況を好転させることができるとお考えですか。
A:クレーム:適切に行うには20年か30年かかるかもしれませんが、必ずそうするでしょう。もちろん、世界教師マイトレーヤと、彼の弟子たち、知恵の覚者方の大きな集団が、私たちと共に公に働き、助言し、教えてくだされば、この過程は飛躍的に加速するでしょう。

Q:パイパー:私たちは「ラジオ・フォー・ピース」や他のグループと一緒に、地球の状態に関する会議に参加することを楽しみにしています。これは、世界中の政府と科学者が一堂に会して、「皆さん、ここに問題があります。どうしたらいいでしょうか」と言う初めての記念碑的な会議になります。この時間が、病んでいる母なる地球を癒すために前向きに活用されることを心から願っています。
A:クレーム:現在、地球上には、科学者が提供している証拠、もしくは注目し始めている証拠を、何の報いも受けずに否定できる政府は存在しません。人々は、政府が行動を起こすよう要求すべきです。ほとんどの人は、政治的な観点から自分たちがどれほど強力であるかに気づいていないと思います。人々は政府に影響を与えることができます。投票権を持っているからです。しかし、民衆の意志に耳が傾けられない限り、多額の支出を伴う場合には、政府はこの点に関して動かないでしょう。このようなことは今後、ますます起こるでしょう。
その最たる例が、ベルリンの壁が崩壊し、ドイツが再統一された時にドイツで起こったことであり、また、ソビエト連邦のさまざまなグループがペレストロイカを実現させたことです。これは民衆の力を示しています。民衆は途方もない力を持っています。将来、政治は国民のための、国民による統治へと変わっていくだろう、とマイトレーヤは言われました。これは現在、どの国にも当てはまりません。現在のところ、全体主義的な権力集団、つまり政治、経済、宗教の領域における権力集団が世界を支配していますが、それは急速に変わりつつあります。

Q:パイパー:政治家が国民と地球のために奉仕する時代を考えてみてください!
A:クレーム:それが求められていることです。そうした時代がやってくるとマイトレーヤは言われています。未来の政治は、国民のための、国民による政治になるでしょう。政治家は自国への奉仕者になるでしょう。

Q:パイパー:世界は多くの点で歩み寄ろうとしていますが、いくつかの点では、逆説的に、さらなる分断が数多く起こっているようにも見えます。
A:クレーム:マイトレーヤはそれについてこう言われます。世界中の政治体制が崩壊するとすぐに、部族主義や人種差別が現れる。そうなるのは、政治家が変化する社会の問題を解決できず、民衆が自分たちの手に法を握るからである、と。しかし、「これは常に破滅につながる」と彼は言われます。それは良いことではないが、避けられない過程である。団結の力が失われ、変化が起こり、扇動家や日和見主義者が権力を掌握しようとするからである、と。しかし、彼はまた、創造の文化は多様性であり、これがあらゆる国家とあらゆる宗教の基礎である、とも言われます。こうした違いを取り除こうとすれば、破壊を引き起こすだけである。そのようなわけで、貿易と商取引は非常に危険である、と彼は言われます。「ひとたび水門を開ければ、水はどこまでも広がっていく」。それは制御不能になり、ある意味では、二重に危険である。縛りつけている結合を緩めれば、制御不能に陥りやすい力が放たれる、と。そのような安定を取り戻すには、ハイアラキーの力とエネルギーが必要となります。

Q:パイパー:和合と多様性、「一つであること」と「多であること」について、また、変化の過程そのものについて話していただけますか。私の理解が正しければ、変化の過程そのものにおいては、物事が何らかの有用な形で再びまとまる前に、バラバラになっているように見えるかもしれない、とおっしゃっているのですか。
A:クレーム:そのとおりです、それが進化の大計画に沿ったものであれば。進化の大計画に反するものは破壊につながります。進化の大計画に沿ったものは本質的に、多様性の中の和合です。個性という絶対的な本質と個人の創造性が創造の基本ですが、あらゆる進化の目的は和合に向かうことです。この二つのものは、並行して進む必要があります。そうすることで、統一のあらゆる表現は、すべての人の個々の独自性を、世界的意味では、すべての国の独自性を完全に受け入れることを伴います。組合、連邦、巨大連合組織の形成は、すべての国の多様性を完全に受け入れる状況で行われなければなりません。私たちは皆、国家として、また個人として、光線と呼ばれる特定の偉大なエネルギーに支配されており、こうしたエネルギーが特定の国家の特質を決定します。フランスを支配する光線は、米国を支配する光線と同じではありません。お互いを模倣すべき理由は全くありません。多様性はいのちの本質です。多様性は、いのちに味わいを、豊かさを与えます。多様性は、多面的な宝石や、さまざまな織り合わさった糸でできた豪華なカーペットやタペストリーのようなものです。そうした糸はすべてそれ自体が素晴らしく、本来の独自性を表現しているとき、一緒になって完全な調和を生み出します。

2025年2月号目次

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
再生誕の法則

米国の医療におけるホメオパシーの忘れられた歴史(第二部)
ジェリー・カンター氏へのインタビュー  ジェイソン・フランシス

水 -生命の源、 分かち合いの必要性 (第二部)
ドミニク・アブデルヌール

10代の若者が2万1,600足の靴を寄付し、 ギネス記録を更新

洪水防止におけるマングローブの重要な役割

時代の徴
奇跡が世界に溢れる
ロサンゼルスの火災で聖母マリア像が立ち続ける/ラ・サレットの聖域で涙を流す聖母像

人道活動家、 ジミー・カーター氏に別れを告げる
シェア・ギルモア

原因と結果の法則
アート・ユリアーンス

死後の生と再生誕
ベンジャミン・クレーム

編集長への手紙
なじみのある顔 他

再生誕の法則

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 再生誕を支配する法則に関して、人間の理解に大きな混乱がはびこる。この混乱は既存のさまざまな教えや解釈に反映されており、人間の無知と恐怖をさらに深める役を果たす。
 東洋では、数え切れないほど長い間、因果(カルマ)の不変の法則によって支配される生まれ変わりの理念について疑問が持たれることはめったになかった。その結果は、現在の環境がどのように屈辱的で非人間的なものであろうとも、それを即刻受け入れることであった。他方、西洋では、繰り返し転生するという概念は休眠状態にあり、6世紀にユスティニアヌス皇帝の煽動で教会の教えから除外されて以来、少数の人々の注目を引くだけである。もしオリゲネスの教えがキリスト教徒の信仰の本体の中に残されていたならば、生と死の事実についてまったく異なった態度が西洋に広まっていたであろう。

 あの偉大なるイニシエート、オリゲネスは周期的転生の真理を知っており、これを教えた。生まれ変わりの繰り返し、それは「世界の主」によって始められたものであり、「犠牲の法則」の刺激のもとに進行し、「原因と結果の法則」によって支配される。教会の教えからこの真理を削除したことが、今日の明らかな無知と恐れを招いた。転生についての関心が残っている場合でも、その大部分がいわゆる前世の個人的なことについての興味に限られている。
 来るべき宝瓶宮(アクエリアス)の周期には、再生誕の法則に関してまったく新しいアプローチが取られるだろう。東洋では、起こることはすべて容赦なきカルマ(因果)の結果として甘受するという宿命観、何百万の人間を過酷な労働と苦しみの生活に運命づけてきた古い宿命観が支配するが、それはもはやなくなるだろう。西洋では、人間の存在の基本的原則と、これらの法則の働きが授ける個人的責任をもはや無視しなくなるだろう。人間自身が思考と行動を通して自分の生活環境をつくることを知るようになるだろう。そしてまたこの同じ法則の働きによって、人間の性質や状態をより良い方向に変えることができることを知るだろう。

 これが人生の意味と目的を再評価することにつながり、死の事実についてより健全なアプローチが生まれるだろう。すべての生命──生まれていようがいまいが──の連続性に関する理解が、今日の恐怖に取って代わるだろう。死がすべての終わりという古い恐怖症は、人間の心(マインド)を照らす新しい光の中に消え去るだろう。迷信や無知の暗黒の隅々にこの新しい光が輝き、永遠なる魂としての人間の神性を目覚めさせるだろう。自分で蒔いた種は自分で刈り取るというあのキリストの格言の真の理解が、人間の存在をすべての面において変容させるだろう。人間がこの法則の公正さと論理を認めるにつれて、これまで知られなかった寛容と無害の姿勢が現在の分離に取って代わるだろう。
 新しい時代は新しい見識をもたらし、人間は人生を冒険として、発見の旅路として対処するだろう──神と人間は一体であるという事実の発見、探究者の限られた視界以外に分離するものは何もないという発見、そしてすべての人間が同じゴールに向かって異なったコースを歩むということ、われわれが努力しているすべてのゴールは、認識されるのを待つわれわれの神性を実現することであるという事実発見の旅路である。大いなる再生誕の法則のもとに、われわれはその旅路を何度も何度も繰り返したどり、そしてついには自己を完成した「神の子」として、われわれ自身の理解の光の中に入るのである。

(シェア・インターナショナル誌1985年1・2月号)

2025年1月号目次

 

 

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
協力

今月の内容概説

視点
共通の課題を通した平和 : 中東の気候変動
タレク・アブ・ハメド

イスラエルとパレスチナの和平と生後のために共に立ち上がる(第一部)
モンテ・リーチ

時代の徴
奇跡が世界に溢れる

メキシコシティのユートピア

環境活動家が非難を浴びている
シェア・ギルモア

転換期にある世界―選集
A world in transition - a compilation

シェア・インターナショナル誌の2025年の 「カバーストーリー」

「2024年からの進歩に関する86の物語」 のハイライト
アンガス・ハーヴェイ、エミー・ローズ

世界情勢
国連が12月21日を「世界瞑想の日」と定める/
変化をもたらすとはこういうこと/フランシスコ教皇、
すべての人々に 「希望の巡礼者」 となるよう呼びかける /
貧困緩和のモデルとなったベトナム

希望は私たちの人間性の美しさの中にある

編集長への手紙
間に合った警告 他

シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向――政治的と霊的――を統合する。