今月号の内容概説

 シェア・インターナショナル誌の2025年最初の号(日本語版は1月号と2月号に分けて発行)は、忘れ去られたかもしれない珠玉の知恵を思い起こさせながら、安心と新たな洞察をもたらすのに十分な情報とインスピレーションを提供することを願っている。選ばれた記事は、古代の知恵を私たちの困難な時代に関連づけている。
 今月号のベンジャミン・クレームの師の記事では、協力の必要性が強調されている。「協力はグループの努力のすべての成功への鍵を握り、聖なる善意の顕れである。協力なしには、長続きするものは何も達成されない。というのは、協力は多種多様の見解の統合をもたらすからである」

 災厄から、人間の優しさと勇気の行為は花開く。ガザの瓦礫の中から、「共通の課題を通した平和」への共同の努力は生まれる。これ以降のページにも、前向きな行動、無私の連帯と善意の行為についての報告が満載されている。10代の若者が世界新記録を樹立した── 一体感と共感から生まれた努力である。貧困とは無縁でないメキシコシティ市長は慈悲の拠点をつくり、そのアイディアは勢いを増している。ある献身的な医師は、傷ついた精神と心をホメオパシーがどのように癒すかについて説明している。活動家たちと決意を固めた市民たちは正義と和合のために協力している──「イスラエルとパレスチナの和平と正義のために共に立ち上がる(第一部)」を参照。気候変動と現状改革に取り組むタイムリーな報告や記事も多数ある。例えば、「環境活動家が非難を浴びている」「水、生命の源(第二部)──分かち合いの必要性」などである。

 「転換期にある世界」と題された選集は、いのちの循環的な性質を強調し、システムや文明の興亡を扱っている。一つの文明が崩壊すると、新しい文明が押し寄せ、次の時代を形成する。ベンジャミン・クレームと彼の師は、偉大な「原因と結果の法則」についてさらなる洞察を提供している。ベンジャミン・クレームは主要な記事で生や死、輪廻転生について説明する一方、師である覚者は別の記事で「再生誕の法則」を扱っている。生や死、再生誕、カルマの本質について説明したり理解したりしたい人にとって、本号(日本語版では2月号)は明快さと安心感を与えてくれる素晴らしいハンドブックとなるだろう。

 平和と和合の促進および実践に自らの生涯と功績を捧げたジミー・カーター氏への最後の賛辞を省略することはできない。シェア・インターナショナル誌は、学生時代に学校の課題でカーター大統領にさまざまな質問をしたオランダ人青年から手紙の転載許可を得た。彼は幸運にも、2017年に元大統領からの手書きの返事を受け取ることができた。当時、カーター大統領は93歳だった。手書きの返事が書き込まれた手紙の一部をご覧いただきたい。元大統領が時間をつくって直接返事をするとは、なんと驚くべきことだろう! 人々と世界に奉仕することに生涯を捧げた指導者がいたとすれば、それはジミー・カーター氏である。彼はまた、ほとんどの人よりもはるかに広いスケールで和合の概念を理解していた。他の惑星の生命について尋ねられたとき、彼はこう答えた。「私の見方では、恐れるものは何もありません。そこに生命が存在するとしても、私たちは皆、同じマスタープラン(基本計画)の一部です。神の手は、私たち両方を抱きしめるほど十分に大きいのです」。そして1977年、ボイジャー宇宙船に取り付けられた2枚のゴールデンレコードに彼のメッセージが記録された。ボイジャー宇宙船は今も、太陽によってつくられた太陽圏の外側の宇宙の端を観測している。このレコードは、当時の地球の生活をタイムカプセルに収めたもので、地球の人々や文化、自然を地球外生命体に伝えるために設計された。カーター大統領の録音メッセージでは次のことが語られている。「われわれは、あなた方へと時代を継承できるように、われわれの時代を生き延びようとしています。われわれはいつの日にか、現在直面している課題を解消し、銀河文明の一員となることを期待します。このレコードではわれわれの希望、われわれの決意、われわれの善意が、広大で畏怖すべき宇宙に向かって示されています」

 ベンジャミン・クレームの師は「協力」という記事で、困難な時代において次のような安心感を与えている。「協力は和合のもう一つの言葉である。和合と協力がすべての人間にとっての未来への跳躍台であり、達成への保証である。人類の裡に偉大なる力の貯蔵池が未開拓のまま横たわっており、協力の魔術によって解き放たれるのを待つ」
 シェア・インターナショナル誌の裏表紙にはいつも、鋭く、賢明で、示唆に富んだ名言が掲載されている。この最後の言葉はベンジャミン・クレームの師の記事からの引用であり、覚者は次のように助言している。「愛と歓びを実践し、絶望の扉を永久にしっかりと閉じなさい。これをなしなさい、そうすればあなたは想像以上に人類を助けるだろう」(「生きる歓び」より)

協力

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 人類は今日、まさに未来への偉大なる飛躍をせんとしている──その未来において人間の本質的に聖なる特性が顕示されるだろう。人間は知らないかもしれないが、完全なる大人として、その未来を形づくる知識と力の受託者となるためのテストに合格したのであり、そして合格しつつあるのである。
 現在は、人類種族の案内人の内的視覚にのみ、このリアリティは明瞭であるが、それはまことであり、来るべき時のために良い兆しである。今日、人間が集う所には、新しい危急感が、この惑星とその王国の福利に対する新しい責任感が見られ、また感じられる。
 生存と進歩のための苦闘に永劫の時を費やし、やっと今、人間は成熟したと言える──人間自身にはまったく隠れていて見えないが、わたしたちにはその成熟さが認識できる。

 今や人類の進歩にとって重要な前進への機会が訪れ、その速度と達成においてこれまでのすべての前進をはるかに凌ぐものである。今まではゆっくりした着実な進歩が望ましく、またその方が好ましかったのであるが、新しいダイナミックなリズムがつくられつつあり、その勢いが人類を全世界的な変化の波に乗せて未来へと押しやるだろう。今日の分裂した世界の緊張はあまりにも大きく、方向の急速な転換のみが破局を防ぐであろう。この急速な変化に適応するには、多くの者に問題を生じさせることは疑うべくもない。しかし、それよりはるかに多くの者たちは、これらの変化を新しい人生への機会として喜んで迎えるだろう。

 舞台の背後にいるわたしたち労役者は、人類がその機構の根本的変容を始動させることに自信を持っている。それはもはや人間の必要に応じ切れず、新しいものの出現を阻む。わたしたちは見守り、導き、すべてを監督する。少しずつ新しい意識が人類を彼らの内的要求に目覚めさせている。古い競争心はなかなか死なないが、それにもかかわらず、新しい協力の精神もまた見え始めている。これは未来への吉兆である。なぜなら協力によってのみ、人類は生き延びられるだろうし、協力によってのみ、新しい文明が築かれるだろう。人類は彼らの神性の内的真理を知り、それを具現することができる。
 協力は正しい関係の自然の結果である。正しい関係はまた賢い協力に伴う。協力はグループの努力のすべての成功への鍵を握り、聖なる善意の顕われである。協力なしには、長続きするものは何も達成されない。というのは、協力は多種多様の見解の統合をもたらすからである。

 協力は和合のもう一つの言葉である。和合と協力がすべての人間にとっての未来への跳躍台であり、達成への保証である。人類の裡に偉大なる力の貯蔵池が未開拓のまま横たわっており、協力の魔術によって解き放たれるのを待つ。
 競争は自然の秩序に無理を強いる。協力は人間の内なる善意を解き放つ。競争は自己のためのみに関わり、他方、協力はすべての者の最高の善のために働く。
競争はすべての罪の起源なる分裂に導く。協力は唯一の聖なるいのちの多色の糸を混ぜ合わせ融合することを求める。
 競争は人間を絶壁に導いた。協力のみが道を見いだすのを助ける。
古い時代の後ろ向きの者は競争を好む、新しき時代の者は聖なる協力を喜んで抱擁する。
 世界の人間は二つの種類に分けられる──競争する者と協力する者とである。
心(ハート)から競争のしみを洗い浄めなさい。心(ハート)を楽しい協力に開きなさい。

(シェア・インターナショナル誌1984年12月号)

2024年12月号目次

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
パイシス (双魚宮) からアクエリアス (宝瓶宮) へ/ 将来の一対の柱

今月号の内容概説

視点
ネタニヤフ氏に対するICCの逮捕令状は
米国の政策と共謀に対する告発でもある
ジェフリー・D・サックス

100歳のジミー・カーター氏が勇気とは何かを示す
ムスタファ・バルグーティ

ジミー・カーター ー 奉仕の生涯
エリッサ・グラーフ

米国の医療におけるホメオパシーの忘れられた歴史
ジェリー・カンター氏へのインタビュー ジェイソン・フランシス

気候問題のために 「闘う準備はできている」
ジェシカ・コーベット

ジェノサイド疲れに陥らないでください

S.O.P.-われわれの惑星を救え!
生物多様性に関する COP16 の成果 他

時代の徴
空の徴/世紀の彗星

立ち会って―個人的なメモ

失われた世紀:スティーブン・グリア博士による英国での映画試写会と会議
ダグラス・グリフィン

核戦争の危険性をタイムリーに思い起こさせる
ポーリン・ウェルチ

COP16後の自然保護を再考する
カルロス・エイドリアン・ペレス

先住民による再生と復元の成功物語

人類 (2)
アート・ユリアーンス

奉仕と弟子 — 選集
Service and the disciple - a compilation

編集長への手紙
すべての文明は終わりを迎える 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

パイシス(双魚宮)からアクエリアス(宝瓶宮)へ

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 この現在の時代の中に保存されなければならないものがたくさんある。なぜなら、われわれは、今歴史の中に急速に消えつつある「パイシス(双魚宮)の時代」が残してくれた多くの価値と遺産を忘れてはならないからである。もちろん、「個人性」という偉大なる特質がパイシス(双魚宮)の栄光として挙げられるが、過去2,000年のパイシス(双魚宮)の体験に帰するその他の贈り物がある。

 新しい、より確固とした理想主義は何千万の人々の心(ハートとマインド)を豊かにし、かくして世界の偉大な宗教の誕生と広まりを生じさせ、それと共に、基本的に滋養のある、文明的な思考をもたらした。知ろうとする欲求、旅し、交易する欲求がそれまでになく盛んになり、文字通り新しい世界が人間の驚嘆した目に現れたのである。不可避的に、初期の交易は貪欲な搾取と併合に発展し、帝国が生まれ、そして富と力が増大した。英雄的な征服者たちは、しばしば、自分たちが文明化させ啓発する使命を持ち、“野蛮人”を“救う”必要があり、金や香辛料の交易が、故郷から遠く離れての彼らの存在の真の理由ではないと――間違って、しかしときには正しく――感じたのである。多くの場合、まさにそうであった。知りたいという衝動とその知識を応用したいという衝動は、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品に明らかである。彼の科学的探究が近代の医学の向上と、航空と宇宙の探究へさえもつながったのである。これらすべてが、そしてさらに多くがパイシス(双魚宮)の体験から生じたのである。

 もし個人性がパイシス(双魚宮)の最大の贈り物であるならば、今日われわれが「アクエリアス(宝瓶宮)の時代」に入っていくにつれて、その同じ個人性の誤用が人間の最大の危険と脅威になった。世界中で、強力な個人や政府や機関が何千万の人間を虜にしている。そのような状況の中で、人間は抵当物になり、気まぐれな市場の人質にされた。あらゆる種類の機関――政府、銀行、企業――が彼らの労働者たちの輝かしい個人性を受動的な服従に引き下ろした。金持ちが自分たちの不浄な富の蓄えにさらに富を加えるかたわら、他では、人々は沈黙したまま飢え、そして死んでいくか、あるいはわずかな日当のために奴隷のように働く。

 このような分離的な生活規範が人間を破滅の瀬戸際に追いやっており、歴史に残る選択を彼らに提示する――そのまま続けて、この地球という惑星での人間の逗留を永久に終わらせるか、あるいは完全に方向転換するか、どちらかである。人々がその危険を知ったという徴がすでにあり、世界中で、人々は新しい夜明けに目覚めつつある。アクエリアス(宝瓶宮)の輝かしい光が彼らの心(ハート)に入りつつあり、正義と自由を求める叫びは容易に彼らの唇に持ち上がる。分かち合いを通して、この同じ正義が人間を暗闇の中から抜け出させて、彼らの運命づけられた目標へと前進させるだろう。そのようになるだろう。

(シェア・インターナショナル誌 2012年11月号)

将来の一対の柱

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 これからは、世界の“立役者たち”すなわち富と権力の男たちは彼らの策略と計画に対する抵抗がますます増大するのを発見するだろう。ますます強まるアクエリアス(宝瓶宮)の恵み深いエネルギーの影響に反応して、異なったかたちの生き方についての認識が生まれつつある。すなわち、すべての者が恩恵を受け、成長することができ、すべての者のより大きな利益のために自分たちの才能とアイディアを顕現することができる生き方である。さらに、お金は、結局は神ではなく、献身も服従も要求しない、お金は単に、使っても使わなくてもよい便利なツール(道具)にすぎないのに、その主人を奴隷にする暴君となったという感覚が増している。

 またこれからは、古い形態や方法はもはや機能しない、少なくとも少数の人間以外を益しないということがますます明らかになるだろう。かくして、すべての国の金持ちと貧困者の間に、大きな割れ目が、これまで以上により鮮明に、より明確に開いた。世界の貧困層がこの神聖ならざる分割を受け入れるのもあとわずかであろう。だから、革命の気配が再び多くの国に起こっている。わたしたち覚者の見解は、そのような結果は、理解はできるものの、人類にとって良い前兆ではなく、彼らの絶望感を強めるだけであろう。

 わたしたちの方法は平和的な進化の方法であり、世界をさらに危険にさらそうとする者たちにその方法を勧める。わたしたちの方法は単純であり、達成可能である。分かち合いの原則は人間の苦難に対する素晴らしい答えである。公正な分かち合いは、この世界をあっという間に変容させるだろう。他にたくさんの方法が試みられてきたが、失敗に終わった。人間の計画の中に、分かち合いが位置を見つけられなかったのは不思議ではないか。

 マイトレーヤは、今現在も、「平和と和解」の新しい社会の一対の柱である「分かち合いと正義」の必要について、毎日、語っておられる。だから、この単純な道をしっかりと守り、すべての者の心(ハート)に喜びをもたらしなさい。 

(シェア・インターナショナル誌 2013年9月号)

今月号の内容概説

おそらく多くの読者は、2024年の扉が閉まることにほっとするだろう。しかし、少なくとも可能性の面においては、2024年は私たちに多くのことを教えてくれた。実際、非常に多くの教訓があったため、新たな現実とその将来への影響について熟考し、折り合いをつける時間が必要である。

 ベンジャミン・クレームの師による二つの記事は現在でも、私たちが置かれている状況と今後の状況への見通しを提供している。2012年の記事「パイシス(双魚宮)からアクエリアス(宝瓶宮)へ」において、覚者は大いに必要とされる希望と励ましを提供している。人類の心(マインド)の状態について、次のように保証している。「アクエリアス(宝瓶宮)の輝かしい光が彼らの心(ハート)に入りつつあり、正義と自由を求める叫びは容易に彼らの唇に持ち上がる。分かち合いを通して、この同じ正義が人間を暗闇の中から抜け出させて、彼らの運命づけられた目標へと前進させるだろう。そのようになるだろう」。「将来の一対の柱」(2013年9月号)では、1%の超富裕層と世界のそれ以外の人々との間の継続的な闘争について述べ、反対運動が始まり、膨れ上がっていることを指摘している。「これからは、世界の“立役者たち”すなわち富と権力の男たちは彼らの策略と計画に対する抵抗がますます増大するのを発見するだろう」。今日の世界において両派間の溝は深く、憤りが高まっているにもかかわらず、それは人類にとって良い兆しである。覚者はこう説明している。「分かち合いの原則は人間の苦難に対する素晴らしい答えである。公正な分かち合いは、この世界をあっという間に変容させるだろう。他にたくさんの方法が試みられてきたが、失敗に終わった。人間の計画の中に、分かち合いが位置を見つけられなかったのは不思議ではないか」

 変更は絶えず起こるものである。フィリス・クレームの「個人的なメモ」は、変更があり得るという2016年のクレームの表明に関する彼女自身の説明で、こうした現実を裏付けている。
 ジェフリー・サックス教授による今月号の「視点」は、歴史的な法的決定の発表に応えて書かれた。「ネタニヤフ氏に対するICCの逮捕令状は米国の政策と共謀に対する告発でもある」。これは間違いなく、21世紀で最も重要な法的判断の一つであり、数十年にわたる政治的、軍事的操作の背後にある生々しい真実を暴露している。サックス教授はこう述べている。「結局のところ、これはイスラエル・ロビーがいかに米国を弱体化させ、中東を破滅させ、人道に対する一連の国際犯罪を引き起こしたかという物語なのである」。これがクリスマスのごちそうではないことは承知しているが、正義と真実を祝うものであり、一度認められれば、最終的には万人の平和につながる可能性がある。私たち人間が作り出した法律や条約は、原因と結果の法則の反映である。世界は法律を信じ、共同生活の実際の基盤として真実と事実を再び見いだすことができるようになる必要がある。サックス教授はまた、解決策も指摘している。「イスラエルとパレスチナの危機に対する明白な解決策は、二国家解決を実施し、実施プロセスの一環として過激派グループを非武装化することである」

 今月号では、二つの記事でジミー・カーター氏の生涯を称え、敬意を表している。エリッサ・グラーフは次のように書いている。「政治的大変動と不確実性のこの激動の時代に、多くの人は自分たちの指導者に注目している──貪欲な企業に屈したり、独裁的な権力をつかんだりするのではなく、人権を擁護し、世界の平和のために立ち上がる勇敢な政治家や女性たちである。一言で言えば、私たちが今必要としている指導者は、マイトレーヤの優先事項に同調する指導者である。 人類が直面している重大な問題を認識しており、自分の職を通して達成できる世界への奉仕を認識している人たち──私たちを分断することなく、団結させることができる指導者──である」。この100歳を超える人物へのエリッサ・グラーフによる賛辞に続いて、ジミー・カーター氏についてのクレームのコメントもご覧いただきたい。

 「米国の医療におけるホメオパシーの忘れられた歴史」についてのインタビューは、私たちの多くが経験する、医療への一般的なアプローチに欠けているものを正確に明らかにし、ホメオパシーがどのように作用するかについても説明している。「患者の意識が見過ごされている従来の医療とは全く異なります」
 世界中の若者(そして高齢者)と同様に、私たちは気候危機を懸念している。地球を救おうとする若者の努力に多くを負っている。「われわれの惑星を救え」の欄の報告や記事をご覧いただきたい。もし無限のフリーエネルギーがあり、それが要求されたり、私有化されたり、1%の人々のための営利事業にされたりすることがなければ、どんなに違った地球社会になるかを想像してみてほしい! ダグラス・グリフィンは、スティーブン・グリア博士の仕事と「フリーエネルギー」について報告している。

 カルロス・エイドリアン・ペレスによる「COP16後の環境保全を再考する」は、ラテンアメリカからの歓迎すべき声である。気候変動、不平等、不正義、解決策を結びつけ、マイトレーヤのアイディアを推し進めているからである。「生物多様性の喪失を加速させている地球規模の環境危機は、深刻な社会経済的不平等によって悪化している。しかし、環境悪化の影響を最も受けているのは、環境保護において重要な役割を果たすことができるコミュニティーであることが多い」
 私たちはガザ地区、その苦しみ、その子供たちを忘れたわけではない。核兵器の危険性も忘れたことはない。日本の団体、日本被団協が2024年のノーベル平和賞を受賞したことに祝意を表したい。その業績によって「核のタブー」が生み出されたからである。

 今月号は賢明な言葉に満ちている。リーダーやコミュニティー全体が、こうした言葉に耳を傾け、理解してくれたらいいのだが! 私たちが提示し、繰り返し述べている考えや原則──まさに根強いマントラ──が心に留められ、行動に移されるなら、何と新しく、美しい、正気な世界を創造することができるだろう! 分かち合いや正義、正しい人間関係という非常に明白な必要性に世界が目覚めるのに、どれだけ時間がかかるかという問題については、まだ結論が出ていない。しかし、マイトレーヤの言葉を借りれば、確かなことは、「すべては良くなるだろう」ということである。いつか、マイトレーヤはすべての人に知られるようになるだろう──いったん私たちが必要な変化を起こし、マイトレーヤの優先事項を私たち自身の優先事項とみなし、実行に移し始めるならば。それは、真実を愛し、平和を愛し、自らを「一つ」とみなす世界に向けての優先事項である。
今月号の裏表紙の引用文は、マイトレーヤが何年にもわたって12月に伝えてこられたメッセージから抜粋したものである。「わたしの教えはこれである──分かち合うことを学び、兄弟の手を握り、兄弟をあなた自身として知りなさい。この単純(シンプル)な真理を教えなさい、それは、神の法を教えることになるのである」(メッセージ第91信、1979年12月12日)

 私たちが何とかこれを実行することができたと仮定してみてください。
シェア・インターナショナル誌は、読者の皆さんにこうしたすべての祝福があることを願っている。どこにいても、クリスマスの日の午後3時(日本の場合は午後7時)にマイトレーヤからの祝福があることを覚えておいてください。

読者質問欄

 世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けてきた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したい。

ホメオパシーについてのベンジャミン・クレームの回答と洞察

Q:トラコテの水で作られたホメオパシー療薬(トラコテ錠剤)よりもむしろトラコテの水そのものを飲むことの方にずっと劇的に反応する人々がいます。水そのものとホメオパシー療薬では効果に違いがあるのですか。(1993/11)
A:心理的な要素が働いているようです。ある人々は水を直接飲むことの方がホメオパシー療法よりもより良く、より純粋である(したがって、効力において強力である)と信じているようです。多くの人々がホメオパシー療法についての知識を持たず、それを信じていません。実際には、ホメオパシー療法は水の効力をさらに増大しており、もちろん、一般的により入手しやすいのです。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』)

Q:病気はカルマ(因果)的なものですか。(1987/1-2)
A:この質問の意味はおそらく、病気は過去世か今生の初めの頃において行った行為の結果なのかと聞いているのかと思います。すべての病気または不健康は、遺伝的なもの以外は、カルマ的なものです。つまり、何らかのレベルにおけるエネルギーの誤用の結果です。通常は魂のエネルギーと、それから情緒(アストラル)的に偏極した人の場合は、ほとんど情緒(アストラル)界からのエネルギーの誤用です。カルマは昨日にも先週にも先月にも昨年のことにも関係し、必ずしも今生の初めの頃または過去世での行為である必要はありません。われわれは、良いカルマにしろ、悪いカルマにしろ、絶えずカルマをつくっているのです。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

Q:筋痛性脳脊髄炎、一種のウイルス感染後疲労症候群(PVFS)が最近の新聞記事のテーマになっています。多くの医師がこれを病気として受け入れず、またオーソドックスな治療法もありません。(1)PVFSの秘教的説明は何ですか。(2)そのような病気はいかにして治療できますか。(1988/6)
A:(1)PVFSは免疫組織が(ある程度)破壊する結果です。これは間違った価値観、間違った生活様式、そして特にひどいストレスの状態の結果です。今日、これが広まっているのは、多くの人々(ほとんどの人々)が非常な緊張の中で働き、そして生活している結果です。汚染した空気、水、食物が大きな要因です。(2)生活様式を変え、そして大きく価値観を変える以外に治療法(治癒)はありません。ホメオパシー療法によって改善することが、最も成功率があると思います。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

Q:ワクチンと免疫組織に対するその影響について、長所と欠点を教えてください。(1987/11)
A:ワクチンは、現在のややお粗末な形態でさえ、人類に大きな恩恵を与え、以前は殺人的だった病気の多くを、ほとんど撲滅しました。特に(ホメオパシー療法で使われるように)精製された形態においては、病気に対処するのに長期的な価値を持つでしょう。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

Q:1996年1月4日付けのロンドンの新聞、イブニング・スタンダード版が、ロンドン市の水の供給源にフッ素を入れる可能性の記事を特集しました。地方保健局と政府はそのプログラムの導入を考慮しています。
 私の情報によれば、フッ素は人間の頭脳の特定の部分に特に悪影響があるということです。それ以外にも、私たちが体内に入れるものに化学品を加えることに反対するのは良識です。クレームさんの師から以下の点について確認をいただけるとありがたいのですが。(1)フッ素を飲料水に入れることは濃密な物体(肉体)に何らかの重要な影響を与えますか――良い影響、悪い影響ともに。(2)その影響は、肉体頭脳の対であるエーテル体がエネルギーやフォースを伝導する力を制限しますか。(3)同様に、そのような影響はメンタル体が肉体頭脳を通して機能する能力を弱めますか。(1996/4)
A:(1)はい。それは悪影響があります。特に頭脳の細胞に影響を及ぼします。(2)はい。(3)はい。
 飲料水にフッ素を入れることは子供たちの歯に――もしそれが必要な場合には――顕著な効果があります。フッ素の欠乏は弱い、スポンジ状の歯につながります。しかしながら、すべての人々を大量に毒化するような政策を受け入れることができないのは明らかです。フッ素の欠乏している子供たち個々に対して、ホメオパシー(同種療法)的に強力化したフッ素を用いた治療が容易に効果的に提供できます。水を毒化するこの提案に対して、大衆抗議によって抵抗すべきです。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』)

2024年11月号目次

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
和合の重要性

今月の内容概説

視点
イスラエルの大量虐殺のイデオロギーに立ち向かい、 阻止しなければならない
ジェフリー・D・サックス

先住民族 —危機の世界における解毒剤
ジェイミソン・アービン、 アンナ・ジュリア・メドリ

国際刑事裁判所判事への公開書簡
ヤニス・ヴァルファキス、 ブライアン・イーノ

人類の一体性 -選集
The oneness of humanity - a compilation

自由意志との折り合いをつける
フェリシティ・エリオット

時代の徴
「徴を求める者は・・・」、AIがトリノの聖骸布の裏の顔を想像

S.O.P. -われわれの惑星を救え!
「ストップエコサイド」 運動の前進 他

国連食糧農業機関が食糧安全保障に関する年次報告を発行

アスペンの魔法
ポーリン・ウェルチ

大義のために命を落とす : 攻撃の的となる環境保護活動家
ブサニ・バファナ

米国の医師団がガザ地区で 「理解を超える犯罪を目撃した」と報告
ジェシカ・コーベット

水-生命の源、 その物理化学的および電磁気的特性 第一部
ドミニク・アブデルヌール

人類
アート・ユリアーンス

編集長への手紙
不思議な贈り物 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

和合の重要性

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
2013年1月12日

 人間がこの時代を振り返って見るとき、われわれの存在のすべての面を、達成と過失の両方を同時に顕した時期として見るだろう。これはもちろん驚くべきことではない、なぜなら至るところにいる人間は進化の梯子の様々な段階にあり、これらの自然な分割(それは時間自体が減少させるだろうが)を受け入れたとしても、まだ、すべての者の必要についての理解と対処の仕方に和合を欠いているからである。

 なぜそうなのか。長い間、次々に現れた宗教の教えや卓越した強力な個人の教えが進化していく人類の中に、一定の思考の統一を維持してきた。もちろん、多くの戦争や不和の時期はあったが、あるレベルにおいて偉大なる宗教の和合させる影響力が維持されていた。今日、個人性があまりにも強力で、あまりにも貴重とされ、それが報われているので、多様な達成にもかかわらず、この貴重な個人性が人間の最大の危険となった。
 本当の意味での和合は、宗教の分野においてさえも、いや、おそらく特に宗教において、ほとんど消滅した。そこに危険が横たわるのである。

 しかしながら、正義と自由という啓発されたフォース(エネルギー)が何千万の人々を彼らの生得の権利に目覚めさせつつある。少しずつ、人間の心(マインド)がすべての者の必要に向けられつつある。これは、当然、個人性への熱烈な呼びかけに対抗する。かくして、現在の途方もない緊張と混乱の世界状況がある。政治的、経済的問題は、基本的に霊的な性質のものであるが、政治、経済の分野においてのみ解決することができる。和合が追求され、顕現されなければならない。さもなければ、現在の世界の状況によって強要される緊張が人間を最も危険な行動に追いやるだろう。この理由のために、マイトレーヤは和合を、すべての者の必要についての理解を呼びかける。

 「平和」は欠くことのできないものであるが、「正義」が支配するところにのみ達成され得る。正義はその達成のために「信頼」という平穏な湖水を必要とすることが分かるだろう。「分かち合い」のみが、われわれの病に対するマイトレーヤの治療法である。「分かち合い」のみが、「正義」が達成され、「平和」が保証されるテーブルに、人間を、信頼のうちに、誘うだろう。

(シェア・インターナショナル誌2013年1・2月号) 

今月号の内容概説

 今月号の覚者の記事「和合の重要性」(2013年)を読むと、それが過去12カ月の間に書かれたものだと思うだろう。堕落、恐怖、ジェノサイド(集団殺害)の年の始まりである2023年10月からちょうど1年を迎えた。ベンジャミン・クレームの師はこう言われる。「『平和』は欠くことのできないものであるが、『正義』が支配するところにのみ達成され得る」……「政治的、経済的問題は、基本的に霊的な性質のものであるが、政治、経済の分野においてのみ解決することができる。和合が追求され、顕現されなければならない。さもなければ、現在の世界の状況によって強要される緊張が人間を最も危険な行動に追いやるだろう。この理由のために、マイトレーヤは和合を、すべての者の必要についての理解を呼びかける」
 今月号では、和合と正義という、緊急ではあるが長らく延び延びになっている必要性に焦点を当てた。また、マイトレーヤがなぜ政治と経済の分野で働くことを選ばれたのか、なぜこれらの分野がハイアラキーによって「霊的」とみなされるのかについてのベンジャミン・クレームと彼の師による説明にもスペースを割いた。
 「人類の一体性」という選集をご覧いただければ、簡潔で力強い疑問と表明が見つかる。「世界は一つであるのに、いかで二つの世界が存在し得ようか。法はすべての人間に対して同じであるのに、いかで分割があり得ようか。やがて人間は、大勢の人々の苦しみは総体の病であることを理解し、そして正義のみがその治療法であることを理解するだろう」(ベンジャミン・クレームの師、「正義は神聖なり」より)
 今月号は、政治、国際社会の正義、科学、自然の状態など、非常に多彩な内容となっている。また、いつものように、ベンジャミン・クレームの洞察は、読者の質問に対する彼の回答に浸透している。

読者質問欄

 世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けてきた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したい。

Q:マイトレーヤのために働いているグループの内部にもそして外部の人々の中にも、あなたの師が最新号の記事の中でなさったように、覚者が一方の側の味方になってこれほど政治的な発言をするという考えは奇妙で考えられないことだと感じる人々がいます。なぜあなたの師はそれがこれほど重要なことだと思われるのですか。マイトレーヤはアメリカの選挙についてどうお考えですか。
A:今月号の記事からみても、ハイアラキーが、今度のアメリカの選挙が世界の近い将来にとって決定的であると考えていることは明らかです。
(シェア・インターナショナル誌2004年11月号)

編集長から読者へ──ベンジャミン・クレーム、2004年11月
 読者の中には本誌が11月号のアメリカ大統領選挙に関してあまりに関心を寄せ過ぎ、スペースを割き過ぎていると憂慮される向きもあるようである。政治に、特にアメリカの政治は両政党ともに腐敗していることは万人の知るところであり、両者に選択の余地などないと思われるのに、そのアメリカの政治に関心を寄せることは、霊的な基礎を持つ本誌のなすべきことではないと考えるようである。だが、決してそうではない。
 世界を数年間にわたって揺るがしてきた出来事に対するそのような反応に、私は当惑していると告白せざるを得ない。シェア・インターナショナル誌はハイアラキーの事実、その帰還、そしてその現在および将来の諸計画と関心について知らせるために存在する。来るべきアメリカの選挙に関して言えば、これに関する懸念は私の師である覚者によって、最近の本誌の記事の中にいみじくも表明されている。今月号の記事を以下に引用したい。これ以上にはっきりとした、曖昧さのない表現はないだろう。シェア・インターナショナル誌がどうして正直に、真実を伝えるのを遠慮する必要があるだろうか。
 「アメリカの市民が11月に投票に行くとき、彼らは歴史のコースを変える機会を得るだろう」
 「運命の日が近づくにつれて……」
  「「あなた方の兄たちであるわたしたちは、まさにこの世界の未来が脅威にさらされているのを傍らに立って眺めていることはできない」
 「この選挙は人事における大きな転換点である」

Q:私が知っている過去の霊的教師たちは、政治には関与せず、霊的、精神的な発達に集中していました。私はあなたが政治に集中されることに戸惑っています。説明をお願いします。
A:なぜなら私はすべての人々のための愛と正義と自由に関心があるからです。政治、経済、それがリアリティ(現実)です。それが霊的なことです。どこまでで霊的であることをやめるのですか。いつ霊的であることをやめるのですか。人間の霊性の度合いをどうやって測るのですか。生命あるあらゆるものは霊的です。私たちは霊的な宇宙に生きています。それ以外ではあり得ません。問題は、私たちがそれを霊的なものにしないことにあるのです。私たちは、これまでに考案された最も腐敗した政治を持ち、人間が考案した最も腐敗した経済構造を持っています。それらは霊的ではありませんが、霊的であるべきであり、霊的でなければなりません。
 私が話しているのは霊的な政治、霊的な経済についてであり、キリスト御自身、世界教師、主マイトレーヤ御自身は、最初は、政治と経済に焦点をおかれるでしょう。私が言っていることはマイトレーヤからのものです。これらは彼の考えであり、彼のアイディアです。政治、経済は最も霊的なものであるべきです。政治とはいかに人々が共に生きるかについてであり、経済とはいかに私たちが世界の資源を分配するかについてです。もしあなたが霊的でなければ、今日のように、政治も経済も悪いでしょう。誰が霊的なのでしょうか――あなたが言う霊的教師たちか、あるいは私か、いかに人々が生きるかに関心があるのは誰でしょうか。家族を飢えから防ぐために、1日1ドル稼ぐために1日16時間働かなければならない人々に、霊的精神的発達について話すことは無理です。今日の危機は霊的なものであり、それは政治と経済の分野に集中しており、これらの分野でのみ解決できます。
(シェア・インターナショナル誌2004年10月号)

シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向――政治的と霊的――を統合する。