世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです。
Q キリストの再臨に関して仏陀が果たすべき役割は何ですか。
A 仏陀は、一般にはあまり知られていませんが、非常に強力な果たすべき役割を持っています。彼は終始マイトレーヤと共に、ある意味でマイトレーヤの背後で働きます。彼はもはや肉体を持っていませんが、肉体を放棄し、私たちの惑星の最高の霊センター、つまりシャンバラ、ゴビ砂漠のエネルギー・センターにおられます。そこには世界の主(サナット・クマラ)と彼を囲むクマラ方、そして仏陀(ゴータマ仏陀ではなく、ゴータマを通して働かれた方。ゴータマ王子はもはやこの太陽系にはおらず、シリウスにおられます)のような非常に進化された方々がおられます。
仏陀はキリストの背後に立ち、東洋に関する彼の思考に影響を与えています。“仏陀の衣”と呼ばれるものに関する古い東洋の教えがあります。それは現在安全に隠されていますが、キリスト、つまり“来るべき方”によって取り上げられるでしょう。これらの“衣”は仏陀の情緒――直観性質の総計と彼の知識と思考の総計、つまり仏陀のアストラル体とメンタル体です。これらがキリスト御自身の情緒的、メンタル的装備を増大します。
仏陀は知恵のエネルギーを体現し、マイトレーヤは愛のエネルギーを体現しておられます。東洋との関係において、マイトレーヤはこのようにして仏陀の経験を獲得し、仏陀の情緒――メンタル装備の使用を通して東洋人のマインドに、おそらく可能な他のどの方法よりもさらに深く入ることができます。
仏陀は今、宇宙的レベルからの知恵の様相を体現しており、彼はこのエネルギーをマイトレーヤを通して世界に伝導します。
(シェア・インターナショナル誌1993年6月号)
Q 私の経験では、キリスト原理はそれを認識し、受け入れ、体現するすべての人々に利用可能なものです。私たち各々に何が可能かをコメントしていただけますか。
A 私たち各々に可能であり必然であり、運命づけられていることは、その原理を体現し、私たちの人生においてそれを実演することです。それがその意味です。それが難しいところです。「私はキリスト原理を信じる。それが私や皆の中にあることを信じる」と言うのは簡単ですが、その証拠はどこにありますか。その表現はどこにありますか。もしそうであるなら、戦争は起こらないでしょう。豊かさの中で飢え死にする人々はいないでしょう。飢える子供はいなくなるでしょう。今日世界で貧困の中にいる、絶対的貧困と呼ばれる状態の8,000万の人々は存在しないでしょう。もし人類の中でキリスト原理が実演されていれば、このいずれも存在しないでしょう。なぜなら、「キリストは私の中にいる。ロンドンや他の場所で彼に会う必要はない。キリストは私の中にいる」と人々が言うのはグラマーだからです。よろしい。キリストはあなたの中にいます。あなたはそれをどうやって示していますか。それを実演してください。キリスト原理とは、自由、正義、分かち合い、正しい関係という、その原理の性質に従って生きることを意味します。このような現実に直面しなければなりません。それがキリスト原理の性質です。
Q パラマハンサ・ヨガナンダの教えはマイトレーヤの使命と一致しますか。
A (これは私が他のグループの仕事や教えにコメントしないというルールの例外です)
パラマハンサ・ヨガナンダはセルフ・リアリゼーション・フェローシップ(真我実現協会)の創設者です。良い名前です。マイトレーヤが話されているのも真我実現についてです。あなたも私たち全員も真我であり、問題はそれを認識すること、真我であるということです。それに気づき、実現し、実際に真我にリアリティを与え、実演することが私たちの運命です。これは一つの過程です。一夜にして起こるものではありません。それは過程であり、誰もがそれを認識することができます。すべての子供は真我を認識しています。それから堕落します。マインドをあらゆる条件づける概念で一杯にし、真我としての自己を見失います。そしてキリスト教徒や、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、仏教徒、共産主義者、民主主義者、資本主義者などになります。真我であることをやめ、マインドを閉ざし、条件づけられたイデオロギーや概念に従って生きるのです。しかし人はマインドではありません。マインドは道具であり、器にすぎません。
この新しい時代のために与えられた祈りを読みましょう。今始まっているこの新しい周期にマイトレーヤによって与えられたものであり、私たちが本当に誰であるかに注目を集めるものです。日々何度も唱えることで、意識の中に徐々に真我としての自己認識がもたらされます。
わたしは宇宙の創造主である。
わたしは宇宙の父にして母である。
すべてがわたしから来る。
すべてがわたしに戻る。
心と生気と肉体はわたしの宮殿である。
真我はその中にわたしの至高の存在と生成を実現する。
これがマイトレーヤによって与えられた新しい時代のための新しい祈りです。これは一種の是認(アファーメーション)であり、自分自身の中に瞬間ごとの認識を植え付けます。知的なものではなく、私たちの本質である偉大な不死の神聖な存在としての自己の認識です。キリストはそれを達成し、真我を実現し、そのリアリティに非常に近づいたので、その全体的で神聖な原理、キリスト原理を彼自身の存在の中に体現したことの故にキリストなのです。
(テキサス州ダラスでの講演より)