読者質問欄

「世界中のあらゆる講演において、ベンジャミン・クレームは広大な範囲の領域に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものです」

Q 私はマイトレーヤに会うことができますか。(2008年5月、ベンジャミン・クレーム日本講演会)

A あなたは、マイトレーヤに対してでさえ、無執着でなければなりません。私はマイトレーヤがどこにいるのか知っていますが、マイトレーヤに会いに行くことは許されません。私は彼の近くには決して行きません。彼がある会合に出席されていることを知っていても、私は決してその会合には行きません。実在する誰かと握手する必要はありません。ハートの中で、彼があなたにとって実在するか、そうでないかのどちらかです。もし彼があなたのハートの中にいれば、あなたは彼に会って握手する必要はありません。

Q あなたや覚者方は、再臨のタイミングについて話すとき、なぜいつも「間もなく」と言われるのですか。

A 覚者方はいつも「間もなく」と言われます。なぜなら、彼らの観点からは、それは非常に間もなくだからです。彼らにとって10年や20年は「間もなく」であり、私たちの時間で2週間程度のものです。もし覚者方が「それは20年以内に起こるかもしれない」と言われたら、誰も何もしないでしょう。私が1959年にマイトレーヤに知らされたのは、彼は「誰が可能と思うよりも早く」やって来るということでした。彼は約20年と言われました。実際には、その出来事は18年後(1977年)でした。私は「20年! 急ぐ必要はない!」と思いました。私にとって20年は途方もなく長い時間でした。それで私は何もしませんでした。私の師が外に出て話すよう私を「プッシュ」するまで、私はそれについて何もしませんでした。私には切迫感はありませんでした。秘教グループにとっての問題の一つは、彼らが切迫感を持っていないことです。

Q 私たちはグループとして、例えば自分だけの活動をしたり他のグループのメンバーなしに話をしたがる人々に、どう対応すべきでしょうか。彼らにグループのミーティングに来るよう頼んでも拒否されます。

A どのグループにもそういう人がいます。彼らは、自分には言うべきことがあり、それを知らせたいと思っているが、自分自身でそれをする力を持たない人々です。彼らはグループと「共に」働くことができません。彼らはグループの「ために」働くことはできますが、「共に」ではありません。彼らはグループのアイディアのために働くことはできますが、グループと共には働けません。なぜなら、彼らはグループを信頼していないからです。彼らはグループ意識を開発していません。彼らは本当は競争的であり、グループと競争しているのです。そのような人々はグループには無用です。グループ・ミーティングに出席しないならば、彼らはグループのメンバーではありません。彼らはグループ・ミーティングのための時間はありませんが、自分自身の話を大衆に伝えたいのです。それは奉仕とは何の関係もありません。彼ら自身に関係があるだけです。彼らは注目されたく、ひとかどの人物でありたいのです。何とかして彼らは他の人々に、彼らがグループの代表者であると知ってほしいのです。それは競争的であり、グラマーであり、エゴにすぎません。そのような人はグループにいるべきではありません。彼らはエゴが強すぎます。自分自身を認めてほしいのです。
 秘教とは何でしょうか。90%は常識で、10%は少し謎めいています。つまりその10%以外は常識です。しかし、どこに常識があるでしょうか。
(2010年5月、滋賀でのベンジャミン・クレーム講話)