今月号の内容概説

 ベンジャミン・クレームの師である覚者は、蔓延する腐敗とその解決策について熟考するよう読者に求めることで、基調を打ち出している。その解決策とは、信頼に基づく世界資源の公平な分配である。それなしには、世界の未来は寒々としたものになるだろう。ジェフリー・サックス氏とナオミ・クライン氏の声は、私たちの難題の概略を描き、現在の諸々の危険を指摘している。心理学の発展を振り返ると共に、グレイザー監督の映画『関心領域』の批評記事では、権威主義社会で人々の心と魂に何が起こるかを検証し、ファシズムの心理学について考察している。死の瞬間の脳活動に関する研究は、自然界における共生の不思議についての調査と同様に、新たな洞察を提供している。イスラエル人とパレスチナ人に居場所を提供する「共有社会のためのセンター」の事務局長へのインタビューは、生活のあらゆる分野における共生の必要性を改めて強調している。この危機と腐敗の時代において、勇気と真理はかつてないほど重要であり、12歳のパレスチナ人の少年はその両方を見事に体現している。ベンジャミン・クレームの知恵と洞察は、質疑応答のページを埋め、教訓と方向転換をもたらす不可避な未来を私たちに垣間見せてくれる。