読者質問欄

Q 不朽の知恵の教えは誰に所属しているのですか。誰が促進しているのですか。
(ドイツ、ミュンヘンでの講演、2007年10月20日)
A 私たち(シェア・インターナショナルとその協働者)が所有しているのではないことは確かです。教えは、進化において私たちのはるかに先を行く人々の一団によって与えられています。知恵の覚者方であり、慈悲の主方であり、霊的ハイアラキーです。

Q あなたと覚者方はなぜこの仕事をするのですか。
A 今日と明日の世界のために世界を準備するためです。

Q あなたの言う覚者方や不朽の智恵について多くの人々が知っていると思われますか。
A 驚くべきことに、これが私たちの時代について非常に本質的な情報であり、覚者方が弟子を訓練する上での重要性と目的についての大切な情報であるにもかかわらず、これらの教えが存在することを知っている人々は非常にわずかです。私には途方もないことに思えますが、世界で最も重要なグループである知恵の覚者方、非常に進化しているためにもはやこの地上にいる必要すらない方々が、人目につかず静かに仕事を行い、地球の65億の人々(2007年当時)が彼らの存在について全く何も知らないのです。世界のほとんどの人々は彼らについて聞いたことすらなく、その仕事について何も知りません。それはあり得ないことに思われます。人々がこれらの教えを知らないなどということがどうしてあり得るのでしょうか。神智学やアグニ・ヨガの本を扱う書店に行けば、信じられないような知恵の書かれた本を見つけることができるのですが、人々はそうしません。今日の人類の意識とはその程度のものです。私たちはあまりにも物質主義に傾倒しているので、世界に与えられた最も重要な書物がただ無視され、大半は知られていません。もちろん、今起こっている途方もない出来事と共に、この状況は変わるでしょう。

Q 紛争や戦争や至るところの苦しみの中、すべてが絶望的に見えます。覚者方はこの状況についてどうお考えですか。
A 私たちは世界の出来事についての重要性を想像します──アフガニスタン、イラク、シリア、ブッシュ大統領、ブレア首相、それから地球上で終わりがないように見える恐ろしい状況など。しかし覚者方にとっては、これらの事は束の間の出来事であり、事実そうなのです。私たちはすべてを平面的に見ています。メディアに耳を傾け、パキスタンやイラクやその他の場所での恐ろしい出来事を耳にして、物事は悪化していると考えます。ますます多くの戦争と戦争の脅威、パレスチナのさらなる苦難など。そしてある意味で物事は悪化しています。しかし、覚者方は世界を異なった風に見ます。彼らは多次元的に見ます。物質界における出来事だけでなく、すべての階層をご覧になり、上のレベル、彼らの働くレベルにおいて起こっている変化を見ます。そしてその変化が階層を降りて支配的になる様子を見ます。私たちは物事の悪い流れしか見ませんが、彼らは良い流れを見ます。悪い出来事が起こっていないとは言いません、それは起こっていますが、彼らはより良い流れを見ているのです。これは高次のレベルではより支配的に、効果的に起こっており、物質界にまだ凝結化していないだけです。
もし覚者方がこれらを知っているならば、彼らはなぜブレア首相やブッシュ大統領のような人々が戦争を起こして世界に害を与えることを防がず、それが起こってから状況を緩和しようとなさるのかと、人々は疑問に思うかもしれません。それは合理的な疑問です。しかし、それは原因と結果の法則(カルマの法則)を完全に誤解していることを示しています。覚者方はなぜ戦争を防ぐために介入されないのでしょうか。それは、そうすることが許されないからです。それは自由意志の法であり、それなしには私たちは進化し成長することはありません。彼らにとってそれは神聖不可侵なものなのです。
進化するためには、私たちは自由意志の現実を理解し、自分の行動に責任を持たねばなりません。私たちは皆、地球で起こることに責任があります。「私ではない、ブッシュ氏の責任だ」とあなたは言うかもしれません。そうです。しかし私たちは彼を止めるために何をしましたか。ブッシュ氏を止めるために何かしましたか。ドイツは彼を止めるために何をしましたか。あなた方はドイツで一定の影響力を持っています。人々は自分の行動に責任を持たねばなりません。自分の個人的な行動にも、他人の行動にもです。言い換えれば、人類は目覚め、行うべきことと行うべきでないことについて政府に働きかけなければなりません。

Q なぜ女性の覚者はいないのですか。
A ベンジャミン・クレーム:現在のところ、女性の肉体を持った覚者はいません。覚者方は、ある意味では、男性でも女性でもありません。彼らはこの二つの側面を完全に均衡のとれた状態で持っています。魂の界では性別はありません。つまり男性も女性もないのです。そこでは、単に二つの極性を持った一つのエネルギーがあるにすぎません。電気の場合と同じように、一つは陽性でもう一つは陰性です。それらは極性を持つ同一のエネルギーです。覚者は完成された魂です。したがって、男性と女性の両方の側面を均衡の取れた状態で保持しています。しかし、彼らが肉体を採るときには男性の肉体を採用します(すべての覚者方が肉体を持っているわけではありません。現在、覚者方の3分の2程度、約40人が濃密な肉体を持っています)。それは、彼らが非常に強力に賦与しているエネルギーを(それらは男性的で、霊的な側面を持つものですが)世界につなぎ止め、現在の世界に顕現している強力な物質的な側面に関連付けるためです。これは、この惑星が到達した進化のレベルと関係があります。350年から400年も経過すれば状況が変わって、女性の肉体を持った覚者も現れ、男性の肉体を持つ覚者と女性の肉体の覚者との間のバランスが見られるでしょう。
これは女性に対する、あるいは女性の側面に対する偏見とは関係ありません。むしろ逆に、覚者方は女性解放運動を背後で刺激しています。彼らは、この新しい時代においては、女性が男性と完全に対等な地位を占めることが重要であると見ています。この新しい時代はターラの時代、つまり母性の時代として知られるようになるでしょう。マイトレーヤの時代は、母性の側面が顕現する時代です。女性とは母性であり、養育者としての側面です。それは子供たちを、家族を、文明を養育します。諸国家もまた男性あるいは女性に分類されます。女性的特徴を持つ国家は文明の座です。したがって、女性が社会生活の面で対等な立場でその役割を完全に果たすことが重要なのです。西洋においては、このことはかなり達成されています。しかし、悲しいことには、アジアの大部分の地域ではこのことはほとんど実現されていません。しばしば、女性はほとんど家財道具と同等なものと見なされています。大きな変化が起こらなければなりません。女性解放運動が覚者方によって鼓舞されたのはそのためです。 (『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』)