Q あなたは霊性が経済に導入されていると仰っているように聞こえます。そうではないのですか。
A 私が言ったのは、人類は大きな霊的危機を経験しているということです。私たちは自分が誰であるかを知りません。私たちは自分が転生した神であり、人類は一つであることを知りません。今日どうやって生活すべきかを知りません。相互依存の観点から共に平和に生きる術を知りません。競争ではなく協力するにはどうすればいいかを知りません。私たちは競争を愛しており、あらゆる貪欲がそれを強化し、経済は苦境にあります。経済的な病で苦しんでいるのです。競争のあらゆる結果──犯罪、ドラッグ、飢餓──は、私たちが正しい生き方をしていないことから起こります。私たちは自分が誰であるかを知らないからです。それが霊的危機です。
私たちは自分が存在として誰であるかを知りません。人間の構造が神の閃光であり魂を顕示するものであることさえ知りません。魂が物質界に男女として反映され、何度も何度も転生してくることを知りません。これが私たちの霊的な構造の現実であり、それは人々が最初に知っておくべきことですが、それを知らない人々がいます。誰もが、私たちの構造やここにいるのはなぜかを知らなければなりません。
人生の目的とは何でしょうか。誰も知りません。なぜ私たちはここにいるのでしょうか。その目的は何でしょうか。私たちはいかに生きるべきかを知らず、それは重要なことではないと思っています。最大で最高のものを競って求め、それ以外は重要ではないと思っています。それは重要なのです。それが核心です。人間の霊的目的は正しい関係を表現することです。正しい関係は人間の進化における次の段階です。食べ物の有り余る世界で一人の子供が飢え死にするならば、正しい関係を持っているとは言えません。世界で一日に3万5,000人の子供が飢え死にしています。それは正しい関係ではありません。それが現実であり、そのためにマイトレーヤはそのように言われるでしょう。
Q 実在(リアリティ)は体験できるものですか。思考は人を実在の体験に導きますか。
A 実在は体験することしかできません。それが実在を知る唯一の方法です。実在に関しては、それは私たちが神と呼ぶあらゆるエネルギー、あらゆる出来事に由来する、と言えると思います。
神が、教会の集まりに来る人々の頭の中の観念ではなくなる時が来るでしょう。週に一度目を向けて、その援助を求め、私たちの中ではなく外にあるかのように崇拝する対象ではなくなるでしょう。私たちはそれを経験によってのみ知ることができます。人々は私たちが神であり、私たちが神性と呼ぶものはあらゆる人間に内在し、私たちの本性そのものであることを知るようになるでしょう。神が存在しないところはありません。神は至るところにあり、それが一瞬一瞬の真実(リアリティ)です。ですから、週に一度教会に行って神を見上げ崇拝することによっては神を知ることはできません── 一瞬一瞬の体験として、私たちの生命に内在する神を体験することはないでしょう。マイトレーヤは言われます。「分かち合うとき、あなたは兄弟の裡に宿る神を認める」。それがあなたの真実(リアリティ)である、と。神は私たち皆の中にいます。神は私たちの本性です。神は彼や彼女といった個人ではありません。ある種の「それ」です。存在するあらゆるものの総計である「それ」であり、他には何もありません。思考を取り除くとき、神を知ることができます。思考を超えて行くとき、私たちが神と呼ぶことに合意するものを直接に体験することができます。それが実在(リアリティ)です。「それ」は私たちと分離したものではなく、私たち自身です。
(1998年11月21日、ロサンゼルスのタラ・センターでの質疑応答より)
Q死んだら何が起こるのですか。その過程はどのようなものですか。
A この肉体はエーテル物質体の凝集したものであり、赤ん坊が生まれる前に子宮の中に据えられます。それは魂によって魔法のように行われます。人が死んだ後、三つの恒久原子が残ります──物質恒久原子、情緒(アストラル)恒久原子、メンタル恒久原子です。この三つは破壊されません。魂はこれらの三つの恒久原子の周りにエーテル体を形成し、それが肉体として凝集し、子宮の中で赤ん坊となります。これら三つの恒久原子は過去の人生で到達したのと全く同じ率で振動します。ですから現在の人生で、あなたは過去の人生で達成した地点から始めます。望ましくは、誰もが特定の人生で波動率を高めることです。停止したままあまり多くのことをしなかった人生もあるかもしれません。すると魂はあなたを刺激するために何かをします。しかしすべてが順調であれば、この原子構造のあらゆる生命はどんどん亜原子の粒子で構成されるようになります。次第に原子から亜原子、すなわち光になっていきます。
第5段階のイニシエート、すなわち覚者の身体は、光です。完全に固体のように見えるかもしれませんが、意のままに現れたり消えたりすることができます。すべての覚者がそのような性質の光の身体を持ちます。それが進化の目標です。誰もがいつの日か、復活した覚者になるでしょう。
Q あなたはイエスがローマ郊外に住んでいると言われました。彼と会って直接話をしたことはありますか。
A いいえ、ありません。私は長い間ローマに行っていませんし、もし行ったとしても、彼の住むローマ郊外に招かれるとは思いません。直接会う以外に覚者方と接触する方法は存在します。
Q そこに住んでいる人々は、彼が誰であるかを知っていますか。
A はい、知っている人もいます。ローマ教皇庁の教皇[ヨハネ・パウロ二世]の側近の中には、イエス覚者と近しい二人の弟子がいます。ローマ教皇庁は枢機卿から構成されており、彼らはバチカンを運営しています。そのうちの二人はイエス覚者の直接の弟子で、彼らは何年も、私の言うことが真実であると教皇を説得しようとしています。多くの人々が教皇ヨハネ・パウロ二世に私の本を送りました。教皇はそれをわざわざ読んでいないと思いますし、書いてあることはおおよそ分かっているがそれに同意はしていないと思います。しかし、彼自身は最近の著書で、世界には新しい仏陀を信じている人々がいるが、新しい仏陀のことを聞いてもそれを私たちのキリストと混同すべきではないと長々と論じています。それは同一の存在なのですが、教皇の観点からは明らかに、新しい仏陀は全く異なった存在なのです。
Q サン・ジェルマン覚者、またの名をラコーツィ覚者は、現在地上に生きていますか。そうだとすれば、どの国に住んでいますか。
A サン・ジェルマン覚者はもう存在しません。それは18世紀にすべてのヨーロッパの宮廷で知られていたサン・ジェルマン伯爵のことです。彼は19世紀に膨大な数のテクノロジーを世界に与えました。彼は今でもハイアラキーの中では「伯爵」として知られ、彼らの間のテレパシーによる会話の中では「伯爵」と呼ばれます。彼の本当の名前はラコーツィ覚者です。彼は非常に高貴なハンガリーの家系の出身で、ハンガリーのカルパチア山脈の中に暮らしています。彼は言わばヨーロッパの「摂政」であり、来るべきアクエリアス(宝瓶宮)の時代において非常に大きな役割を果たすでしょう。彼は将来世界で公に働かれる覚者方の一人です。