Q:西洋のオーソドックスな(フロイト派およびフロイト後の学派)の精神分析心理学は、すべての人にとって必然だとされる一定の基本的前提に基づいています。例えば、父や母との愛情─憎悪関係や、エディプス・コンプレックスなどです。(1)これは妥当な見地ですか。ノイローゼは避けられないことですか。それとも、そのようなノイローゼは、ある場合には当てはまるが、他の場合には当てはまらないですか。(2)もし西洋の心理学が部分的にのみ正しいのであるならば、普遍的に妥当なものとなるためには、どのようなステップが取られる必要がありますか。現代の心理学が秘教心理学と融合し始めることは可能ですか。
A:(1)明らかにエディプス・コンプレックスは存在します。人々は過去にも現在も、親を愛し、同時に憎みました。そして、人々はこの未解決の両分を、後々の人間関係のすべてに持ち込みます。これがフロイトの基本的な臨床的、客観的研究結果です。それが必然的な避けることのできないことであるかということは、また別のことです。秘教の見地からすれば、そうである必要はありません。これは社会的に条件づけられた現象であり、間違った人間関係が、ひとつの世代から次の世代へと伝えられた結果です。さらに、それがどの程度存在するかは、個人の進化の段階、特に、その個人が識心(メンタル)的に偏極しているか、情緒(アストラル)的に偏極しているかによります。高度に進化した、メンタルに偏極した弟子にとっては、全くそうである必要はありません。彼は、通常、自分の矛盾し合う感情をうまく処理することができ、解決をします。より高度に進化していればいるほど、これが言えます。
(2)現代の心理学と精神分析学の考え方の中にある大きな欠陥は(間もなく是正される欠陥ですが)、人間の魂とその転生の周期についての概念が抜けていることです(ユングとユング学派を除いては)。必然的に、これは因果(カルマ)の基本的概念をも無視します。
七つの光線とその強力な影響は、現代の心理学者たちにとっては、いまだ閉じられた本のままです。人間の三重の構造──霊と魂と肉体人間(パーソナリティー)──の特質が知られ、受け入れられるまでは、再生誕の事実、カルマと個人の光線の影響が考慮されるまでは、そして魂の特質と個人の目的が確認されるまでは、現代の心理学はこれ以上進歩することができません。現在のところ、ノイローゼの単一的基礎の概念から原始的エネルギーの発見を導いたウィルヘルム・ライヒの先駆的仕事を除いて、一般的に言って、現代の心理学はその内部に葛藤を抱えています。ノイローゼの影響の改善に多くの有益な臨床的仕事をしているかたわら、現代の心理学は意識せずして、次の大きな前進──人間の魂の「発見」──を待っています。