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マイトレーヤからのメッセージ

2008年10月26日、ドイツのミュンヘン市でスロベニアのテレビ局のインタビューの録画中に、ベンジャミン・クレームは、メンタル・テレパシーを通して世界教師マイトレーヤから次のメッセージを与えられた。

 我が友よ、よく耳を傾けなさい。わたしはあなた方すべてに希望をもたらすのであるから――あなた方の問題に終止符を打ち、正義と平和の必要を受け入れる用意のある者たちすべてのための新しいいのちへの希望を。この二つのこと、正義と平和〔の欠如〕が今日のあなた方の道にある主要な障害物である。正義と平和への道は容易に解決できる。単に分かち合いを受け入れることのみを必要とするのである。分かち合いなさい、そして未来を知りなさい〔迎え入れなさい=訳注〕。分かち合うことを拒否するならば、人類に未来はないだろう。

 人生は、知者の目で見れば、単純である。我が友よ、簡素に生きることを、そしてお互いを本当に愛することを学びなさい。
 我が友よ、あなた方が想像し得るよりも早くわたしを見ることができる、それが本当であることを信じなさい、そうなのであるから。

 わたしは今もう扉に立っており、〔扉を開けて訳注〕前に進み出て、わたしのより公の使命を始めようとしているのである。
 希望を持ちなさい、そして元気を出しなさい、我が友よ。すべては良くなるだろう。あらゆる事柄は良くなるだろう。

今月号の内容概説

 気候活動家たちは、ニューデリーで開催されたG20サミットを酷評している。グリーンピースはそれを「理解しがたい失敗」と評した。私たちは目の前で環境破壊が継続し拡大するのを許してきたが、G20サミットはそうした環境破壊に適切に対処するのに失敗したからだという。若い難民たちが(少なくとも「幸運」であれば)どんどん岸に上がり、亡命希望者の拘留センターに詰めかけ、川やジャングルを渡り、有刺鉄線や砂漠を苦労して通り抜け、私たちに支援と希望、安全を求めている(「G20の首脳たちは最近の 『理解しがたい失敗』で非難を受ける」「児童難民の数が過去最高に」を参照)。こうした記事は、貧困や不正義、気候危機の影響の証となっている。
 今月号の内容は環境問題に焦点を当て、気候に関連した行動や政策の「良い点」やそれほど悪くない点、悪い点について評価している。「死に反対するデモ行進」は、そのような危機の数々の事例に対処するための行動への呼びかけである。
 「マイトレーヤ、途方もないアバター」は、今後2カ月の号へと続く選集の第一部である。今回はアグニ・ヨガの2冊の本からの引用を伴っている。マイトレーヤからのメッセージ(2008年)において、彼は私たちに正義と平和を呼びかけ、世界にこれらが欠如していることが人類の行く手において主要な障害になっていると述べている。
 正義というテーマは、ベンジャミン・クレームの師による記事「『法』の条理」を貫いている。現在の諸々の変化は困難なものであるかもしれないが、最善の結果が得られるように起きており、「避けられないことであり、公正である」と、覚者は読者を安心させている。覚者は私たちに、出来事における自分の役割を受け入れ、非難に加担するのではなく、変化を歓迎するように励ましている。
 「臨死体験」の興味深い予想外の影響についての記事も掲載しているほか、エーテルについて探求し、新しい治療方法を検証している。最後の言葉、裏表紙にある引用文は、ジェフリー・サックス教授が述べたものである。サックス教授は、慈愛を、憐みを呼びかけ、私たちが一つの人類であり、ここが一つの世界であることを認識するよう呼びかけている。

マイトレーヤ、途方もないアバター ――選集

  Maitreya, an extraordinary Avatar── a compilation

マイトレーヤの起源

 キリストの真の特性を理解するためには、神の同等な子供たちの一人として見る必要がある。人間はそれぞれに潜在的に完全な神性を賦与されており、その神性の顕現の度合いのみが異なるのである。
 キリストがその神性を完全に達成されたということは彼の栄光であり、その業績に我らは敬礼する。この業績が確かに稀であることは議論の余地なく真実である。しかし人間にとって、キリストの驚くべき事実は、彼が人間の一人であるということである。人間の試練と苦悩の中で、彼が知らないものは何もない。人間がいまだにたどっている道の一歩一歩を、彼もまた労を惜しまずたどってきたのである。人間の体験の全展望の中で彼が分かたなかったものは何もない。かくして、彼は真に「人の子」である。

(『覚者は語る 第1巻』─「人の子」─より)

わたしの任務は、成功のうちに続く。
わたしの心(ハート)は、わたしを思う者たちすべてを包む。
わたしの愛は、兄弟たちを愛する者たちすべてを抱く。
これが真であることを知り、わたしの援助を求めなさい。
あなたがたがわたしを見るとき、素朴(シンプル)なる神の男があなたがたの中に居ることを知るであろう。
他の人間と変わらないような男であるが、長い長い間、ある特定の道を歩み、その道をよく知る者であり、それゆえにあなたがたを導くことができる者である。
その道は、我が友よ、わたしがあなたがたのために持っている宝である。
この可能性に、あなたがたの心を目覚めさせ、目標に到達しなさい。
道は単純(シンプル)であり、道は確かである。
わたしの教えが、あなたがたをそこへ導くであろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第93信より)

質問 マイトレーヤはどこからやって来ましたか。彼の起源は何ですか。金星からですか、それとも他の太陽系からやって来たのですか。あるいはシリウスから来られたのですか。

答 マイトレーヤは私たち地球の人類から出て来られた方であり、人類の中で一番最初に“成し遂げた”、つまりイニシエートになられた方です。

(『マイトレーヤの使命 第2巻』)

質問 マイトレーヤは彼の肉体の不滅性について、あなたに何と伝えられましたか。彼はヒマラヤに非常に長い間住んでいたようなのですが。

答 マイトレーヤはヒマラヤ山脈(約5,400メートルの高所)にある彼の隠遁所に、2,000年の間「光体」にて、すなわち、完成された高段階の覚者の復活し、昇天された体にて住んでおられました。その光体は、彼の言葉で言うと、今「休ませて」あります──仮死状態です。彼が今ロンドンにて生活し働いている体は、この使命のために特に御自身で創られたものです。……

(『マイトレーヤの使命 第1巻』)

質問 マイトレーヤ如来は家族を持っていますか。

答 いいえ。人間王国全体が彼の兄弟姉妹であります。彼は人類家族の一番上の兄です。

(『マイトレーヤの使命 第2巻』)

質問 マイトレーヤという名前はご自分で選ばれたものですか。

答 いいえ。ずっとずっと大昔に、アトランティス期の半ばに、彼が第2段階のイニシエーションを受けた時、彼の師から与えられたものです。うれしい者、喜びや幸せをもたらす者という意味です。

(『マイトレーヤの使命 第1巻』)

 マイトレーヤほど(その使命を遂行するのに)よく適ったアバター(大聖)が世界におられたことは一度もありません。そのようなアバターが必要とされた時代もありませんでした。この世界は今や非常に複雑で、非常に分裂しており、善と悪、肯定的な要素と否定的な要素の両方で満ちています。これらのフォースのすべてが和解されなければなりません。それがマイトレーヤの目標です。彼の力と洞察を使い、彼の特性を、すなわち愛を世界に確立することが、キリストのハートの中の切望です。そのようにしてマイトレーヤは私たちに、いかにして愛するかを教えるのです。
 「そしてさらにまた愛することを」教えるのです。さらにまた愛するということは通常の反応的な意味ではなく、完全に無条件に、覚者方が行うような意味で愛することです。これが人間の同胞愛を確立するでしょう。

(『マイトレーヤの使命 第3巻』)

人は、わたしやわたしの兄弟である覚者たちのことを、掛け離れた存在として考える。
これは、我が友よ、およそ事実からほど遠いことである。
あなたの心(ハート)のうちに感じられる愛の律動の一つ一つが、わたしの心に記録される。
これがわたしとあなたがたとの関係を表す端的な真理である。
だから、我が友よ、あなたの期待の思いを感じ、あなたが恐怖の思いから解放されるのを感じるとき、あなたの信頼の思いを知るとき、それがわたしにとって、どれほどの喜びであるかを知ってほしい。……
わたしの足が、すでに都会の舗道を歩いたことをあなたたちに告げる。
これは、我が友よ、まことである。
わたしは人間をよく知っている──

彼らの希望と恐怖を、彼らのあこがれや切なる思いを、善なるものに対する彼らの志向を知っている。
このすべてを、わたしは頼みにしている。
わたしのこれからの仕事を援けることを、あなたの任務となすことを公言しなさい。
そしてわたしの愛の回路となりなさい。
このようにして、あなたは、あなた自身の運命をも、全うするであろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第73信より)

マイトレーヤのマヤヴィルーパ

 マイトレーヤは、イエスを通して行ったように、弟子の肉体を使用すること(世界教師の出現に使われる通常の方法)もできたのですが、今回の彼の目的は当時とは異なります。彼はこの惑星のハイアラキーの長として、そして彼のグループのリーダーとしてここにいるのです。彼のグループである覚者方もまた出現しつつあり、マイトレーヤ御自身もやって来ます。また、彼は2,500年の間、人類とともに留まります。そのため、非常に特殊な乗り舟(肉体)が必要です。それは肉体で私たち人間のレベルで生きることの緊張に耐え、さらにキリストとしての彼の仕事を行うために──そして、彼の本来の姿を私たちに確信させるために──彼の(宇宙的な)霊的意識に感応できるものです。

(『マイトレーヤの使命 第3巻』)

 その肉体は、われわれの波動に耐えられるだけ基礎的であり、弾力性のあるものでなければならないし、また同時に、キリストであることを確信させ、キリストとしての彼の任務を成し遂げるために、彼の真の霊力を持ち込めるだけの精妙さがなければなりません。キリストとしての任務とは、平和の霊または平衡の霊のエネルギーと、統合の大聖のエネルギーを放つこと、仏陀のエネルギー、宇宙のキリストのエネルギー、キリスト・マイトレーヤ御自身の愛の光、流入してくる宝瓶宮(アクエリアス)のエネルギーと退去しつつある双魚宮(パイシス)のエネルギー、これらのすべてを合わせたエネルギーを放つことです。今日のキリスト・マイトレーヤほどのエネルギーを備えたアバターは、これまでに一人もいなかった。意志と愛と光のエネルギーを備え、これらすべてを一つの肉体に宿し、しかもその肉体は、われわれの粗雑な波動に耐え得るだけの弾力性のあるものです。

(『世界教師(マイトレーヤ)と覚者方の降臨』)

あなたがたは、もうすぐ、人それぞれのかたちでわたしを見つけるであろう。
このことを告げにきた。
わたしの愛する弟子イエスを求める者は、イエスの特性をわたしの中に見いだすだろう。
教師としてのわたしを探す者は、より的に近い、わたしは教える者であるから。
徴を求める者は、それを見つけるであろう。
しかし、わたしの顕れ方は、もっと単純(シンプル)である。
あなたがたとわたしを分かち隔てるものは何もない。
もうすぐ多くの者が、そのことに気づくであろう。
わたしはあなたがたと共に在り、あなたがたの裡に在る。
わたしであるものを、あなたがたを通して表すことを願う、そのためにわたしはやってきた。

(『いのちの水を運ぶ者』第10信より)

マイトレーヤ──日常世界で生きる

 マイトレーヤは決してこの世界を去ったことはありませんでしたが、私たちの日常の世界に戻って来られたのは1977年7月19日でした。1977年7月8日に、この使命のために特に御自身でおつくりになられた身体で山を降りて世界に出て来られました。……その身体を新しい風土に慣らすために数日間パキスタンの平地で過ごされ、7月19日に現代社会における拠点地として選ばれたイギリスのロンドンに到着され、それ以後ずっとアジア系移民社会に住んでおられます。

(『全人類のための世界教師』)

 マイトレーヤは、人間の中にひとりの人間として御自身を紹介し、何も要求せず、誰の忠誠をも要求しないだろう。彼のアプローチはシンプルで直接であり、彼の挙動は穏やかで落ち着いているだろう。彼のマインドの明晰さは注目を引くだろう。彼の智恵は人間の恐怖を克服するだろう。彼の発言の誠実さは人間の心(ハート)を溶かし、憎悪と貪欲の重荷を取り除くだろう。かくして、人間は新しい神性の出現を体験するだろう。その内に人間を包含し、そこに距離も分離も見ないお方である。

(『覚者は語る 第2巻』─マイトレーヤの任務─より)

質問 マイトレーヤはなぜロンドンに出現することを選ばれたのですか。

答 ……それはマイトレーヤのための道を整えてきた弟子たちの働きに関係します。弟子たちが彼の仕事の線に沿って──主に経済的政治的分野──最も成功を収めてきた舞台に、入って来られるでしょう。……それがロンドンにやって来られた主な理由です。もちろん、もっと明らかな理由は、彼はヒマラヤ山脈から来られて、パキスタンに降りられたので、たやすくこの国に訪問者として数年間来ることができ、インド・パキスタン人の社会の中に紛れ込んでしまうことができます。……

(『マイトレーヤの使命 第1巻』)

質問 マイトレーヤはアジア人地区の中での個人的接触に限定しているのですか、ロンドンには個人的にも社会的にもその他多くの接触、または影響の機会があるのではないですか。

答 これまではそうです。マイトレーヤは彼らとそして彼らの問題──それは至る所に住む虐げられた人間の徴候的なものである──を御自身のものとして、アジア人社会の代弁者として現れるように苦心されております。ですから、現在属しているグループより、活動範囲を広げることを躊躇されます。このようにして、彼は「人間の中の一人」として、民衆の直中の一人として彼らの真ん中から出現することができます。

(『マイトレーヤの使命 第1巻』)

質問 マイトレーヤがロンドンのブリックレーン地区に住んでいるならば、多くの人々が彼を探そうとするに違いありません。彼は見つけられることを積極的に避けていますか。

答 彼はブリックレーンに住んでいません。1977年にロンドンにやって来られた時から1986年1月まで確かにブリックレーンに住んでいました。……彼は様々な地域で暮らしてきました。今はロンドンの北東部にいます。彼はある寺院に住んでいますが、食べることも眠ることも必要ないのでベッドすら持ちませんから、どこにでも暮らすことができます。彼は様々な寺院のスワミ(ヒンズー教の聖職者)たちと働いており、彼らを訓練し、教え、そして彼の教えを広めるために世界中に彼らを送り出しています。マイトレーヤはヒンズー教徒でもイスラム教徒でもキリスト教徒でもありません。彼はどんな宗教の間にも違いを見ません。

(『大いなる接近』)

 現在、彼は出現して、世界のために、世界の前で働くことのできる瞬間を辛抱強く待っておられる。しかも待っている間にも彼はすべての人々のために休むことなく働いておられる。一瞬たりとも目を離すことも、彼の愛を差し控えることもない。一瞬一瞬、あの愛はそれを吸収することのできる者たちすべてを抱擁し、こっそりと彼らの心(ハート)に入る。そうして、彼は人間の世界を下から支え、保護し、賢明に導いておられる。同胞団(ブラザーフッド)の新しい地位にお入りになられた兄を、人類を助け、教え、そして彼の愛によって贖うためにやって来られた方を、見る用意を整えなさい。

(『覚者は語る 第2巻』─驚嘆すべき出来事、門口にあり─より)

 我が友よ、わたしはあなた方の生活からかけ離れてはいない。すべての想い、すべての志向がわたしの裡で認知されるからである。あなた方の深遠で難しい疑問への答えを持つ素朴な男としてのわたしを探しなさい。あなた方のハートの中を探して、愛を表現する方法を見つけ、それを実際に現しなさい。早過ぎもせず遅過ぎもせず、ちょうど良い時に、わたしはあなた方の生活の中にやってきた。そうであるから、近い将来、わたしを探し、もしわたしがあなた方のハートに触れたなら、わたしについてきなさい。

(2004年4月15日、フランス・パリのラジオ番組[Radio Ici & Maintenant]でのインタビューの終わりにベンジャミン・クレームが受け取ったもの)

アグニ・ヨガの本『ハイアラキー』と『ハート』からの引用

● はるかな古代の教師たちの予言によると、人類が教えの根本を失い、暗がりへと埋もれるとき、マイトレーヤの世が興る。

(『ハイアラキー』、§1)

● 阿羅漢(アラハット)のハートは宇宙のハートのようである。阿羅漢のハートは太陽の火のようである。永遠と宇宙の運動が阿羅漢のハートを満たす。マイトレーヤは、あらゆる火で輝きながらやって来ようとしている。彼のハートは貧窮した人々への慈愛で燃え盛っている。彼のハートは新たな契約の是認で燃え盛っている。

(『ハイアラキー』、§3)

● マイトレーヤはすべてを早めることを望んでいる。マイトレーヤは、すべてが成功裡に達成されることを望んでいる。マイトレーヤは、あなたが喜びを抱くことを望んでいる。マイトレーヤは、アグニ・ヨガの火の体験を通して人類に贈り物を授けることを望んでいる。マイトレーヤは世界の母の輝きの中で地上の生活を変容させることを望んでいる。然り、然り、然り!  いのちの美しさは限りない!

(『ハイアラキー』、§8)

● マイトレーヤの世はハートの時代である!  ハートをもってしか、マイトレーヤの宝物の価値を推し量ることはできない! ハートをもってしか、将来のためにあらゆる蓄積とあらゆる真っ直ぐな知識がいかに切実に必要とされるかを理解することはできない。

(『ハート』、§74)

より繊細な次元を認識する

ジョン・クリスチャン・フロレスク氏へのインタビュー

ジョン・クリスチャン・フロレスク氏は、エーテルレベルのエネルギーを探求し、治療の方法とメカニズムを開発した発明家であり科学者であるハリー・オールドフィールド教授(シェア・インターナショナル誌2013年1月号参照)と知り合い、その教えを受けた。オールドフィールド氏が興味を持ったきっかけは、旧ソビエト連邦でキルリアン写真が発明されたことだった。

 ジョン・クリスチャンとハリーは、豊富な経験に基づき、治療に関する様々な技術や手法を共に生み出した。このことにより、人体も含めたあらゆるものが様々な周波数レベルで共振しているという彼らの理論が前進した。もし施術者が身体の特定の周波数を正常な状態に戻すことができれば、あるいは少なくとも改善できれば、治療はなされる。フェリシティ・エリオットが、シェア・インターナショナル誌のためにジョン・クリスチャンにインタビューを行った。
 私たちは、ジョン・クリスチャンが働いているロンドン・ナチュラル・ヘルス・センターで会うことにした。このセンターは、一般に患者の体内の精妙なエネルギーに焦点を当てた、様々な専門分野での治療を提供している。彼は、エーテルエネルギーシステムの存在を当然視し、チャクラとその機能や経絡などに精通しているようである。そのため、正統派医学の世界を想像したり門外漢が一体どう思っているかを想像したりすることは難しいと考えている。主流医学を完全に否定しているというわけではなく、人体、健康、治療についての代替定義にどっぷり浸かっているのだ。

シェア・インターナショナル(以下SI):どのような活動をし、どのような手法を用いているのか説明してください。

ジョン・クリスチャン・フロレスク:私が主に注目しているのは、システム、身体のバランスを整えることです。そのために使う核となる手法が、ハリー・オールドフィールドが考案した「電気クリスタル治療(ECT)」です。私がその組み合わせに加える要素は他にもたくさんありますが、主に身体のエネルギー場内の精妙な周波数のバランスを取るECTです。

SI:あなたが話していることを知らない読者のために、一つか二つの定義を使いましょう。あなたの視点から身体や物体を定義してください。

ジョン・クリスチャンは、もし人々が自分に近づいて助けを求めるほど心を開いているなら、懐疑的ではあっても少なくとも理論的には、これまでと違った観点から物理的現実を理解しようとすることを、多かれ少なかれ当然のことと考えている。人間や物体を見るとき、実際に見えているのは、別の精妙な「身体」、つまりダイナミックで絶えず変化しているエネルギー体の上に張られ、それに基づいて作られている外側の形なのだ、と彼は説明する。彼は(人間と動物の)体内のエネルギー場に関する知識と経験に基づき、チャクラというエネルギーセンターの存在を考慮している。

SI:あなたがしていることを理解するために、人々がクリスタルについて何か知っておく必要はありますか。

フロレスク:全くありません。患者も知る必要はありません。私が治療する人々は、様々な背景、年齢層、宗教、文化を持っています。予備知識は必要ありません。しかし、ある程度の猜疑心を持ってやって来る人はいますし、好奇心を最大にして帰っていく人もいます。

SI:明らかにあなたは、人体とは何かということについて、かなり異なった理解、先ほど触れたように、主流の医学的定義とは異なった理解をお持ちですね。

フロレスク:ハリーが行なったのと全く同じように、私もチャクラやエネルギーシステムについて話したり扱ったりしています。しかし、日常的な用語でたとえてみましょう。ボイラーで全体に燃料を供給する、建物のセントラルヒーティングシステムを思い浮かべてください。脊椎の基部にある(赤色と関連づけられている)基本チャクラを考え、それをボイラーにたとえて、主要な七つのチャクラを取り上げましょう。まあ、七つ以上あるのですが、差し当たりこの七つに絞ります。ボイラーが正しく作動しなければ、他の残りのシステムも正しく作動しないのは明らかです。この仕事における長年の経験と自身の研究から、私は常にベースチャクラを最初に見るべきだということを知っています。その人の基本(ベース)センターを見ることで、その人の健康状態が非常によく分かります。私が言う健康状態とは、肉体的、感情的、精神的、そしてエネルギー的な意味です。

SI:どうやって人体を調べるのですか。

フロレスク:「ニュー・エネルギー・ビジョン(NEV)」システムを使用しています。

SI:その説明をお願いできますか。確か、ハリーはNEVスキャンについて話していました。

フロレスク:ニュー・エネルギー・ビジョン(NEV)は、ハリーが開発したもので、彼の研究と発明をさらに一歩進め、研究の初期の段階を現代版にアレンジしたものです。ここ数年で、この研究は本当に進歩しました。キルリアン写真では、電子が写真板上で精妙なエネルギーとの干渉を起こします。それは二次元的ですが、その後、実験は三次元へと進化しました。NEVでは、単なる平面的な二次元のイメージだけでなく、三次元の形、例えばエネルギー場を持つ人間などを見ることができ、また、表面の肉体の下にある精妙なエネルギーを見ることができるのです。それは様々な形態や色彩として現れます。

SI:どうしてそうなるのか、想像しようとしているところです。

ジョン・クリスチャンは、ソフトウェアが入ったコンピューターにカメラをつないでいると説明した。このソフトウェアには、光子が人体のエネルギー場に出入りするときに起こっているものを見る特別な機能(アルゴリズム)がある。それにより、光子は様々な形や色で表示される。最近では、特殊なアプリが搭載されている携帯電話を使っているが、その携帯電話で患者の身体とエネルギーパターンを示すエネルギーマップや写真を撮影することができるという。
 健康な人と不健康な人の身体にどのような違いが見られるかという質問に対する答えとして、この場合は、エネルギーセンターに見られる色が著しく異なるようである。彼はさらに続けて、基本チャクラは一般的な健康状態、つまり患者の肉体的、感情的、精神的状態を示す主要な指標であり、うつ病や不安、ショック、何らかのトラウマは常にそのチャクラに現れるということをはっきりと述べた。セラピー・セッションの主な目的はもちろん、身体や基本センターが再び「充電」されたかのように、基本センターの機能を100%回復させることである。

SI:その「再充電」のレベルを安定させ維持するために、施術者であるあなた、あるいは患者のどちらかができることは何かあるのでしょうか。

フロレスク:それは非常に難しい質問ですね! その人が非常に深刻な病気に苦しんでいる場合、病気は明らかに充電──治療によってもたらされる新たな充電──を維持する身体の能力に影響を与えます。私は身体が持つ自然治癒力を強く信じていますが、時にはその方法を思い出すのに助けが必要なこともあります。つまり、治療はシステムを刺激する方法なのです。最初のスキャニングが終わったら、私はいつも水晶を使った簡単なダウジングで検討したり二重チェックをしたりします。それからは時間の問題です。充電を維持するために、セッションを何度もして治療をたくさん行い、身体を刺激するのです。

SI:私たちは少し立ち戻る必要があると思います。これまで身体についての議論の仕方において、多くのことを当然のこととして受け止めてきました。そして、私たちが言っていることの多くが、大きな懐疑心とそれ以上のものを引き出していることも、きっとご存じでしょう! あなたが参照する基準点はエネルギー体であり、物理的なものを支え、それを超えて広がっていくエネルギーシステムのことですね。

フロレスク:私たちがそれを「気」や生命エネルギー、バイタルエネルギー、生命力エネルギーのようなものだと言えば、多くの人がこのことに共感できると思います。

SI:シェア・インターナショナル誌の読者なら、エーテル体という言葉や、私たち全員がその一部であるエネルギーの海、エーテルという言葉に馴染みがあるでしょう。人は、自分自身のエーテル体に行き着くことになります。そのことに納得されますか。

フロレスク:もちろんです。

 ジョン・クリスチャンは、どのようにパターンを見て、電気クリスタル治療を使うかについて話した。彼はしばしばパターンや閉塞箇所を見つけるのだが、もちろん、確実に治療するには時間がかかる。時間がかかるということが、多くの場合、もともとある問題の一部である。その問題とは、内省したり休息したりする時間がない日常生活のストレスである。

フロレスク:最近、私たちには本当に「時間がありません」。当施設の患者は、私たちが時間をかけて病気の可能性のある原因をすべて調べることを高く評価しています。本当にもっと考慮しなければならないのは、環境要因です。あらゆる種類の公害が非常に多いので、どのような要素が合わさって病気の原因となるのか推測しながら調査を行うのに時間をかけています。

ジョン・クリスチャンが自由に使えるもう一つの手段は、「光クリスタル治療」(経絡バランシング)だという。電気クリスタル治療の革新的な点は、NEVシステムと経絡バランシングを組み合わせたことである。それは人間のエネルギー場のチャクラや経絡に具体的な影響を与えるようだ。発明者のハリー・オールドフィールド氏は、「分子マッサージ」のようなものだと話した。

SI:その場合、どうするのですか。

フロレスク:電気クリスタルを使うには、チューブに入ったクリスタルを体の特定の場所に置く必要があります。これらのチューブは電磁波発生器に取り付けられ、人間や動物のエネルギーシステムが必要とするチャクラのバランスを促進するために、エネルギー周波数のバランス化と正常化を管理します。変に思う人もいるかもしれませんが、写真を何枚かお送りします。電気クリスタルを使用する前、治療中、治療後の三つの画像をご覧になれば、違いが分かります。

SI:ありがとうございます。写真を見るのが楽しみです。つまり結論から言うと、これが進むべき道ですね。私たちは、より精妙な領域や、物質とエネルギーのより広範な定義を理解し、探求し、受け入れる必要があるのでしょう。

フロレスク:多くの人にとって、これは奇妙に思えるでしょう。時には長年の苦しみの末に安堵と健康を経験する患者たちは、理論やテクニックを理解しているかどうかにかかわらず、それが有効であることを知っています。私がしていることは、身体が自らを救うのを助け、励ますことです。身体には刺激を受けると周波数を維持し、自己を治癒する能力があると私は信じていますし、そのことを知っています。エネルギーという考え方が鍵なのです。

編集長への手紙

この手紙の選集で記述されている出会いはすべて、ベンジャミン・クレームと彼の師によって、マイトレーヤあるいは他の覚者との体験であると確認されている。これらの手紙は、関わった人物の注意を引きつける際に、覚者方が用いる素晴らしい創造性を示すために選択されている。しばしば驚くほどタイムリーな方法で、その人たちにとって特定の意味を持っており、時には広く一般の人々にとっても意味のあるものとなっている。
初めの2通を除いて、すべて以前に掲載されたものである。

忘れられない夢

 私が眠っていたある晩、夢の中で(太陽のように)非常に明るい光源を見ました。その光源から光線が流れ出て、私を囲みました。私は大きな喜びと安らぎを感じていましたが、動くことも話すこともできませんでした。突然、光のスクリーンが私の前に登場しました。その上に名前一つが現れて、『マハートマ(Mahatmat)』とありました。
 私はこの話をガールフレンドにしか伝えませんでしたが、それ以来、あの画像がずっと私のハートに刻まれているのです。出現季報を読み、キリストの天使の姿のシルエットを見てすぐに、体験談などを読んだ後、ベンジャミン・クレーム氏に尋ねるため手紙を書くことに決めました。(アンドレ・トレパニエ氏による送付)

アルベール・ビア
カメルーン

【ベンジャミン・クレームの師は、その夢の体験がマイトレーヤによって与えられたことを確認した】

光のメッセージ

 ある夏の朝、並木道をランニングしていた時、二本の木々の間に光の十字架が見えて驚きました。
 光の十字架の中心には白い霧状の輪がありました。数秒後、「平衡」というメッセージを聞いたのです。(アンドレ・トレパニエ氏による送付)

匿名
カナダ、ケベック州シクーティミ

【ベンジャミン・クレームの師は、その体験がカナダの覚者によるものであったことを確認した】

携帯の奇跡

 2008年6月4日に、息子と私は昼食の時に、この惑星の将来と世界の生命の状態について話をしていました。私たちはキリスト・マイトレーヤや知恵の覚者方の存在についても話をし、彼らのとてつもないエネルギーが、リアリティへの新しい理解へ導くことについて話していました。私たちは二人とも『マイトレーヤの使命』Ⅰ巻とⅡ巻を読んでいました。
 それから息子が居間に行くと、携帯電話の画面に、ケニアのナイロビに現れた時のマイトレーヤの写真が現れているのを見つけたのです。私たちは大変驚き、喜びました。その夜、同じ写真が私の携帯にも現れたのです。私の携帯のマイトレーヤの写真で私は喜びいっぱいになり、私だけではなく、世界中すべての人々にとっての希望を与えてくれるのです。この手紙を書いている時もまだ、私たちの携帯電話にはマイトレーヤの写真が現れています。

アニカ・ボリニック
スロベニア、ツジ

【ベンジャミン・クレームの師は、携帯電話の写真がマイトレーヤによって現された徴であったことを確認した】

(シェア・インターナショナル誌2008年12月号)

読者質問欄

この欄では、インタビューや講演の膨大な記録の中から、ベンジャミン・クレームと彼の師である覚者が50年以上にわたるたゆみない奉仕の一環として提供してきた、幅広い話題に関する質問への回答を紹介する。

Q 現状から激変の時代が来るのでしょうか。

A 私たちはまさに、現状から生じる激動と混乱の時代という今日の問題を目の当たりにしています。マイトレーヤが世界に現れ、正義と自由を求める呼びかけをするとき、そのプロセス全体が加速するでしょう。私たちは文明の死の苦しみと新しい文明の誕生の苦しみを目の当たりにしています。この過程では混乱と激動は避けられません。

Q これは惑星的な移動と関係がありますか。

A これは地球の地軸が傾き、陸地が海に沈むことについての質問です。このようなことは何も起こりません。一方、必然的に、混乱が生じています。私たちは、火山の噴火、地震、洪水、信じられないような気象条件などを目の当たりにしています。また、何百万もの人々が犯罪を犯し、何百万もの人々が麻薬を使用しています。その混乱はすべて、過去の腐敗と貪欲と汚物が表面に浮上した結果です。これらすべてにより、私たちが何に取り組んでいるのか、あるいは何に取り組んでいないのかを知ることができます。それが見えなければ、決してそれに取り組むことはありません。見えない場合は、その下で化膿が続きます。そのため、それが表面に上がってきているのです。
 マイトレーヤは、人類を浄化する新しいエネルギーを世界に注ぎ込んでいます。この混沌と破壊性と混乱はすべて、個人的、国家的、国際的な浄化の結果です。私たちは世界の再生の過程を目の当たりにしていますが、もちろん、一時的には痛みを伴います。

Q マイトレーヤの教えと、パウロが聖書の「コロサイの信徒への手紙」で述べたこととをどのように結び付けますか。「御子[キリスト]は、見えない神の姿であり……天にあるものも地にあるものも……万物は御子において造られた」。これについて何か言っていただけますか。

A パウロがキリストという言葉で何を意味しているのかを理解する必要があります。これを書いた人は疑いなくイエス・キリストのことを意味しています。すべてのものはイエスによって造られたわけではありません。イエスは、それらをご自身が成し遂げたとは決して主張されませんでした。イエスを通して働いたキリストは、彼が真我であり、その意味で万物を造ったという以外の意味で、万物を造ったわけではありません。私たち一人ひとりが真我として、天と地の万物を創造しました。しかし、まさにキリスト原理こそが建築の原則なのです。

Q 黙示録についてはどうですか。

A 黙示録では、ご存じのとおり、666という野獣が一時的に解放され、その後「一時代と半分の間」鎖でつながれたと記されています。これが反キリストと呼ばれるものです。ヨハネは黙示録の中で彼自身の時代について言及していました。彼はこの日を今から約 3,000年後のこととして言及していました。それが、黙示録が非常に難しい理由です。それは、彼の時代、私たちの時代、そして次の時代の真ん中、宝瓶宮(アクエリアス)の後に来る磨羯宮(カプリコーン)の時代という三つの異なる時代を扱っているからです。確かに非常に複雑な声明です。彼はキリスト・マイトレーヤからの啓示のイメージ、ビジョンを与えられ、自分の想像力と解釈力が許す限り明確にそれを書き留めようとしましたが、実際それは非常に困難でした。

Q 大祈願に「悪の棲処の扉を封じ給え」とあります。扉は封じられましたか。

A いいえ、扉は閉じられていません。悪の棲む扉を封印するには何世紀もかかるでしょう。それは、悪の勢力が人類に働きかけることができない地点まで人類を引き上げることによって行われます。悪の勢力は物質界、アストラル界、そしてメンタル界のより低いレベルで働きます。これまで、光のハイアラキーの覚者方はもっぱら高次の精神面、意識面に取り組んできました。彼らは世界に戻って来たので、物理的な次元で働くことができます。彼らは悪の勢力に匹敵する以上の存在であるため、敗北は避けられません。悪の勢力は敗北するでしょう。しかし、人類が正しい関係を築いた場合にのみ、それらを打ち負かすことができます。

Q それはどういう意味ですか。ここで言う悪とは、「関係」という観点から何を意味するのか、もう少し詳しく説明してもらえますか。

A 人々は悪を恐れますが、悪を顕示することを恐れません。私たちは皆、常に悪を顕示しています。悪を顕示するためには悪魔のようである必要はありません。ただ自己満足していればいいのです。自己満足は悪です。市場原理は悪です。市場原理に盲目的に従うと、破滅に終わります。その根幹には貪欲があるため、本質的に破壊的です。利己主義と貪欲が市場原理の基礎です。橋を架けたり交易のために建設的に考えるのではなく、盲目的にそれに従えば、悪魔のような致命的な力となります。マイトレーヤは、それは人類を滅亡の危機に導くだろうと言います。それはこの文明そのものを滅亡させはしませんが、破滅の縁にまで至らせるでしょう。

Q では、私たちに責任があるのでしょうか。

A それは私たち自身の手の中にあります。悪を望まないなら、悪を考えず、悪を見てはなりません。それを確かめることです。私たち次第です。世界に悪が存在することを望まないなら、正しい人間関係を築かなければなりません。私たちは分かち合うことを考えるだけでなく、実際に分かち合い、実践し、行動する必要があります。考えるだけではなく、実行することです。

Q 理想を現実にしないといけないということですか。

A 非常に多くの人が素晴らしい理想をたくさん持っており、兄弟愛、正義、自由、素晴らしい輝かしい事柄を思い描くことができるので、人類の素晴らしい未来を描くことができます。彼らは、それを想像できるので、すでにそうなっているとなぜか信じています。彼らにとって、それは彼らが考え、想像したものであるため、現実です。それがすでに達成されていると考えています。そうではありません!  今のところはただの夢です。それは彼ら自身が与えた単なる概念、アストラル的または感情的なビジョンにすぎません。まず思い描かないと何もできないので、思い描くのはまだ良いことです。しかし、考えただけではそれが現実になるわけではありません。実際にやらなければなりません。マイトレーヤが言うように、「人は行動し、自分の意志を実行しなければならない」のです。行動しなければ何も起こりません。ひとりでには何も起こりません。やらなければなりません。

Q 多くの人は、キリストの到来はすべての問題の解決を意味すると考えているようです。

A キリストは、人々が想像するように魔法の杖を振ってすべてを明るく美しくするために来られるわけではありません。キリスト教の団体が言うように、「裁く」ために来たわけではありません。彼は教えるために来ます。しかし、私たちは教えに応じることによって自分自身を救わなければならず、政治、経済、宗教、社会、科学、文化などの新しい構造を構築しなければなりません。それを行わなければなりません。新しい文明のすべてのレンガ、すべての石は、キリストに触発されて、人類自身によって置かれなければなりません。エネルギーは神から来ます。教えと助言、導き、配慮と保護は神から来ますが、私たちは実際に変化を望み、その変化とその変化が意味する犠牲を喜んで受け入れなければなりません。世界中のすべての人々が適切で文明的で尊厳のある人間生活を送れるようにするために、私たちはそうしなければなりません。

Q 宝瓶宮(アクエリアス)の時代の後、キリストになるのは誰ですか。

A 宝瓶宮の時代以降は誰もキリストにはなりません。何が起こるかというと、2,500年続くこの時代の終わりに、マイトレーヤは働きをやめ、人類を離れ、より高い仕事に進むことになります。彼の役割は、有名な教えの系列における彼の最も近い仲間の一人であるクート・フーミ覚者と呼ばれる別の覚者によって引き継がれ、彼はキリストではなく世界教師になります。世界教師であることは、キリストになることではありません。キリスト原理を体現することによって、キリストになるのです。マイトレーヤはキリスト原理を体現しており、それゆえにキリストなのです。

2023年9月号目次

 

覚者より
意識の連続性
ベンジャミン・クレーム筆記

今月号の内容概説 「いのちのみが存在する」

視点
専門家が富裕国に呼びかける 気候危機と不平等と闘うための投資を
ケニー・スタンシル

S.O.P.われわれの惑星を救え!
G20 - 気候問題の合意に失敗
世界的な気候金融に関するサミット

イスラエルによるジェニン攻撃に対する国際的ためらい
キャサリン・ウィルソン

英国の児童が難民の子供たちを歓迎しつつも、政府を批判する
相互確証生存
レイモンド・ショー

時代の徴
あふれる徴

「女性、 生命、 自由」 のために立ち上がるイラン 抗議の術 第二部
シーダ・コーランギー

「分かち合いが世界を救う」
東京での 「シェア・インターナショナル誌展」

新しい時代の教育-選集

臨死体験の後遺症第一部
マクネア・エザードによるジャニス・ホールデン博士へのインタビュー

シリル・ディオン監督 『Un Monde Nouveau 新しい世界』 第二部
映画批評と解説: ドミニク・アブデルヌール

編集長への手紙
シェア・インターナショナル誌展にハートが足りない? 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

意識の連続性

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 今日人類の中に、意識の連続性を達成し、したがって睡眠中の体験を保持できる人々が次第に増えている。これは、情報が頭脳にまで浸透してくるのを待つ時間の浪費がなく、したがってより急速な進化を伴う。それはまた、情報のより正確な受信を保証し、より正しい行動と結果につながる。
 これが人類にとって前進への道である。目覚めている状態と睡眠中の状態の間の意識の断絶は、これまで人類が大規模に向上する障害となってきた。何にも増して、それは人類をリアリティ(実在)の本質について無知なままにとどめ、したがって迷信と恐怖の中に置いた。
 人生の3分の1近くが睡眠に費やされ、その間に多くの情報・知識が提供され、そして受信される。得ることができ、知ることのできるかもしれない体験はたくさんあり、それは各人の人生を豊かにする。意識の転移が徐々に起こる機会が大規模に提供されたことはこれまでにかつてなかった。意識の連続性を達成する用意がすでに整っている大きな集団が存在し、彼らはただそれを達成する実際的なテクニックを欠くだけである。
 このテーマについてすでに提供されている情報がより広く知られ、そして入手できるようになる処置が間もなく取られるだろう。多くがすでに授けられており、人々の学習と応用を待つ。これまでに記録され、出版された数々の教えの宝箱に気づく者は、今日ほとんど存在しない。
 この達成の鍵は、意識のメンタル(識心)体への偏極である。アストラル(感情)体と肉体の正しい整列がメンタル偏極を徐々に築いていく土台を提供する。これが達成されると意識の連続性が自然に生じる。もちろんその達成の度合いはさまざまであり、その過程はかなり長期にまたがる。
 霊的無執着の必要性について多くのことが書かれている。この特性こそが、睡眠状態から持ち越された現象や情報を正しく解釈するための場をもっとも容易に提供する。それがなければ、意識の連続があっても、多くの歪みが生じ得る。
 霊的無執着は、非自己集中の結果として生ずる。奉仕と正しい瞑想を通して、弟子の意識の方向は、限度ある自己自身から自己でないものへ転移する。これが神聖なる無執着の状態を産み出し、欲望は静まり、裡なる真の霊人が顕現することができる。
 この顕現とともに、意識の連続が始まるための道が開かれる。肉体を離れて得た体験を安全に、正確に記録し、知ることができ、弟子の人生に新しい一章が開かれる。(進化の)道の上における弟子のレベルによって、学びの殿堂か、あるいは智恵の殿堂が、彼の知識の意識的領域となる。
 これまで、睡眠状態と目覚めた状態の間の意識の連続性について語ったが、さらに大きな意識の拡大が、生と死と呼ばれる二つの大いなる体験の領域の間の溝に橋を架けることができる弟子を待っている。
 いのちのみが存在するのである。死は、いのちのもう一つのレベルの体験を指す名前であり、人間の限られた意識を除けば、いのちは連続し途切れることがないのである。われわれが死と呼ぶ体験と、その間(生と死の間)の体験と、外的顕現への復帰を、完全に覚めた意識で思い起こすことのできる時が訪れつつある。そうすると、人間は死の恐怖をなくし、神の子としての本当のアイデンティティー(正体)を完全に認識するなかで、知識と至福の内界の収穫を刈り取るだろう。

(シェア・インターナショナル誌1987年11月号)

今月号の内容概説「いのちのみが存在する」

 シェア・インターナショナル誌の今月号の目次を見ると、多種多様な記事が集められていることが分かる。「視点」では、140人の専門家によって要望や解決策が提示されている。ベンジャミン・クレームの師は、睡眠中に人類の意識的な認識を促すという、ほとんど知られていない覚者方の働き方について興味深い説明をしている。「臨死体験の後遺症」と題されたマクネア・エザード氏のインタビューの第一部は、新しい調査分野を開拓するものである。一方、教育についてのベンジャミン・クレームの回答と、「新しい時代の教育」という話題に関する選集は、人類が己の本性と実相(リアリティ)についての新しい定義を受け入れることに向けて、歩みを進めていく方法を浮き彫りにしている。
 気候危機についての報告では、各国政府がいかに対策を講じているか、あるいは、この緊急の地球規模の課題に対処するのに失敗しているかが明らかにされている。パレスチナ自治区とイランでは不正義と暴力が横行しており、両国で続く紛争を暴露する二つの記事が掲載されている。レイモンド・ショー氏は「相互確証生存」について書いており、マイトレーヤ、ベンジャミン・クレーム、JFK(ケネディ元米国大統領)、ジェフリー・サックスの声を一つにまとめている。
 フランスとベルギー、日本から届いた寄稿には、シェア・インターナショナル誌に焦点を当てた展示会の様子が記されている。これによって一般大衆は、分かち合いという考えや、諸国の間に信頼の状況を創造するという考えに気楽に触れることになる。こうした状況があれば、交渉や協力、和平努力が活発に行われるようになるだろう。
 私たち人類と私たちの惑星、地球は決定的に重要な時点にさしかかった。輝かしい未来を確実なものとするために多くのことがなされる必要がある。それをなすことは可能であり、やがてなされるであろう。ベンジャミン・クレームの師が「意識の連続性」で書いているように、覚者方によって提供されている刺激により、私たちは徐々に、あまり間違いを犯さなくなり、より優れた、広い見識に基づいた選択をするようになるだろう。「これは、情報が頭脳にまで浸透してくるのを待つ時間の浪費がなく、したがってより急速な進化を伴う。それはまた、情報のより正確な受信を保証し、より正しい行動と結果につながる。これが人類にとって前進への道である」。私たちは「いのちのみが存在する」ことを認識するようになるだろう。その結果、人類はゆっくりと、「神の子としての本当のアイデンティティー(正体)を完全に認識するなかで、知識と至福の内界の収穫を刈り取る」ことを始めるだろう。

東京での「シェア・インターナショナル誌展」

N.I. 、T.K.

 コロナパンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻、深まる米中対立など、世界が分断に向かう中、人々の意識も変化してきました。そのような中、私たちの活動も内容を再検討し、今まで試みていないシェア・インターナショナル誌そのものに焦点を当てた「シェア・インターナショナル誌展」を、2023年3月、7月に東京都武蔵野市で開催しました。
 同展の会場は、図書館併設の複合施設という場所柄、若い世代から高齢者まで幅広い年代の人が勉強したり本を読んだり、交流の場に使われています。1日に30~40人が訪れ、会場入り口に置いた電子掲示板の裏表紙画像に目を留め、多くの人がバックナンバーを持ち帰りました。若い人がパネルを見て回り、シェア・インターナショナルの記事を読み、静かに情報に触れる姿も何度か見かけられました。長い時間、座って資料を書き写していた高齢女性は「これは持ち出しできないと聞いたから書きとめているの。ハートが大事よ。ハートの形を展示したら?」と提案してきました。また、数時間丁寧に書籍なども見て、購読することを決めた人もいました。
 7月の開催時には、1982年の創刊号から3号までを日本語に翻訳して紹介しました。最初期の誌面には、どのような意図で世に出されたのかを窺える記事が多数掲載されています。その後40年経ち、世界でさまざまな問題の緊急性が高まる今、クレーム氏がもたらした情報を伝える意味とその価値に改めて気づかされる人々も多いのではないかと思います。
 このようにシェア・インターナショナル誌に特化した展示の取り組みはまだ始まったばかりなので、訴えかける力を持つ裏表紙写真などで展示を充実させ、この月刊誌を通して「新しい霊性の時代」についてより多くの人々に考える機会を提供していければいいと願っています。
 本展を見に来た購読者が次のような意見を寄せてくれました。
NK氏:「政治、経済、社会が本来霊的であるとはどういうことなのかについて、シェア・インターナショナル誌は40年以上にわたり多角的に提示し続けてくれていたが、この情報に今、ようやく世界が追いついてきているのではないかと私は思う」
KE氏:「緊急な対応が必要とされる今の世界状況を考えると、この情報を伝える価値は十分にあると信じます。今や人々は答えを求めており、調和と平和に基づいた新しい霊性の時代を心の奥底で渇望しているのではないでしょうか」