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今月号の内容概説

 ベンジャミン・クレームの師は、「協力の術(すべ)」という記事でこう問いかけている。「人間は災難から自分自身を救うために一体何ができるのか」。この覚者やマイトレーヤ、ベンジャミン・クレーム、そしてジョン・フィッツジェラルド・ケネディやジェフリー・サックスなど多くの人々が、分離感覚から生じる競争の毒性から人類がいかに解放されるかについて、これまでも助言を提供してきたし、今も提供し続けている。アクエリアス(宝瓶宮)の志向を持つ人々は和合を切望する一方、世界全般は正反対の考えを内面化し、植え付けてきた──つまり、私たちは分離しているだけでなく、私たちの民族、私たちの国民、私たちの宗教、私たちの肌の色だけが重要だという考えである。この「論理」は正気とは思えない。それは、自分たちの民族以外の者はすべて絶滅させなければならないということを意味するからである。私たちは「他者」を抹殺しようとする試みの目撃者である。「絶滅」という言葉には恐ろしい含みと意味合いがある。「論理的には」パレスチナ人の殺戮と全滅で止まるはずはない。次の標的はどこか。米国と世界の人々は、ジェノサイドが続くことを許すのか。ヨーロッパは、政治家と武器製造者が民族浄化から利益を蓄え続けるのを黙認するのか。

 シェア・インターナショナル誌の今月号は、歴史上のこの瞬間の重苦しい性格を反映している。ジョン・フィッツジェラルド・ケネディの霊魂(ゴースト)を呼び起こし、危機の時代に示された偉大なリーダーシップと、平和への道における信頼と善意の重要性について語った賢明な言葉を思い起こしたい。また、政治家たちを操り人形のように操る軍産複合体について考察する。真実をめぐる戦いと、イスラエルによるポグロム(虐殺)の残忍な事実を報道するために命をかけたジャーナリストたちの並外れた勇気を思い起こしたい。このポグロムとは、子供や高齢者、障害者──まさにすべてのパレスチナ人、そして私たち人類──の殺害と飢餓である。

 9月号では、こうした時代の恐怖以上のものが提示されているが、応えることのできるすべての人々の心(ハートとマインド)への悲痛な呼びかけとしてこれを提示したい。私たちは次のことを信じているからである。「協力と正義(公正さ)のみが人間を、彼ら自身がつくり出す大惨事から救うだろう。協力と正義のみが彼らの未来を保証するだろう」。公正で正気な世界を切望する人々と共に、「救済への鍵として協力を受け入れる」ことを要望し懇願する数百万人の声に私たちの小さな声を加えたい。 

活用したいと思う方々のために、マイトレーヤの手の写真を同封した。

編集部より

カルマ、清算、法則――不処罰の終わり

 私たちは現在、古いものの崩壊によって開かれた不確かな空間に生きている。新しいものはまだ、完全には形を成していない。「仮死状態」――全世界的に罪の意識にさいなまれた宙ぶらりんの状態――にいるという集団的な感覚は、ガザ地区で行われた、血に飢えた野蛮な残虐行為に対する共通の恐怖心と嫌悪感によってさらに強まっている。そうした残虐行為は、特に西側の政治家たちによって公然と容認され、積極的に支持されているか、または無視されている。
 カルマ、原因と結果、振り子の揺れ、作用と反作用など、どのように呼ぶにせよ、用語が何であるにせよ、常に結果があり、等しい逆の作用があるというのが事実である。これは物理の法則、自然界の法則である。また、この惑星上のすべての生命と関係を支配している偉大な法則であり、あらゆるレベルで作用している。

 本誌の読者は、特に現在の恐ろしい状況下で、この普遍的な法則の役割をどう捉えるべきだろうか。考えてみれば、カルマとは実に驚くべきものである。それは私たちの生活において、常に決定づける要因となっている。カルマが消え去ってくれたらと願うことはよくあるが、カルマなしでやっていくことはできない。カルマはこの惑星におけるいのちであり、現実である。多くの人々は、カルマが私たちに教訓と祝福を与え、正しい人間関係を通じて成長する機会をもたらしていることを、苦い経験を通して学んだ。それは偉大な法則である。しかし、それでもなお、国家全体はその厳しい作用について無知である、と考えてもよいだろう。誰もその法則から逃れることはできない。非常に多くの国で、指導者や将軍、軍隊だけでなく、国民でさえ、神の法則も人間の法則も存在しないかのように生きるよう教え込まれてきた。さらに悪いのは、神を操ったり説得したりできるという、そして神は確実に自分たちの味方であり、すべての悪行を容認しているという、古くからの狂信的な宗教的信念である。こうして私たちは再び、野蛮と無法の時代へと逆戻りしてしまった。

 この時代の奇妙な特徴は、多くの風変わりで複雑な宗教的・準宗教的信仰が現代の政治を形作っていることである。多くのものがキリスト教以前の時代に戻っているように見える。当時は「目には目を」が、社会的な交流において粗野な基本原則であった。そのように、「原因と結果の法則」への理解は欠如していた。イエスの教えと新しい摂理は、それまで辛うじて社会秩序のうわべを維持していた古い戒律を吹き飛ばした。当時、人々は復讐の必要性から、しばしば地域戦争や抗争の瀬戸際に立たされていた―― 一つの暴力行為が、その悪行に対する報復として同じように残酷な反応を引き起こしたからである。

 気がかりなことに、これは今なお、ガザ地区でのジェノサイドにおける今日の残虐で卑劣な行為を動機づける衝動となっている。イエスはメシヤとして認められなかった。イエスの新しい律法の教えは、新しい摂理を受け入れようとしない人々の心にいまだ浸透していない。隣人を愛することや、全体の一部であるという感覚は、過去2,000年間、非常にゆっくりと私たちの意識に浸透してきた。世界教師マイトレーヤは次のように教え、その法則をさらに身近でより達成可能なものにしてくださった。「兄弟の窮乏をあなたの行動の尺度として、世界の問題を解決しなさい」(マイトレーヤからのメッセージ、第52信)
 マイトレーヤは、自然の法則に関する指針と洞察を提供するために一連の予報を出された。[『いのちの法則』にある]こうした予報は主に、原因と結果の法則に光を当てるために与えられた。この法則を理解し、その中で行動することで、現在の社会、政治、経済、環境の危機を解決できる、とマイトレーヤは述べておられる。何と啓発的で非凡な考えであろうか
──カルマの法則の中で生きること自体が、私たちの深刻な問題の解決策となる。
 明らかに、国際法や国際条約を見直す必要もある。戦争から生まれた偉大な成果──例えば、国連世界人権宣言──を再学習し、実行する必要がある。悲しいことに、そして狂気じみたことだが、指導者や法制度、条約、政府が、万人の最善の利益のために行動するのは当然だと考えられないような状況に陥っているからである。

 ジュワル・クール覚者は『ハイラーキーの出現(上)』(AABライブラリー)で次のように書いている。「次はカルマに関してである。人は自ら作ったものを元に戻すことができる。これは忘れられることが多い。カルマは厳格な不変の規則ではない。それは人の姿勢や願望に応じて変えることのできるものであり、変わる機会を提供するものである。カルマは過去の活動から生じるものであり、こうした活動に正しく向き合い、適切に対処すれば、将来の幸福と進歩の基礎を築くことになる」
 それは「厳格な不変の」ものではないかもしれないが、避けられないものである。常に清算が必要である。世界が進歩するためには、正義が実現されなければならない。いずれは、承認され、償いが行われなければならない。もし正義が実現されなければ、不処罰と共に無法状態が横行し、社会は想像を絶する絶望へと崩壊していく。加害者は必ず責任を問われる必要がある──憎しみや報復のためではなく、支払わなければならないカルマの負債を承認し、バランスを取り戻すためである。国際社会や国内の文化の基盤として正義や法、自由を復活させるために、これは不可欠である。

 不処罰を今すぐ終わらせる必要がある。正義が掲げられなければならない。ある国にとっては法の重みがあり、別の国には「免罪符」が与えられるような状況は許されない。すべての国に同じ法が適用されるか、完全な無法状態が支配するかのどちらかである。国際司法裁判所(ICJ)や国際刑事裁判所(ICC)、国連などはすべて、無視されることになるのか。誰かが正義の女神から公平さを奪い、ジェノサイドや大量殺人、人道に対する罪を犯した者たちを優遇するように仕向けたのか。私たちは自らの非人間化を容認しなければならないのか。子供たちの未来を救う方法はどこにあるのか。
 経済・金融の構造が富裕層と超富裕層に有利なように傾き、残りの人々が給料から給料まで辛うじて生き延びるしかない状況では、正義の実現は望めず、自由が栄える希望もほとんどない。世界資源の再分配に基づいた国際システムの受け入れと実施こそが、個人の自由や正義、万人の尊重を保証する唯一の解決策である。この均衡を是正するためには、法律によって説明責任と完全な賠償が規定されなければならない。原因と結果の偉大な法則を理解することが緊急に求められている。また、カルマがもたらす厳格な恩恵を認識し、謙虚に受け入れることも必要である。

 国際社会を神聖な法則と人間が定めた法律の両方に回帰させるためには、ベンジャミン・クレームの師が表現するように、「個人の利益と社会の利益とをより密接に同一視していくことである──それによってのみ、個人の自由と社会の安定を保持することができる」。私たちは、古い双魚宮の時代から生まれた「微粒化」を終わらせ、相互のつながりを大事にする必要がある。全体との一体化こそが、すべての部分を救うからである。
 ベンジャミン・クレームは次のようにコメントしている。「いのちの法則は少ないですが、非常に強力です。誰もそれにあまり注目しません。だから私たちは問題を抱えるのです。主要ないのちの法則とは原因と結果の法則です。それはこの惑星のすべてのいのちを支配します。それは『目には目を、歯には歯を』として表現されてきました。原因と結果の法則を非常に不適切に表現したものです。イエスは非常に簡単に表現しました。『人は、自分の蒔いた種を、また刈り取ることになる』と。それはあまりにも単純なので、人々はそれを忘れるか、またはよく理解しません。あなたが蒔くものが何であれ、それを収穫するのです。もしトウモロコシを蒔くならばトウモロコシを収穫します。もしオート麦を蒔けばオート麦を収穫します。悪いトウモロコシを蒔けばあまり良い収穫はありません。……私たちは皆、種を蒔く人々です」

 「私たちのすべての思考が、すべての行動が種を蒔いています。それらが原因をつくります。原因から生じる結果が私たちの人生をつくります。私たちはいつもそうしています。私たち自身の人生をつくると同時に、人類の人生をつくっています。私たちすべてが、世界に起きることに、人類種族を通して起きることに責任があります。なぜなら私たちはすべて人類種族の部分であるからです。私たちはすべて想念をつくります。それらの想念は現実です。私たちが破壊的な思考を持つたびに、私たちのシステムのわずかな部分を破壊しています。惑星の健康は私たちの思考の健全さに依存しています」

編集部より

 私たちは1年の中程にいる。この2025年という年は、21世紀の四半世紀の終わりを意味する。時が過ぎ、途方もない可能性に満ちた未来へと歩みを進めるにつれ、一つひとつの選択、一つひとつの行動や身振りがこれまで以上に重要になる。人々はそれを感じている。私たちの時代には「何か」がある。私たちは何か重大なもの、何か極めて重要なものの瀬戸際にいる。

 ベンジャミン・クレームの師である覚者は、「光あらしめん」という記事の中でこう書いている。「各世紀を経るごとに、人間はその目標に、完璧なる『神の光』の示顕に、さらに近づいていく」。これは驚くべきことではないだろうか。私たちは「光」の存在なのである。覚者はこう続けている。「われわれ一人ひとりの裡深くに、そのような光が宿っており、輝き出る機会を待っている。各人の裡にすべてのコスモス(完全体系)の可能性が光っている」

 現在の世界情勢をどのように解釈しようとも、私たちが世界をどんなに厳しく残酷なものにしようとも、あるいは互いのために善意と協力に満ちたものにしようとも、美しさ、偉大さ、そして「光」の中へと入ってつかむ勝利が究極の目標であることは揺るぎない事実である。しかし今、私たちはさまざまな形で自らを破局の淵へと追いやってしまったように思われる。自らの裡にある「光」を、それに触れることができる限り多く表現することによって、私たちは自らを高め、すべての人にとって有効な解決策に向けて国際社会を動かす手助けをすることになる。

 これは、将来起こり得る苦難や、正義のため、真実のため、法の支配のために立ち上がる緊急の必要性を否定したり軽視したりすることではない。沈黙は共犯であり、無関心は暴政を野放しにする。腐敗した指導者層の「パンと見せ物」政策に惑わされ、享楽にふけったり混乱に陥ったりすることで、地球と私たちの集団的な未来を、権力欲と貪欲に駆られた1%の人々の手に委ねてしまうことになる。

 今月号に掲載されているベンジャミン・クレームの師による二つ目の記事のタイトルは、「腐敗行為の終止」である。何と革命的なアイディアであろうか! 現状では、あまりにも常識からかけ離れているため、おそらく考えが甘いと思われるだろう。しかし、この記事が指摘しているように、「そのような腐敗の直中で、信頼を生み出すことは可能だろうか。信頼なしには人間の未来はまさに荒涼たるものである。信頼なしには、より公正な資源の分かち合いはむなしい望みであろう。信頼なしには、われわれの惑星という家を維持するために必要とされる包括的な意思決定は決してできないだろう」。

 信頼、真実、基本的自由、民主主義、人権が、世界中の腐敗した権威主義的指導者たちによって組織的かつ意図的に侵食され、世界の有権者たちが「他者」やアウトサイダーを拒絶するよう促される中、バンディ・リー博士は、指導者たちの病理と、惑わされ、混乱し、憤りと憎しみをかき立てられた人々に対して皇帝の狂気が与える壊滅的な影響について説明している。私たちは、「グラマーは伝染する」ことを知っている。「集団思考」が存在することも知っており、事実が共有されるのと同じくらい簡単に非現実的なものが共有されることを経験している。

 今月号もまた、自然界を守るための前向きな行動のニュースなどを掲載し、希望に満ち溢れている。しかし、行動を起こし、否定的なことに抵抗し、「不吉な前兆」に気づく決意を固める必要があると考えている。ジョージ・オーウェルの有名な警告(著書『1984年』より)として次のものがある。「戦争は平和である。自由は屈従である。無知は力である」。これには先見の明があり、驚くほど身近なものであったことに留意し、今月号には「ファシズムの初期症候」のリストを掲載した。

 ファシズムという言葉には反発を覚えるかもしれないが、私たちが「逆さまの世界」、つまり、何もかもが見た目通りではない「あべこべの世界」に生きていることを人々は経験している。現実がひっくり返されることがアストラル界の主な特徴であることを、私たちはベンジャミン・クレームとジュワル・クール覚者から学んで知っている。虚偽であるものが本当のように見える(したがって、心理学で言う「投影」が、現在の政治で頻繁に使用されている)。すべてのものが 「逆さま」に見られ、経験される。この狂気に満ちた不確かな暗黒郷では、事実はなく、意見だけが存在する。真実はなく、自分の仲間の意見だけが存在する。科学には現実性がなく、法律には権威がなく、正義と政治は売り買いされる。オーウェルは全体主義国家について警告した。そこでは、プロパガンダや疎外、監視を通じて当局が国民を容易に掌握できるように、人々を混乱させ、弱体化させ、気をそらすことが目的である。

 一つの解決策は、人間性そのものである。「世界はもっと光を受け入れる用意ができている。至るところにいる人間は、己自身についての、そして神についての新しい知識に渇いている」
 また、今月号では、宇宙を旅して、コスモスの本質と、人類を一つの全体に束ねるものについて学ぶ。さらに、フランシスコ教皇の生涯が称えられている。何百万もの人々が教皇の逝去を悼む中、私たちはガザと共に涙を流す──何らかの助けと支援の行為とまではいかなくても、私たちの涙が憐れみ深いものであることを知りながら。

 今月号の記事の幅広さと多様性には、いささか驚かされる。ベンジャミン・クレームの師による記事でさえ、最高のものと最低のものを浮き彫りにしている── 一人ひとりの中にある「光」と、それを妨げる腐敗である。
 長年にわたり、ベンジャミン・クレームと共に働き、彼と一緒に、彼を通して覚者を体験した人々は、彼ら二人と、人類を助け導くための絶え間ない働き、愛、知恵、ユーモアを愛するようになった。二人の言葉は、地球のために、苦しむ人々のために行動する動機や原動力となるような希望を鼓舞している。



今月号の内容概説

 今月号では、人類の進化を助け、導くために、覚者方が──あらゆる国のあらゆる階層の際立った人物を通して──どのように働いているのかを説明し、浮き彫りにしていきたい。読者の皆さんもご存じのように、人間の自由意志が損なわれることは決してない。したがって、覚者方の課題は、個人や集団、国家が自らの道を選ぶ自由を残しながら、いかにして導きを提供し、刺激を与え、進むべき道を示すかということである。進化のペースと道筋は、完全に人類に、そして通常はいわゆるリーダーたちに左右される──有能か無能か、信念があるか堕落しているか、人々に奉仕することに専念しているか自分の必要と貪欲に忠実であるか、正気であるか現実から完全にかけ離れているか、そのいずれであるにせよ。

 こうした傾向を踏まえた上で、覚者方はどのように私たちの進化を助けるのか。各国が正しい選択をするように、どのように支援すればいいのか。覚者方にとって、より「手の届きやすい」人々はいるのか。危機の時代において、どのような要因によれば、困難を乗り越える可能性が高まったり、国家全体を率いる能力が増したりするのか。

 こうした疑問に対する答えを提供するために、いくつかの関連記事を紹介することにした。ベンジャミン・クレームは、その人のエネルギー的な構成が、人生の目的を達成するのにどのように役立つかを説明している。エリッサ・グラーフは、覚者方の霊的ハイアラキーが、舞台裏でどのように世界の指導者たちに直接助言を伝えているかに光を当てている──この記事の場合は、ヘレナ(エレナとも)・レーリッヒがフランクリン・D・ルーズベルトに宛てて書いた手紙を通して。今月号の選集は、覚者方について、覚者方がどのように働きかけ、人類を勇気づけているかについてさらに多くのことを明らかにしている。「あなた方がわたしたちを見るとき、わたしたちもかつてはあなた方と同じような人間であったことを覚えておきなさい。わたしたちはあなた方の未来を反映する鏡であり、そしてその未来への道をあなた方に示すことができることを覚えておきなさい。わたしたちは教え、鼓舞し、人間を闇から光へ導くためにやって来るのである」

 4月号と同様に、今月号でも引き続き、治癒や意識の探求に関連して、様々なレベルのエネルギーの糸をたどっている。磁気や催眠術、エーテルレベルのエネルギー、秘教占星術(占星学とも)といった話題に触れている──秘教占星術は、人類の進化に伴って紹介された新しい魂の占星術である。

 また、道徳と法を回復し、自然界を救うための積極的な行動にも注目している。私たちの最善の姿を示し、未来に対する人々の希望と信念を肯定する地球規模の意識と行動があるとすれば、それは不正義に立ち向かい、環境のために、そして抗議の声を封じ込められたり抑圧されたりしている同胞の市民のために立ち上がろうとする、大衆の行動と決意である。高次の指導に耳を貸さないように見える指導者たちが国際条約を破り、世界的な信頼と協力を踏みにじる中、積極行動主義は健在であり、成長を続けているように見える。

 地球や正義、人類そのもののために行動を起こすことは、希望──貴重な財産──の肯定的な表現である。醜悪なものと醜怪化がニュースを席巻しているように見えるこの時代に、ベンジャミン・クレームの師が「新しい時代の生活」で提示された豊かなビジョンを読み、その奥深さを味わいたい。

 「美と適合感が試金石となるだろう。見苦しくて機械的で人間の精神(スピリット)に害のあるものはすべて避けられるだろう。目標は、人間とその環境との間に正しい関係を完全な自由と調和のうちに維持することであり、そしてテクノロジーと科学の発達すべてが人間の必要により良く仕え、実在(リアリティ)の特性をより良く知ることの助けとなることを保証するだろう。

 このようにして、新しい機構の中に必要な安全装置があらかじめ設置されるのは確かである。いのちの高揚とその形態を美しくすることに関連することはすべて、わたしたちの祝福を受けるだろう。公共の福利に仕えるものはすべて、わたしたちの支持を得るだろう。人間が彼らの環境との新しい関係を築く時がやって来る。人間と自然と神とは一体であるという意識に沿って、その真理の顕現を可能にする形態を人間はつくるだろう」

今月号の内容概説

 エネルギー、エーテル、宇宙エネルギー ──今日の世界はエネルギーという概念に慣れ親しんでいる。「すべてはエネルギーである。宇宙全体にエネルギー以外のものは存在しない」と聞いても、驚く人はいない。現代科学と秘教の知見は、共通の土台を見いだし始めている。ただし今のところ、共通の用語は使われていない。物質から霊のいのちへの復活を象徴するイースター祭が近づくなか、この4月号を通して流れているのは、濃密物質や物質主義とは対極をなすエネルギーや生命または魂というテーマである。

 先見の明のある市民は、間もなく突破口が開かれることを期待している。「過去のものである『古い』核分裂エネルギーの技術よ、さようなら」。そして次の見出しはこうなるだろう。「常温核融合プロセスによって生成される、安全で、無限で、安価な新しい核エネルギーが完成した」。こうしたニュースの見出しを予見して、先駆的な科学サークルで進展する常温核融合の研究についての記事を掲載した。さらに、それと組み合わせて、霊的エネルギー──魂のエネルギー、生命エネルギー、プラーナ、生体エネルギー ──を扱う記事やインタビューも掲載した。

 今月号の選集は、ベンジャミン・クレームの師が「グラマー」に関する記事で示された洞察と呼応している。覚者はその記事で、人類が自らの本質を誤解していることについて述べておられる。「感覚や感情──欲望的性質──との間違った同一認(アイデンティフィケーション)を通して、人間はイリュージョン(錯覚)と非現実の濃い霧で自分自身を取り囲み、その中で迷っている。……分離感を強化するものはすべてグラマー(幻惑)の行為の結果であり、その異説を崩そうとする者はすべてその駆除のために働く」。この記事が現代に関連していることは明らかである。「……国家の誇りという馬鹿げた考えが、国家をその国民の利益に反した行為へ導くのを、われわれはしばしば目撃する。これらのグラマーの行為は欲望──権力への、野心の達成への欲望──の産物である。科学の光が特定の大昔からのグラマーをこの世から取り除いてくれたが、その代わり他のグラマーをつくり出した──所有欲のグラマーが世界の半分をその奴隷にし、他方、あとの半分は飢え、悲惨と窮乏の中で死ぬ」

 1992年のインタビューで、ベンジャミン・クレームが核融合の分野での実験的研究について言及したことは興味深い。クレームとインタビュアーはまた、軍隊が最大の汚染者であることについても話し合った。まさしくこの話題に関する大堤直人の記事をご覧いただきたい。

 多くの前向きな取り組みがあらゆる分野で行われている。例えば、生物種を保護するための環境プロジェクト、他者を助け、光をもたらし、土地の権利を取り戻すための社会的な努力などである。地球とそこに住む人々を健全な状態に戻そうとして、多くのことが行われている。今月号では、実践的な善意の行動に焦点を当てた記事をいくつか掲載している。

 「物質主義に対する魂の勝利」というタイトルの選集も同じ問題に取り組んでおり、個人と人類全体から分離と物質主義のグラマーを取り除くために、パーソナリティーや形態生命に対する魂の勝利が緊急に必要であると主張している。人類が前進するためには、魂の光がやがて、しかし着実かつ迅速に勝利しなければならない。ベンジャミン・クレームはマイトレーヤの言葉を引用し、これを達成する方法についてのさらなる教えと説明を提供している。「『真我と接触する方法は、心(マインド)の正直さ、生気(スピリット)の誠実さ、そして無執着という三つのものを実践することである』。このようにして徐々に、自分が実際に誰であるかを、つまり神であることを認識するようになります。人々はそれを神や、父、主、絶対者と呼びます。これらはすべて、唯一の同じものを表す異なった言葉です。私たちは『それ』なのです」

今月号の内容概説

 ベンジャミン・クレームの師である覚者は、書かれた当時だけではなく今日にも関連する質問をする(そして答えを提供する)「こつ」を心得ておられる。例えば、覚者が2008年の金融崩壊を振り返り、2011年に『マイトレーヤの約束』を書いた時もそうである。今日、人々は同じ質問をしている。「それらのお金はどこへいってしまったのか。どうなってしまったのか。今や誰も仕事がなく、お金は消えてしまった――銀行の中へと消えてしまったのである。そして百万長者は今や億万長者である」。私たちはこの表現を、「億万長者は今や1兆ドル長者」であり、そして世界中の選挙や就任式で見られた権力の見せびらかしのパートナーになっている、と修正することができる。

 クレームの師による3本の記事が巻頭のページを飾っている――それぞれが現在の傾向や出来事に対する洞察を提供しているので選ばれた。この一例が「聖なる科学」であり、限りない探求と意識の成長の感覚が提示されている。私たちは成長していくにつれて、地球上および宇宙の中に存在するすべての生命との一体感を味わうことになる。「……天界への門が開かれ、人間は終わることのない旅路にいる自分を発見するだろう。遠くの、近くの宇宙が研究の対象となり、無限が人間を絶えず先へと招き、彼の勇気を試すだろう」。シェア・インターナショナル誌は、スティーブン・グリア博士の研究の妥当性を確認することはできないが、地球の高度な科学だけでなく、地球外生命体や他の惑星からの乗り物も存在するという証拠を開示しようとする彼の努力を紹介している。

 クレームの師による今月号の3本目の記事、「和合についてのさらなる考察」は、世界の安定を脅かす現在の緊張に多かれ少なかれ巻き込まれているいくつかの国の心理、秘教の観点から見た心理について概説している。この記事の選択の理由は明白であり、私たちの苦境を説明する一助になるかもしれない。覚者は、イスラエルが選択したイデオロギーの狂気と不合理性を一つの簡潔な表明で暴露している。「……今は、世界平和を含めて他のすべての問題を度外視して、国の安全を守ることに躍起になっている」。世界平和という理想さえ拒絶したら、どのようにして国民の安全保障を達成することができるのだろうか。

 アメリカ合衆国について覚者はこう書いている。「アメリカの魂の和合への生来の願望が行動へと活気づけられるだろう。そして総体への奉仕というアイディアが現在の支配への欲求に取って代わるだろう。……奉仕への欲求が、今のアメリカのあらゆることにおける優越感に取って代わるだろう」。アメリカが世界のリーダーとして台頭するのではなく、他の国々と協力して、人々と地球のニーズに奉仕するためにその愛に満ちた魂の特質を発揮するということである。

今月号の内容概説

 シェア・インターナショナル誌の2025年最初の号(日本語版は1月号と2月号に分けて発行)は、忘れ去られたかもしれない珠玉の知恵を思い起こさせながら、安心と新たな洞察をもたらすのに十分な情報とインスピレーションを提供することを願っている。選ばれた記事は、古代の知恵を私たちの困難な時代に関連づけている。
 今月号のベンジャミン・クレームの師の記事では、協力の必要性が強調されている。「協力はグループの努力のすべての成功への鍵を握り、聖なる善意の顕れである。協力なしには、長続きするものは何も達成されない。というのは、協力は多種多様の見解の統合をもたらすからである」

 災厄から、人間の優しさと勇気の行為は花開く。ガザの瓦礫の中から、「共通の課題を通した平和」への共同の努力は生まれる。これ以降のページにも、前向きな行動、無私の連帯と善意の行為についての報告が満載されている。10代の若者が世界新記録を樹立した── 一体感と共感から生まれた努力である。貧困とは無縁でないメキシコシティ市長は慈悲の拠点をつくり、そのアイディアは勢いを増している。ある献身的な医師は、傷ついた精神と心をホメオパシーがどのように癒すかについて説明している。活動家たちと決意を固めた市民たちは正義と和合のために協力している──「イスラエルとパレスチナの和平と正義のために共に立ち上がる(第一部)」を参照。気候変動と現状改革に取り組むタイムリーな報告や記事も多数ある。例えば、「環境活動家が非難を浴びている」「水、生命の源(第二部)──分かち合いの必要性」などである。

 「転換期にある世界」と題された選集は、いのちの循環的な性質を強調し、システムや文明の興亡を扱っている。一つの文明が崩壊すると、新しい文明が押し寄せ、次の時代を形成する。ベンジャミン・クレームと彼の師は、偉大な「原因と結果の法則」についてさらなる洞察を提供している。ベンジャミン・クレームは主要な記事で生や死、輪廻転生について説明する一方、師である覚者は別の記事で「再生誕の法則」を扱っている。生や死、再生誕、カルマの本質について説明したり理解したりしたい人にとって、本号(日本語版では2月号)は明快さと安心感を与えてくれる素晴らしいハンドブックとなるだろう。

 平和と和合の促進および実践に自らの生涯と功績を捧げたジミー・カーター氏への最後の賛辞を省略することはできない。シェア・インターナショナル誌は、学生時代に学校の課題でカーター大統領にさまざまな質問をしたオランダ人青年から手紙の転載許可を得た。彼は幸運にも、2017年に元大統領からの手書きの返事を受け取ることができた。当時、カーター大統領は93歳だった。手書きの返事が書き込まれた手紙の一部をご覧いただきたい。元大統領が時間をつくって直接返事をするとは、なんと驚くべきことだろう! 人々と世界に奉仕することに生涯を捧げた指導者がいたとすれば、それはジミー・カーター氏である。彼はまた、ほとんどの人よりもはるかに広いスケールで和合の概念を理解していた。他の惑星の生命について尋ねられたとき、彼はこう答えた。「私の見方では、恐れるものは何もありません。そこに生命が存在するとしても、私たちは皆、同じマスタープラン(基本計画)の一部です。神の手は、私たち両方を抱きしめるほど十分に大きいのです」。そして1977年、ボイジャー宇宙船に取り付けられた2枚のゴールデンレコードに彼のメッセージが記録された。ボイジャー宇宙船は今も、太陽によってつくられた太陽圏の外側の宇宙の端を観測している。このレコードは、当時の地球の生活をタイムカプセルに収めたもので、地球の人々や文化、自然を地球外生命体に伝えるために設計された。カーター大統領の録音メッセージでは次のことが語られている。「われわれは、あなた方へと時代を継承できるように、われわれの時代を生き延びようとしています。われわれはいつの日にか、現在直面している課題を解消し、銀河文明の一員となることを期待します。このレコードではわれわれの希望、われわれの決意、われわれの善意が、広大で畏怖すべき宇宙に向かって示されています」

 ベンジャミン・クレームの師は「協力」という記事で、困難な時代において次のような安心感を与えている。「協力は和合のもう一つの言葉である。和合と協力がすべての人間にとっての未来への跳躍台であり、達成への保証である。人類の裡に偉大なる力の貯蔵池が未開拓のまま横たわっており、協力の魔術によって解き放たれるのを待つ」
 シェア・インターナショナル誌の裏表紙にはいつも、鋭く、賢明で、示唆に富んだ名言が掲載されている。この最後の言葉はベンジャミン・クレームの師の記事からの引用であり、覚者は次のように助言している。「愛と歓びを実践し、絶望の扉を永久にしっかりと閉じなさい。これをなしなさい、そうすればあなたは想像以上に人類を助けるだろう」(「生きる歓び」より)

今月号の内容概説

おそらく多くの読者は、2024年の扉が閉まることにほっとするだろう。しかし、少なくとも可能性の面においては、2024年は私たちに多くのことを教えてくれた。実際、非常に多くの教訓があったため、新たな現実とその将来への影響について熟考し、折り合いをつける時間が必要である。

 ベンジャミン・クレームの師による二つの記事は現在でも、私たちが置かれている状況と今後の状況への見通しを提供している。2012年の記事「パイシス(双魚宮)からアクエリアス(宝瓶宮)へ」において、覚者は大いに必要とされる希望と励ましを提供している。人類の心(マインド)の状態について、次のように保証している。「アクエリアス(宝瓶宮)の輝かしい光が彼らの心(ハート)に入りつつあり、正義と自由を求める叫びは容易に彼らの唇に持ち上がる。分かち合いを通して、この同じ正義が人間を暗闇の中から抜け出させて、彼らの運命づけられた目標へと前進させるだろう。そのようになるだろう」。「将来の一対の柱」(2013年9月号)では、1%の超富裕層と世界のそれ以外の人々との間の継続的な闘争について述べ、反対運動が始まり、膨れ上がっていることを指摘している。「これからは、世界の“立役者たち”すなわち富と権力の男たちは彼らの策略と計画に対する抵抗がますます増大するのを発見するだろう」。今日の世界において両派間の溝は深く、憤りが高まっているにもかかわらず、それは人類にとって良い兆しである。覚者はこう説明している。「分かち合いの原則は人間の苦難に対する素晴らしい答えである。公正な分かち合いは、この世界をあっという間に変容させるだろう。他にたくさんの方法が試みられてきたが、失敗に終わった。人間の計画の中に、分かち合いが位置を見つけられなかったのは不思議ではないか」

 変更は絶えず起こるものである。フィリス・クレームの「個人的なメモ」は、変更があり得るという2016年のクレームの表明に関する彼女自身の説明で、こうした現実を裏付けている。
 ジェフリー・サックス教授による今月号の「視点」は、歴史的な法的決定の発表に応えて書かれた。「ネタニヤフ氏に対するICCの逮捕令状は米国の政策と共謀に対する告発でもある」。これは間違いなく、21世紀で最も重要な法的判断の一つであり、数十年にわたる政治的、軍事的操作の背後にある生々しい真実を暴露している。サックス教授はこう述べている。「結局のところ、これはイスラエル・ロビーがいかに米国を弱体化させ、中東を破滅させ、人道に対する一連の国際犯罪を引き起こしたかという物語なのである」。これがクリスマスのごちそうではないことは承知しているが、正義と真実を祝うものであり、一度認められれば、最終的には万人の平和につながる可能性がある。私たち人間が作り出した法律や条約は、原因と結果の法則の反映である。世界は法律を信じ、共同生活の実際の基盤として真実と事実を再び見いだすことができるようになる必要がある。サックス教授はまた、解決策も指摘している。「イスラエルとパレスチナの危機に対する明白な解決策は、二国家解決を実施し、実施プロセスの一環として過激派グループを非武装化することである」

 今月号では、二つの記事でジミー・カーター氏の生涯を称え、敬意を表している。エリッサ・グラーフは次のように書いている。「政治的大変動と不確実性のこの激動の時代に、多くの人は自分たちの指導者に注目している──貪欲な企業に屈したり、独裁的な権力をつかんだりするのではなく、人権を擁護し、世界の平和のために立ち上がる勇敢な政治家や女性たちである。一言で言えば、私たちが今必要としている指導者は、マイトレーヤの優先事項に同調する指導者である。 人類が直面している重大な問題を認識しており、自分の職を通して達成できる世界への奉仕を認識している人たち──私たちを分断することなく、団結させることができる指導者──である」。この100歳を超える人物へのエリッサ・グラーフによる賛辞に続いて、ジミー・カーター氏についてのクレームのコメントもご覧いただきたい。

 「米国の医療におけるホメオパシーの忘れられた歴史」についてのインタビューは、私たちの多くが経験する、医療への一般的なアプローチに欠けているものを正確に明らかにし、ホメオパシーがどのように作用するかについても説明している。「患者の意識が見過ごされている従来の医療とは全く異なります」
 世界中の若者(そして高齢者)と同様に、私たちは気候危機を懸念している。地球を救おうとする若者の努力に多くを負っている。「われわれの惑星を救え」の欄の報告や記事をご覧いただきたい。もし無限のフリーエネルギーがあり、それが要求されたり、私有化されたり、1%の人々のための営利事業にされたりすることがなければ、どんなに違った地球社会になるかを想像してみてほしい! ダグラス・グリフィンは、スティーブン・グリア博士の仕事と「フリーエネルギー」について報告している。

 カルロス・エイドリアン・ペレスによる「COP16後の環境保全を再考する」は、ラテンアメリカからの歓迎すべき声である。気候変動、不平等、不正義、解決策を結びつけ、マイトレーヤのアイディアを推し進めているからである。「生物多様性の喪失を加速させている地球規模の環境危機は、深刻な社会経済的不平等によって悪化している。しかし、環境悪化の影響を最も受けているのは、環境保護において重要な役割を果たすことができるコミュニティーであることが多い」
 私たちはガザ地区、その苦しみ、その子供たちを忘れたわけではない。核兵器の危険性も忘れたことはない。日本の団体、日本被団協が2024年のノーベル平和賞を受賞したことに祝意を表したい。その業績によって「核のタブー」が生み出されたからである。

 今月号は賢明な言葉に満ちている。リーダーやコミュニティー全体が、こうした言葉に耳を傾け、理解してくれたらいいのだが! 私たちが提示し、繰り返し述べている考えや原則──まさに根強いマントラ──が心に留められ、行動に移されるなら、何と新しく、美しい、正気な世界を創造することができるだろう! 分かち合いや正義、正しい人間関係という非常に明白な必要性に世界が目覚めるのに、どれだけ時間がかかるかという問題については、まだ結論が出ていない。しかし、マイトレーヤの言葉を借りれば、確かなことは、「すべては良くなるだろう」ということである。いつか、マイトレーヤはすべての人に知られるようになるだろう──いったん私たちが必要な変化を起こし、マイトレーヤの優先事項を私たち自身の優先事項とみなし、実行に移し始めるならば。それは、真実を愛し、平和を愛し、自らを「一つ」とみなす世界に向けての優先事項である。
今月号の裏表紙の引用文は、マイトレーヤが何年にもわたって12月に伝えてこられたメッセージから抜粋したものである。「わたしの教えはこれである──分かち合うことを学び、兄弟の手を握り、兄弟をあなた自身として知りなさい。この単純(シンプル)な真理を教えなさい、それは、神の法を教えることになるのである」(メッセージ第91信、1979年12月12日)

 私たちが何とかこれを実行することができたと仮定してみてください。
シェア・インターナショナル誌は、読者の皆さんにこうしたすべての祝福があることを願っている。どこにいても、クリスマスの日の午後3時(日本の場合は午後7時)にマイトレーヤからの祝福があることを覚えておいてください。

今月号の内容概説

 今月号の覚者の記事「和合の重要性」(2013年)を読むと、それが過去12カ月の間に書かれたものだと思うだろう。堕落、恐怖、ジェノサイド(集団殺害)の年の始まりである2023年10月からちょうど1年を迎えた。ベンジャミン・クレームの師はこう言われる。「『平和』は欠くことのできないものであるが、『正義』が支配するところにのみ達成され得る」……「政治的、経済的問題は、基本的に霊的な性質のものであるが、政治、経済の分野においてのみ解決することができる。和合が追求され、顕現されなければならない。さもなければ、現在の世界の状況によって強要される緊張が人間を最も危険な行動に追いやるだろう。この理由のために、マイトレーヤは和合を、すべての者の必要についての理解を呼びかける」
 今月号では、和合と正義という、緊急ではあるが長らく延び延びになっている必要性に焦点を当てた。また、マイトレーヤがなぜ政治と経済の分野で働くことを選ばれたのか、なぜこれらの分野がハイアラキーによって「霊的」とみなされるのかについてのベンジャミン・クレームと彼の師による説明にもスペースを割いた。
 「人類の一体性」という選集をご覧いただければ、簡潔で力強い疑問と表明が見つかる。「世界は一つであるのに、いかで二つの世界が存在し得ようか。法はすべての人間に対して同じであるのに、いかで分割があり得ようか。やがて人間は、大勢の人々の苦しみは総体の病であることを理解し、そして正義のみがその治療法であることを理解するだろう」(ベンジャミン・クレームの師、「正義は神聖なり」より)
 今月号は、政治、国際社会の正義、科学、自然の状態など、非常に多彩な内容となっている。また、いつものように、ベンジャミン・クレームの洞察は、読者の質問に対する彼の回答に浸透している。

親愛なるアメリカへ

親愛なるアメリカへ
 私たちがあなたに手紙を書いているのは、あなたには世界の未来を確実にするか、あるいはあらゆる国籍を持つあなたの惑星の兄弟姉妹である私たち全員を、想像を絶する悲劇に陥れるかを決める力があるからです。あなたが投票に行くまで、もうあまり時間は残っていません。この11月に投票に行くとき、この時期は非常に重要なので、あなたは「歴史のコースを変える機会を得るだろう」と、ベンジャミン・クレームの師である覚者は「アメリカの選択」という記事の中で書いています。民主的権利を行使するという単純な行為により、「近未来の様式と機構が大きくかかっている」決定を下すことになるのはあなたの運命なのです。
自分がそれほど重要で強力な存在であることに気づいていたでしょうか。おそらくあなたは、軍隊や武器、戦争への意欲があるからこそ強力であると思っているでしょう。まさにそこが、あなたの最も弱いところです。軍産複合体、億万長者、特別利益団体が、あなたにタカ派で軍国主義的な条件付けをして、若者を犠牲にすることを厭わなくさせているのです。誰が得をすると思いますか。亡くなった英雄たちではないことは確かです。

 あなたが世界で重要な役割を果たしているのは、それぞれの国が独自の神聖な運命を持っているのと同じように、あなたには真の英雄となり、文字どおり私たち全員を救うという素晴らしい機会が与えられているからです。
 2004年、ベンジャミン・クレームの師は、あなたの対応の重大さと潜在的な偉大さを強調しながら、あなたにこう訴えました。
  「アメリカ合衆国の市民には重大な決定を下す時が迫っている。今年の11月の彼らの決定に何百万の、アメリカ一国ではなくその他の多くの国々の未来の幸福がかかっている。この決定は難しいことではないと、その選択は平和と正しい関係を大切にする者すべてにとって必ずや明白なことだと思えた」
 それから丸20年が経った今、この極めて重要な瞬間から、歴史的に壮麗な時代を創造する機会が再び与えられています。文字どおり、すべてを賭けることになります。あなたは勝つことが好きなことを自分で知っているでしょう。正しい選択をして、「あなたの神性へと足を踏み入れてください」。歴史においてこれまであなたがしてきたことでこれに匹敵するものはほとんどありません。この11月の選挙で賢明な選択をすることは、一つの機会であり義務です。それほど重要なのです。一票一票がどれほど重要で、種族(人類)の未来に直結しているかを説明することはほとんど不可能です。一票一票が重きをなします。今度の選挙の結果は、私たちの惑星とそこに存在するすべての生命がどのように繁栄するか、あるいは衰退するかを決定するでしょう。

 あなたは、自分が金持ちで、偉大な経済を発展させ、非常に競争心が強く、何をするにも勝つために行動するから、この天与の「決定票」を持っていると思いますか。世界唯一の覇権国として圧倒的な商業帝国を築いているからこそ、重要だという感覚を抱くのでしょうか。
 そうではありません。人生の多くのことに対して厳しい姿勢を貫くにもかかわらず、協力し、助け合い、隣人として親切でありたいという生来の願望があるからこそ、あなたは真の天命を授かっているのです。寛大な精神があったからこそ、マーシャル・プランを立ち上げ、苦しむ人々の援助のために駆けつけることができたのです。今でも何百万もの人々が戦争の影響に苦しみ、飢餓(ガザでは意図的に引き起こされた飢きん)に苦しみ、気候破壊に苦しみ、あなたの同盟国によって押し付けられた殺戮に苦しんでいます。気候破壊については、あなたの政府の政策(そして世界中の私たちの政府の政策)によって変えることができます。殺戮については、あなたの同盟国はあなたの理想主義を冷笑的に操作し、それがあまりに行き過ぎたために同盟国が支配権を握り、親愛なるアメリカよ、あなたがジェノサイド(集団殺害)を起こるままにし、言語に絶する残虐行為を見て見ぬふりをすることにつながっています。 
 1941 年に連合軍に加わることができたのは、あなたの理想主義と勇気があったからです。その理想主義的な良心に後押しされ、あなたは自国の指導者や他国の指導者に、正しいことをするようたびたび訴えてきました。ベンジャミン・クレームの師はあなたを次のように評しています。覚者は知っているはずです!
「アメリカは世界に提供できる多くの良いものを持つ偉大なる国である。アメリカは今、奉仕し、平和と正義の中に生き、そして調和と協力の中ですべての国々と一緒にこの世界をつくり直すために共に働くことを請い願うアメリカの魂に目覚めなければならない」

 ですから、親愛なるアメリカよ、外の世界の集団的な苦しみに目を向けてください。内にも目を向け、あなたの偉大な魂が、あなたに対して魂の促しに従って行動し、世界を助けるようにと呼びかけている澄んだ声を聞くことができるようにしてください。私たち、世界の他の国々は、あなたの最高の力を必要としています。
 ベンジャミン・クレームの師の声をさらに付け加えることにします。覚者は普遍的な正義を広く訴えています。「もちろん、アメリカのみが世界の不公平性、すなわちわれわれの直中にある基礎的な潰瘍、われわれの困難のすべての源に対して責任があるのではない。苦闘する貧しい者たちを全く斟酌せず、横柄な扱いをするすべての先進開発国とその責任を分かち持つ。アメリカはこの緊張、そしてテロ行為の主要な原因に目覚めなければならない。
 そこに西欧世界の過失がある。これらの“成功した”国々はその富と支配力を主に歴史に負うており、また世界経済を強引な“市場のフォース”を通して彼ら自身に有利なように操る彼らの能力に負うのである。世界の哀れな極貧の者たちは、今や自分たちの分け前を要求する。もしわれわれがこの単純な正義への当然の権利に対処し改善しなければ、世界に平和はないだろう。テロリズムは嵩じて、戦争に発展し、それは地球上の人間の未来を脅かすだろう。
 あなた方の兄たちであるわたしたちは、まさにこの世界の未来が脅威にさらされているのを傍らに立って眺めていることはできない。アメリカは世界に提供できる多くの良いものを持つ偉大なる国である。アメリカは今、奉仕し、平和と正義の中に生き、そして調和と協力の中ですべての国々と一緒にこの世界をつくり直すために共に働くことを請い願うアメリカの魂に目覚めなければならない。この選挙は人事における大きな転換点である」
(「アメリカの選択」、シェア・インターナショナル誌2004年11月号)

 ベンジャミン・クレームの師は、当時[2004年]の米政権の「テロとの戦い」への対応について書き、表向きはテロと戦うための米政府の政策と行動の悲しい不条理についてこう説明している。
  「“テロ戦争”を戦うということは幻影と戦うことであり、無益で、高価な、そして危険な演習である。……このアメリカ政権は、その傲慢さと無知ゆえに、盲目的にその罠に落ちてしまった。災難を受けるのはアメリカの国民であり、アメリカの犠牲者であり、全体としての世界である。テロに対処する方法は、そしてわれわれの直中にあるこの腫瘍を永久に終わらせる方法はただ一つしかない――その原因を探すことである。
 テロリズム(テロ行為)の原因はもちろん幾つかあるが、とりわけ重要なのは、世界資源の不均衡な分配である。これが国家間に危険な溝をつくり、人々を自分たちの夢を実現するためにテロの手段に追いやる。彼らは死にもの狂いの人間であり、失うものを何も持たない者たちである。彼らが願い求める正義のために、当然のことだが彼らが自分たち自身の権利と見なす正義のために、もし必要ならば死ぬ覚悟のあるそのような死にもの狂いの人間の、膨大な、まだ活用されていない大群が存在する。
 どんな“テロ戦争”もそのような軍隊を打ち負かすことはできない。いかなる傲慢な身構えも彼らを西欧世界の要塞から追い出すことはできない。
 いかに強かろうが、一国でテロリズムを打ち負かすことはできない。それはこの世界を醜くしている不正義から生まれるものである。
 人間が分かち合うことを学ぶときにのみテロリズムの終末をみるだろう。分かち合いを通してのみ、正義と自由の目標は実現され得る。偉大なる祝福されたアメリカ合衆国の市民であるあなた方に対するわたしたちの懇請は、あなた方が投票するとき、注意深く考えなさい、そしてあなた方の本来の特性である心(ハート)から行動しなさい」
(シェア・インターナショナル誌2004年10月号)

署名済み
苦しむ地球のすべての国にいるあなたの兄弟姉妹たちより