今月号の内容概説

「人類がこれほどまでに用意を整えたことはかつてなかった」

「前方には多くの困難が横たわる。しかし、われわれの完全勝利よりも確かなものはない」。マイトレーヤは(1976年の暮れか1977年の初めに)このような約束をされた。3ページのメッセージをご覧いただきたい。ベンジャミン・クレームの師は2014年にこう書かれた。「覚者たちの見解からすると、人類が、これほどまでに、将来がもたらすだろう新しい世界を迎える用意を整えたことはかつてなかった。これほどまでに、共通の福利のためのインスピレーションと用意の整うときに近かったことはかつてなかった」
 そうであるから今月号は、「共通の福利」のために、地球を保護し復興させるために働く人々についての、インスピレーションをかき立てる記事で満ちている。ゴールドマン環境賞の受賞者たちはまさしく、地球の一部を確実に保全しようという断固たる決意の模範である。シェア・ギルモア氏は「2023年に気候訴訟が急増する」の中でこう書いている。「市民とコミュニティーは、他の手段が妨害され、そして制限され、もしくはその課題には不適切であることが判明する中で、気候危機に関する正義と説明責任の問題解決のため、裁判所への訴訟を増加させている」
 バーニー・サンダース上院議員は明らかに、現在の政治、経済、社会システムに内在する不正義に憤慨している。サンダース氏は最近、最新刊『資本主義に怒るのは当然だ』に関する講演をオックスフォード・スチューデント・ユニオンで行った。今月号の視点の記事「貧困と飢餓が急増する中、アムネスティが世界規模の『普遍的な社会的保護』を要求する」は、そのような不正義についてさらに深く考察し、「世界中の政府に対し、医療、育児、年金、障害者手当などを必要とするすべての人が利用できるように、普遍的な社会的保護の実施」を求めるという、この人権団体の要請を際立たせている。
 フィリス・クレーム氏は、時代錯誤の華麗さと深刻な貧しさとを対比し、イギリスの現状について重苦しい見方をしている。すべての優れた記事と同様に、多くの疑問が提起されている。
 全体にまたがる重要な疑問は、緊急の変更を実施するのになぜそれほど時間がかかるのか、という疑問である。この疑問に対する答えはある程度、「腐敗」という話題に関する今月号の選集に示されている。また、ベンジャミン・クレームは読者質問欄で自己満足と腐敗を扱っている。
 敏感で理想主義的な人たちにとって、この時代は現在のところ非常に困難であるかもしれない。私たちは毎日、選択に直面しており、生活のあらゆる様相について各人が選択をしなければならない。しかし幸いなことに、ベンジャミン・クレームの師は、厳しいけれども安心感を与えてくれる真相(リアリティ)についてまざまざと知らせてくださっている。「今日われわれが目撃しているのは、まさに『裂開の剣』の働きである。マイトレーヤの愛のエネルギーはすべての者を刺激する──正義と分かち合いを愛し、そのために働く者も、世界に不和と分離を引き起こす者も同様に刺激する。このようにして、『裂開の剣』によって産み出される明確な対比を通して、人々は将来についての本当の選択を──すべての人間、貧しく飢えたる者たち、そしてマネーの男たちや世界の平和の破壊者たち、の未来のための選択を──することができる。われわれ一人ひとりがこの分割のどちらの側に真実を見いだすのかを選択しなければならない」