今月号の内容概説

 この合併号(日本語版は1月号と2月号に分けて発行)の目次は、シェア・インターナショナル誌が、読者を未来へ連れて行くための「早送り」ボタンを押したかのような印象を与える。
 「ブラジルでのルーラ政権復帰に安堵のため息をつくアマゾン」は、広大な熱帯雨林を回復するための即座の変化を示唆している。これは惑星の肺を救うための、正しい方向における緊急に必要な一歩である。
 「私たちは今、かつてないほど平和を必要としている」という平和への訴えかけは、今こそ平和が必要だという緊急の叫びである──人類を救うために。
 「人間の役割」は、人類の将来の仕事についての覚者の助言であり描写である──人類自身と地球を救うために。
 「未来の青写真」は、持続可能な明日についての実行可能なビジョンである──すべてのもののために。
 「アメリカの運命と役割」は、マイトレーヤと覚者方の導きや教えに正しく反応できるように、アメリカの当面の、そして将来の任務を描写している──人類のために。
 「ユニバーサル・ベーシックインカム」は、霊的な運動である──万人のための社会的正義をできるだけ早く実現するために。
 「脱成長とコミュニズムの出会い」は、資本主義の終焉と自然界へのその影響を描いている──経済的正義が確立されることを期待して。
 「意識の拡大」は、魂との接触を通して私たちの本性を深く感得することにより、いつの日か死の恐怖がなくなり、遍在しかつ超越する神と整列することになると説明している──神の大計画の成就のために。
 こうした不確かな時代にあって、休暇シーズンはずっと昔のことのように思えるかもしれない。しかし、ますます多くの人が立ち止まって、11月には何に感謝を捧げていたかを熟考し、イエスの誕生を記念するクリスマスの意義について考え、私たちが2025年に近づくにつれて、この新年に対して希望を抱き、計画を立てたはずである。2025年は重要な年である。各世紀の最初の25年の終わりに、すべての覚者方が特別な秘密会議のために集まり、過去を評価し、現状を検討し、未来のために計画を立てるからである。
 新世界にイエスが姿を現した場面がベッティ・ストックバウアー氏の書評「主はアメリカを歩めり」で明らかにされており、過去と現在と未来、そして私たちのこの時点は、いっそう鮮明に見えてくる。多くの読者が知っているとおり、イエス覚者は、いま現代世界にいる覚者方の一人であり、マイトレーヤと密接に働いている。「……イエス覚者が主要な役割を果たすだろう。彼の任務はキリスト教のグループを、より実りの多い線に沿って再建させることであり、教育と治療のセンターとしての彼らの役割に向かって準備させることである。これについてイエス覚者はキリストと密接に働くだろう。しかしマイトレーヤの使命は、人間の生活のすべてを包含するだろう。マイトレーヤのエネルギーとインスピレーションはすべての分野を刺激し、人類は彼を本来の姿である世界教師(ワールド・ティーチャー)として知るだろう。彼の指導のもとに、人類は世界をより正しい霊的な線に沿ってつくり直し、このようにして達成の山頂へと登り始めるだろう」(ベンジャミン・クレームの師、「マイトレーヤの使命」より、1985年)〔この記事は1989年発行のシェア・インターナショナル「特別情報号」にも掲載〕
 この合併号では、現在と今後数十年間の世界のウェルビーイング(幸福)におけるアメリカ合衆国の決定的に重要な役割と運命についても注目している。「マイトレーヤの教えがアメリカ合衆国の理想主義的魂を目覚めさせ、喚起させるだろう。そしてアメリカの最良の市民たちを、彼らがいつも心(ハート)に抱いてきた光に向けさせるだろう。彼らは世界中の兄弟姉妹たちと協調して、マイトレーヤに鼓舞されて、一致して、待っている世界に正義を、したがって平和をもたらすだろう」(ベンジャミン・クレームの師、「待っている世界」より)[2003年]
 シェア・インターナショナル誌は、2023年が読者にとって心を鼓舞させるような、インスピレーションを受ける年になることを願っている。私たち人類が共に、自分たちの役割を果たし、最高の志向を現実のものにすることができますように。