読者質問欄

 

Q これはどうして希望のメッセージであり希望の時なのですか。(2007年パリ講演会)

A 今は人類の歴史上最も興味深い時期の一つであり、途方もない出来事が起こっています。すべてが変化している今の時代に転生し生きていることは栄誉なことです。地上のすべてのものは深遠な変容、変化を通過しています。もちろん、多くの人々にとっては、今は彼らの人生の中で最も恐ろしい時代でしょう。困難と危険、あらゆる脅威(あらゆる種類の戦争、災害、環境破壊)の時代に見えます。ですからどうやって私は希望を持つことができるでしょうか。多くの異なった物事が人生では同時に起こります。一方では、世界は災害を経験し、同時に世界は良い方向へ変化しています。どちらも真実ですが、人々はたいてい一元的にしか物を見ません。恐ろしいので脅威の方を見る傾向があります。

 

Q 多くの地域での戦争や戦争の脅威の中にどうやって肯定的な物事を見ればいいのでしょうか。それを肯定的な光の中で見ることはできないのではないですか。

A それらが真の災害であり人類のためにならないことは本当です。しかし、それらは衰退する文明、死にゆく時代の最後の苦しみです。ある時代が死ぬときに何が起こるでしょうか。それはあらゆる生命の終わりではありません。それは単に時代の終わりであり、私たちは変化の時代に生きています。混乱は、古いものと新しいもの(新しいエネルギー)の衝突から生まれています。これは宇宙的な出来事であり、それをコントロールすることはできません。新しい公正な文明を創造するためには変化は不可欠です。幸運にも、世界の古い分割は終わりに近づいており、新しいエネルギーが統合を生み出し、多様な人々やアイディアを融合しています。私たちは最大の多様性と共に和合を目指すべきです。すべての人々の基本的な願いは、他者との和合、融合を見いだすことです。私たちはそれを期待しています。

 

Q 9・11のテロは、霊的ハイアラキーの仕事にどんな影響を与えましたか。

A 9・11のテロによって世界の進歩的な肯定的な変化はある程度中断してきましたが、破壊が起こる中で変容も同時に続いています。人々は世界を平面のように見なし、戦争、紛争、戦争の脅威、小さな国家を虐める大きな国家だけを見る傾向があります。彼らはあらゆる破壊的な力の作用を見ますが、同時に、反対方向への動きや波や流れを見ません。人々は血気盛んなのでそれらを見ませんが、覚者方は流れを見て、私たちが想像するよりも世界がより良い方向に徐々に変容している雰囲気を知っています。

 

Q しかしこれはどのくらい具合よく起こっているのでしょうか。

A 変化は完全ではありませんが、よく進展しています。まだ多くの危険が存在しますが、潮流は変わりました。現在(2007年)から光の勢力は上昇します。

 

Q クリシュナムルティについて何か言うことはありますか。(2005年パリ講演会)

A ジッドゥ・クリシュナムルティは1895年にインドで生まれ、1986年にアメリカで亡くなりました。

 

Q 彼はマイトレーヤの器だったのですか。

A 彼は人生の大半をマイトレーヤにオーバーシャドウされていました。

 

Q なぜ彼の教えはあなたの言っていることと大きく異なっているのですか。彼は決して覚者方について言及しませんでした。

A 彼が覚者方について知らなかったからではありません。彼は知っていました。彼はマイトレーヤについてとてもよく知っていました。彼は自分がマイトレーヤにオーバーシャドウされていることを知っていました。彼は覚者方について知っていました。彼自身が非常に進歩した弟子であり、人生の終わりには第四段階のイニシエートでした。覚者は第五段階のイニシエートですから、彼は覚者にとても近いところにいました。覚者方について何も聞かずに完璧な人生を送ることはできます。

クリシュナムルティが覚者方について言及しなかった理由は、覚者について人々が持つあらゆるグラマーやイリュージョンに気づいていたからです。人々はいつも、覚者が彼らがあれこれすることを援助するかどうか、彼らの目的を成し遂げるために覚者の援助を得られるかどうかを私に尋ねます。人々は覚者方に依存し、まるで覚者方が彼らのものであるかのようです! 覚者方はとてつもなく忙しいにもかかわらず、人々は彼らが人々の従者であり、呼び出しにいつでも応じるかのように彼らの欲求から考えます。それは真実ではありませんし、真実であるべきではありません。覚者方が無条件の愛を表現するということは、私たちが彼らから何でも欲するものを求める権利があるということではありません。

クリシュナムルティは、もし彼が覚者方について語ると、単にグラマーとイリュージョンと人々が彼ら自身よりも覚者方に対する依存心を増大させるだけになることを十分に知っていました。もしあなた方が、人類がどれほど多くのものを覚者方に負っているか、彼らの人類に対する不眠不休の指導と守護を知ったならば驚くでしょう。毎秒ごとに、過ぎゆくあらゆる瞬間に、覚者はどこかで世界の誰かを救っています——事故から、溺死から、災害から、火山の噴火や地震から——常にです。彼らはいつもそこにいます。彼らは常に最初にそこにいて、可能ならばどこでも救助し、援助しています。これは常に、毎瞬ごとに起きています。

しかし人々はそれを人格化します。彼らは、覚者方は彼らのためにいると考えます。なぜなら覚者方のことを聞いたからです。彼らは、覚者方は私たち個人の生活の中で私たちを助けるための方法を求めていると思っています。彼らはそのような個人的なやり方では働きません。彼らは人類のために働きます。彼らは進化の大計画のために働きます。彼らの仕事は、進化の大計画を、人類を通じて実現することです。この惑星のロゴス、この惑星に魂を入れた偉大な天人は、地球上のあらゆるものにとっての進化の大計画をお持ちです。そして覚者方は大計画を知り、地球の進化を促進するためにその中で働きます。私たち個人のために行動するのではありません。そうなさるかもしれませんが、そうするよう頼むことはできません。

マイトレーヤはこのような会合に彼のエネルギーを注ぎ、部屋を彼のエネルギーで満たしますが、質問されることはとても小さく、偏狭で、取るに足りないことです。今起こっているのは、何十万年もの中で世界で最も重要なことなのです! 霊的ハイアラキーが9万8千年ぶりに日常世界に帰還されるのです。それは途方もないことです!