新しいより簡素な世界の青写真——選集

Blueprint for a new and simpler world ──a compilation

 

「新しいより簡素な世界の青写真」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第1巻および第2巻と『シェア・インターナショナル誌』)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 

わたしは、あなたがたを新しい御国へ連れていく。わたしの周りに陣営を固め、あなたがたを待っているあの栄光を示させて下さい。未来の時の骨組は、今や築かれている。未来の青写真は、より明確になってくる。あの未来にあなたがたをお連れしよう、そしてあの機構の輝ける光の中に包まれなさい。わたしの祝福はあなたがたすべてと共にある。

(『いのちの水を運ぶ者』第48信、p.147)

 

未来の青写真は降りつつあり、人類種族の敏感なマインド(識心)はこの新しいビジョンに反応している。世界の歴史の中で、今存在するような機会が人類に提供された時はかつてなかった。過去の混乱から秩序がつくられる。無知の暗闇の中に新しい光が輝く。初めて人間は同胞と共に神の法の規則(ルール)を確立し、本源との正しい関係に入る。

(『覚者は語る』—未来— p.119)

 

今日世界を取り巻く諸問題の解答を自分たちの裡に持ち、能力と見識を備えた男女の出現を、世界はもうすぐ目撃するであろう。彼らは、すべての人間の幸せを心に抱いている。時が至れば、世界の社会構造をより霊的な線に沿って再組織する仕事にいつでも取り組める用意がある。それは、もうすぐ起こるだろう。

覚者方が、それぞれの役割に沿って彼らを訓練し、必要なエネルギーの刺激を供給されるだろう。

彼らの名前はほとんど知られていないが、世界問題に対する彼らの影響は大きいだろう。変化への動きを開始し、それが勢いをつけて世界を一変させるであろう。

(『世界教師と覚者方の降臨』p.45)

 

わたしの覚者たちは、彼らのグループを通して、新しい形態と機構を開発している。それは、あなたがた自身である聖なる存在を、よりよく顕すことを可能にさせる。かくして大計画は完成される。この偉大なる霊の冒険に参加しなさい、我が友よ、そして、あなたがたの受け継ぐ遺産を示させてください。そこへ導かせてください。

(『いのちの水を運ぶ者』第41信、p.131)

 

世界は古いものと新しいものとの間を、過去と未来の間をさまよっており、人々はその結果を示す徴を固唾を飲みながら待つ。徴はそこに、すべての者が見ることができるようにたくさんあるのだが、彼らは、それらの中に切望する希望を見ることを拒否する。したがって、彼らの幸せと平静さは減少する。

未来を恐れることはない。なぜならそれは、もし人間がその意志を持つなら、想像するよりもさらに偉大で、より美しいものであり、人間の最高の夢よりもさらに素晴らしいものであるから。不確かさや耐えがたい悲しみ、喪失や変化の痛みは、生まれ出ようと苦闘している新しいより良い世界の産みの苦しみにすぎない。

(『覚者は語る』—生得の権利が待っている—

  1. 551〜552)

 

我々が分かち合いの原則を受け入れる時(各国の政府は世界世論によってそれを強いられるだろう)、各国は必要分以外の余剰を世界への信託として移管することを要請されるだろう。各国はその資源と必要の明細目録を作ることを要請される。これらの統計はコンピューターに入れられ、この目的のために設置される国際連合の機関が、この情報に基づいて世界資源の合理的な再分配の計画を作る。このようにして先進国と後進国との間により良いバランスが達成される。再分配のプログラムは、実施に2〜3年かかると見積もられている。この企画のための計画と青写真は高度なイニシエートたち──相当な業績を持つ経済学者、金融財界人、産業人──によって、既にかなり以前に作られており、その実施を求める人類の要請を待つのみである。

(『マイトレーヤの使命 第㈵巻』p.122)

 

前進するために、人は古きものに対して死なねばならない。いつの時代もそうであった。だから、我が友よ、この転換の時に、古き機構を放棄しなければならない。そしてただ同胞愛の中で、すべての人は分かち合わねばならない。

(『いのちの水を運ぶ者』第118信、p.354)

 

……人類はそれまで知り得なかった新しい摂理の時代を迎えるであろう。マイトレーヤが言われたような、「誰も窮乏することのない簡素な生活、同じ日が二度と繰り返されることなく、同胞愛の喜びがすべての人間を通して顕される」、そのような日々を迎えるであろう。

そのような生活を創造するために、多くの努力が必要である。偉大な方たちの指導のもとに、すべては人類自身によってつくり上げられねばならない。新しい文明の創造を妨げるものは、すべて捨て去られねばならない。そしてより適切な形態を築くためのステージが整えられねばならない。ここに人類が、真の創造力と再生力を発揮する機会がある。人間は神を内在するのであり、間もなくその神性は世界の霊的変容となって顕されるであろう。

(『覚者は語る』—マイトレーヤの召集— p.127)

 

私がユートピアを信じないのは、進化というものは創造的な過程であり、静的ではないからです。その完全性の青写真はありますが、完全性そのものは静的ではありません。進化は原因と結果の法則の下で進行し、その法を通して顕現します。それが根本であり、われわれの責任の土台です。なぜなら、私たちの抱くすべての思考と行動が原因を始動させるからです。破壊的な人々は彼ら自身に破壊をもたらし、同時に、一時的に彼らの周りの人々にも破壊をもたらします。

人類が自分たちをひとつと見なすようになるにつれて、そして内的な一体性を顕示する機構──政治的、経済的、社会的、科学的──を創造するにつれて、それはますますコントロールされるでしょう。

(『マイトレーヤの使命 第㈼巻』p.361〜362)

 

わたしの到来は、古い秩序の終わりを意味する。もはや人類の目的にそわない、役に立たないものはすべて、捨て去られる。これを嘆く者は多いであろうが、しかしなされねばならない。我が友よ、子供たちよ、人類には、まことにすばらしい未来があることを示すために、わたしはここに居る。いつの日か、人は、虹色にかざられ、神の栄光に輝きながら、己の神性を顕して立つであろう。わたしはこれを約束する。

(『いのちの水を運ぶ者』第4信、p.29〜30)

 

簡素化とは、実際に、最も充実した人生を楽しむための必要最低限のものを用いることです。最も充実した人生は、術として生きることができます。しかしそれは簡素化を必要とします。そのようにして、私たちは新しい時代に正しく入っていくのです──生きる術が人類によって真剣に考慮され、認知され、発展させられるとき、無害と犠牲の法則がそれをコントロールするとき、より一層の質の簡素化が現れるでしょう。“荒野の体験”が簡素化の必要性を人類に示すでしょう。恐らく今日のアメリカのように生活が複雑になればなるほど、未来の簡素化を受け入れるのが困難でしょう。しかし、簡素化の中には大きな幸福があるため、未来はより幸福な時代になるでしょう。

(『生きる術』p.117)

 

わたしの覚者たちも、各々の拠点地で仕事をしている。彼らを通して大計画は進められる。わたしの仕事は、その大計画を統合し、分裂を最小限にすることである。多くの愛されてきたものが捨て去られねばならない。古い形にしがみついていてはならない。役に立たなくなった機構を放棄し、新しい、より単純な世界を創造していく人間の能力に、多くのことがかかっている。これをよく記憶しておきなさい。忘れてはならない──わたしは、すべてのものを変えるためにやってくるのだということを。

(『いのちの水を運ぶ者』第74信、p.218)

 

マイトレーヤと共に世界にやって来られる霊的ハイアラキーの覚者方は、温室効果や大気汚染、核放射能の影響でさえも中和できるテクノロジーを持っておられます。私たちは核分裂の方法によるエネルギー創造をやめなければなりません。私は人類が昔の牧歌的な時代に戻ることを主張しているのではありません。私たちは、これまでに発明されたあらゆるテクノロジーと共に、豊かな、バランスの取れた、現代的な生活様式を送ることができるでしょう。今の私たちには想像し始めることだにできないテクノロジーの青写真が与えられるでしょう。それは最先端の科学者の頭をも混乱させるでしょう。

(『マイトレーヤの使命 第㈽巻』p.214)

 

マイトレーヤと彼のグループの導きを得て、人々は新しい機構の単純さを好むようになり、そしてその中に深い満足感と結合力を見いだすだろう。彼らは、それがもたらす競争と緊張の剥奪された世界に安心するだろう。共に協力のうちに仕事をしながら、自分たちが行うことすべての中に深遠な幸福と充実感を見いだすだろう。

マイトレーヤは彼の援助と助言を決して出し惜しみされないだろうし、あなた方の兄たちである覚者たちもまた、新しい文明の建設を鼓舞するための努力を惜しまないだろう。来るべき大殿堂を優美に飾るだろう驚嘆すべき事物は、すべての人間を喜ばせ、驚かせるだろう。その建設に一人ひとりが果たすべき役割を持ち、すべての人間がその達成に最善を尽くすだろう。そのようになるだろう。

(『覚者は語る(㈼)』—運命の歯車の回転—p.111)

 

世界における本当の変化は、意識の本当の転換は、政治経済前線で行われている。政治的、経済的変化を通してこそ、すべての人間に内在する霊性の反映を可能ならしめる制度が再建されるだろう。精神生活の道はすべての人間が歩むことのできる広く多様なものであることを、マイトレーヤが示されるだろう。人間生活のあらゆる努力のなかに、あらゆる分野のなかに、神についての認識と知識が感じられ、表現されるだろう。すべての者が一瞬一瞬のこの体験についての彼らの認識を、分かち合われた体験の結果として生み出される多彩な模様に対して貢献することができる。

(『マイトレーヤの使命 第㈵巻』p.121)

 

わたしが、あなたがたをわたしの心の中に迎え入れたように、我が愛しき兄弟姉妹たちよ、わたしを、あなたがたの心の中に迎え入れてください。そして一緒に働き、世界を創り直そう。あなたがたの社会の機構の中で、腐敗し役に立たなくなっているものすべてを、あなたがたの神性の顕現を阻むものすべてを、変えていこう。幼き者たちのために、共に道を示し、彼らのためにこの世界をしっかりと保持しよう。

(『いのちの水を運ぶ者』第50信、p.151)

 

変化のための青写真が何百万もの人々の想像力を引き付け、間もなく世界の注目を集めるだろう。結束し、そして勇敢であるとき、彼らは無敵であることを、人々は理解した。この変化への運動を止めることのできるものは何もない。それは未来の、そして大計画の概念を包含する。マイトレーヤはそれに声を与えたのであり、それが今や世界の民衆の声である。

(『覚者は語る(㈼)』—和合への道—p.210)

 

わたしの出現の手順は進んでいる。わたしの拠点地に住むあなたの兄弟たちは、彼らの中に素朴な神の男が、兄弟の中の兄弟が、彼らのための代弁者がいることをまもなく知るであろう。その男は世界の諸国の前に、すべての人間の必要を提示するであろう。平和なる世界を、資源の公正なる分かち合いを、笑いと喜びを、神の原型の上に築かれる新しい世界の創造を、すべての人間が求めているのだということを提示するであろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第103信、p.309) 囲み記事: 将来の青写真

──覚者より、ベンジャミン・クレーム筆記

1999年10 月 人類はマイトレーヤを完全な視界のうちに見るとき、敬服するものを多く見いだすだろう──彼の気品と歓喜、彼の慎み深い叡知とすべてを包含する愛、彼が持てるもの、および彼であるところのものすべてをあらゆるステーション[*]の人々に喜んで分かち合う用意など。彼の謙虚さは人々を非常に驚かせ、彼の計り知れない広大で深遠な知識は、人間に自分たち自身の不足を見せつけるだろう。かくして、人類は彼に導きを求め、彼の関心を確信して、かつてそうであったように再び熱心な探求者や学徒となるだろう。そのようになるだろう。かくして、偉大なる主は人間に将来の青写真を提示するだろう。その将来が人間にもたらすあまりの素晴らしさを、今日理解できるものはほとんどいない。

誰も不足するもののない未来を想像しなさい。すべての人間の才能と創造性が彼らの聖なる起源を実証する未来、戦争が人間の思考の中に座をもたない未来、善意がその慈悲深い網をすべての人間の心(ハートとマインド)に投げかける未来を想像しなさい。

(電気の)光ではなく(神の)光そのものによって灯され、今日のような悲惨さや欠乏はどこにも見つけられない都市を想像しなさい。光のみによって動かされる速くて音のしない交通機関、遠く宇宙世界や星々でさえもわれわれの手の届く範囲にまでもたらされるような未来を想像しなさい。

そのような未来が、分かち合う勇気をもつ男女を待っている。そのような未来が、自由を愛する勇敢な者たちを待っている。そのような輝かしき未来が、人生の意味と目的を理解することを切望する者たちを待っている。……

 

[*]あらゆるステーション=物理的な場所や各人の立っている段階や分野などを網羅する言葉である。