結び付ける王国

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 人類が自分たちを本来の姿として、すなわち顕現しているロゴスの表現体にある一つのエネルギーセンターとして、見るようになる日が急速に近づいている。その日が明けると、人類の意味と目的に対するまったく新しい姿勢もまた、彼らの裡に目覚めるだろう。長い歴史の中で初めて人類は己の潜在能力に気づき、それまで活用されなかった智恵と力(パワー)の資質を実現し、表現するための努力を意識的に行うだろう。

 人類は神の王国と人間より下位の王国を結ぶ王国であり、そのような王国として大きな責任を抱える。なぜなら、いつの日か人類王国自体が、下位の王国の進化の過程の幕を開け、コントロールするようになることが計画されているのだから。これは多くの者が考えるように遠い未来のことではない。なぜなら、人間はいま意識の大いなる拡大の瀬戸際にあり、それが達成されるとき、想像しがたいほどの力(パワー)と知識が人間の手のうちに提供されるだろう。

 この知識と力(パワー)を達成するにあたって、最初のステップはすべての生命の一体性の認識でなければならない。これは人間の未来のすべての進歩にとっての基本である。無数の形態を通して顕現されている唯一なる大生命(いのち)のみが存在するということを、人間がまったく議論の余地なく知るようになるとき、彼らは、すべての創造のより大いなる福利のために、その大生命(いのち)を組織し、分配するものとしての彼らの任務に気づきはじめるだろう。このようにして人間はいまだ想像しがたい方法で自然の資源を開発し、古い形態に新しいいのちを与え、唯一なる大生命(いのち)のより良き表現のために新しい形態を創造するだろう。

 動物王国の中に、人間のエネルギー的刺激を通して、深遠な変化が起こるだろう。知性の要素が急速に成長し、人間のマインドの影響のもとに、二つの王国の間に新しい協力が可能になるだろう。多くのいにしえの形態は、彼らの目的を果たし終えて、死に絶えるだろう。しかし、人間によって鼓舞され、導かれて、思考に対する新しい感覚と反応が動物の中に顕れるだろう。それが動物と人間の間の新しい関係の樹立につながる──神の大計画に沿って進行するもう一つのことである。

 人間が神々として、大計画への奉仕の中で彼らの神聖なる力(パワー)を実演する新しい時代が開ける。したがって、すべての真の奉仕の恩恵を刈り取るだろう──より大きな責任とよりよく奉仕する機会である。これらの力(パワー)がすべてのための福利に使われて、意義ある人生の新しい一章が人間に開かれるだろう。そして己の神性の発見の旅路において、啓示から啓示へと次々に導かれていくことに気づくだろう。そのようになるだろう。そのようにして、人間は生来備わった霊的特性、奉仕への能力、大計画に対する感性を、実際に顕すだろう。
マイトレーヤと覚者たちの一団は、その道を先導する用意が整っている。彼らは人間の可能性をよく知っている。彼らは人間として、はるか以前にその可能性を完全に実現してきたのである。彼らは道案内をするためにやって来る。そして彼らの経験を人類種族のために喜んで供する。彼らを陣頭にいただく人類が失敗するはずはない。


(シェア・インターナショナル誌1987年10月号)