マイトレーヤの教え ―選集

  Maitreya’s teachings── a compilation

世界教師マイトレーヤ、世界における彼の臨在、私たちの人生を鼓舞するような彼の影響力についての引用文の選集を掲載する。これは三つの選集のうちの2番目のもので、最後の選集はシェア・インターナショナル誌12月号に掲載される。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第1巻、第2巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 マイトレーヤが世界の前に現れるとき、人はこの方を以前から知っていたことを、そして、彼の教えは予想外のものではなく、彼らの思考のレベルを超えるものでもないことを悟るだろう。彼は実に単純明快であり、すべての者が理解できるだろう。
 まさに彼の単純さこそはびっくり仰天させるだろう。にもかかわらず、ほとんどの人は彼らが聞く教えを新しい方法で、突然悟ったような真理として、新しく彼らのより深いレベルに触れる真理として経験するだろう。アイディア(理念)は単純かもしれないが、それは人々の心(ハート)に共鳴し、新鮮で活気あるものとして感じるだろう。
(『覚者は語る 第2巻』─最初のステップ─より)

 わたしの教えへの鍵は、あなたがたが知っているように、分かち合いの原則にある。人間が為すすべてのこと、人間が為すであろうすべてのことは、単純(シンプル)な基本的な真理に基づく──即ち、わたしたちが神と呼ぶ方から、すべての人間のための摂理が流れ出づるということである。これを事実として受け入れなさい、我が友よ、そしてあなたの霊性を顕しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第69信より)

 彼は本質的に「霊的教師」であり、世界の政治、経済、社会的必要への関心を包含しています。彼は世界教師であり、宗教を持つ人にも持たない人にもすべての人々にとっての教師です。多くの人々は宗教的な道だけが霊的な道だと思いがちです。それは神を体験するための多くの道の一つにすぎません。私たちはあまりにも深い物質主義の中に政治や経済を覆い隠したので、今日のような危機的な状況を迎えたのです。私たちはすべての人々のために、分かち合いと正義と自由を通して霊的な政治と経済を持たなければなりません。……
(『多様性の中の和合』)

 わたしの計画は、真理の単純(シンプル)な教えを世界に放つことである──人間は一つであり、すべてが兄弟同胞である、神はすべての人間を平等に愛する、自然は、すべての者が分かち合うように、その食物を提供する。わたし自身、人類の体験を経てきた者であるから、人間が窮地を切り抜けていくための答えを知っている。変化し、人間同士が正しく交わり、神の意志を正しく顕していくための単純な方法を教えよう。
(『いのちの水を運ぶ者』第55信より)

 マイトレーヤの思考の中心的なものは、一体性についての概念であることを発見するだろう。人間は彼ら自身をひとつとして見なければならないことを、各人が和合した全体──人類家族──の部分であり、そして彼らがやることすべてがその一体性を反映しなければならないことを、マイトレーヤは請け合うだろう。このリアリティ(実相)を十分理解し得ないことが、われわれのすべての困難や苦労、不調和や恐怖、葛藤や戦争につながっていると主張されるだろう。
 「あなたの兄弟を自分自身として見なさい」とマイトレーヤは言われる。すべてのものがそこから取ることのできる国際的な貯蔵庫をつくりなさい、そのようにして分かち合うことによってのみ、世界は再生される、というのがマイトレーヤの教えである。
(『覚者は語る 第Ⅱ巻』─人類の一体性─より)

質問 マイトレーヤが出現されるとき、私の意識のレベルは自然に上がりますか。特別な訓練をする必要がありますか。
答 意識的な認識の増大は、マイトレーヤのエネルギーと教えにその人がどれだけ反応することができるかによります。“自動的”に起こるものは何もありません。最も大切なことは“真我”を知ることであり、そのために最も容易な方法は心(マインド)の正直さと、生気(スピリット)の誠実さと無執着を実践することである、とマイトレーヤは言われました。この過程を助けるために、マイトレーヤは「新しい時代の祈り」を授けてくださいました。
(『マイトレーヤの使命 第2巻』)

 マイトレーヤは人間がこの地上に存在する理由を教え、この目的を成し遂げる方法を教えるだろう。各人の裡に、「光の存在(Being)」が宿ることを教え、そしてその存在になることを鼓舞されるだろう。人間と神の間には、無知と恐怖以外の何ものも立ちはだかっていないことを思い出させるだろう。人間をその罪意識から解放し、喜びに向けさせるだろう。罪意識も恐怖心もなくなると、人は愛を知ることを示されるだろう。
(『覚者は語る 第2巻』─驚嘆すべき出来事、門口にあり─より)

 人類の特質に関する教えの中で、マイトレーヤは「真我のみが重要である」と言われる。真我を神、主、絶対と同等視される。「あなたはその真我であり、不滅の存在である」。われわれの苦痛や苦悩は、われわれが自分たちを真我の乗り舟──肉体、感情情緒、知性(マインド)の創造物──と同一認しているという事実のためであると言われる。自分自身に問いなさい、「私は誰か」と。そうすれば、真我を、肉体と、あるいは自分の感情、またはエネルギー構造と、あるいは自分の知性(マインド)の創造物、つまり自分の信念や思考と同一認している自分に気づくであろう。マイトレーヤは自己尊敬、認識、無執着の重要性を強調される。「自己尊敬は認識の種子である」と言われる。「無執着なしに救済はない」
(『マイトレーヤの使命 第2巻』)

 「わたしは新しい宗教を創始するために来たのではない。あなたたち一人ひとりは自分たち自身の宗教的伝統の中で成長し続けるべきである。わたしは信奉者をつくるために来たのではない。あなたがわたしを見るときがきても、わたしの後を追いかけてはならない。もしわたしの後を追いかけるならば、わたしを見失うだろう」。「わたしは真我実現の術を教えに来たのである」。これはイデオロギーでも宗教でもなく、あらゆる宗教の人々に、そして宗教を持たない人々すべてを益するものである。「わたしはすべての人々に属する」
(『いのちの法則』)

 根本的に、彼が言わんとすることをわれわれはすでに知っているし、真実として受け入れています──すなわち、正しい人間関係が人生の根本であるということ。一瞬一秒、われわれは、己の理念と行為によって、原因をつくり出しており、その結果が、良きにつけ悪しきにつけ、現実のわれわれの人生なのです。これが原因結果の大法則です。
 この法則と再生誕の法則との関係を理解するならば、すべての関係が害をなさないものでなければならないことを悟るでしょう。正しい関係ということの正しさ、必然性、その「常識的な当たり前さ」を納得するようになるでしょう。
 これがマイトレーヤの教えの特質であり、根本的には、われわれがすでに知っているところのものですが、彼はそれを繰り返し、また、それを実際に行う方法を示される──国際的なスケールで、分かち合いと協力を通して。そして、恐怖を人の心から取り除くでしょう。飢えの恐怖、戦争の恐怖、今日何百万の人間の上に覆いかぶさっている恐怖と不信と絶望を取り除いていく。その結果、人間の思考方向に大きな変化をもたらし、正しい関係を築きあげるための道をつくるのです。
(『世界教師(マイトレーヤ)と覚者方の降臨』)

 人間は幸せになるためには「いのちの法則」──原因と結果の法則、再生誕の法則、無害と犠牲の法則──の範囲内で生きなければならない。これらの基本的な法則はいにしえの道標であり、それが人間を自己破壊と後悔から守る。
 マイトレーヤが公の視界に進み出るとき、あなた方は再びこれらの法則について聞くだろう。なぜならそれらがマイトレーヤの教えのすべての基礎をなし、地球上のすべてのいのちの基礎であるから。
 人間の目覚めは、彼らがこれらの法則の重要性を把握し、自発的に迅速な変化を起こしていくことにかかっている。
(『覚者は語る 第2巻』─人間の運命(さだめ)─より)

 わたしの教えは二重である。一つは、人間の物質面にかかわることであり、人生の必要事項である。もう一つは、我々が神と呼ぶあの聖なる存在と人間との関係についてである。わたしの言語の中では、これらは同じものである。なぜなら人間同士が正しい関係を築いてこそ、神との正しい関係を築くことができるのであるから。わたしの計画は、これをあなたがたに示し、人が己自身の裡に、分かち合い、愛し、信頼する能力を見いだす時、その瞬間から神へ向かう登り道が始まることを教えることである。
(『いのちの水を運ぶ者』第29信より)

 マイトレーヤは、人類がこの惑星を救い、人類自身が破滅しないようインスピレーションをもたらすためにやって来ます。教えを通して、その変化を起こすインスピレーションを私たちに与えようとします。これが彼を「救世主」であると考える大半の人々が抱く期待です。しかし私たちは自分自身で働かねばなりません。ずいぶん前に彼が言われたように、すべての石、すべての煉瓦は人類自身によって築かれねばなりません。「わたしは大計画の設計者であり、あなた方は真理の寺院の建設者である」
(『全人類のための世界教師』)

 マイトレーヤの使命は、人間の生活のすべてを包含するだろう。マイトレーヤのエネルギーとインスピレーションはすべての分野を刺激し、人類は彼を本来の姿である世界教師(ワールドティーチャー)として知るだろう。彼の指導のもとに、人類は世界をより正しい霊的な線に沿ってつくり直し、このようにして達成の山頂へと登り始めるだろう。
(『覚者は語る 第1巻』─マイトレーヤの使命─より)

 彼は個々の宗教団体のために来るのではありません。事実、彼は宗教の教師そのものではありません。彼は霊的教師であり、言葉の最も広い意味での教育者です。彼は人類にそれ自身の本性について教え、私たちは神であり、すべての個人の裡には私たちを全宇宙と結び付ける神の閃きが宿っていることを示すためにやって来たのです。これは内的なリアリティ(実相)です。彼は人類を鼓舞し、そのリアリティを明かし、覚者方のような、潜在的にだけではなく実際に神聖な存在となるように導くためにやって来ます。
(『大いなる接近』)

 平和と分かち合いと正義が、わたしの教えの中心である。この真理の光の輝くところに、わたしは目を向ける、そしてその光の管(チャンネル)を通してわたしの愛を送る。そのようにして、わたしは働く。そのようにして、わたしはあなたがたを通して世界を変えていく。
(『いのちの水を運ぶ者』第92信より)

 現在の混乱と脅威は、過去の悪を正し、諸国家の間に正義を創り、古い論争を解決し、国際法規を支持するための新しい平和的な協力の時代の前奏曲にすぎない。人々は将来、この時を振り返って見るとき、それが最も輝かしい夜明けの前の暗い夜であったことを知るだろう。そしてこの波乱の多い時期に生きてきたことを喜ぶだろう。
 世界は偉大なる教師を待つ。その教師は、出現して、すべての者の完全な視界の中で教え、奉仕する機会を待っておられる。
(『覚者は語る 第1巻』─夜明け前の暗闇─より)

新しい時代の祈り

わたしは宇宙の創造主である。
わたしは宇宙の父にして母である。
すべてがわたしから来る。
すべてがわたしに戻る。
心と生気と肉体はわたしの宮殿である。
真我はその中にわたしの至高の存在と生成を実現する。

 世界教師マイトレーヤによって与えられた「新しい時代の祈り」は実際には、呼びかけ的な効果を持つ是認であり、人間と神は一つであり、そこに分離はないということをわれわれが認めるようになるための強力な道具でありましょう。「わたし」とは、すべての創造の背後にある聖なる(神の)原理のことです。真我は聖なる原理から輝き出ているものであり、それと同じものです。
 このマントラを使う最も効果的な方法は、集注した意志を持って、注目をアジュナチャクラ(眉間)に置いて、その言葉を唱える、または思うことです。マインド(識心)がその概念の意味を把握し、それと同時に意志が持ち込まれると、そのときこれらの概念は活性化するでしょう。そうするとマントラはその効力を発揮します。毎日真剣にこの祈りを使うならば、あなたの裡にあなたの本当の真我についての認識が生じるでしょう。
(『マイトレーヤの使命 第2巻』)

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。

正真正銘のメッセージ

 ガザのパレスチナ人の救済のためのデモが、2009年1月24日にロンドンでありました。抗議の人々は、ガザにおける破壊緊急委員会の訴えを放映することを拒否したBBC(英国放送協会)の外に集まりました。
 私がもう一人のメンバーと共に旗を持って、集まったデモの人々の群れの中にいた時、不意にブロンドの巻き毛の子供が楽しそうに笑いながら、デモの中や外を走ったり飛んだりしているのに気づきました。母親は背が高く、若くて色白で、ドレッドヘアを腰まで垂らして、幸せそうに笑いながら子供の少し後を追いかけていました。私は楽しい気持ちになって、笑みがこぼれました。二人は群衆の中で見えなくなりました。二人を探すと、若い女性が子供を腕に抱いていました。彼女は広い道路に立って、大きなピンク色のハート型の旗を一緒にバランスを取りながら掲げていました。白い太文字で書かれていたのは、「愛は行動」でした。反対側には「変化は行動する時にだけ起こる」と書かれていました。デモが続いていたので、私も一緒に動いていました。二人のことも、その旗も再び見ることはありませんでした。
 二人が本当に覚者方であったのか、確認していただけますか。

スザンヌ・フィリップス
英国、サセックス州アシャースト・ウッド

【ベンジャミン・クレームの師は、『若い女性』がマイトレーヤで、『子供』がイエス覚者であったことを確認した】
(シェア・インターナショナル誌2009年3月号)

確証

 2009年2月8日の夜、おかしなことが私に起こりました。私は星の徴の情報について、大変に懐疑的で、もしすべてが幻想だったらと思い始めていました。もしマイトレーヤがおられなかったら、世界はどうなってしまうのかを考えていたのです。それは全人類と惑星の破壊を意味するでしょう。私はすっかり悲しくなり、落ち込んでしまい、バスルームに行ってシャワーを浴びました。シャワーからお湯を出して蒸気がバスルームに充満し始めた時、バスルームの鏡に手形があるのに気づいたのです。それはマイトレーヤの『手』に似ていました。私は鏡には触っていませんでしたので、びっくりしましたが、手形が現れたことで、勇気と期待感がよみがえり、喜びと平穏と希望で満たされました。
 これはマイトレーヤによって現されたのですか。

チアゴ・スタイバーノ・アルベス
ブラジル、サンパウロ

【ベンジャミン・クレームの師は、その『手』がマイトレーヤによって現されたことを確認した】
(シェア・インターナショナル誌2009年3月号)

思い出させる合図

 2009年2月15日に、手形が私の両親の家のバスルームに現れました。私はそのことを親に尋ねましたが、彼らが作ったのではないという返事でした。これはマイトレーヤからの徴でしたか。もしそうなら、今月現れた二度目の手形になります。目的は何ですか。その頃、私は少し疲れて落ち込んでいましたが、それと関係がありますか。

チアゴ・スタイバーノ・アルベス
ブラジル、サンパウロ

【ベンジャミン・クレームの師は、その『手形』がマイトレーヤによって現されたことを確認した。目的は人々に、ここにおられることを思い出させるためである】
(シェア・インターナショナル誌2009年4月号)

読者質問欄

この欄では、インタビューや講演の膨大な記録の中から、ベンジャミン・クレームと彼の師である覚者が40年にわたるたゆみない奉仕の一環として提供してきた、幅広い話題に関する質問への回答を紹介する。

ベンジャミン・クレームがテロリズムやイスラエル・パレスチナ問題、正義の必要について説明する

 『過去の悪を克服するために、すべての人間が必要とされていることを知るべきである。分割や分離は大昔にその根を持ち、それが捕えているものを容易に放棄しないだろう。であるから、一人ひとりが、キリストを助け、変換の仕事を助けることを自分たちの任務と見なして、世界の再建に最善を尽くしなさい。
 間もなく、世界はその直中に壮麗なる輝きを見るだろう。間もなく、人間はマイトレーヤのお姿に歓喜の涙を流すだろう。間もなく、彼らは救助の仕事を自分たち自身で担い、人間の真の和合を確立するだろう。かくあるだろう。このようにして、人間は、長い間心にいだきながら、今まで見つけることのできなかったあの兄弟同胞愛を、ついに知るだろう』
(「偉大なる主、お出まし給う」、シェア・インターナショナル誌1988年6月号)

 人類は前進しているのではなく、かえって逆戻りしていると、思うかもしれません。9・11のような、あるいはイラク攻撃のような大惨禍があるたびに、わたしたちは逆戻りしているような気がします。人々は私に手紙をよこします──「これはマイトレーヤの出現に影響を与えますか? 彼の出現を遅らせましたか?」 実際、答えはいつも「ノー」です。
 これらの出来事は何でもないわけではなく、たしかに人類に影響を与えます。9・11の出来事はアメリカに最近の歴史において類を見ないような影響を与えました。これは極めて異常です、なぜなら9・11の攻撃は二つの都市の二つの建物だけ、すなわちニューヨークのツインタワー(まあ二つの建物ですが)とワシントンにあるペンタゴン(国防総省)の建物、それに不成功に終わったホワイトハウスへの攻撃だけだったのですから。そして3,000人あまりが殺されました。それはあっという間に起こった大きな出来事でした。しかしそれ以前の何年もの間に、海外でのアメリカに対するテロの攻撃、IRAによる英国でのテロ、スペインにおけるETAの攻撃などで失われた人命に比較すると、そんなに大きな数ではありません。絶え間なく起こるテロの攻撃、何年間も毎月のように起こる絶え間ない攻撃に比較すれば、それほどのことではありません。人々はそれに馴れてしまうのです。もし攻撃が完全に破壊的なものでなければ、人々の日常生活の重要な部分を破壊するのでなければ、人は絶え間ない攻撃に本当に馴れてしまうのです。
 しかし9・11は、アメリカの人々に途方もない心理的な影響を与えたようです。そしてそれが現政権によって煽られ、釣り合いを欠いて拡大されました。ですからそれを忘れることさえ許されません。イスラエルが、ユダヤ人大虐殺(ホロコースト)を何がなんでも人類が決して忘れてはならないものにしているのと同じです。彼らはそれを彼らの痛みと苦しみの大きなシンボルとして高く掲げ、パレスチナ人に対する極端な報復を許しているのです。
 至るところに住むユダヤ人は──イスラエル建国前に何百万のユダヤ人に起こった出来事ゆえに──日々、あの恐ろしい出来事の追想の中に生きてきました。600万人のユダヤ人がドイツの死の収容所の中で死にました。しかし他の民族も、ジプシーやポーランド人や、ハンガリー、ルーマニア、ロシアの人々が何百万も同じようにして同じような場所で死にました。しかしロシア人やポーランド人やジプシーから、あるいはルーマニアや東ヨーロッパの国々の国民からはそのような哀悼の声を聞きません。
 私は死の収容所の重要性やその恐ろしさを減少させようとしているのではありません。しかし人類は、人間が他の人間に対していかに恐ろしいことができるかということの描写として、永遠にそれを高く掲げていくことはできません。それはユダヤ人とそして特にイスラエル政府の大きな間違いだと思います。そのために、世界は彼らの体験を、彼ら自身の自己憐憫の目を通して以外に見なくなってしまうでしょう。それは、彼らがパレスチナ人に対する彼ら自身の非寛容さと非妥協的態度についての現実を直視することを妨げています。災難を受け、苦しみを、何年にもわたって本当の一瞬一瞬の苦難を知る人々の中では、ユダヤ人がおそらく賞を勝ち取るかもしれませんが、それはパレスチナ人にとっては重要性を持ちません。ホロコーストがイスラエルに、パレスチナを冷酷なやり方で抑圧することを許しています、そしてそれは世界全体にとって非常に大きな危険をはらみます。……
 テロは特定の国だけではなく、世界中に散在し、それに対して戦争を挑むことはできません。それは幻想です。しかしそれはアメリカの現政権が、テロ活動を援助したりけしかけたりしていると感じる国々に対して戦争をしかける権利を与えます。
 アメリカ政権自体がテロ活動を助け、けしかけているのです。彼らはイスラエルを支持します。イスラエルに対して、武装のために年間30億ポンド(約60億ドル)もの援助をし、イスラエルの軍隊はあの地域で最強の軍隊となり、世界でも最強の軍隊の一つです。核爆弾を保持しています。イスラエルは核爆弾を所有すべきではないと考える者はいません。なぜイラクが核爆弾を所有することが許されなかったのか。もしイスラエルが大量破壊兵器を持つことが許されるならば、なぜイラクが大量破壊兵器を持つことが許されなかったのか。現アメリカ政権がイラク攻撃について提供した理由の一つは、イラクに対する国際連合の決議のうちの19が実施されていないということでした。イスラエルは63の国連決議を破っているのです。なぜか? アメリカが安全保障理事会において拒否権を持っており、決議が実際に実施されることを許さないからです。
 残念ながら、そのような政府であり、それがアメリカで権力を握っています。パレスチナの抑圧を援助し、けしかけていながら、同時に、イスラエル国内にパレスチナ国家を設立することを助けるふりをしています。……
 1967年のイスラエルによる先制攻撃までは、ヨルダン川西岸地区はヨルダンの国王のものでした。マイトレーヤはヨルダンの故フセイン国王に(1990年4月にロンドンでマイトレーヤが主催した会議の席上で)ヨルダン川西岸地区の支配権を放棄してパレスチナの人々のための国土にするように頼みました。ヨルダンの善良な国王はその提案に同意し、ヨルダン川西岸地区が、ガザ地区と併せて、パレスチナ人の国になることが可能になったのでした。
 それ以後、ヨルダン川西岸地区の大部分がイスラエル人の入植者の住宅建設によって削り取られてきました。それらの安全を守るために周りに壁と小規模の軍隊が備えられた建物の巨大な密集です。そしてそれらをつなげるためにヨルダン川西岸地区全体にわたって道路がつくられてその地域を分断しており、パレスチナ人に与えられたのはヨルダン川西岸地区の約40%です。それが現実であり、だからマイトレーヤはアラファト氏に協定書類に署名しないように助言されたのです。
 それがこれまでに提案された最高のものだったのです。入植建設は今でも次々に続いています。それはヨルダン川西岸地区を完全に撤収し、パレスチナ人を彼らの土地や畑から分断し、彼らが生計を立てるのを不可能にしています。そして今度は、イスラエルは壁をつくっています。それは、パレスチナ人のテロリズムと彼らが呼ぶところのことへの仕返しという名目で、冷淡に、職業的に行われています。パレスチナ人は、何らかの賠償を得るために、あるいはイスラエルが自分自身に欲している自由の形だけでも得るために、彼らがなし得る唯一の方法を使っているのです。
 初期のイスラエルがパレスチナ人にテロリズムを教えたのです。イスラエルはテロによってつくられた国家です。スターンギャングとかイーグン・ゼヴァイ・ルーミ等のギャング組織が幾つもありました。彼らは、英国に対して、パレスチナに対して、テロリストとして戦い、そしてイスラエルとして知られる地域を勝ち取ったのです。パレスチナ人が、彼らが自分たちの国と呼ぶことのできる少しばかりの国土を死守するために戦っているのと同じように、彼らはあのとき、そのために戦い奮闘したのです。それは非常に不公平であり、イスラエルの建国の背後にはアメリカ政府の重みとアメリカのドルの力と軍隊があったのです。あの状況が持続する限り、世界に平和は決してないでしょう。パレスチナに平和がなければ、全体としての世界に平和はないでしょう。
(シェア・インターナショナル誌2005年1月号)

ベンジャミン・クレームがコンピューターの役割とオートメーション(自動化)についての質問に答える

Q:コンピューターは新しい世界秩序において何らかの役割を果たしますか。

A:コンピューターは新しい文明において非常に大きな役割を果たすでしょう。今日、何百万もの人々が工場で働き、大量の製品を製造しています。将来、人間のマインドの発達とともに(人間のマインドはまだやっと顕現し始めたところです)、私たちは人間のマインドに反応する一段と優れたコンピューターを創り出すでしょう──科学者たちはすでにこれをし始めています。これらは完璧に反応し、私たちが日常生活で使用するすべての加工品を作るようプログラムすることができるでしょう。これは人類に余暇を与え、私たち自身の本質と創造性の探求へと人類を解放するでしょう。今日のロボットは、将来のコンピューターを特徴づける信じられないような知識と比較できるようなものではありません。
 それは、私たちが創造する方法で創造するように、思考によってプログラムされるコンピューターです。
(シェア・インターナショナル誌1993年11月号)

Q:仕事に対する関係、例えば工場などの、製造業の世界化をどのように見ますか。

A:考慮すべき法則が二つあります──機械の法則と人間の法則です。これらの二つは互いに作用し合うべきではありません。機械が働く場があり、それをロボットと呼んでいます。ロボットは、自動車、テレビ、コンピューターのような、他の機械的な物体を生産するために人間がしている仕事のほとんどを、現在行うことができます。他方、人間は、機械的になってはいけないし、機械的になることが許されてもいけませんでした。
 機械の法則もまた法則です。機械は、結局のところ生きている物です。あなたを失望させたからといって車に悪態をつくよりも、車に優しく話しかけた方が、もっと良い結果を生むでしょう。車であれ、どんな機械であれ、それを信頼し、丁寧に扱い、いたわり、オイルやガソリンや水などの適切な「栄養」を与えれば、それはそれ自体の機械の法則を通してよく機能するでしょう。それがよく造られたものであり、それを正しく扱っていれば、そのような扱い方に反応するでしょう。なぜなら、マイトレーヤが言われるように、すべての資質の原子は連結しているからです。
 機械的な思考や行動を強いられてきた人々は、おそらく長い間、そうであり続けるでしょう。彼らはおそらくもはや搾取されることはないでしょうが、心(マインド)の習慣が壊れるには長い時間がかかります。
 何世紀もの間深く酷く搾取されてきた人々は、自分たち自身のものを取り返したいと欲するでしょう。復讐したがるでしょう。日雇い労働者たちは雇い主をつかまえて、一番近くの木に吊るし上げたいと思うでしょう。なぜなら、彼が、彼らの家族の者たちに、何世紀もの間、ひどく貧しい暮らしを強いてきたから。それを最小限にとどめ、彼らに許すことを教えるには、マイトレーヤが持っておられる行動における熟練さのすべてが必要とされるでしょう。
 人々は許さなければならないでしょう。覚者は寄稿の多くで、そのことについてはっきりと述べておられます。古い罪を許し、昔の過ちを忘れるべき時がやって来るでしょう。これはなされなければなりません。そうでないと、今よりも悪くなるでしょう。
 マイトレーヤと覚者方は、この復讐したいという欲望をくじき、この欲望を矯正する手段として、人々の心をキリスト原理であふれさせ、分かち合いの原則をすみやかに実現するという責任を担っておられます。スピードが非常に重要でしょう。人々がこのような復讐のための時間と思考を持たないように、分かち合いの原則が第一の優先事項として実施されなければなりません。
 「そうしよう。今われわれは必要とするものを手にしているんだから」と人々は言うでしょう。このことを認識することは大変重要です。そうでないと、人々は「マイトレーヤは平和をもたらすと思っていた。ところがどうだ。世界は前よりも悪くなっているではないか」と言うようになるでしょう。これが、たぶん、あまり深く物事を考えない大勢の人々の反応でしょう。
(シェア・インターナショナル誌1997年1月号)

2023年10月号目次

 

覚者より
「法」の条理
ベンジャミン・クレーム筆記

マイトレーヤからのメッセージ

今月号の内容概説

視点
G20 の首脳たちは、
気候危機に関する最近の 「理解しがたい失敗」 で非難を受ける
ジョン・クエリー

マイトレーヤ、 途方もないアバター  選集

死に反対するデモ行進
テア・パネス

次のステップ
フェリシティ・エリオット

より繊細な次元を認識する
ジョン・クリスチャン・フロレスク氏へのインタビュー

時代の徴
道の光

S.O.P. われわれの惑星を救え!
汚染が定量化され、 汚染者が特定される

特筆すべき環境問題の進展
海のプラスチック量は、 懸念されていたよりも少ない

気候危機と貧困が深刻化し、 南米で児童難民の数が過去最高に
ジュリア・コンリー

臨死体験の後遺症—第二部
マクネア・エザードによるジャニス・ホールデン博士へのインタビュー

編集長への手紙
忘れられない夢他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

「法」の条理

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 人々は変化しつつある世界に生きており、それを当たり前のこととして受け入れなければならない。ある人々にとっては、これらの変化は脅威のように見え、ありがたくないだろうが、他の人々にとっては、特に若い人々には、それらの変化は両手を広げて歓迎されるだろう。あなた方の立場が何であろうとも、それは最善のためであることを保証する。なぜなら、それらの変化は時の必要を反映しており、避けられないことであり、公正である。
 人々は、これらの変化が自分たちの生活に影響を及ぼす条件を自分たち自身がつくっているということに気づくべきである。この認識が成果を上げるとき、新しい時代へのより円滑な移行が当たり前のことになるだろう。
 人々に対するわたしたち(覚者たち)の勧告はこれである――見えざる力のせいにするのではなく、われわれの時代の変容を創造していく中におけるあなた自身の役割を悟りなさい。これらの変容の中から、恍惚とした歓びがやって来ることを確信しなさい。

(シェア・インターナショナル誌2015年4月号)

マイトレーヤからのメッセージ

2008年10月26日、ドイツのミュンヘン市でスロベニアのテレビ局のインタビューの録画中に、ベンジャミン・クレームは、メンタル・テレパシーを通して世界教師マイトレーヤから次のメッセージを与えられた。

 我が友よ、よく耳を傾けなさい。わたしはあなた方すべてに希望をもたらすのであるから――あなた方の問題に終止符を打ち、正義と平和の必要を受け入れる用意のある者たちすべてのための新しいいのちへの希望を。この二つのこと、正義と平和〔の欠如〕が今日のあなた方の道にある主要な障害物である。正義と平和への道は容易に解決できる。単に分かち合いを受け入れることのみを必要とするのである。分かち合いなさい、そして未来を知りなさい〔迎え入れなさい=訳注〕。分かち合うことを拒否するならば、人類に未来はないだろう。

 人生は、知者の目で見れば、単純である。我が友よ、簡素に生きることを、そしてお互いを本当に愛することを学びなさい。
 我が友よ、あなた方が想像し得るよりも早くわたしを見ることができる、それが本当であることを信じなさい、そうなのであるから。

 わたしは今もう扉に立っており、〔扉を開けて訳注〕前に進み出て、わたしのより公の使命を始めようとしているのである。
 希望を持ちなさい、そして元気を出しなさい、我が友よ。すべては良くなるだろう。あらゆる事柄は良くなるだろう。

今月号の内容概説

 気候活動家たちは、ニューデリーで開催されたG20サミットを酷評している。グリーンピースはそれを「理解しがたい失敗」と評した。私たちは目の前で環境破壊が継続し拡大するのを許してきたが、G20サミットはそうした環境破壊に適切に対処するのに失敗したからだという。若い難民たちが(少なくとも「幸運」であれば)どんどん岸に上がり、亡命希望者の拘留センターに詰めかけ、川やジャングルを渡り、有刺鉄線や砂漠を苦労して通り抜け、私たちに支援と希望、安全を求めている(「G20の首脳たちは最近の 『理解しがたい失敗』で非難を受ける」「児童難民の数が過去最高に」を参照)。こうした記事は、貧困や不正義、気候危機の影響の証となっている。
 今月号の内容は環境問題に焦点を当て、気候に関連した行動や政策の「良い点」やそれほど悪くない点、悪い点について評価している。「死に反対するデモ行進」は、そのような危機の数々の事例に対処するための行動への呼びかけである。
 「マイトレーヤ、途方もないアバター」は、今後2カ月の号へと続く選集の第一部である。今回はアグニ・ヨガの2冊の本からの引用を伴っている。マイトレーヤからのメッセージ(2008年)において、彼は私たちに正義と平和を呼びかけ、世界にこれらが欠如していることが人類の行く手において主要な障害になっていると述べている。
 正義というテーマは、ベンジャミン・クレームの師による記事「『法』の条理」を貫いている。現在の諸々の変化は困難なものであるかもしれないが、最善の結果が得られるように起きており、「避けられないことであり、公正である」と、覚者は読者を安心させている。覚者は私たちに、出来事における自分の役割を受け入れ、非難に加担するのではなく、変化を歓迎するように励ましている。
 「臨死体験」の興味深い予想外の影響についての記事も掲載しているほか、エーテルについて探求し、新しい治療方法を検証している。最後の言葉、裏表紙にある引用文は、ジェフリー・サックス教授が述べたものである。サックス教授は、慈愛を、憐みを呼びかけ、私たちが一つの人類であり、ここが一つの世界であることを認識するよう呼びかけている。

マイトレーヤ、途方もないアバター ――選集

  Maitreya, an extraordinary Avatar── a compilation

マイトレーヤの起源

 キリストの真の特性を理解するためには、神の同等な子供たちの一人として見る必要がある。人間はそれぞれに潜在的に完全な神性を賦与されており、その神性の顕現の度合いのみが異なるのである。
 キリストがその神性を完全に達成されたということは彼の栄光であり、その業績に我らは敬礼する。この業績が確かに稀であることは議論の余地なく真実である。しかし人間にとって、キリストの驚くべき事実は、彼が人間の一人であるということである。人間の試練と苦悩の中で、彼が知らないものは何もない。人間がいまだにたどっている道の一歩一歩を、彼もまた労を惜しまずたどってきたのである。人間の体験の全展望の中で彼が分かたなかったものは何もない。かくして、彼は真に「人の子」である。

(『覚者は語る 第1巻』─「人の子」─より)

わたしの任務は、成功のうちに続く。
わたしの心(ハート)は、わたしを思う者たちすべてを包む。
わたしの愛は、兄弟たちを愛する者たちすべてを抱く。
これが真であることを知り、わたしの援助を求めなさい。
あなたがたがわたしを見るとき、素朴(シンプル)なる神の男があなたがたの中に居ることを知るであろう。
他の人間と変わらないような男であるが、長い長い間、ある特定の道を歩み、その道をよく知る者であり、それゆえにあなたがたを導くことができる者である。
その道は、我が友よ、わたしがあなたがたのために持っている宝である。
この可能性に、あなたがたの心を目覚めさせ、目標に到達しなさい。
道は単純(シンプル)であり、道は確かである。
わたしの教えが、あなたがたをそこへ導くであろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第93信より)

質問 マイトレーヤはどこからやって来ましたか。彼の起源は何ですか。金星からですか、それとも他の太陽系からやって来たのですか。あるいはシリウスから来られたのですか。

答 マイトレーヤは私たち地球の人類から出て来られた方であり、人類の中で一番最初に“成し遂げた”、つまりイニシエートになられた方です。

(『マイトレーヤの使命 第2巻』)

質問 マイトレーヤは彼の肉体の不滅性について、あなたに何と伝えられましたか。彼はヒマラヤに非常に長い間住んでいたようなのですが。

答 マイトレーヤはヒマラヤ山脈(約5,400メートルの高所)にある彼の隠遁所に、2,000年の間「光体」にて、すなわち、完成された高段階の覚者の復活し、昇天された体にて住んでおられました。その光体は、彼の言葉で言うと、今「休ませて」あります──仮死状態です。彼が今ロンドンにて生活し働いている体は、この使命のために特に御自身で創られたものです。……

(『マイトレーヤの使命 第1巻』)

質問 マイトレーヤ如来は家族を持っていますか。

答 いいえ。人間王国全体が彼の兄弟姉妹であります。彼は人類家族の一番上の兄です。

(『マイトレーヤの使命 第2巻』)

質問 マイトレーヤという名前はご自分で選ばれたものですか。

答 いいえ。ずっとずっと大昔に、アトランティス期の半ばに、彼が第2段階のイニシエーションを受けた時、彼の師から与えられたものです。うれしい者、喜びや幸せをもたらす者という意味です。

(『マイトレーヤの使命 第1巻』)

 マイトレーヤほど(その使命を遂行するのに)よく適ったアバター(大聖)が世界におられたことは一度もありません。そのようなアバターが必要とされた時代もありませんでした。この世界は今や非常に複雑で、非常に分裂しており、善と悪、肯定的な要素と否定的な要素の両方で満ちています。これらのフォースのすべてが和解されなければなりません。それがマイトレーヤの目標です。彼の力と洞察を使い、彼の特性を、すなわち愛を世界に確立することが、キリストのハートの中の切望です。そのようにしてマイトレーヤは私たちに、いかにして愛するかを教えるのです。
 「そしてさらにまた愛することを」教えるのです。さらにまた愛するということは通常の反応的な意味ではなく、完全に無条件に、覚者方が行うような意味で愛することです。これが人間の同胞愛を確立するでしょう。

(『マイトレーヤの使命 第3巻』)

人は、わたしやわたしの兄弟である覚者たちのことを、掛け離れた存在として考える。
これは、我が友よ、およそ事実からほど遠いことである。
あなたの心(ハート)のうちに感じられる愛の律動の一つ一つが、わたしの心に記録される。
これがわたしとあなたがたとの関係を表す端的な真理である。
だから、我が友よ、あなたの期待の思いを感じ、あなたが恐怖の思いから解放されるのを感じるとき、あなたの信頼の思いを知るとき、それがわたしにとって、どれほどの喜びであるかを知ってほしい。……
わたしの足が、すでに都会の舗道を歩いたことをあなたたちに告げる。
これは、我が友よ、まことである。
わたしは人間をよく知っている──

彼らの希望と恐怖を、彼らのあこがれや切なる思いを、善なるものに対する彼らの志向を知っている。
このすべてを、わたしは頼みにしている。
わたしのこれからの仕事を援けることを、あなたの任務となすことを公言しなさい。
そしてわたしの愛の回路となりなさい。
このようにして、あなたは、あなた自身の運命をも、全うするであろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第73信より)

マイトレーヤのマヤヴィルーパ

 マイトレーヤは、イエスを通して行ったように、弟子の肉体を使用すること(世界教師の出現に使われる通常の方法)もできたのですが、今回の彼の目的は当時とは異なります。彼はこの惑星のハイアラキーの長として、そして彼のグループのリーダーとしてここにいるのです。彼のグループである覚者方もまた出現しつつあり、マイトレーヤ御自身もやって来ます。また、彼は2,500年の間、人類とともに留まります。そのため、非常に特殊な乗り舟(肉体)が必要です。それは肉体で私たち人間のレベルで生きることの緊張に耐え、さらにキリストとしての彼の仕事を行うために──そして、彼の本来の姿を私たちに確信させるために──彼の(宇宙的な)霊的意識に感応できるものです。

(『マイトレーヤの使命 第3巻』)

 その肉体は、われわれの波動に耐えられるだけ基礎的であり、弾力性のあるものでなければならないし、また同時に、キリストであることを確信させ、キリストとしての彼の任務を成し遂げるために、彼の真の霊力を持ち込めるだけの精妙さがなければなりません。キリストとしての任務とは、平和の霊または平衡の霊のエネルギーと、統合の大聖のエネルギーを放つこと、仏陀のエネルギー、宇宙のキリストのエネルギー、キリスト・マイトレーヤ御自身の愛の光、流入してくる宝瓶宮(アクエリアス)のエネルギーと退去しつつある双魚宮(パイシス)のエネルギー、これらのすべてを合わせたエネルギーを放つことです。今日のキリスト・マイトレーヤほどのエネルギーを備えたアバターは、これまでに一人もいなかった。意志と愛と光のエネルギーを備え、これらすべてを一つの肉体に宿し、しかもその肉体は、われわれの粗雑な波動に耐え得るだけの弾力性のあるものです。

(『世界教師(マイトレーヤ)と覚者方の降臨』)

あなたがたは、もうすぐ、人それぞれのかたちでわたしを見つけるであろう。
このことを告げにきた。
わたしの愛する弟子イエスを求める者は、イエスの特性をわたしの中に見いだすだろう。
教師としてのわたしを探す者は、より的に近い、わたしは教える者であるから。
徴を求める者は、それを見つけるであろう。
しかし、わたしの顕れ方は、もっと単純(シンプル)である。
あなたがたとわたしを分かち隔てるものは何もない。
もうすぐ多くの者が、そのことに気づくであろう。
わたしはあなたがたと共に在り、あなたがたの裡に在る。
わたしであるものを、あなたがたを通して表すことを願う、そのためにわたしはやってきた。

(『いのちの水を運ぶ者』第10信より)

マイトレーヤ──日常世界で生きる

 マイトレーヤは決してこの世界を去ったことはありませんでしたが、私たちの日常の世界に戻って来られたのは1977年7月19日でした。1977年7月8日に、この使命のために特に御自身でおつくりになられた身体で山を降りて世界に出て来られました。……その身体を新しい風土に慣らすために数日間パキスタンの平地で過ごされ、7月19日に現代社会における拠点地として選ばれたイギリスのロンドンに到着され、それ以後ずっとアジア系移民社会に住んでおられます。

(『全人類のための世界教師』)

 マイトレーヤは、人間の中にひとりの人間として御自身を紹介し、何も要求せず、誰の忠誠をも要求しないだろう。彼のアプローチはシンプルで直接であり、彼の挙動は穏やかで落ち着いているだろう。彼のマインドの明晰さは注目を引くだろう。彼の智恵は人間の恐怖を克服するだろう。彼の発言の誠実さは人間の心(ハート)を溶かし、憎悪と貪欲の重荷を取り除くだろう。かくして、人間は新しい神性の出現を体験するだろう。その内に人間を包含し、そこに距離も分離も見ないお方である。

(『覚者は語る 第2巻』─マイトレーヤの任務─より)

質問 マイトレーヤはなぜロンドンに出現することを選ばれたのですか。

答 ……それはマイトレーヤのための道を整えてきた弟子たちの働きに関係します。弟子たちが彼の仕事の線に沿って──主に経済的政治的分野──最も成功を収めてきた舞台に、入って来られるでしょう。……それがロンドンにやって来られた主な理由です。もちろん、もっと明らかな理由は、彼はヒマラヤ山脈から来られて、パキスタンに降りられたので、たやすくこの国に訪問者として数年間来ることができ、インド・パキスタン人の社会の中に紛れ込んでしまうことができます。……

(『マイトレーヤの使命 第1巻』)

質問 マイトレーヤはアジア人地区の中での個人的接触に限定しているのですか、ロンドンには個人的にも社会的にもその他多くの接触、または影響の機会があるのではないですか。

答 これまではそうです。マイトレーヤは彼らとそして彼らの問題──それは至る所に住む虐げられた人間の徴候的なものである──を御自身のものとして、アジア人社会の代弁者として現れるように苦心されております。ですから、現在属しているグループより、活動範囲を広げることを躊躇されます。このようにして、彼は「人間の中の一人」として、民衆の直中の一人として彼らの真ん中から出現することができます。

(『マイトレーヤの使命 第1巻』)

質問 マイトレーヤがロンドンのブリックレーン地区に住んでいるならば、多くの人々が彼を探そうとするに違いありません。彼は見つけられることを積極的に避けていますか。

答 彼はブリックレーンに住んでいません。1977年にロンドンにやって来られた時から1986年1月まで確かにブリックレーンに住んでいました。……彼は様々な地域で暮らしてきました。今はロンドンの北東部にいます。彼はある寺院に住んでいますが、食べることも眠ることも必要ないのでベッドすら持ちませんから、どこにでも暮らすことができます。彼は様々な寺院のスワミ(ヒンズー教の聖職者)たちと働いており、彼らを訓練し、教え、そして彼の教えを広めるために世界中に彼らを送り出しています。マイトレーヤはヒンズー教徒でもイスラム教徒でもキリスト教徒でもありません。彼はどんな宗教の間にも違いを見ません。

(『大いなる接近』)

 現在、彼は出現して、世界のために、世界の前で働くことのできる瞬間を辛抱強く待っておられる。しかも待っている間にも彼はすべての人々のために休むことなく働いておられる。一瞬たりとも目を離すことも、彼の愛を差し控えることもない。一瞬一瞬、あの愛はそれを吸収することのできる者たちすべてを抱擁し、こっそりと彼らの心(ハート)に入る。そうして、彼は人間の世界を下から支え、保護し、賢明に導いておられる。同胞団(ブラザーフッド)の新しい地位にお入りになられた兄を、人類を助け、教え、そして彼の愛によって贖うためにやって来られた方を、見る用意を整えなさい。

(『覚者は語る 第2巻』─驚嘆すべき出来事、門口にあり─より)

 我が友よ、わたしはあなた方の生活からかけ離れてはいない。すべての想い、すべての志向がわたしの裡で認知されるからである。あなた方の深遠で難しい疑問への答えを持つ素朴な男としてのわたしを探しなさい。あなた方のハートの中を探して、愛を表現する方法を見つけ、それを実際に現しなさい。早過ぎもせず遅過ぎもせず、ちょうど良い時に、わたしはあなた方の生活の中にやってきた。そうであるから、近い将来、わたしを探し、もしわたしがあなた方のハートに触れたなら、わたしについてきなさい。

(2004年4月15日、フランス・パリのラジオ番組[Radio Ici & Maintenant]でのインタビューの終わりにベンジャミン・クレームが受け取ったもの)

アグニ・ヨガの本『ハイアラキー』と『ハート』からの引用

● はるかな古代の教師たちの予言によると、人類が教えの根本を失い、暗がりへと埋もれるとき、マイトレーヤの世が興る。

(『ハイアラキー』、§1)

● 阿羅漢(アラハット)のハートは宇宙のハートのようである。阿羅漢のハートは太陽の火のようである。永遠と宇宙の運動が阿羅漢のハートを満たす。マイトレーヤは、あらゆる火で輝きながらやって来ようとしている。彼のハートは貧窮した人々への慈愛で燃え盛っている。彼のハートは新たな契約の是認で燃え盛っている。

(『ハイアラキー』、§3)

● マイトレーヤはすべてを早めることを望んでいる。マイトレーヤは、すべてが成功裡に達成されることを望んでいる。マイトレーヤは、あなたが喜びを抱くことを望んでいる。マイトレーヤは、アグニ・ヨガの火の体験を通して人類に贈り物を授けることを望んでいる。マイトレーヤは世界の母の輝きの中で地上の生活を変容させることを望んでいる。然り、然り、然り!  いのちの美しさは限りない!

(『ハイアラキー』、§8)

● マイトレーヤの世はハートの時代である!  ハートをもってしか、マイトレーヤの宝物の価値を推し量ることはできない! ハートをもってしか、将来のためにあらゆる蓄積とあらゆる真っ直ぐな知識がいかに切実に必要とされるかを理解することはできない。

(『ハート』、§74)

より繊細な次元を認識する

ジョン・クリスチャン・フロレスク氏へのインタビュー

ジョン・クリスチャン・フロレスク氏は、エーテルレベルのエネルギーを探求し、治療の方法とメカニズムを開発した発明家であり科学者であるハリー・オールドフィールド教授(シェア・インターナショナル誌2013年1月号参照)と知り合い、その教えを受けた。オールドフィールド氏が興味を持ったきっかけは、旧ソビエト連邦でキルリアン写真が発明されたことだった。

 ジョン・クリスチャンとハリーは、豊富な経験に基づき、治療に関する様々な技術や手法を共に生み出した。このことにより、人体も含めたあらゆるものが様々な周波数レベルで共振しているという彼らの理論が前進した。もし施術者が身体の特定の周波数を正常な状態に戻すことができれば、あるいは少なくとも改善できれば、治療はなされる。フェリシティ・エリオットが、シェア・インターナショナル誌のためにジョン・クリスチャンにインタビューを行った。
 私たちは、ジョン・クリスチャンが働いているロンドン・ナチュラル・ヘルス・センターで会うことにした。このセンターは、一般に患者の体内の精妙なエネルギーに焦点を当てた、様々な専門分野での治療を提供している。彼は、エーテルエネルギーシステムの存在を当然視し、チャクラとその機能や経絡などに精通しているようである。そのため、正統派医学の世界を想像したり門外漢が一体どう思っているかを想像したりすることは難しいと考えている。主流医学を完全に否定しているというわけではなく、人体、健康、治療についての代替定義にどっぷり浸かっているのだ。

シェア・インターナショナル(以下SI):どのような活動をし、どのような手法を用いているのか説明してください。

ジョン・クリスチャン・フロレスク:私が主に注目しているのは、システム、身体のバランスを整えることです。そのために使う核となる手法が、ハリー・オールドフィールドが考案した「電気クリスタル治療(ECT)」です。私がその組み合わせに加える要素は他にもたくさんありますが、主に身体のエネルギー場内の精妙な周波数のバランスを取るECTです。

SI:あなたが話していることを知らない読者のために、一つか二つの定義を使いましょう。あなたの視点から身体や物体を定義してください。

ジョン・クリスチャンは、もし人々が自分に近づいて助けを求めるほど心を開いているなら、懐疑的ではあっても少なくとも理論的には、これまでと違った観点から物理的現実を理解しようとすることを、多かれ少なかれ当然のことと考えている。人間や物体を見るとき、実際に見えているのは、別の精妙な「身体」、つまりダイナミックで絶えず変化しているエネルギー体の上に張られ、それに基づいて作られている外側の形なのだ、と彼は説明する。彼は(人間と動物の)体内のエネルギー場に関する知識と経験に基づき、チャクラというエネルギーセンターの存在を考慮している。

SI:あなたがしていることを理解するために、人々がクリスタルについて何か知っておく必要はありますか。

フロレスク:全くありません。患者も知る必要はありません。私が治療する人々は、様々な背景、年齢層、宗教、文化を持っています。予備知識は必要ありません。しかし、ある程度の猜疑心を持ってやって来る人はいますし、好奇心を最大にして帰っていく人もいます。

SI:明らかにあなたは、人体とは何かということについて、かなり異なった理解、先ほど触れたように、主流の医学的定義とは異なった理解をお持ちですね。

フロレスク:ハリーが行なったのと全く同じように、私もチャクラやエネルギーシステムについて話したり扱ったりしています。しかし、日常的な用語でたとえてみましょう。ボイラーで全体に燃料を供給する、建物のセントラルヒーティングシステムを思い浮かべてください。脊椎の基部にある(赤色と関連づけられている)基本チャクラを考え、それをボイラーにたとえて、主要な七つのチャクラを取り上げましょう。まあ、七つ以上あるのですが、差し当たりこの七つに絞ります。ボイラーが正しく作動しなければ、他の残りのシステムも正しく作動しないのは明らかです。この仕事における長年の経験と自身の研究から、私は常にベースチャクラを最初に見るべきだということを知っています。その人の基本(ベース)センターを見ることで、その人の健康状態が非常によく分かります。私が言う健康状態とは、肉体的、感情的、精神的、そしてエネルギー的な意味です。

SI:どうやって人体を調べるのですか。

フロレスク:「ニュー・エネルギー・ビジョン(NEV)」システムを使用しています。

SI:その説明をお願いできますか。確か、ハリーはNEVスキャンについて話していました。

フロレスク:ニュー・エネルギー・ビジョン(NEV)は、ハリーが開発したもので、彼の研究と発明をさらに一歩進め、研究の初期の段階を現代版にアレンジしたものです。ここ数年で、この研究は本当に進歩しました。キルリアン写真では、電子が写真板上で精妙なエネルギーとの干渉を起こします。それは二次元的ですが、その後、実験は三次元へと進化しました。NEVでは、単なる平面的な二次元のイメージだけでなく、三次元の形、例えばエネルギー場を持つ人間などを見ることができ、また、表面の肉体の下にある精妙なエネルギーを見ることができるのです。それは様々な形態や色彩として現れます。

SI:どうしてそうなるのか、想像しようとしているところです。

ジョン・クリスチャンは、ソフトウェアが入ったコンピューターにカメラをつないでいると説明した。このソフトウェアには、光子が人体のエネルギー場に出入りするときに起こっているものを見る特別な機能(アルゴリズム)がある。それにより、光子は様々な形や色で表示される。最近では、特殊なアプリが搭載されている携帯電話を使っているが、その携帯電話で患者の身体とエネルギーパターンを示すエネルギーマップや写真を撮影することができるという。
 健康な人と不健康な人の身体にどのような違いが見られるかという質問に対する答えとして、この場合は、エネルギーセンターに見られる色が著しく異なるようである。彼はさらに続けて、基本チャクラは一般的な健康状態、つまり患者の肉体的、感情的、精神的状態を示す主要な指標であり、うつ病や不安、ショック、何らかのトラウマは常にそのチャクラに現れるということをはっきりと述べた。セラピー・セッションの主な目的はもちろん、身体や基本センターが再び「充電」されたかのように、基本センターの機能を100%回復させることである。

SI:その「再充電」のレベルを安定させ維持するために、施術者であるあなた、あるいは患者のどちらかができることは何かあるのでしょうか。

フロレスク:それは非常に難しい質問ですね! その人が非常に深刻な病気に苦しんでいる場合、病気は明らかに充電──治療によってもたらされる新たな充電──を維持する身体の能力に影響を与えます。私は身体が持つ自然治癒力を強く信じていますが、時にはその方法を思い出すのに助けが必要なこともあります。つまり、治療はシステムを刺激する方法なのです。最初のスキャニングが終わったら、私はいつも水晶を使った簡単なダウジングで検討したり二重チェックをしたりします。それからは時間の問題です。充電を維持するために、セッションを何度もして治療をたくさん行い、身体を刺激するのです。

SI:私たちは少し立ち戻る必要があると思います。これまで身体についての議論の仕方において、多くのことを当然のこととして受け止めてきました。そして、私たちが言っていることの多くが、大きな懐疑心とそれ以上のものを引き出していることも、きっとご存じでしょう! あなたが参照する基準点はエネルギー体であり、物理的なものを支え、それを超えて広がっていくエネルギーシステムのことですね。

フロレスク:私たちがそれを「気」や生命エネルギー、バイタルエネルギー、生命力エネルギーのようなものだと言えば、多くの人がこのことに共感できると思います。

SI:シェア・インターナショナル誌の読者なら、エーテル体という言葉や、私たち全員がその一部であるエネルギーの海、エーテルという言葉に馴染みがあるでしょう。人は、自分自身のエーテル体に行き着くことになります。そのことに納得されますか。

フロレスク:もちろんです。

 ジョン・クリスチャンは、どのようにパターンを見て、電気クリスタル治療を使うかについて話した。彼はしばしばパターンや閉塞箇所を見つけるのだが、もちろん、確実に治療するには時間がかかる。時間がかかるということが、多くの場合、もともとある問題の一部である。その問題とは、内省したり休息したりする時間がない日常生活のストレスである。

フロレスク:最近、私たちには本当に「時間がありません」。当施設の患者は、私たちが時間をかけて病気の可能性のある原因をすべて調べることを高く評価しています。本当にもっと考慮しなければならないのは、環境要因です。あらゆる種類の公害が非常に多いので、どのような要素が合わさって病気の原因となるのか推測しながら調査を行うのに時間をかけています。

ジョン・クリスチャンが自由に使えるもう一つの手段は、「光クリスタル治療」(経絡バランシング)だという。電気クリスタル治療の革新的な点は、NEVシステムと経絡バランシングを組み合わせたことである。それは人間のエネルギー場のチャクラや経絡に具体的な影響を与えるようだ。発明者のハリー・オールドフィールド氏は、「分子マッサージ」のようなものだと話した。

SI:その場合、どうするのですか。

フロレスク:電気クリスタルを使うには、チューブに入ったクリスタルを体の特定の場所に置く必要があります。これらのチューブは電磁波発生器に取り付けられ、人間や動物のエネルギーシステムが必要とするチャクラのバランスを促進するために、エネルギー周波数のバランス化と正常化を管理します。変に思う人もいるかもしれませんが、写真を何枚かお送りします。電気クリスタルを使用する前、治療中、治療後の三つの画像をご覧になれば、違いが分かります。

SI:ありがとうございます。写真を見るのが楽しみです。つまり結論から言うと、これが進むべき道ですね。私たちは、より精妙な領域や、物質とエネルギーのより広範な定義を理解し、探求し、受け入れる必要があるのでしょう。

フロレスク:多くの人にとって、これは奇妙に思えるでしょう。時には長年の苦しみの末に安堵と健康を経験する患者たちは、理論やテクニックを理解しているかどうかにかかわらず、それが有効であることを知っています。私がしていることは、身体が自らを救うのを助け、励ますことです。身体には刺激を受けると周波数を維持し、自己を治癒する能力があると私は信じていますし、そのことを知っています。エネルギーという考え方が鍵なのです。

編集長への手紙

この手紙の選集で記述されている出会いはすべて、ベンジャミン・クレームと彼の師によって、マイトレーヤあるいは他の覚者との体験であると確認されている。これらの手紙は、関わった人物の注意を引きつける際に、覚者方が用いる素晴らしい創造性を示すために選択されている。しばしば驚くほどタイムリーな方法で、その人たちにとって特定の意味を持っており、時には広く一般の人々にとっても意味のあるものとなっている。
初めの2通を除いて、すべて以前に掲載されたものである。

忘れられない夢

 私が眠っていたある晩、夢の中で(太陽のように)非常に明るい光源を見ました。その光源から光線が流れ出て、私を囲みました。私は大きな喜びと安らぎを感じていましたが、動くことも話すこともできませんでした。突然、光のスクリーンが私の前に登場しました。その上に名前一つが現れて、『マハートマ(Mahatmat)』とありました。
 私はこの話をガールフレンドにしか伝えませんでしたが、それ以来、あの画像がずっと私のハートに刻まれているのです。出現季報を読み、キリストの天使の姿のシルエットを見てすぐに、体験談などを読んだ後、ベンジャミン・クレーム氏に尋ねるため手紙を書くことに決めました。(アンドレ・トレパニエ氏による送付)

アルベール・ビア
カメルーン

【ベンジャミン・クレームの師は、その夢の体験がマイトレーヤによって与えられたことを確認した】

光のメッセージ

 ある夏の朝、並木道をランニングしていた時、二本の木々の間に光の十字架が見えて驚きました。
 光の十字架の中心には白い霧状の輪がありました。数秒後、「平衡」というメッセージを聞いたのです。(アンドレ・トレパニエ氏による送付)

匿名
カナダ、ケベック州シクーティミ

【ベンジャミン・クレームの師は、その体験がカナダの覚者によるものであったことを確認した】

携帯の奇跡

 2008年6月4日に、息子と私は昼食の時に、この惑星の将来と世界の生命の状態について話をしていました。私たちはキリスト・マイトレーヤや知恵の覚者方の存在についても話をし、彼らのとてつもないエネルギーが、リアリティへの新しい理解へ導くことについて話していました。私たちは二人とも『マイトレーヤの使命』Ⅰ巻とⅡ巻を読んでいました。
 それから息子が居間に行くと、携帯電話の画面に、ケニアのナイロビに現れた時のマイトレーヤの写真が現れているのを見つけたのです。私たちは大変驚き、喜びました。その夜、同じ写真が私の携帯にも現れたのです。私の携帯のマイトレーヤの写真で私は喜びいっぱいになり、私だけではなく、世界中すべての人々にとっての希望を与えてくれるのです。この手紙を書いている時もまだ、私たちの携帯電話にはマイトレーヤの写真が現れています。

アニカ・ボリニック
スロベニア、ツジ

【ベンジャミン・クレームの師は、携帯電話の写真がマイトレーヤによって現された徴であったことを確認した】

(シェア・インターナショナル誌2008年12月号)

シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向――政治的と霊的――を統合する。