新しい状況の到来

シェア・インターナショナル誌には創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者が提供してくださった記事を毎月掲載してきた。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。2015年3月に最初に書かれたこの記事は、人類の前に横たわる厳しい時代を予期させて、急激に変化する世界について警告し、人類がこの挑戦に向けて立ち上がることができる可能性を示唆している。数年経過後に振り返って見た場合の現在の問題は、「古い生き方からいかに新しい生き方を確立していくのか」ということであるに違いない。

新しい状況の到来

ー覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 今まさに間近に起こる出来事は多くの人々を当惑させるだろう──政治、経済、社会に現れる変化のスピードはあまりにも速く、しかもそれは非常に頻繁に起こるだろう。
 多くの者にとって、彼らの主な反応は不安と困惑であろう。それらの変化の性質とその規模の大きさに当惑し、怯えながら、それを変容する社会の徴として見るだろう。他の者たちは新しい顕現を恐れ、憤るだろう。あらゆるところで人々は、自分たちが取るべき正しい方向に確信がなく、用心深く行動するだろう。
しかしながら、人々がそのように行動するのもあまり長くないだろう。彼らは、自分たちがまことに変化しつつある世界に住んでいることに気づき、彼らの信念や価値観に対するより大きなチャレンジに悩まされるだろう。
 かくして、人は古いものから新しいものを確立し始め、この時代のチャレンジに応えるために彼らの能力をますます発揮し始めるだろう。
2015年2月8日(2015年3月号より)