カテゴリー別アーカイブ: 覚者より

新しい状況の到来

シェア・インターナショナル誌には創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者が提供してくださった記事を毎月掲載してきた。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。2015年3月に最初に書かれたこの記事は、人類の前に横たわる厳しい時代を予期させて、急激に変化する世界について警告し、人類がこの挑戦に向けて立ち上がることができる可能性を示唆している。数年経過後に振り返って見た場合の現在の問題は、「古い生き方からいかに新しい生き方を確立していくのか」ということであるに違いない。

新しい状況の到来

ー覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 今まさに間近に起こる出来事は多くの人々を当惑させるだろう──政治、経済、社会に現れる変化のスピードはあまりにも速く、しかもそれは非常に頻繁に起こるだろう。
 多くの者にとって、彼らの主な反応は不安と困惑であろう。それらの変化の性質とその規模の大きさに当惑し、怯えながら、それを変容する社会の徴として見るだろう。他の者たちは新しい顕現を恐れ、憤るだろう。あらゆるところで人々は、自分たちが取るべき正しい方向に確信がなく、用心深く行動するだろう。
しかしながら、人々がそのように行動するのもあまり長くないだろう。彼らは、自分たちがまことに変化しつつある世界に住んでいることに気づき、彼らの信念や価値観に対するより大きなチャレンジに悩まされるだろう。
 かくして、人は古いものから新しいものを確立し始め、この時代のチャレンジに応えるために彼らの能力をますます発揮し始めるだろう。
2015年2月8日(2015年3月号より)

人間の本質的同胞愛

シェア・インターナショナル誌には創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者が提供してくださった記事が毎月掲載されてきた。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。2011年に書かれたこの記事は、ウイルスによってすべてが露呈した全面的な不正義という現在の危機をわれわれに示している。何世紀にもわたってわれわれは他者の苦しみに目を背けて、人種差別から得をしてきた。今やついに、われわれには人類の一体性を受け入れる希望が出てきているのである。

人間の本質的同胞愛

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 数え切れない長い間、人間は食物、利得、安全、平和を求めて地球を放浪してきた。部族として、あるいは国家としてでさえも、人間は惑星を何度も何度も縦横に彷徨いながら、長い間連続的に異種の民族と戦い、そして異族間の結婚で結ばれてきた。この尽きることのない放浪の結果が今日のひとつの人類なのである。皮膚の色や宗教や伝統や言語が何であろうとも、すべての人間は共通の先祖からの子孫であり、同じ方法で現在の状態にまで進化してきたのである。現在の状況が、確かにあるグループにとって他よりも有利なのは多くの歴史的要因の結果であり、知性や適応性における先天的な違いの結果ではない。歴史を通じて、様々なグループが長期間あるいは短期間、突出し、名声を上げ、そして、彼らの存在を後々の世代に思い出させるための彼らの創造性を残して、再び埋もれ消えていった。
 これはすべて本当であり、現代の人類は自分たち自身をひとつとして見なし、姿形の違いは、様々な人種タイプの出現を通じて、定期的に顕現してきた光線の影響であると共に、比較的最近の気候的条件の結果であると見なすことが非常に大切である。人類は、ひとつとしての意識を培うことにおいて、まだ共に進化しつつあるのである。
 共に進化成長しながら、各々の種族や亜種族が何らかの新しい特質を全体に寄与する。輪廻転生の過程は、徐々に各人が新しい知識と新しい時代についての認識を受け継いでいくことを保証する。もし人間が本当にこの過程の複雑さと美しさを理解するならば、今日の“人種差別”のような嫌悪感や不信感は永遠に消え去るだろう。本当に、人間は兄弟であり、終わることのないように思える自己発見の行路を共に歩んでいる仲間であることに気づくであろう。
 あなた方の兄であるわたしたちが、より公に働くとき、これが人間の特質と関係についてのわれわれの理解の中心的真理であることを知るだろう。人間家族はわれわれのいのちを養う基礎である。その中でわれわれは協力し、われわれの分かち合われたアイデンティティー(本体)の豊かな織物を形成しながら、共に創造するのである。
 ではいかにして、人間はこの本質的な理解に到達することができるのか。わたしたち同胞団(ブラザーフッド)が、この関係を、わたしたちが行うすべてにおいて実演するだろう。かくして人間は、彼ら自身をすべて同胞として見るようになるだろう。分かち合いが人間をこのうれしい峠に導き、真理についての彼らの新しい実演(デモンストレーション)が彼らに栄光を与えるであろう。そのようになるだろう。
 そうして人間は彼らの知識と経験を分かち合って、達成の高台を征服するだろう。人間はついにお互いを自分自身として認識することで、兄弟たちとの距離を置くために立ててきた偽りの障壁を永遠に消し去るだろう。
(2011年1月号)

人間の本質的同胞愛

シェア・インターナショナル誌には創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者が提供してくださった記事が毎月掲載されてきた。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。2011年に書かれたこの記事は、ウイルスによってすべてが露呈した全面的な不正義という現在の危機をわれわれに示している。何世紀にもわたってわれわれは他者の苦しみに目を背けて、人種差別から得をしてきた。今やついに、われわれには人類の一体性を受け入れる希望が出てきているのである。

人間の本質的同胞愛

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 数え切れない長い間、人間は食物、利得、安全、平和を求めて地球を放浪してきた。部族として、あるいは国家としてでさえも、人間は惑星を何度も何度も縦横に彷徨いながら、長い間連続的に異種の民族と戦い、そして異族間の結婚で結ばれてきた。この尽きることのない放浪の結果が今日のひとつの人類なのである。皮膚の色や宗教や伝統や言語が何であろうとも、すべての人間は共通の先祖からの子孫であり、同じ方法で現在の状態にまで進化してきたのである。現在の状況が、確かにあるグループにとって他よりも有利なのは多くの歴史的要因の結果であり、知性や適応性における先天的な違いの結果ではない。歴史を通じて、様々なグループが長期間あるいは短期間、突出し、名声を上げ、そして、彼らの存在を後々の世代に思い出させるための彼らの創造性を残して、再び埋もれ消えていった。
 これはすべて本当であり、現代の人類は自分たち自身をひとつとして見なし、姿形の違いは、様々な人種タイプの出現を通じて、定期的に顕現してきた光線の影響であると共に、比較的最近の気候的条件の結果であると見なすことが非常に大切である。人類は、ひとつとしての意識を培うことにおいて、まだ共に進化しつつあるのである。
 共に進化成長しながら、各々の種族や亜種族が何らかの新しい特質を全体に寄与する。輪廻転生の過程は、徐々に各人が新しい知識と新しい時代についての認識を受け継いでいくことを保証する。もし人間が本当にこの過程の複雑さと美しさを理解するならば、今日の“人種差別”のような嫌悪感や不信感は永遠に消え去るだろう。本当に、人間は兄弟であり、終わることのないように思える自己発見の行路を共に歩んでいる仲間であることに気づくであろう。
 あなた方の兄であるわたしたちが、より公に働くとき、これが人間の特質と関係についてのわれわれの理解の中心的真理であることを知るだろう。人間家族はわれわれのいのちを養う基礎である。その中でわれわれは協力し、われわれの分かち合われたアイデンティティー(本体)の豊かな織物を形成しながら、共に創造するのである。
 ではいかにして、人間はこの本質的な理解に到達することができるのか。わたしたち同胞団(ブラザーフッド)が、この関係を、わたしたちが行うすべてにおいて実演するだろう。かくして人間は、彼ら自身をすべて同胞として見るようになるだろう。分かち合いが人間をこのうれしい峠に導き、真理についての彼らの新しい実演(デモンストレーション)が彼らに栄光を与えるであろう。そのようになるだろう。
 そうして人間は彼らの知識と経験を分かち合って、達成の高台を征服するだろう。人間はついにお互いを自分自身として認識することで、兄弟たちとの距離を置くために立ててきた偽りの障壁を永遠に消し去るだろう。
(2011年1月号)

さて、いずこへ行くのか?

シェア・インターナショナル誌には創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者が毎月記事を提供してくださった。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。2013年と2015年に書かれたこれらの記事はそれぞれ、世界共同体が現在の危機の全体的意味を理解しようと苦悩する中での当惑と不安をわれわれに代わって代弁している。世界は、「さて、これからどこへ行くのか?」と懸念している。われわれは、制度、態度、価値観の不十分さを露呈する出来事の数々に見舞われてきた。覚者方は人類に、「新しいものの殺到」では胸襟を開いて準備するようにと助言を与えられている。

さて、いずこへ行くのか?
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 今日の経済制度はもはや機能しないということがますます明らかになっている。あまりにも多くの人々が、実に何千万の人々が生命を維持するために十分な食料を得る権利から除外されている。この惑星の生産能力は膨大であるが、その分配の方法が非常に不適切であり、不公平なので、理由もなしに何千万の人々が苦しみ、死んでいる。人間はこの事実を知りながら、しかしこの罪悪を是正することについてほとんど何もしない。
 さて、いずこに行くのか? いつまで貧しい人々はこのように苦しまなければならないのか? 計り知れない破局がこの世界を飲み込む前に、この重大な不正を、いつまで諸国家は支持できるのか? 豊かな世界の中で、何千万の人々が苦しみ、死ぬというこの永遠な、悲劇的状況を、人間は決して是正しようとしなかったのは不思議ではないか? 最も簡単な解決法のようなのだが、あり余る富を持つ人々に全く思いつかなかったのだ。なぜ、単なる正義(公正さ)が解決法を明らかにしないのか。金持ちが彼らのコントロールする富を分かち合わねばならないということは、単に分別ある、正しいことであるのみではなく、世界平和のために欠くことのできないことであり、もしすべての者の生存が保証されるならば、すべての者に恩恵があるのである。
 いいですか、分かち合いは単に、良いそして公平なアイディアであるのみならず、人類が生き延びるために欠くことのできないことであることを、人は認識するようにならなければならない。賢明で公正な分かち合いのみが、すべての人間が願う平和をもたらすだろう。分かち合いなしに信頼は決して生まれない。マイトレーヤご自身が人間にこの単純な真理を語り、それに続く恩恵に彼らの目を開かせるだろうということは確実である。
 分かち合いと正義の必要を確立することを求めて働いている多くのワーカー(働き手)たちの一人になりなさい。人間は誰も分離し孤立していないことを、知ってか知らずか、すべての人間は次々に展開される啓示の長い旅路の中で、見えざる糸で共につながっているということを覚えておきなさい。分離の行路を放棄して、途上にあるあなたの兄弟姉妹を助けなさい。(2013年6月号)

新しいもの(事)の殺到
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 ある人々にとっては、来たる何カ月かは、彼らがそれまでに経験してきた中で、最も困難な時期であるように感じ、とても対応し得ないように感じる力(フォース)からの一時的な猶予を求めて、ほんのかすかな望みをも探し求めようとするだろう。
 同時に、他の人々にとっては、彼らの独創性や創造性についてのより高まった感覚があるだろう、それがいかに非現実的かもしれなくても。この出来事についての‘読み’が何であろうと、すべてが速やかに「新しい時代」に、そして宝瓶宮(アクエリアス)の(エネルギーの)影響の中に進んでいる。これの影響は実に強力だろう。
 では、人はどのように反応すべきか? これを「新しい時代」に向かうさらなるステップと知りなさい。そうすることで、「偉大なる主」の出現を待ちなさい。心(ハートとマインド)の扉を開きなさい、そして新しいもの(事)の殺到に備えなさい。
( 2015年7/8月号)

分かち合いの弁護論

 シェア・インターナショナル誌には創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者が毎月記事を提供してくださった。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。覚者によって書かれた記事は常に時間を超越して関連性を保っている。1987年3月に書かれたこの記事が選ばれたのは、これがこの惑星上のあらゆるいのちの相互依存性を明らかにしており、また特に集合体としての人類と個人の特有の役割が、マイトレーヤと覚者方の援助のもとで、正義ある未来を創造するであろうこと、そしてそれができることを強調しているからである。

分かち合いの弁護論

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 人類が大いなる決断をしなければならない時が間もなくやって来るだろう。至るところで分離分裂に悩まされている今日、人類を取り巻く多くの問題に対して新しい対処の仕方が見いだされなければならない。そのような新しい対処なしには、不気味な未来が人類を待つことは疑いない。
 歴史上、現在のような状況や条件が地上に存在した時はかつてなかった。地球上にこれほど多くの魂が共存したことはなかった。グループ間の不和分裂がこれほど痛ましいものであったことはなかった。今、人間が握っているような大きな破壊の力を、人間はかつて支配したことはなかった。これは、地上のすべての王国の生命を破壊する力を人間に与える。そのような破壊の恐れがあるとき、人はよく吟味し、新しい進み方を案出しなければならない。
 可能な限りのすべての方法の中で、いまだ試みられていないことが一つだけ残っている。人間の歴史を通じて、一つの単純な答えを人間は把握し得なかった。分かち合いの原則が、人間の必要に応え、多くの問題を解決する唯一のものである。なぜなら、それは神ご自身の計画にとって根本的なことであるから。分かち合わなければ、人間は己の神性を否定し、未来のすべての災いを貯えることになる。分かち合わなければ、邪悪な無秩序が君臨し、人間の生得の権利である神の正義は人間から差し控えられるであろう。分かち合いのみが、同胞愛という神の計画を確立し、分離という罪悪を世界から取り除く機会を提供する。
 分かち合いを欠いて、いかに人間は存続し得るだろうか? 分かち合いなしに、いかに生き延びることを望み得ようか? 国家間の現在の不均衡はあまりにも大きく、運だけでは人間を見届けるに十分でない。致命的な病──分離と貪欲──は地上に蔓延し、治療の効果をあげるには徹底的な手段を要する。
 外的な混乱にもかかわらず、単純な治療が手近にある。長いこと引き延ばされた人類の試験はほとんど終わりにきている。人間をいまだ奴隷の身分に縛りつけている勢力に向かって勢揃いした光のハイアラキーが、彼らの歩んできた道をもう一度引き返し、真理の旗印のもとに共に立つ。
 マイトレーヤの使命は分かち合うことを人間に訴えることで始まる。人間の心(ハート)を知るマイトレーヤは、人間の選択を、そして彼らが必要な変化を起こす用意があることを確信しておられる。「人間は生きるか、死ぬか」とマイトレーヤは言われた──人間が分かち合うことを選び、そして生き、彼と共により良い未来を創造するだろうと、十分に承知しながら、言われたのである。
 現在まで、人間が問題解決のために行ってきた努力はすべて、現存の機構を維持することに向けられてきた──それらがいかに不公平なものであるかが証明されているにもかかわらず。至るところにある不和分裂が解決を叫び求め、正義の法が適用されることを待つ。
 彼らの指導者たちが言い争うのを聞きながら、恐怖が多くの者の心を捉える。彼らの指導者たちを後方に置き去りにする時がやって来つつある。人間は自由への呼びかけに目覚めつつあり、世界を正すために真のリーダーシップのみを必要とする。マイトレーヤは道を示し、人間を同胞愛と正義に導くためにやって来られた。彼の賢明な指揮のもとに、新しい時代が始まり、人間の真の神性が顕示されるだろう。分かち合いと協力の手段が確立され、このようにして神の計画は成就されるだろう。

未来は招く

 シェア・インターナショナル誌には創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者が毎月記事を提供してくださった。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。覚者によって書かれた記事は常に時間を超越して関連性を保っている。
 この記事は1983年に書かれたものであるが、この惑星上のすべてのいのちの相互依存性と、集合体としてまた個人として人類がマイトレーヤと覚者方の助けの下で正しい未来を築くことができ、またそうするであろう特別の役割を示唆しているので、ここに掲載した。

未来は招く

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 わたしは折にふれて、分かち合いの精神を培う必要性について語ってきた──それによって世界資源のより平等な分配が可能となる。これは緊張の減少と計り知れない人間の苦難の減少につながるのである。それはまた、先進国の経済と生活に活力をもたらす。惑星の生命の血液は循環しなければならない。貧困な国々もまた、生きる権利と適度な生活水準を楽しむ権利を持つことを認識することによってのみ、富める国々の沈滞した経済は活気づくのである。分かち合いのみがこれをなす。
 世界はひとつであること、人類は有機体であり、その福利はそれぞれの部分すべての健康にかかっていること、危機と病の兆しを無視することはもはや可能でもなく賢明なことでもないこと、これらのことを人間に示す証拠は日ごとに増えている。現在、多くの者がこれに気づき、正義を呼びかけているが、目覚めた人類の叫びのみが、大国を現在の貪欲な姿勢から転じさせるに足るものであろう。
 人間は分かち合うか、あるいは死滅しなければならないことを、間もなく世界は確実に知るだろう。この真理をすべての人間にわからせるために、マイトレーヤは一刻も浪費されないだろう。世界はすべての者に、金持ちと貧乏人、力ある者と奪われた者、白人と有色人種、すべてに属することを、マイトレーヤは示されるだろう。今日、人類が直面する問題を解決するために一致協力した行動が必要なことを明確にし、その解決への道を指し示されるだろう。すべての人間に変化の必要を受け入れることを呼びかけ、至るところにいる人間の正義への願いを活気づけ、彼らの意志を集中させるだろう。このようにして、マイトレーヤは、より良い形態の確立を求めるすべての者を団結させ、それを通して人間の神性が表されるだろう。そしてその民衆の中から、これまで地上で聞かれたことのないような叫びが湧き上がるだろう──正義と真理、自由と平和を求める叫びである。
 そうすると、指導者たちは応えるだろう、そしてこの世界は勢いを増して変容していくだろう。そのようになるだろう。そのようにして、マイトレーヤは分かち合いと愛に基づく新しい文明の基礎を築くだろう。
 あなた方の生活に入りつつあるこの新しいリズムを感じることができないか。人間を行動へと活気づける新しい衝動を、誰が無視できようか。すべてがつくり直されるだろう。そして間もなく暗闇は照らし出す光に道を譲るだろう。
 時の要求に応えることのできる者はすべて働く場を見いだすだろう。これを「奉仕の法則」が保証する。奉仕することを願う者は誰も仕事や目的を欠くことを恐れる必要はない。経験豊かな手による指導が喜んで提供されることを信じなさい。わたしたちは、あなた方がこの世界を復興させるのを助け、あなた方の傍らで兄弟として働き、過去の残骸を取り除く。
 間もなく世界は、大きな変化が起こっていることに気づき、新しい時代が始まったことを知るだろう。誰も未来を恐れる必要はない。それは人間に神聖なる遺産を約束し、神の意志をすべての地に確立することを約束している。
 奉仕しなさい。そしてあなた方自身と人類同胞のために、あの未来を実現しなさい。
 奉仕しなさい。そして神の意志と調和して働くことを知りなさい。
 喜んでそして賢明に奉仕しなさい、そして自由と歓びの中に飛び込みなさい。

マイトレーヤの任務

シェア・インターナショナル誌は創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者から毎月記事を提供してもらった。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。覚者によって書かれた記事は常に関連性を保ち時間を超越している。2005年に書かれたこの記事を選んだのは、非常に鮮明に以下に記されているように、それが希望を強く呼び覚ますからである。「マイトレーヤは、彼に反応できる者たちすべての心(ハート)を開くだろう。そして人間を恐怖と分裂の過去に背を向けさせて、未来の栄光を迎える用意をさせるだろう」

マイトレーヤの任務

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 変化の勢いが世界中を通じて着実に増大しているのがますます明らかになっている。次々に出来事が起こり、新しいものが古いものに取って代わるその順序の論理を識別できるものはほとんどいない。あなた方の兄たちであるわたしたちはこの過程の必然性を認知する。そして、すべてが大計画のより完璧な表現に向かって動いているということを知るわたしたちは、それを満足して見守る。
 しかしながら、人間にとっては、彼らが自分たちの行動の結果を理解し、それに対処しようとするにつれて、それは最大限の努力を要求される困難な時期である。様々な出来事の理路が理解できずに、彼らが信頼をおく神(神性)を疑う。人間にとっては、彼らが盲目的に自分たちの意志を強く主張し、あるいは彼らの努力の結果から逃れようとするにつれて、いつもこのようであった。
 時代から時代へと移行するにつれて、そのような緊張とためらいの期間はいつも繰り返されてきた。各々の新しい時代は、新しい馴染みのないフォース(エネルギー)を世界にもたらし、それが徐々に人間にのしかかり、そして反応を呼び起こすのである。かくして今日もまた、人間が、新しい時代のエネルギーが要求する新しい方向をかすかに模索するにつれて、そのようである。ある人々はその方向を感じ取り、要求される行動について、彼らの同胞を教育しようとしている。しかしながら、多くの人間は変化を恐れ、もし“過激派”が彼らの思い通りに行動するならば、差し迫る混乱と破壊のみを見る。
 この分裂した世界に、キリストはやって来られた。彼の任務は、これらの本質的に異なるグループを和解させ、現在の混乱と騒動の中に秩序をもたらすことである。彼の任務が容易なものではないことは誰の目にも明らかであろう。様々なグループの間の溝は広く、深く固められていることも、等しくすべての者に明らかであろう。では彼は、古いそして怯えている者たちと、急速に発展している新しい者たちとの間の深い割れ目に橋を架けるために、どのようにして働かなければならないのか。また、現代の顕著な特徴である極度の物質主義を、彼はどのようにして押しとどめることができるのか。宗教団体の不寛容さに対処して、彼らが和合を体験するのを助けるにはどうすればよいのか。
 マイトレーヤは、人間の中にひとりの人間として御自身を紹介し、何も要求せず、誰の忠誠をも要求しないだろう。彼のアプローチはシンプルで直接であり、彼の挙動は穏やかで落ち着いているだろう。彼のマインドの明晰さは注目を引くだろう。彼の智恵は人間の恐怖を克服するだろう。彼の発言の誠実さは人間の心(ハート)を溶かし、憎悪と貪欲の重荷を取り除くだろう。かくして、人間は新しい神性の出現を体験するだろう。その内に人間を包含し、そこに距離も分離も見ないお方である。
 宇宙のパワーと愛の体現であり代行であるマイトレーヤは、彼に反応できる者たちすべての心(ハート)を開くだろう。そして人間を恐怖と分裂の過去に背を向けさせて、未来の栄光を迎える用意をさせるだろう。

新しい日

シェア・インターナショナル誌は創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者が毎月記事を提供してくださった。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。覚者によって書かれた記事は常に関連性を保ち時間を超越している。実際これらの記事の多くは、それらが最初に掲載された時よりも今の方がより時機を得ているように思われる。以下の記事は、2002年に書かれたものであるが、本誌の今月号の基調となるものであり、一層重要なことは、新しい10年が始まるときに当たって、人類の可能性を示唆していることである

新しい日

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 人が世界の状況について検討するとき、困難や精神的衝撃、危険や危機のみを見て、恐怖で麻痺状態になり、絶望感が生み出す惰性を克服するためにはほとんど何もしない。そのようにして、人は彼らの最高の努力が進んでいることを見逃し、出来事の筋道をめったに理解しない。起こっている物事すべての底に横たわる法則についてほとんど理解せず、したがって、それらの結果をコントロールすることができない。もし彼らが目には見えないこれらの法則に沿って生きるなら、人間の生活は調和と秩序のうちに発展するだろう。
 そのような無知と恐怖心にもかかわらず、今日の人間は、彼らを駆り立てて道を前進させるフォース(霊的エネルギー)を感知する力が一段と高まっている。彼らは、自分たちがコントロールはもとより理解すらできないものが多くあることを、かすかにではあるが、感知する。しかし彼らは、ゆっくりと、彼らの裡にそして周りに、より大いなる意味と目的を、より大いなる和合と美を、思い描き始めている。
 見守っているわたしたちが、眺望のきく視座から、変化する世界をコントロールしようとする人間の努力を考慮するとき、人間の生活に影響を及ぼす、より高位のフォース(エネルギー)に対するより大きな感受性の発達の徴が見えることを歓迎する。わたしたちは、人間のこの反応がさらに強化され、そしてこれらのフォース(エネルギー)をさらに有益に活用するようになるのを喜んで待つ。
 わたしたちには、憎悪と残忍さ、野蛮な行為と戦争の増大もまた見えていることは確かである。しかしそれらは恐怖心の反応であり、終わりに近づきつつあり、やがて静まるだろう。
 この転換の時期は確かに困難な時である。多くの人間が未来に手を伸ばし、変化を願い、諸問題に対する新鮮な答えを切望する。またある者は古いやり方に頑強にしがみつき、新しいものの猛襲をせき止めようとする。わたしたちは、人間が正しい道を見つけるだろうと確信して、見守り、そして待つ。
 覚者たちの中の(最高の)覚者であるマイトレーヤは、人類の前で公に仕事をするために、彼の出現を始める態勢を整えて構えておられる。これは、舞台の背後における彼の仕事を完全にやめることを意味するのではない。彼の行っていることの多くが、今でさえもある人々の、さもなければ失敗するだろう仕事を、失敗しないように支えている。彼の助けと手引きが複数の賢明な指導者たちの手を導き、彼らを危害から守る。
 自分たちの力を証明するために世界に暴行を働く者は、マイトレーヤをもまた攻撃するのである。すべての善意の人々の背後に、マイトレーヤと彼のグループ(覚者たち)が立つ。彼らは楯を形成し、あらゆる攻撃の矢はその楯の上に空しく打ち当たる。
 マイトレーヤが公に出現するとき、速やかに彼の 側に来なさい。平和と正義と自由の旗印のもとに集合し、そして彼の巨大な仕事を援けなさい。人間の生活の中に新しい日が明けつつある。これまでに知られたことのないような日である。

新しい日

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者は、毎月記事を提供してくださった。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。覚者によって書かれた記事は常に関連性を保ち時間を超越している。実際これらの記事の多くは、それらが最初に掲載された時よりも今の方がより時機を得ているように思われる。以下の記事は、2002年に書かれたものであるが、本誌の今月号の基調となるものであり、一層重要なことは、新しい10年が始まるときに当たって、人類の可能性を示唆しているということである。

新しい日

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 人が世界の状況について検討するとき、困難や精神的衝撃、危険や危機のみを見て、恐怖で麻痺状態になり、絶望感が生み出す惰性を克服するためにはほとんど何もしない。そのようにして、人は彼らの最高の努力が進んでいることを見逃し、出来事の筋道をめったに理解しない。起こっている物事すべての底に横たわる法則についてほとんど理解せず、したがって、それらの結果をコントロールすることができない。もし彼らが目には見えないこれらの法則に沿って生きるなら、人間の生活は調和と秩序のうちに発展するだろう。
 そのような無知と恐怖心にもかかわらず、今日の人間は、彼らを駆り立てて道を前進させるフォース(霊的エネルギー)を感知する力が一段と高まっている。彼らは、自分たちがコントロールはもとより理解すらできないものが多くあることを、かすかにではあるが、感知する。しかし彼らは、ゆっくりと、彼らの裡にそして周りに、より大いなる意味と目的を、より大いなる和合と美を、思い描き始めている。
 見守っているわたしたちが、眺望のきく視座から、変化する世界をコントロールしようとする人間の努力を考慮するとき、人間の生活に影響を及ぼす、より高位のフォース(エネルギー)に対するより大きな感受性の発達の徴が見えることを歓迎する。わたしたちは、人間のこの反応がさらに強化され、そしてこれらのフォース(エネルギー)をさらに有益に活用するようになるのを喜んで待つ。
 わたしたちには、憎悪と残忍さ、野蛮な行為と戦争の増大もまた見えていることは確かである。しかし、それらは恐怖心の反応であり、終わりに近づきつつあり、やがて静まるだろう。
 この転換の時期は確かに困難な時である。多くの人間が未来に手を伸ばし、変化を願い、諸問題に対する新鮮な答えを切望する。またある者は古いやり方に頑強にしがみつき、新しいものの猛襲をせき止めようとする。わたしたちは、人間が正しい道を見つけるだろうと確信して、見守り、そして待つ。
 覚者たちの中の(最高の)覚者であるマイトレーヤは、人類の前で公に仕事をするために、彼の出現を始める態勢を整えて構えておられる。これは、舞台の背後における彼の仕事を完全にやめることを意味するのではない。彼の行っていることの多くが、今でさえもある人々の、さもなければ失敗するだろう仕事を、失敗しないように支えている。彼の助けと手引きが複数の賢明な指導者たちの手を導き、彼らを危害から守る。
 自分たちの力を証明するために世界に暴行を働く者は、マイトレーヤをもまた攻撃するのである。すべての善意の人々の背後に、マイトレーヤと彼のグループ(覚者たち)が立つ。彼らは楯を形成し、あらゆる攻撃の矢はその楯の上に空しく打ち当たる。
 マイトレーヤが公に出現するとき、速やかに彼の側に来なさい。平和と正義と自由の旗印のもとに集合し、そして彼の巨大な仕事を援けなさい。人間の生活の中に新しい日が明けつつある。これまでに知られたことのないような日である。

拒否されることはないだろう

ベンジャミン・クレームの師である覚者は、シェア・インターナショナル誌の創刊以来、毎月記事を提供してくださった。それは、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。実際、これらの記事の多くは、それが最初に掲載された時よりも今の方がより関連性があるように思われる。この記事は1990年4月号の記事であるが、今展開している事柄を非常によく反映しているので、最近書かれたものと考えてもおかしくない。

拒否されることはないだろう
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 一日一日が過ぎるごとに、ますます多くの人間が、新しい極めて尋常ならざる何かが自分たちに、そして世界に起こっていることに気づきはじめている。未来をつくり直し、いずこか知らないところへ彼らを運んでいくようなイベント(出来事)が進行しているのを感知している。それは彼らを恐れさせると同時に興奮させる。人類は、自分たちが破滅の運命にあるのではなく、あらゆる悪条件にもかかわらず、なぜか知らないが、人類存在を脅かしていた火中を通り過ぎたという確信を増している。
 彼らはまた自分自身の裡に、人生を変えることのできる力(パワー)が増大するのを感じる。かくして、政府が国民の意志に反して支配し、歓迎されない教義を受動的な民衆に強いる時代は永遠に消え去りつつある。独裁者の日々は限られている。彼らは一人ずつ、その恥ずべき君臨の座から去る。新しい時代は民衆と共にあり、彼らの中から、新しいスポークスマンが出てくるだろう。
 キリストは、舞台の背後で待っておられる。忍耐強い沈黙の中で、急くことなく、やむことのない労役をもって、世界の目の前に出現する方法を考えておられる。今や、すべてが準備された。最後の小さな修正のみが、彼の手を待つ。間もなく世界は偉大な教師がここにおられることを知るだろう。「人の子」は戻られた。「至高の存在」の代表者は再び人類に奉仕するためにその位置につかれた。
 キリストの呼びかけは世界中に響きわたり、正義と自由と愛を求める心(ハート)の願いのこだまを彼のなかに見いだす者すべてから、最善のものを引き出すだろう。そしてそれらが実行されることを求める叫びは、ますます勢いを増しながら、すべての国から湧き上がるだろう。そうなるだろう。かくして、キリストはその意志を集注されて多数の志向する魂の忌憚(きたん)なき声となるだろう。
 人類が聞く声は、キリストの声のみではないだろう。世界中に、すべての国に、話す機会を待つグループが存在する。準備を整え、訓練を受けた彼らはいま舞台の袖に立っており、召集がかかればいつでも奉仕する用意がある。彼らは時代の要求と今日の人類を取り囲む問題に対する答えを知る。少しずつ、これらの問題は克服されるだろう。そして人類種族の進化の中に、新しい一章が開かれるだろう。もうすぐ、これらの賢明な者たちは前面に進み出て、自分たちを世界の用のために提供するだろう。彼らの非利己性ゆえに、人々は彼らを推薦することとなり、彼らの判断がすべてのものの信頼を勝ち得るだろう。
 であるから、これらすべてのことから勇気を得て、新しいより良い時代が来つつあることを知りなさい。今この世界をしっかりと捉えている変化の勢いを止めることは誰もできないことを知りなさい。
 以前には、人々は受動的に運命を受け入れて、出来事が起こるのを待った。今日、新しい意識が人間の心(ハートとマインド)を活気づけ、生来持っている正義と自由への要求に目覚めさせる。それらが拒否されることはないだろう。