繰り返し起こる選択

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者は毎月記事を提供してくださった。それは、それらが書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。実際これらの記事の多くはそれらが最初に掲載された時よりも今の方がより関連性があるように思われる。この記事は、最初1996年7・8月号に掲載され、そして今、これまで以上に、われわれは万民のためにより安全で、正気の世界への選択をするように求められている。われわれには将来の出現に関するマイトレーヤの判断に関係するすべてのことを知ることができないので、彼の行動の熟達を信頼するのが賢明であろう。

繰り返し起こる選択

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

人類の大いなる決断の時は近い。大主たち自身が、期待のうちに、その決定的な瞬間を待つ。大衆の中に、今のこの時の重要性を、人間のための大選択を知る者はまさに非常に少ない。不注意に、大災難に向かって頭からまっ逆さまに突っ込んでいくか、あるいはすべての人間の生活を立て直して、正義と自由で人生を神聖なものにするか。

それはもちろん、絶えず繰り返される選択であるが、今それがかつてなく集中されているのである。人間の決断の正しさにこれほど多くのことがかかっていたことはかつてなかった。なぜなら今日、人間の掌中に抑制しがたい破壊力を持つ武器があるからである。したがって、落ち着いた注意深い思慮が非常に必要である。

人間に彼らの行動の結果を理解させるために、マイトレーヤは公の場に入っていこうとしている。彼は、正気さと平和を呼びかける声に、彼の説得力のある知恵を加えるだろう。彼は鼓舞し、教えるだろう。人々は、その数を増しながら、彼の行動と態度を熱心に見習い、そしてやがて世界は彼の賢明な勧告に従い、人間の生得の権利である平和を復興させるだろう。そのようになるだろう。かくして、マイトレーヤは人類への彼の約束と義務を全うされるだろう。

多くの者がこの時を待ちかねている。彼らは、法を成就するためにマイトレーヤがバランスをとらなければならない多くの宇宙的な要素やその他の要素についてほとんど知らない。人間の自由意志を侵害することは何もなされてはならない。法のみが、そしていまの時についての理解が、公の出現の日を定める彼の判断に影響を与える。一つだけあなたがたに保証しよう。マイトレーヤが公に奉仕の使命を始めることを可能にする瞬間が来るときは、一瞬たりとも遅延することを彼は許さないだろう。マイトレーヤのみがその瞬間の審判者である。待ちなさい。そして彼の判断を信頼しなさい。

その判断は人間の知らない知識に基づく。宇宙的(レベルについての認識の)把握のみがその正しい評価を可能にする。そうではあるが、マイトレーヤは重大な決断を心もとない──しかも変化する──データに基づいて行わなければならない。必要なことと、可能なことを分ける線は、実に微妙である。

であるから、「愛の主」の、行動における巧みな技を信頼しなさい。彼の出現が遅れているように見えることにいらいらしてはならない。すべてを包含する「今」にそのような遅延は存在しない。

間もなく「人の子」は人類の教師としての彼の正当な位置につくだろう。大多数の人間は喜んで、心から彼の勧告に従い、彼の教えを真剣に受け入れるだろう。一歩一歩感謝を込めながら、彼らは未来の機構を創っていくだろう。そして古い過ちは加速度的に消滅し、許され、そして忘れられていくだろう。そのようになるだろう。かくして、偉大なる主であり人類のリーダーである方は、彼のさだめを全うされるだろう。かくして人類は真の歓びを知るだろう。
(1996年7月号)