2026年6月号

 

-覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
「教師としてのキリスト」

編集部より

視点
イスラエル: 民主主義は人種差別的なテロを阻止しない
ヤコブ・M・ラブキン

家の基礎のように-すべては価値観の上に築かれる
ポッドキャスト・レビュー   エリッサ・グラーフ

2026年ゴールドマン環境賞
6人の環境保護活動家が表彰される

『世界が眠っているとき
フランチェスカ・アルバネーゼ著 書評 : メーガン・シェラー

「子供たちが死んでいる」
 -USAID 解体がソマリアを飢饉の瀬戸際へ追い込む
ジェイク・ジョンソン

S.O.P.
電力分野の進歩 他

デイビッド・アッテンボロー卿の100歳の誕生日

世界情勢
世界の問題を解決するための素晴らしいアイディア

ワールド・スキャン
弱者たちの勝利

マイトレーヤ ーどのように彼を認知するか選集
Maitreya – how will we recognise him? – a compilation

世界の主
アート ユリアーンス

世界に見られる人種差別

覚者より  ベンジャミン・クレーム筆記
人間の本質的同胞愛

『世俗から荘厳へ』 (1979年)
ヴェラ・スタンレー・アルダー著 書評: フィリス・クレーム

読者質問欄

 

覚者より

 シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者は、35年近くにわたって毎月、記事を寄せてくださった。これらの記事は、執筆された当時だけでなく、世界情勢に応じて適切な時期に随時掲載されることを意図していた。

教師としてのキリスト
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 多くの人々はキリストの出現を待ち、期待するが、それが人類にどのように影響するかについて非常に歪んだ見解を持つ。多くの人々は彼を霊的魔術師として待望し、彼らや他の人々の欠点を帳消しにしてくれて、それで永久的な平和を確立するだろうと考える。それはこの非常に重大で複雑な出来事についてのかなり受動的な見解である。マイトレーヤ御自身にとって、それは人類と相互にダイナミックに関わる機会であり、神の大計画の原則を確立し、正しい人間関係の時代の幕開けをするための機会である。
 それは世界中至るところにいる男女の積極的な反応と参加を必要とする―― 外的な機構と内的な認識に対する世界的な継続的な変化の過程である。
 マイトレーヤは、世界でキリスト教徒が大半を占める地域は特別にオープンで実りがあるとは見ていない。またその他の主要な宗教に対しても、その理解について彼はあまり望みを抱いていない。もちろん、すべての宗教には、すべての者の利益のために応え、行動する用意のある男女はいる。同様に、世界中のすべての国に、社会のあらゆる分野に、(見ず知らずの)兄弟姉妹のために行動する呼びかけの合図を待っている人々がいる。
 多くの人々はキリストを、法を破る者たちを懲らしめ、罰するために遣わされた審判者として待つ。キリスト・マイトレーヤは教師であり、確かにいのちの法則を人間に教えられるが、審判者だったことはない。懲罰ということは彼の語彙の中には存在しない。彼は、人間が転生している魂であり、自己発見の旅路を共に歩む者であり、その途上でお互いに助け合う者として、自分たち自身を知ることができるように鼓舞しようとされるだろう。競争は人間が彼らの道を歩むのを妨げ、横道にそらせ、魂の特質を垣間見る機会を不毛にする。
 人間はその道からかなり外れてしまった。商業主義が人類の喉元をつかみ、あらゆる寛大な思考や意思表示を彼らの人生から奪い取っている。人間の魂は、この抑圧をもはやこれ以上耐えることはできず、苦悶とフラストレーションで声高に叫んでいる。そうして人々は、すべての地における若い人々による犯罪と暴力の増大を訝しがる。
 マイトレーヤは世界中における戦争と軍事行動の源について教えるだろう。その結果、気候や天候でさえも影響されることを示されるだろう。人間は彼らの行動の影響について、そして規律と配慮の必要について学ぶべきことがたくさんある。
 キリストは教えるためにやって来られる。人間は、自由意志を保ったまま、成長するために(キリストに)応えなければならない。キリスト・マイトレーヤは決して強制はされない、たとえそれがわれわれにより早く学ばせることが分かっていても。人間が自由意志で取りかかることのみが法に沿うことであり、実を結ぶ可能性が高いことを、彼はご存じである。
(シェア・インターナショナル誌2008年3月号)

 これらの記事は、知恵の覚者方からなるハイアラキーの高位のメンバーによるものである。彼の名は、秘教を学ぶ人々の間ではよく知られているが、まだ明かされていない。マイトレーヤの出現に関する主要な代弁者であったベンジャミン・クレームは、自分に対して記事を口述したこの覚者とテレパシーで常に連絡を取り合っていた。

編集部より

 興味深くもあり、やや不可解でもある――これは、創刊45年を迎えたこの国際誌に対する数多くの反応の一つである。この雑誌は、広告という商業的な汚れを一切受けずに、誇り高く存続してきた。シェア・インターナショナル誌はいつも、独自路線を貫く異色の存在であった。特定の宗教団体とは一切関係がないにもかかわらず、その誌面は、世界教師マイトレーヤを頂点とする、覚者方の霊的ハイアラキーの到来を告げている。それにもかかわらず、その内容や原則の主旨において、経済や環境問題、国際的および地域的なレベルの政治と完全に結びついている。
 世界を変える必要性、あるいはむしろ、世界の優先順位を変える必要性への取り組みによって、本誌は人々を困惑させてきた。飢餓や貧困、不正義、教育、家族の重要性といった問題にほぼ同時に取り組んでいる。これらはすべて、システムの変革を通して地球規模での分かち合いを促進することを目指している。本誌が扱う範囲は、控えめに言っても異例である。意識の進化に焦点を当て、私たち人類は本質的に霊的な存在であり自分自身の運命とこの惑星の集合的な運命を切り開くために転生しているという主張を貫いている点も特筆すべきである。この惑星は、知覚を持つ存在のより大きな包括的領域の一部として、知覚を持つ生きた存在として捉えられている。
 シェア・インターナショナル誌は「希望のハンドブック」である。私たちが責任を受け入れ、緊急に必要とされる変革を起こすならば、輝かしい未来が待っている。そうした取り組みを紹介する今月号の記事をご覧いただきたい。例えば、デイビッド・アッテンボロー卿の生涯と功績を取り上げている。また、フランチェスカ・アルバネーゼ氏が、パレスチナの人々の権利を確立し、国際法と人権条約の枠組みの中で任務を遂行しようとして自身の生涯や勝利、闘争を通して示した、法律や真実、事実、個人的・道徳的な誠実さへの揺るぎない献身についても読んでほしい。 
 シェア・インターナショナル誌は「マイトレーヤのマニュアル」であり、マイトレーヤの教えや、その驚くべき存在、知恵、奉仕、ハートについて記している。裏表紙には、マイトレーヤの歓びと哀しみについてのベンジャミン・クレームによる感動的な説明が掲載されている。
 シェア・インターナショナル誌は「進化のためのユーザーガイド」でもある。ベンジャミン・クレームの師である覚者、マイトレーヤ、ベンジャミン・クレーム自身の著作から集められた知恵にあふれている。人々がどのように自分の進化に関わり、人生への理解を深め、内なるものと外なるもの、その二つを融合させる過程について学ぶことができるかを解説している。
 この出版物は、熱心に実践すれば、読者を地球の境界をはるかに越えた新たな高みへと導くことができる「飛行インストラクターの手引書」であり、ヴェラ・スタンレー・アルダー氏の著書『世俗から荘厳へ』の書評で述べられているように、亜原子的な生命の深淵へと誘う科学ハンドブックでもある。
シェア・インターナショナル誌は「未来への指針のマニフェスト」である。古代の先住民の伝承から現代の読者に届けられる指針である。ロベルト・メンドーサ氏と、未来経済学者クララ・マッテイ氏へのインタビュー記事をご覧いただきたい。
 本誌は「奉仕活動の手引き」でもあり、社会と自己に変化と進化をもたらすための奉仕の本質と重要性について解説している。ベンジャミン・クレームによる奉仕の役割と重要性についての詳しい回答をご覧いただきたい。
読者は、戸惑い、興味をそそられ、挑戦を受ける覚悟をしておくべきである。

2026年ゴールドマン環境賞

6人の環境保護活動家が表彰される

「一人ひとり、すべてが必要である。
この世界を救済し、復旧するための
この偉大な計画に参加するのに、
小さすぎる者も、若すぎる者もいない」
──世界教師マイトレーヤ

 この言葉は、今年のゴールドマン環境賞のテーマである「変化は、あなたが立っている場所から始まる」というメッセージと一致している。

 「変化は私たちが日々下す選択から生まれる。
それは信念から生まれる。
不正義を避けられないものとして
受け入れることを拒否することから、
沈黙させられることのない声から生まれる」

 「変化は、あなたが立っている場所から始まります。これは、私たち全員が、一人残らず、変化の担い手だということです」と、授賞式の司会を務めたジャーナリストのヴァネッサ・ハウク氏は語った。
「変化は私たちが日々下す選択から生まれます。それは信念から生まれます。不正義を避けられないものとして受け入れることを拒否することから、決して沈黙させられない声から生まれます。それは隣人から、通りの向こうから、私たちの地域社会から始まるのです」
 「一般の人がもはや傍観していられないと決断したときに、変化は大きくなります。変化とは勇気のことです。困難な時に立ち上がり、危険を冒して声を上げ、不利な状況でも諦めずに持ちこたえることです」
 ハウク氏はまた、サンフランシスコでの授賞式に出席した350人の未来のリーダーたち、つまり「私たちの地球を受け継ぎ、次世代の環境保護者を形成していく」各地域から集まった若者たちの存在にも言及した。
 ゴールドマン環境賞は、世界の六つの有人大陸地域からそれぞれ選ばれた環境保護のヒーローたちに毎年授与され、世界中の草の根環境活動家の功績とリーダーシップを称え、世界中の人々に地球を守るための行動を起こすよう促している。
 この賞は37年間で、98カ国から239名の受賞者──そのうち112名が女性──を輩出してきた。その多くは、政府高官、国家元首、NGOのリーダー、ノーベル賞受賞者といった人々である。
 受賞者6人全員が女性となったのは今年が初めてであり、環境保護活動における女性の重要な役割を物語っている。
 今年の受賞者たち──ナイジェリア、韓国、米国、コロンビア、英国、パプアニューギニアの出身──は、自身の環境保護活動を継続するための資金援助を受けた。

2026年ゴールドマン環境賞の受賞者たち:(上段左から)サラ・フィンチ氏、アラナ・アカク・ハーレー氏、キム・ボリム氏。(下段左から)テオニラ・ロカ・マトボブ氏、ユベリス・モラレス・ブランコ氏、イロロ・タンシ氏

  ナイジェリアで
  熱帯雨林とコウモリを保護する

 ナイジェリア南東部に位置する2万5,000エーカーのアフィ山野生生物保護区には、西アフリカに残された数少ない原生熱帯雨林の一部が含まれている。
生物多様性のホットスポットであるこの地域には、多くのコウモリ種を含む数多くの固有種や絶滅危惧種の動物が生息している。森林火災は、熱帯雨林と周辺の16の農村地域の両方にとって、ますます深刻な脅威となっている。
 「森林火災の特徴は、それが農場で発生し、意図的なものではない点にあります」と、保全生態学者のイロロ・タンシ氏は語る。「人々は毎年、火を使って農地を整備していますが、気候変動によって降雨パターンが完全に崩れてしまい、今ではいつ安全に焼畑を行えるか予測できなくなってしまいました」
彼女は夫のベンさんと共に、西アフリカの小型哺乳類の生息地を保護するため、「小型哺乳類保護機構」を共同設立した。その主な活動内容はコウモリの研究と啓発である。
 「コウモリは過小評価されています」とタンシ氏は言う。「コウモリが重要なのは、種を運ぶからです。多くの花の受粉を助け、生態系において素晴らしい役割を担っています」
 2016年、タンシ氏はアフィ山脈において、この地域では絶滅したと考えられており世界的にも絶滅の危機に瀕しているカグラコウモリの生息を発見した。
しかし、生息の発見からわずか数日後、壊滅的な森林火災が森を襲った。「2016年に私たちを追い出したあの火事は、雨が降るまで土地を焼き尽くしました。ですから、火を消す場所はどこにもありませんでした。公園の50%が被害を受けました」
 この出来事は、彼女のチームにとって警鐘となった。もしこの地域で森林火災を減らすことができなければ、カグラコウモリをはじめとする絶滅危惧種は永遠に失われてしまうかもしれない。
 そこでタンシ氏は、2017年に「森林火災ゼロキャンペーン」の構想を地元住民に提案した。「地域集会を開くと、ものすごい数の人々が参加しました。まるで人々の心の琴線に触れたような感覚でした。人々は森林火災について話したがっていました。というのも、私たちはコウモリのために森林火災を心配していたのですが、地域の人々は農地を焼き尽くす火災を心配していたからです」
地域社会の全面的な支持を得て、森林火災ゼロキャンペーンは、村の指導者たちの協力により、既存の森林火災防止法を強化することになった。タンシ氏のチームはまた、森林火災と自然保護に関する意識を高めるため、地域社会で啓発キャンペーンを展開した。
 「このケースではコウモリに関する啓発活動も同時に行っていたので、コウモリと森林火災の両方の問題にとって良い結果となりました。その後、森林火災がいつ発生しているかを把握するために、気象データを収集する必要があると判断しました」
 タンシ氏のチームは、気象観測所を設置して気象パターンを研究することで、農地で必要とされる野焼きに適した日と不適切な日を正確に予測できるようになった。しかし、チームにはこの情報を農家に伝える手段が必要だった。そこで、米国で用いられている防火対策を参考に、標識を含む火災警報システムを導入した。
 「私たちはデータを収集し、分析し、リスクを予測し、その結果を伝えます。森林火災をゼロにしたいと考えたので、村々に森林警備隊を配置する体制を構築し、火災が万一制御不能になった際に実際に対応できるようにしました。森林警備隊には遠隔操作の消火装備を支給し、リスクの高い日には待機態勢を取っています」
 2022年から2025年にかけて、森林警備隊は74件の火災を鎮火させ、タンシ氏が掲げたアフィ山脈における森林火災ゼロというビジョンを実現した。
彼女のチームと地域コミュニティーの協力は、オナガコウモリや他の多くの絶滅危惧種にとっての生息地であるこの生物多様性の宝庫を守るのに役立ち、同時に農地を保護し、住民のための新たな雇用を創出することにも成功した。
 タンシ氏は、受賞に際して次のように語った。「私たちの地球は燃えています。私たち全員が行動を起こすために燃え上がらなければなりません」
 「気候変動の圧力の下、壊滅的な森林火災は今や、森林破壊の最も一般的な原因となっています。森林火災による排出は、あらゆる乗り物から出る排気ガスの合計よりも大気中の二酸化炭素の増加を助長しています」
 「しかし良いニュースは、私たちはこのような火災を止められるということです。私は願っています。……いえ、約束します。私たちはこのような火災を止めます。なぜ私はこれほど自信を持っているのでしょうか。それは、ゴールドマン環境賞によるこの注目が、マダガスカルの田舎の公園管理官を鼓舞してくれるからです。コンゴのどこかの少女は、先祖代々の森を守ることを夢見るでしょう。ブラジルの農民は、自分の作物を守るために別の道を思い描くはずです」

  韓国で若者主導の団体が
  画期的な環境訴訟に勝利する

 韓国は地球上で最も人口密度の高い国の一つだ。
 国土面積が比較的小さいにもかかわらず、この国は世界有数の温室効果ガス排出国であり、輸入化石燃料への依存度が高く、過去には、海外の石炭事業への投資を行っていた。地球の温度が上昇するにつれ、熱波、モンスーン(雨季)、洪水といった深刻な気候現象がすでに、韓国に頻繁に影響を与えている。
 2018年にソウルを壊滅的な熱波が襲ったとき、キム・ボリム氏は大学生だった。この熱波では数千人が体調を崩し、数十人が死亡した。その中には、キム氏の母親と同年代の地元の女性も含まれていた。
 ボリムさんと仲間たちは、気候ストライキや学校での授業ボイコットを組織し始めた。2020年3月、ボリムさんと彼女のチームは19人の若者の原告を組織し、政府を相手取って訴訟を起こした。訴訟では、政府の気候変動対策の不備が、将来世代の権利を根本的に侵害していると主張した。
 ボリムさんと彼女の団体「青少年気候行動」はその後、手紙を書く大規模なキャンペーンを展開し、街頭デモを調整するとともに、当初の憲法訴願を基に、市民社会全体から100人以上の原告が提訴するのを支援した。
 訴訟が徐々に進展する中で、ボリムさんの粘り強い活動は何千人もの動員につながり、気候変動対策は韓国全土に波及する社会運動へと発展した。
 2024年8月、韓国憲法裁判所は、政府の気候変動対策は違憲であり、国民の権利を侵害しているとの判決を全会一致で下した。
 この判決は韓国国会に対し、2050年までに、温室効果ガス排出量を実質ゼロにするための科学的根拠に基づいた排出削減目標を策定することを義務付けた。この目標が達成されれば、今後25年間で15億トン以上の二酸化炭素排出量──約500基の石炭火力発電所の年間排出量に相当──を削減できる可能性がある。またこの判決は、アジア各地で同様の若者主導の気候変動訴訟に影響を与えた。
 キム氏はこう語った。「私が気候変動活動を始めたのは、シンプルながらも切実な希望、つまり真の変化を起こしたいという思いからでした。過去8年間で、気候危機は単に気温の上昇の問題だけではないと気づかされました。化石燃料の燃焼と温室効果ガスの排出が依然として優先される社会では、災害は個人が一人で耐え忍ぶべき悲劇として扱われます」
 「権力を持たない人々は、権利を持っていることすら認められず、危機の中で安全に生きる権利さえも認められていません。リスクが不可逆的に増大する構造の中で、最も脆弱な人々の生活が──そして私の周囲の人々の平凡な生活さえも──危険な状態へと追いやられています」
 「だからこそ私は、この途方もない脅威に直面しても、誰もが平等に安全を享受する権利を持つべきだという考えに強く傾倒するようになったのです」

 アラスカで
 大規模な鉱山開発計画を阻止する

 アラスカ南西部のブリストル湾流域は、他に類を見ないほど生物多様性に富んだ景観を誇っている。その広大な水路網は相互に連結しており、地球上で最大の天然ベニザケの遡上を支えている。何千年もの間、この地を故郷としてきたユピック族をはじめとする先住民族の伝統的な生活様式において、サケは中心的な役割を担っている。
 ユピック族の指導者、アラナ・アカク・ハーレー氏は、15の部族国家を代表して、アラスカ州ブリストル湾地域で計画されていたペブル鉱山の巨大プロジェクトを阻止する運動を主導した。「ブリストル湾連合部族(UTBB)」の事務局長であるアラナさんと幅広い連合体は、2023年1月、米国環境保護庁から、この銅・金鉱山プロジェクトに対する歴史的な却下決定を引き出した。
 この勝利により、ブリストル湾とその流域全体が、北米最大規模となるはずだった露天掘り鉱山の建設から守られることになった。ハーレー氏とUTBBは、開発の侵食から湾を守るために活動を続けている。
 「結局のところ、これは人類のための闘いであり、率直に言えば、私たちがこの地球上で人間として生き続ける能力のための闘いなのです」と彼女は語った。
ハーレー氏は、受賞にあたり次のように述べた。「私は、部族の指導者たち、ブリストル湾の人々、多くの恩師や支援者、そして友人や素晴らしい家族を代表してこの賞を受け取ります」
 「この賞は私たち全員を称えるものです。あらゆる困難に立ち向かった人々、貪欲と破壊に対して声を上げることを決してためらわなかった人々です」
 「この賞は、毎年欠かさず手紙を書き、公聴会で証言し、抗議活動を行い、利益よりも人を大切にするように子供を育ててきた人々を称えるものです」
 「この賞は、今夜ここにお集まりいただいた、ブリストル湾に残る多くの人を代表して来られた部族の指導者の方々を称えるものです」
 「この賞は、私たちの地域社会に対する勇気、奉仕、そして犠牲を称えるものです」
 「この賞は、毎日目を覚まして先住民の価値観を実践し、神聖な生き方を実践し、後世に伝え続けている私たちのコミュニティーの人々を称えるものです。彼らの生き方そのものが、敬意と感謝と調和をもって地球上のすべての命を慈しみ、いかにして善き人生を送るかという先祖からの神聖な教えを体現するものなのです」
 「貪欲と個人主義がもたらす壊滅的な影響に苦しむ中で、世界はこの教えを切実に必要としています」
 「この賞は、この闘いの最中に先祖の元に旅立った多くの長老や指導者を称えるものです。彼らは、私たちが何者なのかを、どこから来たのかを、そして、私たちの生き方を守り未来へと受け継ぐために、できる限りのことをしなければならないのだと教えてくれました。彼らの遺産は、この重要な活動の中に、そして先祖代々の管理人、私たちの故郷の守護者としてこの灯火を受け継ごうとしている若者たちの中に生き続けています」

  コロンビアでの
 水圧破砕法反対運動

 マグダレナ川はアンデス山脈からカリブ海まで1,000マイルにわたって流れ、コロンビアで最も生物多様性に富んだ水系の一つである。また、主要な経済回廊でもある。
 マグダレナ・メディオと呼ばれる地域では、コロンビア最大の企業であるエコペトロール社が、1マイル以上にわたって広がる巨大な石油精製所を運営している。エコペトロール社の石油精製所のすぐ下流には、プエルト・ウィルチェスという町がある。
 ユベリス・モラレス・ブランコ氏は、プエルト・ウィルチェスで小規模漁師の娘として育った。彼女は若き成人として、二つの主要な掘削プロジェクトに反対する地元コミュニティーの運動を主導し、コロンビアへの商業的フラッキング(水圧破砕法)の導入を阻止することに成功した。
 2022年、フラッキングが国家的課題として取り上げられる中で、エコペトロール社はフラッキングのパイロット・プロジェクト(試験計画)に関する契約を一時停止した。2024年8月――プロジェクトが依然として停止されている中――コロンビア憲法裁判所は、地元団体による訴訟を受け、これらのプロジェクトがプエルト・ウィルチェスのアフリカ系コロンビア人コミュニティーが持つ「自由かつ事前の、十分な情報に基づく同意」の権利を侵害していたことを認定した。
 ブランコ氏は次のように述べた。「若者や子供は化石燃料のない世界を想像し、それが可能だと信じ、現実のものにするよう私たちに求めています。私たちの世代は、化石燃料の時代を生きてきたという点で特異です。しかし、聞いていただきたいのです。 これはマグダレナ・メディオからの直接の呼びかけです。私たちは生命の川で平和という夢を追い求め、フラッキングに抵抗し続けます」

ユベリス・モラレス・ブランコ氏、マグダレナ川の川べりにて
(Photograph: Christian EscobarMora for the Goldman Environmental Prize)

  イングランド南東部で
  石油掘削を停止させる

 地球規模の二酸化炭素排出量の削減が急務であるにもかかわらず、欧州有数の石油・ガス生産国である英国は、化石燃料インフラの整備を続けている。燃料の大部分は北海から採掘されているが、イングランド南東部の500平方マイルに及ぶウィールド地域には、大規模な石油・ガス埋蔵量が存在する。
 環境活動家であり作家のサラ・フィンチ氏と、彼女が共同設立した「ウィールド・アクション・グループ」は、10年以上にわたり同地域での石油掘削に反対する精力的な運動を主導してきた。彼女たちはサリー州での石油開発プロジェクトをめぐり、5年間にわたる法廷闘争が激化する中、粘り強く闘い続けた。2024年6月、最高裁判所の判決を勝ち取り、ついに計画を中止に追い込んだ。
 その結果として下された「フィンチ判決」は、当局が化石燃料の採掘許可を与える前に、それが地球規模の気候に及ぼす下流影響を考慮しなければならないと定めている。この判例はすでに、英国全土におけるその後の化石燃料採掘プロジェクトや他の産業開発を阻止しており、今後のEUの政策形成にも影響を与える可能性がある。
 受賞にあたり、フィンチ氏は次のように述べた。「長年にわたる地域社会の結集、市民による抗議活動、そして画期的な法廷での勝利を経て、私たちは英国における化石燃料の未来を変える手助けをすることができました」
 「これを実現するには、5年にわたる法廷での闘いが必要でした。大きな前進ではありましたが、政府や世界中の関係者が化石燃料の生産を段階的に削減し、真の繁栄をもたらすクリーンエネルギーに投資することが依然として必要です」
「ですから、ここにいる皆さん、そして映像を見ている皆さん、ご自分の住む地域でこの取り組みを進めることをやめないでください。気候変動について、地元の議員や国会議員に手紙を書きましょう。あなたが経験した影響について伝えてください。この問題に取り組む他の団体と協力しましょう。気候危機の影響を受けない社会の分野などありません。そして、すべての人がこれを最優先課題として取り組むようにしなければなりません」

サラ・フィンチ氏
(Photograph: Goldman Environmental Prize)

  パプアニューギニアの鉱業企業に
  環境の浄化を迫る

 ブーゲンビル島は、パプアニューギニアのブーゲンビル自治州で最大の島であり、面積は約3,600平方マイル、推定人口は35万人である。この島には、膨大な銅と金の埋蔵量、カカオやココナッツの生産に適した肥沃な土地、そして豊富な海洋資源が存在する。
 パングナ銅・金鉱山――島の中央部、山岳地帯の未開発地域に位置する――は、世界第2位の鉱業企業であるリオ・ティント社によって開発され、1972年から1989年まで子会社を通して運営されていた。その稼働期間中、同鉱山は世界最大級の露天掘り鉱山の一つであり、パプアニューギニアの輸出収入の44%を占めていた。
 テオニラ・ロカ・マトボブ氏は、長らく休眠状態にあったパングナ鉱山が引き起こした環境的・社会的破壊に対処するため、2024年11月、リオ・ティント社に覚書の署名を迫る画期的なキャンペーンを主導し、成功を収めた。
 同社は、鉱山に対する社会的な反発を受けて35年前に現場を放棄していたにもかかわらず、鉱山が引き起こした広範囲にわたる被害を正式に認め、緊急のリスクに対処し、長期的な救済の仕組みを確立することを目的とした共同修復プロセスを開始した。
 マトボブ氏は次のように語った。「鉱山が操業していた頃から、私たちは正義を求めて長い闘いを続けてきました。これは、私の子供たちが、私が育った世界とは異なる世界を継承できるようにするために、私が引き受けた闘いです」
「この賞は、私たちが直面するあらゆる困難にもかかわらず、前進し続けるための希望と力を与えてくれます。この賞は、この闘いにおいて、私たちが決して孤独ではないことを思い出させてくれます。皆さんのように私たちと共に立ち、支えてくれる方々が世界中に存在するからです」
(goldmanprize.org)

読者質問欄

Q 人々が彼らの経験に応じて受け入れることができるように、このメッセージを組み立てる必要があるとあなたは言われます。一般大衆の草の根活動家によく見られる恐怖心に基づいたアプローチの代わりに、人々の魂に触れるようなやり方でもっと具体的にアプローチするにはどうすればよいでしょうか。

A キリスト・マイトレーヤと覚者方の再臨についての話を伝えるとき、人々の魂に触れずに、その人の魂の体験や直観を呼び起こすことなしに、話をすることは不可能です。試行錯誤が必要です。失敗も成功もするでしょう。あなた自身が魂として働くことに努め、魂の観点から物事を見ようと努めるならば、それは物事を神秘的な見方で見ることとは違います。魂は神秘的ではありません。それはほとんどの人々にとっては大きな神秘(謎)ですが、神秘的なアイディアではありません。
 人々は、魂として物事にアプローチすることを考えるとき、それはとても高度で、神秘的な響きのするアプローチだと考えがちです。そうではありません。このメッセージを伝える上で、あなたは私と同じくらい実際的であることができるし、そうあるべきです。
 私の講演会に来て、こう言う人々がいます。「キリストの再臨についての話だと思っていましたが、政治と経済の話ばかりですね」。それは両方です。政治と経済は霊的なアイディアです。
 現在の世界の危機は霊的な危機です。それは『存在(Being)』の危機です。人類は自分が誰か、何か、どこから来てどこへ行くのかを知りません。それは全世界にとって霊的な危機です。その霊的な危機が、今日は政治と経済の分野を通して集中しているのです。
 西洋に住む私たちが全く関心を欠いているのはそのためです。西洋の倉庫で腐っている食糧を欠くために、アジアやアフリカで何百万もの人々が死んでいるのを知りながら、私たちはその事実に甘んじています。それが霊的リアリティ(現実)です。それに甘んじていられること自体が霊的な過ちなのです。それは単に常識の間違いとか配分や帳簿の間違いで、方程式から彼らが外れていて、食糧がそこに届かないというような話ではありません。そういう過ちではなく、私たちの中に霊的な欠如があることの結果です。
 私たちは自分が考えているような人間ではありません。自分が賢明であり、知的であり、誰にでも恩恵があるようなやり方で自分たちの生活や国の生活を運営できると思っています。それは事実ではありません。あなたは賢く知的かもしれません。良いアイディアを持っているかもしれません。最高の意図を持っているかもしれません。しかし、真の意味で、実際的な意味で、霊的でないならば、あなたはこれらの特質、賢明さ、知性、思考を他の人々のために使うことができません。あなたは自己満足するでしょう。こう考えるでしょう。「私は大丈夫だ、ここで結構うまくやってきたのだ。この国の何が悪いというのだ? この国は偉大だ。成り上がり者に教訓を学ばせるために、時々戦争をしなければならないが、それ以外は、われわれは善良だ」──そしてあなたが世界の一部にすぎないことを忘れています。
 霊的であることが真に意味するのは、世界を全体として受け入れ、世界的な観点で物事を考えることです。とりわけ現在、このことが必要とされています。すべての政府は、教育を受けた大衆の圧力の下で、幅広い見解を持ち、単に居心地の良い、友好な、一対一の人間関係という意味だけではなく、政治経済的な意味で正しい人間関係を持つことの必要性を知るようになるべきです。
 もちろん、それはどちらか一方という話ではありません。居心地の良い、友好的な、一対一の人間関係は当然必要です。しかし、英国、フランス、アメリカ、日本、その他の先進国はすべて、アフリカやインドの人々に対しても、すなわち1日1ドル以下で生活し、苦しんでいる世界の5分の1を占める人々に対しても、当然のこととして同じ感情を持つべきです。世界で13億の人々が1日1ドルで生活しているのです。そのうちの何百万の人々が毎日、毎時間、毎瞬、飢餓で死んでいるのです。信じ難いことです。
 それが起こるのを許していること自体が霊的危機なのです。私たちはそれを単に政治的、経済的な観点からのみ考えがちです。しかし経済と政治のリアリティは霊的危機なのです。それを核心から見なければなりません。核心は間違った人間関係です。私たちは人類がひとつであるという事実を知らないか、あるいはそのことを全く強調しません。
 ひとつの人類、人類と呼ばれるひとつのグループ、人間王国が存在するだけです。それは唯一の王国でもなく、最も重要な王国でもありません。私たちはその一部分を、つまり先進世界のみを重要な人間王国の重要な部分として考えます。
覚者方の観点からは、人間王国は他の幾つもの王国の中の一つの王国にすぎず、重要ではあるが、しかし地球という惑星の進化の一部です。そして地球という惑星も太陽系の進化の一部であり、それがより高位のレベルにも続いています。その中に切れ目はありません。途中で切れ目をつくってこう言うことはできません。「ここで止めよう。ここはアメリカだ。アメリカのことだけを考えよう」。これがアメリカのしがちなことです。アメリカのことだけを考えます。英国も、英国の利益だけを考えます。「それを行うことは、英国の、あるいはアメリカの、フランスの、イタリアの、日本の、ロシアの利益になるのか?」とそれぞれが考えます。
 私たちは常に世界の利益ではなく、特定の場所の利益について考えます。しかし、アメリカやロシア、英国の特殊な利益というものはありません。世界の利益、人類の利益があるだけです。そしてそれらが解決されない限り、世界には人類は存続しないでしょう。そのことを理解しなければなりません。
 それが魂の語ることです。魂はそのように世界を見ます。人々がそれを知れば、「そうだ、あなたが正しい」と言います。なぜなら彼らの魂が、それは正しいと告げるからです。彼らはそれを魂として見ます。魂として見るのでなければ、それを霊的な危機として見ることをせず、単に経済的、政治的な危機として見なします。確かに政治的、経済的危機ですが、それらは霊的な危機が集中している分野なのです。
(シェア・インターナショナル誌2005年1月号)

Q 奉仕のなかで最も重要な面は何ですか──なぜそれをするのか、または何をするか、あるいはどんな態度でそれをするか。

A 霊的啓明を得るための道として奉仕よりも高位のものはありません。なぜなら啓明自体が奉仕の役割に目覚めることであるから。覚者方は彼らの仕事を「大いなる奉仕」と呼ばれます。われわれが進化してやがて覚者道にまでたどり着くとき、宇宙全体を通して、われわれが神性と呼ぶものの活動全体を支配している偉大な法は、実際たった一つであることを認識するようになるでしょう──それは奉仕です。神が形をとられ、顕現された宇宙を創造する。そして神の構成単位である魂は特に奉仕するために転生してくる。われわれは構成単位の反映なのです。それ以外の動機はありません。大計画に奉仕するためです。われわれはすべて、ほとんど例外なく、われわれ自身の独立した現実観である分離した自己意識によって縛られています。これは実際に異端です。神話です。それはわれわれ自身の頭脳の意識にすぎず、われわれの生活についての肉体人間の認識にすぎません。瞑想と奉仕の役割はわれわれをそのような見方から真のリアリティ(実在)へ導くことです。そこには分離は存在しません、なぜなら本質的に分離はないのですから。
 唯一の超魂が存在するだけです。われわれはその超魂の個性化した部分です。われわれの分離感覚は全く誤ったものであり、それはわれわれがわれわれ自身の低位の相、すなわち肉体人間と同一認することから発します。われわれがこのことを認識するや否や、リアリティに向かって最初の本当の一歩を踏み出します。そしてそのリアリティの特性そのものが奉仕であることを発見します。
 われわれの惑星のロゴスは太陽系のロゴスの大計画に仕えて、御自身の表現体、すなわちわれわれが地球と呼ぶ惑星を創造されます。この惑星上に見るすべて──人々、樹木等々──が、創造主ロゴスのマインドの想念として存在するに至ります。ロゴスはこれを太陽ロゴスのより大いなる大計画に仕えるために行います。そして太陽系のロゴスは銀河系の中心にあるさらに偉大なるロゴスヘの奉仕をより大きな規模で同様に行います。太陽ロゴスはおそらくその大計画のほんの一部のみを知るのでしょう。しかし御自身が知っておられる大計画の部分に奉仕なさいます。
 ですから実際、奉仕のみがあるのです。魂としてわれわれは奉仕するためにここにいます。転生してくる仕組みは原因と結果の法則を通してカルマの引っ張りによってですが、やって来る動機は大計画への奉仕です。奉仕において最も大切なことはそれの背後にある動機です。あなたが何をするかではありません。どんな奉仕をしようと関係ないのです。すべてが奉仕であり得ます。あなたが行うすべての行為が奉仕であり得ます。
 それを行う態度も大切です。奉仕は非個人的であるべきです。個人的な動機で行う奉仕は奉仕ではありません。それは自己に対する奉仕です。非個人的な奉仕──もし非個人的ならば何でも奉仕なのです──利他的な奉仕が目標であるべきです。これが奉仕の法則を導入します。そしてその結果、われわれを非自己集注化に導きます。ところが自己自身への奉仕は分離感を強調する方に導きます。ですから動機が絶対に重要です。
(シェア・インターナショナル誌1986年1・2月号)

Q なぜテロリズムがあるのですか。

A アメリカとヨーロッパ、一般に世界の開発国は、正しい質問をしません。彼らは「なぜテロリズムがあるのか」とは尋ねません。テロリズムは症状です。それは、世界の3分の1がすべてを持ち、残りの世界がほとんど何も持っていないという世界の不正義の症状です。それはまるで、あなたが食べる食料のすべてが身体の片側だけに行き、他の半分が飢えているようなものです。それは片側が肥大して他の側が死んでいる妖怪のように見えるでしょう。それが、私たちが世界に対してしていることです。私たちは妖怪を生み出しており、その結果がテロリズムです。テロリズムにはここに述べた以外の原因もありますが、大きな原因は不正義であり、生活水準の格差であり、開発国と途上国の間の考え方と生活と世界観の違いです。
 もちろん私はテロを支援したり好んだりしているわけではありません。私はそれを嫌っています。しかし、それは世界の政治の無秩序の症状です。私たちは世界を再建しなければなりません。私たちが学ぶべき最も大切なことは、平和の裡に生きる方法です。そのためには世界に正義を生み出す必要があります。すべての人々にとっての正義がなければ平和は存在しないでしょう。正義を得るためには世界資源を分かち合う必要があります。
 私の言うことが気に入らないのなら、あなたはマイトレーヤの言うことも気に入らないでしょう。しかし、彼はあなたに考えさせるでしょう。私があなたに考えさせたとしてもあまり重要ではありませんが、マイトレーヤが話をされるとき、あなたが彼の言うことについて考えるのは重要です。彼は、すべての人が「自分の考えに従う」機会が与えられるだろうと言われます。
(シェア・インターナショナル誌2019年6月号)

Q 私たちが考えるやり方が問題の一部なのでしょうか。

 私は「マイトレーヤ」の政治的、経済的、社会的関心事についてだけ話してきました。それが彼の主な優先的な関心事です。それらは最も重要です。なぜなら私たちは霊的危機を経験しており、それは政治経済分野において集中しており、それらの分野においてのみ解決可能だからです。なぜ重要なのでしょうか。なぜなら危機は、自分が誰なのかを私たちが知らないことにあるからです。人類は、私たちがなぜここにいるのか、どこから来たのか、以前はどこで生きていたのか、死んだらどこへ行くのかについて何も知りません。私たちは自分自身について何も知りません。もし自分が誰なのかを知らなければ、どうして共に生きる方法を知ることができるでしょうか。どうして平和を生み出す方法を知ることができるでしょうか。私たちは自分が誰であるかを知らないので、私たちがつくる仕組みは、とても豊かな人々と、あまり豊かでない人々と、ほとんど生きていけない人々を生み出すのです。そして私たちはそれを正常だと思っています。私たちの態度は、「そういうものだ、それが市場のフォースというものだ」「それが人生だ」というものです。そしてそれが、私たちが陥っている物質主義の病です。マイトレーヤがここにおられるのは、私たちをもっと霊的な状態に持ち上げ、現実を見ることができるようにするためです。それをするためには、物質主義の道は袋小路であると知る必要があります。それは死に至るだけです。市場のフォースは人類の心臓や器官を捕えました。物質主義に囚われて、ほとんど何もすることができません。人類はヒステリックなほど豊かに、もっと豊かになろうとし、それを止めることができるものはほとんど何もありません。それを止めることができる唯一のものは株式市場の崩壊であり、それが私たちを人生の現実に直面させるでしょう。そして私たちはマイトレーヤに耳を傾けるでしょう。他に行く場所が残されていないとき、智恵の源泉である覚者方に目を向けるでしょう。彼らは私たちの問題に対する答えを持っておられます。
(シェア・インターナショナル誌2019年6月号)