世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けてきた。現在の危機に関連する回答の選集を掲載する。
Q 戦争行為を終わらせるためにあるいは制限するために、より良い状況を中東に創り出すのに貢献するにはどうすればよいか示唆していただけますか。
A 私の考えでは、まず最初の仕事は中東に存在する多くの問題を扱うための国際会議を組織することです。第一の議案はイスラエル・パレスチナ問題でなければならないと思います。パレスチナ人に故国を与えることが唯一の公正な解決です。そうでなければ持続する平和は不可能です。イスラエルは限りなくずるずると先に延ばすだろうと私は思います。和解を成立させるためにはマイトレーヤの出現を必要とするかもしれません。
湾岸紛争でイラクとサダム・フセインの側についたPLOの最近の行為は、それがいかに正しくとも、彼らの大義を促進する助けになりません。PLOの指導層は失敗する機会をつかまないようにするのが不可能なようです! しかしながら、正義は彼らの側にあります。そして今や関連している国々のほとんどが、米国でさえも、ついにその正しさを認めています。
現在存在するさまざまな独裁的な軍部による専制政治や王侯支配は、民主的な政府と合意による政治に変わらなければなりません。例えば、シリアは最もひどい軍の独裁主義の圧政が行われており、サダム・フセインと同じように悪い、そして野心的な支配です。彼らが最も大きなライバルであるイラクに対抗する“クラブ”に加わったために、これらのことすべてが見逃されています。クウェートとサウジアラビアの統治者一族の貪欲と独裁的支配は悪名高いです。
この地域の国民の間に富を再分配することがまず優先されるべき議題でなければなりません。そのような変容が起こるためには長い期間が、おそらく何年もかかるでしょう。
しかしひとつだけは直ちに達成することができるはずです。それは複雑な洗練された大量殺戮兵器をこの地域に無責任に供給することを止めることです―─私は完全な封鎖を提案します。この“市場のフォース”に基づく冷笑的な貿易は戦争の炎を煽り立てるためだけに働きます。今それはもう誰の目にも明らかであるに違いありません。
(シェア・インターナショナル誌1991年4月号)
Q 国連はボスニアの危機の解決に当たって、何を間違えたのでしょうか──ハイアラキーならそれをどのようにして解決するでしょうか。
A 私の師はそれに関して「力のマント」と題する記事を書きました。それを私たちはニュース・リリースとして世界中のメディアに送りました。覚者は、ボスニアやルワンダ、そしてソ連で起こっている状況に対処することのできる「歯」、つまり軍事力を持つ国連の創設を呼びかけました。強い国連がなければ、このような戦争がこれからも続くでしょう。
ユーゴスラビアのミロセビッチやセルビアのカラジッチのような人々は、国連の弱体化と世界のさまざまな不穏を、自分たちが領土と権力を得ることのできる状況をつくる機会と見る山師──権力に飢えた人間──です。国家主義の波と自己表現に向けての志向をさまざまな人々の中に解放したソ連邦の崩壊を、彼らは自分たちの権力を得るために利用しました。彼らは権威主義的でファシストタイプの独裁者であり、国民の愛国志向には本当に興味がありません。
それに対抗する唯一の方法は、すべての国々に支持される十分な軍事力を持つ国連です。すべての国々が十分な人員と軍事力を提供しなければなりません。戦争をしなければならないというのではありません。ただそこにいて、行動する準備を整えておくことです。そうすれば、世界中で頻繁に起こっているこのような状況がさらに起こるのを防ぐことができるのです。
国連がサラエボの丘の斜面にいるセルビア人勢力に対して爆撃の威嚇をしたときにセルビア人が撤退し、サラエボが突然「安全」地帯になったことは、意味のないことではありません。これがボスニア全体に起こることが可能ですが、大国──特にイギリス、フランス、ドイツ──は自国の些細な政治問題と自国の経済に関心を向け過ぎているので、ボスニアでのセルビア人の行為に対して正しく対処できる資金と軍事力を投入することをやりたがらないのです。
国連は人類の名の下で行動するに十分なだけ強力でなければなりません。危険は今日あまりにも大きいのです。彼らが核爆弾を入手しさえすれば事態はまさに非常に危険になります。しかもそれはロシアで安く購入することができるのです。
(シェア・インターナショナル誌1995年4月号)
Q カルマを集団、国家、全世界のようなもっと広い視野から見た場合、人間の大集団としての私たちが行うことはこの惑星の生命に影響するのですか。
A はい、全くそうです。私たちはいつもそうしています。政府はいつもそれを行っています。例えば、ヒトラーのような人間はこの惑星の生命を何年も荒廃させるような戦争を起こしました。今日のボスニアの戦争はセルビア反逆者グループの指導者とセルビアの大統領によって起こされています。この二人の人物は、彼らの手の内で苦しんでいる何十万ものボスニアとクロアチアの人々に対して巨大なカルマ的負債を負っています。先進国の行動の結果、第三世界で何百万もの人々が飢え死にしています。私たちがこうして話している間にも約40の戦争が進行中です。それらの戦争が続いているのは、豊かな国々が彼らに武器を与えているからです。
(シェア・インターナショナル誌1995年8月号)
Q 地球上における生活を他の方法で変えるのはどうでしょうか。私たちの思考と行動によって気候や天気も変化するのですか。
A はい、そのとおりです。私たちは天気に大きな影響を与えています。私たちの破壊的な思考は世界の気候パターンを司っているエレメンタル・フォースに影響します。私たちの思考が(今日大部分においてそうであるように)不均衡であるならば、これらのエレメンタルも均衡を崩します。その結果が、地震、嵐、竜巻、大洪水など、世界の多くの地域を荒廃させている天災なのです。これは私たち自身の行動の結果です。私たちはそれを神の行為だと言いますが、神の行為ではなく人類の行為であり、間違った思考と行動によって、エレメンタル・フォースの均衡を乱しているからです。私たちが次第に均衡を取り戻すにつれて、これらのフォースも均衡を取り戻し、気候も通常のパターンに戻るでしょう。
(シェア・インターナショナル誌1995年8月号)
Q 正しい行動をするということには、良い理由があるわけですね。
A 善意は「割に合う」のです。善意を表現することは私たちの存在の不可欠な性質です。
悪意を表現すれば、悪意のカルマを刈り取ります。善意は人類が全体として示すことのできる愛のエネルギーの最も低位の様相です。これをできる限り把握し、広め、顕示することがどうしても必要です。そればかりではなく、それは個人にとっても十分「割に合う」ものなのです。善意は善意を生み、やがてそれは愛になっていきます。善意は愛を顕示するための最初のステップです。
(シェア・インターナショナル誌1995年8月号)