Q 人々が彼らの経験に応じて受け入れることができるように、このメッセージを組み立てる必要があるとあなたは言われます。一般大衆の草の根活動家によく見られる恐怖心に基づいたアプローチの代わりに、人々の魂に触れるようなやり方でもっと具体的にアプローチするにはどうすればよいでしょうか。
A キリスト・マイトレーヤと覚者方の再臨についての話を伝えるとき、人々の魂に触れずに、その人の魂の体験や直観を呼び起こすことなしに、話をすることは不可能です。試行錯誤が必要です。失敗も成功もするでしょう。あなた自身が魂として働くことに努め、魂の観点から物事を見ようと努めるならば、それは物事を神秘的な見方で見ることとは違います。魂は神秘的ではありません。それはほとんどの人々にとっては大きな神秘(謎)ですが、神秘的なアイディアではありません。
人々は、魂として物事にアプローチすることを考えるとき、それはとても高度で、神秘的な響きのするアプローチだと考えがちです。そうではありません。このメッセージを伝える上で、あなたは私と同じくらい実際的であることができるし、そうあるべきです。
私の講演会に来て、こう言う人々がいます。「キリストの再臨についての話だと思っていましたが、政治と経済の話ばかりですね」。それは両方です。政治と経済は霊的なアイディアです。
現在の世界の危機は霊的な危機です。それは『存在(Being)』の危機です。人類は自分が誰か、何か、どこから来てどこへ行くのかを知りません。それは全世界にとって霊的な危機です。その霊的な危機が、今日は政治と経済の分野を通して集中しているのです。
西洋に住む私たちが全く関心を欠いているのはそのためです。西洋の倉庫で腐っている食糧を欠くために、アジアやアフリカで何百万もの人々が死んでいるのを知りながら、私たちはその事実に甘んじています。それが霊的リアリティ(現実)です。それに甘んじていられること自体が霊的な過ちなのです。それは単に常識の間違いとか配分や帳簿の間違いで、方程式から彼らが外れていて、食糧がそこに届かないというような話ではありません。そういう過ちではなく、私たちの中に霊的な欠如があることの結果です。
私たちは自分が考えているような人間ではありません。自分が賢明であり、知的であり、誰にでも恩恵があるようなやり方で自分たちの生活や国の生活を運営できると思っています。それは事実ではありません。あなたは賢く知的かもしれません。良いアイディアを持っているかもしれません。最高の意図を持っているかもしれません。しかし、真の意味で、実際的な意味で、霊的でないならば、あなたはこれらの特質、賢明さ、知性、思考を他の人々のために使うことができません。あなたは自己満足するでしょう。こう考えるでしょう。「私は大丈夫だ、ここで結構うまくやってきたのだ。この国の何が悪いというのだ? この国は偉大だ。成り上がり者に教訓を学ばせるために、時々戦争をしなければならないが、それ以外は、われわれは善良だ」──そしてあなたが世界の一部にすぎないことを忘れています。
霊的であることが真に意味するのは、世界を全体として受け入れ、世界的な観点で物事を考えることです。とりわけ現在、このことが必要とされています。すべての政府は、教育を受けた大衆の圧力の下で、幅広い見解を持ち、単に居心地の良い、友好な、一対一の人間関係という意味だけではなく、政治経済的な意味で正しい人間関係を持つことの必要性を知るようになるべきです。
もちろん、それはどちらか一方という話ではありません。居心地の良い、友好的な、一対一の人間関係は当然必要です。しかし、英国、フランス、アメリカ、日本、その他の先進国はすべて、アフリカやインドの人々に対しても、すなわち1日1ドル以下で生活し、苦しんでいる世界の5分の1を占める人々に対しても、当然のこととして同じ感情を持つべきです。世界で13億の人々が1日1ドルで生活しているのです。そのうちの何百万の人々が毎日、毎時間、毎瞬、飢餓で死んでいるのです。信じ難いことです。
それが起こるのを許していること自体が霊的危機なのです。私たちはそれを単に政治的、経済的な観点からのみ考えがちです。しかし経済と政治のリアリティは霊的危機なのです。それを核心から見なければなりません。核心は間違った人間関係です。私たちは人類がひとつであるという事実を知らないか、あるいはそのことを全く強調しません。
ひとつの人類、人類と呼ばれるひとつのグループ、人間王国が存在するだけです。それは唯一の王国でもなく、最も重要な王国でもありません。私たちはその一部分を、つまり先進世界のみを重要な人間王国の重要な部分として考えます。
覚者方の観点からは、人間王国は他の幾つもの王国の中の一つの王国にすぎず、重要ではあるが、しかし地球という惑星の進化の一部です。そして地球という惑星も太陽系の進化の一部であり、それがより高位のレベルにも続いています。その中に切れ目はありません。途中で切れ目をつくってこう言うことはできません。「ここで止めよう。ここはアメリカだ。アメリカのことだけを考えよう」。これがアメリカのしがちなことです。アメリカのことだけを考えます。英国も、英国の利益だけを考えます。「それを行うことは、英国の、あるいはアメリカの、フランスの、イタリアの、日本の、ロシアの利益になるのか?」とそれぞれが考えます。
私たちは常に世界の利益ではなく、特定の場所の利益について考えます。しかし、アメリカやロシア、英国の特殊な利益というものはありません。世界の利益、人類の利益があるだけです。そしてそれらが解決されない限り、世界には人類は存続しないでしょう。そのことを理解しなければなりません。
それが魂の語ることです。魂はそのように世界を見ます。人々がそれを知れば、「そうだ、あなたが正しい」と言います。なぜなら彼らの魂が、それは正しいと告げるからです。彼らはそれを魂として見ます。魂として見るのでなければ、それを霊的な危機として見ることをせず、単に経済的、政治的な危機として見なします。確かに政治的、経済的危機ですが、それらは霊的な危機が集中している分野なのです。
(シェア・インターナショナル誌2005年1月号)
Q 奉仕のなかで最も重要な面は何ですか──なぜそれをするのか、または何をするか、あるいはどんな態度でそれをするか。
A 霊的啓明を得るための道として奉仕よりも高位のものはありません。なぜなら啓明自体が奉仕の役割に目覚めることであるから。覚者方は彼らの仕事を「大いなる奉仕」と呼ばれます。われわれが進化してやがて覚者道にまでたどり着くとき、宇宙全体を通して、われわれが神性と呼ぶものの活動全体を支配している偉大な法は、実際たった一つであることを認識するようになるでしょう──それは奉仕です。神が形をとられ、顕現された宇宙を創造する。そして神の構成単位である魂は特に奉仕するために転生してくる。われわれは構成単位の反映なのです。それ以外の動機はありません。大計画に奉仕するためです。われわれはすべて、ほとんど例外なく、われわれ自身の独立した現実観である分離した自己意識によって縛られています。これは実際に異端です。神話です。それはわれわれ自身の頭脳の意識にすぎず、われわれの生活についての肉体人間の認識にすぎません。瞑想と奉仕の役割はわれわれをそのような見方から真のリアリティ(実在)へ導くことです。そこには分離は存在しません、なぜなら本質的に分離はないのですから。
唯一の超魂が存在するだけです。われわれはその超魂の個性化した部分です。われわれの分離感覚は全く誤ったものであり、それはわれわれがわれわれ自身の低位の相、すなわち肉体人間と同一認することから発します。われわれがこのことを認識するや否や、リアリティに向かって最初の本当の一歩を踏み出します。そしてそのリアリティの特性そのものが奉仕であることを発見します。
われわれの惑星のロゴスは太陽系のロゴスの大計画に仕えて、御自身の表現体、すなわちわれわれが地球と呼ぶ惑星を創造されます。この惑星上に見るすべて──人々、樹木等々──が、創造主ロゴスのマインドの想念として存在するに至ります。ロゴスはこれを太陽ロゴスのより大いなる大計画に仕えるために行います。そして太陽系のロゴスは銀河系の中心にあるさらに偉大なるロゴスヘの奉仕をより大きな規模で同様に行います。太陽ロゴスはおそらくその大計画のほんの一部のみを知るのでしょう。しかし御自身が知っておられる大計画の部分に奉仕なさいます。
ですから実際、奉仕のみがあるのです。魂としてわれわれは奉仕するためにここにいます。転生してくる仕組みは原因と結果の法則を通してカルマの引っ張りによってですが、やって来る動機は大計画への奉仕です。奉仕において最も大切なことはそれの背後にある動機です。あなたが何をするかではありません。どんな奉仕をしようと関係ないのです。すべてが奉仕であり得ます。あなたが行うすべての行為が奉仕であり得ます。
それを行う態度も大切です。奉仕は非個人的であるべきです。個人的な動機で行う奉仕は奉仕ではありません。それは自己に対する奉仕です。非個人的な奉仕──もし非個人的ならば何でも奉仕なのです──利他的な奉仕が目標であるべきです。これが奉仕の法則を導入します。そしてその結果、われわれを非自己集注化に導きます。ところが自己自身への奉仕は分離感を強調する方に導きます。ですから動機が絶対に重要です。
(シェア・インターナショナル誌1986年1・2月号)
Q なぜテロリズムがあるのですか。
A アメリカとヨーロッパ、一般に世界の開発国は、正しい質問をしません。彼らは「なぜテロリズムがあるのか」とは尋ねません。テロリズムは症状です。それは、世界の3分の1がすべてを持ち、残りの世界がほとんど何も持っていないという世界の不正義の症状です。それはまるで、あなたが食べる食料のすべてが身体の片側だけに行き、他の半分が飢えているようなものです。それは片側が肥大して他の側が死んでいる妖怪のように見えるでしょう。それが、私たちが世界に対してしていることです。私たちは妖怪を生み出しており、その結果がテロリズムです。テロリズムにはここに述べた以外の原因もありますが、大きな原因は不正義であり、生活水準の格差であり、開発国と途上国の間の考え方と生活と世界観の違いです。
もちろん私はテロを支援したり好んだりしているわけではありません。私はそれを嫌っています。しかし、それは世界の政治の無秩序の症状です。私たちは世界を再建しなければなりません。私たちが学ぶべき最も大切なことは、平和の裡に生きる方法です。そのためには世界に正義を生み出す必要があります。すべての人々にとっての正義がなければ平和は存在しないでしょう。正義を得るためには世界資源を分かち合う必要があります。
私の言うことが気に入らないのなら、あなたはマイトレーヤの言うことも気に入らないでしょう。しかし、彼はあなたに考えさせるでしょう。私があなたに考えさせたとしてもあまり重要ではありませんが、マイトレーヤが話をされるとき、あなたが彼の言うことについて考えるのは重要です。彼は、すべての人が「自分の考えに従う」機会が与えられるだろうと言われます。
(シェア・インターナショナル誌2019年6月号)
Q 私たちが考えるやり方が問題の一部なのでしょうか。
A 私は「マイトレーヤ」の政治的、経済的、社会的関心事についてだけ話してきました。それが彼の主な優先的な関心事です。それらは最も重要です。なぜなら私たちは霊的危機を経験しており、それは政治経済分野において集中しており、それらの分野においてのみ解決可能だからです。なぜ重要なのでしょうか。なぜなら危機は、自分が誰なのかを私たちが知らないことにあるからです。人類は、私たちがなぜここにいるのか、どこから来たのか、以前はどこで生きていたのか、死んだらどこへ行くのかについて何も知りません。私たちは自分自身について何も知りません。もし自分が誰なのかを知らなければ、どうして共に生きる方法を知ることができるでしょうか。どうして平和を生み出す方法を知ることができるでしょうか。私たちは自分が誰であるかを知らないので、私たちがつくる仕組みは、とても豊かな人々と、あまり豊かでない人々と、ほとんど生きていけない人々を生み出すのです。そして私たちはそれを正常だと思っています。私たちの態度は、「そういうものだ、それが市場のフォースというものだ」「それが人生だ」というものです。そしてそれが、私たちが陥っている物質主義の病です。マイトレーヤがここにおられるのは、私たちをもっと霊的な状態に持ち上げ、現実を見ることができるようにするためです。それをするためには、物質主義の道は袋小路であると知る必要があります。それは死に至るだけです。市場のフォースは人類の心臓や器官を捕えました。物質主義に囚われて、ほとんど何もすることができません。人類はヒステリックなほど豊かに、もっと豊かになろうとし、それを止めることができるものはほとんど何もありません。それを止めることができる唯一のものは株式市場の崩壊であり、それが私たちを人生の現実に直面させるでしょう。そして私たちはマイトレーヤに耳を傾けるでしょう。他に行く場所が残されていないとき、智恵の源泉である覚者方に目を向けるでしょう。彼らは私たちの問題に対する答えを持っておられます。
(シェア・インターナショナル誌2019年6月号)