読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けてきた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したい。

 これらの質疑応答はすべて、以前に発表されたものであるが、今日の世界に関連しているため、掲載することにした。

 ベンジャミン・クレームは、平和や核の脅威、そして和合と統合を目指しつつ多様性を大事にすることの重要性について次のように述べている。

 平和はもはや選択肢ではない。それを理解しなければならない。なぜなら、平和がなければ、やがてわれわれは自分たち自身を滅ぼしてしまうからである。小さな戦争が大きな戦争になるだろう。それは核戦争となり、すべての国が消え去ってしまうだろう。
 私はあなた方がデモ行進のときに掲げる旗印の見出しを述べているのではない。私はあなた方の心(マインド)を本質的なことに集中させようとしているのである。本質的なことは、分かち合いであり、それが正義につながり、必然的にテロリズムの終止につながり、そして世界平和につながる。それのみである。マイトレーヤが言われるように、「それ以外の道はない」。もし分かち合わなければ、われわれは遅かれ早かれ死ぬ。それほど単純なのである。
 それは分かち合いと世界の変革の問題である。それが信頼を築き、将来のすべての取り決めはその信頼に基盤を置く。信頼があれば、どんなことも解決することができる。信頼をつくらなければならず、世界資源の分かち合いのみがそれを可能にする。信頼があれば、他のあらゆる問題──中東問題、惑星自体の救済、等々──に対処することができる。意見の食い違いはほとんどなくなり、資源の分かち合いが実施されるとき、途方もない力で流れ出る善意の中に消散するだろう。
 このグループやこの種の他のすべてのグループにとって重要で有益なことは、意識的に統合を目指して働き、他のグループと一緒に多様性の中の和合をつくるように働くことである。インターネットで探しなさい。あらゆるグループのウェブサイトを読んで探しなさい。ある程度のサイズのグループでウェブサイトを持たないグループはないと思う。それを読んで、われわれがしていることと同じようなこと(キリストの再臨についての話は別にして)、その価値観、世界のために提供しているアイディアが、われわれが推進している価値観に近いものであるならば、そのグループに連絡を取り、フェアやフェスティバルで何らかの意思表示をしたり、スピーカー(話し手)を交換し合ったりするということも考えられる。他のグループと共に働くことは可能である。難しいが、可能である。……
 すべての人間が和合を求めている。それゆえ、人々はグループに参加したり、グループを形成したりするのである。同時に、すべての人間が自分の個人性を、転生しているすべての魂のユニークな特質を表現したがる。自然で有機的で、偏見や硬直性のない種類の和合のみが、この地球という惑星をその住人にとって非常に興味深いものにする豊かな多様性のために適切な枠組みを形成するのである。

(ベンジャミン・クレーム、『多様性の中の和合』)

健康、治療、カルマ

Q:(1)脳脊椎硬化症の(内的な)原因を説明してください。(2)予妨のための方法や生活様式などを描写してくださいますか。(3)あるタイプの人々が、この病気により罹りやすいということはありますか。(4)どうしたら、この病気に最も良く対処し、または治療することができますか。
A:(1)脳脊椎硬化症の影響の裏に、単純な別個の原因や唯一の要素というものはありません。すべての病気と同様に、魂のエネルギーの間違った、または不適当な使用の結果です。しかしながら、この基本的な原因が脳脊椎硬化症として顕れるためには、いくつかの他の要素がなければなりません。例えば、この特定の病気に罹りやすい遺伝的素因があることです。また、ストレスに対処するのに不適当なほど神経系が過敏であること、長期にわたって強いストレスがかかる、もしくは有害な環境や職業にさらされている状態、強烈な創造的エネルギーの挫折によって内的なストレスが引き起こされること、生きる目的または意志が突然崩れることなどです。脳脊椎硬化症の背後にはこれらのいくつかの、またはすべての要素が見つけられるでしょう。
 (2)創造的または奉仕的活動に最大のはけぐちを与えるような生活様式を見いだすべきです。これは、もちろん、比較的高度に進化した人々すべてに言えることです。創造性と奉仕したいという願いは、魂との接触とその影響の結果であります。
 (3)弱い神経組織を持った創造的な人々で生きる意志をある程度失った者が、少なくとも論理的には、この病気に最も罹りやすい可能性はあります。
 (4)神経組織を強化し、生きる意志を、そしてあるがまま存在する意志を回復することです。また、創造的表現や仕事の妨害となるものを取り除くことや、奉仕への願望を強め、奉仕を受け入れることです。

2024年7月号目次

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
ばくち的ジェスチャー/人類の歴史的選択

編集部より/今月号の内容概説

視点
グリーン・トランジションに関して、
人間の知性は人間の貪欲に勝てるだろうか?
ビル・マッキベン

通貨制度を利用して気候変動を解決する 第一部
セバスチャン・グラーフ/ラーズ・グラーフ

2024 ゴールドマン環境賞
7人の勇気ある環境活動家が表彰される

カルロ・アクティス:最初の 「ミレニアル世代の聖人」

時代の徴
秋田のUFO/民家の光の模様

アフリカの「緑の長城」構想

私たちの惑星の管理―選集
Stewardship of our Planet-a compilation

デーヴァとエレメンタル
アート・ユリアーンス

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

編集長への手紙
2007年のテレビへの出現 他

 

ばくち的ジェスチャー

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 人々が正しい関係に向けて断固たるステップを取るときはいつも、対決に向けて同様の断固たるステップを取る人々が必ずいる。大勢の人間がより大きな自由と正義のために働き、そして死んでさえいる──と同時に、他の勢力は減少する彼らの力(パワー)を強固にするための冷笑的な試みで平和を脅かす。その間、全体としての人類は、放棄され克服されるべき昔の古い憎悪の思考の再発を目撃して、恐れおののきながら見守る。

 あなた方の兄たちであるわたしたちもまた、この危険なやり方を注意深く見守るが、恐れてはいない。良識は、得るものと失うものとを大体、はかりにかけてみるとき、少なくとも不安定な平和を受け入れることを強いることを、わたしたちは知っている。
 これからは、このシナリオが世界中で繰り返されるだろう。“超大国”は彼らの力を維持しようと、あるいは増すことさえ試みるだろう、しかしながら、現状維持を損なわないように慎重にやらなければならないことを知っている。

 一体いつまで、諸国家はこの無益なゲームをすることができるのか。唯一の分別あるコースは、すべての者のための平和と繁栄のために、共に働くことである。この方法によってのみ、諸国は国民に、平和の歓び、正義(公正)の繁栄、そして分かち合いの至福を得るための用意をさせることができるのである。

(シェア・インターナショナル誌2014年6月号)

人類の歴史的選択


──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 人間が歴史的選択をするときは到来した。間もなく人類は極めて重大な決断を、すべての男、女、子供の未来を、まさに地球上の生きものすべての未来を決める決断をしなければならないことに気づくであろう──惑星地球において途切れることなく、限りなく発展する創造性か、あるいは、われわれの住処であるこの惑星上の人間および人間以下のすべての生命の恐ろしい滅亡かの選択である。

 残念ながら、人間は原子の核に隠された恐ろしいパワー(力)の秘密を発見して、それを戦争のために利用してきた。人類は競争や貪欲、権力への渇望によって非常に分離しており、偶然か故意による絶滅の危険は絶えず存在する。であるから、人はより安全に生きるための道を探さなければならない。今日、人類および諸国家の個性はあまりにも強力であり、人生の奮闘の中であまりにも分離しており、彼らは道を見失ってしまった。人は生き延びるために速やかにそれを見いださなければならない。

 かくして、偉大なる者たち、あなた方の兄たちは平和への唯一の道を示そうとしてきた。分かち合いと正義のみが平和をもたらすだろう、とわれわれは言う。すべての人間が、心(ハート)の中で、平和を願う。われわれの勧告は本当に単純である、しかしこれまで、人類にとってそれを把握することは困難であった。人間は神聖なる自由意志を持ち、彼らの運命の支配者である。分かち合いと正義の道を取りなさいと、われわれは勧告する。それは「同胞団」の衣であり、それなしには、人は十分な人間とは言えない。

(シェア・インターナショナル誌2013年3月号)

編集部より/今月号の内容概説

本誌

 本誌シェア・インターナショナルの協働者(コーワーカー)たちは、「シェア・インターナショナル誌というのは何についての雑誌ですか」とよく聞かれる。
 その質問に答える方法はたくさんある。1982年、本誌が創刊される直前、私たちは次のように書いた。「シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向──政治的と霊的──を統合する。主な目的は、新しい時代の世界教師マイトレーヤと知恵の覚者方が今、私たちの中におり、徐々に公の舞台へと出現しつつあるという事実を知らせることである。同時に、現在、世界的規模で起こっている政治的、社会的、経済的、霊的な変化の底に横たわる統合を示し、この世界をより正しい、慈悲深い線に沿って再建するための実際的な行動を刺激することを意図する」

 本誌は、いのちについての雑誌である。おこがましい主張だと言う人もいるだろう。定期購読者なら、歴史のさびついた扉の鍵が開けられるのを目にし、頻度は低いものの、ほとんどの人が知らない文明、例えばアトランティス文明へと思いをはせることになったことを思い出すだろう。さらに重要なのは、アトランティスのような不可思議な世界が最終的に失敗し、容赦ないカルマの波間に沈んだのはなぜかを説明するため、古代の記録文書(アーカイブ)が開かれることである。貪欲、はなはだしい物質主義、分離主義が、アトランティスを終焉に導いた──今日、まさにこの教訓を心に刻みつけなければならない。第一次世界大戦と第二次世界大戦の淵源は、そうした初期の暗黒時代にまでさかのぼることができる──もう一つの教訓である。言い換えれば、この出版物は教育的で啓発的であり、現代とその先の時代のための指針を提供するものである。

 本誌のページをめくれば、人類が一つの存在であるだけでなく、地球上のすべての生命と絡み合っており、自然界に対する責任を負っているということを知ることができる。そして、これはスリルを感じさせることであるが、私たちの惑星は太陽系という太陽の家族の一員であり、その太陽系は偉大な生命そのものである、ということが書かれている。さらに、人を謙虚にさせるような事実として、太陽系内の他の惑星には、私たちの幸せだけを願い、カルマの法則の制限内で私たちを私たち自身から救うために奉仕しようとする、知性を持った善良な友人や助力者たちが存在している。
 本誌は、未来についての雑誌であり、私たち全員が切望する世界をどのように創造することができるかについて書かれている。「私たち全員」とは、新しいあり方や生き方を切望するすべての人々のことである。こうしたページは、未来への鍵を握っている。というのは、私たちはマイトレーヤの知恵と教え、道を示す者としての覚者の言葉、そして覚者と緊密に連携して働いた高位の弟子の言葉を読むことができるという幸運に浴しているからである。これ以上の助言や援助を望むことができるだろうか。

 本誌の表紙から、読者は自分の魂への呼びかけと、奉仕したいという、高位我とのより緊密な関係へと移行したいという、自分の志向への励ましを聞くことができる。それは、直観を呼び起こそうとする霊(スピリット)の声である。直観は、霊的なエネルギーとインスピレーションを吸収する体験に心を開いている人々に内在する、最高で最良のものである。こうしたエネルギーとインスピレーションは、人を道に沿ってさらに前進させることができる。
 私たちは覚者方の言葉をひそかに知っている。覚者方が存在しているという事実だけでも、世界と──私たちが理解し得る限りの──大計画のための奉仕へと邁進するのに十分な希望の礎となる。覚者のような存在がおられ、神の大計画があり、大生命には意味と目的があるということを知るだけでも、希望や愛、私たちがその一部である大生命に対する畏敬の念の源となる。導きがあれば、正しい選択をすることはより容易になる──その導きを心に留めるなら。

 生命への畏敬の念が、今日の世界から広く失われていることは議論の余地がない。私たちの世界は「変になっている」からである。私たちは混沌とした状態にある。私たちは、もしくは権力の座にある者たちは、危機からさらに大きな危機へと、地域紛争から国家紛争へと、国家的な緊張から国際的な緊張へと、そして危険な戦争挑発、軍国主義、政治工作へとなだれ込み、より深刻な危機を引き起こしかねない。
 太陽系の家族──他の惑星に住む「兄弟姉妹たち」──が愕然として地球を見つめ、地球とその子供たちを救うために太陽ロゴスに祈っている姿を想像するのは、それほど突飛なことではない。地球の子供たちは盲目的で、道を踏み外してしまい、間違った選択をすることに固執しているように見えるからである。毎日のように虐殺され、数百万人規模で家を追われ、食べ物があるのに飢え、疎外され、屈辱を受け、私たちの冷淡な無関心や手をこまねいているばかりの不作為によって薬物や絶望に追いやられている人々にとって、確かに地上には地獄がつくり出されている。権力者の行動に個人として賛成であろうと反対であろうと、日々の集団的な決断によって、私たちは故郷の惑星のいのちを脅かし、自分たち自身と太陽系のための大計画を混乱させている。間違った選択によって、人類自身が機会の窓を閉ざそうとしている。私たちには自由意志があり、間違った選択をし続ける権利があるが、そうすることで選択肢を制限している。分離的で、暴力的で、否定的な決断をするたびに、聖なる介入の「窓」を狭めているのだ。

 マイトレーヤと覚者方は、奉仕するように呼びかけられたと感じるなら、奉仕の喜びを受け入れるよう、そうすることができる人すべてに促している。声を上げ、正義や平和、分かち合いを要求するよう、そうすることができる人すべてに勧めている。統合と寛容を目指すよう、解決策を見いだすために志を同じくする人々と協力する機会を探すよう、世界を救い、過ちを正すことを始めるよう、人々を励ましている。本誌は、必要とされるインスピレーションを提供することができる。また、助けたいというハートの切望や、偉大なる方の言葉を引用すれば、「同じ日が二度と繰り返されることなく、誰も窮乏することのない」未来を創造したいという切望を刺激することができる。そうした未来においては、意味と目的が認識されることによって人生は神聖なものとなる。そして、すべての人が自分自身を潜在的な神であると知り、その神性を表現するために生きることになる。 

今月号の内容概説

 この合併号[日本語版は7月号と8月号に分けて発行]では、このような考えとねらいを念頭に置き、地球の健康と私たちの管理義務に焦点を当てるとともに、戦争と人為的な紛争の背後にある闇の力について警告することにした。デーヴァ(天使)とエレメンタル(精霊)の神秘的な世界も明らかにしている。ベンジャミン・クレームが提供した回答は、私たちが自然界のすべての王国と相互につながり合っており、そうした王国に影響を及ぼしているという考えを是認している──現在の世界的な異常気象がその証拠である。イエス覚者はアポロニウスとして生き続けたが、これは輪廻転生の事実を証明している。ベンジャミン・クレームの師は、この惑星を救うことを選択し、「平和の歓び、正義(公正)の繁栄、そして分かち合いの至福を得るため」、私たちの自由意志を賢明に使うよう助言している。

読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けてきた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したい。

 これらの質疑応答はすべて、以前に発表されたものであるが、今日の世界に関連しているため、掲載することにした。

 ベンジャミン・クレームは、気象や気候に対して人類が及ぼす影響、惑星の資源の汚染、人類と地球上のすべてのいのちとのつながりについて説明している。

「天候そのものが、私たちの態度によって影響を受けます。私たちが調和のうちに生活することなく、多くの混乱や戦争、そして生活水準の極度の差の中に生き、何百万の人間が不必要に飢え、さらに多くの人々が絶えず苦悩と窮乏の中に生きるような状態をつくり出していると、私たちは破壊的なエネルギーをつくり出し、それが必然的にエレメンタル(精霊)の生命に影響を与えます。精霊の活動が世界中の天候をつくり出すのです。彼らが人類のつくり出す不調和に対し反応し、その結果、地震やハリケーンや洪水などが起こります。私たちが平衡状態を取り戻すとき、彼らも天候もずっと予測しやすい『正常な』ものになるでしょう」

(ベンジャミン・クレーム、シェア・インターナショナル誌1990年4月号)

Q:市場のフォース(力)のせいで、私たちは環境を破壊し、人々は飢え死にし、何百万もの人々が貧困にあえぎ、麻薬や犯罪が蔓延しているように思います。今が本当に状況を好転させる時なのでしょうか。マイトレーヤや覚者方は本当に、私たちを変化させるのに必要な影響を及ぼすことができるのでしょうか。

A:私はこう言わなければなりません。マイトレーヤ御自身が、そろそろその時だと考えておられるが、私たちが今、始める必要がある、と。水や土壌、河川に存在するあらゆる汚染の浄化を始めなければなりません。私たちは、触れるものすべてを破壊し、有毒で致命的なものにしています。ですから、私たちは変わらなければなりません。自分たちのためだけではなく、子供や孫たち、その先の世代のためにも、環境と共存し、持続可能な経済を構築することを学ばなければなりません。こうした汚染を浄化するには、おそらくあと20年しかないでしょう。

2024年6月号目次

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
理性への呼びかけ/2016年の危機についての覚者のコメント

編集部のコメントと今月号の内容概説

視点
「不条理だ!」:米国の億万長者の税率は労働者階級より低い
ジェイク・ジョンソン

報道の自由と気候ジャーナリズム:危機において団結する
ファルハナ・ハク・ラーマン

すべての人のためのより良い未来
市民集会:政策立案への新たなアプローチ

学生ジャーナリストが 「ニュース砂漠」 を再生させる

抱き合おう、諸人よ!
アンドレア・ビストリッヒ

アダルツ・イン・ザ・ルーム
ベトナム戦争時代を彷彿とさせる学生たちの抗議活動
若者が舵を取る ―覚者より/ベンジャミン・クレーム筆記 2012年3月1日

時代の徴
神聖なる遍在/白いバファローがラコタ (スー) 族の予言を成就させる/
ダミー核弾頭を撃ち落とす UFOが撮影される

世界トップの気候科学者の77% が 2.5°Cの地球温暖化が起こると考え、 恐怖を感じている
オリビア・ロザンヌ

マルク=アンドレ・セロス著
『世界の起源:人類が土壌に与える影響と温室効果ガス』
ドミニク・アブデルヌールによる書評 第三部

マイトレーヤの裂開の剣―選集
Maitreya’s Sword of Cleavage-a compilation

ギラド・エルダン氏は、失敗を運命づけられたイスラエルの戦略を明らかにして、世界に有利な働きをしている
ジェフリー・D・サックス

治療
アート・ユリアーンス

編集長への手紙
内なる外なる真実 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

理性への呼びかけ

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 この世代が直面している最も重大な問題は生態系の不均衡であり、それが地球の膨大な領域を脅かすことを人類が認識する時が間もなくやって来る。知ってのとおり、この問題がどの程度のものかについて人間の意見は分かれている。しかし、この生態系のジレンマを真正面から直視して対処しない限り、多くの者にとってその将来が危ぶまれる。

 間もなく、多くのグループがこの危険の深刻さに気づくだろう、そして年毎に、彼らは大災害に近づいていく。地球温暖化によって放たれたエネルギー(フォース)は、今や人間が使用できるコントロールの装置をはるかに超えている。
だから、まだ少し時間がある間に、注意して聴きなさい──海の水位は容赦なく上昇しており、しかも人間は、のんびりと、彼らの将来を賭けている。
S.O.P.──Save Our Planet(我らの惑星を救いなさい)。

(2014年11月8日、シェア・インターナショナル誌2014年12月号)

 2016年7月25日、ベンジャミン・クレームとの編集会議の最中、彼の師である覚者は、当時の世界危機についての見解の提供を求められた。当時は、英国がEU離脱を投票で決め、シリアでは戦争が継続中で、南米ではジカウイルスが人命を奪い、ヨーロッパの各都市で多くのテロ攻撃が発生していた。以下に覚者のコメントからの抜粋を掲載する。私たちの本質的な一体性と変化の必要性を認識するようにという呼びかけは、8年近くたった今、いっそう緊急性を帯びてきている。

2016年の危機についての覚者のコメント

 ……大混乱はほとんどいつも、ひとつの宇宙(コズミック)の状態(周期)から他の状態への変化の結果である。多くの人々はいまだ古いあり方の中に捕えられている。多くの人々は行動やあり方を変える必要を認知するには、あまりにも不安であり、あるいは全く気づいていない。

 また、人類が新しいエネルギーにどう反応するかの問題である。ほとんどの反応は貪欲か恐れに基づいている。富める者たちは(党派などに左右されず)独立し、非常に貪欲になった。彼らは利用し得るすべてを有利に獲得できないだろうということを恐れており、また彼らの富を失うことを恐れている。人は、世界がひとつであることを、ひとつの人類であることを認識しなければならない。貪欲と競争に基づいて資源・富を管理する金持ちは、危険を覚悟で、この真理を否定する。

(シェア・インターナショナル誌2016年9月号)

今月号の内容概説

 この号に載っていないことについて述べたい。私は、東エルサレムに本部を置く国連難民救済事業機関(UNRWA〈アンルワ〉)で働く職員にインタビューを申し込んでいた。彼はインタビューに同意し、私たちは日時を調整しているところだった。連絡なし。何日も経過した。シェア・インターナショナル誌の本号の締め切りが迫っていた。私は──主要メディアからの情報ではない──ニュースを知っていたので、明らかに何かがひどく悪い状況になっていることを悟った。携帯電話で撮影した動画の断片をオンラインで見つけた。UNRWA敷地内への放火攻撃の様子が映っていた。その敷地には、UNRWAの救援トラックのために必要な燃料タンクがある。イスラエルの消防車が敷地内に到着するのが異常に遅かったため、援助機関のスタッフが自分たちで火を消そうと奮闘している間、入植者たちは「国連を焼き払え!」と叫びながらスタッフに石を投げつけた。この短い動画では、UNRWAの施設を攻撃する過激派の群衆から、ヒステリックで興奮した笑い声が聞こえてくる。

 数日後、驚くほど控えめな簡潔な説明を受けた。「残念ながら、放火事件などで忙しくなってしまいました」
 新しいインタビューが今後の号に掲載される予定である。
 今月号では、他の号と同様に、世界の動向や出来事について考察し、良いこと、驚くほど良いこと、良くないこと(解決や変革が急務となっている問題)を浮き彫りにしている。

 すべて読んでください! ニュースと事実に基づく報道の欠如、言論の自由に対する検閲、民主主義と民主的権利の否定、正義と、正義や平等の否定などが取り上げられている。リーダーシップの不在についての報告や記事も紹介している。高齢の指導者たちがジェノサイド(集団殺害)を黙認する一方、学生たちは「アダルツ・イン・ザ・ルーム(分別ある大人)」として先頭に立ち、平和のため、戦争犯罪への反対のために抗議している。

 地球の窮状に注目している記事がある。それに続いて、土壌──私たちがその上を歩き、当たり前のことと思いがちな大地──の役割について詳細で興味深い考察が加えられている。『世界の起源』についての書評の第三部を参照していただきたい。

 ジェフリー・サックス教授は、リクード党の「パレスチナ政策」と、イスラエルとアメリカの国益との関係の影響について鋭い分析を行っている。「リクードの戦略は、イスラエルの安全保障に関して完全に米国に依存している。米国は、イスラエルの大規模な戦争犯罪に驚愕して団結を強め、完全に反抗的なイスラエルに二国家解決策を課すことに賛成する国際社会における唯一の阻止勢力となっているからである。それにしても、米国の経済、金融、商業、外交、軍事といった中核的利益は、国際システム内でイスラエルと共に孤立することとは相容れない」

 ベンジャミン・クレームは、治癒、医療、カルマ、病気についての質問に答えている。アート・ユリアーンスは、医療と治療の将来について書いている。ベートーヴェンの交響曲第9番についての記事もある。合唱付きの最終楽章は、調和や協力、精神の癒しへの人類の憧れを物語っている。
 ベンジャミン・クレームの師が「理性への呼びかけ」という記事で発した呼びかけと警告を否定することはできない。ベートーヴェンとシラーもまた、時を超えて私たちに呼びかけている。
 ベートーヴェンの輝かしい希望に満ちた音楽は、シラーの詩「歓喜の歌」と組み合わさり、人間精神を回復させ、平和への憧れを呼び起こしている。「抱き合おう、諸人よ!」と。

読者質問欄

Q:西洋のオーソドックスな(フロイト派およびフロイト後の学派)の精神分析心理学は、すべての人にとって必然だとされる一定の基本的前提に基づいています。例えば、父や母との愛情─憎悪関係や、エディプス・コンプレックスなどです。(1)これは妥当な見地ですか。ノイローゼは避けられないことですか。それとも、そのようなノイローゼは、ある場合には当てはまるが、他の場合には当てはまらないですか。(2)もし西洋の心理学が部分的にのみ正しいのであるならば、普遍的に妥当なものとなるためには、どのようなステップが取られる必要がありますか。現代の心理学が秘教心理学と融合し始めることは可能ですか。

A:(1)明らかにエディプス・コンプレックスは存在します。人々は過去にも現在も、親を愛し、同時に憎みました。そして、人々はこの未解決の両分を、後々の人間関係のすべてに持ち込みます。これがフロイトの基本的な臨床的、客観的研究結果です。それが必然的な避けることのできないことであるかということは、また別のことです。秘教の見地からすれば、そうである必要はありません。これは社会的に条件づけられた現象であり、間違った人間関係が、ひとつの世代から次の世代へと伝えられた結果です。さらに、それがどの程度存在するかは、個人の進化の段階、特に、その個人が識心(メンタル)的に偏極しているか、情緒(アストラル)的に偏極しているかによります。高度に進化した、メンタルに偏極した弟子にとっては、全くそうである必要はありません。彼は、通常、自分の矛盾し合う感情をうまく処理することができ、解決をします。より高度に進化していればいるほど、これが言えます。


 (2)現代の心理学と精神分析学の考え方の中にある大きな欠陥は(間もなく是正される欠陥ですが)、人間の魂とその転生の周期についての概念が抜けていることです(ユングとユング学派を除いては)。必然的に、これは因果(カルマ)の基本的概念をも無視します。
 七つの光線とその強力な影響は、現代の心理学者たちにとっては、いまだ閉じられた本のままです。人間の三重の構造──霊と魂と肉体人間(パーソナリティー)──の特質が知られ、受け入れられるまでは、再生誕の事実、カルマと個人の光線の影響が考慮されるまでは、そして魂の特質と個人の目的が確認されるまでは、現代の心理学はこれ以上進歩することができません。現在のところ、ノイローゼの単一的基礎の概念から原始的エネルギーの発見を導いたウィルヘルム・ライヒの先駆的仕事を除いて、一般的に言って、現代の心理学はその内部に葛藤を抱えています。ノイローゼの影響の改善に多くの有益な臨床的仕事をしているかたわら、現代の心理学は意識せずして、次の大きな前進──人間の魂の「発見」──を待っています。 

2024年5月号目次

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
腐敗行為の終止

今月号の内容概説

視点
「私たちが持っているものはお互いだけ」

マルク=アンドレ・セロス著
『世界の起源:共生』
ドミニク・アブデルヌールによる書評 第二部

米国と英国に羞恥心があれば、
パレスチナを国連加盟国として歓迎するだろう
ジェフリー・D・サックス、シビル・ファレス

ウォー・オン・ウォント
それでもわれわれは立ち上がる: 連帯と抵抗のフェスティバル

死亡時の脳研究により、 生死の境界の曖昧さが判明
エリッサ・グラーフ

ジョナサン・グレイザー脚本・監督作品、 2023年
「関心領域」
フィリス・クレームによる批評

星/恐ろしい事態のただ中で夢を生きる

時代の徴
奇跡が世界に溢れる 他

環境に関する良いニュース

存亡の機なのか? ファシズムの危険性
フェリシティ・エリオット

勇気と真理-選集
Courage and truth-a compilation

すべての人のためのより良い未来
国際女性デー:「私たちは、はるかに速く進まなければなりません」

科学 (第二部) 心理学
アート・ユリアーンス

共有社会のための教育
ジェイソン・フランシスによるミカル・セラ氏へのインタビュー

編集長への手紙
信の問題 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向――政治的と霊的――を統合する。