読者質問欄

世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けました。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したいと思います。

今月は科学界が新型コロナウイルスに対するワクチンを研究している中、ワクチンの実施に関する質疑応答をここに再掲載します

Q ワクチンの実施に反対する行動が急速に高まっています──明らかにそれにはもっともな理由があります。製薬会社が巨大な利益を得るために仕組まれた大きな陰謀があるように思われます。他方、何千もの人々が死に、多くの人々が副作用のために障害を負っています。全体としてワクチンによって達成されたとされる業績はねつ造されており、統計は操作されています。それは危険で自然に反する方法であり、自然で健全な生活を送っていれば通常の人間には不要なものです。「シェア・インターナショナル」誌はなぜアフリカのワクチン・キャンペーンを「良いニュース」として伝え、完全にそれに同意しているのですか。

A ワクチンは(ホメオパシー的に製造されたものを除いて)病気を克服するための最良で最終的な解決法ではないかもしれませんが、大衆的な規模ではアフリカ、インド、そのほか多くの国々で多くの恩恵をもたらし、障害となる病気から人々を解放しています。質問のような無知で教条的な発言は危険なものだと思います。これは、覚者の見解です。
(2002年4月号)

Q (途上国の)子供たちはすでにやせ衰えてしまった体にけがらわしい薬品が必要ないことは確かです。彼らが必要としているのは純粋なきれいな水、公衆衛生(下水設備)、栄養であって、彼らは(ワクチンのような)他の異質な物質は必要ないのです。
シェア・インターナショナル誌1991年5月号での、途上国の子供たちのワクチンや予防接種についてのあなた方の情報に関して、あなた方は単に化学、医学、生体解剖のシンジケートによって宣伝された嘘をオウムのように繰り返しているだけではないですか。

A あなたの言うように、生活に第一に必要なのはきれいな飲み水、栄養のバランス、公衆衛生であることは間違いありません。シェア・インターナショナルはめったにそれを強調するチャンスを逃しはしません。しかし、何百万もの子供たちにはそれはまだまだ手の届くものではなく、それが届くようになるまでは、これより望ましくない、予防という手段が使われ続けなければなりません。このような予防接種などの予防的な手段の効果を完全に非難してしまうことは、私たちには赤ん坊を風呂の湯水ごと捨ててしまうようなものに思えます。それは開発援助の世界の人々で、(私たちのような)構造上の変化を主張するが、そのため食料や緊急援助は否定する、という立場を取るのにも似ています。またワクチンと一口に言っても様々なワクチンがあります。ホメオパシー療法で用意されたワクチンが様々な病気に対しての無害な医療を提供するのに全面的に効果的であると証明されたことは、あまり広く知られていません。世界中で使われると、現在の疫病を安全にコントロールする方法が利用されるようになるでしょう。
 ユニセフではその仕事として、世界中の何千人ものプロのワーカーやボランティアの人々が子供たちの人権のために働くという純粋な目的に支えられて喜んで働く用意があり、また実際に無数の子供たちの命を助けてきました。シェア・インターナショナルは救われた子供たちの数を数えてはいませんが、私たちは発展途上国におけるユニセフの数々の活動を見てきて、その組織の仕事に深い敬意を持つものです。
(1991年6月号の読者からの手紙への回答として)