生活の霊的基礎――選集

The spiritual basis of life ──   a compilation

生活の霊的基礎というテーマに関する引用文の選集を掲載する。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第・巻、第・巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 霊的生活は信条や礼拝とは関係ありません。それは神性との一瞬一瞬のつながりの感覚、神や他者と分離していないことの感覚です。あなたの子供に、模範によってこのことを示しなさい。そうすれば、彼らはあなたの目の前で神性の模範として成長するでしょう。

(『光の勢力は集合する』

 人類の霊的危機は今日、政治と、特に経済の分野を通して集中しており、そこで解決されねばなりません。ということは、魂の様相、霊的な様相が持ち込まれねばなりません。
 私たちは自分たちがやっていることを見直さなければなりません。そしてそれを変えなければなりません。人類は、変わるか、死ぬかです。このことを覚者は非常に明確に記述されています。「協力は和合のもう一つの言葉である。和合と協力がすべての人間にとっての未来への跳躍台であり、達成への保証である。人類の裡に偉大なる力の貯水湖が未開栓のまま横たわっており、協力の魔術によって解き放たれるのを待つ」

(『協力の術』)

 社会の再建が、分裂を最小限にとどめながら、徐々に行われるだろう。分かち合いと愛に基づいた社会を願う人間の希望は、徐々にかなえられるだろう。新しい時代は、各人にそれぞれの正当な場を保証するだろう。これらの新しい形態が、人間の中にいまだ漠然としか感じ取られていない神の属性を表現させていくだろう。これまで自覚されていなかった知覚と受信の能力が人間の裡に目覚め、人間の霊的基礎についての理解が速まり、人間の内的神性がますます高まるリズムで顕されるだろう。

(『覚者は語る 第Ⅰ巻』─社会生活への新しいアプローチ─より)

 わたしの教えは二重である。一つは、人間の物質面にかかわることであり、人生の必要事項である。もう一つは、我々が神と呼ぶあの聖なる存在と人間との関係についてである。わたしの言語の中では、これらは同じものである。なぜなら人間同士が正しい関係を築いてこそ、神との正しい関係を築くことができるのであるから。わたしの計画は、これをあなたがたに示し、人が己自身の裡に、分かち合い、愛し、信頼する能力を見いだす時、その瞬間から神へ向かう登り道が始まることを教えることである。

(『いのちの水を運ぶ者』第29信より)

 私たちは、霊的という言葉は、すべての人々のための、大部分の人々のための積極的な改善を意味するものだと理解しなければなりません。霊的という言葉は、人々を人生のより高位の状態に引き上げる何かを意味するものです。それが物質的、情緒的、メンタル的、霊的あるいは魂の世界であっても同じことです。人類を向上させるものは何でも基本的には霊的であると言えるのです。それは宗教に限ったことではありません。宗教は一つの手段にすぎません。私たちは意図において基本的には霊的である政治的、経済的、社会的構造をつくり出さなければなりません。

(『死海文書と義の教師』「不朽の智恵の教え」より)

 わたしの使命は始まる。わたしは出現するにつれて、世界の前に変化の必要性を提示しよう。これらの変化は、我が友よ、天与のものである。人は、神に向かって進むにつれて、その霊性を実践する必要がある。人間社会のすべての機構が、聖なる光で輝かねばならない。すべての人間の思考のしかたが、裡なる神を顕さねばならない。この真理が、我が友よ、変化の基礎にある。これを知るとき、あなたがたは喜んでこの必要を受け入れるだろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第96信より)

 今、我々は本質的に霊的危機に直面しているのだが、それは政治や経済の分野を通して表面化している。であるから、マイトレーヤは政治と経済の領域内で働く決意をされ、そして分かち合いの原理を強調され、それが人間の未来のすべての進歩への鍵であると言われた──「分かち合うとき、あなたは兄弟のなかに神を認める」。「人間は分かち合うか死滅するか」。分かち合いは聖なる原理である。すべての機構はその内的神性を反映しなければならないことを認めるまで、我々は進化の旅路において一歩も先へ進めないだろう。我々がそれを認識するや否や、全く新しい状況への扉を開く。

(『マイトレーヤの使命  第Ⅰ巻』)

 行動は彼ら自身から起こさなければならないことを、人々は認識しなければならない。さもなければ、何も新しいことは起こり得ない。人間がこれに気づくとき、彼らは自然に、希望に燃え立つハートで、行動するだろう。そのようであろう。そのようにして人間は彼らの運命を全うし、彼らの前に開かれる新しい時代のためのより良い枠組みを創るだろう。
 マイトレーヤは、人間を正しい関係に導くための彼の仕事の始まりにいるにすぎない。しかし、すでに彼のことばが何千万の人々を勇気づけ、行動して、彼らの運命を、革命を通してではなく、自分たち自身の運命の啓示を通して、当然の権利として要求するように活気づけるだろう。

(『覚者は語る  第Ⅱ巻』─人々はマイトレーヤに気づく─より)

 政治の道徳的、霊的側面──多くの教会の指導者が民衆の弁護のために公に出て来ている。彼らは政治家に挑戦して、権力を持つ者が迂回することのできない道徳的、霊的な側面を突いている。もしこの側面が回避されるならば、必然的に危機が訪れる。
 商業主義だけでは浅薄な信条であることを認識しはじめている政治家が出て来ている。基本原則の明確な再考察が他の優先事項、つまり基本的な必要をまず満たすというようなことを生じさせ、それは経済的・政治的方針の再検討につながるだろう。

(『いのちの法則』)

 私たちは世界の経済機構を変革せねばなりません。そうすることがより正しいからではなく、それが非常に邪悪で不正義なものだからです。私たちがそれを変革しなければ、世界を破滅させるでしょう。事は単純そのものです。私たちは調和に基づいた、したがって平衡のある社会で、本来の生き方(魂としての)をし始めることができるように、それを変えねばなりません。その平衡があるとき、私たちは自分たちが本来誰であり、何であるのかについての認識を増大させるのです。それが私たちの危機であり、今日の私たちの問題です──自分が誰であるかを知ること。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』)

 分かち合いは聖なることであり、神の子供たちのための神の大計画の一部であり、いつの日か具現されねばならない。人間が分かち合うとき、分割は狭まり、分離は癒されるだろう。そして三つの主要な政治構造を通して、神の愛と意志と知はより正しく反映されるだろう。すべての人間が参加する真の民主主義が今日のまがいものに取って代わるだろう。新しい自由の精神が共産主義の理想に温かみと愛を添えるだろう。情け深い神の意志を具現する真に霊的なハイアラキー(階層)が、いつの日か現在の権威主義的統治に取って代わるだろう。このようになるだろう。このようにして外的形態が内面の聖なるいのちと目的を反映し、人間に新しい表現と関係の様式を提供し、神の特質がますます実現されていくだろう。

(『覚者は語る 第Ⅰ巻』─新しい時代の政治形態─より)

 この地球を搾取することをやめ、その資源の悪用をやめねばなりません。動・植物界の搾取やそれらの生命の悪用をやめ、一つの世界、一つの人類、一つの生命であることを示さねばならない。これが人間の運命です。人間の役割は、動・植・鉱物界、その霊的エネルギーの伝導者として働くことであり、そうすることによって、神の共働者となるのです。これが人間の真の約束です。もし人間が霊的生活を宗教生活にだけ委ねているのでは、この約束を果たせません。人間が真の霊性を生活のすべての面にあらわすときに初めて、それを行うことができるのです。それは、政治・経済・社会生活を含まねばならず、現在の機構は、もはやわれわれの真の要望に応えることができないゆえ、変えられねばなりません。

(『世界教師(マイトレーヤ)と覚者方の降臨』)

 すべての国の憲法は究極的には自由と解放と救済という三つの原則に基づくものになるだろう。自由は個人的レベルで作用し、解放は国家的レベルで作用し、救済は霊的レベルで作用する。世界的相互依存というリアリティ(現実)がわれわれの認識の中で確立された事実となるだろう。そうなる時、「すべての人間は兄弟姉妹である」という事実が制度機構や実際的活動計画の中にますます取り入れられて、この実体を反映するものとなるだろう。諸国家も同胞愛、共通の目標、共通の抱負を体験することができ、そうなるだろう。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』「マイトレーヤの予報」より)

偉大なるスペインの詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカが飢餓の終止について述べた素晴らしい声明がある。

「飢えが地上から除去される日には、世界がかつて知ったことのない最大の霊的爆発があるであろう。その偉大なる革命の日に世界中にどっと沸き上がる喜びを、人類は想像できない」

これは非常に大胆な主張に思えるかもしれない。しかしこれは、豊かなる世界において飢餓を除去することが人間の神性への最初のステップであることを認識したものであると信じる。なぜなら、それは人と人との間の正しい関係への最初のステップであるから。人類は一つであることを認めて、世界の資源をすべての人間の間で分かち始めるや否や、我々は神となる道への最初のステップを踏む。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』)

 世界の一般の人々によって、その努力がすでに始められているのを見て、わたしたちの心(ハート)は喜ぶ。わたしはそのような人々に今語りかけている。あなた方の声を大きく上げなさい。あなた方の必要を世界に告げなさい──平和の必要を、正義と自由の必要を、宗教や皮膚の色や人種が何であれ、すべての人間が調和のうちに生きることの必要を告げなさい。すべての人間は本質的にひとつである。彼らはわたしの兄弟であり、わたしは一人ひとりを愛する。わたしの愛の祝福はあなた方すべてに流れる。

(マイトレーヤ、2008年3月27日、『覚者は語る 第Ⅱ巻』)

 多くの人々はこの基本的な真理に自分たち自身で目覚めつつあり、分かち合いを、不正義や戦争への答えとして見ている。かくして、多くの人々はマイトレーヤの呼びかけに応える用意がある。危機が、もはや機能しない、あるいは決して長いこと機能させておくことのできない古く廃れた形態や機構の不安定な構造に、よりいっそう深く切り込んでいくにつれて、この認識は増大するだろう。マイトレーヤが話すとき、彼はこれがそうであることを、世界は、すべてのところに住む国民の心の必要に基づく新しい、より良い形態を採用していく用意があることを示すだろう。マイトレーヤの仕事は、人間の一体性と和合、相互依存と目覚めつつある神性についてのこの増大しつつある認識を集中させ強めることである。かくして、マイトレーヤと人類はこの世界の復興のために共に働くだろう。

(『覚者は語る 第Ⅱ巻』─世界の復興─より)

 我々は誤った原理──競争、分割、分離主義、不平等──に基づいた機構を築いてしまった。これらはすべて我々の内的リアリティと完全に対立するものである。内的リアリティは人間の一体性であり、すべての人間に潜在する聖なる特質を分かち合う。内的な輝きの表現を可能にする正しい外的形態が必要である。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』)

質問 来るべき時代のための適切な社会、経済制度とはどのようなものでしょうか。
 私の考えでは、それは人間がお互いの間に、そしてこの惑星との間に持つ内的なつながりを反映するものでなければならないでしょう。維持可能な充足の原理が現在の過剰生産と競争と浪費の制度に取って代わらなければならないでしょう。ですから、相互依存と協力と社会正義と自由と分かち合いが、発展性のある霊的基盤を持つ制度の基調となるでしょう。また、それは人間の個人的なイニシアチブ(発案、工夫)と創造的な企画を考慮に入れ、それが発揮できる機会を提供しなければなりません。ただし、それは社会正義や集団の福利を犠牲にするものであってはいけません。
 ……これは資本主義対共産主義ではなくて、社会民主主義あるいは民主社会主義であり、すべての国民が自分たちの政治に完全に参加できる制度です。人民の、人民のための、人民による政治に、家庭の主婦も医者も芸術家も教師も、あらゆる人々が自分たちの役割を完全に果たすでしょう。それは、これまでに西側でも東側でも達成されたことのないことであります。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

 正義と分かち合い、正しい関係と平和──これらは永遠なる神の属性であり、それなしに長期間の進歩は不可能である。人間は今その発見の瀬戸際に立つ。新しい未来が招き、人間の変貌した凝視を待つ。その未来に入り、その未来を創って、人は、長い間隠されて認知されなかった神性を、しかし本質的に完全なままで永遠に真実なる神性を、自分自身にそして兄弟姉妹に明らかにするだろう。

(『覚者は語る  第Ⅰ巻』─弟子たちと大計画─より)

 変化のための手順を開始し、人間の裡なる神が輝き出づるように、人の生活を変換させる時がきた。これは、我が友よ、なにもむずかしいことではない、なぜならあなたがたの裡にそのような聖なる存在が宿るのであるから。わたしの任務は、その輝かしい光をあなたがたの裡に呼び起こし、本源へお連れすることである。

(『いのちの水を運ぶ者』第74信より)