ミッチ・ウィリアムズ
ノルウェーの物理学者、マリア・ストロム教授は2025年11月、意識や不朽の知恵を現代の西洋科学理論と調和させようとする科学論文を発表した。科学誌「AIP Advances」に掲載された彼女の論文「基礎的場としての普遍的意識:量子物理学と非二元哲学を結ぶ理論的架け橋」は、意識は生物学的神経プロセスの副産物ではなく、実際には現実そのものの基盤であるという理論を探求するための枠組みを確立しようとするものである。

(Photograph:
NordForsk/Terje Heiestad, flickr)
ストロム教授は、ナノテクノロジー分野における先駆的な研究で広く知られる著名な研究者である。スウェーデンのウプサラ大学でナノテクノロジー分野の特別教授を務め、スウェーデン王立工学アカデミーの会員であり、研究功労金メダルを受賞している。また、査読付き科学論文を350本以上執筆し、数多くの特許を保有しており、その多くは国内外のバイオテクノロジー企業やエネルギー企業にライセンス供与されている。またここ数年、量子物理学と非二元哲学の関連性についても探求を続けている。
ストロム教授は、アルバート・アインシュタイン、デヴィッド・ボーム、エルヴィン・シュレーディンガー、ヴェルナー・ハイゼンベルクといった著名な物理学者たちの研究を基に、シドニー・バンクス(1)によって提唱された「普遍的マインド」「普遍的意識」「普遍的思考」という「三つの原理」に基づく数学的枠組みを構築している。バンクスは、「これらの原理は形態がなく永遠であり、空間や時間、物質よりも先に存在することを強調した」。このモデルにおいて、「マインド」とは形態のない普遍的な知性であり、他のあらゆるものがそこから生じる基盤である。「意識」とは「気づきのための普遍的な能力」である。そして「思考」とは、形のない潜在的可能性を客観的な形態へと変換するメカニズム(仕組み)である。

ヴェルナー・ハイゼンベルク
(Photograph: American Institute
of Physics, Wikimedia Commons)
「不朽の知恵の教え」を学ぶ人にとって、ストロム教授によるこれら「三つの原理」の説明は驚くほど馴染み深いものかもしれない。神智学の中核をなす原理の一つは、「遍在し、永遠で、無限かつ不変の『原理』」が存在し、それについてはあらゆる推測が不可能である。それが宇宙のあらゆる顕現した形態の背後に存在しているというものである。これは、ストロム教授による「普遍的マインド」の説明と非常によく似ている。ストロム教授は「普遍的マインド」を「すべての潜在性の源、創造の原動力であり・・・あらゆる分化と構造化が生じる形而上学的な基盤」と描写している。
アリス・ベイリーを通してジュワル・クール覚者が記した著作においても(他のところでも)、すべての形態が「活動的知性(思考)」という媒体を通して顕現に至り、「意識」が「不可知の霊」と顕現形態との間をつなぐ役割を果たすという考えが示されている。したがって、「マインド」「意識」「思考」は、「不朽の知恵」の三つの「神聖な様相」と極めて近い関係にある。これらの様相はしばしば、「生命、意識、形態」あるいは「意志、愛/知恵、物質/活動的知性」と表現される。
ストロム教授はさらに、「意識」とは、時空(および既知の現実すべて)が生じる「根本的な場」であり、ビッグバン以前に存在していた場であると提唱している。量子物理学では、これは量子真空と呼ばれ、あらゆる顕現の可能性を内包する形態のない基礎的状態である。彼女のモデルにおいて、「意識」は、後の物質や形態の進化の副産物として生じるのではなく、この基礎状態そのものである。
続いて彼女は、形態のない「普遍的マインド」と「普遍的意識」が「普遍的思考」という媒体を通して、分化した状態へと移行する過程のいくつかを記述するための数学的枠組みを提示している。このような移行の結果として、時空の場が、つまり銀河や太陽系、人間といった形態が顕現へと至ることになる。
ストロム教授はこうした過程の一つを「自己内省と創造的出現」と呼んでいる。「自己内省とは、普遍的意識が自己を自覚することによって分化し得る独特なメカニズムである。この見方によれば、分化は、普遍的マインドが自らの無限の可能性を観察するという内省的な行為から生じる──つまり、意識そのものが形態を生み出す創造的なフィードバック・ループである」。これは、ジュワル・クール覚者が述べた過程とよく似ている。「モナッド」つまり「真我」が、連続する顕現界層や複数の転生を通して、さまざまな表現形態において徐々に「真我」を自覚していく過程のことである。
彼女が「対称性の破れ」と呼ぶ別のプロセスでは、対称的で、形態のない、未顕現の潜在力が、「思考」によってもたらされる揺らぎを通じて、分化した非対称的なものへと「破れる」。こうした揺らぎは、一つの恒星系、一つの種、あるいは一人の人間のマインドなど、ほぼあらゆる種類の形態として顕現する可能性がある。
ストロム教授のモデルでは、量子物理学において、「波」の状態にある亜原子粒子は、決まった位置を持たない波動関数、つまり「確率場」として存在するという。それは観測されたときにのみ「崩壊」し、特定の場所において特定の瞬間に粒子となる。原理的にほぼどこにでも現れる可能性があるが、その波は特定の場所に現れやすい確率を表している。
同様にストロム教授は、「意識」の場は純粋な可能性であり、物質として、人として、あるいは太陽系として顕現し得ると示唆している。その場は、「意識」が何らかの特定の形態で自己を表現するための媒体を提供するという。ストロム教授のアプローチにおける画期的な点は、「意識」そのものが、他のあらゆるものが生じる普遍的な可能性の場を構成していると提唱していることにある。
これまで多くの科学者が、意識と形態との関連性を指摘してきた。量子物理学において、量子現象を観察する際に、その現象に影響を与えずに観測することは不可能であるというのは、よく知られた原理である。例えば、電子や光子といった亜原子レベルの対象は、特定の瞬間に空間内の特定の位置を占める粒子として現れるか、あるいは、さまざまな方向に広がる「波」として現れるかのいずれかである。しかし、文字どおり、両方の形を取って同時に存在することはできない。それをどのように観測するか──粒子としてか、波動としてか──という選択が、観測の瞬間にその存在を文字どおり決定づける。つまり、私たちの選択がその現実を決定するのである。このような亜原子的な現象と意識との関連性は、物理学において理論的にも実験的にも広く研究されている。
彼女の理論的枠組みの多くは、物理学におけるこれまでの探求に基づいている。意識と量子論の関連性を確立するため、ストロム教授はデヴィッド・ボームの「内在秩序」理論などを発展させている。この理論は、宇宙は相互につながった一つの全体であり、私たちが知覚する現実は、あらゆるもの、空間、時間、そして意識が内包された、より深い「内在」次元のホログラフィックな投影として機能していると提唱するものである。彼女はまた、ヴェルナー・ハイゼンベルクの「ポテンティア」の概念を引用している。この概念は、波動状態にある量子粒子を物理的な現実ではなく「客観的な可能性」と捉え、私たちが物体を知覚または観察する際に、複数の潜在的な値を持つこれらの波動が、単一の具体的な「実在」状態へと「崩壊」するというものである。彼女はまた、電磁場や重力場といった場が現実の根本的な構成要素であり、物質や質量はエネルギーに対してある意味で二次的なものであり、エネルギーと交換可能であるというアインシュタインの見解も引用している。さらに、意識は唯一無二の分割不可能な全体であり、観察者と被観察者の間の隔たりは人工的あるいは錯覚的なものであるというエルヴィン・シュレーディンガーの視点も挙げている。

興味深いことに、これらの現代物理学の先駆者たちの何人かは、哲学や「不朽の知恵」の側面からも多大な影響を受けていた。デヴィッド・ボームとJ・クリシュナムルティは、25年以上にわたり、意識や、思考の性質、宇宙の根本的な実相について、詳細に記録された数多くの深い対話を交わしていた。いくつかの報告によると、アインシュタインはブラヴァツキーの『シークレット・ドクトリン』を机上に置いていたと言われ、ハイゼンベルクにこの本を勧めた可能性すらある。シュレーディンガーは、アドヴァイタ・ヴェーダーンタなどの東洋の非二元哲学の伝統から多大な影響を受けていた。

興味深いことに、『ダ・ヴィンチ・コード』などのベストセラー小説の著者であるダン・ブラウン氏が、2025年に最新作『秘中の秘』を発表したのは、ある種のシンクロニシティ(共時性)である。その物語の主なテーマは、現実の根本的な場としての「普遍的意識」であり、ストロム教授の主張と全く同じである。ブラウン氏がこの小説のために行った調査の多くは、意識が現実の根本であるという同じ基本的な考え方を探求する「ノエティック科学研究所」などの情報源に基づいていた。しかし、ストロム教授こそが、その仕組みを説明するための実際の数学的枠組みを提案し、定式化した最初の人物かもしれない。とはいえ、彼女の考えについては専門家の間で懐疑的な見方がされてきた。
ストロム教授の論文は、昨年11月の発表以来、インターネット上で大きな関心を集め、科学界でも少なからぬ論争を巻き起こしてきた。今年5月、AIP Advances誌は彼女の論文の撤回を発表し、その数学的枠組みにおける中心的な演算子の一部──例えば、「思考」を表す数学的演算子として用いられたTなど──には測定可能な量が欠けており、したがって、その枠組みを実証的に証明することも反証することもできないと述べた。したがって、この枠組みの今後の改訂版においては、科学界がこれを有効な視点として探求できるよう、数学的な「証明可能性」と実験という厳格な要件に対応する必要がある。
彼女の数学的枠組みは形式的な科学的障壁に直面したとはいえ、現代の科学的探求を前進させ、科学と、時代を超越した非二元哲学的視点との間に存在する明らかな隔たりを埋めるという点において新たなパラダイムを提示している。その枠組みはまた、意識、生命、物理的現実の関係に対する、一般層と科学界の両方において急速に高まっている関心にも呼応しているようである。彼女はこれまで、自身が提唱したモデルの撤回について具体的なコメントを控えてきたが、この件に関してストロム教授から今後何らかの動きがあるのではないか、と私は推測している。
- シドニー・バンクスはスコットランドの溶接工で、1973年に、人生を変えるような霊的体験をした。そこから彼は「マインド、意識、思考の三原則」と呼ばれる一連の洞察を導き出し、それが心理学や自己啓発の分野において、世界的に影響力を持つ運動の基盤となった。
ミッチ・ウィリアムズは、作家、講演者であり、米国イリノイ州カントンを拠点とするシェア・インターナショナルの協働者である。