Courage and fearlessness – a compilation
「勇気と恐れないこと」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第Ⅰ巻と第Ⅱ巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。
人間が変化の必要を理解するとき、今日彼らを恐れさせているものを喜んで受け入れるだろう──理解と勇気は携え合って進む。新しく見いだされる寛容が古い不信感を一掃するだろう。古い借金はご破算にされ、智恵の黎明が人間の心(マインド)と行動に差し込むだろう。人間が自分たちの一体性を悟るとき、そしてその認識に基づいて行動するとき、すべてが可能になる。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─変化の中にある世界─より)
恐れるでない、我が友よ。困窮しているすべての人々を助けるために、勇敢に、そして喜んで与えなさい。あなた方がこれをなすとき、あなた方が出でたあの本源なる神(神性)の領域に入るのである。それは神御自身の行為である。だから、我が友よ、来るべき偉大な変化の顕現をもう(ただ)待つのではなく、それらの変化をあなた方の行動によってもたらしなさい。
(マイトレーヤ、2006年4月6日、『覚者は語る(Ⅱ)』)
競争の中で表現される恐怖を人類の意識から除去してしまわなければなりません。ではどうすればよいか、その方法を見つけなければなりません。マイトレーヤに訊ねるならば、彼はこう言うでしょう──「わたしを信頼しなさい。いのちを信頼しなさい。あなた自身を信頼しなさい。裡なる神を信頼しなさい。そして世界の資源を分かち合いなさい」。私たちが分かち合いの原則を受け入れるや否や、そしてそれによって世界に正義がもたらされるや否や、競争はなくなるだろうと私は思います。
競争の災いは二つのことに基づいています──貪欲と恐怖です。貪欲は恐怖の結果です。恐怖は、いのちに反するところのものについての基本的、根本的表現です。恐怖を取り去るとき、いのちのエネルギーを解き放ちます。
(『協力の術』)
民衆は恐れることなく、はっきりとした目で将来をのぞき、公平で、平和な世界を求める彼らの志向の実現の可能性を見た。これはひとりでに起こらないことを、兄弟姉妹たちと共に、実現するための力(パワー)を自分たちの手に握らなければならないことを、彼らは知っている。また彼らは、その道が困難であり、危険なことも知っているが、それを不成功に終わらせるにはあまりにも貴重な褒美である。なぜなら、それは同胞愛という褒美、正義、平和という褒美、そしてすべての人間にとって、より良い、より簡素な、より真の人生という褒美であるから。それを達成するためにはどのような犠牲も大き過ぎることはないことを彼らは知っており、その名の下に死ぬことを厭わない。
かくして、世界の民衆は、彼らに定められた自由と正義という生得の権利を受け継ぐだろう。かくして、民衆の声は次の数カ月、数年のうちに、よりいっそう大きく、よりはっきりと持ち上がるだろう。
(『覚者は語る(Ⅱ)』─民衆の声が将来を先導する─より)
脅えながら生きる必要はないのです。誰も恐怖の中に生きる必要はありません。恐怖心はグラマーです。他のいかなるグラマーよりも悪いものであり、ほとんどのグラマーの底にあるものだと思います。(イニシエーションを授ける)イニシエーターの御前に立つ望みを持つ者は誰でもそれを克服しなければなりません。
恐怖心の中で生活している間はイニシエーションを受けることができません。イニシエートになれません。恐怖心を完全になくすまで、覚者になることはできません。恐怖心に取り組み、そして真のディサイプル(弟子)の上向きの、緊張した前進への勢いを人生の中で顕示するためには勇気が必要です。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)
わたしの軍は動く。わたしの副官たちは戦いの結果を知っており、戦闘の計画を知っている。その戦闘はあなたがたすべてを巻き込む。なぜなら、我が友よ、兄弟たちよ、あなたがたを通して新しい世界は作られねばならないのであるから。それでは、この雄々しい仕事に参加し、あなたの気概を示しなさい。わたしの愛が、あなたを支えるであろう。わたしの法が、あなたを導く。わたしの心は、いつもあなたを包む。我が友よ、恐れるでない──あなた自身の恐れる思い以外に、恐れるものは何もないのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第45信より)
変化は一度にすべて起こるのではない。しかし間もなく、正義と自由のための最初の確固とした強打が加えられ、年月を経るにつれて勢いを増していくだろう。やがてすべてが刷新され、世界中の人間はより澄んだ、より健全な空気を吸うであろう。
この重大な仕事には勇気が必要である。多くの挑戦に応じなければならない。世界を完全に変えることも、過去の遺跡の上に新しい世界を築くことも、容易なことではない。だから、勇気を持ちなさい。そしてあなた方の世界を再建しなさい。恐怖心を捨て、両腕を広げて未来を迎え入れなさい。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─未来への道─より)
神と愛は一つであるというわたしの単純な真理が、人を未来の約束に目覚めさせている。これがわたしの仕事をやり易くする。我が友よ、喜びと愛に満ちて、英雄のように、昔の武者のように行動する用意の整っている男女として、あなたがたに与えられた救援と愛の任務をなしていく用意の整っている者として、自分たちを示しなさい。恐れることはない、我が兄弟よ、あなたがたの肩はわたしによって強められる。
(『いのちの水を運ぶ者』第99信より)
誰でも、その人の能力以上のことが課せられることは決してないということを覚えておくべきです。決してありません。それは法則なのです。その人が素質的に──すなわち光線構造、進化の段階、認識の度合い、健康、年齢などから見て──行える仕事以上に多くをなすことが要求されることは決してありません。このことをしっかりと覚えておくべきです。あなたがやれることすべてを遂行するのを阻むものは恐怖心であり、怠惰、惰性、無力感であり、それはまた恐怖心の別名です。勇気の欠如、これも恐怖心の別名です。
(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)
変化のための青写真が何百万もの人々の想像力を引き付け、間もなく世界の注目を集めるだろう。結束し、そして勇敢であるとき、彼らは無敵であることを、人々は理解した。この変化への運動を止めることのできるものは何もない。それは未来の、そして大計画の概念を包含する。マイトレーヤはそれに声を与えたのであり、それが今や世界の民衆の声である。
(『覚者は語る(Ⅱ)』─和合への道─より)
わたしの覚者たちは彼らの仕事のために用意を整えている。あなたがたの生活の中に入り込み、あなたがたに教える覚者たちの数は増している。あなたがたは彼らを友として、兄弟として、師として持つのであるから、失敗するはずはない。あなたがたの中に彼らが臨在しているのに、なぜ恐れるのか。このことを良く知り、希望を持って未来を望みなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第133信より)
弟子は、何にも増して、勇気と着実性と忍耐と「そこに留まる」ことのできる能力を持たなければなりません。そして私たちの裡にある最高のものを引き出すために自分の前に置かれた困難から逃避してはいけません。人生において様々な困難に出会うのは、私たちがそれらを克服していくときに進歩があるように魂が整えるからです。進化の旅路において前進へのステップを踏むことになるからです。
(『協力の術』)
マイトレーヤは、人間を彼ら自身の生得の権利の中に掲げようとしている。
新しい、そしてより幸せな世界の創造を鼓舞しようとしている。
偉大なる主は、一人ひとり個々の人生に尊厳と価値を付与しようとしている。
マイトレーヤは、彼のヘルパー(助力者)たちをどこに見つけるだろうか?
応える用意のできている者は誰か?
愛の主を援助する勇気を持つ者は誰か?
マイトレーヤは、すでに彼が頼ることのできる者が誰かをご存じである。
マイトレーヤを見る用意をしておきなさい。
あなたの決意をぴかぴかに磨いておきなさい。
任務の膨大さにうろたえてはならない。
何事をするにも、気取らずに、真心を込めてやりなさい。
マイトレーヤは輝かしい白馬に乗って急速に近づいてくる。
マイトレーヤのマントラ(言霊)は、「恐れるな!」
(『覚者は語る(Ⅰ)』─マイトレーヤのお出まし─より)
ジュワル・クール覚者は、すべての弟子はまず真っ先に勇気を持たなければならないと言われます。私たちが勇気を持つまで世界は決してイリュージョンを取り除くことはないでしょう。真の弟子の義務の一つは、世界に存在する権威に対して、それが科学、宗教、政治あるいはいかなるレベルのことであろうとも、自分たちが反対だと思うこと、それらについてより明確に見通せることについては、公に声を上げることである、とジュワル・クール覚者は言います。
もし彼らが間違っていると思うならば、弟子にとってそれを指摘することは義務であります。もし弟子たちがただふくれて、そのテーマについて見解を持たず、それ以上に良い、より明確な、より当を得た、より真実なことを提供できない振りをするならば、それは名ばかりの弟子であります。真の弟子とは恐怖心を知らない弟子です。
(『生きる術』)
人間は啓示を拝受する時点に立っており、間もなくそれが、一致しない様々な声や態度を押し流すだろう。人間は自分たちの存在の意味と目的をよりいっそうはっきりと知り、その知識が彼らの認識の中にもたらされた手段を知るだろう。間もなく、非常に間もなく、人間はあたかも一夜にして、と思えるほど、急速に成長するだろう。……恐れることはない。新しい世界がつくられつつあり、それが人間の信と勇気を同等の順序で回復させるだろう。
(『覚者は語る(Ⅱ)』─最高位からの贈りもの─より)
多くの者が恐れながらわたしを待つ、その混乱の原因も知らずに。我が友よ、恐怖のあるところに信頼は存在しない。それなのに何故、恐怖にしがみつくのか。わたしの存在は、あなたがたの周りを見ても明らかである。この事実に目覚めなさい。世界に起こっている変化に、あなた自身の心に起こっている変化に、あなたの子供の目に輝く喜びの光に、目を見開きなさい。このようにしてわたしがあなたがたと共に居ることを知りなさい、我が友よ、そして世を救う手助けをしなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第134信より)
変化は、それが小さなものであっても大きなものであっても、人々にとってはいつも困難です。世界を大きく変容させるような変化は特に多くの人々にとっては恐ろしいものです。彼らが知らないのは、キリストであり世界教師であるマイトレーヤの力(パワー)です。彼は大勢の弟子たち(覚者方)と共に、肉体を持たれて私たちの中に今存在するのです。
彼らのエネルギーが人類の持つ最良のものを刺激し、変化を認識させ、実施させていきます。マイトレーヤが言われたように、「恐れるでない。終わりは始めから知られている。すべては良くなるだろう。あらゆる事柄は良くなるだろう」。
(『人類の目覚め』)
マイトレーヤは、すでに彼が頼りにすることのできる者を知っておられる。マイトレーヤは、人類の心(ハート)は健全で強く、それを頼りにすることができることを知っておられる。彼の軍勢は「共通の善」のために善戦を戦う用意が整っている。至るところにいる善意の男女はマイトレーヤの臨在を感知しており、世界の必要に反応しつつある。マイトレーヤは、今日の男女が普遍的善のために彼らの票を投じ選択をするという運命的な機会を見逃しはしないかということに懸念を抱いていない。彼らは、恐れることなく、未来へ向かう準備ができており、奉仕することを願望している。
(『覚者は語る(Ⅰ)』─人類の選択─より)
我が友よ、兄弟姉妹たちよ、あなたが、現在立っている位置を検討しなさい。あなたは、わたしと共に祝福された愛の島に行く用意がありますか。あなたが現在持っているすべてのものを、分かち合う用意がありますか。人生を勇敢に直視して、我が友よ、成し遂げるべきチャレンジとして受けとめる用意がありますか。もしあなたが、わたしと共に行くならば、とどめるものは何もない。我が友よ、古い惰性は消え、光と愛に包まれて、父の近くに在る喜びを知ることができる。その喜びをあなたがたに授けることが、わたしの特典である。それなら、我が友よ、勇気を携えて、あなたの本源へ戻るためにわたしに従いてきなさい。決して誤ることはない、我が友よ、マイトレーヤがあなたがたと共に居るのである。
(『いのちの水を運ぶ者』第86信より)