私たちは毎月、述べる必要のあるあらゆること、注目を要するすべてのことについて書くことができればと思っている。すべての人が認識すべき問題が非常に多くあるからである。早急に解決策を必要とする危機や状況、問題を省くのは困難である。世界の全領域は、善意の人々がそれぞれ適切な行動を取ることを求めている。この11月号も例外ではない。良い点や問題点、解決策、後退、進歩が提示されている。非常に多くの奉仕の機会に関して述べるべきことは非常に多い──そのため、今月号は通常よりもページ数が多くなっている。
ベンジャミン・クレームの師である覚者は、問題の核心を突いている。つまり、古い秩序の崩壊と、何がそれに取って代わるかという論点である。覚者はこう述べている。「今は激変とストレス、不調和と葛藤の時である」と。しかし覚者は、絶望が入り込む前に、正義や自由、平和という美しい規範を持った未来の概略を描いている。「未来に備えて」という同じ記事で、マイトレーヤがいかにして働かれるかを覚者は明らかにしている。マイトレーヤは「権力と富を持つ人々の思い上がりに挑戦するだろう。マイトレーヤは声なき何千万の人々のために、日々苦悩の中に生きる貧窮し飢えた人々のために、彼らの“上位”の者たちの勅命にあえて挑戦し獄中で衰えている人々のために、語るだろう。マイトレーヤは、正義と自由を愛する者たちのために語り、彼らの大義の声を高らかに上げるだろう。彼は、戦争によって支配する者たちの激怒を和らげるだろう。そして人間の王国を汚す戦争が入り込む扉を永遠に閉ざすだろう」
フランスの通信員の一人、ルーク・ギオリーは、アメリカの低迷──民主主義や国の諸機構、国の未来に対する寡頭制の悪辣な影響──についてのトム・ハートマン氏の分析に脚光を当てている。別の書評(『あなたが思っているよりもあなたは重要』)では、ノルウェーの通信員、アナ・ビエが、相互に結び付いた世界において、肯定的な変化の連鎖反応に寄与するためにそれぞれの人が果たすことのできる役割に焦点を当てている。紛争の継続に対するフラストレーション(不満)の高まりが世界中で見られ、それに付随した核エスカレーション(深刻化)に反対する運動が盛り上がりを見せている。
瞑想とは何か、なぜ瞑想をするのか。ベンジャミン・クレームと彼の師、そしてマイトレーヤが、人を奮い立たせるような選集の中で説明している。
ケニア農村部での遠隔治療の進展についての記事は、新興国が健康管理などの基本的権利のためにいかに苦闘しなければならないかを明らかにしている。教皇や国連事務総長、世界中の若い気候活動家、ジェフリー・サックス教授らは皆、私たち──人類──に正気に返って、私たちの惑星と生命を救う解決策を見つけるよう促している。彼らの訴えは緊急性を帯びている。
現在の危機にもかかわらず、マイトレーヤは人類を通して、私たちが長らく待ち焦がれてきた未来を成し遂げられるということを、シェア・インターナショナル誌の読者は知っているだろう。マイトレーヤは今でも働いておられ、「人間が受け継ぐべき黄金の未来」に備えておられる。