ベンジャミン・クレームの師である覚者は、書かれた当時だけではなく今日にも関連する質問をする(そして答えを提供する)「こつ」を心得ておられる。例えば、覚者が2008年の金融崩壊を振り返り、2011年に『マイトレーヤの約束』を書いた時もそうである。今日、人々は同じ質問をしている。「それらのお金はどこへいってしまったのか。どうなってしまったのか。今や誰も仕事がなく、お金は消えてしまった――銀行の中へと消えてしまったのである。そして百万長者は今や億万長者である」。私たちはこの表現を、「億万長者は今や1兆ドル長者」であり、そして世界中の選挙や就任式で見られた権力の見せびらかしのパートナーになっている、と修正することができる。
クレームの師による3本の記事が巻頭のページを飾っている――それぞれが現在の傾向や出来事に対する洞察を提供しているので選ばれた。この一例が「聖なる科学」であり、限りない探求と意識の成長の感覚が提示されている。私たちは成長していくにつれて、地球上および宇宙の中に存在するすべての生命との一体感を味わうことになる。「……天界への門が開かれ、人間は終わることのない旅路にいる自分を発見するだろう。遠くの、近くの宇宙が研究の対象となり、無限が人間を絶えず先へと招き、彼の勇気を試すだろう」。シェア・インターナショナル誌は、スティーブン・グリア博士の研究の妥当性を確認することはできないが、地球の高度な科学だけでなく、地球外生命体や他の惑星からの乗り物も存在するという証拠を開示しようとする彼の努力を紹介している。
クレームの師による今月号の3本目の記事、「和合についてのさらなる考察」は、世界の安定を脅かす現在の緊張に多かれ少なかれ巻き込まれているいくつかの国の心理、秘教の観点から見た心理について概説している。この記事の選択の理由は明白であり、私たちの苦境を説明する一助になるかもしれない。覚者は、イスラエルが選択したイデオロギーの狂気と不合理性を一つの簡潔な表明で暴露している。「……今は、世界平和を含めて他のすべての問題を度外視して、国の安全を守ることに躍起になっている」。世界平和という理想さえ拒絶したら、どのようにして国民の安全保障を達成することができるのだろうか。
アメリカ合衆国について覚者はこう書いている。「アメリカの魂の和合への生来の願望が行動へと活気づけられるだろう。そして総体への奉仕というアイディアが現在の支配への欲求に取って代わるだろう。……奉仕への欲求が、今のアメリカのあらゆることにおける優越感に取って代わるだろう」。アメリカが世界のリーダーとして台頭するのではなく、他の国々と協力して、人々と地球のニーズに奉仕するためにその愛に満ちた魂の特質を発揮するということである。
読者質問欄
世界中のあらゆる講演において、そして生涯のほぼ毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲に及ぶ大量の質問を受けてきた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載したい。
「シーイング・ビヨンド」のインタビューからの抜粋──インターネット・ラジオ・サンタクルー」、カリフォルニア州、1992年11月 第一部
Q:ボニー・パイパー:コスタリカで開催された環境に関する会議で、国連のロバート・ミューラー博士は、現在、地球を脅かしている環境破壊に対処する時間は非常に限られていると述べました。それについてどうお考えですか。
A:ベンジャミン・クレーム:飢餓に苦しむ何百万もの人々を救うという絶対的な最優先事項とは別に、マイトレーヤは環境を私たちの時代の最優先事項とされ、すべての男性、女性、子供が関与しなければならないと言われました。私たちが引き起こしている破壊からこの地球を救うために、誰もが何かをしなければなりません。マイトレーヤは、あなたと地球の間に違いはないと言われます。被造物全体を通して、原子構造は完全に連続しています。すべての原子は他のすべての原子と関係しているので、私たちが現在のように地球を荒廃させるとき、実際には自分自身の生命を破壊しているのです。いつの日か、神や自然、環境、人類と呼ばれるものが一つであり、同じものであることに気づくでしょう。それらは互いに密接に関連しており、一方を他方から切り離すことはできません。ですから、私たちには地球を守る義務があるのです。
Q:パイパー:あなたが言っていることは、近年、『グローバル・ブレイン』のような本で発表された考え方、ある意味で、地球は私たちの体であるという考え方とある程度一致していますね。
A:クレーム:そうですね。私たちは、この惑星に入魂されている偉大な聖なる存在、天人の表現の一部です。その御方の表現体は、この惑星そのものと、私たち自身を含めて惑星にあるすべてのものです。私たちは、そのような創造主(ロゴス)のマインドの中にある想念形態です。ロゴスは、人類、動物王国、植物王国、鉱物王国、環境、大気を区別されません。すべては密接に関連しています。一方が他方なしに存在することはできません。そのすべてを完全なものにすることがロゴスの側の夢ですが、残念なことに、私たちは非常に長い間、地球を徐々に荒廃させてきました。この過程は、本当に危険なまでに加速しています。これを是正する必要があります。
Q:パイパー:温室効果は本当の脅威なのでしょうか。
A:クレーム:確かに脅威です。気温はどんどん高くなっていますが、これは是正されるだろうとマイトレーヤは言われました。私たちには高い順応性があります。これが人間種族の美しさです。秘教の情報によれば、1,850万年も生き延びてきました。そうした生存能力が完全に失われたわけではありません。私たちは順応し、適切に暮らすことのできるような条件を創り出すでしょう。
Q:パイパー:では、この状況を好転させることができるとお考えですか。
A:クレーム:適切に行うには20年か30年かかるかもしれませんが、必ずそうするでしょう。もちろん、世界教師マイトレーヤと、彼の弟子たち、知恵の覚者方の大きな集団が、私たちと共に公に働き、助言し、教えてくだされば、この過程は飛躍的に加速するでしょう。
Q:パイパー:私たちは「ラジオ・フォー・ピース」や他のグループと一緒に、地球の状態に関する会議に参加することを楽しみにしています。これは、世界中の政府と科学者が一堂に会して、「皆さん、ここに問題があります。どうしたらいいでしょうか」と言う初めての記念碑的な会議になります。この時間が、病んでいる母なる地球を癒すために前向きに活用されることを心から願っています。
A:クレーム:現在、地球上には、科学者が提供している証拠、もしくは注目し始めている証拠を、何の報いも受けずに否定できる政府は存在しません。人々は、政府が行動を起こすよう要求すべきです。ほとんどの人は、政治的な観点から自分たちがどれほど強力であるかに気づいていないと思います。人々は政府に影響を与えることができます。投票権を持っているからです。しかし、民衆の意志に耳が傾けられない限り、多額の支出を伴う場合には、政府はこの点に関して動かないでしょう。このようなことは今後、ますます起こるでしょう。
その最たる例が、ベルリンの壁が崩壊し、ドイツが再統一された時にドイツで起こったことであり、また、ソビエト連邦のさまざまなグループがペレストロイカを実現させたことです。これは民衆の力を示しています。民衆は途方もない力を持っています。将来、政治は国民のための、国民による統治へと変わっていくだろう、とマイトレーヤは言われました。これは現在、どの国にも当てはまりません。現在のところ、全体主義的な権力集団、つまり政治、経済、宗教の領域における権力集団が世界を支配していますが、それは急速に変わりつつあります。
Q:パイパー:政治家が国民と地球のために奉仕する時代を考えてみてください!
A:クレーム:それが求められていることです。そうした時代がやってくるとマイトレーヤは言われています。未来の政治は、国民のための、国民による政治になるでしょう。政治家は自国への奉仕者になるでしょう。
Q:パイパー:世界は多くの点で歩み寄ろうとしていますが、いくつかの点では、逆説的に、さらなる分断が数多く起こっているようにも見えます。
A:クレーム:マイトレーヤはそれについてこう言われます。世界中の政治体制が崩壊するとすぐに、部族主義や人種差別が現れる。そうなるのは、政治家が変化する社会の問題を解決できず、民衆が自分たちの手に法を握るからである、と。しかし、「これは常に破滅につながる」と彼は言われます。それは良いことではないが、避けられない過程である。団結の力が失われ、変化が起こり、扇動家や日和見主義者が権力を掌握しようとするからである、と。しかし、彼はまた、創造の文化は多様性であり、これがあらゆる国家とあらゆる宗教の基礎である、とも言われます。こうした違いを取り除こうとすれば、破壊を引き起こすだけである。そのようなわけで、貿易と商取引は非常に危険である、と彼は言われます。「ひとたび水門を開ければ、水はどこまでも広がっていく」。それは制御不能になり、ある意味では、二重に危険である。縛りつけている結合を緩めれば、制御不能に陥りやすい力が放たれる、と。そのような安定を取り戻すには、ハイアラキーの力とエネルギーが必要となります。
Q:パイパー:和合と多様性、「一つであること」と「多であること」について、また、変化の過程そのものについて話していただけますか。私の理解が正しければ、変化の過程そのものにおいては、物事が何らかの有用な形で再びまとまる前に、バラバラになっているように見えるかもしれない、とおっしゃっているのですか。
A:クレーム:そのとおりです、それが進化の大計画に沿ったものであれば。進化の大計画に反するものは破壊につながります。進化の大計画に沿ったものは本質的に、多様性の中の和合です。個性という絶対的な本質と個人の創造性が創造の基本ですが、あらゆる進化の目的は和合に向かうことです。この二つのものは、並行して進む必要があります。そうすることで、統一のあらゆる表現は、すべての人の個々の独自性を、世界的意味では、すべての国の独自性を完全に受け入れることを伴います。組合、連邦、巨大連合組織の形成は、すべての国の多様性を完全に受け入れる状況で行われなければなりません。私たちは皆、国家として、また個人として、光線と呼ばれる特定の偉大なエネルギーに支配されており、こうしたエネルギーが特定の国家の特質を決定します。フランスを支配する光線は、米国を支配する光線と同じではありません。お互いを模倣すべき理由は全くありません。多様性はいのちの本質です。多様性は、いのちに味わいを、豊かさを与えます。多様性は、多面的な宝石や、さまざまな織り合わさった糸でできた豪華なカーペットやタペストリーのようなものです。そうした糸はすべてそれ自体が素晴らしく、本来の独自性を表現しているとき、一緒になって完全な調和を生み出します。
2025年2月号目次

米国の医療におけるホメオパシーの忘れられた歴史(第二部)
ジェリー・カンター氏へのインタビュー ジェイソン・フランシス
水 -生命の源、 分かち合いの必要性 (第二部)
ドミニク・アブデルヌール
10代の若者が2万1,600足の靴を寄付し、 ギネス記録を更新
洪水防止におけるマングローブの重要な役割
時代の徴
奇跡が世界に溢れる
ロサンゼルスの火災で聖母マリア像が立ち続ける/ラ・サレットの聖域で涙を流す聖母像
人道活動家、 ジミー・カーター氏に別れを告げる
シェア・ギルモア
原因と結果の法則
アート・ユリアーンス
死後の生と再生誕
ベンジャミン・クレーム
編集長への手紙
なじみのある顔 他
再生誕の法則
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
再生誕を支配する法則に関して、人間の理解に大きな混乱がはびこる。この混乱は既存のさまざまな教えや解釈に反映されており、人間の無知と恐怖をさらに深める役を果たす。
東洋では、数え切れないほど長い間、因果(カルマ)の不変の法則によって支配される生まれ変わりの理念について疑問が持たれることはめったになかった。その結果は、現在の環境がどのように屈辱的で非人間的なものであろうとも、それを即刻受け入れることであった。他方、西洋では、繰り返し転生するという概念は休眠状態にあり、6世紀にユスティニアヌス皇帝の煽動で教会の教えから除外されて以来、少数の人々の注目を引くだけである。もしオリゲネスの教えがキリスト教徒の信仰の本体の中に残されていたならば、生と死の事実についてまったく異なった態度が西洋に広まっていたであろう。
あの偉大なるイニシエート、オリゲネスは周期的転生の真理を知っており、これを教えた。生まれ変わりの繰り返し、それは「世界の主」によって始められたものであり、「犠牲の法則」の刺激のもとに進行し、「原因と結果の法則」によって支配される。教会の教えからこの真理を削除したことが、今日の明らかな無知と恐れを招いた。転生についての関心が残っている場合でも、その大部分がいわゆる前世の個人的なことについての興味に限られている。
来るべき宝瓶宮(アクエリアス)の周期には、再生誕の法則に関してまったく新しいアプローチが取られるだろう。東洋では、起こることはすべて容赦なきカルマ(因果)の結果として甘受するという宿命観、何百万の人間を過酷な労働と苦しみの生活に運命づけてきた古い宿命観が支配するが、それはもはやなくなるだろう。西洋では、人間の存在の基本的原則と、これらの法則の働きが授ける個人的責任をもはや無視しなくなるだろう。人間自身が思考と行動を通して自分の生活環境をつくることを知るようになるだろう。そしてまたこの同じ法則の働きによって、人間の性質や状態をより良い方向に変えることができることを知るだろう。
これが人生の意味と目的を再評価することにつながり、死の事実についてより健全なアプローチが生まれるだろう。すべての生命──生まれていようがいまいが──の連続性に関する理解が、今日の恐怖に取って代わるだろう。死がすべての終わりという古い恐怖症は、人間の心(マインド)を照らす新しい光の中に消え去るだろう。迷信や無知の暗黒の隅々にこの新しい光が輝き、永遠なる魂としての人間の神性を目覚めさせるだろう。自分で蒔いた種は自分で刈り取るというあのキリストの格言の真の理解が、人間の存在をすべての面において変容させるだろう。人間がこの法則の公正さと論理を認めるにつれて、これまで知られなかった寛容と無害の姿勢が現在の分離に取って代わるだろう。
新しい時代は新しい見識をもたらし、人間は人生を冒険として、発見の旅路として対処するだろう──神と人間は一体であるという事実の発見、探究者の限られた視界以外に分離するものは何もないという発見、そしてすべての人間が同じゴールに向かって異なったコースを歩むということ、われわれが努力しているすべてのゴールは、認識されるのを待つわれわれの神性を実現することであるという事実発見の旅路である。大いなる再生誕の法則のもとに、われわれはその旅路を何度も何度も繰り返したどり、そしてついには自己を完成した「神の子」として、われわれ自身の理解の光の中に入るのである。
(シェア・インターナショナル誌1985年1・2月号)
2025年1月号目次

視点
共通の課題を通した平和 : 中東の気候変動
タレク・アブ・ハメド
イスラエルとパレスチナの和平と生後のために共に立ち上がる(第一部)
モンテ・リーチ
時代の徴
奇跡が世界に溢れる
メキシコシティのユートピア
環境活動家が非難を浴びている
シェア・ギルモア
転換期にある世界―選集
A world in transition - a compilation
シェア・インターナショナル誌の2025年の 「カバーストーリー」
「2024年からの進歩に関する86の物語」 のハイライト
アンガス・ハーヴェイ、エミー・ローズ
世界情勢
国連が12月21日を「世界瞑想の日」と定める/
変化をもたらすとはこういうこと/フランシスコ教皇、
すべての人々に 「希望の巡礼者」 となるよう呼びかける /
貧困緩和のモデルとなったベトナム
希望は私たちの人間性の美しさの中にある
編集長への手紙
間に合った警告 他
今月号の内容概説
シェア・インターナショナル誌の2025年最初の号(日本語版は1月号と2月号に分けて発行)は、忘れ去られたかもしれない珠玉の知恵を思い起こさせながら、安心と新たな洞察をもたらすのに十分な情報とインスピレーションを提供することを願っている。選ばれた記事は、古代の知恵を私たちの困難な時代に関連づけている。
今月号のベンジャミン・クレームの師の記事では、協力の必要性が強調されている。「協力はグループの努力のすべての成功への鍵を握り、聖なる善意の顕れである。協力なしには、長続きするものは何も達成されない。というのは、協力は多種多様の見解の統合をもたらすからである」
災厄から、人間の優しさと勇気の行為は花開く。ガザの瓦礫の中から、「共通の課題を通した平和」への共同の努力は生まれる。これ以降のページにも、前向きな行動、無私の連帯と善意の行為についての報告が満載されている。10代の若者が世界新記録を樹立した── 一体感と共感から生まれた努力である。貧困とは無縁でないメキシコシティ市長は慈悲の拠点をつくり、そのアイディアは勢いを増している。ある献身的な医師は、傷ついた精神と心をホメオパシーがどのように癒すかについて説明している。活動家たちと決意を固めた市民たちは正義と和合のために協力している──「イスラエルとパレスチナの和平と正義のために共に立ち上がる(第一部)」を参照。気候変動と現状改革に取り組むタイムリーな報告や記事も多数ある。例えば、「環境活動家が非難を浴びている」「水、生命の源(第二部)──分かち合いの必要性」などである。
「転換期にある世界」と題された選集は、いのちの循環的な性質を強調し、システムや文明の興亡を扱っている。一つの文明が崩壊すると、新しい文明が押し寄せ、次の時代を形成する。ベンジャミン・クレームと彼の師は、偉大な「原因と結果の法則」についてさらなる洞察を提供している。ベンジャミン・クレームは主要な記事で生や死、輪廻転生について説明する一方、師である覚者は別の記事で「再生誕の法則」を扱っている。生や死、再生誕、カルマの本質について説明したり理解したりしたい人にとって、本号(日本語版では2月号)は明快さと安心感を与えてくれる素晴らしいハンドブックとなるだろう。
平和と和合の促進および実践に自らの生涯と功績を捧げたジミー・カーター氏への最後の賛辞を省略することはできない。シェア・インターナショナル誌は、学生時代に学校の課題でカーター大統領にさまざまな質問をしたオランダ人青年から手紙の転載許可を得た。彼は幸運にも、2017年に元大統領からの手書きの返事を受け取ることができた。当時、カーター大統領は93歳だった。手書きの返事が書き込まれた手紙の一部をご覧いただきたい。元大統領が時間をつくって直接返事をするとは、なんと驚くべきことだろう! 人々と世界に奉仕することに生涯を捧げた指導者がいたとすれば、それはジミー・カーター氏である。彼はまた、ほとんどの人よりもはるかに広いスケールで和合の概念を理解していた。他の惑星の生命について尋ねられたとき、彼はこう答えた。「私の見方では、恐れるものは何もありません。そこに生命が存在するとしても、私たちは皆、同じマスタープラン(基本計画)の一部です。神の手は、私たち両方を抱きしめるほど十分に大きいのです」。そして1977年、ボイジャー宇宙船に取り付けられた2枚のゴールデンレコードに彼のメッセージが記録された。ボイジャー宇宙船は今も、太陽によってつくられた太陽圏の外側の宇宙の端を観測している。このレコードは、当時の地球の生活をタイムカプセルに収めたもので、地球の人々や文化、自然を地球外生命体に伝えるために設計された。カーター大統領の録音メッセージでは次のことが語られている。「われわれは、あなた方へと時代を継承できるように、われわれの時代を生き延びようとしています。われわれはいつの日にか、現在直面している課題を解消し、銀河文明の一員となることを期待します。このレコードではわれわれの希望、われわれの決意、われわれの善意が、広大で畏怖すべき宇宙に向かって示されています」
ベンジャミン・クレームの師は「協力」という記事で、困難な時代において次のような安心感を与えている。「協力は和合のもう一つの言葉である。和合と協力がすべての人間にとっての未来への跳躍台であり、達成への保証である。人類の裡に偉大なる力の貯蔵池が未開拓のまま横たわっており、協力の魔術によって解き放たれるのを待つ」
シェア・インターナショナル誌の裏表紙にはいつも、鋭く、賢明で、示唆に富んだ名言が掲載されている。この最後の言葉はベンジャミン・クレームの師の記事からの引用であり、覚者は次のように助言している。「愛と歓びを実践し、絶望の扉を永久にしっかりと閉じなさい。これをなしなさい、そうすればあなたは想像以上に人類を助けるだろう」(「生きる歓び」より)
協力
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
人類は今日、まさに未来への偉大なる飛躍をせんとしている──その未来において人間の本質的に聖なる特性が顕示されるだろう。人間は知らないかもしれないが、完全なる大人として、その未来を形づくる知識と力の受託者となるためのテストに合格したのであり、そして合格しつつあるのである。
現在は、人類種族の案内人の内的視覚にのみ、このリアリティは明瞭であるが、それはまことであり、来るべき時のために良い兆しである。今日、人間が集う所には、新しい危急感が、この惑星とその王国の福利に対する新しい責任感が見られ、また感じられる。
生存と進歩のための苦闘に永劫の時を費やし、やっと今、人間は成熟したと言える──人間自身にはまったく隠れていて見えないが、わたしたちにはその成熟さが認識できる。
今や人類の進歩にとって重要な前進への機会が訪れ、その速度と達成においてこれまでのすべての前進をはるかに凌ぐものである。今まではゆっくりした着実な進歩が望ましく、またその方が好ましかったのであるが、新しいダイナミックなリズムがつくられつつあり、その勢いが人類を全世界的な変化の波に乗せて未来へと押しやるだろう。今日の分裂した世界の緊張はあまりにも大きく、方向の急速な転換のみが破局を防ぐであろう。この急速な変化に適応するには、多くの者に問題を生じさせることは疑うべくもない。しかし、それよりはるかに多くの者たちは、これらの変化を新しい人生への機会として喜んで迎えるだろう。
舞台の背後にいるわたしたち労役者は、人類がその機構の根本的変容を始動させることに自信を持っている。それはもはや人間の必要に応じ切れず、新しいものの出現を阻む。わたしたちは見守り、導き、すべてを監督する。少しずつ新しい意識が人類を彼らの内的要求に目覚めさせている。古い競争心はなかなか死なないが、それにもかかわらず、新しい協力の精神もまた見え始めている。これは未来への吉兆である。なぜなら協力によってのみ、人類は生き延びられるだろうし、協力によってのみ、新しい文明が築かれるだろう。人類は彼らの神性の内的真理を知り、それを具現することができる。
協力は正しい関係の自然の結果である。正しい関係はまた賢い協力に伴う。協力はグループの努力のすべての成功への鍵を握り、聖なる善意の顕われである。協力なしには、長続きするものは何も達成されない。というのは、協力は多種多様の見解の統合をもたらすからである。
協力は和合のもう一つの言葉である。和合と協力がすべての人間にとっての未来への跳躍台であり、達成への保証である。人類の裡に偉大なる力の貯蔵池が未開拓のまま横たわっており、協力の魔術によって解き放たれるのを待つ。
競争は自然の秩序に無理を強いる。協力は人間の内なる善意を解き放つ。競争は自己のためのみに関わり、他方、協力はすべての者の最高の善のために働く。
競争はすべての罪の起源なる分裂に導く。協力は唯一の聖なるいのちの多色の糸を混ぜ合わせ融合することを求める。
競争は人間を絶壁に導いた。協力のみが道を見いだすのを助ける。
古い時代の後ろ向きの者は競争を好む、新しき時代の者は聖なる協力を喜んで抱擁する。
世界の人間は二つの種類に分けられる──競争する者と協力する者とである。
心(ハート)から競争のしみを洗い浄めなさい。心(ハート)を楽しい協力に開きなさい。
(シェア・インターナショナル誌1984年12月号)
2024年12月号目次

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
パイシス (双魚宮) からアクエリアス (宝瓶宮) へ/ 将来の一対の柱
視点
ネタニヤフ氏に対するICCの逮捕令状は
米国の政策と共謀に対する告発でもある
ジェフリー・D・サックス
100歳のジミー・カーター氏が勇気とは何かを示す
ムスタファ・バルグーティ
ジミー・カーター ー 奉仕の生涯
エリッサ・グラーフ
米国の医療におけるホメオパシーの忘れられた歴史
ジェリー・カンター氏へのインタビュー ジェイソン・フランシス
気候問題のために 「闘う準備はできている」
ジェシカ・コーベット
ジェノサイド疲れに陥らないでください
S.O.P.-われわれの惑星を救え!
生物多様性に関する COP16 の成果 他
時代の徴
空の徴/世紀の彗星
立ち会って―個人的なメモ
失われた世紀:スティーブン・グリア博士による英国での映画試写会と会議
ダグラス・グリフィン
核戦争の危険性をタイムリーに思い起こさせる
ポーリン・ウェルチ
COP16後の自然保護を再考する
カルロス・エイドリアン・ペレス
先住民による再生と復元の成功物語
人類 (2)
アート・ユリアーンス
奉仕と弟子 — 選集
Service and the disciple - a compilation
編集長への手紙
すべての文明は終わりを迎える 他
パイシス(双魚宮)からアクエリアス(宝瓶宮)へ
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
この現在の時代の中に保存されなければならないものがたくさんある。なぜなら、われわれは、今歴史の中に急速に消えつつある「パイシス(双魚宮)の時代」が残してくれた多くの価値と遺産を忘れてはならないからである。もちろん、「個人性」という偉大なる特質がパイシス(双魚宮)の栄光として挙げられるが、過去2,000年のパイシス(双魚宮)の体験に帰するその他の贈り物がある。
新しい、より確固とした理想主義は何千万の人々の心(ハートとマインド)を豊かにし、かくして世界の偉大な宗教の誕生と広まりを生じさせ、それと共に、基本的に滋養のある、文明的な思考をもたらした。知ろうとする欲求、旅し、交易する欲求がそれまでになく盛んになり、文字通り新しい世界が人間の驚嘆した目に現れたのである。不可避的に、初期の交易は貪欲な搾取と併合に発展し、帝国が生まれ、そして富と力が増大した。英雄的な征服者たちは、しばしば、自分たちが文明化させ啓発する使命を持ち、“野蛮人”を“救う”必要があり、金や香辛料の交易が、故郷から遠く離れての彼らの存在の真の理由ではないと――間違って、しかしときには正しく――感じたのである。多くの場合、まさにそうであった。知りたいという衝動とその知識を応用したいという衝動は、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品に明らかである。彼の科学的探究が近代の医学の向上と、航空と宇宙の探究へさえもつながったのである。これらすべてが、そしてさらに多くがパイシス(双魚宮)の体験から生じたのである。
もし個人性がパイシス(双魚宮)の最大の贈り物であるならば、今日われわれが「アクエリアス(宝瓶宮)の時代」に入っていくにつれて、その同じ個人性の誤用が人間の最大の危険と脅威になった。世界中で、強力な個人や政府や機関が何千万の人間を虜にしている。そのような状況の中で、人間は抵当物になり、気まぐれな市場の人質にされた。あらゆる種類の機関――政府、銀行、企業――が彼らの労働者たちの輝かしい個人性を受動的な服従に引き下ろした。金持ちが自分たちの不浄な富の蓄えにさらに富を加えるかたわら、他では、人々は沈黙したまま飢え、そして死んでいくか、あるいはわずかな日当のために奴隷のように働く。
このような分離的な生活規範が人間を破滅の瀬戸際に追いやっており、歴史に残る選択を彼らに提示する――そのまま続けて、この地球という惑星での人間の逗留を永久に終わらせるか、あるいは完全に方向転換するか、どちらかである。人々がその危険を知ったという徴がすでにあり、世界中で、人々は新しい夜明けに目覚めつつある。アクエリアス(宝瓶宮)の輝かしい光が彼らの心(ハート)に入りつつあり、正義と自由を求める叫びは容易に彼らの唇に持ち上がる。分かち合いを通して、この同じ正義が人間を暗闇の中から抜け出させて、彼らの運命づけられた目標へと前進させるだろう。そのようになるだろう。
(シェア・インターナショナル誌 2012年11月号)
将来の一対の柱
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
これからは、世界の“立役者たち”すなわち富と権力の男たちは彼らの策略と計画に対する抵抗がますます増大するのを発見するだろう。ますます強まるアクエリアス(宝瓶宮)の恵み深いエネルギーの影響に反応して、異なったかたちの生き方についての認識が生まれつつある。すなわち、すべての者が恩恵を受け、成長することができ、すべての者のより大きな利益のために自分たちの才能とアイディアを顕現することができる生き方である。さらに、お金は、結局は神ではなく、献身も服従も要求しない、お金は単に、使っても使わなくてもよい便利なツール(道具)にすぎないのに、その主人を奴隷にする暴君となったという感覚が増している。
またこれからは、古い形態や方法はもはや機能しない、少なくとも少数の人間以外を益しないということがますます明らかになるだろう。かくして、すべての国の金持ちと貧困者の間に、大きな割れ目が、これまで以上により鮮明に、より明確に開いた。世界の貧困層がこの神聖ならざる分割を受け入れるのもあとわずかであろう。だから、革命の気配が再び多くの国に起こっている。わたしたち覚者の見解は、そのような結果は、理解はできるものの、人類にとって良い前兆ではなく、彼らの絶望感を強めるだけであろう。
わたしたちの方法は平和的な進化の方法であり、世界をさらに危険にさらそうとする者たちにその方法を勧める。わたしたちの方法は単純であり、達成可能である。分かち合いの原則は人間の苦難に対する素晴らしい答えである。公正な分かち合いは、この世界をあっという間に変容させるだろう。他にたくさんの方法が試みられてきたが、失敗に終わった。人間の計画の中に、分かち合いが位置を見つけられなかったのは不思議ではないか。
マイトレーヤは、今現在も、「平和と和解」の新しい社会の一対の柱である「分かち合いと正義」の必要について、毎日、語っておられる。だから、この単純な道をしっかりと守り、すべての者の心(ハート)に喜びをもたらしなさい。
(シェア・インターナショナル誌 2013年9月号)
今月号の内容概説
おそらく多くの読者は、2024年の扉が閉まることにほっとするだろう。しかし、少なくとも可能性の面においては、2024年は私たちに多くのことを教えてくれた。実際、非常に多くの教訓があったため、新たな現実とその将来への影響について熟考し、折り合いをつける時間が必要である。
ベンジャミン・クレームの師による二つの記事は現在でも、私たちが置かれている状況と今後の状況への見通しを提供している。2012年の記事「パイシス(双魚宮)からアクエリアス(宝瓶宮)へ」において、覚者は大いに必要とされる希望と励ましを提供している。人類の心(マインド)の状態について、次のように保証している。「アクエリアス(宝瓶宮)の輝かしい光が彼らの心(ハート)に入りつつあり、正義と自由を求める叫びは容易に彼らの唇に持ち上がる。分かち合いを通して、この同じ正義が人間を暗闇の中から抜け出させて、彼らの運命づけられた目標へと前進させるだろう。そのようになるだろう」。「将来の一対の柱」(2013年9月号)では、1%の超富裕層と世界のそれ以外の人々との間の継続的な闘争について述べ、反対運動が始まり、膨れ上がっていることを指摘している。「これからは、世界の“立役者たち”すなわち富と権力の男たちは彼らの策略と計画に対する抵抗がますます増大するのを発見するだろう」。今日の世界において両派間の溝は深く、憤りが高まっているにもかかわらず、それは人類にとって良い兆しである。覚者はこう説明している。「分かち合いの原則は人間の苦難に対する素晴らしい答えである。公正な分かち合いは、この世界をあっという間に変容させるだろう。他にたくさんの方法が試みられてきたが、失敗に終わった。人間の計画の中に、分かち合いが位置を見つけられなかったのは不思議ではないか」
変更は絶えず起こるものである。フィリス・クレームの「個人的なメモ」は、変更があり得るという2016年のクレームの表明に関する彼女自身の説明で、こうした現実を裏付けている。
ジェフリー・サックス教授による今月号の「視点」は、歴史的な法的決定の発表に応えて書かれた。「ネタニヤフ氏に対するICCの逮捕令状は米国の政策と共謀に対する告発でもある」。これは間違いなく、21世紀で最も重要な法的判断の一つであり、数十年にわたる政治的、軍事的操作の背後にある生々しい真実を暴露している。サックス教授はこう述べている。「結局のところ、これはイスラエル・ロビーがいかに米国を弱体化させ、中東を破滅させ、人道に対する一連の国際犯罪を引き起こしたかという物語なのである」。これがクリスマスのごちそうではないことは承知しているが、正義と真実を祝うものであり、一度認められれば、最終的には万人の平和につながる可能性がある。私たち人間が作り出した法律や条約は、原因と結果の法則の反映である。世界は法律を信じ、共同生活の実際の基盤として真実と事実を再び見いだすことができるようになる必要がある。サックス教授はまた、解決策も指摘している。「イスラエルとパレスチナの危機に対する明白な解決策は、二国家解決を実施し、実施プロセスの一環として過激派グループを非武装化することである」
今月号では、二つの記事でジミー・カーター氏の生涯を称え、敬意を表している。エリッサ・グラーフは次のように書いている。「政治的大変動と不確実性のこの激動の時代に、多くの人は自分たちの指導者に注目している──貪欲な企業に屈したり、独裁的な権力をつかんだりするのではなく、人権を擁護し、世界の平和のために立ち上がる勇敢な政治家や女性たちである。一言で言えば、私たちが今必要としている指導者は、マイトレーヤの優先事項に同調する指導者である。 人類が直面している重大な問題を認識しており、自分の職を通して達成できる世界への奉仕を認識している人たち──私たちを分断することなく、団結させることができる指導者──である」。この100歳を超える人物へのエリッサ・グラーフによる賛辞に続いて、ジミー・カーター氏についてのクレームのコメントもご覧いただきたい。
「米国の医療におけるホメオパシーの忘れられた歴史」についてのインタビューは、私たちの多くが経験する、医療への一般的なアプローチに欠けているものを正確に明らかにし、ホメオパシーがどのように作用するかについても説明している。「患者の意識が見過ごされている従来の医療とは全く異なります」
世界中の若者(そして高齢者)と同様に、私たちは気候危機を懸念している。地球を救おうとする若者の努力に多くを負っている。「われわれの惑星を救え」の欄の報告や記事をご覧いただきたい。もし無限のフリーエネルギーがあり、それが要求されたり、私有化されたり、1%の人々のための営利事業にされたりすることがなければ、どんなに違った地球社会になるかを想像してみてほしい! ダグラス・グリフィンは、スティーブン・グリア博士の仕事と「フリーエネルギー」について報告している。
カルロス・エイドリアン・ペレスによる「COP16後の環境保全を再考する」は、ラテンアメリカからの歓迎すべき声である。気候変動、不平等、不正義、解決策を結びつけ、マイトレーヤのアイディアを推し進めているからである。「生物多様性の喪失を加速させている地球規模の環境危機は、深刻な社会経済的不平等によって悪化している。しかし、環境悪化の影響を最も受けているのは、環境保護において重要な役割を果たすことができるコミュニティーであることが多い」
私たちはガザ地区、その苦しみ、その子供たちを忘れたわけではない。核兵器の危険性も忘れたことはない。日本の団体、日本被団協が2024年のノーベル平和賞を受賞したことに祝意を表したい。その業績によって「核のタブー」が生み出されたからである。
今月号は賢明な言葉に満ちている。リーダーやコミュニティー全体が、こうした言葉に耳を傾け、理解してくれたらいいのだが! 私たちが提示し、繰り返し述べている考えや原則──まさに根強いマントラ──が心に留められ、行動に移されるなら、何と新しく、美しい、正気な世界を創造することができるだろう! 分かち合いや正義、正しい人間関係という非常に明白な必要性に世界が目覚めるのに、どれだけ時間がかかるかという問題については、まだ結論が出ていない。しかし、マイトレーヤの言葉を借りれば、確かなことは、「すべては良くなるだろう」ということである。いつか、マイトレーヤはすべての人に知られるようになるだろう──いったん私たちが必要な変化を起こし、マイトレーヤの優先事項を私たち自身の優先事項とみなし、実行に移し始めるならば。それは、真実を愛し、平和を愛し、自らを「一つ」とみなす世界に向けての優先事項である。
今月号の裏表紙の引用文は、マイトレーヤが何年にもわたって12月に伝えてこられたメッセージから抜粋したものである。「わたしの教えはこれである──分かち合うことを学び、兄弟の手を握り、兄弟をあなた自身として知りなさい。この単純(シンプル)な真理を教えなさい、それは、神の法を教えることになるのである」(メッセージ第91信、1979年12月12日)
私たちが何とかこれを実行することができたと仮定してみてください。
シェア・インターナショナル誌は、読者の皆さんにこうしたすべての祝福があることを願っている。どこにいても、クリスマスの日の午後3時(日本の場合は午後7時)にマイトレーヤからの祝福があることを覚えておいてください。