今月号の内容概説

 この号に載っていないことについて述べたい。私は、東エルサレムに本部を置く国連難民救済事業機関(UNRWA〈アンルワ〉)で働く職員にインタビューを申し込んでいた。彼はインタビューに同意し、私たちは日時を調整しているところだった。連絡なし。何日も経過した。シェア・インターナショナル誌の本号の締め切りが迫っていた。私は──主要メディアからの情報ではない──ニュースを知っていたので、明らかに何かがひどく悪い状況になっていることを悟った。携帯電話で撮影した動画の断片をオンラインで見つけた。UNRWA敷地内への放火攻撃の様子が映っていた。その敷地には、UNRWAの救援トラックのために必要な燃料タンクがある。イスラエルの消防車が敷地内に到着するのが異常に遅かったため、援助機関のスタッフが自分たちで火を消そうと奮闘している間、入植者たちは「国連を焼き払え!」と叫びながらスタッフに石を投げつけた。この短い動画では、UNRWAの施設を攻撃する過激派の群衆から、ヒステリックで興奮した笑い声が聞こえてくる。

 数日後、驚くほど控えめな簡潔な説明を受けた。「残念ながら、放火事件などで忙しくなってしまいました」
 新しいインタビューが今後の号に掲載される予定である。
 今月号では、他の号と同様に、世界の動向や出来事について考察し、良いこと、驚くほど良いこと、良くないこと(解決や変革が急務となっている問題)を浮き彫りにしている。

 すべて読んでください! ニュースと事実に基づく報道の欠如、言論の自由に対する検閲、民主主義と民主的権利の否定、正義と、正義や平等の否定などが取り上げられている。リーダーシップの不在についての報告や記事も紹介している。高齢の指導者たちがジェノサイド(集団殺害)を黙認する一方、学生たちは「アダルツ・イン・ザ・ルーム(分別ある大人)」として先頭に立ち、平和のため、戦争犯罪への反対のために抗議している。

 地球の窮状に注目している記事がある。それに続いて、土壌──私たちがその上を歩き、当たり前のことと思いがちな大地──の役割について詳細で興味深い考察が加えられている。『世界の起源』についての書評の第三部を参照していただきたい。

 ジェフリー・サックス教授は、リクード党の「パレスチナ政策」と、イスラエルとアメリカの国益との関係の影響について鋭い分析を行っている。「リクードの戦略は、イスラエルの安全保障に関して完全に米国に依存している。米国は、イスラエルの大規模な戦争犯罪に驚愕して団結を強め、完全に反抗的なイスラエルに二国家解決策を課すことに賛成する国際社会における唯一の阻止勢力となっているからである。それにしても、米国の経済、金融、商業、外交、軍事といった中核的利益は、国際システム内でイスラエルと共に孤立することとは相容れない」

 ベンジャミン・クレームは、治癒、医療、カルマ、病気についての質問に答えている。アート・ユリアーンスは、医療と治療の将来について書いている。ベートーヴェンの交響曲第9番についての記事もある。合唱付きの最終楽章は、調和や協力、精神の癒しへの人類の憧れを物語っている。
 ベンジャミン・クレームの師が「理性への呼びかけ」という記事で発した呼びかけと警告を否定することはできない。ベートーヴェンとシラーもまた、時を超えて私たちに呼びかけている。
 ベートーヴェンの輝かしい希望に満ちた音楽は、シラーの詩「歓喜の歌」と組み合わさり、人間精神を回復させ、平和への憧れを呼び起こしている。「抱き合おう、諸人よ!」と。

読者質問欄

Q:西洋のオーソドックスな(フロイト派およびフロイト後の学派)の精神分析心理学は、すべての人にとって必然だとされる一定の基本的前提に基づいています。例えば、父や母との愛情─憎悪関係や、エディプス・コンプレックスなどです。(1)これは妥当な見地ですか。ノイローゼは避けられないことですか。それとも、そのようなノイローゼは、ある場合には当てはまるが、他の場合には当てはまらないですか。(2)もし西洋の心理学が部分的にのみ正しいのであるならば、普遍的に妥当なものとなるためには、どのようなステップが取られる必要がありますか。現代の心理学が秘教心理学と融合し始めることは可能ですか。

A:(1)明らかにエディプス・コンプレックスは存在します。人々は過去にも現在も、親を愛し、同時に憎みました。そして、人々はこの未解決の両分を、後々の人間関係のすべてに持ち込みます。これがフロイトの基本的な臨床的、客観的研究結果です。それが必然的な避けることのできないことであるかということは、また別のことです。秘教の見地からすれば、そうである必要はありません。これは社会的に条件づけられた現象であり、間違った人間関係が、ひとつの世代から次の世代へと伝えられた結果です。さらに、それがどの程度存在するかは、個人の進化の段階、特に、その個人が識心(メンタル)的に偏極しているか、情緒(アストラル)的に偏極しているかによります。高度に進化した、メンタルに偏極した弟子にとっては、全くそうである必要はありません。彼は、通常、自分の矛盾し合う感情をうまく処理することができ、解決をします。より高度に進化していればいるほど、これが言えます。


 (2)現代の心理学と精神分析学の考え方の中にある大きな欠陥は(間もなく是正される欠陥ですが)、人間の魂とその転生の周期についての概念が抜けていることです(ユングとユング学派を除いては)。必然的に、これは因果(カルマ)の基本的概念をも無視します。
 七つの光線とその強力な影響は、現代の心理学者たちにとっては、いまだ閉じられた本のままです。人間の三重の構造──霊と魂と肉体人間(パーソナリティー)──の特質が知られ、受け入れられるまでは、再生誕の事実、カルマと個人の光線の影響が考慮されるまでは、そして魂の特質と個人の目的が確認されるまでは、現代の心理学はこれ以上進歩することができません。現在のところ、ノイローゼの単一的基礎の概念から原始的エネルギーの発見を導いたウィルヘルム・ライヒの先駆的仕事を除いて、一般的に言って、現代の心理学はその内部に葛藤を抱えています。ノイローゼの影響の改善に多くの有益な臨床的仕事をしているかたわら、現代の心理学は意識せずして、次の大きな前進──人間の魂の「発見」──を待っています。 

2024年5月号目次

覚者より ベンジャミン・クレーム筆記
腐敗行為の終止

今月号の内容概説

視点
「私たちが持っているものはお互いだけ」

マルク=アンドレ・セロス著
『世界の起源:共生』
ドミニク・アブデルヌールによる書評 第二部

米国と英国に羞恥心があれば、
パレスチナを国連加盟国として歓迎するだろう
ジェフリー・D・サックス、シビル・ファレス

ウォー・オン・ウォント
それでもわれわれは立ち上がる: 連帯と抵抗のフェスティバル

死亡時の脳研究により、 生死の境界の曖昧さが判明
エリッサ・グラーフ

ジョナサン・グレイザー脚本・監督作品、 2023年
「関心領域」
フィリス・クレームによる批評

星/恐ろしい事態のただ中で夢を生きる

時代の徴
奇跡が世界に溢れる 他

環境に関する良いニュース

存亡の機なのか? ファシズムの危険性
フェリシティ・エリオット

勇気と真理-選集
Courage and truth-a compilation

すべての人のためのより良い未来
国際女性デー:「私たちは、はるかに速く進まなければなりません」

科学 (第二部) 心理学
アート・ユリアーンス

共有社会のための教育
ジェイソン・フランシスによるミカル・セラ氏へのインタビュー

編集長への手紙
信の問題 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

腐敗行為の終止

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 ますます諸国家は、昔から続いてきた問題、すなわち腐敗行為を認知し始め、それを深刻に受け止めて対処し始めている。世界のある地域では、腐敗行為は何世紀ものあいだ生活様式になってきた。それはもちろん、多数の人々の犠牲の上に少数の者たちを利してきた。数え切れない長い間、腐り切った指導者や強力な政治家が、臣民や市民に賦課した税金の上に富を増やしてきた。現代では、西洋の大企業が大規模に“勘定をごまかしてきた”ことが発覚している一方、東側においては、すべての取り引きが、誰かの手に“賄賂をつかませる”ことを必要とする習慣が当たり前になっている。

 腐敗行為は特定の民族や国家に特有であり、ある社会では、大統領や総理大臣から警察やスポーツに至るまで浸透している。最近の選挙が示したように、自由と民主主義を奉じているはずの国々においてさえも、選挙の腐敗は蔓延する。そのような腐敗した政府は失敗し、その国民を裏切り、そうすることで統治する権利を放棄するのである。

 そのような腐敗の直中で、信頼を生み出すことは可能だろうか。信頼なしには人間の未来はまさに荒涼たるものである。信頼なしには、より公正な資源の分かち合いはむなしい望みであろう。信頼なしには、われわれの惑星という家を維持するために必要とされる包括的な意思決定は決してできないだろう。神聖で有益な信頼なしには、人間は地球という惑星の管理人としての権利を喪失するだろう。
 そのようになるであろう。かくして人間は、即刻、社会のすべての層に、地球上の生活の隅から隅まですべてに染み込んでいる腐敗の腐食的影響に真剣に取り組むべきである。

 人間がこれをなすのを助けるために、マイトレーヤは様々な形で現れる腐敗行為の腐食的影響を人間に示そうと骨を折られるだろう。もし人間が本来の特質なる神になるためには、欺瞞とごまかしの古いやり方を放棄しなければならない。深刻な環境問題に取り組むために、人間は信頼のうちに共に働かねばならないことを、彼は説明されるだろう。信頼なしには、できることはほとんどないことをマイトレーヤは強調されるだろう。諸国家の指導者たちは彼ら自身があまりにも腐敗の中につかっているので、彼らは誰も信頼しない。

 人間が必要な信頼を生み出すためには選択は一つしかないことをマイトレーヤは示されるだろう。この豊かな地球の産物を世界中により公平に分かち合うことであり、そして豊かさの中で死んでいる何千万の人々の飢餓と貧困を永久に終わらせることである。

 指導者たちはマイトレーヤのことばに耳を傾けるだろうか。多くの場合、おそらく最初は否であろう。しかし間もなく至るところにいる民衆が耳を傾け、マイトレーヤの助言の賢明さを知るだろう。彼らはマイトレーヤの賢明なことばに全面的に同意し、彼の大義を支持するだろう。世界の世論は自分たちの声と良き指導者を見いだすだろう。その力に対して、貪欲な独裁者や腐敗した政治家の妨害しようとする声は次第に消えていくだろう。そのようになるだろう、そしてこの世界の浄化と変容が始まるだろう。

(シェア・インターナショナル誌2005年4月号)

今月号の内容概説

 ベンジャミン・クレームの師である覚者は、蔓延する腐敗とその解決策について熟考するよう読者に求めることで、基調を打ち出している。その解決策とは、信頼に基づく世界資源の公平な分配である。それなしには、世界の未来は寒々としたものになるだろう。ジェフリー・サックス氏とナオミ・クライン氏の声は、私たちの難題の概略を描き、現在の諸々の危険を指摘している。心理学の発展を振り返ると共に、グレイザー監督の映画『関心領域』の批評記事では、権威主義社会で人々の心と魂に何が起こるかを検証し、ファシズムの心理学について考察している。死の瞬間の脳活動に関する研究は、自然界における共生の不思議についての調査と同様に、新たな洞察を提供している。イスラエル人とパレスチナ人に居場所を提供する「共有社会のためのセンター」の事務局長へのインタビューは、生活のあらゆる分野における共生の必要性を改めて強調している。この危機と腐敗の時代において、勇気と真理はかつてないほど重要であり、12歳のパレスチナ人の少年はその両方を見事に体現している。ベンジャミン・クレームの知恵と洞察は、質疑応答のページを埋め、教訓と方向転換をもたらす不可避な未来を私たちに垣間見せてくれる。

読者質問欄

Q:私たちはすでに荒野の体験をしているのですか。

A:いいえ。アメリカにとっては「荒野の体験」はどこの国よりもおそらく厳しいだろうと思います。なぜなら、アメリカは多くの快適さ、多くの資源の誤用に慣れているからです。
 先進国は特にもっと質素に生活することを学ばなければなりません。世界の生活水準の不均衡を全く考慮しないで、現在のペースで世界の資源を強奪し続けることはできません。もしそれを続けるならば、この惑星の生態系は完全に破壊されるでしょう。樹木ははぎ取られ、水はさらに汚染され、空気や土壌も同じく汚染され、私たちは中毒死してしまうでしょう。私の師は「すでに汚染は、世界における殺人者のナンバーワンである」と言っています。それは免疫系を破壊し、その結果様々な病気による死をもたらしています。資源の悪用があまりにも致命的なので、方向転換をしない限り、10年または15年以内にこの惑星はほとんど住めなくなるでしょう。
 アメリカは他の国々よりも責任があります。なぜならアメリカは大きくて貪欲であり、悪用するための資源を持っているからです。アメリカの人口は2億7,000万人ですが、その大部分は世界中の誰よりも高い生活レベルで生活しています。(すべてのアメリカ人ではありません。アメリカには3,000万の貧困所得線以下の人々が住んでいます)。イギリス、フランス、ドイツ、日本には、アメリカ人のように浪費生活をしている人々もいます。しかし、最高生活レベルはアメリカにあります。最高というのは生活の質ではなくて、資源の消費の面に関してです。アメリカは世界のどの国よりも多くの資源を消費しています――世界人口の5%の人たちが、世界の資源の50%を消費しているのです。
 もっと悪いことには、資源が備蓄されています。アメリカの山脈には洞窟に至るトンネルがあり、その洞窟には絶え間なく食糧の備蓄がなされているのです。すべてのいわゆる「戦略的な備品」が、原爆でも貫通できない文字どおり破壊不可能な山脈の中の倉庫に備蓄されているのです。そこにはすべての薬品があり、チタニウムのような様々な金属、緊急時に使用し得る科学的な資材があります。そのような緊急事態は起こることはないのですが、政府はそれを知りません。彼らは何百兆ドルというお金をこの備蓄に投入しました。そのお金を使えば、ずっと以前に、飢えた無数の人々の生活を変え、清潔な水と定期的な食糧を与えることができたでしょう。これらの物品は大量にそこに置かれたままになっており、決して使用されることはないでしょう。
 もし将来戦争があるとするならば、それは本当に短い戦争になるでしょう。戦略的な備蓄は必要ないでしょう。戦争は数週間で終了し、世界は人間が住めない状態になるでしょう。私たちはすべて殺されてしまうでしょう。最初の核の一撃で終了しなくても、核爆発に続く化学兵器・生物兵器による戦争がもたらす毒ガス雲によって人間は死に絶えるでしょう。それは、地球上のすべての生命の完全な荒廃をもたらすでしょう。そのようなことが過去に何回か人類を脅かしてきました。私たちは、何回か宇宙の兄弟たちによってそのことから救われてきたの
です。
 もしその恐怖が再び襲ってくるならば、覚者方が、もし必要ならば宇宙の兄弟たちが、その破局を避けるために介入されると私は確信します。広島と長崎に落とされた原子爆弾を造るための情報はハイアラキーによって与えられ、連合国側の科学者に譲渡されました。そのことを実行する権限は世界の主サナット・クマラによって与えられました。その情報は戦争を終わらせるために、そして連合国側を勝利に導くために与えられたのです。二つの陣営は、1942年の何カ月もの間、核分裂をコントロールするための秘密を求めて互角の競争をしていました。ハイアラキーはサナット・クマラにアプローチして承認を求めました。そこで、世界の主、サナット・クマラは、原子力のこのような使用に関与することになったのです。

2024年4月号目次

覚者より  ベンジャミン・クレーム筆記
戦争の冒涜/裂開の剣を創造する

編集部より
今でなければ、いつか? 私たちでなければ、誰か?

視点
国境なき医師団による国連安保理への報告

S.O.P. (Save Our Planet)―われわれの惑星を救え!
英国がエネルギー憲章条約から脱退

マルク・アンドレ・セロス著
『世界の起源:土壌を脅かす人のための土壌の自然史』
ドミニク・アブデルヌールによる書評 第一部

ネタニヤフ首相はバイデン大統領を引きずり下ろすのか
ジェフリー・D・サックス

法の支配
法の支配の尊重を求める一致結束した声

時代の徴
星のパフォーマンス

大計画 — 選集
The Plan-a compilation

「もし私が死ななければならないとしたら」

民衆の声
勇者の強さを見せつける

霊的成長における瞑想と奉仕
ベンジャミン・クレーム

科学 (続き)
アート ユリアーンス

ウエサク祭

前へ、 突破口へ
デニス・クシニッチ

編集長への手紙
笑顔の実践 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

戦争の冒涜

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 前世紀に、世界は二度、全面戦争に、すなわち一つの戦争の二つの恐ろしい局面〔訳注=第一次と第二次世界大戦〕によって震撼させられ、何千何百万人もの犠牲者を出した。それぞれが「戦争を終わらせるための戦争」となるはずであった。しかし、いまだに、さらに強力な破壊力を持つ兵器で、もう一度、力比べをすることを企み、計画する者たちがいる。戦争は何事も解決せず、何も証明せず、地球の住民に苦痛と喪失を加えるだけにすぎないということに人間が気づくまで、一体どのくらいかかるのか問わねばならない。

 覚者たちが日常世界に戻る大きな理由は、まさに人々にこのことを思い出させ、戦争に永久に背を向けるように人間の思考に影響を与えるためである。今日、非常に多くの国が、人間がかつて考え造り出した最も破壊的な武器である核兵器を保持しており、将来の大きな戦争は最大の惨事となるだろう──すなわち地球という惑星上のいのちの完全な破壊である。何百万年もの間、地球は死んだ惑星、有毒廃棄物となるだろう。人間自身はどこかの暗い、遠くの世界に転生しなければならず、再び光の中に入るための、長い長い旅路を歩まねばならないだろう。……

(シェア・インターナショナル誌2009年9月号)

裂開の剣を創造する

──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

 人間が示すことのできる最高の特質、あるいは最悪の特質を体現する人物が、時々、人類の中に現れる。そのような人物は最も人々に愛されるか、最も憎まれるようになる。いずれにしろ、彼らは通常、大勢の信奉者や帰依者を自分たちに引き付ける。そのような人物は大多数の人間にとって、途方もない磁力的なアピールを持つか、時によっては、大規模の破壊的な力(パワー)を奨励する手本である。歴史の本は両方のタイプの例で満ちている。

 今日、両方のタイプについてのたくさんの例が世界中に非常に多く顕現している。この顕現の影響は人類の前に二つの対立する行動路線を置いており、人類の将来を決定する選択について緊張をつくり出している。聖書の言葉を使えば、これは「裂開の剣」である。長年の間、マイトレーヤから放出され、そして方向づけられてきたエネルギーは、そのような対立するものの対決を促そうとしてきた。それは多くの人々にとって確かに不思議に思えるかもしれないが、人類がその将来のために正しい選択をすることは非常に重要である。そうでなければ、将来はまさに荒涼たるものであろう。

 「裂開の剣」はわれわれが「愛」と呼ぶエネルギーである。マイトレーヤによって振るわれて、それは「兄弟を兄弟に対立させ」、至るところに住む人間のまことの神聖な意識を試す。すべての進化の究極的な目標は地上に「神の王国」を確立することであり、「裂開の剣」は人間にその道を示す。

 マイトレーヤの教えは単純である。彼の優先事項はすべての人間にとって明らかであるように思えるだろう。残念ながら、そうではない。分かち合いとすべての人間のための正義(公正)の当然の結果として、平静で平和的な活動の将来をマイトレーヤは示されるのである。「誰も欠乏することのない世界を、二日と同じ日が繰り返されない世界を、すべての人間を通して同胞愛の歓〔ルビ:よろこ〕びが顕現する」世界、いかにして、そのような希望のメッセージに反駁することが可能なのかと思うかもしれない。それがすべての人間によって切望されている将来ではないのか。それは大多数の人間によって望まれている将来である、しかしすべてによってではない。人類は進化の梯子のそれぞれ異なった段におり、ある一定の段より上にいる人間にとっては、すべてが良い前兆である。しかし、自分たちの神聖な真我についてその程度までいまだ顕現していない者たちが、分かち合いは神聖なことであり、正義と正しい関係は神聖なことであることを認めないのであり、神(神性)を競争と葛藤として見て、人間の価値を自分の金の重さによって測るのである。

 多くの人間が恐れ、苦しんでいる──仕事も将来への希望もなく、彼らは一日一日を苦闘する。しかし、その他の多くの者たちは自分たち自身のための将来をつくっており、そしてまた多くの者たちがその過程の中で死んでいる。世界中で、人々は、自由と正義をその中核においたより良い生活の可能性に目覚めつつある。恐れるでない、民衆の声は高まっており、接触伝染のようにますます多くの人々に影響を及ぼしている。自由、正義、そして人間の和合という真理のために生きる──あるいは死ぬ──人々の背後にマイトレーヤは立っておられる。若者が道を先導する、そしてその将来は彼らのためにある。

(シェア・インターナショナル誌2011年10月号)

時代の徴

ベンジャミン・クレームの師によって確認されていない「希望の徴」と「時代の徴」をここに掲載する。それらの「奇跡的な」特性を検証することはできないため、判断は読者に委ねたい。

星のパフォーマンス

この「星のようなUFO」は、いつも夕空の低い位置にあり静止しているが、地球の自転に伴って星空と共に南から西へとゆっくりと移動している。もちろん、実際にレンズを通して見ると、真夜中頃に次々と撮影されたこれらの画像は、静的なものを写したものではなく、地球の大気圏外にある非常に強力な光源によるとてもダイナミック(動的)な光のショーを写したものである

空が晴れている必要があり、撮影の際には、三脚につけた超高倍率コンパクトカメラが必要である。空を見上げて、より進化し、文明化し、テクノロジーの面で進歩した者たち、宇宙の兄弟姉妹たちに私たちは助けられているのだということに気づくとき、私はいつもハートチャクラに、確証を、つながりを、愛のエネルギーの流れを感じる。

これは、私が長年にわたって撮影し、ベンジャミン・クレームの師である覚者が「マイトレーヤの星」だと確認した「星」と同じものである。それは実際には、巨大な宇宙船であり、宇宙の兄弟たちによって派遣され、有人で運用されている4機のうちの1機である。それは、同じく宇宙船であった「ベツレヘムの星」が、イエス覚者が幕開けした双魚宮(パイシス)の時代の教師の存在を示していたのと同じように、途方もない何か、あるいは誰かの存在を人々に知らせることが期待されている徴である。


コルネ・クワテル
オランダ、アムステルダム、2024年2月12日

ウクライナ──ウクライナ軍の部隊が2024年2月に撮影した偵察用ドローンの映像には、遠くの空に浮遊している物体が映っている。その物体は大きく、円盤状で、白く光るオーラに囲まれているのがはっきりと分かる。一人の兵士がUFOであると結論づける前、兵士たちがその物体を特定しようと試み、なぜ動かないのか不思議に思っている様子が音声からうかがえる。
(UFOsightingsdaily.com; coasttocoastam.com; Instagram :@frontier_conflict)

大計画-選集

The Plan──a compilation

大計画というテーマに関する引用文の選集を掲載する。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第Ⅰ巻、第Ⅱ巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 大計画は単に偉大な宇宙的存在者のマインドの中にある何か曖昧な宇宙的概念ではなく、私たちの生活に厳密に関連性を持つものです。それは正しい人間関係に関わりがあり、したがって政治、経済、宗教、科学、教育、それから貧しい人たちに食べ物が十分あるかとか、貧困者が多過ぎはしないか、富裕者が多過ぎはしないか、貧富の格差が大き過ぎはしないかに関係するものです。
これらのすべてが神の大計画の一部です。神の計画は従わなければならない一定の規則ではなく、私たちの生活の霊的基盤の中心にあるものなので、それ自体に内的美、つまり内的関連性を持つアイディアなのです。私たちが正しい関係を実施するとき、私たちは自動的に機構──政治、経済、社会──を創造します。それが計画を実施することを可能にするのです。

(『大いなる接近』)

 この計画はどこから来たのですか。どこかに権威のある存在がいて、「これが人類の計画だ、そして最終的にはこうなるのだ」と言うのですか。
クレーム:本質的に、大計画はこの惑星のロゴス、つまりこの惑星に魂を吹き込んだ天帝から発します。彼は、ゴビ砂漠にあるシャンバラと呼ばれる高位エーテル界のセンターで世界の主として御自身を現されます。神の大計画は、シャンバラから発します。そして、仏陀によってシャンバラから私たちの霊ハイアラキーの覚者方にもたらされます。覚者方は人類を通して大計画を実行に移そうとします。覚者方は大計画の一部を彼らのさまざまなイニシエートや弟子、世界の男女に与え、それを彼らが実行していくなかで世界に変容が起こり、大計画が実現します。覚者方はまたこの惑星に流入する霊エネルギーの管理者であり、それを大計画を推進するようなやり方で放出していきます。人類は、それが存在することを知らなくともこれらのエネルギーに反応します。これらのエネルギーは私たちの理想となる特定の偉大なアイディアを形成します。私たちがこれらのアイディアを実現していくにつれて、時代から時代、周期から周期を通じて進化の計画は進行していきます。

(『死海文書と義の教師』「不朽の智恵の教え」より)

真理はあなたがたの中に存在する。真理はあなたがたの心の中にある。真理は、我が友よ、兄弟姉妹よ、愛と分かち合いと正義と自由である。これらをあなたがたの生活や社会の中に具現し、神の大計画を再確立しなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第93信より)

大計画


       ──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
        1989年4月号

 ……わたしが語る大計画とは、われわれが神と呼ぶ御方の大目的を具体化するものであり、創造のすべての王国のための神の意図に焦点を合わせる。この「進化の青写真」の多岐にわたる様相の全体像を知ることのできるものは、誰もいない。しかし、少なくともその大まかな輪郭は、キリストのリーダーシップのもとにある霊的ハイアラキーの長い間の関心事であり、名誉ある奉仕であった。覚者たちはこの大計画の多くの面とともに日々働き、それが人類を通して徐々に成し遂げられるように鼓舞することを求める。

 人類が大計画についての知識をより深め、そして完全に意識的に、神の意志にそって進化していく時がやってきた。人間の意志と神の意志が一致するところでは、すべてが正常に順調に進行する。この一致が欠けるところでは、あらゆる種類の病に冒される。その一つ一つを自分自身で引き起こしているのである。このようにして、人は自分自身の運命をつくるということが、本当に言える。人のためらいや心配は自分自身のものであり、苦難は自分でつくるものである。

 ……こうして大計画は変質と変化を通して進行し、あらゆるものを、構想された目標に徐々に導いていく。今日、人が目を向ける所どこにでも、この出来事を目撃することができる。発作のような変化の激発が世界を飲み込む。
 見守る同胞団の任務は、これらの変化を監督し、それを合法的に大計画の領域の中に収めることである。こうして覚者たちは働く──大計画を人間によって提供される可能性に関連させる。
 法のもとで、人間が統合に向けて踏み出す一歩一歩がさらに次の段階へ進行する機会を提供するのである。こうして人間自身が大計画の進展を統御する。……
(『覚者は語る 第Ⅰ巻』─大計画─より)

 それぞれの世紀ごとに、そして一世紀のうちの25年目ごとに、智恵の大師であるわたしたちは、それ以前に始動させた多くのプロジェクトと計画についての成功やその他を評価するために共に集うのである。このようにして、わたしたちは特定の計画がうまくいっているか、もしそうでなければ、害が及ぶ前にいかにして必要な調節と変更を行うことができるか知るのである。

(『覚者は語る 第Ⅱ巻』─人間の業績─より)

 わたしの覚者たちも、各々の拠点地で仕事をしている。彼らを通して大計画は進められる。わたしの仕事は、その大計画を統合し、分裂を最小限にすることである。多くの愛されてきたものが捨て去られねばならない。古い形にしがみついていてはならない。役に立たなくなった機構を放棄し、新しい、より単純(シンプル)な世界を創造していく人間の能力に、多くのことがかかっている。これをよく記憶しておきなさい。忘れてはならない──わたしは、すべてのものを変えるためにやってくるのだということを。

(『いのちの水を運ぶ者』第74信より)

 最初の本当の人類であったレムリア種族の前に二つの種族が存在しましたが、彼らはエーテル体で存在し、真に人間ではなかったのです。今、帰途の旅が始められています。ただし、その間に得てきたすべての経験と魂の融合を携えて帰るのです──これが大計画です。
 ですから、われわれは、物質を霊化しているのです。超自然的に高めているのです。物質界に転生してくることによって、ロゴスの大計画に仕えているのです。魂は肉体の中に埋められることによって制限されますが、肉体の中に在ったときのすべての体験を持って、その物体を霊に還すのです。

(『世界教師(マイトレーヤ)と覚者方の降臨』)

 だから、我が友よ、わたしはただ愛と信頼について語る。多くの者は、今日、これらが価値あることなのを知るが、その中心的な位置を真に認識していない。我が友よ、すべてのいのちは神の愛の上に存在可能である。この単純な真理をわたしは教える。これをあなたのものとなしなさい。これをあなたの人生の中心となし、わたしと共に前進しなさい。わたしの兄弟である覚者たちが、未来への単純な道をあなたがたに示すであろう、我々が神と呼んでいる方によって計画された未来への道を。その道はすべての人間が歩むことができる。そしてわたしという代理人を通して、神に至るのである。

(『いのちの水を運ぶ者』第77信より)

 民主主義だろうがなんだろうが、ただ一つの統治形態が普及すべきだということは、進化の大計画ではない。人間の必要は、イデオロギーよりもずっとリアル(現実)であり、より重要である。相違に対する寛容さは統合させ、イデオロギーは分割させる。
 したがって、マイトレーヤが公に話をされるとき、多様性の中の和合が将来の調和への鍵であることを示されるだろう。すべての国家がそれぞれにユニークで神聖なる運命(さだめ)を持つことを示すであろう。マイトレーヤは、この幸いなる状態を達成するための道を示され、人間が大計画についてより賢明に理解するために彼らのハートを開くように鼓舞されるだろう。

(『覚者は語る 第Ⅱ巻』─多様性の中の和合─より)

世界のあらゆる聖典は、この進化の計画をどのように描写していますか。
クレーム:聖典はこれと関係していますが、たいていの場合(いつもそうだというわけではありませんが)人類の無学で最も単純な人々にも直接的に理解できるような方法でより顕教的に伝えられています。それらは主に大衆のための感情的なアピールです。感情的なアピールを超えた所に、覚者方によって与えられた特定のイニシエートや弟子たちのための非常に知的で霊的な教えの体系が存在し、それは彼らに大計画と、その中における彼らに可能な役割を教え、その実行への参加を呼びかけています。

(『死海文書と義の教師』「不朽の智恵の教え」より)


人々は聖典の解釈について尽きることのない議論を続けていることから考えると、明らかにもっと深いレベルには何かがあるようですが。
クレーム:聖典は、文字通りに受けとるならば、非常にしばしば一種のナンセンスを生み出します。しかし、比喩や象徴として、そのより秘教的で象徴的な意味が理解されれば、あらゆる宗教の聖典はもちろん人類にとって信頼できるものであり、私たちが神と呼ぶもの、この惑星のロゴスと彼が表現したものとの関係、人類とより低位の王国との関係を保持するものです。聖典は、それらの関係が存在し、進化の計画が存在し、それには終わりがなく、私たちがこの惑星において完全さ──ロゴスの大計画を、そのあらゆる形態と共に完全に実現すること──を創造するまで続くのだということを知らせてくれます。……

(『死海文書と義の教師』「不朽の智恵の教え」より)

 あなた方は自分が出てきた本源の高みを見るとき、自分自身を吟味して、無秩序と闘争の中に頭から突っ込んだその理由を疑問視するに違いない。それは増大する物質主義に本来備わっているものであることを発見するだろう。それが、長い間、あなた方をあまりにも深く関与させてきたものであり、大計画をあなた方に忘れさせた原因であった。今再び、あなた方はこのことを認識しなければならない、そして光にのみつながる行路を取りなさい。多くのことが今、人間の正しい決断にかかっている。人間はこれほどまでに大きな危険にさらされたことはか
つてないのである。わたしたちは監視し、そして友情と救助の手を差し延べる機会を待っている──その手が温かく握られるという確信をもって。

(『覚者は語る 第Ⅰ巻』─機会と挑戦─より)

 人間がすぐ上の王国、霊の王国、または魂の王国との関係を、ますます意識するようになるにつれ、すべての王国と、非常に積極的なダイナミックな関係に入るでしょう。霊の王国は、ハイアラキーにいる覚者方やイニシエートによって構成されているのです。覚者方の教えを通して、そしてシャンバラから流される大計画が人間の意識にしっかりと植え付けられることによって、人類は己の真の運命を悟るようになる。それは、人間を通して下層王国へと流れるエネルギーの大きな分類室のような働きをすることです。人間には、この惑星上の自然界の他の王国に対する大きな責任があることを悟るようになると、動物王国に対する関係に変化が起こるでしょう。

(『世界教師(マイトレーヤ)と覚者方の降臨』)

 わたしの労働者(ワーカー)になりなさい、わたしの仲間になりなさい、わたしの英雄になり、大計画に奉仕しなさい。この準備の仕事のための時は短い。栄光への最初の一歩を今、踏み出しなさい。あなたの転生の目的と神の大計画とに仕えなさい。これらは同じものである。わたしの覚者たちは、苦境から抜け出す最初の歩みをあなたがたに示すだろう。愛と兄弟たちへの奉仕とを通して神性が顕されて、満ち足りた幸せのうちに、より簡素な生活を送ることができることを、あなたがたに示すだろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第16信より)

シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向――政治的と霊的――を統合する。