諸国民の同胞愛――選集

The brotherhood of nations ── a compilation

「諸国民の同胞愛」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。引用文は、マイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第Ⅰ巻と第Ⅱ巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 世界的相互依存というリアリティ(現実)がわれわれの認識の中で確立された事実となるだろう。そうなる時、「すべての人間は兄弟姉妹である」という事実が制度機構や実際的活動計画の中にますます取り入れられて、この実体を反映するものとなるだろう。諸国家も同胞愛、共通の目標、共通の抱負を体験することができ、そうなるだろう。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

 マイトレーヤと覚者たちの一団のインスピレーション(鼓舞)と導きのもとで、人間は、正しい決断を行う能力、大計画との関係の中で正しく行動する能力が増大することを知るだろう。これが必然的に同胞愛についての感覚の増大につながり、人間は共に行動することによってのみ前進があるという理解につながるだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─同胞愛の夢─より)

 ようやく多くの政府は多少なりとも定期的に会い、問題を討議し、それについてどうすべきかを検討しています。これは新しい成熟です。人類は一体であり、ひとつの人類の兄弟姉妹であるという感覚の増大です。ある計画、ある役割を果たすためにこの惑星にいるということの認識です。それはいまだほとんどの人には感じられていません。しかし、個々のグループが長い間政府の注目を引こうとしてきた問題をやっと人類が真剣に受け止めているということは、人類が自分たちの弱さと一体性を認め始めたことの徴です。

(『協力の術』)

 忘れるでない、我が友よ、あなたがたは一つであることを、すべての者の御父が、あなたがたを聖なるイメージに似せて創られたのであることを。あなたがたを通して同じ聖なる愛と真理の光が輝いていることを。時は近づけり、我が友よ。真理の光があなたがたの周りすべてに輝き、人が兄弟を己の心に迎え入れ、己自身としてお互いを知るようになる時がやってくる。

(『いのちの水を運ぶ者』第51信より)

 人類自身も一つであるという感じを抱き始めています。来たるべき時代には一つになるでしょう。進化における前進のための次のステップです。同胞愛というものは、持てるかもしれないし、持てないかもしれないというような単なる理想ではないのです。自然界の事実なのです。ただわれわれがそれを具現していないだけなのです。来たるべき時代には、この事実を具現することがわれわれの運命であり、神の意志であります。ハイアラキーのすべての活動と指導はこの目標に向かってなされるでしょう。これは正しい関係を通してのみ実現されるのです。

(『世界教師と覚者方の降臨』)

 今日大切なように思われるものの多くが去り、より簡素な、より自然な生き方と関係に置き換えられるだろう。あり余る豊富さの直中にあって何百万の人間が不必要に死ぬという冒 が消え去ることは確かであろう。今日人間の精神をあまりにも醜くする不寛容さもまた消え去るだろう。より小さい、より弱い国家の資源や領土を支配し、征服し、搾取しようとする衝動は永遠に消え去るだろう。その代わりに、新しい現実感が、すべての人間との連結性と相互の権利と義務についての理解が生まれるだろう。人々と国家は法の規制に基づいて、そしてすべての人間のための平和と安全についての必要条件に基づいて生きることを求めるだろう。

(『覚者は語る(Ⅱ)』─前進の道─より)

 未来への道は、新しい公正な秩序を通して、新しい人類同胞愛を通して、昔の敵との間に協力の精神を打ち立てることを通してであることを認める者が今日たくさん存在する。このすべてのことは、今日可能であり、効果をあげつつある。新しい光が、わたしの光が、地上を照らし、そのまぶしさの中で多くの者が驚嘆する。

(『いのちの水を運ぶ者』第128信より)

 私たちは恥ずかしくない人間にならなければなりません。私たちが一体であり、一つなる人類の兄弟姉妹であること、それゆえに世界の食糧、原材料、エネルギー、科学知識、科学技術、教育制度、健康管理がすべての人々に属するものであることを認識し、世界中により公平に再分配しなければなりません。そうすることによって、私たちは一つの人類、同胞愛というリアリティを創造します。このようにして、これらすべての技術的進歩に値する正しい状態を創造するのです。

(「不朽の智恵の教え」『死海文書と義の教師』)

 これは、最近発表された覚者の記事「和合」の後半部分に主に語られているものです。すなわち、世界への危機とすべての人間による気づきの必要性についてですが、特に教育を受けた人、権力行使の立場にある人、自らの意志を表明できる人が、国家間の垣根を越えたレベルでの和合の必要性を理解し、悟り、知らしめることの重要性です。それゆえ、すべての国が共に働く必要があります。それが起こらなければ何も変らないでしょう。

(『多様性の中の和合』)

 マイトレーヤご自身が非常に間近な将来に出現されるとき、われわれのすべての行動の中に和合の必要性を強調されるだろう。われわれが、人間の問題を解決するに当たって、人間として、国家として、目的のアイデンティティーを見つけることがいかに大切であるかを、マイトレーヤは示されるだろう。かくして、われわれの強力な個人性をグループのために供するのである。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─和合─より)

 人の道とは、同胞愛であり、密接な協力と相互の信頼であり、奉仕であるということを示そう。これが唯一の道である。他はすべて失敗に終わった。我が友よ、もしこれをなさなければ、人間はこの地上に存続し得ないのである。脅しているのではない。真実を述べているに過ぎないのである。時間は残り少ない──自然とこの世界との間に均衡をとりもどす時間は。

(『いのちの水を運ぶ者』第12信より)

 金持ちの国と貧乏な国の生活水準の間にある大きな隔たりを許容する余裕を、世界はもう持ちません。その不均衡が今日の政治的、経済的問題の中核です。基本的にそれは精神的霊的な問題です。一方に物質主義と分離、そして他方に霊的な分かち合いと正義と同胞愛、この間の選択です。われわれの選択が人類の運命を決定するでしょう。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

 すべての国の国民はひとつであり、平等であり、お互いに依存しているということを人間は認識するようにならねばならない。いかなる国も一国で世界を所有することも支配することもできない。いかなる国も一国で世界のすべての国々に対立して存続することはできない。帝政や絶対支配権は過去のものである。人間は、この地球という惑星上における彼らの役割についての新しい理解を得る瀬戸際にいる。それは智恵の道とこの惑星の賜物の本当の管理者の道における旅人の仲間たちとの関係を変えることを含む。

(『覚者は語る(Ⅱ)』─人類同胞愛─より)

 国家は「一つ」に合体して、それによって個々のアイデンティティー(独自性)を失うべきではない。マイトレーヤは言われる、「たとえ、あなたがわたしと合体するとしても、あなたの個人のアイデンティティーは残る」と。国家の個々のアイデンティティーも同様に大切に守られねばならない。同時に、国家は同胞愛や共通の目標や共通の志向を経験することができるし、またそうなるだろう。しかし、個人の場合でも、国家の場合でも、巨大なものが個々のアイデンティティーを飲み込んでしまうことは「神聖なることではない」。

(『いのちの法則』)

 世界は二つのグループに分かれています── 一つは、世界の保守反動的勢力を構成する古い貪欲で利己的な国粋主義的制度にしがみつくグループ、もう一つは、新しく流入するアクエリアス(宝瓶宮)のエネルギーに心を開き、同胞愛と協力の道、相互依存性の認識を求めるグループです。相互に依存し合っているというその認識は、われわれが一つの人類であるという事実から生じます。

(『協力の術』)

 人類は今や全く新しい体験の瀬戸際に立っており、すべての惑星的な決定や行動がより良いもののためであり、人生を豊かに、神聖なものにし、同胞愛の絆を強めるものとして見られるであろう。それまで同胞愛の絆を彼らは無視して、ほとんど忘れていたのである。喜んで、人間は今や共通の善のために共に働くだろう。過去の憎しみと不信感はきっぱりと彼らの背後に置かれるだろう。そのようにして新しい親族関係が「善意」と「尊敬」として現れ、活性化させる酵母のように彼らの目覚めた人生に浸み渡るだろう。

(『覚者は語る(Ⅱ)』─人間が振り返ってみるとき─より)

 我が友よ、子供たちよ、わたしは、恐らくあなたがたが期待したよりもさらに時を早めてやってきた。しかしなすべきことは多い、世界には変化を必要とするものがあまりにも多い。多くの者が飢え死にし、多くの者が不必要に苦しんでいる。これらすべてを変えるためにわたしはやってきた。あなたがたに前進への道を示そう、もっと簡素で、健全な、より幸せな生活へ向かって、共に進む道を。もはや人が人に、国が国に相対立することなく、兄弟同胞として、共に新しい御国へと前進しよう。

(『いのちの水を運ぶ者』第1信より)

 世界に同胞愛を確立していく段階を見なければなりません。まず最初に平和がなければなりません。平和なしに世界はありません。マイトレーヤの第一の優先は世界に真の平和を確立することであり、人類が戦争を放棄し、戦争につながる競争を放棄することです。これはすべての人間の必要を満たすことによってのみ達成可能です。……
 開発途上世界が他の国の人々と同じように食べて、成長して、人並みの文化的な生活を送ることができるまで、世界に平和は決してないでしょう。平和の確立のための最初の条件は世界の資源の分かち合いです。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅲ巻』)

 諸国家や諸国民は家族のメンバーのように相互依存している。国家や政府の政策は平衡と公平の本質を組み込んだものでなければならない。それが平和と調和と幸福を生み出すだろう。いかなる国であろうと民族であろうと、国家、国民の中に優劣の差はない。国家の福祉を保護することが政府の義務であり、そして本来の自分自身であることがすべての個人の義務である。

(『いのちの法則』)

人類の歴史的な選択

 こうした記事から、助言や洞察、深い英知、慰めを引き出すことができるかもしれない。すべて、ベンジャミン・クレームの師によって書かれたものである──人間が知り得るあらゆる喜びと哀しみを経験してきた知恵の覚者によって。
 驚嘆すべきは、マイトレーヤと覚者方は常に、災厄を達成へと変え、破壊を、いのちを肯定するものに変え、奈落の底のように見えるかもしれないものを山の頂きへと変えるということである。このことにおいて私たち人類はある役割を担っている。つまり、共通の利益を選ぶ責任を負うことである。
 このささやかな選集を、「平和の陽光」の保証と約束として提示したい。この選集は、潜在的な神々としての私たちの本性を確認するものである、と私たちは信じる。

覚者たちの誓い

 戦争の暗雲が次第に増し、平和の陽光が闇に包まれていくにつれ、人類の反応は二重である──好戦主義者たちの意志を無言で受け入れ、追従することと、彼らの計画と企てに対する積極的な活気ある抵抗である。今日、わたしたちには両方の反応が同じ割合で見られる。世界の半分が(底に横たわる原因を認知することなしに)“テロとの戦い”というグラマーにとりつかれ、またテロ行為自体にとりつかれている。あとの半分はテロ行為を嘆き、そしてその発祥についての理解の欠如を嘆いている。大規模の変化のみがこの残虐な悪を終わらせる鍵であることを彼らは知っており、世界をあまりにも不公平に分割している不平等を認知し、それに対処することを諸国家の指導者たちに呼びかける。
 この後者のグループは増大して、世界の安全を非常に脅かす者たち、現在、権力の座にいる者たちの計画に対する彼らの抵抗を増さなければならない。彼らはお互いを見つけて、一緒に働かねばならない。平和を求め、正義の顕現を請い願う無言の大衆(サイレント・マジョリティー)のために働き、そして語るのだということを知る必要がある。
 平和は、正義が支配するとき、分かち合いが人間の心(ハート)を開き、人々を信頼することに目覚めさせるときにのみ、訪れるだろう。かくして、人は正義と分かち合いのために働き、声高に語らなければならない。正義と分かち合いのみが人間の苦しみを、テロ行為と戦争を終止させるだろう。あなたたちの兄であるわたしたちは、わたしたちの役割を果たす用意がある。わたしたちは「共通の利益(善)」のためのあらゆる行動を強化するだろう。わたしたちは、自分たちの力を顕す機会を待っている──過去の間違いを正すのを助け、戦争の無益さを人間に示す。わたしたちは、戦争の終止を呼びかける者たち、人事の中に健全さとバランスの回復を求める者たち、すべての者のための正義(公正)と自由の創造を求める者たちすべてを支持することを誓う。
 わたしたちにあなた方を助けさせてほしい。わたしたちの役割を果たすことができるように、助けてほしい。わたしたちは、いつものことながら、「共通の利益」のために行動することを願う、それが人類すべての最善の利益であるとわたしたちは思う。かくして、わたしたちは分かち合いを提唱する、かくしてわたしたちは正義を勧告する、かくしてわたしたちは自由と平和を分かち合いと正義の確立の頂点として見なす。
 この世界の救済のために共に働こうではないか。人類種族の利益のためにお互いの(意見の)相違を放棄しようではないか。健全な行動を勝利させて、人類に平和のための彼らの共通の必要を理解させよう、そして病める世界を復活させようではないか。
 多くの者が未来を恐れながら待つ。人間が道を見失ったのではないか、いまや平和への道を見いだすには遅すぎるのではないかと恐れる。わたしたちの勧告はそうではない。平和への道は簡単に見いだせることをわたしたちは知っている、正義と信頼の創造を必要とするのみである。分かち合いのみがその信頼を生み出すだろうということを、そしてそれが人類にテロ行為と戦争の両方を放棄させるようになることを、わたしたちは知っている。そのようになるだろう。そのようにして、人類はついに恐怖と不信のグラマーから解放されて、実際にそして歓びのうちに未来を創造する用意を整えて、マイトレーヤの「同胞愛と正義」のメッセージに応えるだろう。

(シェア・インターナショナル誌2004年1月号)

戦争の終焉

 代価を数える時が来るとき、人間は戦争の空費に仰天し、そして恥じ入るだろう。人間の活動のいかなるものよりも、戦争は資源と人命を貪欲に喰い尽くす。“敵”なるものを征服するための努力には何も惜しまず、すべてが勝利の達成のために犠牲にされる。かくして、人間はその隣人に対して容赦なき闘争を行い、それは必ずしもいつも自己防衛の闘いではない。非常にしばしば戦争は、領土の拡大や略奪品の蓄積、あるいは最も忌まわしき奴隷捕獲のために使われてきた。ほとんどの戦争の底に横たわる目的を描写するために“戦利品”という言葉が安易に使われている。
 今日、人間は戦争を終焉させるための仕事に真剣に取り組まねばならないときに達したのである。いかなる問題にせよ状況にせよ、解決するために、あるいは癒すために、戦争が必要とされるものではないことを、人は理解しなければならない。そうであるから、諸国家は共に働いて、人間のあの破壊的性向を永久に終わらせなければならない。
 それをやり損なうならば、人類種族の生存そのものを脅かすことになる。平和はもはや人間にとって一つの選択ではないのである〔訳注=それ以外の選択はない〕──彼らは今やその手の内に、これまでかつてない最も破壊的な凶器を握っている。もしそれが大きな戦争に使用されれば、この惑星を冒 し、永劫の時の間、生命の存在しない死んだものにするだろう。ではなぜそのような災害を、そのような終局を招こうとするのか。
 マイトレーヤは出現されるとき、このように語られることは確かであろう。小さな戦争が悲惨な結果につながり得ることを、それが人間を自己破壊という危険な坂道にもたらすことを、マイトレーヤは示されるだろう。彼は厳粛に勧告し、そして人間を考えられないような行動から引き戻させるだろう。油断することなく、しかし恐れないでいなさい。マイトレーヤが人間の行動を賢明に導いてくださることを信頼しなさい。あなたの兄弟姉妹を教育する任務におけるあなたの役割を果たし、マイトレーヤの荷を少しでも軽くして差し上げなさい。
 聞く耳を持つ者たちすべてに、待望されているお方がここにおられて、公に彼の任務を始める用意があることを伝えなさい。彼は善意の男女が平和と正義、自由と愛のために彼と共に働いてくれることを当てにしておられる。彼らにこのことを伝えなさい。マイトレーヤが世界の苦難に対して単純な答えを持っておられることを告げなさい。分かち合いは信頼を生み、それが扉を、そして人間の心(ハート)を、祝福された平和に向けて開くだろう。
 そうすると同胞愛と協力の中で人間の霊魂の開花を見るだろう。そうすると様々な問題や行き詰まり状態は溶け去り、溢れるような善意の中で克服されるだろう。
 そのようになるだろう、そのようにしてわれわれは忌まわしき戦争の終焉を目撃する。それがマイトレーヤの目的であり、その達成に対する彼の意志は固い。

(シェア・インターナショナル誌2006年3月号)

ばくち的ジェスチャー

 人々が正しい関係に向けて断固たるステップを取るときはいつも、対決に向けて同様の断固たるステップを取る人々が必ずいる。大勢の人間がより大きな自由と正義のために働き、そして死んでさえいる──と同時に、他の勢力は減少する彼らの力(パワー)を強固にするための冷笑的な試みで平和を脅かす。その間、全体としての人類は、放棄され克服されるべき昔の古い憎悪の思考の再発を目撃して、恐れおののきながら見守る。
 あなた方の兄たちであるわたしたちもまた、この危険なやり方を注意深く見守るが、恐れてはいない。良識は、得るものと失うものとを大体、はかりにかけてみるとき、少なくとも不安定な平和を受け入れることを強いることを、わたしたちは知っている。
 これからは、このシナリオが世界中で繰り返されるだろう。“大国”は彼らの力を維持しようと、あるいは増強することさえ試みるだろう、しかしながら、現状維持を損なわないように慎重にやらなければならないことを知っている。
 一体いつまで、諸国家はこの無益なゲームをすることができるのか。唯一の分別あるコースは、すべての者のための平和と繁栄のために、共に働くことである。この方法によってのみ、諸国は国民に、平和の歓び、正義(公正)の繁栄、そして分かち合いの至福を得るための用意をさせることができるのである。

(シェア・インターナショナル誌2014年6月号)

人類の歴史的選択

 人間が歴史的選択をするときは到来した。間もなく人類は極めて重大な決断を、すべての男、女、子供の未来を、まさに地球上の生きものすべての未来を決める決断をしなければならないことに気づくであろう──惑星地球において途切れることなく、限りなく発展する創造性か、あるいは、われわれの住処であるこの惑星上の人間および人間以下のすべての生命の恐ろしい滅亡かの選択である。
 残念ながら、人間は原子の核に隠された恐ろしいパワー(力)の秘密を発見して、それを戦争のために利用してきた。人類は競争や貪欲、権力への渇望によって非常に分離しており、偶然か故意による絶滅の危険は絶えず存在する。であるから、人はより安全に生きるための道を探さなければならない。今日、人類および諸国家の個性はあまりにも強力であり、人生の奮闘の中であまりにも分離しており、彼らは道を見失ってしまった。人は生き延びるために速やかにそれを見いださなければならない。
 かくして、偉大なる者たち、あなた方の兄たちは平和への唯一の道を示そうとしてきた。分かち合いと正義のみが平和をもたらすだろう、とわれわれは言う。すべての人間が、心(ハート)の中で、平和を願う。われわれの勧告は本当に単純である、しかしこれまで、人類にとってそれを把握することは困難であった。人間は神聖なる自由意志を持ち、彼らの運命の支配者である。分かち合いと正義の道を取りなさいと、われわれは勧告する。それは「同胞団」の衣であり、それなしには、人は十分な人間とは言えない。

(シェア・インターナショナル誌2013年3月号)

戦争の無意味さ

 人間が戦争をすると、彼ら自身や他の人々の生命を危うくするのみならず、自分たち自身の生命そのものが生かされているこの惑星の健康をも危うくする。死の兵器のために使用されるあらゆる種類の金属を得るために、地球はめったやたらに略奪される。この惑星の豊かな富を享受する権利を持つ未来の世代の必要に、何の配慮もなされない。数え切れない何百万トンものねじれ曲がり錆付いた鉄が、人間が恐ろしい見世物を演じる“戦争の舞台”を飾る。人間は絶え間ない爆撃によって彼らの精妙な体(エーテル体)に加えられる破壊を見ることが、いや想像することすら、できない。これまでにないレベルの騒音がこれら(エーテル体)の繊細な被いを破り、切り刻む。人間の躯体はそのような乱暴な扱いに耐えるようにつくられてはいない。かくして、彼らは自分たち自身に対して取り返しのつかない危害を加えている。人が戦争の無意味さに気づくのに、一体どのくらい長い時間を要するのだろうか。戦争は何の問題も解決しない。ただ混乱をつくるのみであり、人間の進歩を阻む。
 言われなければならないことは、ある少数の人々は戦争の行為を好むということである。彼らにとって、(戦場での)勇敢な行為は彼らの意志と技のテストである。しかし主に今日、人々はイデオロギー的な理由のために、大義のために、戦争に惹かれる。であるから、権力の手綱を握る諸国家のリーダーたちが戦争か平和を制定するのである。平和な世界を保障するためには、リーダーを注意深く選ばねばならない。
 この問題に多くの考慮がなされなければならない。中東における最近の出来事は、法のルールに違反し、混乱を解き放つことがいかに簡単かを示した。その違反行為を修正し、解決をもたらすことは、また全く別のことである。
 マイトレーヤはこれらの出来事を注意深く見ておられる。それらが起こるにつれて、緊張とその緩和を正確に計算し、そして絶えず平衡を確立しようとされる。このことに関して、マイトレーヤを通して集中される平和、平衡の霊のエネルギーが重要な役割を演じる。強力で正確なそのエネルギーは、諸国家の国民を非常に困らせる憎しみと争いの本能の潮流を変えている。
 国民自身が彼らの役を演じ始めている。投票箱やデモ行進を通して、彼らの声を聞こえさせ、平和への要求を知らしめている。この時点から、後戻りはない。民衆は彼らの力を感知しつつあり、彼らが欲する平和を彼ら自身がつくりあげていかなければならないことを、そして自由とともに正義が支配するときのみ、うれしい平和が保障されるだろうということを理解し始めている。
 増大しつつあるこの認識は、マイトレーヤの早い出現の舞台を整えるだろう。

(シェア・インターナショナル誌2006年12月号)

読者質問欄

ロシアによるウクライナ侵略を受けて、現在の暗い時代における慰めと実際的な利用と再確認のためになることを願って、以下の質疑応答と記事を集めた。これらの記事は新しいものではないが、その内容は再掲載にふさわしいものであると信じる。

 「目覚めようとしている! 目覚めようとしている! 世界は人類のものだよ、兄弟。……今日は兄弟姉妹たちが真理を語り、嘘を、嘘を、暴き出すのを聞くことができて誇りに思うよ。これは素晴らしいことだ。若い世代全体が、黒人も白人もみんなこの場所に集まってきている。こういうのを見るのが大好きなのさ。100万ポンドに代えても見逃したくないね。それに、ここにいる私の幼い兄弟たちみんな、私の幼い兄弟姉妹たちみんなが、遠いところからはるばるやってきているのだよ! 嬉しいよ、本当に嬉しいよ! われわれは目覚めようとしているのさ!……」
 「兄弟よ、目覚めないか!  信じていろよ。褒美から目を離さないようにしろよ。その褒美は人類そのものさ! 人類はわれわれみんなのものだからね」(マイトレーヤは2003年2月15日、ロンドンのハイド・パークで行われた大規模な平和デモにアフリカ系カリブ人の外観で現れた。シェア・インターナショナル誌 2003年4月号参照)
 この惑星全体に広まる現在の物質主義の不正を、心(ハート)のうちで拒絶する人々が今日たくさんいる。彼らは正義と平和を願い、それらの達成のために行進しデモをする。ますます多くの世界の民衆が一緒になるとき、強力な男たちの行動を変えるだけの力を持つことを認識し始めている。かくして、マイトレーヤは民衆を信頼し、彼らの要求に声を与える。かくして、彼は民衆の行進に参加し、彼の声を彼らの声に加えられる。(ベンジャミン・クレームの師、「暗闇の終わり」より、シェア・インターナショナル誌2005年7・8月号)

 祈りには真の価値があります。祈りが心(ハート)からのものであれば、神の代理者としてのハイアラキーからの助けを喚起します。しかし、私たちはただ祈るだけで、世界の問題を「神」に任せていてはなりません。それらは私たちの問題であり、私たち自身のあるいは人類の行動および非行動の結果です。私たちが成長し、真の人間(そして本当に聖なるもの)となるために、世界中の兄弟姉妹たちの苦難や苦しみや問題に対する責任を受け入れなければなりません。私たちは彼らと分離した存在ではありません。ですから行動と祈りは両立し得るのです。(シェア・インターナショナル誌1986年7・8月号)

Q:1945年に起こったことの後で、マイトレーヤをロンドンに呼んだのは祈りではなかったのですか。

A:可能な限り早く戻ってこられるというマイトレーヤの決断が発表されたのは1945年でした。この決断は、その大部分が、人類からの助けを求める祈願の叫びに応えてなされました。……
 人々はあらゆる言語で、特にマイトレーヤにではなく、「天上にいる」神に対して、「どうか、どうか、神さま、お助けください!」と叫びました。私たちが神に向かって、あるいはマイトレーヤや誰に対してでも、平和のために祈るのは、私の考えでは間違ったやり方だと思います。私たちは自分でそれをしなければなりません。平和をもたらすために、援助やエネルギーや導きやインスピレーションを求めて祈るのは結構ですが、平和を「つくる」のは私たちです。私たちはただ座って神が平和を生み出すと考えることはできません。神は平和をお持ちであり、神は平和です。平和はすでに存在しており、私たちがその平和を乱しているのです。(シェア・インターナショナル誌2003年12月号)

 マイトレーヤのメッセージは「分かち合って世界を救いなさい」という数語に要約できる。彼はこのようにして私たちが戦争、暴力、不和、飢餓、抑圧、恐怖の脅威を終わらせることができると確信している。彼はまた、私たちが彼の示唆を受け入れ、私たちが今やユニークな平和の時代の門口にあることを確信している。このことは、「第三次世界大戦は起こらない」ということを意味する。(シェア・インターナショナル誌1982年1月号)

Q:大宣言の日がしばらく遅れると仮定し、世界が危機に陥り、核戦争の瀬戸際にあるとしましょう。世界の主、サナット・クマラとハイアラキーはこの惑星が破壊されることを許すでしょうか。

A:ハイアラキーは、いやむしろ、ハイアラキーの背後にいるサナット・クマラが惑星の破壊および人類そのものの絶滅を許さないでしょう。また、マイトレーヤの臨在そのものが、平和のために必要な内的決意、つまり、分かち合いを人類が、意識しようがしまいが、すでになしたことの保証であると私は思います。マイトレーヤはこのことを何度も言われていますから、われわれはただ信じねばなりません。(シェア・インターナショナル誌1982年11月号)

Q:核の問題には、サナット・クマラが直接に関係しているということは本当ですか。

A:はい。1939年から1945年にかけての世界大戦の間に、原子爆弾の創造のための秘密が、ハイアラキーによって連合国の科学者たちに与えられたので、サナット・クマラが核兵器のいかなる使用にも、今は直接に関わっています。ですから、そのような破局を許されないと信じます。事故による戦争勃発はまた別の可能性であり、表面上はこれがいつ起こるかもしれない状況に見えます。そのような偶発性を防止するための安全装置は、いまだ誤りを免れない人間の手の中にあります。もしそのような核兵器の不慮の発射があるとすれば、それも一瞬のうちに、ハイアラキーは中性化することができます。この惑星を絶滅させることは許されないでしょう。(シェア・インターナショナル誌1982年11月号)

Q:伝導瞑想の仕事は現在、キリスト・マイトレーヤの出現をお待ちしている間、特に重要なのですか。

A:私が講演するあらゆる場所で伝導瞑想グループをつくっていることは大半の人々が知っており、今では世界の多くの地域、特にアメリカとオランダ、そしてイギリスで何百ものグループが存在します。伝導瞑想の仕事の重要性をいくら強調しても、しすぎるということは不可能なくらいです。キリスト・マイトレーヤと覚者方によって方向づけられたエネルギーを絶えず伝導するのです。これはおそらく、私たちすべてが簡単に行うことのできる最も重要な仕事であります──大計画に関連したどのような活動を行っていようが、他にどのような奉仕活動をしていようが、現時点において、瞑想や祈りと共に、霊的エネルギーの蓄えをつくるのに非常に重要であり、キリストを世界の外的舞台に呼び招き、彼の使命を十分に助けるために非常に大切な仕事です。(シェア・インターナショナル誌1982年8月号)

法の支配

 「法が衰退するときはいつでも、そしてあらゆる側に不法がはびこるときはいつでも、私は自分自身を顕す」(『バガヴァッド・ギーター』)。アバターであるクリシュナによってなされた、不法が蔓延するときに戻るという約束は、特に現在にふさわしいものである。この時代のアバターであるマイトレーヤが、不法が蔓延している今ここにいることは、その誓約の遵守である。ベンジャミン・クレームの師はこう書いている。「国家が大人になり成熟すると、他の諸国に対して、それまでとは全く異なった関わり方をする。その国は、相互の責任と必要についてすべての国家を結び付ける『法の支配』を尊重し始める。成熟していることの徴はまさに法に対する尊重の姿勢である。法は人間が共に生きるために必要と考えられたものである。……諸国家の間で、『法の支配』が無視されるとき、世界全体が苦しむ」(ベンジャミン・クレームの師、「究極の勝利」より、シェア・インターナショナル誌2004年4月号)

 マイトレーヤは言われる。「勝利のときも、敗北のときも、わたしはあなたと共にいる。 死の瞬間が訪れるとき、その人は一種の孤独を経験する。あたかも物事が自分から去っていくような気がする。その瞬間に、わたしはその人が執着を離すのを助けるのである」(シェア・インターナショナル誌1989年11月号)

 1989年、中国の北京の天安門広場で学生たちのデモが行われ、中国軍による虐殺に終わったとき、マイトレーヤの側近は次の情報を伝えた。
 「自由のための闘いの犠牲となった何千もの学生たちや一般人について、マイトレーヤの側近は、主(マイトレーヤ)が介入され、死の瞬間に彼らが苦痛を感じないようにされたと述べた」(シェア・インターナショナル誌1989年7・8月号)

 ベンジャミン・クレームは述べている。「シェア・インターナショナル誌は何度か、死の瞬間にマイトレーヤが臨在されることにより恐怖を平静さに転換した事例を報告してきた。例えば、天安門広場での虐殺の最中に、ある目撃者は、銃弾に倒れた人々の顔に平安と決意が見られたと述べている──マイトレーヤが介入され、彼らが死ぬ瞬間に苦痛を感じないようにされたのである」(シェア・インターナショナル誌1989年9月号)
 「別の目撃者は、神戸の震災の後、犠牲者たちの顔が穏やかな表情をしていたことを報告しているが、マイトレーヤは死への移行を容易にするために多くの時間を費やされた」(シェア・インターナショナル誌1995年6月号)
 「ボスニアもまたマイトレーヤが死の瞬間を滑らかにされた別の事例である」(シェア・インターナショナル誌1995年11月号)

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。

移動する光

 それは2009年12月8日の午前1時30分頃のことでした。私がベッドに入ると、柔らかな白い光が壁の上をゆっくりと移動するのが見えました。その光は海の中の発光性の生き物のように優しく輝いていました。数日前に同じ光を見た時には、外からカーテンを通して車のヘッドライトか何かが入ってきたに違いないと思っていました。けれども、この時には光が楕円から十字へと形を変えていき、その後、移動しながら十字から楕円へと変化したのです。それから光がちょうど、数カ月前に亡くなった私の飼い猫の写真の所へ来ると、写真の上で輝く小さな光の十字・ヒになりました。それはあまりにまぶしかったので、猫の姿がはっきり見えたほどでした。その後、光は消えてしまいました。
 それは何だったのか教えていただけますか。

匿名希望

【ベンジャミン・クレームの師は、その光がイエス覚者によって創られたことを確認した】

微笑み続ける理由

 2008年9月に、私は歯医者に行って、自宅へ戻るところでした。中央公園内を歩いていくと市立図書館がありました。公園の真ん中に噴水があり、訪れた人々が休憩し、その場所の美しさを楽しむためのたくさんのベンチがありました。私は歯医者に行った後、いくつか買い物も済ませていたので、足が痛くなっていました。
 そのベンチにはしばしばホームレスの人たちが腰掛けていました。その時には2、3人の男性を見かけました。その人たちの所を通り過ぎた時、私はどういうわけか立ち止まり、振り返ったのです。彼らのうちの一人は非常に大柄な男性で、周りにたくさんのバッグがあり、帽子を自分の前に置いていました。私は戻って、財布から少しお金を取り出し、彼の帽子に入れました。彼からの力強いエネルギーの衝撃を受けました。最初、私は混乱しましたが、その後、気分が良くなりました。あまりにも気分が良くなったため、その後の数日間は文字通り笑みが絶えませんでした。幸福感が一週間続きました。この『大柄な』男性をそれ以来二度見かけています。

アンネリ・カウハネン
スウェーデン、クリッパン

【ベンジャミン・クレームの師は、その男性がイエス覚者であったことを確認した】

いつもそこに

 私は興味深い体験をしました。自転車に乗ったひげの男性が、交差点の赤信号で止まっていた私の車の前にいました。私たちはウィスコンシン州マディソンの、交通量の多い道路の左折車線にいました。彼がいると、前方の行き交う車が小さく見えて、彼が際立ってたくましい自転車乗りだということがよく分かりました。私は左折してそのまま進み、彼を通り過ぎました。私は自転車に乗るのが好きでしたが、心の中では、このような交通量の多い急な坂道で自転車に乗っているのが、自分でなくて良かったと思っていました。
 さらに進んだ先で、私はスターバックスのドライブスルーに寄って飲み物を買いました。また車の多い道路に戻った時、彼を見かけたのが二度目でした。私はそのまま運転し、何度か右折と左折を繰り返し、ウィスコンシン州フィッチバーグで私が気に入っている公園を走り抜けました。公園を抜けたところで、あの同じ自転車乗りがペダルをこいでいたのです。
 私は自宅まで、約16キロメートル先のマクファーランドへと向かいました。家に着いて、母親の猫のために獣医の電話予約を入れました。猫を受け取り獣医に連れていくために、ストートンへ向かって自宅からさらに16キロメートルほど運転しました。ストートンを通って獣医院に行くまでに、またも同じ自転車乗りがいたのです!  その時には、彼と私はお互いを見つめて笑い合いました。
 同じ自転車乗りを11時間半の間に四度も、三つの異なった地域で目撃したのです。これは偶然だったのか、それともマイトレーヤかイエス覚者が自転車に乗るのを楽しんでおられたのですか。

スー・ブルイレット
米国、ウィスコンシン州

【ベンジャミン・クレームの師は、その『自転車乗り』がイエス覚者であったことを確認した】

2022年3月号目次

 

覚者より
壮麗なる事業
ベンジャミン・クレーム筆記、2010年1月10日

マイトレーヤからのメッセージ

今月号の内容概説

視点
原子力による気候変動対策は
全くの「フィクション」であると専門家は言う
ジェシカ・コーベット

不平等な世界への教訓
セバスチャン・ヴィユモ

世界を再建する-選集
Rebuilding our world – a compilation

北大西洋条約機構(NATO)の未来に関するマイトレーヤの予測-『いのちの法則』より

「分離は全くありません……」
エベン・アレグザンダー博士へのインタビュー (第二部)
シェリーン・アブデル=ハディ・テイルズ

時代の徴
世界中の光の現象

世界的食料システムは不正に満ちている
これを変更する方法は次のとおりである
ハリエット・E・スミス、ルース・スミス、トッド・ローゼンストック

世界の資源を分かち合う―資源がどこにあっても!
「ダンプスター・ダイビング」
サビナ・クレーシー

思考の統御と話す言葉
アート・ユリアーンス

世界情勢
模範的なリーダーシップ一思いやりの行動
海を守る珊瑚十字軍/南アフリカの科学者がモデルナ社のワクチンを複製する/先住民の勝利/最初のマラリアワクチン/ 2030年までにプラスチックの無い自然を目指す地球規模の都市イニシアチブ/ 人工衛星がメタンの『超大量排出源』を特定する/ PARP阻害薬がある種の前立腺癌を遅らせる

編集長への手紙
短い滞在 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

壮麗なる事業

──覚者より
   ベンジャミン・クレーム筆記、2010年1月10日

 人類がマイトレーヤを見るとき、彼を認知しようがしまいが、人々は彼とそして彼の掲げることすべて──分かち合いと正義と平和──を支持することを、あるいは拒絶することを余儀なくされるように感じるだろう。かくして、「裂開の剣」はその定められた務めを果たすだろう。そのようにしてマイトレーヤは変化に対する人間の用意を知るだろう。偉大なる主は、彼らの一人として人間の前に現れて、人々が、彼の身分ゆえではなく、彼のアイディア(理念)の真理と健全さゆえに、彼に従い、彼を支持することを確実にするのである。
 それでも、人々が彼をマイトレーヤとして、キリストとして認知しようが、あるいは単に、正義と平和を願い、すべての人間のための、より良い世界を願う自分たち自身の志向に一致する賢明さを持つ一人の男として認知しようが、それはどうでもよいことである。
 徐々に、多くの人々がマイトレーヤをすべての宗教団体が様々な名前で待望していた御方として見始め、そのような名で彼を呼ぶだろうと推定しなければなるまい。ある者は「彼はイマムマーディに違いない」と言い、ある者は「クリシュナが再び来られた、法は成就された」と弁じたてるだろう。また他の者は「きっと彼はメシアだ、ついに来られたのだ」と言い、さらに他の者は彼をキリストとして、あるいはマイトレーヤ仏陀として見るだろう。すべてがこの方を、彼らの希望の成就であり、彼らの必要を満たすために来られた方、彼らの待望してきた方として見るだろう。
 マイトレーヤはこれらの主張を肯定も否定もなさらないだろう。そして彼を認知できたと自認する彼のワーカーたちもそうすべきである。大宣言の日までは、マイトレーヤは御自身の本当のアイデンティティーもご身分も認めない(白状しない)だろう。
 その輝かしい(大宣言の)日に、人々は、彼らの長い間の待機が無駄ではなかったことを反駁の余地なく知るだろう。そして助けは確かに手元にあることを、大教師はまさに、援助し、導こうとしておられることを知るだろう。彼は救い主としてではなく、兄としてやって来られて、われわれの惑星を救済するために、そして人間自身が彼らの人生と生活の仕方に健全さを取り戻すことができるように、先導しようとしておられることを知るだろう。
 われわれの問題は多いが解決可能であることをマイトレーヤは示されるだろう。すべての解決法はすでにわれわれの手中にあることを、分かち合いという単純な行為のみが地球上のいのちをより良き方向へ変容させるパワー(力)を持つことを、示されるだろう。彼は人類の兄として、われわれの信頼を求めるだろう──彼が人類を定められた調和と愛の道以外の方向に導くことがないことを、人々は自分たち自身の恐怖以外に恐れるものは何もないことを、そして前方の道にはすでに神の青写真があることを信頼することを求めるだろう。
 このようにしてマイトレーヤは至るところにいるすべての男女が関与する巨大な規模の変容に人間が乗り出すための道を容易にするだろう。それは人類を壮麗なる事業に着手させる変容であり、地球を太陽系同胞の諸惑星の中の正当なる位置へ復帰させる。

マイトレーヤからのメッセージ

「もう少しだけ待っていなさい、そうすればあなた方は自分たちの夢が実現するのを知ることになるだろう。そのようになるだろう。そして間もなく、育みをもたらすわたしの愛があなたの人生を力強くし、歓びを与えるだろう」

(2004年9月23日、オランダ・アムステルダムでのテレビ・インタビューの終わりに、ベンジャミン・クレームを通してメンタルテレパシーにより伝えられた。シェア・インターナショナル誌2004年11月号および『覚者は語る(Ⅱ)』を参照)

今月号の内容概説

 シェア・インターナショナル誌は毎月、世界中の重要な傾向や発展を反映する記事を集めている──その内容は概して肯定的であるが、時には問題を浮き彫りにし、欠陥のあるシステムの中で起こさなければならない変化を強調している。常に釣り合いを保つ必要がある。現実主義を維持し、事実を良く見せかけることを避ける一方、困難な時代にあっても希望を抱き、安心すべき理由を提示するという本誌の方針を貫く必要がある。希望と現実主義は同義語であり得る──本誌が毎月、明らかにしようとしているように。
 この3月号の資料を集め始めると、世界は二極化していることが明白になった。再び戦争をする意欲はヨーロッパにはない。反戦の運動と請願が拡大しているが、関与する指導者たちに影響を与えるほどの規模にはなっていない。もし、人類が一つであることを私たちが受け入れるなら、世界は平和を保つことができるだろう。現在、国際メディアは核融合の実験が成功したと報じているが、もし、私たちが解決策としての戦争という考えを捨てるなら、汚染のない無尽蔵のエネルギーを手に入れることができるだろう。新しい安全なエネルギー源の開発において覚者方によって支援されるだろう。現在の核エネルギー形態は、炭素基盤のエネルギーによる汚染について懸念する多くの人々によって安全だと大げさに宣伝されているが、今月号の「視点」は、この核エネルギー形態の危険性に焦点を当てる。
 マイトレーヤと知恵の覚者方が世界におられ、その慈悲深いエネルギーが計り知れない影響を及ぼしていることから、シェア・インターナショナル誌はマイトレーヤとベンジャミン・クレームの師と同様に、次のように確信をもって言うことができる。人類は健全に、協力的に反応し、人類自身やこの惑星、そして未来を救うために、必要とされる変化を成し遂げることができるだろう、と。ベンジャミン・クレームの師の記事にある多くのアイディアと主眼点をご覧いただきたい。また、マイトレーヤの次のことばから安心と慰めを得ていただきたい。「わたしはあなた方の生活からかけ離れてはいない。すべての想い、すべての志向がわたしの裡で認知されるからである。あなた方の深遠で難しい疑問への答えを持つ素朴な男としてのわたしを探しなさい」。マイトレーヤは、「ちょうど良い時」に世界にやってきた、と私たちに保証しておられる。
 経済学者セバスチャン・ヴィユモ氏による『世界の不平等レポート』の分析は、深い社会的な不正義の力強い証拠を今月号の読者に提示している。一方、エベン・アレグザンダー博士との示唆に富むインタビューは、意識が死を乗り越えて存続するという事実、私たちは一つであり、本性は霊的な存在であるという事実を確認している。チベット人のジュワル・クール覚者の著作を熱心に学んだ故アート・ユリアーンスは、明晰な思考とその結果としての話し言葉の統御へと到達するために、私たち一人ひとりに要求されるメンタル的な規律について詳述している。そのようにして真理は知られ、神の大計画により良く奉仕することができ、無害であることが一つの存在状態になる。
 マイトレーヤ、ベンジャミン・クレーム、そして彼の師の文章からの引用句の選集は、未来を垣間見させてくれると同時に、希望や勇気を抱き、奉仕をし、責任を担うことの必要性を思い起こさせてくれるものである。マイトレーヤが出現してよりいっそう公に認知されるとき、そうした行為によってその未来は確かなものになるだろう。

世界を再建する―選集

Rebuilding our world ── a compilation

「世界を再建する」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。引用文は、マイトレーヤからのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第Ⅰ巻と第Ⅱ巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 未来を恐れることはない。なぜならそれは、もし人間がその意志を持つなら、想像するよりもさらに偉大で、より美しいものであり、人間の最高の夢よりもさらに素晴らしいものであるから。不確かさや耐えがたい悲しみ、喪失や変化の痛みは、生まれ出ようと苦闘している新しいより良い世界の産みの苦しみにすぎない。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─生得の権利が待っている─より)

 宝瓶宮のエネルギーの顕著な特質は統合であり、したがってその活動の結果は、現在の分裂した分離主義的人類を一つの総体に交じり合わせ、融合させるでしょう。現在の分離的感覚が、(天地万物との)新しい一体感に取って代わるでしょう。社会、政治の分野では、これは同胞愛、正義、分かち合いとして顕されるでしょう。今日の恐怖と混乱は、新しい自由と人生における意味と目的の意識に道を譲るでしょう。それは、人類が生得の神性を──全体として初めて──実現し顕す時代でしょう。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』)

 恐れることはない、我が友よ、すべては良くなるであろう。新しい光は輝き、新しい御国が招いている。あの国で、神の奇しき御業をみせてあげよう。わたしに従いてくる用意をしなさい。そして神より与えられたあなた自身の偉大さを顕せるようになりなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第36信より)

 彼[マイトレーヤ]は世界の歴史について短く説明し、私たちがやって来た途方もないレベルから、私たちが落下した堕落への経緯を紹介するでしょう。彼は私たちに変化を促し、未来への展望で鼓舞するでしょう。これまで誰も世界に提示したことのない未来、この地球がこれまでに見た中で最も素晴らしく、美しく、途方もなく輝きに満ちた文明について語るでしょう。それが、今始まりつつあるアクエリアス(宝瓶宮)の時代における人類の未来です。

(『大いなる接近』)

希望

 新しい希望と志向が以前の無関心に取って代わり、すべての者のためのより良い人生への期待を明るく照らす。奪われて拠り所のない人々へのさらなる援助の計画はすでに進行しており、これは今や、老いも若きも同様に、多くの人々がますます感じている責任感を反映する。
 行動し奉仕する用意のできた人々の思いを解き放つために、マイトレーヤのインスピレーション(鼓舞)のみが必要とされる。人類の一体感の味わいは、彼らの心(ハート)を愛と分かち合いのすばらしさに開かせ、より良い世界を創造するための彼らの用意を熟成させた。
 マイトレーヤが提供するリーダーシップは人類を失望させないだろう。彼はすべての者の希望と志向を高め、そして人々の持つ最高のものを解き放たせるだろう──たとえそれが今は隠され、恐怖心と無知のためにその存在が表現されていなくても。彼は人間の恐怖を征服し、そして本当にひとつの新しい人類を確立するだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─新しいミレニアムが始まる─より)

 すべてがよく進み、未来への良き前兆である。わたしの計画は速やかに進み、人類を活気づかせる。今日、世界中どこを見回しても、変化が起こっている。上部から下部まで、古き腐った秩序の綾はほころびている。これを見て大いに満足している。この過程において痛みはあるけれども、新しいより良い世界が出現するのであるから。だから、我が友よ、この事実に励まされて、希望を持って未来を見つめなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第130信より)

 希望とは、すべてのものと内的につながり合っているという自覚です。あなたの生命が、日々の活動が、宇宙の計画と内的に結合していることについての自覚です。自分が誰かについての認識、自分は真我であるという感覚──それがあなたに信(faith)とか希望を与えます。信や希望は、自分が誰なのか、どうしてここに居るのか、自分の目的は何かについての内的、直観的認識から出てくるものであり、地上の何ものもそれを揺るがすことはできません。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

勇気

 この重大な仕事には勇気が必要である。多くの挑戦に応じなければならない。世界を完全に変えることも、過去の遺跡の上に新しい世界を築くことも、容易なことではない。だから、勇気を持ちなさい。そしてあなた方の世界を再建しなさい。恐怖心を捨て、両腕を広げて未来を迎え入れなさい。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─未来への道─より)

 我が友よ、兄弟姉妹たちよ、あなたが、現在立っている位置を検討しなさい。あなたは、わたしと共に祝福された愛の島に行く用意がありますか。あなたが現在持っているすべてのものを、分かち合う用意がありますか。人生を勇敢に直視して、我が友よ、成し遂げるべきチャレンジとして受けとめる用意がありますか。もしあなたが、わたしと共に行くならば、とどめるものは何もない。我が友よ、古い惰性は消え、光と愛に包まれて、父の近くに在る喜びを知ることができる。その喜びをあなたがたに授けることが、わたしの特典である。それなら、我が友よ、勇気を携えて、あなたの本源へ戻るためにわたしに従いてきなさい。決して誤ることはない、我が友よ、マイトレーヤがあなたがたと共に居るのである。

(『いのちの水を運ぶ者』第86信より)

責任

 すべての側において古い体制が崩壊しつつある形跡がある。往古の憎悪が人々を分割し、無法がはびこる。しかし、至るところで新しい精神が人間の中に目覚め、あらゆる形態の生命に対する新しい責任感と新たな敬意が目覚めつつある徴が見られる。
 この新しい美の顕現は無数にある。人類の前に開かれる未来のビジョンは多く、驚くべきものである。人間は未だ新しい始まりの門口に立っているにすぎない。しかし、見る目を持つ者には、すでに進歩の徴が見える。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─勝利は保証されている─より)

 偶然に起こるものは何もない。わたしは行動への呼びかけを発する、そしてその行動を何倍にも力あるものにしよう。わたしの弟子となり、わたしの友となり、わたしの真の民となるこの機会を今、掴みとりなさい。
 わたしが来る以前は、人は抜け出すすべを知らなかった。身動きならない苦境に深くはまりこみ、恐れていた。今は、新しい光が、変化への新しい可能性がある。新しい希望が世界を席巻している。それはわたしの光のエネルギーであり、あなたがたへの贈物であり、すべての人間への、わたしの祝福である。

(『いのちの水を運ぶ者』第21信より)

 政治的、経済的、宗教的全体主義──人間の自由、福利、解放、信条の自由という人権を否定するもの──が過去のものとなる時は急速に近づいている。新しい自由はすぐそこで人類を待っている。しかし、その新しい自由は、何にもまして責任を必要とする。われわれはお互いに対する責任を背負わなければならない。マイトレーヤはそのことを非常に簡潔に述べておられる。「兄弟たちの必要をあなたがたの行動の指針として、世界の問題の解決に当たりなさい。他に方法はない」

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

 人間がキリスト[マイトレーヤ]を直接見るとき、彼らは速やかに人生とその問題に対して新しい態度を採択するだろう。様々な問題は人間がつくり出したものであり、人間自身の内に存在し、無慈悲な神のせいでも、心ない偶然の結果でもないことを理解するだろう。
 新しい責任感が、すべての者の向上のために行動する衝動を人々に授けるだろう。協力と思いやりと信頼が間もなく現在の利己的関心に取って代わるだろう。そうして人間の進化における新しい局面が開かれるだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─彼の名は愛なり─より)

 救助の役割を引き受けて、わたしの重荷を分かち合いなさい。世界の大変換をなし遂げていく大いなる仕事を、我が友よ、わたしと共に分かち合いなさい。ご存じのように、わたしの手段は単純である。人間の心の愛以外の道具をわたしは必要としない。愛は、我が友よ、あなたがたの本源であるあの存在によって授けられたものであり、それが人間を愛の源そのものへ導くであろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第70信より)

世界奉仕者

 人類が聞く声は、キリストの声のみではないだろう。世界中に、すべての国に、話す機会を待つグループが存在する。準備を整え、訓練を受けた彼らはいま舞台の袖に立っており、召集がかかればいつでも奉仕する用意がある。彼らは時代の要求と今日の人類を取り囲む問題に対する答えを知る。少しずつ、これらの問題は克服されるだろう。そして人類種族の進化の中に、新しい一章が開かれるだろう。もうすぐ、これらの賢明な者たちは前面に進み出て、自分たちを世界の用のために提供するだろう。彼らの非利己性ゆえに、人々は彼らを推薦することとなり、彼らの判断がすべてのものの信頼を勝ち得るだろう。
 であるから、これらすべてのことから勇気を得て、新しいより良い時代が来つつあることを知りなさい。今この世界をしっかりと捉えている変化の勢いを止めることは誰もできないことを知りなさい。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─拒否されることはないだろう─より)

 平和と正義と同胞愛を呼びかける者すべてを、わたしは支える。兄弟たちを愛する者たちすべてを、わたしのもとに招く。彼らはあらゆる党派から、あらゆる国家から、わたしの周りに集い来るだろう。わたしは彼らの心を希望と愛で満たす、そして彼らはその数を増し、勢いを増して、世界を征服する。この過程は始まった。すでに人々の声は聞かれ始めている。ますます声を大にして、彼らは正義と平和を求める。新たな希望が人類をとらえ、わたしの心を喜ばせる。

(『いのちの水を運ぶ者』第131信より)

マイトレーヤの出現

 真理を知る者たちの心に新鮮な歓びが沸く──「使者」は真昼の光の中に出現すべく待っておられることを、彼の使命を始めるための呼びかけを待つのみであることを。間もなく召集がかけられ、新しい時代が始まるだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─運命の時─より)

 第一に、もしわれわれがマイトレーヤを受け入れ、従うならば、大きな不安と緊張から解放されるでしょう。未来への新しい希望と新しいインスピレーションが人間に与えられるでしょう。現時点では、人類は至るところで恐怖に満たされており、生態系、核兵器、飢えなどのあらゆる種類の破壊に直面しています。マイトレーヤと覚者方の降臨は、人間がこの問題から抜け出す道を示すでしょう。われわれが最初の一歩を踏み出し、政治・経済・社会生活の方向を変えるとき、これまで世界が目撃したことのない、もっと偉大な、さらに霊的な文明を創りあげる可能性を得るのです。

(『世界教師と覚者方の降臨』)

 我が友よ、あなた方が想像し得るよりも早くわたしを見ることができる、それが本当であることを信じなさい、そうなのであるから。わたしは今もう扉に立っており、前に進み出て、わたしのより公の使命を始めようとしているのである。希望を持ちなさい、そして元気を出しなさい、我が友よ。すべては良くなるだろう。あらゆる事柄は良くなるだろう。

(『覚者は語る(Ⅱ)』─マイトレーヤのメッセージ─より)

北大西洋条約機構(NATO)の未来に関するマイトレーヤの予測

──『いのちの法則』より

「進行しつつある変容」という章に、マイトレーヤが1991年1月、NATOについて伝えたことが掲載されている。

 NATO(北大西洋条約機構)および他のすべての軍事戦略機構はいま崩壊しつつある。軍隊はそれぞれの母国に戻りはじめている。軍隊は大切である──しかし、彼ら自身の境界の中でのみである。
 NATOは国際連合の主宰で新しい形態を取るだろう。その機能は世界中の国家や民衆の面倒を見ることであり、戦争に対して彼らを保護するだろう。この保護的な“警察”の役割に、ロシア人、中国人、日本人も関わるだろう。

シェア・インターナショナル誌は、新しい時代の思考の二つの主な方向――政治的と霊的――を統合する。