funa tsu のすべての投稿

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。

移動する光

 それは2009年12月8日の午前1時30分頃のことでした。私がベッドに入ると、柔らかな白い光が壁の上をゆっくりと移動するのが見えました。その光は海の中の発光性の生き物のように優しく輝いていました。数日前に同じ光を見た時には、外からカーテンを通して車のヘッドライトか何かが入ってきたに違いないと思っていました。けれども、この時には光が楕円から十字へと形を変えていき、その後、移動しながら十字から楕円へと変化したのです。それから光がちょうど、数カ月前に亡くなった私の飼い猫の写真の所へ来ると、写真の上で輝く小さな光の十字・ヒになりました。それはあまりにまぶしかったので、猫の姿がはっきり見えたほどでした。その後、光は消えてしまいました。
 それは何だったのか教えていただけますか。

匿名希望

【ベンジャミン・クレームの師は、その光がイエス覚者によって創られたことを確認した】

微笑み続ける理由

 2008年9月に、私は歯医者に行って、自宅へ戻るところでした。中央公園内を歩いていくと市立図書館がありました。公園の真ん中に噴水があり、訪れた人々が休憩し、その場所の美しさを楽しむためのたくさんのベンチがありました。私は歯医者に行った後、いくつか買い物も済ませていたので、足が痛くなっていました。
 そのベンチにはしばしばホームレスの人たちが腰掛けていました。その時には2、3人の男性を見かけました。その人たちの所を通り過ぎた時、私はどういうわけか立ち止まり、振り返ったのです。彼らのうちの一人は非常に大柄な男性で、周りにたくさんのバッグがあり、帽子を自分の前に置いていました。私は戻って、財布から少しお金を取り出し、彼の帽子に入れました。彼からの力強いエネルギーの衝撃を受けました。最初、私は混乱しましたが、その後、気分が良くなりました。あまりにも気分が良くなったため、その後の数日間は文字通り笑みが絶えませんでした。幸福感が一週間続きました。この『大柄な』男性をそれ以来二度見かけています。

アンネリ・カウハネン
スウェーデン、クリッパン

【ベンジャミン・クレームの師は、その男性がイエス覚者であったことを確認した】

いつもそこに

 私は興味深い体験をしました。自転車に乗ったひげの男性が、交差点の赤信号で止まっていた私の車の前にいました。私たちはウィスコンシン州マディソンの、交通量の多い道路の左折車線にいました。彼がいると、前方の行き交う車が小さく見えて、彼が際立ってたくましい自転車乗りだということがよく分かりました。私は左折してそのまま進み、彼を通り過ぎました。私は自転車に乗るのが好きでしたが、心の中では、このような交通量の多い急な坂道で自転車に乗っているのが、自分でなくて良かったと思っていました。
 さらに進んだ先で、私はスターバックスのドライブスルーに寄って飲み物を買いました。また車の多い道路に戻った時、彼を見かけたのが二度目でした。私はそのまま運転し、何度か右折と左折を繰り返し、ウィスコンシン州フィッチバーグで私が気に入っている公園を走り抜けました。公園を抜けたところで、あの同じ自転車乗りがペダルをこいでいたのです。
 私は自宅まで、約16キロメートル先のマクファーランドへと向かいました。家に着いて、母親の猫のために獣医の電話予約を入れました。猫を受け取り獣医に連れていくために、ストートンへ向かって自宅からさらに16キロメートルほど運転しました。ストートンを通って獣医院に行くまでに、またも同じ自転車乗りがいたのです!  その時には、彼と私はお互いを見つめて笑い合いました。
 同じ自転車乗りを11時間半の間に四度も、三つの異なった地域で目撃したのです。これは偶然だったのか、それともマイトレーヤかイエス覚者が自転車に乗るのを楽しんでおられたのですか。

スー・ブルイレット
米国、ウィスコンシン州

【ベンジャミン・クレームの師は、その『自転車乗り』がイエス覚者であったことを確認した】

2022年3月号目次

 

覚者より
壮麗なる事業
ベンジャミン・クレーム筆記、2010年1月10日

マイトレーヤからのメッセージ

今月号の内容概説

視点
原子力による気候変動対策は
全くの「フィクション」であると専門家は言う
ジェシカ・コーベット

不平等な世界への教訓
セバスチャン・ヴィユモ

世界を再建する-選集
Rebuilding our world – a compilation

北大西洋条約機構(NATO)の未来に関するマイトレーヤの予測-『いのちの法則』より

「分離は全くありません……」
エベン・アレグザンダー博士へのインタビュー (第二部)
シェリーン・アブデル=ハディ・テイルズ

時代の徴
世界中の光の現象

世界的食料システムは不正に満ちている
これを変更する方法は次のとおりである
ハリエット・E・スミス、ルース・スミス、トッド・ローゼンストック

世界の資源を分かち合う―資源がどこにあっても!
「ダンプスター・ダイビング」
サビナ・クレーシー

思考の統御と話す言葉
アート・ユリアーンス

世界情勢
模範的なリーダーシップ一思いやりの行動
海を守る珊瑚十字軍/南アフリカの科学者がモデルナ社のワクチンを複製する/先住民の勝利/最初のマラリアワクチン/ 2030年までにプラスチックの無い自然を目指す地球規模の都市イニシアチブ/ 人工衛星がメタンの『超大量排出源』を特定する/ PARP阻害薬がある種の前立腺癌を遅らせる

編集長への手紙
短い滞在 他

読者質問欄
回答 ベンジャミン・クレーム

壮麗なる事業

──覚者より
   ベンジャミン・クレーム筆記、2010年1月10日

 人類がマイトレーヤを見るとき、彼を認知しようがしまいが、人々は彼とそして彼の掲げることすべて──分かち合いと正義と平和──を支持することを、あるいは拒絶することを余儀なくされるように感じるだろう。かくして、「裂開の剣」はその定められた務めを果たすだろう。そのようにしてマイトレーヤは変化に対する人間の用意を知るだろう。偉大なる主は、彼らの一人として人間の前に現れて、人々が、彼の身分ゆえではなく、彼のアイディア(理念)の真理と健全さゆえに、彼に従い、彼を支持することを確実にするのである。
 それでも、人々が彼をマイトレーヤとして、キリストとして認知しようが、あるいは単に、正義と平和を願い、すべての人間のための、より良い世界を願う自分たち自身の志向に一致する賢明さを持つ一人の男として認知しようが、それはどうでもよいことである。
 徐々に、多くの人々がマイトレーヤをすべての宗教団体が様々な名前で待望していた御方として見始め、そのような名で彼を呼ぶだろうと推定しなければなるまい。ある者は「彼はイマムマーディに違いない」と言い、ある者は「クリシュナが再び来られた、法は成就された」と弁じたてるだろう。また他の者は「きっと彼はメシアだ、ついに来られたのだ」と言い、さらに他の者は彼をキリストとして、あるいはマイトレーヤ仏陀として見るだろう。すべてがこの方を、彼らの希望の成就であり、彼らの必要を満たすために来られた方、彼らの待望してきた方として見るだろう。
 マイトレーヤはこれらの主張を肯定も否定もなさらないだろう。そして彼を認知できたと自認する彼のワーカーたちもそうすべきである。大宣言の日までは、マイトレーヤは御自身の本当のアイデンティティーもご身分も認めない(白状しない)だろう。
 その輝かしい(大宣言の)日に、人々は、彼らの長い間の待機が無駄ではなかったことを反駁の余地なく知るだろう。そして助けは確かに手元にあることを、大教師はまさに、援助し、導こうとしておられることを知るだろう。彼は救い主としてではなく、兄としてやって来られて、われわれの惑星を救済するために、そして人間自身が彼らの人生と生活の仕方に健全さを取り戻すことができるように、先導しようとしておられることを知るだろう。
 われわれの問題は多いが解決可能であることをマイトレーヤは示されるだろう。すべての解決法はすでにわれわれの手中にあることを、分かち合いという単純な行為のみが地球上のいのちをより良き方向へ変容させるパワー(力)を持つことを、示されるだろう。彼は人類の兄として、われわれの信頼を求めるだろう──彼が人類を定められた調和と愛の道以外の方向に導くことがないことを、人々は自分たち自身の恐怖以外に恐れるものは何もないことを、そして前方の道にはすでに神の青写真があることを信頼することを求めるだろう。
 このようにしてマイトレーヤは至るところにいるすべての男女が関与する巨大な規模の変容に人間が乗り出すための道を容易にするだろう。それは人類を壮麗なる事業に着手させる変容であり、地球を太陽系同胞の諸惑星の中の正当なる位置へ復帰させる。

マイトレーヤからのメッセージ

「もう少しだけ待っていなさい、そうすればあなた方は自分たちの夢が実現するのを知ることになるだろう。そのようになるだろう。そして間もなく、育みをもたらすわたしの愛があなたの人生を力強くし、歓びを与えるだろう」

(2004年9月23日、オランダ・アムステルダムでのテレビ・インタビューの終わりに、ベンジャミン・クレームを通してメンタルテレパシーにより伝えられた。シェア・インターナショナル誌2004年11月号および『覚者は語る(Ⅱ)』を参照)

今月号の内容概説

 シェア・インターナショナル誌は毎月、世界中の重要な傾向や発展を反映する記事を集めている──その内容は概して肯定的であるが、時には問題を浮き彫りにし、欠陥のあるシステムの中で起こさなければならない変化を強調している。常に釣り合いを保つ必要がある。現実主義を維持し、事実を良く見せかけることを避ける一方、困難な時代にあっても希望を抱き、安心すべき理由を提示するという本誌の方針を貫く必要がある。希望と現実主義は同義語であり得る──本誌が毎月、明らかにしようとしているように。
 この3月号の資料を集め始めると、世界は二極化していることが明白になった。再び戦争をする意欲はヨーロッパにはない。反戦の運動と請願が拡大しているが、関与する指導者たちに影響を与えるほどの規模にはなっていない。もし、人類が一つであることを私たちが受け入れるなら、世界は平和を保つことができるだろう。現在、国際メディアは核融合の実験が成功したと報じているが、もし、私たちが解決策としての戦争という考えを捨てるなら、汚染のない無尽蔵のエネルギーを手に入れることができるだろう。新しい安全なエネルギー源の開発において覚者方によって支援されるだろう。現在の核エネルギー形態は、炭素基盤のエネルギーによる汚染について懸念する多くの人々によって安全だと大げさに宣伝されているが、今月号の「視点」は、この核エネルギー形態の危険性に焦点を当てる。
 マイトレーヤと知恵の覚者方が世界におられ、その慈悲深いエネルギーが計り知れない影響を及ぼしていることから、シェア・インターナショナル誌はマイトレーヤとベンジャミン・クレームの師と同様に、次のように確信をもって言うことができる。人類は健全に、協力的に反応し、人類自身やこの惑星、そして未来を救うために、必要とされる変化を成し遂げることができるだろう、と。ベンジャミン・クレームの師の記事にある多くのアイディアと主眼点をご覧いただきたい。また、マイトレーヤの次のことばから安心と慰めを得ていただきたい。「わたしはあなた方の生活からかけ離れてはいない。すべての想い、すべての志向がわたしの裡で認知されるからである。あなた方の深遠で難しい疑問への答えを持つ素朴な男としてのわたしを探しなさい」。マイトレーヤは、「ちょうど良い時」に世界にやってきた、と私たちに保証しておられる。
 経済学者セバスチャン・ヴィユモ氏による『世界の不平等レポート』の分析は、深い社会的な不正義の力強い証拠を今月号の読者に提示している。一方、エベン・アレグザンダー博士との示唆に富むインタビューは、意識が死を乗り越えて存続するという事実、私たちは一つであり、本性は霊的な存在であるという事実を確認している。チベット人のジュワル・クール覚者の著作を熱心に学んだ故アート・ユリアーンスは、明晰な思考とその結果としての話し言葉の統御へと到達するために、私たち一人ひとりに要求されるメンタル的な規律について詳述している。そのようにして真理は知られ、神の大計画により良く奉仕することができ、無害であることが一つの存在状態になる。
 マイトレーヤ、ベンジャミン・クレーム、そして彼の師の文章からの引用句の選集は、未来を垣間見させてくれると同時に、希望や勇気を抱き、奉仕をし、責任を担うことの必要性を思い起こさせてくれるものである。マイトレーヤが出現してよりいっそう公に認知されるとき、そうした行為によってその未来は確かなものになるだろう。

世界を再建する―選集

Rebuilding our world ── a compilation

「世界を再建する」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。引用文は、マイトレーヤからのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第Ⅰ巻と第Ⅱ巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

 未来を恐れることはない。なぜならそれは、もし人間がその意志を持つなら、想像するよりもさらに偉大で、より美しいものであり、人間の最高の夢よりもさらに素晴らしいものであるから。不確かさや耐えがたい悲しみ、喪失や変化の痛みは、生まれ出ようと苦闘している新しいより良い世界の産みの苦しみにすぎない。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─生得の権利が待っている─より)

 宝瓶宮のエネルギーの顕著な特質は統合であり、したがってその活動の結果は、現在の分裂した分離主義的人類を一つの総体に交じり合わせ、融合させるでしょう。現在の分離的感覚が、(天地万物との)新しい一体感に取って代わるでしょう。社会、政治の分野では、これは同胞愛、正義、分かち合いとして顕されるでしょう。今日の恐怖と混乱は、新しい自由と人生における意味と目的の意識に道を譲るでしょう。それは、人類が生得の神性を──全体として初めて──実現し顕す時代でしょう。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅰ巻』)

 恐れることはない、我が友よ、すべては良くなるであろう。新しい光は輝き、新しい御国が招いている。あの国で、神の奇しき御業をみせてあげよう。わたしに従いてくる用意をしなさい。そして神より与えられたあなた自身の偉大さを顕せるようになりなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第36信より)

 彼[マイトレーヤ]は世界の歴史について短く説明し、私たちがやって来た途方もないレベルから、私たちが落下した堕落への経緯を紹介するでしょう。彼は私たちに変化を促し、未来への展望で鼓舞するでしょう。これまで誰も世界に提示したことのない未来、この地球がこれまでに見た中で最も素晴らしく、美しく、途方もなく輝きに満ちた文明について語るでしょう。それが、今始まりつつあるアクエリアス(宝瓶宮)の時代における人類の未来です。

(『大いなる接近』)

希望

 新しい希望と志向が以前の無関心に取って代わり、すべての者のためのより良い人生への期待を明るく照らす。奪われて拠り所のない人々へのさらなる援助の計画はすでに進行しており、これは今や、老いも若きも同様に、多くの人々がますます感じている責任感を反映する。
 行動し奉仕する用意のできた人々の思いを解き放つために、マイトレーヤのインスピレーション(鼓舞)のみが必要とされる。人類の一体感の味わいは、彼らの心(ハート)を愛と分かち合いのすばらしさに開かせ、より良い世界を創造するための彼らの用意を熟成させた。
 マイトレーヤが提供するリーダーシップは人類を失望させないだろう。彼はすべての者の希望と志向を高め、そして人々の持つ最高のものを解き放たせるだろう──たとえそれが今は隠され、恐怖心と無知のためにその存在が表現されていなくても。彼は人間の恐怖を征服し、そして本当にひとつの新しい人類を確立するだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─新しいミレニアムが始まる─より)

 すべてがよく進み、未来への良き前兆である。わたしの計画は速やかに進み、人類を活気づかせる。今日、世界中どこを見回しても、変化が起こっている。上部から下部まで、古き腐った秩序の綾はほころびている。これを見て大いに満足している。この過程において痛みはあるけれども、新しいより良い世界が出現するのであるから。だから、我が友よ、この事実に励まされて、希望を持って未来を見つめなさい。

(『いのちの水を運ぶ者』第130信より)

 希望とは、すべてのものと内的につながり合っているという自覚です。あなたの生命が、日々の活動が、宇宙の計画と内的に結合していることについての自覚です。自分が誰かについての認識、自分は真我であるという感覚──それがあなたに信(faith)とか希望を与えます。信や希望は、自分が誰なのか、どうしてここに居るのか、自分の目的は何かについての内的、直観的認識から出てくるものであり、地上の何ものもそれを揺るがすことはできません。

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

勇気

 この重大な仕事には勇気が必要である。多くの挑戦に応じなければならない。世界を完全に変えることも、過去の遺跡の上に新しい世界を築くことも、容易なことではない。だから、勇気を持ちなさい。そしてあなた方の世界を再建しなさい。恐怖心を捨て、両腕を広げて未来を迎え入れなさい。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─未来への道─より)

 我が友よ、兄弟姉妹たちよ、あなたが、現在立っている位置を検討しなさい。あなたは、わたしと共に祝福された愛の島に行く用意がありますか。あなたが現在持っているすべてのものを、分かち合う用意がありますか。人生を勇敢に直視して、我が友よ、成し遂げるべきチャレンジとして受けとめる用意がありますか。もしあなたが、わたしと共に行くならば、とどめるものは何もない。我が友よ、古い惰性は消え、光と愛に包まれて、父の近くに在る喜びを知ることができる。その喜びをあなたがたに授けることが、わたしの特典である。それなら、我が友よ、勇気を携えて、あなたの本源へ戻るためにわたしに従いてきなさい。決して誤ることはない、我が友よ、マイトレーヤがあなたがたと共に居るのである。

(『いのちの水を運ぶ者』第86信より)

責任

 すべての側において古い体制が崩壊しつつある形跡がある。往古の憎悪が人々を分割し、無法がはびこる。しかし、至るところで新しい精神が人間の中に目覚め、あらゆる形態の生命に対する新しい責任感と新たな敬意が目覚めつつある徴が見られる。
 この新しい美の顕現は無数にある。人類の前に開かれる未来のビジョンは多く、驚くべきものである。人間は未だ新しい始まりの門口に立っているにすぎない。しかし、見る目を持つ者には、すでに進歩の徴が見える。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─勝利は保証されている─より)

 偶然に起こるものは何もない。わたしは行動への呼びかけを発する、そしてその行動を何倍にも力あるものにしよう。わたしの弟子となり、わたしの友となり、わたしの真の民となるこの機会を今、掴みとりなさい。
 わたしが来る以前は、人は抜け出すすべを知らなかった。身動きならない苦境に深くはまりこみ、恐れていた。今は、新しい光が、変化への新しい可能性がある。新しい希望が世界を席巻している。それはわたしの光のエネルギーであり、あなたがたへの贈物であり、すべての人間への、わたしの祝福である。

(『いのちの水を運ぶ者』第21信より)

 政治的、経済的、宗教的全体主義──人間の自由、福利、解放、信条の自由という人権を否定するもの──が過去のものとなる時は急速に近づいている。新しい自由はすぐそこで人類を待っている。しかし、その新しい自由は、何にもまして責任を必要とする。われわれはお互いに対する責任を背負わなければならない。マイトレーヤはそのことを非常に簡潔に述べておられる。「兄弟たちの必要をあなたがたの行動の指針として、世界の問題の解決に当たりなさい。他に方法はない」

(『マイトレーヤの使命 第Ⅱ巻』)

 人間がキリスト[マイトレーヤ]を直接見るとき、彼らは速やかに人生とその問題に対して新しい態度を採択するだろう。様々な問題は人間がつくり出したものであり、人間自身の内に存在し、無慈悲な神のせいでも、心ない偶然の結果でもないことを理解するだろう。
 新しい責任感が、すべての者の向上のために行動する衝動を人々に授けるだろう。協力と思いやりと信頼が間もなく現在の利己的関心に取って代わるだろう。そうして人間の進化における新しい局面が開かれるだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─彼の名は愛なり─より)

 救助の役割を引き受けて、わたしの重荷を分かち合いなさい。世界の大変換をなし遂げていく大いなる仕事を、我が友よ、わたしと共に分かち合いなさい。ご存じのように、わたしの手段は単純である。人間の心の愛以外の道具をわたしは必要としない。愛は、我が友よ、あなたがたの本源であるあの存在によって授けられたものであり、それが人間を愛の源そのものへ導くであろう。

(『いのちの水を運ぶ者』第70信より)

世界奉仕者

 人類が聞く声は、キリストの声のみではないだろう。世界中に、すべての国に、話す機会を待つグループが存在する。準備を整え、訓練を受けた彼らはいま舞台の袖に立っており、召集がかかればいつでも奉仕する用意がある。彼らは時代の要求と今日の人類を取り囲む問題に対する答えを知る。少しずつ、これらの問題は克服されるだろう。そして人類種族の進化の中に、新しい一章が開かれるだろう。もうすぐ、これらの賢明な者たちは前面に進み出て、自分たちを世界の用のために提供するだろう。彼らの非利己性ゆえに、人々は彼らを推薦することとなり、彼らの判断がすべてのものの信頼を勝ち得るだろう。
 であるから、これらすべてのことから勇気を得て、新しいより良い時代が来つつあることを知りなさい。今この世界をしっかりと捉えている変化の勢いを止めることは誰もできないことを知りなさい。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─拒否されることはないだろう─より)

 平和と正義と同胞愛を呼びかける者すべてを、わたしは支える。兄弟たちを愛する者たちすべてを、わたしのもとに招く。彼らはあらゆる党派から、あらゆる国家から、わたしの周りに集い来るだろう。わたしは彼らの心を希望と愛で満たす、そして彼らはその数を増し、勢いを増して、世界を征服する。この過程は始まった。すでに人々の声は聞かれ始めている。ますます声を大にして、彼らは正義と平和を求める。新たな希望が人類をとらえ、わたしの心を喜ばせる。

(『いのちの水を運ぶ者』第131信より)

マイトレーヤの出現

 真理を知る者たちの心に新鮮な歓びが沸く──「使者」は真昼の光の中に出現すべく待っておられることを、彼の使命を始めるための呼びかけを待つのみであることを。間もなく召集がかけられ、新しい時代が始まるだろう。

(『覚者は語る(Ⅰ)』─運命の時─より)

 第一に、もしわれわれがマイトレーヤを受け入れ、従うならば、大きな不安と緊張から解放されるでしょう。未来への新しい希望と新しいインスピレーションが人間に与えられるでしょう。現時点では、人類は至るところで恐怖に満たされており、生態系、核兵器、飢えなどのあらゆる種類の破壊に直面しています。マイトレーヤと覚者方の降臨は、人間がこの問題から抜け出す道を示すでしょう。われわれが最初の一歩を踏み出し、政治・経済・社会生活の方向を変えるとき、これまで世界が目撃したことのない、もっと偉大な、さらに霊的な文明を創りあげる可能性を得るのです。

(『世界教師と覚者方の降臨』)

 我が友よ、あなた方が想像し得るよりも早くわたしを見ることができる、それが本当であることを信じなさい、そうなのであるから。わたしは今もう扉に立っており、前に進み出て、わたしのより公の使命を始めようとしているのである。希望を持ちなさい、そして元気を出しなさい、我が友よ。すべては良くなるだろう。あらゆる事柄は良くなるだろう。

(『覚者は語る(Ⅱ)』─マイトレーヤのメッセージ─より)

北大西洋条約機構(NATO)の未来に関するマイトレーヤの予測

──『いのちの法則』より

「進行しつつある変容」という章に、マイトレーヤが1991年1月、NATOについて伝えたことが掲載されている。

 NATO(北大西洋条約機構)および他のすべての軍事戦略機構はいま崩壊しつつある。軍隊はそれぞれの母国に戻りはじめている。軍隊は大切である──しかし、彼ら自身の境界の中でのみである。
 NATOは国際連合の主宰で新しい形態を取るだろう。その機能は世界中の国家や民衆の面倒を見ることであり、戦争に対して彼らを保護するだろう。この保護的な“警察”の役割に、ロシア人、中国人、日本人も関わるだろう。

「分離は全くありません……」(第二部)

エベン・アレグザンダー博士へのインタビュー

シェリーン・アブデル=ハディ・テイルズ

脳神経外科医であるエベン・アレグザンダー博士は、臨死体験(NDE)をし、奇跡的な完全治癒により世界観が一変するまでは徹底した唯物主義者であった。博士は今、幸福と治癒において意識が果たす役割に関する著名な講演者となり、国際的に活躍している。シェリーン・アブデル=ハディ・テイルズによるエベン・アレグザンダー博士へのインタビューの第一部(シェア・インターナショナル誌2022年2月号)において、アレグザンダー博士は、科学と宗教を合致させるという自分の仕事のきっかけや、生まれ変わりに対する信念、すべてのいのちが一つであるという理解について語った。

シェア・インターナショナル(以下SI):『癒し』という言葉は、実は『全体性』を意味するという、あなたの著書の中にあるこのシンプルな言葉が気に入りました。言い換えれば、『完全にする』ということです。肉体の生命を持続させることが最高の目標ではないということを、私は思い出します。むしろ、寿命が長かろうが短かろうが、愛をあらわす度合いや正しい人間関係をつくることの方が、もっと重要なのです。医師として、治療家として、これは正しい生き方の哲学であるとお考えでしょうか。

エベン・アレグザンダー:はい、それは決定的に重要なことだと思います。こうしたすべてのことを捉える最も良い方法は、個人の魂を見ることだと思います。もちろん、どの魂も本当のところは、個人的ではありませんが。これは、自身の目的を遂行しようとする魂の進化ではあり得ません。すべて、関係に関わることだからです。現代物理学とちょうど同じです。現代物理学が見いだしたことは、一つの電子や陽子について話しても意味がないということです。実際のところ絶えず起こっているのは、そうした電子や陽子の間の様々な関係だからです。この点において、意識の進化はとてもわくわくするものになると思います。意識の進化を成り立たせているのは、感性を持つ個別の存在者が、お互いとの関係や世界全体との関係、宇宙全体との関係について学ぶときに経験する事柄だからです。すべてのものが、こうした変容と意識の進化を経験する過程にあります。
 覚えておきたい大事なことは、それは旅路や、学ぶことと教えること、大きな規模での変容と意識の成長に関わるということです。つまり、多くの方法で、感性を持つ存在が自分自身の生きる目的や、自分と宇宙との関係についてのより深い理解に到達するということです。また、あなたがおっしゃるとおり、あらゆる犠牲を払ってでも肉体を生かしておくことに関するものではありません。それは、私たちが参加しているこのドラマ全体の最終目標ではありません。ドラマはもっと壮大であり、魂の集団としての私たちの共同の使命は数多くの転生にまたがるという認識を伴います。ですから、肉体が終わりを迎えることは、思い悩まなければならないことではありません。
 幼い子供を亡くした人々のケースがたくさんあります。そのような家族と突っ込んだ話し合いをした時に私が認識するようになったことは、旅立った子供を家族の中で最も強い魂、家族を実際に一つに結びつけた魂と見なされていることがよくあるということです。それは実際のところ、教訓を学ぶことに関係しているということが多くの例から明らかです。子供を失うという恐ろしい悲劇は、何らかの教訓と整合していることがよくあるということが分かるようになりました。家族同士が関係し合いながら、意識はずっと続いていくという教訓であり、そこから家族は恩恵を得るようです。旅立った愛しい子から得た最大の贈り物は、死についての展望、死の体験の共有、死後の意思疎通であった、と人々はよく私に言います。つまり、魂がまだつながり合っているという非常に具体的で力強い認識です。どのような喪失であったとしても、そのことによってすべてのことが価値を持つようになることが多いのです。

SI:「バイノーラルビート(両耳性うなり)」*についての章にとても興味を覚えました。バイノーラルビートの背後にある理論と、それが様々な精神的または肉体的な疾患で苦しむ人々をどのように助けることができるのかについて説明していただけますか。

* 〔編集者の註:バイノーラルビートはヒーリング・アコースティックス(治癒のための音響)の一形態であり、特に不安症や不眠症、その他の精神的ストレスの症状を和らげるということが証明されている。カレン・ニューウェル氏によると、『バイノーラルビートは、脳幹下部で相互作用する二つの別々の周波数が集束することによってつくり出され、脳の大脳皮質野によって感知されるうなりが生じる』──詳しくはsacredacoustics.comを参照〕

アレグザンダー:一つの非常に重要な点を指摘しておきたいと思います。バイノーラルビートは脳幹下部の神経回路に影響を与えるということです。それは独特なものです。今まであなたが耳にしたことのある、超越的な体験を授けたあらゆる音──聖歌、国歌、賛美歌など──は、聴覚を司る大脳皮質の側頭葉で処理されていました。
 セークリッド・アコースティックス(聖なる音響)とバイノーラルビートは──3億年前からある──脳幹下部を通ります。そこが、大きな力が入ってくるところだ、と私は考えます。このとても原始的なレベルにおいて意識に取り組むことができます。そこは、私たちの自由意志とプラシーボ(疑似薬)効果に関係するところでもあると考えています。例えば、プラシーボ効果を見てみると、それは非常に現実的なものであり、信念や態度、思考が健康状態や健康回復に途方もない影響力を及ぼすことがあるということが分かります。プラシーボ効果は始まりにすぎません。例えば、病気の自然回復のことを考えてみてください。意識科学研究所(IONS)に行って「自然回復」について調べれば、特定の霊的実践を通して自分のがんや感染症などを癒した人々の3,500件の症例を記述した、その研究所が発行した本が見つかるでしょう。セークリッド・アコースティックスは意識的な認識のこうした非常に深いレベルに入っていき、高次の魂と一つになるためのとても強力な手法です。そうすれば、魂はそのような治癒を可能にします。それは不安症の研究で分かっていることに似ています。
 臨死体験や、私の場合のような奇跡的治癒について検討しても、現代医学では説明できませんが、そのようなものは起こっています。霊的体験を伴うので、それは起こっているのです。ですから、これはすべて、このような最善の結果へと私たちを案内し導いていくことのできる私たちの精神と魂の本質についての、はるかに豊かで深い認知に関わるものです。そのような場合に、バイノーラルビートはとても効果的になり得るのだと考えています。

SI:バイノーラルビートを通して臨死体験のような体験を引き起こすことはできるでしょうか。これは医療分野での将来の治癒の一部になると思いますか。

アレグザンダー:こうした臨死体験のような体験をするために臨死体験をしなければならないか。私の答えは、いいえ、です。あなたは意識の探検者にならなければなりません。あなたが瞑想を行う人であれば、あるいは心を集中させる祈りを使用し、内面に深く入ってあの自我の声を休止させる方法を持っていれば、霊的な通路の実態や、それと自分との関係について知る必要のあるあらゆることを学び、そして知る道の途上にあるでしょう。ですから間違いなく、すべての人がそれに近づくことができます。瞑想や心を集中させる祈りはとても重要なものになり得るでしょう。もはや「ここ」や「今」に閉じ込められることのない、拡大する認識を実際に再現し、抱くことができるようになるからです。この点で、瞑想や心を集中させる祈りはとても大きな役割を果たすことができると思います。そうした魂の高次の様相は非常に、非常に強力です。私は瞑想の体験でそれにかろうじて触れただけですが、それでも、その様相がいかに強力になり得るかを認識するようになりました。
 1970年代中頃の当初の臨死体験研究者の一人であったケネス・リング氏は素晴らしい記事を書いています。必ずしも臨死体験をする必要はなく、臨死体験に気づき、こうした話を研究すれば、自分でより深い理解に達するのに大いに役立つということを明らかにしました。それが本当に大切なことだと思います。私たちの誰も、個人的にあらゆる体験をすることを期待すべきではないでしょう。他の人々の体験にも注意を払うとよいでしょう。
 私は他の人の体験に関心を抱いているだけでなく、こうした体験をできるだけ多く学びたいと思っています。何が可能であるかを理解する手助けとなるからです。瞑想と、心を集中させる祈りを通した体験のための舞台を、私が個人的に設定するための環境を整えたいとも思っています。カレンと私はワークショップでいつもこのようなことを考えています──臨死体験をしたことがない人々が瞑想で、特にセークリッド・アコースティックスを用いて、物質界を去った愛しい者たちに出会うという非常に現実的な体験をします。それはとても、とても助けになることがあります。このようなことをしょっちゅう目にしますので、瞑想だけでも、こうした人生が変わるような体験をすることがある、と確信をもって言うことができます。

SI:あなた自身の臨死体験に基づいて、医療分野でどのような変化が起こることを期待しますか。

アレグザンダー:私が期待する大きな変化は非常に急速に起こっています。『プルーフ・オブ・ヘブン』という本を書いた主な理由の一つは、医学界がこのようなことすべての現実性に目覚める一助になればよいと思ったからです。カレンと私はたくさんの医師や看護師、他の科学者からの声を聞きます。しかし確かなことは、『プルーフ・オブ・ヘブン』『マップ・オブ・ヘブン』『マインドに満ちた宇宙に生きる』という本で私たちがメッセージを発信したことについて、治癒を専門とする人たちが感謝の言葉を述べているということです。
 特に3冊目は、科学的な思考をする人や医学界にとって、前方への大きな飛躍となっています。そうした人々がこう言うのに役立つからです。マインドが根本的な要素となるこうしたより大きな現実こそが、最初から想定し理解すべき現実であり、マインドによって健康や治癒に途方もない力を及ぼすことができる、と。これは、そうしたことはあり得ないと主張しようとする馬鹿げた限定された唯物的モデルよりも、私たちが持つあらゆるデータと整合します。
 ですから、私が医療関係者をそのことに目覚めさせ、この世界の至るところで毎年起こっている何百万件もの臨死体験のふたを彼らが開けるのを手伝えば手伝うほど、この世界は変化するでしょう。私にとって、医学界の扉を開けることは、世界全体の扉を開けるための鍵となる要素の一つです。医療関係者はとても多くの形で、こうした話の門番の役目を果たしてきたからです──昏睡状態になる前の自分のように。私は唯物主義的な医師の一人でした。誰かの背中をたたいて、例えばこう言っていました。「そうですね、あなたはとても具合が悪かったのです。死にかけた脳はあらゆる種類の幻覚を起こします。だから、そのことを忘れてもいいのですよ」と。しかし、それは真実ではありません。こうした話や体験にはずっと多くのものがあるということを私たちは知っています。それは何らかの深い説明を必要とし、私たちの存在そのものについての真実を理解するのを助けてくれます。このような理由で、医学界の扉を開けることが私の大きな目標の一つとなっています。
 意識の研究において世界的に非常に尊敬されているたくさんの科学者が、私たちの本『マインドに満ちた宇宙に生きる』を推奨してくれていることを知っています。究極的には、それは科学の革命なのです。
 このより大きな見方は、個人だけでなく人類全体にとってもとてもわくわくするものです。私たちは肉体であり、誕生して死ぬだけの存在だと仮定する唯物主義のわびしくつまらない作り話よりもはるかに理に適った、ずっと大きな領域を提供してくれるものです。そうした作り話のすべては間違っており、実験データと合致しません。そのようなわけで、この革命が実際に、科学を根拠とした革命であるというのは非常に重要なことです。
 ここでは、はるかに深い何かが進行しています。それは、私たちが達しようとし始めたばかりのものですが、やがて人々は、これが信仰の革命ではないことを理解する必要があります。それは実在の本質、マインドと脳の関係、意識そのものについての科学的理解という革命なのです。そのようなわけで、きちんと理解することが非常に重要です。

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、未掲載手紙の保留分が多数あり、それらはベンジャミン・クレームと彼の師によって、覚者方あるいは「代弁者」との本物の出会いであると確認されたものである。その他の掲載された手紙は新しいものであり、覚者が関わっているかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、読者の考慮のために、これらの手紙は提供されている。

短い滞在

次の2通は同じ人物からのものです。

(1)2008年4月5日に、私たちのグループはベンジャミン・クレーム氏のDVD講演会と、それに続く質疑応答のパネルディスカッションを開催しました。ドアを開けたままにしていた時、背の高い黒人で黒いシャツに黒いパンツ姿の男性が、やって来た第一弾の来場者の一人でした。彼はデズモンド・ツツ氏と似ていました。グループの誰もが彼に気づいていました。
 彼は観客席に入っていき、一人で腰を下ろしました。その後、すでに着席していた二人の女性に、知り合いであるかのように手を振りました。彼は席を移動して、その人たちと数分間おしゃべりをしに行きました。出現季報を渡されると、それを読んでいました。鉛筆と質問用紙は彼から断られて、長くはいられないのでと言われました。実際に、開始の5分前には、立ち上がって出ていきました。外のホールで、メンバーの一人が数分間彼と話をしました。その紳士は経営管理学の修士学位のために勉強していると言いました。それから、「今から私は仕事に行かなければなりませんが、戻ってくるつもりです」と言いました。彼が歩いて去っていく時、もう一人のメンバーが彼を見て、「この人はマイトレーヤだ」と思ったのです。彼はそのメンバーを見て、微笑みました。
【ベンジャミン・クレームの師は、その男性がマイトレーヤであったことを確認した】

召集か選抜か

(2)同じイベントの講演後、小柄な黒人の女性が展示テーブルにやって来ました。彼女は肩の長さの髪に黒いスーツを着ていました。名前はレノーアでした。
 彼女からこう尋ねられました。「私は少し仕事があってここに来て、あなたたちのチラシを見たのです。この発表会に来る必要があると思いました。それで質問があります。……イエスは双魚宮時代の世界教師でしたか? 人はどうやって覚者になりますか?   あなたたちは召集されたのか、それとも選ばれたのですか?」
 私が意識の進化について話すと、「あなたは輪廻転生というヒンズー教の概念について話していますね。私は三位一体やニカイア信条についての教義と共に、メソジストとして育ちました」と彼女は言いました。イエス覚者はキリスト教会と働くことになると伝えると、彼女はとても喜んで、「イエスは世界におられるの?」と言いました。イエスはマイトレーヤと緊密に働いておられることを伝えました。
 その訪問者はさらに、汚染や地球温暖化に関連した世界への懸念について話をしました。その後、「さて、読むための資料もすべていただきました。これからここに来た目的のことをするために戻らなくてはなりません」と彼女は言いました。来てくれたことについてお礼を述べると、彼女はスーツケースを引っ張りながら歩いて去っていきました。この人は特別な訪問者でしたか。

アン・マリー・ドハティ
米国、ジョージア州マリエッタ

【ベンジャミン・クレームの師は、『レノーア』がイエス覚者であったことを確認した】

読者質問欄

Q これは宗教的なメッセージですか。(2003年7月30日、ロサンゼルスでのベンジャミン・クレーム講演会)

A 私が提示しているのは情報であり、「情報」という言葉を強調したいと思います。私は福音伝道主義者ではありません。私は特に宗教的ではありませんし、どの宗教に属しているかも知りません。私はたいていの教会や寺院でくつろぐことができますが、宗教を教えるためにここにいるのではなく、宗教についてあまり知ってもいません。説教するつもりは全くありません。自分の知る情報をあなた方と分かち合うためにここにいるのであり、それはあなたが耳にすることのできる最も重要な情報であることは明らかです。特にこのような「困難な時代」においては。「困難な時代」という言葉は、現在の文明と文化の汚染を言い表すのに決して十分ではありませんが。

Q この30年間のあなたの活動を考えてみると、マイトレーヤや霊的ハイアラキーについて知っている人々もいるようですが、人類全体としてはそれについて何も知りません。(2004年、オランダ、アムステルダムでのインタビュー)

A 世界には65億人の人々がいます(2004年当時)。私はヒマラヤにいる師とテレパシー的な接触を持っています。私はロンドンに住んでいますが、師と私はいつでも話すことができます。私は彼に、このメッセージを聞いた人は全部でどのくらいいるのかを尋ねました。彼は「約3,000万人がこのメッセージを聞いた」と言いました。「メッセージに心を開いている人はどのくらいですか」と聞くと、師によれば「約2,000万人。2,000万人の人々は心を開いて信じている」ということでした。確信しているということではなく、その可能性に心を開いているということです。「確信している人はどのくらいいますか」。師は答えました。「約200万人」と。ですから、かなり大きな割合です。
〔編集者の註:ベンジャミン・クレームは2014年3月に同じ質問を受けた。〕

Q あなたの話を何人の人が聞きましたか。

A 私の師は、3,600万人が聞いたと言われました。その約3分の1、約1,200万人から1,300万人がそれを信じているか、本当だと受け入れています。3分の1は本当か分からないけれども心を開いています。3分の1は完全に拒否しています。

Q 政治家や世界の指導者、代表者もその中に含まれますか。

A マイトレーヤは舞台裏で、御自身の仕事の一部として彼らと会っています。世界の指導者、有名人、歴史に名を残すような人々と会っています。政府の長、外交官、ビジネスマン、社会的人物、一般の人々に至るまで様々です。マイトレーヤは、御自身のために働くことのできる人々にも姿を現しています。御自身の優先事項、計画を告げ、受け入れるならば共に働くよう伝えています。

Q マイトレーヤの計画とは何ですか。彼が私たちにもたらすメッセージは何で、世界の現状への関心事は何ですか。

A マイトレーヤの関心事は、私たちが自分自身を破壊しないことです。それは完全に可能だからです。

Q どうやって真我実現の道を選べばよいのですか。真我と接触することによってですか。(1990年、ロサンゼルスでのKLAインタビュー)

A マイトレーヤは、最初の段階は自分を知り自分を受け入れることであると言われます。あなたは誰の真似もしないで自分自身でいなければなりません。誰もが誰かを真似ています。自分の尊敬する人、偉大であると思う人──映画スターやポップスター、見栄えの良い人や金持ちの人──、あるいは自分が崇拝するものを真似ています。こうしたイメージを真似るのです。そのようにして、自らの個人性と同一化する能力を失い、輝きを失います。個人性という輝きを失ってしまえば、進歩することはできません。マイトレーヤは、まず初めに、自己を尊重しなければならないと言われます。犯罪や暴力、ドラッグなどはいつも自己尊重の欠如から起こります。ですから、私たちの都市で薬物依存や暴力や犯罪を克服するためには自己尊重を取り戻す必要があります。そうすれば、その自己尊重が徐々に自己認識につながります。自己認識は次第に真我実現につながります。瞑想はその真我実現への道ですが、それは形式的な瞑想ではなく、自分が本当に誰であるかという問題です。
 しかし、マインドの正直さを実行することも必要です。人はあることを考え、別のことを言い、また別のことをします。それはマインドの不正直さです。マインドの正直さとは、本当の考えを言い、本当の自分であり、自分でないもののふりをしないことです。
 人々は夢を生きています。アメリカン・ドリームがあります。あらゆる空想の中でそれをかなえようとします。人々はカウボーイのように手を脇につけて銃を構える用意をしたり、あるいは銃を取り出して遊び場にいるすべての人を殺したりします。映画や新聞で見たことがあるでしょう。人々は皆、自分の夢を、空想の生活を生きています。それはリアルではなく空想です。
 あなた自身でなければなりません。つまり、自分とは誰かを認識し、肉体ではなく自分の真の側面と同一化するということです。肉体と同一化すれば、肉体のあらゆる病気を表現することになるでしょう。しかし、それはどこにも導きません。感情と同一化すれば、完全な混沌につながります。それはあなたではありません。あなたはマインドの仕組みや構築物と同一化しています。「私はクリスチャンだ」とか「私は神学者だ」とか「私は民主主義者だ」などと言います。あなたはそれらのものではありません。あなたは不死の魂であり、それのみが、あなたが実現していくことのできるものです。それを本当に実現したとき、救済があります。それ以外の何も救済ではありません。それが真我実現です。
 もし私がマイトレーヤなら、真我実現をどうやって達成するかを告げることができるでしょうが、私はマイトレーヤではありません。マイトレーヤは、三つのこと──マインドの正直さ、スピリット(生気)の誠実さ、そして無執着──が不可欠であると言われます。肉体、感情的システムのエネルギー、マインドの構築物と同一化することに執着しないことです。あなたはこれらのものではありません。あなたは真我であり、真我を知ることで真我実現に達します。そのときにあなたは啓発され、私が何か他のことをあなたに言う必要はなくなります。