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アメリカへの懇請「正義と分かち合いと平和のために投票しなさい」

アメリカ合衆国で2004年の選挙が近づい たとき、ベンジャミン・クレームは当時 の反応について論じているので、その選挙前に 書かれた編集長からの手紙をここに再掲載す る。なぜなら詳細と登場人物は変わったが、残 念なことにそのメッセージはこれまで以上に関 連性があるからである。 今、アメリカ合衆国は再び、政治、社会、経 済、司法分野において重大な意思決定に直面し ているが、それは諸国家社会の中での合衆国の 立場に影響を及ぼすものであるから、本誌はこ の機会に、分断したアメリカ国民に正気を取り 戻し、これ以上の極端な分離主義的で破壊的な 行動を慎むようにお願いしたい。 以下に再掲載されたベンジャミン・クレーム の師である覚者の記事からも分かるとおり、ア メリカでの政治的決定が国際社会に反響を及ぼ
すのは必至である。この事実は今でも真実であ り、予想される結果はいくら強調してもし過ぎ ることはない。 2004年10月にベンジャミン・クレームの師は、 「正気さを求める」という記事を書かれたが、そ の中で諸国家の相互依存性を指摘された。 「アメリカ合衆国の市民には重大な決定を下 す時が迫っている。今年の11月の彼らの決定に 何百万というアメリカ国民だけではなく、その 他の多くの国民の未来の幸福がかかっている」。 覚者はこの呼びかけを次のように締めくくって いる。「偉大なる祝福されたアメリカ合衆国の 市民であるあなた方に対するわたしたちの懇請 は、あなた方が投票するとき、注意深く考えな さい、そしてあなた方の本来の特性である心 (ハート)から行動しなさい。あなたの一票を平 和と正義と『法』の支配のために投じなさい」

編集長ベンジャミン・クレームから
読者への手紙(本誌2004年11月号)
読者の中には本誌が11月号のアメリカ大統領選挙に関してあまりに関心を寄せ過ぎ、スペースを割き過ぎていると憂慮される向きもあるようである。政治に、特にアメリカの政治は両政党ともに腐敗していることは万人の知るところであり、両者に選択の余地などないと思われるのに、そのアメリカの政治に関心を寄せることは、霊的な基礎を持つ本 誌のなすべきことではないと考えるようである。だ が、決してそうではない。 世界を数年間にわたって揺るがしてきた出来事 に対するそのような反応に、私は当惑していると告白せざるを得ない。シェア・インターナショナル 誌はハイアラキーの事実、その帰還、そしてその 現在および将来の諸計画と関心について知らせる ために存在する。来るべきアメリカの選挙に関し て言えば、これに関する懸念は私の師である覚者 によって、最近の本誌の記事の中にいみじくも表 明されている。今月号の記事を以下に引用したい。 これ以上にはっきりとした、上にはっきりとした、曖昧さのない表現はないだろう。シェア・インターナショナル誌がどうして正直に、真実を伝えるのを遠慮する必要があるだろうか。
「アメリカの市民が11月に投票に行くとき、彼らは歴史のコースを変える機会を得るだろう……運命の日が近づくにつれて……あなた方の兄たちであるわたしたちは、まさにこの世界の未来が脅威にさらされているのを傍らに立って眺めていることはできない……この選挙は人事における大きな転換点である」 ベンジャミン・クレーム

2004年11月と12月にベンジャミン・クレームの師である覚者が書かれた次の二つの記事は、さらなる助言と洞察を示すものである。

アメリカの選択──覚者より(2004年11月号)ベンジャミン・クレーム筆記

アメリカ市民が11月に投票所へ行くとき、彼らは歴史のコースを変える機会を得るだろう。彼らの決定に近未来の様式と機構が大きくかかっている。もし彼らが賢明な選択をするならば、この混乱した世界に平和と正義の確立を願う者たち、平和と正義は信頼の結果であることを知る者たち、そしてその信頼を創造するために彼らの国の膨大な種々の資源を分かち合う用意のある者たち、これらすべての者の福祉を助長する決意を持つ大統領を選ぶだろう。
もう一つの選択は考えることさえあまりにも恐ろしい──ますます昂じていく戦争、テロ、反テロのプログラム=アメリカ人の慣習的な自由をますます束縛する支配=そして誇り高いアメリカ合衆国に対する諸国家間の“パーリア” (*)的悪評と知 りつつそのような選択をする者がいるのだろうか。
運命の日が近づくにつれて、世界の多くの人々 の思いはアメリカの悩める国民に向けられる。いまや非常に多くの者たちがアメリカを蔑さげすみ、憎む。 彼らは、不法に強奪した権力の残酷で粗野な擁護者からアメリカの国民が救出されることを祈る。 彼らは、平和を愛するアメリカ人すべてに対して、 現政権の戦争挑発行為に反対する声を高め、そしてそれに沿った票を投じるように呼びかける。
もちろん、アメリカのみが世界の不公平性、す なわちわれわれの直中にある基礎的な潰瘍 かいよう 、われ われの困難のすべての源に対して責任があるのではない。苦闘する貧しい者たちを全く斟酌(しんしゃく)せず、 横柄な扱いをするすべての先進開発国とその責任 を分かち持つ。アメリカはこの緊張、そしてテロ行 為の主要な原因に目覚めなければならない。
そこに西欧世界の過失がある。これらの“成功 した”国々はその富と支配力を主に歴史に負うて おり、また世界経済を強引な“市場のフォース” を通して彼ら自身に有利なように操 あやつる彼らの能力に負うのである。
世界の哀れな極貧の者たちは、いまや自分たち の分け前を要求する。もしわれわれがこの単純な 正義への当然の権利に対処し改善しなければ、世界に平和はないだろう。テロリズムは高じて、戦 争に発展し、それは地球上の人間の未来を脅かすだろう。
あなた方の兄たちであるわたしたちは、まさにこの世界の未来が脅威にさらされているのを傍らに立って眺めていることはできない。アメリカは世界に提供できる多くの良いものを持つ偉大なる国である。アメリカは今、奉仕し、平和と正義の中に生き、そして調和と協力の中ですべての国々と一緒にこの世界をつくり直すために共に働くことを請い願うアメリカの魂に目覚めなければならない。 この選挙は人事における大きな転換点である。頼むから、あなたの票を正義と分かち合いと平和のために投じてほしい。 (*)“パーリア”=パライア、最下層民、不可触民

さまようアメリカ──覚者より(2004年12月号) ベンジャミン・クレーム筆記

アメリカ合衆国の国民が、自分たちが重大な間違いを犯したことに気づくのは時間の問題だろう。彼らは、国内においても国際的にも分割と憎しみをつくり出すことに専念する男と行政府を、多数の盗み取られた票の助けを借りてではあるが、復権させてしまった。国民は、自分たちの誇らしい様々な自由が侵害されていくのを後悔しながら見守るだろう。政府が、必要から、巨大な負債に取り組もうとするにつれて、彼らの生活水準の急速な降下を見るだろう。彼らの通貨に対する自信の喪失と、彼らの伝統的な取引のパートナーとの貿易の急激な逆転を目撃するだろう。イラクへの多難な侵略は、イラク国内および世界の他の地域で悪影響を及ぼし続けるだろう。この政府が世界中に引き起こした恐怖と憎しみに反応して、国民の傾向は、内に目を向けることであり、そしてより一層きっぱりと世界に背を向けるだろう。 この政府に対処するにあたって、大きな問題は、それが強力なイリュージョン(錯覚)のもとで働いていることである──すなわちそれは、神に鼓舞されており、神の恩寵の下でキリスト教の世界とメッセージをその昔の力と栄光に復興させるのを助けるという錯覚である。 かくしてアメリカは大きく後戻りして、世界の大多数が抱く本当の関心事──環境汚染と差し迫る惨事のストレスの中で苦しむ惑星の要求──から、己自身を孤立させた。世界は静止していないことをアメリカは発見するだろう。アメリカの協力があろうがなかろうが、諸国家は、われわれを取り囲む多くの生態系問題や社会問題に取り組むためにできる限りのことをなしていくだろう。それらの問題は本当に緊急に対処されなければならないのである。アメリカは自分たちが取り残され、無視されることを発見するだろう。そうなってのみ、アメリカは“先導”するための用意ができるだろう。 この政府は、今でさえも、その勝利を味わいながら、次の行動の賛否をはかりにかけている。意に反してイラクにおける出来事に不意打ちをくらって、政府はさらなる暴力を考慮する前にしばし小休止しなければならない。しかし、脅しだけで、弱いものをいじめ、征服することを期待して、その虚勢と美辞麗句は疑いもなく続くだろう。他方、多数の国々に大きな変化が起こっており、それは世界の力のバランスの深遠な変化につながる。中国とインド、南アメリカとロシアは彼らの足どりと経済的な潜在力を見いだしている。アフリカは、やっと強力な政府や機関の関心と善意を受けはじめており、より良い時が来るのを期待することができる。 かようにして、世界はアメリカの力と富の支配から離れていき、そしてその運命を成就するために他の行路の計画を立てている。 もしアメリカがその一方的な行動をとる権利を主張し続けるならば、国際的な計画やプロジェクトにおいて無視され、放っておかれ、その経済はさらに衰え、その国民は政府の行動に自信と信頼を失うだろう。友だちもなく、衰えていく力の前に、政府は変わることを強いられるだろう、そして以前の友好国との対話を再開するだろう。 マイトレーヤの出現はこの変容の過程を速め、そしてそれの歓迎すべき完了を保証するだろう。

役割の入れ替わり
編集長殿
2003年11月9日にロサンゼルスのグループが、 地元の書店でパネルディスカッションを行いま した。4人のパネリストが再臨の話の一部に ついて、その背景、政治、経済や奇跡につい て話すのですが、このディスカッションにはか なりの聴衆が集って、特に講演の後の質疑応 答の部は人気がありました。
講演が始まる数分前に一人の魅力的な黒人 男性が入ってくるのに気がつきましたが、彼は 世界の様々な宗教がモチーフになったとても おかしなTシャツを着ていました。ほとんどの 人たちが後ろの席に座ってしまうので、誰かが 前の列に座ってくれたらと思っていたのです が、その男性は前から2列目に座り、そこか らだとパネリストからその笑いを誘うTシャツ がよく見えました。彼の左側にはもう一人若 い頃のマーロン・ブランドに似た魅力的な男 性が座り、寒い日だったのに半ズボン姿でし た。
政治についての講演をしている時に、講演 者にとってブッシュ政権について厳しい言葉 を言うのがためらわれるところへ差しかかりま した。パネリストの一人が躊躇していると黒人 の男性が「言っちゃえよ!」と言いました。 すると半ズボンの男性が不意に声を上げて 「ファシスト」と言いました。
パネリストは、この頃ではとても多くの人々が考えていることを声に出してくれたことに対して彼にお礼を言いました。
スコット・チャンピオン
米国、カリフォルニア州ロサンゼルス
【ベンジャミン・クレームの師は、『半ズボンの男性』がマイトレーヤで『面白いTシャツを着た男性』がイエス覚者であったことを確認した】

ベンジャミン・クレーム、 本誌2001年1月号
合衆国には強力なファシスト・タイプの分子がおり、事態を見守って機会をうかがっています。変化が一定のところまで来たときにその機会は訪れるでしょうが、ますます多くのより教養ある一般の人々が彼らの予想しなかった側につくようになるでしょう。変化の側につくでしょう。事態の中で、アメリカの魂の特質、愛と智恵の第二光線の魂がマイトレーヤによって呼び起こされ、第二次大戦後のマーシャル・プランのような影響をもたらすでしょう。マーシャル・プランは、他に比類のない、現代アメリカ最大の業績です。不幸にもそれはヨーロッパで当座の仕事を終えた時にストップし、CIA(中央情報局)計画に変わりました。それは現状を維持し、左翼に傾いた国々を不安定化し、合衆国の優位を保とうとするものでした。それはいまだに強力な機関ですが、それもまた終わりの時が来るでしょう。
マイトレーヤがもっと受け入れられるようになり、世界の世論が活気づけられるとき、変化に抵抗する人々は少数派になるでしょう。何百万もの善意のアメリカ人は変化と正義のためにマイトレーヤの側に立つでしょう。世界の飢えたる人々を救うために新たなマーシャル・プランのような活動が生み出されるでしょう。以前には決して結集されなかったような巨大で劇的な援助活動が国連機関を通して組織化され、配分されるでしょう。これは世界の世論とアメリカの世論に非常に深遠な影響を与えるでしょう。変化に反対する者たちはますます制限され、彼らの本拠地に押し戻されるでしょう。それはそれほど長く多数派の決定に抵抗することはできないでしょう。
(『大いなる接近』に収録された、伝導瞑想ネットワーク研修会での基調講話の後の質疑応答より)

 

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、手紙の保留分が多数あり、ベンジャミン・クレームの師によって、覚者方あるいは『代弁者』との本物の出会いであると確認されたが、いまだ『編集長への手紙』に掲載されていない。
ここで掲載された他の手紙は新しいものである。覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、その体験が希望、鼓舞、慰めを提供することで『それ自体が語る』ということがあり得る。

黄金の玉座

編集長殿
2018年8月のある日、私はアムステルダムのシェア・オランダ・インフォメーションセンターで、書類の束などをゴミ箱に入れるものと、保存するものとを確認して仕分けしていました。
私はシェア・インターナショナル誌を手に取り、表紙の(『マイトレーヤの玉座』という)絵を眺めていて、玉座の左側数カ所に、金色の縁取りがあるのを見ました。それは椅子の部分の始まりと終わりにあって、とても分厚くなっていました。もっとよく見ると、絵の天辺の左側に、小さな金色の点々が見えました。私は驚いて、「他の号にも見えているか後から調べなくては。これまでずっと見落としていたのかしら?」と考えていました。
後になって他の号を調べても、金色の部分はありませんでした。もっとじっくりその美しい金色の絵を眺める時間を取らないで、その代わり目の前の仕事を続けてしまったことに、心底がっかりしました。物事をしっかり見る時間を取り、思考も見つめて、行動ばかりに突き進まないようにと、心に留めておかなければならないと思いました。
それはずっと昔にテレビでコンサートを見ていた時、指揮者の指から(今回見た)金色のエネルギーが流れ出ていたのを、目撃したことも思い出させてくれました。
ミエンケ・ラマイン
オランダ、ドリーベルゲン

知っている訪問者

編集長殿
2018年8月10日、アムステルダムのインフォメーションセンターで、写真展が正式にオープンしました。シェア・インターナショナルの活動や目的についての、短い講演を聞いた聴衆の中に、おおらかで物怖じしないスリナム出身の男性がいて、彼は溢れるようなエネルギーを発散していて、45歳くらいの人でした。彼は後方に座っていて、後になって彼の名前がロメオだとわかりました。マリーケの講演の間、彼は励まし支持する様子で微笑みながら、じっと彼女を見つめ続けていました。それは人から人へと伝わっていきました。その晩になっても、彼女はまだエネルギーを感じていました。
彼はグループメンバーの一人と瞑想について話をして、その人が時にはうまくいくけれども、うまくいかない時もあると言うと、彼は思考を手放して、それに邪魔されないようにすること、思考に注意を払わないことだとアドバイスしていました。
その後アンネリースが彼に、マイトレーヤについて聞いたことがあるか尋ねると、彼はすべての情報を知っていると答えました。
彼の主な関心事はアメリカでした。彼は市場のフォースと商業至上主義について話をして、まさにガンジーが言ったように、講演の中でもちょうど取り上げていましたが、「皆の必要を満たすには十分だが、貪欲を満たす分はない」と言っていました。彼はまたマリーケが話したことを取り上げて、人々は行動を起こすのに十分なだけ知っているが、『凍り付いた』ような状態だと言いました。けれどもひとたびマイトレーヤが話すのを聞けば、私たちは人類がひとつであること、すべての人がお互いに兄弟姉妹であることを、私たちのハートの内で知り、体験することになり、そのようにして一つの家族の中で行うように、あらゆるものを分かち合うでしょう。
彼はロンドンで財界の上層部の夕食会に参加した時のことを話して、そこでは非常に多額のお金が使われ、そのやり方で雇用主たちはシステムへのアクセサリーになるのです。誰もがシステムに組み込まれており、そのため何か批判を表明すれば、解雇されるかもしれないことを皆が恐れています。オランダで、彼は健康保険制度についての交渉に出席し、「この決定は人々に対して、どのように作用しますか?」と彼が尋ねた時、彼らは彼を見つめて、「どの人々ですか?」と聞き返したのです。彼はそれが決して人々についてのことではなく、常にお金についてのみなのだと言いました。健康保険制度は人々に関するものではなく、経営と効率性に関することなのです。
彼によると、トランプ氏が(本当の金持ちからは)真剣に受け取られたことがなかったのは、彼が投機家であり、本当の財産を持っていなかったためでしたが、あらゆるものが現在その価値を増してきたので、彼は真剣に受け取られ、人々は彼と一緒にいるところを見られることや、彼とビジネスをすることを欲しています。彼はまた戦争は兵器産業に利益になるだけだとも言っています。人々、そして特にメディアはトランプ氏のツイートや公式見解に集中していますが、彼らが気を取られている間に、トランプ氏は最も恐ろしい法案にサインすることに忙しく、それによって労働者が彼らの権利を失うことになるのです。「あなた方は、オランダが小さな国であるという事実にもかかわらず、オランダの声が世界において、いかに重要か忘れています。オランダの人々は実際に、あらゆる大きな企業や重要な組織に関わっているのです」。アンネリースが彼に今何の仕事をしているか尋ねると、彼はコーチをしていると言いました。マリーケが彼の名前を思い出せず、彼は彼女の名前を知っていたために、彼は名前を覚えることを学んでいたと言い、『メンタルの体操』をすることは非常に大切だとも言っていました。
彼はさようならと言って、話し合いの後で帰っていきました。
マリーケ&アンネリース・オプ・テン・ノール
オランダ
(この手紙の最初の説明については、本誌2018年9月号 編集長への手紙「民主主義の権利を守れ」を参照)

特別の案内人

編集長殿
私の叔母が1996年にマイアミに行きました。最初の日に彼女は完全に道に迷い、方向がわからなくなって、袋小路に行きつきました。彼女はベネズエラを思い出しながら、泣き始めました。その瞬間に、金髪で若く白い服を着た男性が、彼女を立ち上がらせて、完璧なスペイン語で話しかけてきて、彼女を名前で呼んで、彼女が探している場所への道順を教えてくれたのです。このことすべては、彼女が一言も言葉を発しないうちに起こったのです!
匿名希望
ベネズエラ
【ベンジャミン・クレームの師は、彼女の『案内人』がイエス覚者であったことを確認した】

 

読者質問欄

Q:ハイダカン・ババジ(「ヒマラヤのアバタ―」、1970年から1984年まで最後に肉体にいた)はあなたの言われる覚者方と同じグループに属していますか、それとも異なった任務を持ちますか。彼の原則は、真実、簡素さ、そして愛です。(2007年、ドイツ、ミュンヘン)
A:(真の)ババジは私が通常用いている意味での覚者ではなく、言い換えれば、人類の進化を通って次第に完成され覚者となった方ではありません。(ヨガナンダの『あるヨギの自叙伝』に描かれている)ババジは、覚者方によって地球に招かれたアバタ―であり、数え切れない昔から地球におり、今後も無数の年月を留まることを誓っておられます。(2000年11月号の質疑応答では、ハイダカン・ババジ〔1952-1984〕は第三段階のイニシエートと記載されている)

Q:「私がマイトレーヤである」と多くの人が言うかもしれません。どうやって本物を見つければよいのでしょうか。(2007年、ミュンヘン)
A:それは個人的体験であり、個人的選択です。マイトレーヤを認知するのはあなた自身の直観でなければなりません。

Q:智恵の覚者方の出現の意義を説明していただけますか。(2008年、ミュンヘン)
A:これはとてつもない出来事であり、覚者方が日常世界に戻られるのは9万8千年ぶりのことです。初めて私たちは彼らをラジオで聞き、テレビで見ることができます。路上で彼らに「こんにちは、覚者さん、お時間はおありでしょうか」とか「サインをいただけますか」などと言えるようになるでしょう! 大計画では次第に40名の覚者方がこの世に出られます。実際、覚者方は人類と一緒に働きたがっておられ、協力して、一瞬一瞬を、意識的に活動することを望んでおられます。それは私たちがただ人類と呼んでいるレベルの人類と、すでに霊的ハイアラキーの一部となっている人類のグループと一緒に働くことです。ハイアラキーの中に片足を置いている人々がいます。彼らは何らかの段階のイニシエートであるため、ハイアラキーの一部なのです。多くの人々が、イニシエーションと呼ばれる大きな意識の拡大の第一段階を受けています。霊的ハイアラキーへともたらす第一段階のイニシエーションの瀬戸際に立っている人々が現在4~5百万人います。必然的に世界はその結果として大きく変わるでしょう。

Q:マイトレーヤはなぜ世界に戻ってこられるのですか。(2008年、ミュンヘン)
A:彼は人類が人生を、ギャンブルや株式市場や空想によるお金儲けの仕組みというバラ色のメガネを通してではなく、現実的に見るのを助けるために来られます。私たちが目撃している経済界は、空想の結果です。マイトレーヤは世界の株式市場を世界の賭博場と見なしています。事実そのとおりです。それは現実世界と現実の経済に何の関係もありません。それは賭博であり、主に物の価格や通貨の価値に関係しています。それは消滅しなければなりません。人類の主な病は、すでに持っているお金からお金を生み出し、さらにそれを続けることの必要性です。この賭博の強制と共に、人類は競争に憑りつかれています。競争は人類の必要の対極にあります。

Q:何らかの競争は私たちを生き延びさせるのに良いものではないですか。(2008年、ミュンヘン)
A:競争は分離するものであり、覚者方にとって分離が唯一の罪なのです。それらはすべて不完全というだけなのです。競争それ自体は人類を自らの必要から切り離し、より良いものへの志向から切り離します。それは国と国を対立させ、通常は大国と他の国々を対立させます。大国対小国です。勝つのは誰でしょう? 大国が勝ち、今日世界はG7諸国と、ゆっくりと競争に加わってきた極東の2、3の国によって支配されています。G7国家がG7の国々の面倒を見ています。彼らが世界を運営し、世界は持つ者と持たざる者に分かれています。その間の格差は社会にとって大きな危険です。多くの人類は、知らないで、投機と競争は人生で最もよいものだと信じています。それらが人間の最良のものを引き出すと思っています。マイトレーヤの観点からは、それは誰からも最悪のものを引き出します。分離、悪意、貪欲、勝つ必要といったものすべてが引き出されます。それらは、より良いものへの人類の志向にブレーキをかけ、私たちを今日のすべての生活を破壊している極度の商業主義へと導くので、人類を分離させます。商業主義は人々をゲーム版の駒に貶めます。雇われた会社にもっと利益をもたらさない人々は、無価値とされます。覚者の一人は、商業主義が人類ののどを絞め、あらゆる理性的で品のある行動を人類から搾り取っていると書いています。その結果、私たちは皆ジャングルの中にいます。私たちは互いにジャングルの中で戦っています。

Q:では解決法は何ですか。(2008年、ミュンヘン)
A:マイトレーヤは信頼の創造を呼びかけるでしょう。国々の間に信頼はありません。誰も誰かを信頼していません。ですから、誰も何もできません。銀行は以前のように貸し付けを行いません。彼は信頼の必要性について語るでしょう。そしてそれなしには何も良いことは起こらないと述べるでしょう。そしてもちろん競争は信頼を破壊します。それは正反対のものです。協力は人類にとって必要です。私たちは皆、貪欲と競争に囚われています。その結果は目の前にある通りで、私たちはそのように生きています。テレビをつけるたびに、企業のビジネスの話や、銀行の貸し付けの話などを聞きます。それが競争と貪欲の結果であり、それは愚かなことです。分かち合いが唯一の解決法です。

 

2018年9月号目次

 

-覚者より
覚者たちは戻る
ベンジャミン・クレーム筆記

視点
脱成長経済の時ではないのか?
われわれが取り入れた成長推進型経済モデルは、この惑星を殺している
ジェイソン・ヒッケル

2017年度「国際子ども平和賞」受賞者
モハメッド・アル・ヤウンデ君の物語
シャレン・アブデル・ハディ・タイレス

読者の勧め
ダライ・ラマ、ソフィア・ストリル=ルヴェ共著
『革命を呼びかける一世界の若者への訴えかけ』
フィリス・パワー

不平等と社会的な磯能不全と困窮
グラハム・ピーブルズ

世界情勢
フランシスコ教皇一死刑は”容認できない”
エチオピアとエリトリアが「平和と友好の新しい時代」を宣言する/英国国民保険サービス70周年記念

トランプ大統領のメディア攻撃は報道の自由を侵害する
デビッド・ケイ、エディソン・ランサ

時代の徴
溢れる徴
スワミ・プレマナンダのアシュラムで続く奇跡/壁に現れたイエスの「顔」
2018年ミステリーサークルの形/他

心強い徴
ウィリアム・アレン

グループ-アクエリアス時代の前方への道
ミニ・ハイアラキーとして働く(第1部)
石川道子

ゼロアワー:若者による気候変動対策のデモ行進
ジェイク・ジョンソン

予測から事実へー気候変動への目覚め
エリッサ・グラーフ

壁ではなく橋を架けよう
平和と地球と団結のためのデモ行進

編集長への手紙
自由なる彷徨 他

読者質問欄
回答ベンジャミン・クレーム

 

 

 

覚者たちは戻る

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者は、毎月記事を提供してくださった。それは、書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載して良いようにである。実際これらの記事の多くは、それらが最初に掲載された時よりも今の方がより関連性があるように思われる。
ここに本誌が再掲載するこの記事は、1985 年に書かれたものであるが、そこに説明されているのは、どのようにして、「非常に近い将来、人間は覚者たちを彼らの友だちとして、進化の長い旅路の盟友として知るようになるだろう。覚者たちは、彼らが仕える大計画についての人間の認識を拡大させるための案内者であり、教師であり、そして人間の未来の保証であり、人間が同じような達成を成し遂げることができるという保証である」ということである。

覚者たちは戻る
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

世界の歴史の中で、今日のような時代は、このように急激な変化と人類への約束をはらんだ時代はめったになかった。再び「大車輪」は回転し、人間は人生の外的な顕現の背後にある新しい意味と目標を発見し、すべての智恵と霊感の源との接触を新たにしようとしている。
長い周到な準備の後に、いにしえの覚者の一団である霊ハイアラキーが人間の世界に戻り、知識と真理の種を植え付けようとしている。そしてそれが人間を、神が微笑みかけておられるあの高みにまで連れていくだろう。
非常に近い将来、人間は覚者たちを彼らの友として、進化の長い旅路の盟友として知るようになるだろう。覚者たちは、彼らが仕える大計画についての人間の認識を拡大させるための案内者であり、教師であり、そして人間の未来の保証であり、人間が同じような達成を成し遂げることができるという保証である。
現在、覚者たちは、圧制と貪欲、搾取と貧困に猛攻撃をかけるために、彼らの勢力(フォース)を集めている。すぐ続いて起こらねばならない変化を人間のすべてが受け入れる用意があるわけではないのを、彼らは知っている。しかしまた、はるかに多くの人間が新しい次元の人生を望んでおり、変化を起こさせるための行動と犠牲を行う用意のあることも知っている。彼らは偉大なる者たちの助言に速やかに応えるだろう。この方々を見、彼らの召集に応える用意をしなさい。行動し、彼らの仕事を助ける用意をしなさい。また、彼らから世界に流れる新しい光、新しいいのち、新しい知識のために用意しなさい。
このようにしてすべては変わるだろう。このようにして古いものは一掃され、新しい時代が始まるだろう。このようにして大師たちは人間の生活を活気づけ、新しい人間の出現のための条件を創造するだろう。新しい人間は、人類は一つであるという真理への忠誠を示すだろう。人類は愛のエネルギー(フォース)そのものによって結合されており、寛容と無害によって、すべての王国に対する人間の正しい関係によって結合されている存在である。新しい人間は、正しい行動を直観的に理解する能力を持ち、「神の意志」を正しく解釈する能力を持ち、それによって知られるだろう。このようにして、すべての人間の心(ハート)の中に潜在し、人間自身の行動によって顕現されるのを待つ神が、徐々に明らかになるだろう。
この進展の鍵は、覚者たちと人間との間に育ちつつある活動を通した関係の中に横たわる。その中から何ものにも侵されることのない深い絆が生まれ、それが覚者たちの授ける智恵と愛と知識の贈物のための回路をつくる。覚者たちの神性が人間の裡なる聖なるものを喚起し、人間は自分がもともと神であったことを発見するだろう。
このすべては、一日にして起こるわけではないだろう。しかし、ゆっくりと確実に、人間に内在する聖なるものが、覚者たちから輝き出る聖なる愛と智恵の火に反応するだろう。その火の周りに集い、その炎の中に彼らの未来の反映を見つけるだろう。そのようになるだろう。なぜなら、そのように「いのちの主」ご自身によって布告されたのであるから。もうすぐ覚者たちは本来の姿のまま見られ、そして知られるだろう──人類種族の案内人として、教師として、人類の兄として、世界の運命がその手に託されている覚者として。彼らをあなた方の直中に迎え入れなさい。そして彼らと共に奉仕する用意を整えなさい。奉仕の奉納を気前よくなし、彼らの共働者となりなさい。彼らは道を知っており、あなた方を「自由の門」に案内してくれることを知りなさい。

 

編集長への手紙

シェア・インターナショナル誌には、手紙の保留分が多数あり、ベンジャミン・クレームの師によって、覚者方あるいは『代弁者』との本物の出会いであると確認されたが、いまだ『編集長への手紙』に掲載されていない。ここで掲載された他の手紙は新しいものである。覚者が関わっていたかどうかを確認すること、もしくは示唆することもできないが、その体験が希望、鼓舞、慰めを提供することで『それ自体が語る』ということがあり得る。

自由なる彷徨

編集長殿2018年6月4日に列車でベルリンに向かう途中、尋常でない出会いがありました。その日は何となく何かが起こりそうな予感がしていました。何カ月も以前の11月に、私がマイトレーヤからの導きを求めて祈ったのは、外国で暮らすことになじめず、度々孤立していると感じる場所でいかに最善の奉仕をするかについて、うまくいかない感じがしていたからです。私は列車に乗って、二人掛けの席が向かい合う四人掛けの席が空いているのを見つけました。近づいてみると、窓側の二つの席には古びたカーディガンが置いてあり、それが座席の間に並んだビニール袋に被せられていました。これは不思議なことで、ドイツの列車内では誰も物を置きっ放しにはしないのが一般的だからです。袋はそれ自体が重なっていて、三重か四重に1枚ずつ内側に入れられた状態で、個人の持ち物が入っていると思いました。私は通路側の席の一つに腰を下ろして、誰がそれを取りに来るのか興味を持っていました。列車が出発し、私が携帯電話を見ると、娘の親友のウルスラの写真を母親がフェイスブックに載せているのが見えました。停車駅で窓の外を眺めていた時、大きな建物が見えて、側面の壁に大きな文字で「シュリューター」という名が書かれた機械の会社でしたが、もしかしてオーナーは私の知人で、同名のもう一人の機械工と関係があるのだろうかと思っていました。終点まで10分くらい前に、一人の年配の女性で優しい顔の人が、背後の通路からやって来て私の席の隣に立ちました。彼女を見ると、英国人の女優のジュディ・デンチ(彼女の歯はひどい状態で半分無くなっていたことを別にしてですが)を思い出しました。彼女は頭から足までセーターを重ね着していて、ピンクの長い丈のセーターを上に着て、粋なピンクのニットのベレー帽を頭に被っていました。温かい日だったので、彼女の格好には驚いていました。けれども最も驚かされたのは彼女の裸足でした。彼女が靴を履く習慣がないことは明らかで、彼女の足は擦れて汚れていました。彼女が自分の物を移動させたので、私は窓側に座れるようになり、彼女が私の隣に座りました。私たちが話していた時、彼女は私のドイツ語が母国語ではないと気づいて、何語を話すのか尋ねてくれて、やすやすと英語に切り替えてくれました。彼女の説明では、地方のドイツの列車に乗って、地域の実際の町や村を見る旅を5年間続けているそうです。彼女によると「世界や旅の何たるかを本当に見ることはできないのよ、家のことや面倒を見ないといけないことに責任があるうちわね」ということでした。私はこれが私自身のチャレンジに向けて直接言われたと感じました。私は家や物質的所有についての自分自身の愛着や先入観について考え、それがより一層意識的な奉仕者となり、もっと自由に移動して、より広範な聴衆と希望のメッセージを分かち合う時間を取ろうとする献身を、邪魔しているものだと思いました。彼女は元々荷物を持っていましたが、盗まれたか壊されたかして、そのことが彼女のライフスタイルに関して、一般大衆や列車での旅仲間たちからの態度を受け入れるというより、体験することを促したのです。けれども彼女はそのような体験に動じていないように見えました。彼女は自分を『ホームレス』と名乗ったりするような素振りもなく、むしろ彼女の態度からは、彼女のライフスタイルが意識して選択されたものであり、人々がどう思うかについて無執着だということがわかりました。気がかりだったので彼女に靴無しの足について尋ねた時、彼女は何年も前に靴を履いていた時、靴擦れができてしまったそうです。頭から足首までウール生地で覆えば、冬に裸足だとしても、温かいままでいられることを発見したと彼女は言っていました。列車から降りる準備をしていた時、私は彼女の名前を尋ねようと思いました。彼女の返事にびっくりしたのは、私の頭の中の考えから出てきたようだったからで、彼女は名前を「ウルスラ・シュリューター」と言ったのです。その出会いには非常に鼓舞され、結局私たちは皆人生において選択をするものであること、そしてより良い奉仕へ自分自身を解放する状態を、自分でつくらなければならないという気づきがありました。ベンジャミン・クレーム氏の、弟子として人は世界に属するというアドバイスが思い出されました。
エリッサ・グラーフ
ドイツ、シュタイアーベルク

民主主義の権利を守れ

新しい写真展が8月12日に、アムステルダムのシェア・オランダのシェア・インターナショナル・インフォメーションセンターで開かれました。一般の人々やグループメンバーたちも参加した、成功した一日でした。訪問者の中にスリナム出身の男性がいて、彼のエネルギーや言葉が大変印象に残ったので、それらを本号に含めなくてはと考えましたが、その手紙は原稿作成の終盤になって、やっと届いたところでした。彼は何人もの共働者たちと長い間話をしていました。以下は彼の示した最も重要なポイントや、世界中のグループメンバーにとって、特にアメリカのメンバーにとって価値があると考えたコメントのいくつかを、短く要約したものです。手紙全文は10月号に掲載される予定です。彼はマイトレーヤについてすべて知っていると言いました。彼は特にアメリカに関心を示していて、市場フォースと商業至上主義の否定的な影響について話をしました。彼はロンドンの金融界についても知っていて、巨額のボーナスや給与を通じて、従業員らがいかにシステムの中に結び付けられていて、批判などすれば仕事を失うことになるのを怖れているかを説明しました。それはすべてお金についてであり、決して人々についてではないのです。私たちの訪問者は、戦争がとりわけ兵器産業の利益になると言いました。さらに彼はトランプ大統領について注意するように言って、大衆やメディアが繰り返されるツイートに気を取られている間に、トランプは史上最低最悪の法案にサインすることにどれだけ忙しくしていることか、これによって必然的に労働者はその権利を失うことになると言いました。
シェア・オランダ共働者一同

貴重なものを見る目

編集長殿
私は5月(2018年)に目の手術を受けました。あまり期待をしておらず、マイトレーヤの『手』を通して助けをお願いしていました。片目の手術を終えて、夫と私がエレベーターを待っていた時、一人の男性がやって来て私たちの隣に立ちました。彼の外見が目立っていて、昔ながらの映画スターのように見えました。黒っぽいカーリーヘアでパーティー向きの格好をしていました。彼はまばゆいばかりの笑顔で、美しく白い歯をしていて、まるで光を放っているように見えました。夫が彼に「あなたはこの病院で有名なのですか?」と尋ねました。彼は笑い出して、自分を指差しながら「ここで有名なように見えますか?」と言いました。それから彼は私の手を取って、心配そうな顔で「大丈夫ですか?」と尋ねてくれました。私は手術やその特別な男性のこと全部にすっかり圧倒されていたので、後になってやっと、それが尋常でない出会いだと思いが至ったのです。私のもう一方の目はそれ以来手術を続けてきましたが、視力が再び回復したのをとても感謝しています。
ナンシー・デ・グラーフ
オランダ、アムステルダム

 

読者質問欄

Q:いのちについて説明していただけますか。(2009年、ドイツ、ミュンヘンでの講演)
A:惑星とは何でしょうか。偉大な天球が太陽系の中で他の惑星と関係し、太陽がその核となります。しかし、なぜその上に生命があるのでしょうか。私たちはなぜ転生しているのでしょうか。私たちはなぜ他の場所ではなくこの惑星にいるのでしょうか。そもそもなぜ存在するのでしょうか。この惑星が生命で満ちているのには理由があるはずです。すべての生命形態、人間、動物、植物、鉱物、それらはすべて全体の一部です。それぞれが別のものから生まれます。私たちは自分が進化の頂点にいると考えていますが、人間王国からはさらに霊的王国、魂の王国が生まれます。そしてほとんどの人類は人間の真の構造を知りません。ダーウィンの進化論を信じる人々は、私たちは知的な動物であり、動物から進化したと思っています。私たちはマインドを発達させて、月に行くロケットを造るなどのテクノロジーを生み出すだけの知力を持ったと考えています。この理論はある程度までは受け入れられますが、本質を逃しています。つまり、私たちは別の王国の一部だということです。人間王国から霊的王国が生まれることによって、この惑星の王国(そして進化のプロセス)は完了します。
生命は計画に従って進みます。太陽系は感覚を持つ生きた体であり、偉大な宇宙的存在の表現体です。その存在を男とか女とか認識できるものにたとえることはできませんが、偉大なる全体の計画は、地球という惑星が徐々に完成され、他のすべての惑星もそれに向かっています。私たちは計画に従ってここにいます。この惑星だけの計画ではなく、私たち自身よりも大きな計画です。私たちは計画に従って地球という惑星の進化の一部となり、それは地球に魂を吹き込んだ偉大なる宇宙的存在のマインドの中の計画です。
もし計画があるとすれば、その解説者がいなければなりません。それらの解説者たちは人類のメンバーの中から計画に従って進化し、計画の光の中で、自分自身の本質、つまり転生した魂になった人々です。地球のすべての男女、子供は魂であり、生きて成長し進化する魂です。それはさらに高位の(もし「高位の」と言ってよければ)魂の階層における反映ですが、さらにすべてを含む存在、つまり神の閃光──神的な閃光です。その神的な閃光は進化のずっと先にあり、ですからその波動も物質界にいる私たちからはずっと先にあります。私たちは転生した魂であり、私たちの真実の自己を、神性を、肉体、感情体、メンタル体を持つ人間のパーソナリティーを通して反映しています。ほとんどの人々は、自分がこれらの三つの表現体の一つだけのパーソナリティーだと考えていますが、実際には全体で、私たちは皆神の閃光の一つなのであり、私たち自身の惑星のレベルで神性はあらゆる側面で完全なのです。
地球よりもずっと進化した惑星も存在します。私たちの太陽系よりもずっと進化しているので、地球が最も低い中での最低に見えるような太陽系も存在します。私たちの太陽系が他の可能な太陽系の中で最も進化していると考えるべきではありません。しかし何百万年、文字通り何百万年もの人間進化を通して、何人かの個人は、魂としての彼ら自身の生命の特質を物質界で反映させ始めた地点まで上りました。魂は神性の反映です。魂はそれ自身のレベルで神的ですが、人間を通して物質界でそれ自身を反映させるためには、何度も何度も転生する必要があります。私たちは魂として反映された神の閃光であり、神は真の男女です。

Q:何人くらいの政府首脳がマイトレーヤについて知っていますか。
A:それを言うのは難しいです。彼を個人的に知っている人は誰もいません。聞いたことがある人はいますが、たぶん信じていないでしょう。ですから答えは、おそらくほとんど誰もいないということです。しかしながら、多くの国々で覚者方の弟子たちが外交分野で働いています。すべての政府にはそのような外交的中心、他国との問題を解決するためのスタッフを持つ部署があります。外交官たちはそのグループの一部です。様々な国を代表する外交的中心のメンバーの何人かは、覚者方の弟子たちです。外交分野で働くのは覚者の弟子たちだけではなく、宇宙の兄弟たちも、様々な国の外交分野の中の人々と接触しています。

Q:宗教は大切ですか。
A:人々は、宗教的な人々は特に、神(あるいは何と呼ぼうが)は、宗教と宗教の道を通してのみ知られると考えています。しかし、それは真実ではありません。覚者方にとって、神に導く道はたくさんあります。私たちは皆転生した魂であり、私たちすべてが潜在的には神々です。その神性は、科学、経済、宗教、芸術、政治など、あらゆる人生形態の中で顕すことができます。レオナルド・ダ・ヴィンチ、モーツァルト、デューラー、ベートーベンのような人々や、アインシュタインのような科学者は皆弟子たちです。意識的であれそうでない場合であれ、皆覚者方の一人の弟子たちです。モーツァルトが4歳でピアノを弾くことができ、6歳で作曲できたのはなぜでしょうか。彼が以前の人生で音楽家でなかったとしたらそんなことができたとは思えません。以前の人生で、それが魂の本性となるまで作曲や音楽に携わっていなかったとしたら、彼はモーツァルトではなかったでしょう。生命、人類の生命は、魂から来ます。才能、天分、芸術性、音楽を作る才能、偉大な文学を創作する才能──このすべては魂から来ます。

Q:あなたの講演会の最初と最後に起こる祝福のエネルギーが十分に強力に届くのは、3,000人くらいでしょうか。
A:制限はありません!

2018年8月号目次

 

-覚者より
繰り返し起こる選択
ベンジャミン・クレーム筆記

世界情勢
新しい臓器形成の分野における飛躍的進歩
3Dプリンターによる角膜の生成

賢者の言葉
帰還の権利
平和を築く

美しさを考える
コルネ・クァテル

推奨映画
フランシスコ教皇  約束を守る人、共通の善に対する希望を語る
エリッサ・グラーフ

グループ-アクエリアス時代の前方への道
破壊のフォースを建設的に用いる方法を学ぶ (第2部)
フェリシティ・エリオット

ディビット・クラーク著『国立公文書館からのUFO図面』
ウィリアム・アレンによる書評

時代の徴
空の徴
原子力発電所の上空で目撃されたUFO

グループ-アクエリアス時代の前方への道
希望と忍耐は時間の重荷を軽くする
ゲラート・アートセン
「人類がこれほどまでに、用意を整えたことはかつてなかった」

グループ-アクエリアス時代の前方への道
統合の必要
-覚者より ベンジャミン・クレーム筆記

グループ-アクエリアス時代の前方への道
グループワークー選集

編集長への手紙
やり続けなさい! 他

読者質問欄
回答ベンジヤミン・クレーム

 

覚者より

シェア・インターナショナル誌の創刊以来、ベンジャミン・クレームの師である覚者は毎月記事を提供してくださった。それは、それらが書かれた時のみならず、世界の状況に応じて適切と思われるときにはいつでも掲載してよいようにである。実際これらの記事の多くはそれらが最初に掲載された時よりも今の方がより関連性があるように思われる。この記事は、最初1996年7・8月号に掲載され、そして今、これまで以上に、われわれは万民のためにより安全で、正気の世界への選択をするように求められている。われわれには将来の出現に関するマイトレーヤの判断に関係するすべてのことを知ることができないので、彼の行動の熟達を信頼するのが賢明であろう。

繰り返し起こる選択
──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記

人類の大いなる決断の時は近い。大主たち自身が、期待のうちに、その決定的な瞬間を待つ。大衆の中に、今のこの時の重要性を、人間のための大選択を知る者はまさに非常に少ない。不注意に、大災難に向かって頭からまっ逆さまに突っ込んでいくか、あるいはすべての人間の生活を立て直して、正義と自由で人生を神聖なものにするか。
それはもちろん、絶えず繰り返される選択であるが、今それがかつてなく集中されているのである。人間の決断の正しさにこれほど多くのことがかかっていたことはかつてなかった。なぜなら今日、人間の掌中に抑制しがたい破壊力を持つ武器があるからである。したがって、落ち着いた注意深い思慮が非常に必要である。
人間に彼らの行動の結果を理解させるために、マイトレーヤは公の場に入っていこうとしている。彼は、正気さと平和を呼びかける声に、彼の説得力のある智恵を加えるだろう。彼は鼓舞し、教えるだろう。人々は、その数を増しながら、彼の行動と態度を熱心に見習い、そしてやがて世界は彼の賢明な勧告に従い、人間の生得の権利である平和を復興させるだろう。そのようになるだろう。かくして、マイトレーヤは人類への彼の約束と義務を全うされるだろう。
多くの者がこの時を待ちかねている。彼らは、法を成就するためにマイトレーヤがバランスをとらなければならない多くの宇宙的な要素やその他の要素についてほとんど知らない。人間の自由意志を侵害することは何もなされてはならない。法のみが、そしていまの時についての理解が、公の出現の日を定める彼の判断に影響を与える。一つだけあなたがたに保証しよう。マイトレーヤが公に奉仕の使命を始めることを可能にする瞬間が来るときは、一瞬たりとも遅延することを彼は許さないだろう。マイトレーヤのみがその瞬間の審判者である。待ちなさい。そして彼の判断を信頼しなさい。
その判断は人間の知らない知識に基づく。宇宙的(レベルについての認識の)把握のみがその正しい評価を可能にする。そうではあるが、マイトレーヤは重大な決断を心もとない──しかも変化する──データに基づいて行わなければならない。必要なことと、可能なことを分ける線は、実に微妙である。
であるから、「愛の主」の、行動における巧みな技を信頼しなさい。彼の出現が遅れているように見えることにいらいらしてはならない。すべてを包含する「今」にそのような遅延は存在しない。
間もなく「人の子」は人類の教師としての彼の正当な位置につくだろう。大多数の人間は喜んで、心から彼の勧告に従い、彼の教えを真剣に受け入れるだろう。一歩一歩感謝を込めながら、彼らは未来の機構を創っていくだろう。そして古い過ちは加速度的に消滅し、許され、そして忘れられていくだろう。そのようになるだろう。かくして、偉大なる主であり人類のリーダーである方は、彼のさだめを全うされるだろう。かくして人類は真の歓びを知るだろう。
(1996年7月号)

 

グループ――アクエリアス時代の前方への道

グループワーク──選集
Group work──a compilation

「グループワーク」というテーマに関する引用文の選集を掲載する。これはマイトレーヤのメッセージ(『いのちの水を運ぶ者』と『いのちの法則』)、ベンジャミン・クレームの師の言葉(『覚者は語る』第1巻と第2巻)、およびベンジャミン・クレームの著書から抜粋したものである。

グループ活動は将来のあり方です。来るべき時代にはすべての活動がグループを通して行われ、グループ提携、グループ思考、そしてやがてグループ意識に到達するでしょう。これは宝瓶宮星団から流れ入るエネルギーの特質に沿ったものであり、そのエネルギーはグループ形成を通してのみ知ることができ、理解することができ、利用することができるのです。
(『マイトレーヤの使命 第2巻』p.551)

多様性の中の和合

和合の中には多様性がある。目覚める時が来た。あなた自身のままでありなさい。お互いを追随してはならない。徐々にあなたは進化するだろう。二人と同じ人間はいない。二人とそっくり同じに模倣される人はいない。他人の人格を装った瞬間、あなたはわたしとあなたの間に距離をつくる。自分自身である瞬間、あなたは至福を、静謐を、平穏を、楽しみ始める。そのとき、わたしとあなたとの間に距離はない。
(『いのちと目的』p.265)
グループはそれぞれ異なった進化の段階にいる個人で構成されています。先ほど、グループ・イニシエーションの条件の一つはおよそ同じ程度の進化の段階にある弟子たちのグループであることだと述べました。それは一般的なステートメントです。実際には、すべてのグループが様々な段階にある人々から成っています。第1段階のイニシエーションを受けた人々がいます。それが大多数ですが。それから第2段階のイニシエーション、あるいは第3段階さえ受けた人々が数人いるかもしれません。
(『マイトレーヤの使命 第2巻』p.647~648)

マイトレーヤの関与

あなたがた自身をわたしの友達とみなし、わたしと共に働きなさい。あなたがた自身をわたしの伴侶と考えて、世界を救いなさい。あなたがた自身をわたしの弟子として顕し、新しい世界を創造しなさい。
(『いのちの水を運ぶ者』第102信、p.306)

合意──グループ意識

いかなるグループにも智恵や知性や明瞭さを独占する人はいません。グループがグループであるのは、仕事を適切に行うためにグループの持つすべての特質を必要とするからです。グループワークの術とは、これらの異なった観点、異なった態度、異なった才能や経験を一つのツール(手段)に集中させて、それが合意を通してグループ全体のために語ることができることです。グループや光線について話すときにはいつでも年々出されることですが、グループと共に働くことはできない人々(いつも同じ光線ですが)がいます。彼らはグループのために働きますが、グループと共に働くことができません。彼らは自分の考えはほかの人々の考えをすべて合わせたよりも優れていると想像します。おそらく彼らはこのことを全く意識しておらず、そう言われると否定することでしょう。基本的に彼らはグループのほかのメンバーと競争しています。協力と柔軟性の特質をグループ関係のあらゆる側面に取り入れようとする意図が絶えずあるべきです。
一瞬一瞬、絶えず自分の動機を見なければなりません。絶え間ない、根深い競争心から自分を解放しなければなりません。というのは今日の世界ではすべての人に競争心が根深く植え付けられていますから。そうすれば、自動的に、それについて考えることもなしに、自然にあなたは協力的になります。
(『協力の術』p.107)

グループワークは世界の弟子たちを、これと同じような種類のグループ意識に向けて準備します。合意を生み出すのはグループ意識です。合意は多数決ではありません。合意は、グループの認識を通じて、すべての人々の直観的なメンタル認識が、時間をかけた話し合いの結果として、それが取るべき決定であるという相互の結論に達したときに生じるものです。「こちらには何人の人が賛成しますか? あちらには何人が賛成しますか? 賛成多数の方に決めましょう」と言うやり方によってなされるのではありません。それは共に働き、お互いのマインドがそれぞれの違いを持ちながら互いに関係することができ、あることに対して一つの合意に達することを可能にするグループの認識の成長から生まれるものです。
(『マイトレーヤの使命 第3巻』p.568)

献身

あなた方は献身し、専念しなければなりません。もしあなたの魂が献身するように告げているならば、打ち込むことができるのです。献身は魂の特質であり、和合を育みゆっくりと築いていくのが魂の特質であるのと同様です。グループはその魂の衝動の下に機能しているときにのみ、本当にグループとして機能することができます。おそらくこのことを本当に理解することができない人々がグループにいます。それを聞いているかもしれませんが、本当に把握せずに、またすぐそれを忘れてしまいます。日常のこととしてやっていません。それが本能的にならなければなりません。自分ができる限りのすべてを本能的に特定の大義に(それが何であろうと)捧げるのです。
(『協力の術』p.296)

献身的な者たちを相変わらず取り巻いている志向の光を見て、わたしはうれしい。今日、わたしはそのような者たちを非常に必要とする。人類の歴史の中で、兄弟たちを愛し、そして奉仕することを望む者たちの存在を、わたしがこれほどまでに必要とした時は、かつてなかった。その奉仕と愛の炎が、まさに今日多くの者の心に明るく燃えている。この理由だけで、わたしの使命は勝利すると確信をもって言える。
(『いのちの水を運ぶ者』第122信、p.365)

『有機体』対『組織体』では、なぜこのような条件が出されたのか。役員を置いてはならないというのは、責任者を置かないということであり、その人の言葉がグループの中で唯一の決定権を持つような人を置かないということです。代表を置かないというのは、その人の言葉がほかのメンバーのアイディアを支配することがないようにするためです(もし誰かが代表になるとすれば当然、それは私でしょう。私がこのグループをつくり、そして覚者との接触を持つのですから)。秘書を置くべきではないというのは、その人がグループの日々の運営を自動的に処理していくうちに、権力を握るようになる可能性を避けるためです。そして私たちは自分たちの周りに囲いをつくり、「われわれが信じることはこれであり、あなたたちはそれを信じない」というようなことがあってはならないのです。
これらの条件はハイアラキーの外的顕現の仕事に対して分離主義的なアプローチをつくり出すのを避けるためです。それを実行することによって、少なくともロンドンにおいては、有機体をつくり維持することを可能にしたのです。
(『協力の術』p.141)

正しい関係──同胞愛

人間が同胞愛を人生の本質的な特質として受け入れるとき、われわれの日常生活のあらゆる面がより良い方向に変わるだろう。同胞愛が顕現されるたびに、人間同士の間につくられ、誤解と不信につながる障壁が溶かされる。同胞愛は喪失や不幸の痛みを和らげる。それは育て、はぐくまれるべき貴重な贈物である。同胞愛を宝としなさい。それは心(ハート)の中の最もすぐれた部屋への入り口の鍵である。あなた方の兄たちであるわたしたちは、同胞愛をわたしたちの最高の特質として大事にし、そしてそのリアリティを維持し、強化することに努める。人間もまた同胞愛の有益な真理を把握するとき、その特性が表す美を認識するだろう。そして神聖そのものの美の何がしかをつかみ取るだろう。人間が神聖であると同様に同胞愛は神聖である。それ以外ではあり得ない。
(『覚者は語る(2)』―同胞愛―p.188~189)
[2010年6月号]

敬意

リーダーシップがそのように強調される場合には、それはグループワークの反対です。グループを指導し、教え、前進させるリーダーの周りにあるグループという概念は古いパイシスの概念です。それは急速に消え去りつつあり、またそうあるべきです。人類にとっての新しいアクエリアスの経験に関連しているグループでは、すべてのグループメンバーは平等であるべきです。より低位の人々に取り囲まれたリーダーというのは存在すべきではありません。この場合のリーダーとは大抵、調整力のある人、ほかの人々よりうまく組織化できる人、グループの役割についてのより明快なビジョンと理解を持つ人のことです。リーダーシップそれ自体について言えば、それは古い死につつある概念です。リーダーはどうすればグループワークでの指導力を効果的にすることができるか? リーダーであることをやめることによってです。
(『協力の術』p.110~111)

善意

グループワークは楽しくあるべきです。満ち足りた純粋なグループワークから生じる歓びということを誰かが言いました。それは本当です。グループワークはあらゆる仕事の中で最も歓びに満ちたものです。一人でやる仕事よりもはるかに勝っています。……
グループの中ですべての人が持たなければならないのは、お互いに対する善意です。その善意がグループを団結させるセメントです。……魂の観点から見ることができるようになればなるほど、憤慨することなく、協力して働くことができるでしょう。……善意のエネルギーはグループワークの潤滑油であるばかりでなく、グループの存在の性質そのものです。
(『協力の術』p.85、92)

宝瓶宮(アクエリアス)のエネルギー

……非常に間もなく、人々はますます宝瓶宮(アクエリアス)のエネルギーの恩恵に反応し、競争の分離的特質を理解し、喜んで協力の習慣を身に付けるだろう。このようにして、人間が彼らの奉仕を待つ再建の多くの仕事において対等な仲間として共に働くにつれて、世界は途方もない恩恵を勝ち取るだろう。かくして、世界は喜んで働く人々の手によって変容させられるだろう。かくして、新しい世界はつくり上げられるだろう。
(『覚者は語る(2)』―協力の道―p.231)
[2012年6月号]

女性の役割

来るべき時代は「母性の原理」が花開く時代です。マイトレーヤの時代はターラ、つまり「世界の母」の時代です。母は子供を育み、家族を育み、そして女性の原理は文明を育成します。その理由のためだけでも、女性の原理が完全に表現されなければなりません。ということは、すべての女性が男性と完全なる平等の人権を持たなければなりません。
このことは、通常、男性よりも女性のほうがずっと活動的なニューエージ・グループにおいて、何にもまして本当であります。新しい宝瓶宮の時代のグループ活動の概念で正しく活動するためには、男も女も、すべてのメンバーが自分自身をグループの完全な、平等な、責任あるメンバーとして見なすべきであり、他の者よりも高位や低位の人はいません。真の民主主義とは実際にグループのすべての参加を意味します。
(『マイトレーヤの使命 第2巻』p.554)

グループの和合

グループを全体として動機づけるべきものは、そしてグループの和合にとって本質的なことは、グループの中の人々の間の言外の愛です。すべての人々を結び付けるのは、言外の、理解ある愛なのです。真の結合要素はこの仕事自体であり、それにすべての人が自分自身の本質から、すなわち各々の魂のレベルからアプローチすることです。この仕事がすべてです。ですから、自分たちがやることすべては、共働者の一人としてこの仕事のために行うのです。グループの活動のすべての根本的な核となっているのは、具体的にはこの仕事で
す。……
もし人々が自分自身のことを忘れるなら、それは正しい関係を築いていることになるのです。単純なことです。そのとき人々は魂として仕事をしているからです。魂はただ正しい人間関係しか知りませんから、それが本能的になるのです。
(『協力の術』p.201~202)

マイトレーヤご自身が非常に間近な将来に出現されるとき、われわれのすべての行動の中に和合の必要性を強調されるだろう。われわれが、人間の問題を解決するに当たって、人間として、国家として、目的のアイデンティティーを見つけることがいかに大切であるかを、マイトレーヤは示されるだろう。かくして、われわれの強力な個人性をグループのために供するのである。
(『覚者は語る』─和合─p.559)

大計画に焦点を合わせる

わたしの覚者たちはいのちの規律を、あなたがたに教えるであろう。わたし自身は人類を招くあのより高度の光を、あなたがたに見せるであろう。わたしの教えは二重である。一つは、人間の物質面に関わることであり、人生の必要事項である。もう一つは、われわれが神と呼ぶあの聖なる存在と人間との関係についてである。わたしの言語の中では、これらは同じものである。なぜなら人間同士が正しい関係を築いてこそ、神との正しい関係を築くことができるのであるから。わたしの計画は、これをあなたがたに示し、人が己自身の裡に、分かち合い、愛し、信頼する能力を見いだす時、その瞬間から神へ向かう登り道が始まることを教えることである。
(『いのちの水を運ぶ者』第29信、p.99)

個人よりもグループのほうが大切です。そして全体としての日本のグループのほうが個々のグループよりも大切です。そしていかなる個人よりも、いかなるグループよりも重要なものは大計画であり、すべてのグループがそのために働いています。
その計画はマイトレーヤと覚者方が世界に戻って来られることを含み、人類を通して新しい文明を創っていくための彼らのインスピレーションを含みます。自分がどこに位置し、自分が誰であるか、そして自分がなすことを評価するとき、これをいつも尺度とするならば、あまり大きく間違うことはないでしょう。そうすると、あなたは大計画そのものの方向に向かって働きます。マイトレーヤの助けを喚起しなさい。あなたの仕事にマイトレーヤのインスピレーションと導きを呼びかけなさい。彼は言われています。「わたしの助けはいつでもあなたがたの意のままにある。ただ求めればよいのである」
(『マイトレーヤの使命 第2巻』p.557)

マイトレーヤの呼びかけ

わたしをあなたの裡に入れ、わたし自身を見せてください。わたしをあなたのものとなし、あなたの兄弟の手を取りなさい。彼らをわたしのもとに導き、大計画に奉仕しなさい。わたしを愛し、わたしと共に働き、奉仕の喜びを知りなさい。
わたしと共に来なさい、我が友よ、新しい時の中へ、新しい世界へ、新しい愛の御国へ。そこで共に真理の光で、神の愛の輝きで、身を飾り、そして神の聖なる足下の前にひざまずこう。わたしの祝福はあなたがたすべてと共に行く。
(『いのちの水を運ぶ者』第110信、p.331)