カテゴリー別アーカイブ: 読者質問

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Q:ハイダカン・ババジ(「ヒマラヤのアバタ―」、1970年から1984年まで最後に肉体にいた)はあなたの言われる覚者方と同じグループに属していますか、それとも異なった任務を持ちますか。彼の原則は、真実、簡素さ、そして愛です。(2007年、ドイツ、ミュンヘン)
A:(真の)ババジは私が通常用いている意味での覚者ではなく、言い換えれば、人類の進化を通って次第に完成され覚者となった方ではありません。(ヨガナンダの『あるヨギの自叙伝』に描かれている)ババジは、覚者方によって地球に招かれたアバタ―であり、数え切れない昔から地球におり、今後も無数の年月を留まることを誓っておられます。(2000年11月号の質疑応答では、ハイダカン・ババジ〔1952-1984〕は第三段階のイニシエートと記載されている)

Q:「私がマイトレーヤである」と多くの人が言うかもしれません。どうやって本物を見つければよいのでしょうか。(2007年、ミュンヘン)
A:それは個人的体験であり、個人的選択です。マイトレーヤを認知するのはあなた自身の直観でなければなりません。

Q:智恵の覚者方の出現の意義を説明していただけますか。(2008年、ミュンヘン)
A:これはとてつもない出来事であり、覚者方が日常世界に戻られるのは9万8千年ぶりのことです。初めて私たちは彼らをラジオで聞き、テレビで見ることができます。路上で彼らに「こんにちは、覚者さん、お時間はおありでしょうか」とか「サインをいただけますか」などと言えるようになるでしょう! 大計画では次第に40名の覚者方がこの世に出られます。実際、覚者方は人類と一緒に働きたがっておられ、協力して、一瞬一瞬を、意識的に活動することを望んでおられます。それは私たちがただ人類と呼んでいるレベルの人類と、すでに霊的ハイアラキーの一部となっている人類のグループと一緒に働くことです。ハイアラキーの中に片足を置いている人々がいます。彼らは何らかの段階のイニシエートであるため、ハイアラキーの一部なのです。多くの人々が、イニシエーションと呼ばれる大きな意識の拡大の第一段階を受けています。霊的ハイアラキーへともたらす第一段階のイニシエーションの瀬戸際に立っている人々が現在4~5百万人います。必然的に世界はその結果として大きく変わるでしょう。

Q:マイトレーヤはなぜ世界に戻ってこられるのですか。(2008年、ミュンヘン)
A:彼は人類が人生を、ギャンブルや株式市場や空想によるお金儲けの仕組みというバラ色のメガネを通してではなく、現実的に見るのを助けるために来られます。私たちが目撃している経済界は、空想の結果です。マイトレーヤは世界の株式市場を世界の賭博場と見なしています。事実そのとおりです。それは現実世界と現実の経済に何の関係もありません。それは賭博であり、主に物の価格や通貨の価値に関係しています。それは消滅しなければなりません。人類の主な病は、すでに持っているお金からお金を生み出し、さらにそれを続けることの必要性です。この賭博の強制と共に、人類は競争に憑りつかれています。競争は人類の必要の対極にあります。

Q:何らかの競争は私たちを生き延びさせるのに良いものではないですか。(2008年、ミュンヘン)
A:競争は分離するものであり、覚者方にとって分離が唯一の罪なのです。それらはすべて不完全というだけなのです。競争それ自体は人類を自らの必要から切り離し、より良いものへの志向から切り離します。それは国と国を対立させ、通常は大国と他の国々を対立させます。大国対小国です。勝つのは誰でしょう? 大国が勝ち、今日世界はG7諸国と、ゆっくりと競争に加わってきた極東の2、3の国によって支配されています。G7国家がG7の国々の面倒を見ています。彼らが世界を運営し、世界は持つ者と持たざる者に分かれています。その間の格差は社会にとって大きな危険です。多くの人類は、知らないで、投機と競争は人生で最もよいものだと信じています。それらが人間の最良のものを引き出すと思っています。マイトレーヤの観点からは、それは誰からも最悪のものを引き出します。分離、悪意、貪欲、勝つ必要といったものすべてが引き出されます。それらは、より良いものへの人類の志向にブレーキをかけ、私たちを今日のすべての生活を破壊している極度の商業主義へと導くので、人類を分離させます。商業主義は人々をゲーム版の駒に貶めます。雇われた会社にもっと利益をもたらさない人々は、無価値とされます。覚者の一人は、商業主義が人類ののどを絞め、あらゆる理性的で品のある行動を人類から搾り取っていると書いています。その結果、私たちは皆ジャングルの中にいます。私たちは互いにジャングルの中で戦っています。

Q:では解決法は何ですか。(2008年、ミュンヘン)
A:マイトレーヤは信頼の創造を呼びかけるでしょう。国々の間に信頼はありません。誰も誰かを信頼していません。ですから、誰も何もできません。銀行は以前のように貸し付けを行いません。彼は信頼の必要性について語るでしょう。そしてそれなしには何も良いことは起こらないと述べるでしょう。そしてもちろん競争は信頼を破壊します。それは正反対のものです。協力は人類にとって必要です。私たちは皆、貪欲と競争に囚われています。その結果は目の前にある通りで、私たちはそのように生きています。テレビをつけるたびに、企業のビジネスの話や、銀行の貸し付けの話などを聞きます。それが競争と貪欲の結果であり、それは愚かなことです。分かち合いが唯一の解決法です。

 

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Q:いのちについて説明していただけますか。(2009年、ドイツ、ミュンヘンでの講演)
A:惑星とは何でしょうか。偉大な天球が太陽系の中で他の惑星と関係し、太陽がその核となります。しかし、なぜその上に生命があるのでしょうか。私たちはなぜ転生しているのでしょうか。私たちはなぜ他の場所ではなくこの惑星にいるのでしょうか。そもそもなぜ存在するのでしょうか。この惑星が生命で満ちているのには理由があるはずです。すべての生命形態、人間、動物、植物、鉱物、それらはすべて全体の一部です。それぞれが別のものから生まれます。私たちは自分が進化の頂点にいると考えていますが、人間王国からはさらに霊的王国、魂の王国が生まれます。そしてほとんどの人類は人間の真の構造を知りません。ダーウィンの進化論を信じる人々は、私たちは知的な動物であり、動物から進化したと思っています。私たちはマインドを発達させて、月に行くロケットを造るなどのテクノロジーを生み出すだけの知力を持ったと考えています。この理論はある程度までは受け入れられますが、本質を逃しています。つまり、私たちは別の王国の一部だということです。人間王国から霊的王国が生まれることによって、この惑星の王国(そして進化のプロセス)は完了します。
生命は計画に従って進みます。太陽系は感覚を持つ生きた体であり、偉大な宇宙的存在の表現体です。その存在を男とか女とか認識できるものにたとえることはできませんが、偉大なる全体の計画は、地球という惑星が徐々に完成され、他のすべての惑星もそれに向かっています。私たちは計画に従ってここにいます。この惑星だけの計画ではなく、私たち自身よりも大きな計画です。私たちは計画に従って地球という惑星の進化の一部となり、それは地球に魂を吹き込んだ偉大なる宇宙的存在のマインドの中の計画です。
もし計画があるとすれば、その解説者がいなければなりません。それらの解説者たちは人類のメンバーの中から計画に従って進化し、計画の光の中で、自分自身の本質、つまり転生した魂になった人々です。地球のすべての男女、子供は魂であり、生きて成長し進化する魂です。それはさらに高位の(もし「高位の」と言ってよければ)魂の階層における反映ですが、さらにすべてを含む存在、つまり神の閃光──神的な閃光です。その神的な閃光は進化のずっと先にあり、ですからその波動も物質界にいる私たちからはずっと先にあります。私たちは転生した魂であり、私たちの真実の自己を、神性を、肉体、感情体、メンタル体を持つ人間のパーソナリティーを通して反映しています。ほとんどの人々は、自分がこれらの三つの表現体の一つだけのパーソナリティーだと考えていますが、実際には全体で、私たちは皆神の閃光の一つなのであり、私たち自身の惑星のレベルで神性はあらゆる側面で完全なのです。
地球よりもずっと進化した惑星も存在します。私たちの太陽系よりもずっと進化しているので、地球が最も低い中での最低に見えるような太陽系も存在します。私たちの太陽系が他の可能な太陽系の中で最も進化していると考えるべきではありません。しかし何百万年、文字通り何百万年もの人間進化を通して、何人かの個人は、魂としての彼ら自身の生命の特質を物質界で反映させ始めた地点まで上りました。魂は神性の反映です。魂はそれ自身のレベルで神的ですが、人間を通して物質界でそれ自身を反映させるためには、何度も何度も転生する必要があります。私たちは魂として反映された神の閃光であり、神は真の男女です。

Q:何人くらいの政府首脳がマイトレーヤについて知っていますか。
A:それを言うのは難しいです。彼を個人的に知っている人は誰もいません。聞いたことがある人はいますが、たぶん信じていないでしょう。ですから答えは、おそらくほとんど誰もいないということです。しかしながら、多くの国々で覚者方の弟子たちが外交分野で働いています。すべての政府にはそのような外交的中心、他国との問題を解決するためのスタッフを持つ部署があります。外交官たちはそのグループの一部です。様々な国を代表する外交的中心のメンバーの何人かは、覚者方の弟子たちです。外交分野で働くのは覚者の弟子たちだけではなく、宇宙の兄弟たちも、様々な国の外交分野の中の人々と接触しています。

Q:宗教は大切ですか。
A:人々は、宗教的な人々は特に、神(あるいは何と呼ぼうが)は、宗教と宗教の道を通してのみ知られると考えています。しかし、それは真実ではありません。覚者方にとって、神に導く道はたくさんあります。私たちは皆転生した魂であり、私たちすべてが潜在的には神々です。その神性は、科学、経済、宗教、芸術、政治など、あらゆる人生形態の中で顕すことができます。レオナルド・ダ・ヴィンチ、モーツァルト、デューラー、ベートーベンのような人々や、アインシュタインのような科学者は皆弟子たちです。意識的であれそうでない場合であれ、皆覚者方の一人の弟子たちです。モーツァルトが4歳でピアノを弾くことができ、6歳で作曲できたのはなぜでしょうか。彼が以前の人生で音楽家でなかったとしたらそんなことができたとは思えません。以前の人生で、それが魂の本性となるまで作曲や音楽に携わっていなかったとしたら、彼はモーツァルトではなかったでしょう。生命、人類の生命は、魂から来ます。才能、天分、芸術性、音楽を作る才能、偉大な文学を創作する才能──このすべては魂から来ます。

Q:あなたの講演会の最初と最後に起こる祝福のエネルギーが十分に強力に届くのは、3,000人くらいでしょうか。
A:制限はありません!

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世界中のあらゆる講演において、事実上生涯において毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲の領域に及ぶ大量の質問を受けた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載する。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものである。

Q  マイトレーヤの再臨について緊急性の感覚を持たないグループが存在するのはなぜでしょうか。

A  あるグループにとっての問題の一つは、彼らが緊急性の感覚を持たないことです。ジュワル・クール(DK)覚者の書いたことを誤解して、マイトレーヤは2025年か2050年までは現れないと信じている二つの大きな秘教グループがあります。しかし、DK覚者は、彼が後述した最後の書物である『キリストの再臨』の中で、マイトレーヤは20世紀の半ば、1950年ころからその終わりにかけて肉体で現れるとはっきり述べています。実際には、20世紀の終わりに向けた、1977年でした。これらすべてにもかかわらず、彼らは2025年か2050年にマイトレーヤを待っています。なぜでしょうか。なぜなら、最初の本、『イニシエーション、人間と太陽系』の中で、DK覚者は、2025年か2050年ころにキリストの再臨を期待できるかもしれないと書いたからです。それは最初の本であり、1919年に書かれました。これらのグループは、最初の本を読んだが最後の本は読んでいないということでしょうか。最初の本と最後の本の間には30年の開きがあります。もちろん、ハイアラキーのアイディアと計画は、変化する状況に合わせて変化します。
その間、マイトレーヤは、1945年に、彼ご自身が可能な最も早い時期に戻って来られると発表されました。それは、およそ5年後の、20世紀の中間である1950年頃か、必要であれば、その後になると期待されました。ですから、最初の本の情報は、30年後には、最後の本が書かれた1948年か1949年の新しい状況に合わせて変化しており、マイトレーヤは20世紀の半ばか終わりにかけて出現されるだろうと言うことができたのです。ですから、状況は完全に新しくなっていたのです。なぜこれらのグループは、1919年に書かれた最初の本で与えられた情報を信じ、1949年に書かれた最後の本で与えられた情報を無視しているのでしょうか。一つの答えしかあり得ません――彼らのグラマーです。
彼らが後の日付よりも前の日付の情報を見て受け入れるのは、彼らのグラマーのためです。それはすべて同じ覚者によって、教えの計画の最初と最後に書かれたものです――そこには30年の違いがあります。
同じように、マイトレーヤが、非常に間もなくと言われるとき、私の言うことや私の師である覚者が言われることを受け入れることができます。それは本当に非常に間もなくであり、差し迫っており間近なことです。彼はそう言われるが、実際には間もなくではないのだと思うかもしれません。本当はまだ10年か20年かかるのだと思うかもしれません。それはあなたが選ぶことです。あなたのグラマーが、賛成か反対かのあなたの選択を決めます。その結果として、これらのグループは、マイトレーヤのための道を準備するという特定の奉仕の機会を失っています。彼らはもちろんまだ本を通して一般的な情報を知らせるという有益な仕事をしています。しかし、現実の間近な出来事については、彼らはバスに乗り遅れています。
幾つかのグループは眠っています。眠っているグループの一つは、私たちは第7ラウンドの終わりまでマイトレーヤを見ないと信じています。私たちは現在、惑星的表現の第4ラウンドの中間にいます。

 

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Q 私たちがマイトレーヤをまだ見ていないのは、私たちの活動不足や、十分に一生懸命働いていないためでしょうか。(2008年5月、日本の講演会)

A 私はずっと、マイトレーヤ出現のタイミングは大衆の期待の状態に関係していると言ってきました。それはもちろん彼の存在を信じるグループの責任です。しかし、それは単にマイトレーヤの実際の出現の道を準備しているグループの「落ち度」ではなく、政治、経済、社会、科学の分野で働いているすべてのグループの責任です。知ろうが知るまいが、すべてのグループがこの出来事を準備する自らの役割を持っています。
ジュワル・クール覚者は、大衆への準備的なアプローチという任務を担う、これらの少数の人々、大勢の人々ではなく、十分な規模のグループは、政治的なグループを除いて、最も困難な任務を持つだろうと書いています。
政治的グループの任務は、平和が有効であるような状況を生み出すことです。国際主義が創造され、明らかになるべきです。国際連合の創設はこの仕事の一側面でした。最もそれはあまり機能していませんが。
現在の世界の経済制度は、分かち合いの原則の支配にはほど遠い状況です。私たちのマインドがその方向に動いているとさえ言い難いです。ですからそれは準備的な仕事の一部です。
世界に善意はどれほど存在するでしょうか。善意の原則、善意のエネルギーは、人々がマイトレーヤの助言に正しく反応するために顕現されなければなりません。私たちは善意の人々を知っていますが、私たちはそのような人々と接触すべきです。善意を持たない人は世界に何百万人もいます。
人々は世界の状態を彼ら自身の狭い関係性に基づいて判断する傾向があります。マイトレーヤが世界に現れるにあたって、これらすべての要素を考慮しなければなりません。私たちの任務は非常に特別ですが、それは私たちだけの任務ではありません。それは様々なグループの任務であり、彼が語る時にはすでに人々がその方向で考えているように状況を変化させるのは、特に経済的グループの仕事です。
ですから、私たちのようなグループが、十分に働いていないのではないかと自分たちを責める必要はありません。私たちはもっと大きな視点から、私たちの仕事が他のグループ(政治、経済の分野で働くグループ)の仕事と関係していることを見る必要があります。理想的な方法は、緊急性の感覚を持ちながら、期待せずに着実に働くことです。私たちが行うことの結果を毎日気にしすぎないことです。そのうち雨だれが石を穿つということになります。毎日石に空く穴の大きさを調べていたら、惨めになるだけでしょう。

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イランの核協定からのアメリカの撤退というアメリカのトランプ大統領による無責任で無謀な動きの後、以前のシェア・インターナショナル誌で与えられたベンジャミン・クレームの以下の回答は、この協定の重要性に光を当てるものといえよう。

Q イランと他の6カ国の間で、国際的制裁措置の引き揚げと交換にイランの核計画を制限する交渉が行われ、2015年4月2日に最初の合意に達しましたが、その交渉は大変困難で、数日前には何度も決裂しそうになりました。交渉人が後に述べたところでは、最終段階で困難な状態になった時、非常に厳しい締め切りの下で障害への創造的な解決策が何とか見いだされました。マイトレーヤは、この合意を成功させるために、直接的にまたは間接的に交渉人たちを援助しましたか。
A はい、直接的にも間接的にも援助しました。(2015年5月号)

Q マイトレーヤは2015年7月の国際協定の中でイランの核開発に関する合意に関与した当事者たちを援助しましたか。
A はい、援助されました。(2015年9月号)

Q 2016年1月のアメリカとイランの交渉で再び奇跡的な進展が起こりました。制裁が解除され、雰囲気が緩和され、アメリカとイランの関係に歴史的な転換が起こりました。(1)マイトレーヤはこの実現に関与しましたか。(2)マイトレーヤはこの達成のために使者を通じて働かれましたか。(3)マイトレーヤは双方の交渉担当者に知られていますか──もちろん世界教師としてではなく、おそらく何らかの洞察力があり聡明な外交官または役人として。
A (1)はい。(2)はい。(3)はい。
(2016年1月号)

Q 人々の意識は将来どのように変わるでしょうか。現在は一般の人々や政治家は秘教を笑いものにしています。
A これは大きな質問ですが、基本的には、今世界には多くの強力なエネルギーが存在しており、人間の意識を変えるでしょう。すぐにではありませんが、徐々にエネルギーが人間の意識に大きな変化をもたらすでしょう。

Q 誰もが潜在的にはテレパシー的ですか。
A すべてのコミュニケーションがテレパシー的なものになる時代が来るでしょう。コーヒーショップでのあらゆるお喋りは止むでしょう。世界はより静かな場所になるでしょう。すぐにではありませんが、そのうちにそうなるでしょう。

Q 私たちは自分自身を本当に知っていると思われますか。
A 人類は自分自身を霊的存在として尊重しなければなりません。マイトレーヤと覚者方は私たちがこの事実を知り受け入れるのを援助するためにやって来られました。

Q 私たちはマイトレーヤに会うことができますか。
A 彼が全世界に知られるまでに、彼は祈願用の「手形」を与えられました。もしあなた方が必要とするならば、彼の「手」を見て、健康などの彼の援助を求めることができます。彼はカルマの法則に応じて応えられるでしょう。「私の援助はあなた方の求めるままにある。あなた方はただ求めればよい」と彼は言われました。
【2001年8月、マイトレーヤは奇跡的に彼の手形をスペイン、バルセロナの家の鏡に顕された。それは写真に撮られ、2001年10月号のシェア・インターナショナル誌に掲載された】

Q 覚者方が、私たち全員が「平和、分かち合い、自由を肯定しよう」と言うまで待っているのならば、それは決して起こらないでしょう。なぜなら私たちは今助けを必要としているからです。
A その援助は今与えられています。マイトレーヤと覚者方(全員で63名)の援助なしには、この惑星はおそらく存在しないでしょう。人類は存在しないでしょう。あるいは私たちは今よりもはるかに苦痛と苦しみを味わっているでしょう。覚者方は一日24時間、途方もなく激しく働いています。彼らは食事もせず、眠りもせず、そのようなことに時間を浪費しません。彼らはただ人類が進化して、毎瞬、進化の大計画を前進させるために働いています。ある状況で奇跡的に救われたと主張する何千何万もの人々がいます。これが覚者方が援助するやり方です。世界のすべての大災害、大事故、洪水や地震や恐ろしい出来事において、覚者方による援助のないものは決してありません。
(オランダ、アムステルダム、2004年9月)

Q 誰がマイトレーヤなのかをどうやって知ることができますか。誰もが自分だと主張することができる中で、どうやって本物を知るのですか。
A あなたの直観があなたに告げるでしょう。あなたがマイトレーヤを認知することに役立つのは霊的体験でしょう。
私は自分がマイトレーヤだと思っている人をたくさん知っています。大勢の人が私の家に来ます。私は彼らに、なぜ自分がマイトレーヤだと思うのかを尋ねます。自分は身体がとても強健なので、とある男性は言いました。45歳だが、19歳の身体を持っていると言いました。私の家まで18マイルを歩いてきたのです。どうやって世界を変えるのかと尋ねると、彼は肉体の健康によってそれを行うと答えました! 私は彼と5分間くらい話し、マイトレーヤの真の仕事などについて説明すると、彼の熱狂は萎んだようでした。私は彼に、帰りも18マイル歩くのかと尋ねました。彼は、いいえ、バスで帰りますと答えました!
また別の若者は、私に電話して来て、僕はキリストがどこにいるか知っているが、私に知りたいですかと言いました。私は「はい、あなたが教えたいのであれば」と答えました。「ええと」と彼は言いました。「僕か僕の弟のどちらかです」!。そこで私が、彼か彼の弟ではあり得ないことを説明すると、彼は「ああ、クレームさん、あなたは私の肩の荷を下ろしてくれました!」と言いました。1、2週間後に彼はもう一度電話して来て、僕を覚えていますか、今度はもっと大切なことがあります、と言いました。「僕は誰がキリストなのか本当に分かりました」。「ええ、誰ですか?」「はい、絶対に僕の弟です!」

 

読者質問

説明文:
世界中のあらゆる講演において、事実上生涯において毎日、ベンジャミン・クレームは広大な範囲の領域に及ぶ大量の質問を受けた。この大量の記録から、過去の年月にベンジャミン・クレームと彼の師である覚者によって提供された回答を掲載する。そのいずれもこれまでシェア・インターナショナル誌に未掲載のものである。

Q 大宣言の時にマイトレーヤが言及し紹介されるのはどの覚者方ですか。(2011年7月、ロンドンでの講演会)
A 大宣言の日に彼は彼のグループ、覚者方を紹介されるでしょう。たくさんの覚者方を紹介するでしょう:イエス覚者、モリヤ覚者、クート・フーミ覚者、そして他の何人かの覚者方です。彼らは後になって、一度に一人ずつ前面に出て来られ、1975年以来私的に行ってきたことを公に始めるでしょう。

Q UFOが出現するとき、近くにいる人や宇宙船の下にいる人をオーバーシャドウするのですか。(2007年10月、ミュンヘンでの講演会)
A いいえ。目撃されるとき、それらは人々をオーバーシャドウしません。

Q マイトレーヤは同時に幾つもの肉体で現れることができますか。
A はい。

Q 彼は同時にもっと多くの肉体の中に存在できますか。
A はい。あなたはどんな人について話しているか分かっていません!

Q マイトレーヤの手には星の形がありますか。そうだとしたら、意味は何ですか。
A 彼の手の写真についている影のことですか。いいえ、星はありません。ただの影です。

Q 悟りとイニシエーションの違いはなんですか。
A 簡単な答えは、悟りはイニシエーションの結果です。イニシエーションを受ける能力は徐々の悟りの結果です。私たちの転生の旅の終わりに向けて、最後の20から30の転生の間──その数は人によって違います──私たちは五つのイニシエーションを通過します。

Q すべての覚者方は地球上で肉体を持たないのですか。
A 地球上の多くの覚者方はエーテル体ですが、およそ3分の2は濃密な肉体で、3分の1はエーテル体です。

Q 他の惑星の人々は地球の人間よりも進化しているのですか。
A 地球はあまり進化した惑星ではありません。すべての惑星には住人がいます。その多くは私たちよりも進化しています。ほとんどすべての住人が完全に悟った覚者である惑星もあります。

Q 光の十字架と建物や窓の光のフォーメーションが世界中で出現しています。その影響は穀物サークルと同じですか。日光がなく、窓に光の十字架が見えないときにもエネルギーは残りますか。
A 穀物サークルは数秒で作られます。宇宙の兄弟たちはマインドの中にパターンを描き、準備ができれば、器具が自動的に反応して、下の畑にある穀物の茎を折り曲げて穀物のフォーメーションを作り出します。光の十字架は穀物サークルとは異なった機能を持ち、日光によって作られます。日光があるときにだけ現れ、その反射が十字架や円の形などさまざまな形で近くの建物に投写されます。その形は様々であり、世界中で見られます。それらはマイトレーヤに関係して宇宙の兄弟たちによって作られています。マイトレーヤは宇宙の兄弟たちにどこにそれを現すかを助言され、巨大なビルの側面や、時には小さな家の上に二つか三つ現わします。

Q 私たちはマイトレーヤに会うことができますか。
A 彼が全世界に知られるまでに、彼は祈願用の「手形」を与えられました。もしあなた方が必要とするならば、彼の「手」を見て、健康などの彼の援助を求めることができます。彼はカルマの法則に応じて応えられるでしょう。「私の援助はあなた方の求めるままにある。あなた方はただ求めればよい」と彼は言われました。
【2001年8月、マイトレーヤは奇跡的に彼の手形をスペイン、バルセロナの家の鏡に現された。それは写真に撮られ、2001年10月号のシェア・インターナショナル誌に掲載された】

Q 誰がマイトレーヤなのかをどうやって知ることができますか。誰もが自分だと主張することができる中で、どうやって本物を知るのですか。
A あなたの直観があなたに告げるでしょう。あなたがマイトレーヤを認知することに役立つのは霊的体験でしょう。私は自分がマイトレーヤだと思っている人をたくさん知っています。大勢の人が私の家に来ます。私は彼らに、なぜ自分がマイトレーヤだと思うのかを尋ねます。自分は身体がとても強健なので、とある男性は言いました。45歳だが、19歳の身体を持っていると言いました。私の家まで18マイルを歩いてきたのです。どうやって世界を変えるのかと尋ねると、彼は肉体の健康によってそれを行うと答えました! 私は彼と5分間くらい話し、マイトレーヤの真の仕事などについて説明すると、彼の熱狂は萎んだようでした。私は彼に、帰りも18マイル歩くのかと尋ねました。彼は、いいえ、バスで帰りますと答えました!また別の若者は、私に電話して来て、僕はキリストがどこにいるか知っているが、私は知りたいですかと言いました。私は「はい、あなたが教えたいのであれば」と答えました。「ええと」と彼は言いました。「僕か僕の弟のどちらかです」! そこで私が、彼か彼の弟ではあり得ないことを説明すると、彼は「ああ、クレームさん、あなたは私の肩の荷を下ろしてくれました!」と言いました。1、2週間後に彼はもう一度電話して来て、僕を覚えていますか、今度はもっと大切なことがあります、と言いました。「僕は誰がキリストなのか本当に分かりました」。「ええ、誰ですか?」「はい、絶対に僕の弟です!」

現在の外交関係の進展に照らして、ベンジャミン・クレームの師による「和合についてのさらなる考察」より以下の部分を再掲載する。「北朝鮮はこれらの国々の中で最も若く、もともとの朝鮮の分割から成立した国である。彼らはその勇敢さを世界に証明することに夢中になっているので、その意図もまた予測するのが最も難しい。残念なことに、彼らはいくらか核の開発能力を達成したので、諸国家の間で、危なっかしい大砲のように見られている。よく知られているように、この国は、その統治者によって導かれるのではなく、むしろ支配されており、国際連合は全体で、注意深く監視しなければならない。その国民は認知と食料に飢えている。諸国家は、物惜しみせずに、その両方を北朝鮮に分け与えるべきである。平均的な傍観者の見地からは、この評価には恐れと不安を抱かせるものがたくさんあるように思われるだろう。しかし覚者たちには、国々の間に新しい本当の和合を保証する正義を願い、すべてが欲する平和を願って、変化しようとする用意のある世界が見えるのである」(シェア・インターナショナル誌2012年9月号)

ベンジャミン・クレームは2013年に同じ問題について言及している。
Q 世界は北朝鮮をどう扱うべきだと思われますか。(1)脅しを無視する。(2)制裁を強める。(3)貿易対話を始める。(4)援助を提供する。(5)北朝鮮に親善回復を試みるには、どの国家が最適だと思われますか。
A (1)いいえ。(2)いいえ。(3)はい。(4)はい。(5)韓国と中国です。(2013年5月号)

 

読者質問

Q 仏教はあなたの情報の中で役割を持ちますか。(2011年11月のロンドンにおける講演より)
A 世界教師マイトレーヤという名前は、仏教に由来します。マイトレーヤとは5番目の仏陀、来るべき仏陀の名前であり、世界中で何百万もの仏教徒に待望されています。信者は彼の到来を待ち望み、来るべき仏陀であるマイトレーヤ仏陀を歓迎するために巨大な彫像を建設しています。もしあなたが日本人の仏教徒に、5番目の仏陀の到来を期待していますかと尋ねると、その答えは絶対に然り、マイトレーヤ仏陀が待望される者だというものでしょう。ちょうどクリスチャンに対してキリストの帰還を期待していますかと尋ねると、ほとんどのクリスチャンは再臨を待ち望んでいると答えるでしょう。なぜでしょうか。なぜなら、彼は戻ると言われたからです。

Q 様々な宗教が、偉大な教師の帰還を促進することに積極的にならないのはなぜだと思いますか。
A クリスチャンに対してキリストの帰還を期待していますかと尋ねると、ほとんどのクリスチャンは再臨を待ち望んでいると答えるでしょう。キリストがイエスとして現れたとき、彼はこう言いました。「眠ってはいけない。なぜなら私はあなた方が思わぬ時に来るからである」。信者はそれを読んで、本を閉じ、キリストは戻って来られるが彼らには関係のないことだと感じます。通常の信者はそうであり、教会の司教や聖職者にとってもそうです。彼らがキリストを待っているのは抽象的な出来事としてです。彼らが生きている間には起こらないと思っています。私は教会で人々がこう言うのを聞いたことがあります。「はい、私はキリストの再臨を信じますが、私の生きている間ではありません。今ではなく、いつか将来のことです」同じように、日本の仏教徒もマイトレーヤ仏陀が今から何千年も後にやって来ると思っています。間もなくではありません。なぜでしょうか。なぜマイトレーヤは遠い将来まで待たなくてはならないのでしょうか、戦争やあらゆる紛争が起こっている間に。なぜ可能な最も早い時期に来ないで待っているというのでしょうか。彼らがその時を知っているというこうした独断的仮説をつくり上げることができるけれども本当の時は知らないということが、私にはいつも不思議に思われます。遠い曖昧な将来というのは、ほとんどの人々にとっては満足できません。私の情報はもっと満足のいくものです!

Q マイトレーヤは20億人の人々を持っていると聞きました。このことの意味は何ですか。
A マイトレーヤには彼に反応する用意のある20億人近い人々がいます。そしてそれ以上の人々が彼のアイディアに反応して、自由、正義、正しい人間関係、世界資源の分かち合いを政府に求めるでしょう。すでに多くの人々が彼らの要求を、通常は政治的レベルで知らせています。政府は国民の要求のために地に落ちています。不正選挙が明るみに出て、人々の要求のために変化が起こっています。一つの声として語る人類の能力はますます高まるでしょう。人類の要求は世界を変える要素の鍵となるでしょう。これまでデモに参加しようなどと思わなかった人々がその衝動を感じるでしょう。大きなデモが起こる場所ならどこでも、マイトレーヤは参加されています──ニューヨーク、ロンドン、ワシントンなど。マイトレーヤはこれらのデモのエネルギーを強力にし、要求を一つの大きなものに単純化して、正義、自由、分かち合いを求めるようにしています。このようにして新しい世界が人類自身によって築かれるでしょう。彼はこのようにして世界の世論を築くでしょう。アメリカ政府が地球を植民地化しようとする野望を終わらせるのはこの力でしょう。テロと不正義を終わらせるのはこれです。人類は一つであり、一つにまとまって声を上げればどんなことでも可能であるということを、模範によって人類に示すのはこれです。それは世界で最も強力な力です。ですからデモをする用意をしなさい。実践あるのみです! それを好むようにするのです。それ以外のことも少しはできる時がやってきます!

Q イタリアと日本は同じ光線構造を持ちますが、二つは異なった国です。これをどう理解すればよいでしょうか。
A はい、どちらの国も第六光線の魂と第四光線のパーソナリティーを持ちます。一見して、彼らは非常に異なって見えます。しかし彼らは表面的な見かけよりは異なっていないと思います。どちらの国も、魂の観点から見れば、深く理想主義的であり、献身的であり、宗教的です。その理想主義的な献身は宗教の形式を取ります──イタリアにおいては主にカトリック主義への固執であり、日本人は主に仏教徒で他に一つか二つの宗教があります。どちらの国も偉大な美的感覚を持ち、それは魂から来るもので、それ以上に第四光線のパーソナリティーから来ています。美への愛と美を生み出す能力です。イタリア人はおそらくヨーロッパ文明の最も偉大な絵画を生み出しました。ビザンチンの伝統が初期ルネッサンスにおいて17世紀までに開花し、レオナルドやヴェロネーゼやティツィアーノらの巨人を生みました。イタリアのどこに行っても芸術を見ることができます。どんな小さな町にも教会に行けば素晴らしい絵があります。どの時代の建築物も驚異的な均衡を持っています。ただのトウモロコシ小屋でさえそうです。イタリアの芸術は全体として途方もない色彩感覚を持ちます。同じことが日本にも言えます。そこでは美と色彩を表現する強力な必要性があります。たとえそれが贈り物の包装であっても、包装そのものが美しくなければなりません。過去に、どちらの国においても美の必要性は非常に深いものでした。商業主義のためにそれはより表面的になっていると思います。今日では、内在的な美よりも提示に関係しています。どちらの国も美しい衣装、あるいは新しい流行の衣装を好みます。ファッションへの関心がイタリア人の人生を支配しており、おそらく日本人もそうだと思います。彼らは生活様式としての芸術の観念を非常に真剣にとらえています。どちらの国でも至るところに美が見られます。どちらの国も魂の光線は明らかです。日本では、国の善のためにすすんで自己犠牲を行うことに現れています。日本のパーソナリティーは第七光線でしたが、それは今でも非常に強力です。日本では儀式への大きな愛があり、それは第七光線の影響に関係しています。

 

読者質問

Q あなたは原因と結果の法則(カルマの法則)について話されますが、日々の中で私たちはどのようにカルマの法則の中で生きているのですか。

A これはすべての出来事を正確に健全に支配する重要で単純な法則です。すべての思考が私たちの人生に起こるすべてのものを生み出します。私たちは、それに意識的である限り、それに責任があります。ですから生活のあらゆる側面での無害の必要性が分かります。それが進化ということです。それは無害を達成することです。イエスが、彼を捕えに来た男の耳を剣で切り落とした信奉者について言った言葉の背後にはこのことがあります。イエスはこう言いました。「剣を収めなさい。剣だけで生きる者は剣で滅びる」。これは文字通り真実です。

Q 「(頬を打たれたら)他の頬も向けよ」と言うことでイエスが意味したことは何だと思われますか。

A イエスが「他の頬も向けよ」と言ったのはそのとおりを意味したのです! 彼は全くその意味で言ったのです。害なしに生きる唯一の方法は、もし害が与えられたら、(「目には目を」式に)害を返すのではなく、他の頬を向けよ、とイエスは言いました。そうすることであなたはいのちの法則に従うのです。誰がイエスにそう言ったのでしょう? 彼はどうやってそれを知ったのでしょう? 彼がそれほど大きな影響力のある発言をする力と権威を与えたのは誰でしょうか? 興味深いことに、それはマイトレーヤでした。

Q あなたは植物王国と他の王国との境にいる植物について言及しました。私にはその意味が全く分かりません。

A ご存じのとおり、それぞれの王国はその下の王国から出てきます。動物王国は植物王国から進化します。今、他の植物とは違う奇妙な植物が存在します。それらは通常のやり方では生長しません。それらは、自分で生命を維持し、昆虫を食べることで栄養を得ています。そのようなことは、あらゆる王国の境界で起こります。鉱物王国の境界にも、他の石や岩とは異なる石が存在します。
それらは死んだり静的な状態にはありません。放射しています。その放射が鉱物王国を次の王国、植物王国に移行させます。「放射」は植物王国によって使われる自己顕示の卓越した方法です。これによって花は、色と香りを放射します。これはすべて放射の実例です。動物を食べる植物は次の王国(動物王国)の到来の徴です。そして動物王国から人間王国が生まれます。私たちは動物ではありませんが、肉体は動物に負っています。何百万年もかけて動物段階から洗練されて動物人間に発展しました。その被造物が十分な洗練の段階に達したとき、半動物・半人間の地点に達したとき、マインドのエネルギーが人間にもたらされ、人間の進化がその時点から進行しました。その情報は覚者方によって与えられました。覚者方は様々な王国の進化の歴史を保管し、書いておられます。
その歴史は1,850万年前に始まりました。ですから人類は1,850万年の進化の旅路を経ており、肉体を洗練させて、ネアンデルタール人や原人まで発展しました。しかしそれと同時に、真の人間が世界の至るところに生きていました。私たちはその一部です。今では人間王国は進化し、進化の規模の上でさらに高い地点に達しており、純粋に人間進化の地点を超えて「超人」(覚者方)に達している人々もいます。ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』を読んだことがあれば、人間の進化について、覚者方が通過し超人となった五つの惑星的イニシエーションについてのアイディアを得ることができるでしょう。彼らは神々となりました。マイトレーヤのメッセージを聞けば、彼は「あなた方は神々である」と言っていることに気づくでしょう。すべての人間は潜在的には神です。覚者方はそのレベルの神性を達成しています。

Q アメリカには死刑制度を持っている州があります。霊的ハイアラキーは死刑を正義の一部と考えているのですか。

A アメリカ人にとって正義とは司法制度のことです。それは復讐についてです。そのために何百人もの人が毎年死にます。それは人命に関わる犯罪を犯した人を政府が「殺した」のだといってよいでしょう。彼らは人々を殺したので、法律、つまり「正義」が、彼らを殺すことを要求し、それで何百人もが「合法的に」毎年アメリカで殺されています。それによって正義が行われるためにです。しかしそれは古いやり方です。ユダヤ教の神エホバは「目には目を、歯には歯を」と要求しました。彼らは正義をそのようなものと見たのです。それは過去のやり方です。イエスは神性の新しい見方をもたらしました。それはすべての見方であり、復讐を求めません。彼の神は赦しの神であり、新しい神、補充する神です。

Q 大祈願の2節に、伝導瞑想グループのメンバーが変えたいと思っているものがあります。「キリストよ、地上に戻られ給え」という一節について、私たちは異なった背景があるため、変えたいと思っています。例えば、「覚者マイトレーヤよ、戻られ給え」や「覚者マイトレーヤよ、地上に戻られ給え」などです。これについてどう思われますか。(大祈願に関する最近の質問に答えてこの質問を再掲します)

A これは重要なことです。多くのグループが大祈願を用いており、すべての伝導瞑想グループは世界中で用いています。これは、仏陀、キリスト、シャンバラのエネルギーをハイアラキーから喚起することを人類に許すために世界に与えられた祈り――またはマントラムまたは祈願文――です。私たちが理解して使用する言語としてハイアラキーによって与えられました。私の助言は、一つの言葉も変えられるべきではないということです。なぜならそれは発声するだけでハイアラキーからのエネルギーを喚起できるようなマントラム的形式で書かれているからです。それを変えると、マントラムの祈願的効果を減らすことになります。マイトレーヤがこのマントラムを用いない日は一日もありません。彼はこの形では用いません。地上で知られているいかなるものよりも古い、古代語による七つの聖なる神秘的フレーズを用います。ですから私の助言は、そのままにしておきなさいということです。それはハイアラキーによって創られたものであり、私たちがそれを改善することはできません。
「キリストよ、地上に戻られ給え」と言うとき、それはキリストのみを意味するのではありません。キリストであるマイトレーヤと共に世界に戻って来られた覚者方のハイアラキーについて言及しています。ハイアラキー全体ではありませんが、人類の進化に関わる約3分の2の覚者方です。

 

読者質問欄

Q ソビエトのモデルは正義を目指しました。共産主義の何が悪かったのですか。それは正義のためだったのではないですか。

A ソビエト連邦は正義を確立しようとしました。それはソビエトの考える共産主義を創り出しました──トップダウン式の──しかし、人々に自由を与えることを忘れていました。正義へのソビエトの実験は自由の欠乏により自然死しました。

Q 資本主義体制には正義は存在しないのですか。

A アメリカには真の正義は存在しません。アメリカ人には社会正義という考えはほとんどありません。自由については多くを語りますが、アメリカやその他の場所での正義については語りません。アメリカは世界で最も豊かな国だと言われていますが、もはやそうではありません。世界で最も豊かな人々と最も豊かな会社とビジネスが人口の中に存在します。しかし同時に、アメリカでは4,400万人が保健医療を受けていません。保健医療を受けるための保険料を支払えません。

Q 資本主義と自由について何か言っていただけますか。

A アメリカは彼らが最も偉大なシステムと呼ぶものを世界に提供しました。それが資本主義です。彼らは資本主義が共産主義を倒したと信じています。しかし共産主義を倒したのは資本主義ではありません。共産主義が倒れたのは、それが自由を置き去りにしたからです。アメリカ合衆国は自由を約束しますが、正義感を全く持ちません。そしてそれは自由でさえありません──それは放縦です! 彼らは資本主義に何でも好きなことをする自由、無制限に、世界を完全に破壊する放縦さを与えました。それが今起こっていることです。

Q アメリカに何が起こっているのですか。

A アメリカは自らに何が起こっているかを知りません。何百万もの人々が家を失い、さらに何百万もの人々が職を失い、これからさらに何百万もの人々がそうなるでしょう。人々は車の中やテントで寝泊まりし、それが世界で最も豊かな国と呼ばれているのです。アメリカの国債の半分は中国と日本が所有しています。アメリカの債務の55%はこの二つの国が所有しています。世界最大の債務国であり、最も豊かな国ではなく、最大の借金を抱えています。債務の中で生きており、国を運営するためにアメリカの国債を日本と中国に売っています。アメリカは崩壊しつつあります。
同時にアメリカは世界中に2,000以上の海外軍事基地を持っています。何のために2,000以上の軍事基地が必要なのでしょうか。平和を欲し、地球上のどの国よりも多くの国々を侵略した国が! 私たちは、アメリカに見られるような資本主義を「悪魔が最後の部分を取る」という観点で世界を運営するのに最高の可能な方法として提示されています。外に出て市場のフォースを追いかけて破壊するのです。覚者方は、商業至上主義という市場のフォースの発明物が、人類の喉を締め、人類の持つあらゆる寛大な行為を搾り取ると述べています。それが私たちの直面しているものです。
アメリカは自らの魂を見いださなければなりません。世界はアメリカの魂の側面が示されるのを待っています。今日私たちは皆、パーソナリティーの側面を見ています。私たちはロシアのパーソナリティーの側面とアメリカのパーソナリティーの側面を見てきました。一方は正義を提供し、他方は自由を提供しました。しかし正義と自由は互いに他方なしでは存在できません。それらは同じ聖なるアイディアの一部です。正義と自由は共に働きます。それらを分離することはできません。一方が他方なしで存在できると考えるのは完全な感受性の欠如です。

 

質疑応答

ベンジャミン・クレームが未来を語る
(ロンドンでの2010年3月の講演より)

ベンジャミン・クレーム:現在転生している私たちすべてはとても妬まれるのではないかと思います。生きるのに今以上に素晴らしい時代はめったにないと思います。こう言うと、あなた方が「彼は何を言っているんだ?」と言うのが聞こえます。私たちは第一次世界大戦以来、最も厳しい経済的崩壊の時代を通過しています。数百万の人々があらゆる災害に苦しんでいます。ますます多くの人々が、すでに撲滅されたと考えられていた病気に罹っています。人々はストレスを抱え、虐待され、苦闘し、途方もない困難と変化の世界の中で生き延びるために緊張を強いられています。ここ英国では、選挙が近付いており、私たちは私たちの代弁者である政治家を見つけなければなりません。世界に平和をもたらし、この惑星から戦争の恐怖を永久に除去し、世界をより公正で正しいものにして、人々が自分の能力を発展させ世界に貢献できるようにするための方法を見いださねばなりません。家族を養うためのわずかな食べ物を得るために1日18時間から24時間も働かねばならない奴隷になる必要がなくなるようにしなければなりません。

 世界の多くの人々にとって今が非常に恐ろしい時代であることを私は知っています。恐ろしい時であり、貧困と不正以外の何もない時代です。何も別の希望はありません。もしそれが本当だとすれば、それは最も悲しい事実でしょう―何の改善の見込みもなく、より良い状態への希望もなく、今日の争いの世界の中で緊張のストレスで弱っている人々もいます。

 個人的には、私は、私たちは今日大きな希望と紛争の両方の時代に生きていると思います。途方もない困難と克服すべき多くの問題があり、しかし、未来への大きな希望があります。時の天文学的周期においてめったに起きない時代です。

 私たちの未来を、20 年から25 年見通すことができれば、全く新しい世界、今日では達成不可能に思える世界を目にするでしょう。戦争がほぼ忘れられた災難であるような世界、人類の思考に決して入りこまないような世界です。どの国にも食べ物が不足する人はおらず、毎日お腹を満たす権利を享受している世界、日々新たな発見があり、内的、心理的、そして外的に、開発と実用性が私たちすべてにとっての新しい環境を創造するような世界です。新しい種類の都市が建設され、今日では考えられないテクノロジーによる新しい交通システム、想像もできないほど静かで、騒音が非常に減るので、人々は静かに物を考え、瞑想し、ただ公園の花々を見ることができる時間を持つでしょう。おそらく子供たちのように世界を見て、それは素晴らしい楽しみな満足をもたらすでしょう。そして神性の途方もない発展の日々を共に見て、世界の76億の人々の純粋な神性を見ることになるでしょう。

アメリカ合衆国の状態

(2010年3月、マイトレーヤはアメリカ合衆国のテレビ番組で、それぞれ30分ほど、8~10回のインタビューを受けた。ベンジャミン・クレームは当時のアメリカの状態について語っている)

 世界全体が一つの大きな、混沌とした不正の固まりです。マイトレーヤは平和の必要性について語っています。世界のどこにも正義はなく、個々の国にも世界の国々の間にも正義はありません。不正義が戦争を生み、それがテロリズムを生みます。世界からテロリズムを取り除くためには、不正義を取り除かねばなりません。